JP2937058B2 - 自動車用映像音響再生装置 - Google Patents

自動車用映像音響再生装置

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JP2937058B2
JP2937058B2 JP1795395A JP1795395A JP2937058B2 JP 2937058 B2 JP2937058 B2 JP 2937058B2 JP 1795395 A JP1795395 A JP 1795395A JP 1795395 A JP1795395 A JP 1795395A JP 2937058 B2 JP2937058 B2 JP 2937058B2
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誠 上林
勝治 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車室内の限られた
設置スペースで使用する自動車用映像音響再生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車専用の映像音響再生装置と
して、コンパクトディスクの再生機能と共に、テレビ映
像を再生する機能を備えた映像音響再生装置が種々提案
されている。
【0003】以下図面を参照しながら、上述した従来の
自動車用映像音響再生装置について説明する。
【0004】図41は従来の自動車用映像音響再生装置
を示すものである。図41(a)において、102は前
面パネル101表面に設けられた液晶表示装置であり、
コンパクトディスク再生装置のディスク挿入口103は
装置本体の前面上部に設けられている。
【0005】ディスク挿入口103は図41(b)に示
すように、装置本体104の前面下部に設けたスライダ
ーを引き出し、前面パネル101を傾斜させることによ
りコンパクトディスクの挿入・引出しが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の自動車用映像音響再生装置では、液晶表示装置102
がディスク再生装置本体の前面パネル101に設けられ
ているため、再生装置104の寸法が大きくなり、ドイ
ツ工業品標準規格に定められた自動車室内の前面パネル
のオーディオ機器搭載用スペース(以下「DIN規格サ
イズ」という)の2倍の面積が必要となっていた。
【0007】また、一般的に自動車に搭載されている音
響機器は、ラジオ受信装置またはカセットテープの再生
装置を搭載するためのDIN規格サイズの設置スペース
と、その他に追加機器スペースとしてDIN規格サイズ
のオーディオ機器搭載用スペースが設けられているた
め、ユーザーが任意に追加する機器はDIN規格サイズ
でなければならず、コンパクトディスクの再生装置また
はテレビ映像再生装置のいずれか一方を選択しなければ
ならないという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、音響
・映像情報等を記録したコンパクトディスクの再生機能
とテレビ映像等の映像表示機能を備えた自動車用映像音
響再生装置の小型化、ひいてはDIN規格サイズ内で自
動車用映像音響再生装置を搭載可能とすることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記課題を解決するために本発明の自動車用映像
音響再生装置は、本体ケースと、この本体ケースに対し
て水平方向に出入り自在に構成されたスライダーと、こ
のスライダーに搭載されて前記本体ケースに対して水平
方向に摺動可能で、かつ前記水平方向から起倒可能に構
成された可動キャビネットとを備え、前記可動キャビネ
ットは前記水平方向に倒した状態で上面となる側にディ
スク再生装置を有すると共に、その反対面側には表示装
置を有し、前記可動キャビネットを前記水平方向から起
こした状態で前記表示装置が前面側となるように構成し
たものである。
【0010】(2)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、可動キャビネットが一方面のディスク再生装置
と他方面の表示装置との間に両装置を駆動する電子部品
の一部を搭載する印刷配線基板を備え、両装置を駆動す
る他の電子部品を搭載する印刷配線基板を本体ケースの
内側に配置し、前記本体ケースの大きさをDIN規格寸
法内に収まる構成としたことを特徴とする。
【0011】(3)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、表示装置を、液晶により映像を表示する液晶表
示装置としたことを特徴とする。
【0012】(4)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、本体ケースに対して水平方向に出入り自在に構
成されたスライダーが、可動キャビネットを前記本体ケ
ースに収納した位置と前記可動キャビネットの起倒可能
な位置との間であって、ディスク再生装置にディスクが
着脱可能な位置で、前記可動キャビネットの本体ケース
に対する水平方向の摺動を係止する係止手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0013】(5)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、可動キャビネットのディスク再生装置を配置し
た面には、開閉可能な蓋を設けたことを特徴とする。
【0014】(6)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、可動キャビネットに配置されたディスク再生装
置がディスクの回転軸に前記ディスクを固定する固定手
段を備え、前記可動キャビネットのディスク再生装置を
配置した面に設けられた開閉可能な蓋に、この蓋が閉じ
た状態で前記ディスク固定手段が挿嵌される挿嵌孔を設
けたことを特徴とする。
【0015】(7)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、本体ケースに対して水平方向に出入り自在に構
成されたスライダーは、前記本体ケースに対して水平方
向に出入り自在に構成された第1のスライダーと、この
第1のスライダーに対して水平方向に摺動可能な第2の
スライダーとから構成され、可動キャビネットは前記第
2のスライダーに搭載されると共に、前記第1のスライ
ダーを前記本体ケースに対して水平方向に引き出すよう
に付勢する付勢手段と、前記第1のスライダーに設けら
れた第1のピンと、前記第2のスライダーに設けられた
ガイド溝と、一端が本体ケースに回動自在に軸支され他
端に前記ガイド溝に沿って摺動する第2のピンを有する
リンク部材とを備え、前記第1のスライダーが付勢手段
により水平方向に付勢された状態で前記第1のピンが前
記リンク部材に当接して前記リンク部材を回動方向に付
勢するように構成したことを特徴とする。
【0016】(8)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、可動キャビネットを本体ケースに対して水平方
向に倒した第1の状態と、前記可動キャビネットを当該
水平状態から起こした第2の状態とを検出する検出手段
と、前記第1の状態で前記可動キャビネットの前面とな
る側に配置された操作スイッチとを備え、この操作スイ
ッチは、前記検出手段の出力に基づき、前記第1の状態
でディスク再生装置の操作が可能であり、前記第2の状
態で表示装置の操作が可能となるように構成したことを
特徴とする。
【0017】(9)また本発明の自動車用映像音響再生
装置は、表示装置がテレビ放送を表示する機能を有し、
操作スイッチは、検出手段の出力に基づき、可動キャビ
ネットを本体ケースに対して水平方向に倒した第1の状
態でディスク再生装置の選曲操作が可能であり、前記可
動キャビネットを当該水平状態から起こした第2の状態
でテレビ放送の選局操作が可能となるように構成したこ
とを特徴とする。
【0018】(10)また本発明の自動車用映像音響再
生装置は、検出手段の出力に基づき、可動キャビネット
を本体ケースに対して水平方向に倒した第1の状態で表
示装置を停止させ、前記可動キャビネットを当該水平状
態から起こした第2の状態でディスク再生装置を停止さ
せることを特徴とする。
【0019】(11)また本発明の自動車用映像音響再
生装置は、ディスク再生装置が映像信号を記録したディ
スクの再生機能を有し、かつ可動キャビネットを起こし
た状態で前記ディスク再生装置にディスクを固定する固
定手段を備え、表示装置は前記ディスク再生装置で再生
した映像を表示する機能を備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用】
(1)上記構成により本発明の自動車用映像音響再生装
置は、表示装置を使用する場合は、本体ケースより水平
方向にスライダーを引き出し、可動キャビネットを当該
水平状態からスライダーに対して垂直方向へ起こすこと
により、表示装置に表示された映像を鑑賞することがで
きる。
【0021】一方、表示装置を使用しない場合は、可動
キャビネットを本体ケースに対して水平方向に倒し、ス
ライダーにより本体ケースに収納することができる。
【0022】また、コンパクトディスク等のディスク再
生を行う場合は、可動キャビネットを倒した状態で上面
部がディスク再生装置となっているため、本体ケースか
らスライダーを水平方向に引き出すことによりディスク
の着脱が可能となり、音響再生を行うことができる。
【0023】(2)また、このような自動車用映像音響
再生装置において、ディスク再生装置と表示装置を駆動
する電子部品の一部を搭載する印刷配線基板を可動キャ
ビネット内に配置すると共に、両装置を駆動する他の電
子部品を搭載する印刷配線基板を本体ケース内側に配置
すれば、本体ケースの余剰スペースを有効に利用するこ
とができ、本体ケースの小型化が可能となる。
【0024】また、このように本体ケースを小型化して
その大きさをDIN規格寸法内とすることにより、自動
車室内のダッシュボードに設けられたDIN規格サイズ
のオーディオ機器搭載用スペースにディスク再生装置お
よび表示装置の双方を搭載することができる。
【0025】(3)さらに、表示装置として液晶により
画像表示を行う液晶表示装置を用いることにより、薄型
かつ低電圧、低消費電力という液晶の特徴によりさらに
自動車用映像音響再生装置の薄型化、小型化が図られ
る。
【0026】(4)また、可動キャビネットを前記本体
ケースに収納した位置と、前記可動キャビネットを本体
ケースより完全に引き出して起倒可能となる位置との間
であって、ディスク再生装置にディスクが着脱可能な位
置で前記可動キャビネットの摺動を係止する係止手段を
備えたことにより、ディスク再生装置にディスクを着脱
するときやディスク再生装置上面のスイッチを操作する
ときのスライダーの本体ケースとの支点と、可動キャビ
ネットやスライダーに下向きの力がかかる点との距離が
小さくなり、スライダーにかかるモーメント力を小さく
することができ、スライダーやスライダーの支持部の破
損、変形を防ぐことができる。
【0027】(5)また、可動キャビネットのディスク
再生装置を配置した面に、そのディスク装着面を覆う開
閉可能な蓋を設けたことにより、ディスク再生装置にデ
ィスクを装着するときは当該蓋を開くことによりディス
クの着脱が可能であり、ディスクの着脱後は当該蓋を閉
じておくことにより、ディスク再生装置にディスクを装
着したまま可動キャビネットを水平状態から手で引き起
こしても、ディスクやピックアップ等に直接手を触れる
ことがなく、ディスク等の傷付きを防止することができ
る。
【0028】一方、可動キャビネットを水平状態から引
き起こして表示装置を使用している場合に、自動車が振
動して、表示装置の反対側に配置されたディスク再生装
置が自動車のダッシュボードの突出部等に触れても、デ
ィスク等が突出部に直接触れることがなく、ディスクや
ピックアップの傷付きを防止することができる。
【0029】さらに、当該蓋により、本体ケースと可動
キャビネットを接続する配線がディスク再生装置上で回
転するディスクに干渉することを防ぐこともでき、当該
配線がディスクの再生を妨害することを防止し、当該配
線自体も傷付くことがない。
【0030】(6)また、当該蓋が閉じた状態で、ディ
スク再生装置の回転軸のディスク固定手段が挿嵌される
挿嵌孔を前記蓋に設けることにより、ディスク再生装置
に前記蓋を設けてもディスク再生装置の回転軸の先端上
面と当該蓋の上面とを同一平面とすることができ、可動
キャビネットの厚さが大きくなることがなく、自動車用
映像音響再生装置の薄型化が可能となり、当該装置をD
IN規格サイズにすることに資することとなる。
【0031】(7)また、本体ケースに対して水平方向
に出入り自在に構成されたスライダーを、第1のスライ
ダーと、この第1のスライダー上を摺動する第2のスラ
イダーにとって構成することにより、可動キャビネット
にディスク再生装置と表示装置とを搭載し、本体ケース
に対して可動キャビネットの占める大きさが大きくなる
場合にも、本体ケースから可動キャビネット全体が引き
出される位置まで前記スライダーを摺動させることがで
き、可動キャビネットを水平方向から起倒可能に構成す
ることが容易となる。
【0032】また、前記第1のスライダーに設けられた
第1のピンと、前記第2のスライダーに設けられたガイ
ド溝と、一端が本体ケースに回動自在に軸支され他端に
前記ガイド溝に沿って摺動する第2のピンを有するリン
ク部材とを備え、前記第1のスライダーが付勢手段によ
り水平方向に付勢された状態で前記第1のピンが前記リ
ンク部材に当接して前記リンク部材を回動方向に付勢す
るように構成することにより、2段階のスライダーで可
動キャビネットを摺動させる場合にも前記第1のスライ
ダーを前記本体ケースに対して水平方向に引き出すよう
に付勢する付勢手段を1つ設けるのみで、第1のスライ
ダーに連動して第2のスライダーを引き出すことができ
る。
【0033】(8)また、本発明は上記構成により、自
動車用映像音響再生装置に設けられた検出手段が可動キ
ャビネットを本体ケースに対して水平方向に倒した第1
の状態と、可動キャビネットを当該水平状態から起こし
た第2の状態とを検出し、検出手段が第1の状態を検出
したときは可動キャビネットの前面に配置された操作ス
イッチでディスク再生装置の操作が可能となり、検出手
段が第2の状態を検出したときは前記操作スイッチで表
示装置の操作が可能となるため、狭いスペースに配置し
た少ない操作スイッチでディスク再生装置と表示装置双
方の操作が可能となる。
【0034】また、これにより可動キャビネットの前面
部分に操作スイッチを配置する狭いスペースしかない場
合にも、ディスク再生装置の操作と映像表示装置の操作
とが可能な操作スイッチを設けることができ、自動車室
内の美観を損なうこともない。
【0035】(9)また、例えば1つの操作スイッチに
より第1の状態ではディスク再生装置の選曲操作がで
き、第2の状態では表示装置に表示されるテレビ放送の
選局操作ができることにより、自動車用映像音響再生装
置の操作性が向上する。
【0036】(10)また本発明は上記構成により、検
出手段が可動キャビネットの第1の状態を検出したとき
は表示装置を停止し、第2の状態を検出したときはディ
スク再生装置を停止することにより、可動キャビネット
を当該水平状態から起こした状態でディスク再生装置が
動作したままとなることがない。
【0037】また、これにより可動キャビネットを起こ
して表示装置の電源をONしたまま、誤って表示装置を
水平に倒して本体ケースに収納しようとすると、表示装
置の駆動が停止されるため、表示装置に無駄な通電時間
がなくなり、誤って自動車のバッテリーを消耗してしま
うことも防止することができる。
【0038】(11)また、このディスク再生装置にデ
ィスクを固定し、可動キャビネットを起こした状態でも
ディスクの再生を可能とするとともに、表示装置はこの
ディスク再生装置で再生した映像を表示する機能を備え
ることにより、ディスクに記録されたビデオ映像や地図
情報等の画像を表示装置に表示して鑑賞することも可能
となる。
【0039】
【実施例】以下本発明の自動車用映像音響再生装置の実
施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0040】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
における自動車用映像音響再生装置の横断面図を示した
ものである。
【0041】図1において、2は液晶表示装置、3はデ
ィスク再生装置、4は自動車室内の前面パネルに設けら
れたオーディオ機器搭載用スペースに自動車用映像音響
再生装置を設置するための固定手段を備えた本体ケース
である。
【0042】また、5は上面にディスク再生装置3を備
え、その背面に液晶表示装置2を備えた可動キャビネッ
トであって、可動キャビネット5の側面には、軸受8に
支持されて本体ケース4に対して水平状態から垂直状態
まで起倒可能とする回転軸9を有する。
【0043】本体ケース4の内側側面部には、可動キャ
ビネット5が本体ケース4から出入り自在となるように
スライダーシャフトが固定されており、6はこのスライ
ダーシャフト上を本体ケース4に対して水平に摺動する
スライダーである。
【0044】また、スライダー6の内側部分には当該水
平方向に直線状の溝が設けられており、7はこの直線状
の溝に嵌合する突起部を有する第2のスライダーであ
る。
【0045】スライダー7の側面部には軸受8が設けら
れており、軸受8には、可動キャビネット5を本体ケー
ス4に対して水平状態から垂直状態まで起倒可能とする
ため回転軸9が挿入されている。
【0046】また、図2は可動キャビネット5の側面断
面図である。図2において、16は音楽情報や映像情報
を記録したコンパクトディスク、17はコンパクトディ
スクの回転軸の先端側面に周設されたボールチャックで
あって、ボールチャックはバネ、ゴム等の弾力部材によ
り回転軸の半径方向へ没突可能となっており、回転軸の
側面に半球状に突出した状態でコンパクトディスクを保
持し、また半球状のボールチャックを回転軸に没入させ
ることにより容易にコンパクトディスクを取り外すこと
ができる構造となっている。
【0047】また、18は自動車の振動によるコンパク
トディスクの音飛びを防止するための防震ゴム、19は
コンパクトディスク再生装置の印刷配線板である。
【0048】また、液晶表示装置2は、テレビ映像等を
表示装置に表示するための電気回路を設けた印刷配線板
10と、液晶板を背後から照明するための照明用透明板
11と、冷陰極管12により構成されている。
【0049】なお、本実施例では、可動キャビネット5
の薄型化と軽量化を図るため表示装置として液晶により
画像表示を行う液晶表示装置を用いるが、同様に小型画
像表示の可能なブラウン管、プラズマディスプレイ等に
よる表示装置も用いることができる。
【0050】また、図3は本実施例における自動車用映
像音響再生装置の可動キャビネット5を本体ケース4に
収納した状態の外観斜視図である。
【0051】可動キャビネット5が本体ケース4に収納
された状態で前面になる部分には、コンパクトディスク
の再生、停止、サーチ等再生状態を切り替える操作スイ
ッチ13および再生時間、再生中の曲番号等を表示する
表示用液晶板14が配置されている。
【0052】また、15は可動キャビネットロック解除
釦であり、可動キャビネット収納持にスライダー6が引
き出されることを防止すると共に、可動キャビネットロ
ック解除釦15を押すことによりロックが解除され、本
体ケース4より、スライダー6が水平に移動し、上面に
コンパクトディスク再生装置を有する可動キャビネット
5が引き出され、ディスクの着脱が可能となる。
【0053】以上のように構成された本実施例の自動車
用映像音響再生装置の動作を説明する。
【0054】図4〜図6はスライダー6および第2のス
ライダー7により可動キャビネット5を本体ケース4か
ら水平に引き出す状態を示したものである。
【0055】また、図7はコンパクトディスクの再生装
置を使用する場合のディスクの着脱状態を示したもので
あり、図8は液晶表示装置を使用する場合における可動
キャビネットを垂直に起こした状態の外観斜視図であ
る。
【0056】まず、コンパクトディスク16を再生する
場合は、可動キャビネットロック解除釦15を押すこと
によりロックを解除し、図4に示す状態から図5に示す
状態までスライダー6により可動キャビネットを水平に
引き出す。
【0057】この状態では図7に示すようにディスク再
生装置3が可動キャビネットの上面に配置されているた
め、コンパクトディスクの着脱が可能となる。
【0058】次に液晶表示装置2を使用する場合につい
て説明する。図5の可動キャビネット5を引き出した状
態より、さらに可動キャビネット5を水平方向に移動す
ると、スライダー6の内側側面部に設けられた溝に沿っ
てスライダー7が水平に移動し、図6に示すように完全
に可動キャビネット5が本体ケース4から外に出た状態
になる。
【0059】この位置で可動キャビネットの回転軸9を
支点として可動キャビネット5を引き起こすことによ
り、図8に示す状態となり、表示装置2の液晶表示板が
前面方向に向き、TV映像等の映像鑑賞が可能となる。
【0060】なお、図8において、20は表示装置2の
操作釦を可動キャビネット5の前面に設けたものである
が、このような表示装置の操作釦はディスク再生装置の
操作釦13と機能を共有として可動キャビネットの側面
部に一括して設けることも考えられる。
【0061】以上のように本実施例によれば、音響・映
像情報等を記録したコンパクトディスクの再生機能とテ
レビ映像等の映像表示機能を備えた自動車用映像音響再
生装置の小型化が可能となり、狭い車室内空間の中で、
自動車用映像音響再生装置を容易に搭載することができ
る。
【0062】また、図2に示す可動キャビネット5にお
いて、一方面のディスク再生装置3と他方面の表示装置
2との間に、ディスク再生機能および映像表示機能を有
する電気回路の一部を搭載した印刷配線基板を配置し、
可動キャビネット5の薄型化、軽量化を図ると共に、本
体ケース4の余剰スペースにディスク再生機能および映
像表示機能を有する他の電気回路を搭載した印刷配線基
板を配置することにより、本体ケース4の大きさをドイ
ツ工業品標準規格に定められた自動車室内の前面パネル
のオーディオ機器搭載用スペース(以下「DIN規格サ
イズ」という)に納まる寸法とすることができる。
【0063】例えば、液晶表示装置の駆動用ドライバ
ー、インバータ等とディスク再生装置のピックアップ駆
動回路、デジタル信号処理回路等を可動キャビネット中
間部に配置する印刷配線基板上に搭載し、その他電源回
路、テレビチューナ等を搭載する印刷配線基板は、本体
ケース4の内側上面部等の余剰空間を利用して配置し
て、本体ケース4の小型化を図る。
【0064】このように自動車用映像音響再生装置の大
きさをDIN規格サイズとすることにより、自動車室内
のダッシュボードのオーディオ機器搭載用スペースがD
IN規格サイズのオーディオ機器1個分のみである場合
も、ユーザーはコンパクトディスクの再生装置およびテ
レビ映像再生装置の双方を搭載することができ、かつ自
動車内の景観を損なうこともない。
【0065】なお、テレビ映像を受信する受像回路や、
コンパクトディスクの再生信号処理回路等は可動キャビ
ネット5内に設けず、本体ケース4内側の空間に配置
し、可動キャビネット5の薄型化および軽量化を図るこ
とができる。
【0066】(実施例2)次に本発明の第2の実施例を
説明する。
【0067】本発明の第1の実施例に示したように、本
体ケース4の内側側面部にはスライダーシャフトが固定
されており、スライダーはこのシャフトガイド上を摺動
するが、スライダー後端部にはスライダーシャフトに沿
って摺動するシャフトガイドが設けられており、スライ
ダーが本体ケースから水平方向に出る移動量はスライダ
ーの長さからシャフトガイドの長さを引いた量となる。
【0068】よって、シャフトガイドの長さが短ければ
それだけスライダーに搭載された可動キャビネットの移
動量が大きくなり、可動キャビネットを本体ケースに対
して起倒可能に構成することが容易となる。
【0069】しかし、可動キャビネットを本体ケースに
対して水平方向に安定して摺動させ、かつスライダーに
より可動キャビネットを支持する強度を高めるために
は、このシャフトガイドの長さをある程度長くする必要
がある。
【0070】そこで本実施例においてはスライダーを第
1のスライダーとこの第1のスライダー上を摺動する第
2のスライダーとにより構成すると共に、シャフトガイ
ドの長さを長くして、可動キャビネットの安定かつ移動
量の大きい摺動を得る構成としている。
【0071】図9は本実施例の自動車用映像音響再生装
置の上面断面図であり、図10は同装置の左側断面図、
図11は同装置の右側面断面図、図12は同装置の正面
断面図である。
【0072】図9において、4は本体ケースであり、自
動車のダッシュボードに取り付けられて、本体ケースの
外形はDIN規格サイズとなっている。
【0073】21は第1のスライダーであり、板金によ
りコの字型に形成され、一辺にシャフトガイド25を備
え、他辺に2つのローラー29とを備えている。
【0074】本体ケース4の内側右辺には第1のシャフ
ト23が本体ケースに対して水平方向に固定して設けら
れており、本体ケース4の内側左辺にはローラーガイド
板27が固定して設けられている。
【0075】第1のスライダー21は、シャフトガイド
25が第1のシャフト23上を摺動し、かつ2つのロー
ラー29がローラーガイド板27に沿って摺動すること
により、本体ケース4に対して水平方向に出入り自在に
構成されている。
【0076】22は第2のスライダーであり、樹脂材料
によりコの字型に形成されている。また、第1のスライ
ダー21の両側辺には本体ケース4に対して水平方向に
第2のシャフト24が2本固定して設けられており、第
2のスライダー22がこの第2のシャフト24にガイド
されて第1のスライダー21に対して水平方向に摺動自
在に構成されている。
【0077】また、可動キャビネット5は一辺に回動ヒ
ンジ31を備えると共に、他方に回動軸30を備え、第
2のスライダー22に設けられた軸受に回動ヒンジ31
と回動軸30が嵌合して、可動キャビネット5が第2の
スライダー22に対して回動し、起倒可能に構成されて
いる。
【0078】また、35は回転ドラム軸36に直線状の
板バネが巻き付けられたゼンマイ状の定トルクバネであ
り、回転ドラム軸36は第1のスライダー21に設けら
れたU字型曲げ部37に挿嵌されて回動可能に支持され
ている。
【0079】また、定トルクバネ35の先端35aは本
体ケース4の内側底面に固定されており、第1のスライ
ダー21を本体ケース4に対して水平方向に引き出す方
向へ常に付勢する構成となっている。
【0080】なお、本実施例ではスライダー1の付勢手
段として、巻戻り量に限界のある安価な定トルクバネ3
5を用いているが、これに限られるものではなく、モー
ターのごとき動力源であってもよい。
【0081】また、第2のスライダー22の後部には爪
状のリブ41が設けられており、かつ本体ケース4の後
部にラッチ40が設けられており、定トルクバネ35の
付勢力に抗して本体ケース4に可動キャビネット5が収
納された状態でラッチ40とリブ41とが係合し、収納
状態を保持するように構成されている。
【0082】なお、ラッチ40は、リブ41を1回押し
込むことでリブ41と係合してロックされるが、次にも
う一回リブ41を押し込むと、ラッチ40とリブ41と
の係合が解除される構成となっており、第1のスライダ
ー21が定トルクバネの付勢力により本体ケース4から
図中A方向に引き出されることとなる。
【0083】次に、上記のように構成された本実施例の
動作を以下に説明する。 (1)第1段階 図13は定トルクバネ35の付勢力により第1のスライ
ダー21が本体ケース4より引き出された状態における
本実施例の自動車用映像音響再生装置の上面断面図であ
る。また、図14は同状態における同装置の側面断面図
である。
【0084】図9に示す状態では第2のスライダー22
に設けられたリブ41と本体ケース4のラッチ40が係
合して可動キャビネット5が収納されているが、この状
態で可動キャビネット5の前面部を図9のA方向と反対
の方向へ1回押し込むと、リブ41とラッチ40の係合
が解除されて定トルクバネ35の付勢力により第1のス
ライダー21が本体ケース4から水平方向(A方向)に
引き出される。
【0085】このとき、第1のスライダー21に設けら
れたシャフトガイドの先端25aが本体ケース4の前面
に設けられた曲げ部4aに当接して可動キャビネットの
摺動が停止する。
【0086】この状態で可動キャビネットが本体ケース
から引き出される量X(約90mm)は、可動キャビネ
ットの前面先端から第2のスライダー22の後端部まで
の長さZ(約160mm)から、シャフトガイドの長さ
または2つのローラー29の間隔(約60mm〜70m
m)を引いた量である。
【0087】なお、ディスク再生装置3に直径120m
mのコンパクトディスク16を着脱するには、可動キャ
ビネットの前面先端から第2のスライダーの後端部まで
の長さがY(約140mm)となるまで可動キャビネッ
トを本体ケースから引き出す必要がある。
【0088】しかし、第1のスライダー21に設けられ
たシャフトガイドの先端25aが本体ケース4の前面に
設けられた曲げ部4aに当接して可動キャビネットの摺
動が停止する位置を、移動量Yの位置とするには、シャ
フトガイドの間隔と2つのローラーの間隔を20〜30
mm程度に短くする必要があり、可動キャビネットの本
体ケースに対する水平方向の安定性と、可動キャビネッ
トに加わる下向きの力に対する剛性が弱くなる。
【0089】従って、本実施例ではシャフトガイドの長
さを60〜70mm程度に長くして第1のスライダー2
1に設けられたシャフトガイドの先端25aが本体ケー
ス4の前面に設けられた曲げ部4aに当接して可動キャ
ビネットの摺動が停止する位置を、移動量X(約90m
m)の位置とし、この段階では直径120mmのコンパ
クトディスクの着脱が不可能となっている。
【0090】(2)第2段階 図15は図13に示す状態から手動によりさらにディス
ク着脱可能位置まで可動キャビネット5を引き出した状
態における本実施例の自動車用映像音響再生装置の上面
断面図であり、図16はその側面断面図である。
【0091】図13に示す状態から、使用者が手動によ
り、可動キャビネットを水平方向に引っ張ると、第1の
スライダー21に設けられた第2のシャフト24に沿っ
て第2のスライダー22が水平方向に摺動して引き出さ
れる。
【0092】直径120mmコンパクトディスクをディ
スク再生装置に着脱するため、本実施例においては、可
動キャビネットが本体ケースより移動量Y(約140m
m)引き出された位置で停止するように構成されてい
る。
【0093】第2のスライダー22の第1のスライダー
21に対する摺動を停止させる手段としては、例えば第
2のスライダー22の下面に凸部22bを設け、かつ第
1のスライダーに設けられたロックバネ55と凸部22
bを係合させることにより、第2のスライダー22が第
1のスライダー21に対して完全に引き出される位置
(移動量Zの位置)の手前で一旦停止させるように構成
することができる。
【0094】このように図15に示す状態まで可動キャ
ビネットが引き出されると、使用者が可動キャビネット
の上面に設けられたディスク再生装置のディスク固定手
段17(例えば前述のボールクランパー)にディスク1
6を着脱することが可能となる。
【0095】なお、このように可動キャビネットを本体
ケースより完全に引き出した位置より手前の位置であっ
て、ディスク着脱可能位置まで可動キャビネットの摺動
を一旦停止させる停止手段(本実施例における第2のス
ライダーの凸部22bおよび第1のスライダーのロック
バネ55)を設けることにより、以下の効果がある。
【0096】(a)図19はこの効果を説明するための
可動キャビネット起倒可能位置における本実施例の側面
図であり、図20はディスク着脱可能位置における本実
施例の側面図である。
【0097】ディスク16をディスク再生装置に装着し
ようとする場合は、可動キャビネット5の中央部分に下
向きの力W1がかかる。また、可動キャビネット5の上
面部にディスク再生装置の操作釦50がある場合には、
操作釦50を下向きに押すことにより、可動キャビネッ
ト5端部に下向きの力W2がかかるため、W1,W2に
耐える強度をスライダーに持たせる必要がある。
【0098】しかし、図19に示す第1のスライダー2
1の支点となるローラー29から下向きの力W1,W2
がかかる力点までの長さM,Nは、図20に示す本実施
例のディスク着脱可能位置における同様の長さm,nよ
り長くなる。
【0099】従って、第1のスライダー21の支持部で
あるローラー29にかかるモーメントは、可動キャビネ
ット5の起倒可能位置におけるW1×MまたはW2×N
はディスク着脱可能位置におけるW1×mまたはW2×
nより大きくなる。
【0100】すなわち、本実施例のように第2のスライ
ダーをディスク着脱可能位置で一旦停止させる停止手段
を設けることにより、ディスク着脱時等に第1のスライ
ダーの支持部にかかる下向きのモーメント力を小さくす
ることができ、スライダーや支持部(ローラー29等)
の破損、変形を防ぐことができる。
【0101】(b)また、第2のスライダー22(可動
キャビネット5)をディスク着脱可能位置(移動量Yの
位置)に停止させる停止手段を設けることにより、以下
のような効果もある。
【0102】図21は可動キャビネット5を起倒可能位
置(移動量Zの位置)で第2のスライダーの凸部22b
と第2のロックバネ56を係合させて表示装置2が前面
となるように引き起こした状態を示す図である。
【0103】一方、図22は図21の状態で可動キャビ
ネット5を起こしたままの状態で、第2のスライダーの
凸部22bとロックバネ55が係合する位置(ディスク
の着脱可能な移動量Yの位置)まで第2のスライダー2
2を本体ケース4側へ押し戻した状態を示す図である。
【0104】すなわち、図22に示すように、移動量Z
の位置より手前の移動量Yの位置で第2のスライダー2
2の摺動を係止する停止手段を設けることにより、表示
装置の鑑賞時に引き起こした可動キャビネット5をその
まま後方に移動させて停止させることができるため、車
室内のスペースを広くすることができ、特に運転席近く
に本実施例の自動車用映像音響再生装置を配置する場合
にその効果は大きい。
【0105】また、本体ケース4が運転者の前面のダッ
シュボードに取り付けられる場合は、運転者によって表
示装置2の視認性がよくなり、表示装置として視野角の
狭い液晶表示装置を用いた場合、特にその効果は大き
い。
【0106】(3)第3段階 図17は図15に示す状態からさらに可動キャビネット
5を起倒可能な位置まで引き出した状態における本実施
例の自動車用映像音響再生装置の上面断面図であり、図
18はその側面断面図である。
【0107】図15に示す状態から、使用者が手動によ
り、可動キャビネットを水平方向に引っ張ると、第1の
スライダー21に設けられた第2のシャフト24に沿っ
て第2のスライダー22が水平方向に摺動し、移動量Z
となった位置で、第2のスライダー22の先端22aと
第1のスライダー21の曲げ部21aが当接して第2の
スライダー22の摺動が停止するように構成されてい
る。
【0108】この移動量Zとなる位置まで可動キャビネ
ットを引き出すと、可動キャビネット5に設けられた回
転軸を軸として可動キャビネットを回動させても可動キ
ャビネットの後部と本体ケースの開口部前面が衝突する
ことなく、表示装置が前面となる位置まで可動キャビネ
ットを引き起こすことができる。
【0109】なお、この位置において第2のスライダー
22が本体ケース4の側に戻ることを防ぎ、安定した可
動キャビネットの起倒動作を行うため、第2のスライダ
ー22の下面に設けた凸部22bに係合する第2のロッ
クバネ56を第1のスライダー21に設け、第2のスラ
イダー22を引き出し量Z(約160mm)の位置でも
係止させることとしている。
【0110】以上のように本発明の第2の実施例によれ
ば、可動キャビネットに表示装置とディスク再生装置を
備える自動車用映像音響再生装置において、安定した可
動キャビネットの水平方向の引出動作および起倒動作が
可能となる。
【0111】(実施例3)次に本発明の第3の実施例を
図23〜図26を用いて説明する。
【0112】図23は本実施例の自動車用映像音響再生
装置の側面図を示したものである。図23において、4
は本体ケース、5は可動キャビネット、16はディスク
再生装置に装着されたディスク、17はディスク固定手
段である。
【0113】そして、本実施例では、可動キャビネット
5のディスク再生装置を配置した上面に開閉可能な蓋6
0を設けている。この蓋60は可動キャビネット5上面
の本体ケース側の一辺に設けた回動軸61を軸として開
閉可能となっており、かつ、巻きバネ62により常に開
放方向に付勢されると共に、蓋60を閉じた状態で可動
キャビネット5と係合する係合爪63を備えている。
【0114】また、係合爪63は操作釦50により係合
を解除し、蓋60を開放する構成となっている。
【0115】以上のように構成された本実施例によれ
ば、ディスク再生装置3にディスク16を装着するとき
は当該蓋60を開くことによりディスクの着脱が可能で
あり、ディスクの着脱後は当該蓋60を閉じておくこと
により、ディスク再生装置にディスクを装着したまま可
動キャビネット5を水平状態から手で引き起こしても、
ディスクやピックアップ等に直接手が触れることがな
い。
【0116】また、可動キャビネット5を水平状態から
引き起こし、表示装置2を使用している場合にも、表示
装置2の背面に配置されたディスク再生装置が蓋60に
より覆われているため、自動車が振動してディスク再生
装置が自動車のダッシュボード等の突出部分63に触れ
ても、ディスクやディスク再生装置の損傷を防ぐことが
できる。
【0117】図24はこの状態を示す本実施例の側面図
であり、本体ケース4は自動車のダッシュボードのオー
ディオ収納スペースに設置されており、可動キャビネッ
ト5を引き起こして表示装置2を前面に使用している状
態である。
【0118】63は本体ケースより上方にあるダッシュ
ボードの突出部であるが、可動キャビネット5が回動軸
30を中心として振動し、蓋60が突出部63に触れて
もディスク16やディスク再生装置3のピックアップ等
が直接突出部63に触れることなく、ディスク等の傷付
きを防ぐことができる。
【0119】さらに、本実施例のように蓋60を設ける
ことにより、可動キャビネット5を本体ケース4に収納
した状態で本体ケースに設けられた印刷配線板と可動キ
ャビネット5を接続するフレキシブル配線板64が可動
キャビネットのディスク再生装置3やディスク16に干
渉することを防ぐことができる。
【0120】図25はこの状態を示す本実施例の側面断
面図であり、65はディスク再生装置3と表示装置2と
を駆動する電子部品の一部を搭載する印刷配線基板であ
って、本体ケース4の内側上面に固定されている。
【0121】また、64は、この印刷配線基板65の入
出力端子65aと、可動キャビネットの電気配線系統の
入出力端子とを接続するフレキシブル配線板である。
【0122】なお、図26は本実施例の可動キャビネッ
ト5の側面断面図であり、本実施例の蓋60には閉じた
状態で実施例1に記載したディスク固定手段17に当接
する部分に、当該ディスク固定手段17が挿嵌される挿
嵌孔65が設けられている。
【0123】このような挿嵌孔65を設けることによ
り、ディスク再生装置3の回転軸の先端上面3aと蓋6
0の上面とを同一平面とすることができ、蓋60を設け
たことにより可動キャビネット5の厚さが大きくなるこ
とがなく、自動車用映像音響再生装置の薄型化が可能と
なり、ひいては本体ケース4の外径をDIN規格サイズ
とすることも容易となる。
【0124】(実施例4)次に、本発明第4の実施例を
説明する。
【0125】本実施例は、本発明の第2の実施例に示す
ように、ディスク再生装置と表示装置とを搭載する比較
的大きな可動キャビネット5を安定して摺動させるた
め、本発明の第2の実施例に示す、本体ケースに対して
水平方向に出入り自在に構成されたスライダーを、第1
のスライダーと、この第1のスライダー上を摺動する第
2のスライダーとによって構成する場合に、前記第1の
スライダーを前記本体ケースに対して水平方向に引き出
すように付勢する付勢手段を1つ設け、第1のスライダ
ーに連動して第2のスライダーを引き出すものである。
【0126】図27は本実施例の自動車用映像音響再生
装置の上面断面図であり、図28はその側面断面図であ
る。
【0127】図27において、板金で構成されたリンク
70は、一端が支軸71により回動自在に軸支されてお
り、他端には第1のピン72が垂直に植設されている。
【0128】また、第2のスライダー22には、定トル
クバネ35が第1のスライダー21を本体ケース4から
水平方向に引き出す方向(図27における矢印A方向)
に対して略直角の方向に、凹状のガイド溝74が設けら
れており、リンク70の第1のピン72がこのガイド溝
74に挿嵌され、ガイド溝74に沿って摺動可能に構成
されている。
【0129】また、第1のスライダー21には、第2の
ピン73が垂直に植設されており、第2のピン73はリ
ンク70の支軸71と第1のピン72との中間部分でリ
ンク70の外周面に当接するように構成されている。
【0130】尚、この第2のピンには外周にローラーを
設けて、リンク70の外周面にそのローラーを介して当
接するように構成するのが好ましい。
【0131】その他の構成は図9〜図20に示す本発明
の第2の実施例と同様である。以上のように構成された
本実施例の自動車用映像音響再生装置について、その動
作を以下に説明する。
【0132】図27において、第1のスライダー21は
定トルクバネ35により常に本体ケース4に対して水平
方向(図中A方向)に付勢されている。
【0133】定トルクバネ35により第1のスライダー
21がA方向に引き出されると、第1のスライダー21
に設けられた第2のピン73がリンク70の中間部分外
周を図中B方向に付勢し、リンク70は支軸71を中心
として図中B方向へ回動する。
【0134】この時、リンク70に設けられた第1のピ
ン72は第2のスライダー22に設けられた凹状のガイ
ド溝74に沿って摺動しつつ、ガイド溝74の内壁22
dをA方向に付勢する。
【0135】このように、リンク70の回動により、1
個の動力源(定トルクバネ35)が第1のスライダー2
1をA方向に付勢することで、第1のスライダー21に
搭載された第2のスライダー22をもA方向に押し出す
こととなる。
【0136】図29は定トルクバネ35とリンク70と
の作用により、ディスク着脱可能な位置まで可動キャビ
ネット35を引き出した状態を示す図である。
【0137】この状態において、第1のスライダー21
に設けられたシャフトガイドの先端25aが本体ケース
4の前面部分に設けられた曲げ部4aに当接して停止し
ている。また第2のスライダー22は、第1のスライダ
ー21に設けられた第2のシャフト24に沿ってリンク
70によりA方向に押し出され、可動キャビネット5の
引き出し量がY(約140mm)となった位置で、図1
6に示したのと同様のロックバネ55と第2のスライダ
ー底面に設けられた凸部22aとの係合により停止して
いる。
【0138】以上のように本実施例によれば、リンク7
0と、第1のスライダー21をA方向に付勢する動力源
を設けるのみで、第2のスライダー22を第1のスライ
ダー21に連動して引き出すことができ、1個の動力源
で、手動によらず、ディスク着脱可能位置まで第2のス
ライダー22を引き出すことができる。
【0139】特に動力源として、本実施例に示すような
定トルクバネ35を用いた場合、かかるバネはモータ等
の動力源に比べてコスト的に有利であるが、バネの巻戻
り量に限界があり、定トルクバネ35の巻戻り量のみで
可動キャビネット5を所要の移動量(ディスク着脱可能
位置の移動量Y)だけ引き出すことができない場合があ
るが、このような場合にも本実施例のリンク70の作用
により、定トルクバネ35の巻戻り量以上に可動キャビ
ネットを引き出すことができ、移動量に限界のある反面
安価な動力源1個で、コスト的に有利な自動車用映像音
響再生装置を実現できる。
【0140】尚、このようにリンク機構を用いて第1の
スライダーに第2のスライダーを連動して動作させる構
成は、可動キャビネット5がディスク再生装置と表示装
置の双方を備えるものでない場合にも利用できる。
【0141】例えば可動キャビネット5がディスク再生
装置3を備えず、水平状態から起こした状態で前面とな
る面に表示装置2のみを備えたものでもよく、図31
は、可動キャビネット5を起倒可能位置まで本体ケース
4より引き出した状態の上面断面図を示すものである。
【0142】図31においては、可動キャビネット5が
起倒可能な位置(移動量Z)まで可動キャビネットが引
き出された状態で、シャフトガイドの先端25aと本体
ケースの曲げ部4aとが当接するように、シャフトガイ
ド25の長さを短くしている。
【0143】他の構成については図27から図30に示
す本発明の第4の実施例と同様である。
【0144】図27〜図29に示す本実施例の自動車用
映像音響再生装置では、図29に示すように、第2のス
ライダー22と可動キャビネット5がディスク着脱可能
位置に達するまで定トルクバネ35が第1のスライダー
21を引き出すと、第1のスライダーのシャフトガイド
25の先端25aと本体ケースの曲げ部4aが当接して
停止するため、図30に示す可動キャビネットの起倒可
能位置(移動量Zの位置)まで可動キャビネットを引き
出すには、手動により、ディスク着脱可能位置における
係止手段(ロックバネ55と第2のスライダーの凸部2
2b)にロックを解除して、更に移動量Zとなるまで可
動キャビネットを引き出す必要がある。
【0145】しかし、本実施例のごとく、図31に示す
ように、シャフトガイド25の長さを短くし、可動キャ
ビネット5の起倒可能位置まで可動キャビネットが引き
出されたときに、シャフトガイドの先端25aと曲げ部
4aが当接するように構成すれば、定トルクバネ35と
リンク70との作用のみにより可動キャビネットの起倒
可能位置(移動量Z)まで可動キャビネットを引き出す
ことができる。
【0146】従って、本実施例は、可動キャビネットに
ディスク再生機能がなく、表示装置のみを備えた映像表
示装置であって、可動キャビネットの重量が軽く、シャ
フトガイドを短くすることによるスライダー部分の剛性
が問題とならず、ディスク着脱可能位置で一旦停止させ
る必要がない映像表示装置においては、安価な構成で、
キャビネットが起倒可能となる相当の引き出し量を得る
ことができる有用なものとなる。
【0147】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0148】図32は本実施例における自動車用映像音
響再生装置の正面断面図であり、図33はその上面断面
図、図34はその側面断面図である。
【0149】図33において、80は可動キャビネット
が本体ケースに収納された状態であることを検出する第
1の検出スイッチであり、85は、可動キャビネットが
当該水平状態から引き起こされた状態であることを検出
する第2の検出スイッチである。
【0150】また、図34において65は本体ケースの
内側に固定された印刷配線基板であり、ディスク再生装
置と表示装置の電気回路の一部を搭載しており、検出ス
イッチ80はこの印刷配線基板上に固定されている。
【0151】また検出スイッチ85は可動キャビネット
の背面、即ち表示装置が配置された面の下端部に固定し
て設けられている。
【0152】検出スイッチ80の釦80aが押し込まれ
ているときは、ディスク再生装置3の駆動が可能である
と共に、可動キャビネット5の正面に設けられた操作ス
イッチ13はディスク再生装置3の操作が可能となり、
一方釦80aが押されていないときはディスク再生装置
の駆動が停止するように、第1の検出スイッチ80と操
作スイッチ13とディスク再生装置が配線されている。
【0153】また第2の検出スイッチ85の釦85aが
押し込まれているときは、表示装置2の駆動を停止し、
一方釦85aが押されていないときは、表示装置2の駆
動が可能であり、かつ操作釦13は表示装置の操作が可
能となるように第2の検出スイッチ85と表示装置2と
操作スイッチ13とが配線されている。
【0154】図39は本実施例の電気配線ブロック図を
示すものであり、図40はその動作フローチャートを示
すものである。
【0155】図39において、5,65は図38に記載
する可動キャビネット及び本体ケースの印刷配線基板を
示す。
【0156】また、2は液晶表示装置、3はディスク再
生装置、13は操作スイッチ、80は第1の検出スイッ
チ、85は第2の検出スイッチ、90はFMモジュレー
タであり、テレビ音声又はディスクの再生音を所定の周
波数のFM信号に変換し、車載FM受信機に送信して、
このFM受信機からテレビ音声及びディスク再生音を出
力する構成となっている。
【0157】また、92はTVチューナを含む映像回路
であり、表示装置2にテレビ映像又は他の外部入力映像
を出力する。また、93は映像回路92を制御する第1
のコントローラ、94は操作スイッチ13の操作モード
を切り換え、かつディスク再生装置の信号処理回路3a
及び駆動回路3bの動作を制御する第2のコントローラ
である。
【0158】以上のように構成された本実施例の動作を
図32〜図38及び図40を参照しつつ以下に説明す
る。
【0159】(1)第1段階 図32〜図34は、可動キャビネットが本体ケースに収
納された状態における本実施例の自動車用映像音響再生
装置を示したものである。
【0160】この状態では、第2のスライダー22に設
けられたリブ41と本体ケース4のラッチ40が係合し
て可動キャビネット5が収納されている。
【0161】この時、第1の検出スイッチ80の釦80
aは、可動キャビネットに設けられた曲げ部5aによっ
て押し込まれている。
【0162】即ち、可動キャビネットのディスク再生装
置3はディスクの再生が可能な状態となっており、かつ
可動キャビネットの正面に設けられた操作釦13はディ
スク再生装置3の操作、例えば選曲操作が可能となって
いる。
【0163】一方、可動キャビネットに設けられた第2
の検出スイッチ85の釦85aは、可動キャビネットが
水平に倒された状態では、第2のスライダーに設けられ
た曲げ部22dに当接して押し込まれ、表示装置は停止
されている。
【0164】(2)第2段階 図35は可動キャビネットのディスク再生装置にコンパ
クトディスクを着脱できる位置まで、本体ケースから可
動キャビネットを引き出した状態を示す本実施例の上面
断面図であり、図36はその側面断面図である。
【0165】図33に示す状態から可動キャビネット5
の前面部を本体ケース側へ1回押し込むと、リブ41と
ラッチ40の係合が解除されて定トルクバネ35の付勢
力により第1のスライダー21が本体ケース4から水平
方向に引き出される。
【0166】本実施例においても第1のスライダー21
に設けられたシャフトガイドの先端25aが本体ケース
4の前面に設けられた曲げ部4aに当接する位置、即ち
直径120mmコンパクトディスクをディスク再生装置
に着脱するため、可動キャビネットが本体ケースより移
動量Y(約140mm)引き出された位置で停止するよ
うに構成されている。
【0167】この状態においては、第1の検出スイッチ
80の釦80aは可動キャビネットの曲げ部5aと当接
しておらず、押し込まれていない。
【0168】また、可動キャビネットはいぜん水平状態
にあるため、第2の検出スイッチ85の釦85aは第2
のスライダーの曲げ部22dに当接しており、押し込ま
れたままである。
【0169】即ち、この状態においてはディスク再生装
置及び表示装置ともに駆動が停止されており、操作スイ
ッチ13によってはどちらの操作も不可能である。
【0170】(3)第3段階 図37は、可動キャビネットを本体ケースに対して起倒
可能となる位置まで、本体ケースから可動キャビネット
を引き出し、かつ表示装置が前面となるように可動キャ
ビネットを引き起こした状態を示す本実施例の上面断面
図であり、図38はその側面断面図である。
【0171】図35に示す状態から、使用者が手動によ
り、可動キャビネットを水平方向に引っ張ると、第1の
スライダー21に設けられた第2のシャフト24に沿っ
て第2のスライダー22が水平方向に摺動し、可動キャ
ビネットが本体ケースから完全に引き出された位置で、
第2のスライダー22の先端22aと第1のスライダー
21の曲げ部21aが当接して第2のスライダー22の
摺動が停止する。
【0172】この位置まで可動キャビネットを引き出す
と、第2のスライダーに設けられた回転軸を軸として可
動キャビネットを回動させても可動キャビネットの後部
と本体ケースの開口部前面が衝突することなく、表示装
置が前面となる位置まで可動キャビネットを引き起こす
ことができる。
【0173】可動キャビネットを水平状態から引き起こ
すと、第2の検出スイッチ85の釦85aは第2のスラ
イダーの曲げ部22dに当接しなくなり、85aが押さ
れていない状態となる。
【0174】即ち、表示装置には電源が供給されると共
に、可動キャビネット前面に設けられた操作釦13によ
って表示装置の操作、例えば選局操作が可能となる。
【0175】一方、この状態においては第1の検出スイ
ッチ80は押されていないため、ディスク再生装置は停
止され、かつ操作釦13によるディスク再生装置の操作
も不可能となるため、可動キャビネットを引き起こした
状態でディスクが回転し続けることはない。
【0176】以上のように本実施例によれば、一つの可
動キャビネットにディスク再生装置と映像表示装置とを
備え、この可動キャビネットを本体ケースに摺動可能に
収め、かつこの本体ケースは自動車のダッシュボード等
に設けられた狭い(例えば1×DINサイズの)オーデ
ィオ収納スペースに収納される自動車用映像音響再生装
置であって、自動車の収納スペースより露出する面、即
ち可動キャビネットの前面部分に操作スイッチを配置す
る狭いスペースしかない場合にも、ディスク再生装置の
操作と映像表示装置の操作とが可能な操作スイッチを設
けることができ、自動車室内の美観を損なうこともな
い。
【0177】また、可動キャビネットが本体ケースに対
して水平方向に倒れた第1の状態と当該水平状態から可
動キャビネットを起こした第2の状態とを検出する検出
手段を備え、この検出手段の出力に基づき前記第1の状
態で前記表示装置を停止し、前記第2の状態で前記ディ
スク再生装置を停止するように構成することにより、可
動キャビネットを起こした状態ではディスク再生装置を
操作することができず、誤操作によるディスクの傷つき
等を防止することができる。
【0178】また、可動キャビネットを起こして表示装
置の電源をONしたまま、誤って表示装置を水平に倒し
て本体ケースに収納しようとすると、表示装置の電源が
遮断されるため、表示装置に無駄な通電時間がなくな
り、誤って自動車のバッテリーを消耗してしまうことも
防止することができる。
【0179】尚、本実施例においては、可動キャビネッ
トを引き出した後引き起こすまでの中間部分でディスク
再生装置と表示装置の双方を停止させるため、本体ケー
スと可動キャビネットにそれぞれ検出スイッチを設けた
が、これを一方のみとして、本体ケースの検出スイッチ
80が押されているときはディスク再生装置を駆動可能
とすると共に、表示装置の駆動を停止するように構成し
てもよい。
【0180】また、検出スイッチ85の釦85aが押さ
れている時はディスク再生装置を駆動可能とすると共に
表示装置を停止させ、釦85aが押されていないときは
表示装置を駆動可能とすると共にディスク再生装置を停
止させるように1の検出スイッチで構成することも可能
である。
【0181】更に、本実施例においては検出スイッチ8
0は本体ケースの印刷配線基板上に固定されており、検
出スイッチ85は可動キャビネットの背面、即ち表示装
置が配置された面の下端部に固定して設けられている
が、これに限るものでなく、可動キャビネットを本体ケ
ースに対して水平方向に倒した第1の状態と、可動キャ
ビネットを当該水平状態から起こした第2の状態とを検
出しうるものであればよい。
【0182】(実施例6)次に本発明の第6の実施例に
ついて説明する。
【0183】本実施例は可動キャビネット5において、
一方面のディスク再生装置3は、音響情報と映像情報を
共に記録したビデオCD、CDグラフィック、CDカラ
オケ等を再生するディスク再生装置とし、他方面の表示
装置2はディスク再生装置3で再生された映像情報を直
接表示する構成としたものである。
【0184】このように構成された自動車用映像音響再
生装置の動作を以下に説明する。図7の状態で、ボール
チャック17をコンパクトディスクの回転軸に押し込み
つつコンパクトディスクをターンテーブル上に装着し、
再びボールチャック17が当該回転軸の側面から半球状
に突出してコンパクトディスクが固定された後は、可動
キャビネット5が本体ケース4に挿入された状態または
引き出された状態あるいは液晶表示装置2を正面にして
引き起こされた状態のいずれの状態においてもコンパク
トディスクの再生が可能となる。
【0185】したがって、図8の状態でコンパクトディ
スク(CD)再生装置3と液晶表示装置2を同時に作動
することにより、音響情報と映像情報を共に記録したビ
デオCD、CDグラフィック、CDカラオケ等をディス
ク再生装置3で再生し、その映像情報を液晶表示装置2
に表示して鑑賞することも可能となる。
【0186】尚、本実施例においては可動キャビネット
を引き起こした状態でディスク再生装置を駆動する必要
があるため、コンパクトディスクをディスク再生装置の
回転軸に固定すると共に、その状態で安定したディスク
再生が可能となる耐震構造を備えたディスク固定手段を
備える必要がある。
【0187】一方、可動キャビネットを水平方向に倒し
た状態では表示装置が駆動しないように実施例5に示す
検出手段を設けることが好ましい。
【0188】また、可動キャビネットを倒した状態で
は、検出手段の出力に基づき操作スイッチ13がディス
ク再生装置の選曲操作を行い、一方可動キャビネットを
起こした状態ではテレビ放送受信中にのみ前記操作スイ
ッチで選局操作を行うと共に、ディスク再生装置で再生
した映像を表示装置が表示する場合は当該操作スイッチ
がビデオCD等の再生位置のサーチ釦として、操作スイ
ッチを共有することがスペース上、装置外観上、および
操作性の面からも好ましい。
【0189】更に、近年衛星情報等により入手される自
動車の走行位置とCD−ROMに記録された地図情報を
表示装置に表示してドライバーに道案内を行うカーナビ
ゲーションシステムの技術が提案されているが、実施例
3に示すディスク再生装置3でCD−ROMを再生し、
その地図情報を液晶表示装置に表示することにより設置
スペースの小さい、DIN規格サイズに納まるコンパク
トなカーナビゲーションシステムを実現することができ
る。
【0190】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表示装置
を使用する場合はスライダーを引き出して可動キャビネ
ットを起こすことにより任意の見易い角度で映像鑑賞を
行うことができ、一方表示機能を使用しない場合は可動
キャビネットを倒して本体ケースに対して水平状態と
し、その上面はコンパクトディスクの再生装置となると
共に可動キャビネットがスライダーにより本体ケースに
収納することができるため、映像再生機能とコンパクト
ディスク再生機能を共に有する自動車用映像音響再生装
置の設置スペースの省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における自動車用映像音
響再生装置の側面断面図
【図2】同自動車用映像音響再生装置における可動キャ
ビネットの側面断面図
【図3】同可動キャビネットを収納した状態の自動車用
映像音響再生装置の外観斜視図
【図4】同自動車用映像音響再生装置より可動キャビネ
ットを引き出す状態図
【図5】同自動車用映像音響再生装置より可動キャビネ
ットを引き出す状態図
【図6】同自動車用映像音響再生装置より可動キャビネ
ットを引き出す状態図
【図7】コンパクトディスクの着脱状態を示す自動車用
映像音響再生装置の斜視図
【図8】表示装置を使用する状態の自動車用映像音響再
生装置の斜視図
【図9】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再生
装置の上面断面図
【図10】同装置の左側面断面図
【図11】同装置の右側面断面図
【図12】同装置の正面断面図
【図13】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを移動量X引き出した状態の
上面断面図
【図14】同状態における同装置の側面断面図
【図15】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを移動量Y引き出した状態の
上面断面図
【図16】同状態における同装置の側面断面図
【図17】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを移動量Z引き出した状態の
上面断面図
【図18】同状態における同装置の側面断面図
【図19】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを移動量Y引き出した状態の
側面図
【図20】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを移動量Z引き出した状態の
側面図
【図21】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを引き起こした状態を示す側
面図
【図22】本発明の第2の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを引き起こした状態で引き出
し量をYとした同装置の側面図
【図23】本発明の第3の実施例の自動車用映像音響再
生装置の開蓋状態の側面図
【図24】本発明の第3の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを引き起こした状態の側面図
【図25】本発明の第3の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットを収納した状態の側面断面図
【図26】本発明の第3の実施例の自動車用映像音響再
生装置の可動キャビネットの側面断面図
【図27】本発明の第4の実施例における自動車用映像
音響再生装置の上面断面図
【図28】同装置の側面断面図
【図29】同装置の可動キャビネットを移動量Y引き出
した状態の上面断面図
【図30】同装置の可動キャビネットを移動量Z引き出
した状態の上面断面図
【図31】本発明の実施例における映像表示装置の可動
キャビネットを移動量Z引き出した状態の上面断面図
【図32】本発明の第5の実施例における自動車用映像
音響再生装置の可動キャビネットが収納された状態での
正面断面図
【図33】同装置の上面断面図
【図34】同装置の側面断面図
【図35】同装置の可動キャビネットが移動量Y引き出
された状態での上面断面図
【図36】同装置の側面断面図
【図37】同装置の可動キャビネットが移動量Z引き出
された状態での上面断面図
【図38】同装置の側面断面図
【図39】同装置のブロック図
【図40】同装置の動作を示すフローチャート
【図41】従来の自動車用映像音響再生装置の斜視図
【符号の説明】
2 表示装置 3 ディスク再生装置 4 本体ケース 5 可動キャビネット 6 スライダー 7 第2のスライダー 8 軸受 9 回転軸 13 操作釦 14 ディスク機能表示装置 15 可動キャビネットロック解除釦 16 コンパクトディスク 17 ボールチャック(ディスク固定手段) 18 防振ゴム 19 ディスク再生装置の印刷配線板 21 第1のスライダー 22 第2のスライダー 22b 第2スライダーの凸部 23 第1のシャフト 24 第2のシャフト 25 シャフトガイド 27 ローラーガイド板 29 ローラー 30 回動軸 31 回動ヒンジ 35 定トルクバネ 36 回転ドラム軸 37 U字型曲げ部 40 ラッチ 41 リブ 50 操作釦 55 ロックバネ 56 第2のロックバネ 60 蓋 60a 挿嵌孔 64 フレキシブル配線板 65 本体ケースの印刷配線基板 70 リンク 72 第1のピン 73 第2のピン 74 凹状のガイド溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上林 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 福田 勝治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 鎌田 健司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−219220(JP,A) 実開 平7−22860(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 33/02 301 G11B 33/02 503 B60R 11/02 G11B 33/06 H04N 5/64 521

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースと、この本体ケースに対して
    水平方向に出入り自在に構成されたスライダーと、この
    スライダーに搭載されて前記水平方向から起倒可能に構
    成された可動キャビネットとを備え、 前記可動キャビネットは前記水平方向に倒した状態で上
    面となる側にディスク再生装置を有すると共に、その反
    対面側には表示装置を有し、前記可動キャビネットを前
    記水平方向から起こした状態で前記表示装置が前面側と
    なるように構成した自動車用映像音響再生装置。
  2. 【請求項2】 可動キャビネットは、一方面のディスク
    再生装置と他方面の表示装置との間に両装置を駆動する
    電子部品の一部を搭載する印刷配線基板を備え、両装置
    を駆動する他の電子部品を搭載する印刷配線基板を本体
    ケースの内側に配置し、前記本体ケースの大きさをDI
    N規格寸法内に収まる構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の自動車用映像音響再生装置。
  3. 【請求項3】 表示装置は、液晶により映像を表示する
    液晶表示装置としたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の自動車用映像音響再生装置。
  4. 【請求項4】 本体ケースに対して水平方向に出入り自
    在に構成されたスライダーは、可動キャビネットを前記
    本体ケースに収納した位置と前記可動キャビネットの起
    倒可能な位置との間であって、ディスク再生装置にディ
    スクが着脱可能な位置で、前記可動キャビネットの本体
    ケースに対する水平方向の摺動を係止する係止手段を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記
    載の自動車用映像音響再生装置。
  5. 【請求項5】 可動キャビネットのディスク再生装置を
    配置した面には、開閉可能な蓋を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4いずれか記載の自動車用映像音
    響再生装置。
  6. 【請求項6】 可動キャビネットに配置されたディスク
    再生装置はディスクの回転軸に前記ディスクを固定する
    固定手段を備え、前記可動キャビネットのディスク再生
    装置を配置した面に設けられた開閉可能な蓋に、この蓋
    が閉じた状態で前記ディスク固定手段が挿嵌される挿嵌
    孔を設けたことを特徴とする請求項5記載の自動車用映
    像音響再生装置。
  7. 【請求項7】 本体ケースに対して水平方向に出入り自
    在に構成されたスライダーは、前記本体ケースに対して
    水平方向に出入り自在に構成された第1のスライダー
    と、この第1のスライダーに対して水平方向に摺動可能
    な第2のスライダーとから構成され、可動キャビネット
    は前記第2のスライダーに搭載されると共に、前記第1
    のスライダーを前記本体ケースに対して水平方向に引き
    出すように付勢する付勢手段と、前記第1のスライダー
    に設けられた第1のピンと、前記第2のスライダーに設
    けられたガイド溝と、一端が本体ケースに回動自在に軸
    支され他端に前記ガイド溝に沿って摺動する第2のピン
    を有するリンク部材とを備え、前記第1のスライダーが
    付勢手段により水平方向に付勢された状態で前記第1の
    ピンが前記リンク部材に当接して前記リンク部材を回動
    方向に付勢するように構成したことを特徴とする請求項
    1乃至請求項6いずれか記載の自動車用映像音響再生装
    置。
  8. 【請求項8】 可動キャビネットを本体ケースに対して
    水平方向に倒した第1の状態と、前記可動キャビネット
    を当該水平状態から起こした第2の状態とを検出する検
    出手段と、前記第1の状態で前記可動キャビネットの前
    面となる側に配置された操作スイッチとを備え、この操
    作スイッチは、前記検出手段の出力に基づき、前記第1
    の状態でディスク再生装置の操作が可能であり、前記第
    2の状態で表示装置の操作が可能となるように構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7いずれか記載の
    自動車用映像音響再生装置。
  9. 【請求項9】 表示装置はテレビ放送を表示する機能を
    有し、操作スイッチは、検出手段の出力に基づき、可動
    キャビネットを本体ケースに対して水平方向に倒した第
    1の状態でディスク再生装置の選曲操作が可能であり、
    前記可動キャビネットを当該水平状態から起こした第2
    の状態でテレビ放送の選局操作が可能となるように構成
    したことを特徴とする請求項8記載の自動車用映像音響
    再生装置。
  10. 【請求項10】 検出手段の出力に基づき、可動キャビ
    ネットを本体ケースに対して水平方向に倒した第1の状
    態で表示装置を停止させ、前記可動キャビネットを当該
    水平状態から起こした第2の状態でディスク再生装置を
    停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項9いず
    れか記載の自動車用映像音響再生装置。
  11. 【請求項11】 ディスク再生装置は映像信号を記録し
    たディスクの再生機能を有し、かつ可動キャビネットを
    起こした状態で前記ディスク再生装置にディスクを固定
    する固定手段を備え、表示装置は前記ディスク再生装置
    で再生した映像を表示する機能を備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項7いずれか記載の自動車用映像音
    響再生装置。
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