JP2936463B2 - ダブルシール接続端子装置 - Google Patents

ダブルシール接続端子装置

Info

Publication number
JP2936463B2
JP2936463B2 JP10876796A JP10876796A JP2936463B2 JP 2936463 B2 JP2936463 B2 JP 2936463B2 JP 10876796 A JP10876796 A JP 10876796A JP 10876796 A JP10876796 A JP 10876796A JP 2936463 B2 JP2936463 B2 JP 2936463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
plug
diameter portion
peripheral surface
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10876796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09257170A (ja
Inventor
雅史 湊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP10876796A priority Critical patent/JP2936463B2/ja
Publication of JPH09257170A publication Critical patent/JPH09257170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2936463B2 publication Critical patent/JP2936463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Pipeline Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はダブルシール接続
端子装置に関し、さらに詳しくは、ガスケットの点数が
少なく、しかも気密性の高いダブルシール接続端子装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サブマージドモータポンプに取り
付けられるダブルシール接続端子装置は、図9に示すよ
うな構造を有する。
【0003】図9に示すように、従来のダブルシール接
続端子装置50は、両端に開口部を有し、かつ両端にフ
ランジ51を備えた円筒状の中間パイプ52と、第1導
体挿入用貫通穴53を備えたポンプ側ベース54と、開
口部を有するフランジ55を備えた筒状のケーブル引き
込みノズル56と、第2導体挿入用貫通穴57を備えた
大気側ベース58と、第1導体59及び第2導体60と
を備え、前記中間パイプ52の一方のフランジ51を前
記ポンプ側ベース54を介してケーブル引き込みノズル
56のフランジ55とを重ね合わせて結合固定し、前記
中間パイプ52の他方のフランジ51と大気側ベース5
8とを重ね合わせて結合固定し、ポンプ側ベース54の
第1導体挿入用貫通穴53には、第1導体59を貫通さ
せ、大気側ベース58の第2導体挿入用貫通穴57には
第2導体60を貫通させ、中間パイプ52内で、第1導
体59と第2導体60とを電気的に導通可能に機械的に
結合されてなる。ケーブル引き込みノズル56内では、
第1導体59の端部が、サブマージドモータポンプ内に
設置されたモータに給電するための導線61と電気的に
結合され、大気側ベース58の大気側に突出する第2導
体60の端部は、電源側の導線と電気的に結合されてな
る。
【0004】このダブルシール接続端子装置は、ケーブ
ル引き込みノズル内は、たとえばLPGあるいはLNG
が充満している。通常、これらは常温で気化するので、
このケーブル引き込みノズルのフランジ近くまで十分に
冷却されているのであるが、それでもフランジ近傍は冷
却が十分に行われないことがあるので、このダブルシー
ル接続端子装置が気密構造となるように設計されてい
る。
【0005】たとえば、(1)第1導体は、第1導体挿
入用貫通穴に対し、結合シールリングを介して取り付け
られ、その結合シールリングがポンプ側ベースに銀蝋付
けされ、かつその結合シールリングが第1導体を形成す
るセラミック筒体にも銀蝋付けされていること、(2)
ケーブル引き込みノズルの開口部に、ポンプ側ベースに
結合されたインシュレータが設けられていること、
(3)ケーブル引き込みノズルのフランジとポンプ側ベ
ースとが重なり合う面間にガスケットが介装されるこ
と、(4)ポンプ側ベースと中間パイプのフランジとが
重なり合う面間にガスケットが開口されること、(5)
中間パイプのフランジと大気側ベースとが重なり合う面
間にもガスケットが介装されること等によって気密構造
が形成されている。
【0006】このような気密構造に形成しているにもか
かわらず、気密構造が破壊される可能性があるので、こ
のダブルシール接続端子構造は、その中間パイプ内に数
気圧の窒素等の不活性ガスが封入し、かつ、この中間パ
イプの中央部に、圧力計を装着している。この圧力計の
指針が高圧側に振れると、ケーブル引き込みノズル内の
高圧ガスが中間パイプ内に漏出したと判断され、圧力計
の指針が低圧側に触れると、中間パイプ内に封入した不
活性ガスが大気側に漏出したと判断されるようになって
いる。そして、圧力計が異常な圧力値を示すと、直ち
に、サブマージドモータポンプの運転を停止し、必要な
点検、修理、あるいは部品交換等の作業を的確に行うの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(1)上述のように従来のダブルシール接続端子装置が
気密構造に形成されているとは言え、ガスケットが多く
使用されているので、気密漏れの発生する可能性がある
こと、(2)中間パイプ、ポンプ側ベース、大気側ベー
ス及びケーブル引き込みパイプを互いにボルト等で結合
することによりダブルシール接続端子装置が組み立てら
れているので、製造あるいは分解修理が煩雑であるこ
と、(3)保守点検等のためにダブルシール接続端子装
置を分解する際に、分解手順によっては第1導体とポン
プ側ベースとの一体化物を落下させて破損する等の事故
を起こす可能性がある等の問題がある。
【0008】この発明は、前記事情に基づいて完成され
た。この発明の目的は、ガスケットの使用点数を少なく
し、しかも気密性の高いダブルシール接続端子装置を提
供することにある。この発明の目的は、部品点数を少な
くし、しかも気密性の高いダブルシール接続端子装置を
提供することにある。この発明の目的は、ガスケットの
使用点数及び装置全体を構成する部品点数が少なく、し
かも気密性が高く、内部に封入した不活性ガスの漏出の
可能性が極めて小さな、構造の簡単なダブルシール接続
端子装置を提供することにある。
【0009】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ためにこの発明は、中空の筒体本体の一端に、前記筒体
本体と一体にして設けられ、前記筒体本体の一端開口部
を閉塞し、前記筒体本体の外径より大きな外径を有し、
ケーブル引き込みノズルのフランジ部と重ね合わされる
肉厚のポンプ側フランジ部と、筒体本体の他端部に、前
記筒体本体と一体にして設けられ、前記筒体本体の他端
開口部を閉塞し、前記筒体本体の外径より大きな外径を
有する大気側フランジ部と、前記ポンプ側フランジ部に
設けられた第1導体用挿入穴に、気密に挿入された第1
導体と、前記大気側フランジ部に設けられた第2導体用
挿入穴に気密に挿入され、かつ前記第1導体と電気的に
結合した第2導体とを有することを特徴とするダブルシ
ール接続端子装置であり、前記大気側フランジ部は、前
記筒体本体の中心線に直交する外側面に形成され、第2
導体を挿入する第1貫通穴を有する凹陥部と、この凹陥
部に装着され、前記第1貫通穴と軸線を同じくする第2
貫通穴を有する円盤体とを備え、前記円盤体と凹陥部と
の合わせ部を溶接により一体にして結合し、前記第2導
体に嵌着した結合シーリングを第2導体の周辺及び円盤
体の筒体本体側に向かう内側表面に低融点金属で熔封し
てなり、さらに、前記ダブルシール接続端子装置は封入
ガス導入装置を有し、その封入ガス導入装置は、ダブル
シール接続端子装置の本体に設けられ、筒体本体内部に
連通する小径部とこの小径部から外部に連通する大径部
とを有する装着穴に装着可能な栓体と、その栓体に、外
部から栓体の周面に連通するように、設けられたガス導
入路と、栓体の周面に設けられ、栓体の外周と太径部と
を気密に閉塞する第1シール部材と、栓体の外周面に開
口するガス導入路の開口部と前記小径部に連通するよう
に、栓体の外周面と太径部の内周面とで形成されたガス
流通部と、栓体の下部に設けられ、小径部と前記ガス流
通路とを気密に閉塞する小径部閉塞手段とを有してな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図1に
示す。図1に示すように、この発明の実施の一形態であ
るダブルシール接続端子装置1は、筒体本体2と第1導
体3と第2導体4と封入ガス導入装置5とを有する。
【0011】前記筒体本体2は、両端を開口する筒体6
と、この筒体6の一端開口部に溶接により結合されたポ
ンプ側フランジ部7と、この筒体6の他端開口部に溶接
により結合された大気側フランジ部8とを有してなる。
【0012】ポンプ側フランジ部7は、前記筒体6の一
端開口部を閉塞するように、しかも前記筒体6の外径よ
りも大きな外径を有する肉厚のポンプ側円盤体9と、こ
のポンプ側円盤体9の片面から張り出すように形成さ
れ、前記筒体6の一端開口部に溶接により結合されるポ
ンプ側円筒体10と、前記ポンプ側円盤体9に貫通して
設けられ、第1導体3を嵌挿可能な直径を有する第1導
体用挿入穴11とを有する。サブマージドモータポンプ
内のモータは三相交流により駆動されるので、前記ポン
プ側円盤体9に設けられる第1導体用挿入穴11は3個
である。
【0013】このポンプ側フランジ部7は、さらにその
ポンプ側円盤体9の外周面に、封入ガス導入装置5の一
部である栓体12を螺合により装着することができるよ
うに内周面に雌螺子を設けた略円筒状の空間である大径
部13が開設され、この大径部13の底部には、この大
径部13と筒体本体2内とに連通する連通孔である小径
部14の開口部が開口している。
【0014】大気側フランジ部8は、前記筒体6の他端
開口部を閉塞するように、かつ前記筒体6の外径よりも
大きな外径を有し、大気側(前記筒体6とは反対側)の
表面に円盤状の凹陥部15を形成してなる肉厚の大気側
円盤体16と、前記大気側円盤体16に貫通して設けら
れ、前記第1導体用挿入穴11と軸線が一致するように
開設され、前記第2導体4を挿入することのできる第1
貫通穴17と、この大気側円盤体16の片面から張り出
すように形成され、前記筒体6の他端開口部に溶接によ
り結合される大気側円筒体18と、前記凹陥部15に装
着可能に形成され、前記第2導体4を装着することので
きる第2貫通穴19を有する円盤体20とを有する。こ
の第1貫通穴17は前記第2貫通穴19よりも直径が大
きく、第2貫通穴19は第2導体4を嵌挿可能な直径に
設計される。この第1貫通穴17と第2貫通穴19と
で、この発明における第2導体用挿入穴が形成される。
第2導体用挿入穴の数は、前記第1導体用挿入穴11の
数と同じく3個である。
【0015】第1導体3は、銅製の丸棒状体21とその
外周面に形成された円筒状のセラミックス筒状体22と
を有して形成される。この丸棒状体21の外周面とセラ
ミックス筒状体22の内周面とは一体に密着形成されて
なる。
【0016】第2導体4は、第1導体3と同様の構造を
有し、銅製の丸棒状体21とセラミックス筒状体22と
を有してなる。
【0017】この第1導体3の一端と第2導体4の一端
とは互いに電気的に結合可能に形成されてなり、図1に
示す態様においては、第2導体4における丸棒体の端部
と第1導体3との端部とを螺合により結合される。
【0018】第1導体3は、前記ポンプ側フランジ部7
と次のようにして一体に結合されてなる。すなわち、図
2に示すように、ポンプ側円盤体9のポンプ側表面すな
わちケーブル引き込みノズル23に向かう表面に設けら
れた第1導体用挿入穴11の周囲に設けられた環状の環
状切欠部24に、環状の内側壁面25と環状の外側壁面
26とを有する環状シールリング27を嵌挿し、第1導
体用挿入穴11に嵌挿された第1導体3のセラミックス
筒状体22の外周面と前記内側壁面25とを銀蝋付けし
(図2において銀蝋付け部が28で示される。)、前記
外側壁面26とポンプ側円盤体9のポンプ側表面とを銀
蝋付けする(図2において銀蝋付け部が29で示され
る。)ことにより、第1導体3とポンプ側フランジ部7
とが一体に結合、装着される。前記銀蝋付けは、第1導
体3のセラミックス筒状体22の外周と前記内側壁面2
5との間に間隙を生じないように環状に形成され、ま
た、外側壁面26とポンプ側円盤体9とに間隙を生じな
いように環状に形成される。
【0019】第2導体4は、前記円盤体20と次のよう
にして一体に結合されてなる。すなわち、第1貫通穴1
7の筒体6側に開口する開口部の周囲に設けられた環状
の凹陥部15に、環状の内側壁面25と環状の外側壁面
26とを有する環状シールリング27を嵌挿し、第1貫
通穴17に嵌挿された第2導体4のセラミックス筒状体
22の外周面と前記内側壁面25とを銀蝋付けし、前記
外側壁面26と円盤体の筒体6側表面とを銀蝋付けする
ことにより、第2導体4と円盤体20とが一体に結合、
装着される。前記銀蝋付けは、第2導体4のセラミック
ス筒状体22の外周と前記内側壁面25との間に間隙を
生じないように環状に形成され、また、外側壁面26と
ポンプ側円盤体9とに間隙を生じないように環状に形成
される。なお、この第2導体4の円盤体20への装着状
態は、図2と同様であるから、図2から十分に類推して
理解されることができる。
【0020】前記封入ガス導入装置5は、栓体12を有
する。図3に示されるように、この栓体12は、雄螺子
を設けていない単なる円柱外周面である先端外周面部3
0と、前記大径部13の雌螺子と螺合可能に形成された
雄螺子を有する螺子形成外周面31と、後端面に開口す
る開口部32から前記先端外周面部30に開口する周面
開口部33まで連通するように形成されたガス導入路3
4と、前記周面開口部33と前記螺子形成外周面31と
の間の外周面に設けられた、第1シールリングである第
1のOリング35と、この栓体12の先端面に設けられ
た、小径部閉塞手段である第2のOリング36とを有し
てなる。また、先端外周面30は、大径部13に嵌挿可
能な外径を有する大直径部30aと、前記周面開口部3
3から栓体12の先端部までは前記大直径部30aより
も直径の小さな小直径部30bとを有する。したがっ
て、この栓体12を大径部13に装着すると、大径部1
3の内周面と前記小直径部30bの外周面との間に間隙
を生じる。この間隙が、この発明におけるガス流通路3
7である。
【0021】このダブルシール接続端子装置1は、たと
えば次のようにして組み立てる。円盤体20の3個の第
2貫通穴19それぞれに第2導体4を挿入する。円盤体
20における環状切欠部24に環状シールリング27を
装着する。円盤体20と環状シールリング27の外側壁
面26とを銀蝋付けし、内側壁面25とセラミックス筒
状体22とを銀蝋付けすることにより、各第2貫通穴1
9に第2導体4を一体にかつ気密に結合する。次いで、
3本の第2導体4を一体に結合した円盤体20を凹陥部
15に嵌着する。このとき、大気側円盤体16に設けら
れている3個の第1貫通穴17それぞれに第2導体4を
挿入する。嵌着された円盤体20は、大気側円盤体16
と、大気側円筒体18の設けられている側からボルトで
一体に結合する。また、円盤体20と凹陥部15との環
状の接合部20Aを、溶接により一体に結合し、かつ気
密に封止する。次いで、大気側円筒体18の環状端部に
筒体の環状端部を突合し、筒体6の外周を一巡するよう
にその突合部を溶接することにより、その突合部を気密
に封止し、かつ筒体6と大気側円筒体18とを一体に結
合する。
【0022】次に、筒体6中に存在する第2導体4の端
部に第1導体3の端部とを螺合して第1導体3と第2導
体4を機械的かつ電気的に一体化する。このとき、筒体
6の一端開口部から3本の第1導体3が突出した状態に
なっている。
【0023】3本の第1導体3の先端部をポンプ側フラ
ンジ部7における第1導体用挿入穴11に挿入する。挿
入後、ポンプ側フランジ部7におけるポンプ側円筒体1
0の環状端部と筒体6の環状端部とを突合し、筒体6の
外周を一巡するようにその突合部を溶接することによ
り、その突合部を気密に封止し、かつ筒体6とポンプ側
円筒体10とを一体に結合する。
【0024】ポンプ側円盤体20における環状切欠部2
4に環状シールリング27を装着する。ポンプ側円盤体
20と環状シールリング27の外側壁面26とを銀蝋付
けし、内側壁面25とセラミックス筒状体22とを銀蝋
付けすることにより、第1導体用挿入穴11に第2導体
4を一体にかつ気密に結合する。
【0025】大径部13に栓体12を螺合する。ただ
し、栓体12の先端面が大径部13の底面に密着しない
ようにしておく。その結果、図3に示されるように、栓
体12の小直径部30bの外周面と大径部13の内周面
との間隙および栓体12の先端面と大径部13の底面と
の間隙によりガス流通路37が形成されている。
【0026】そこで、栓体12の開口部32に、図示し
ないガス供給装置のガス導入ノズルを結合し、不活性ガ
スたとえば窒素ガスを、ガス導入路34、ガス流通路3
7及び小径部14を通じて、筒体本体2内に圧入する。
このとき、第1のOリング35が栓体12に装着されて
いるので、大径部13の内周面と栓体12の外周面との
間隙から窒素ガスが外部に漏出することはない。所定圧
力に達するように窒素ガスを筒体本体2内に圧入した
後、栓体12の先端面が大径部13の底部に到達するま
で前記栓体12をさらに螺合する。図4に示されるよう
に、螺合が完了した状態では、第2のOリング36が大
径部13の底部に密着している、したがって、前記第1
のOリング35と第2のOリング36とで、筒体本体2
内に圧入された窒素ガスが外部に漏出することがない。
そこで、ガス導入ノズルを栓体12の開口部32から取
り外す。そして、栓体12と大径部13との合わせ部分
を溶接により封止する。
【0027】これによって、ダブルシール接続端子装置
1が完成する。
【0028】この態様におけるダルブシール接続端子装
置1は、それ自体ガスケットを有していない構造を有す
る。しかもこのダブルシール接続端子装置1は、ケーブ
ル引き込みノズル23と結合する場合、図1に示される
ように、ケーブル引き込みノズル23におけるフランジ
部23Aとポンプ側フランジ部7とをガスケット23B
を挟んで重ね合わせ、ボルトでケーブル引き込みノズル
23のフランジ部23Aとポンプ側フランジ部7とを一
体に結合する。したがって、この態様におけるダブルシ
ール接続端子1をサブマージドモータポンプのケーブル
引き込みノズル23と結合した場合に、サブマージドモ
ータポンプ側の高圧ガスが漏出する可能性が極めて小さ
くなる。
【0029】図9に示される従来のダブルシール接続端
子装置の構造と、この発明の一例であるダブルシール接
続端子装置の構造とを比較するこ、このダブルシール接
続端子装置は、ポンプ側ベース及び大気側ベースが存在
しないので部品点数がそれだけ少なくなり、中間パイプ
のフランジとポンプ側ベースのフランジとを結合するに
際してのガスケット及び中間パイプのフランジと大気側
ベースのフランジとを結合するに際してのガスケットが
不用であるから、この点においても部品点数が少なくな
り、このようなガスケットを使用しないのであるから、
この発明の一例であるダブルシール接続端子装置は高圧
ガスの漏出の可能性が極めて小さくなり、信頼性の大き
なダブルシール接続端子装置となる。
【0030】しかもこの発明の一例であるダブルシール
接続端子装置は、部品点数の少ない簡単な構造を有して
いるので、製造が容易であり、また保守点検に際する分
解も容易である。
【0031】この発明の一態様であるダブルシール接続
端子装置1は、図3に示されるような栓体12を有する
封入ガス導入装置5を有しているので、バルブを使用す
る封入ガス導入装置に比べて気密に不活性ガスを筒体本
体2内に圧入することができ、しかも圧入後に外部に不
活性ガスの漏出することが防止される。
【0032】以上、この発明の一態様について説明した
が、この発明のダブルシール接続端子装置は、上記態様
に限定されるものではない。
【0033】この発明における筒体本体は、図1に示さ
れるような、ポンプ側フランジ部7と大気側フランジ部
8との間に介装された筒体6であるに限らず、ポンプ側
フランジ部7におけるポンプ側円筒体10を所定の長さ
に延長し、また、大気側フランジ部8における大気側円
筒体18を所定の長さに延長し、このポンプ側円筒体1
0と大気側円筒体18とを突合して形成される円筒体を
もって構成しても良い。
【0034】この発明における筒体本体2とポンプ側フ
ランジ部7と大気側フランジ部8とは、内部に不活性ガ
スを気密に封入することができ、かつ第1導体3及び第
2導体4それぞれを気密に装着することのできるケース
としての機能等を有する。ポンプ側フランジ部7は第1
導体3を気密にかつ一体に結合しこれを支持する機能等
を有する。大気側フランジ部8は第2導体4を気密にか
つ一体に結合しこれを支持する機能等を有する。このよ
うな機能を有する限り筒体本体2、ポンプ側フランジ部
7及び大気側フランジ部8はどのような構成を有してい
ても良い。
【0035】封入ガス導入装置5は、図3に示される態
様に限られない。封入ガス導入装置5は、ガス導入路3
4が小径部14に連通することのできるガス流通路37
を備え、栓体12の外周面と大径部13の内周面とが気
密にシールされ、栓体12が小径部14の大径部13に
開口する開口部32を気密にシールすることができる栓
体12を有する限り種々の構造を有することがてきる。
【0036】たとえば、この発明における封入ガス導入
装置5として、次のような構造を有する栓体12を備え
た封入ガス導入装置5であっても良い。図5及び図6に
示される栓体12は、雄螺子を設けていない単なる円柱
外周面である先端外周面部38と、前記大径部13の雌
螺子と螺合可能に形成された雄螺子を有する螺子形成外
周面部39と、後端面に開口する開口部32から前記先
端外周面部38に開口する周面開口部33まで連通する
ように形成されたガス導入路34と、前記周面開口部3
2と前記螺子形成外周面部39との間の外周面に設けら
れた、第1シールリングである第1のOリング35と、
この栓体12の先端面に設けられた、小径部閉塞手段で
ある第2のOリング36とを有してなる。また、大径部
13は、栓体12の先端外周面が移動する範囲におい
て、大径部13の内周面に設けられた拡大大径部40を
有し、この拡大大径部40の内周面と栓体12の先端外
周面とで形成される間隙が、この発明におけるガス流通
路37である。この栓体12では、図3に示されるよう
に、栓体12の先端外周面を有する部位を栓体12の直
径よりも小さな径に加工する必要がない。
【0037】また、たとえば図7及び図8に示されるよ
うに、大径部13の底部を円錐形に形成しておくときに
は、図3に示されるような栓体12の代わりに、第2の
Oリング36を用いずに、先端部を円錐形に形成してな
る栓体12を有する封入ガス導入装置5を用いても良
い。
【0038】大径部の底部と栓体の底部とで小径部の開
口部を閉塞するための小径部閉塞手段は、栓体の先端に
設けたパッキンであっても良い。この小径部閉塞手段
は、小径部の開口部を有効に閉塞することのできる機能
を有する限り種々の構成を採用することができる。
【0039】
【発明の効果】この発明によると、ガスケットの使用点
数を少なくし、しかも気密性の高いダブルシール接続端
子装置を提供することができる。この発明によると、部
品点数を少なくし、しかも気密性の高いダブルシール接
続端子装置を提供することができる。この発明による
と、ガスケットの使用点数及び装置全体を構成する部品
点数が少なく、しかも気密性が高く、内部に封入した不
活性ガスの漏出の可能性が極めて小さな、構造の簡単な
ダブルシール接続端子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施態様であるダブルシ
ール接続端子装置を示す断面図である。
【図2】図2は、第1導体をポンプ側円盤体に結合して
なる状態を示す断面図である。
【図3】図3は、封入ガス導入装置における栓体を示す
断面図である。
【図4】図4は、前記栓体の作用を示す断面図である。
【図5】図5は、封入ガス導入装置における他の態様で
ある栓体を示す断面図である。
【図6】図6は、図5に示される栓体の作用を示す断面
図である。
【図7】図7は、封入ガス導入装置における他の態様で
ある栓体を示す断面図である。
【図8】図8は、図5に示される栓体の作用を示す断面
図である。
【図9】図9は、従来のダブルシール接続端子装置を示
す断面図である。
【符号の説明】
1・・・ダブルシール接続端子装置、2・・・筒体本
体、3・・・第1導体、4・・・第2導体、5・・・封
入ガス導入装置、6・・・筒体、7・・・ポンプ側フラ
ンジ部、8・・・大気側フランジ部、9・・・ポンプ側
円盤体、10・・・ポンプ側円筒体、11・・・第1導
体用挿入穴、12・・・栓体、13・・・大径部、14
・・・小径部、15・・・凹陥部、16・・・大気側円
盤体、17・・・第1貫通穴、18・・・大気側円筒
体、19・・・第2貫通穴、20・・・円盤体、21・
・・丸棒状体、22・・・セラミックス筒状体、23・
・・ケーブル引き込みノズル、24・・・環状切欠部、
25・・・内側壁面、26・・・外側壁面、27・・・
環状シールリング、28・・・銀蝋付け部、29・・・
銀蝋付け部、30・・・先端外周面部、30a・・・大
直径部、30b・・・小直径部、31・・・螺子形成外
周面、32・・・開口部、33・・・周面開口部、34
・・・ガス導入路、35・・・第1のOリング、36・
・・第2のOリング、37・・・ガス流通路。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の筒体本体の一端に、前記筒体本体
    と一体にして設けられ、前記筒体本体の一端開口部を閉
    塞し、前記筒体本体の外径より大きな外径を有し、ケー
    ブル引き込みノズルのフランジ部と重ね合わされる肉厚
    のポンプ側フランジ部と、筒体本体の他端部に、前記筒
    体本体と一体にして設けられ、前記筒体本体の他端開口
    部を閉塞し、前記筒体本体の外径より大きな外径を有す
    る大気側フランジ部と、前記ポンプ側フランジ部に設け
    られた第1導体用挿入穴に、気密に挿入された第1導体
    と、前記大気側フランジ部に設けられた第2導体用挿入
    穴に気密に挿入され、かつ前記第1導体と電気的に結合
    した第2導体とを有することを特徴とするダブルシール
    接続端子装置。
  2. 【請求項2】 前記大気側フランジ部は、前記筒体本体
    の中心線に直交する外側面に形成され、第2導体を挿入
    する第1貫通穴を有する凹陥部と、この凹陥部に装着さ
    れ、前記第1貫通穴と軸線を同じにする第2貫通穴を有
    する円盤体とを備え、前記円盤体と凹陥部との合わせ部
    を溶接により一体に結合し、前記第2導体に嵌着した結
    合シールリングを第2導体の周面及び円盤体の筒体本体
    側に向かう内側表面に低融点金属で熔封してなる前記請
    求項1に記載のダブルシール接続端子装置。
  3. 【請求項3】 前記ダブルシール接続端子装置は封入ガ
    ス導入装置を有し、その封入ガス導入装置は、ダブルシ
    ール接続端子装置の本体に設けられ、筒体本体内部に連
    通する小径部とこの小径部から外部に連通する大径部と
    を有する装着穴に装着可能な栓体と、その栓体に、外部
    から栓体の周面に連通するように、設けられたガス導入
    路と、栓体の周面に設けられ、栓体の外周と太径部とを
    気密に閉塞する第1シール部材と、栓体の外周面に開口
    するガス導入路の開口部と前記小径部に連通するよう
    に、栓体の外周面と大径部の内周面とで形成されたガス
    流通路と、栓体の下部に設けられ、小径部と前記ガス流
    通路とを気密に閉塞する小径部閉塞手段とを有してなる
    前記請求項1または2に記載のダブルシール接続端子装
    置。
JP10876796A 1996-03-24 1996-03-24 ダブルシール接続端子装置 Expired - Fee Related JP2936463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10876796A JP2936463B2 (ja) 1996-03-24 1996-03-24 ダブルシール接続端子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10876796A JP2936463B2 (ja) 1996-03-24 1996-03-24 ダブルシール接続端子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09257170A JPH09257170A (ja) 1997-09-30
JP2936463B2 true JP2936463B2 (ja) 1999-08-23

Family

ID=14492978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10876796A Expired - Fee Related JP2936463B2 (ja) 1996-03-24 1996-03-24 ダブルシール接続端子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2936463B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09257170A (ja) 1997-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4734666A (en) Microwave apparatus having coaxial waveguide partitioned by vacuum-tight dielectric plate
US6506083B1 (en) Metal-sealed, thermoplastic electrical feedthrough
US4878352A (en) Cryostat and assembly method therefor
US9478965B2 (en) Cryogenic electrical feed-through
US4871328A (en) Hermetically sealing connector and method of use thereof
US3745400A (en) Igniter plug
JP2936463B2 (ja) ダブルシール接続端子装置
US3556864A (en) Thermocouple structure and method for making same
US5022865A (en) Hermetically sealing connector and method of use thereof
US4182009A (en) Electrical igniters
CN2396502Y (zh) 陶瓷真空灭弧室的陶瓷外壳与屏蔽筒的连接结构
US12021363B2 (en) Electrical feedthrough for a pressure housing
JP4866616B2 (ja) 熱電対の真空フィードスルー
CN209913064U (zh) 一种单法兰双重密封保护结构
JPH09256951A (ja) 流体導入装置
WO1986006986A1 (en) A deep purge connector for gas supply system
CN210628614U (zh) 一种具有气密性能的电连接器
JPH10116530A (ja) 二重封止型ターミナルヘッダ
US20080012325A1 (en) Fill tube-flange assembly for ring laser gyroscope block
CN111102408A (zh) 一种电推进发动机的阴极管路绝缘密封接头
JP2002364488A (ja) コモンレール及びその製造方法
JPH06223917A (ja) ケーブルコネクタ
JPH0578011U (ja) マイクロ波同軸導波管構体
JPH083902Y2 (ja) 肉薄部における冷却流路構造
CN212056212U (zh) 输送管连接接头组件以及接头

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990420

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080611

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees