JP2936438B2 - 水溶性感光性樹脂組成物 - Google Patents

水溶性感光性樹脂組成物

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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性感光性樹脂組成物
に関し、さらに詳しくはホトリソグラフィによるパター
ン形成に有効利用でき、高感度で保存安定性に優れ、か
つ基板との密着性に優れた水溶性感光性樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】感光性樹脂組成物を用いて基板上にパタ
ーニングする分野においては数多くの感光性樹脂組成物
が提案されている。近年作業環境に悪影響を与えること
から、感光性樹脂組成物も溶媒として有機溶剤を用いな
い水溶性のものが望まれている。従来水溶性の感光性樹
脂としては、水溶性ポリマーと感光性ビスアジド化合物
を混合して成るものが多種知られ、例えばPVP−ビス
アジド系、PAD−ビスアジド系などが実用化されてい
る。また水溶性ポリマーに感光基を導入させたものも知
られ、例えばポリビニルアルコールにフェニルアジド化
合物のアルデヒド誘導体を酸触媒を用いて縮合させて合
成させたものがあるが、感度及び安定性などに問題があ
り、実用化されていない。
【0003】水溶性ポリマーと感光性ビスアジド化合物
を混合して成るものは、製造は容易であるが、感度を高
くするために感光性ビスアジド化合物の配合量を増す
と、塗布液として調製した場合、塗布液の保存安定性が
低下するため、実際的には大幅な感度向上ができず、実
用範囲が狭いという問題がある。このため水溶性ポリマ
ーに感光基を導入したもので、より高感度で安定性に優
れた、実用性の高い水溶性感光性樹脂組成物の開発が望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは水溶性ポ
リマーに感光基を導入した形の水溶性感光性樹脂組成物
において、従来のものと比べて高感度で保存安定性及び
基板との密着性に優れた実用性の高い組成物の提供を目
的として鋭意研究した結果、特定のフェニルアジド基を
感光基として導入した構成単位を有する高分子化合物に
より、その目的を達成できることを見いだし、本発明を
なすに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記一般式
(I)
【0006】
【化2】 で表わされる構成単位を有する高分子化合物から成る水
溶性感光性樹脂組成物である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明組
成物で使用される前記一般式(I)で表わされる構成単
位を有する高分子化合物を合成するには、例えば、ジア
セトンアクリルアミドと他のモノマー、好ましくは水溶
性モノマーを公知の方法で共重合させて得られる水溶性
ポリマーに、4−アジドベンズアルデヒド−2−スルホ
ン酸及びその塩類から選ばれる少なくとも1種をアルド
ール縮合反応により導入することで得ることができる。
【0008】この場合、水溶性を示すモノマーとして
は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、ジメ
チルアクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、アクリ
ロイルモルホリン、ジメチルアミノエチルアクリルアミ
ド、N−ビニル−2−ピロリドンなどを挙げることがで
き、これらは単独でも2種以上組み合わせても用いるこ
とができる。また共重合したのち、加水分解反応させる
ことで、アルコール性水酸基を生じる酢酸ビニルも水溶
性を示すモノマーに包含される。
【0009】ジアセトンアクリルアミドと水溶性を示す
モノマーとの反応割合は、ジアセトンアクリルアミド1
モルに対し、水溶性を示すモノマー1〜100モル、好
ましくは5〜50モルの範囲が好ましい。この範囲より
水溶性を示すモノマーが多くなると感光性が低下するた
め好ましくなく、逆に少なくなると、合成における反応
生成物の安定性が悪くなるので好ましくない。
【0010】本発明組成物ではジアセトンアクリルアミ
ドと水溶性を示すモノマーとを共重合させて得た水溶性
ポリマーに4−アジドベンズアルデヒド−2−スルホン
酸及びその塩類から選ばれる少なくとも1種をアルドー
ル縮合反応により導入するが、その量としてはジアセト
ンアクリルアミドに対し、10〜90モル%、好ましく
は20〜80モル%の範囲であることが好ましい。
【0011】水溶性モノマーとして酢酸ビニルを用いた
場合、ジアセトンアクリルアミドと酢酸ビニルとを共重
合し、アルカリにて酢酸基を加分解することで水酸基
を有する水溶性ポリマーを合成することができるが、こ
の水溶性ポリマーは酸性水溶液中でアルデヒド類をアセ
タール化反応により導入することで極めて耐水性に優れ
たパターンが得られる水溶性ポリマーとなり好ましく使
用できる。この場合、アセタール化反応によって導入で
きるアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデ
ヒド、クロトンアルデヒドなどの脂肪族系アルデヒド
類、ベンズアルデヒド、N−ジアルキルベンズアルデヒ
ド、アルキルベンズアルデヒド、シンナミツクアルデヒ
ドなどの芳香族系アルデヒド類、ピリジンアルデヒドな
どの複素環系アルデヒド類を挙げることができる。さら
にアルデヒド類の中には4−アジドベンズアルデヒド−
2−スルホン酸及びその塩類やホルミルスチリルピリジ
ン及びその4級化塩なども包含される。これらのアルデ
ヒド類は単独でもまた2種以上組み合わせても用いるこ
とができる。実用上好ましく用いられるものはプロピオ
ンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、クロトンアルデ
ヒドであり、特にn−ブチルアルデヒドが最も好ましく
使用できる。
【0012】このアルデヒド類によるアセタール化反応
は水溶性ポリマーの全水酸基の15モル%以下をアセタ
ール化することが好ましく、15モル%を超えると安定
性に優れた水溶性ポリマーが得られず好ましくない。ま
たこの場合、合成される水溶性ポリマーの重合度として
は100〜3000、好ましくは500〜2500の範
囲が良い。
【0013】本発明は上記のようにして得た一般式
(I)で表わされる構成単位を有する高分子化合物を純
水、アルカリ水溶液などに塗膜性を有する程度溶解した
ものを、各種基板上に塗布し、乾燥したのち、ネガマス
クを介して活性光線を選択的に照射し、次いで純水、ア
ルカリ水溶液などで現像することでネガマスクに忠実な
パターンを得ることができる。
【0014】本発明組成物には必要に応じて相容性のあ
るポリマーや各種添加剤、例えば可塑剤、界面活性剤、
カップリング剤などを配合させることができる。特に相
容性のあるポリマーとして、ポリビニルアルコールや変
性ポリビニルアルコールを配合することで溶解剥離性を
向上させることができる。この場合、ポリビニルアルコ
ール及び変性ポリビニルアルコールは水溶性を示すもの
であればよく、部分ケン化物でも完全ケン化物でも用い
ることができる。また変性ポリビニルアルコールとして
はジアセトンアクリルアミド、アクリロイルモルホリ
ン、N−ビニル−2−ピロリドンなどにより変性させた
ものや側鎖にシリコン含有基を付加させたものなど各種
の変性ポリビニルアルコールを挙げることができ、これ
らは単独でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0015】
【実施例】
実施例1 酢酸ビニル120g、ジアセトンアクリルアミド80g
をメタノールに溶解して2kgとし、それを2リットル
の三口フラスコに仕込み、マントルヒーターで加熱し、
60℃まで昇温したのち、ラジカル重合開始剤として
2,2´−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)1gのメタノール溶液を注入し、反応させ、15分
後沸点まで昇温し4時間反応させた。反応終了後、放冷
し30℃となった時点で水酸化ナトリウムの10重量%
メタノール溶液100gを注入し、1時間攪拌を続ける
ことで、ケン化されたポリマーが析出、分離する。放冷
後これを濾別し、メタノールで洗い、130gの水溶性
ポリマーを得た。
【0016】この得られた水溶性ポリマーを2kgの純
水に60℃にて加熱溶解したのち、45℃に冷却後、4
−アジドベンズアルデヒド−2−スルホン酸ナトリウム
60gを投入溶解させ、10重量%水酸化ナトリウム水
溶液10gを加えて2日間反応させたのち、希塩酸にて
中和し、純水で固形分が約3重量%となるように希釈し
濾過することで塗布液を調製した。
【0017】この塗布液を砂目立てしたアルミニウム板
上に回転塗布し、約1.0μmの乾燥被膜を形成したの
ち、ネガマスクを密着させ、その上に厚さ5mmのガラ
ス板を通して超高圧水銀灯にて30mJ/cmの露光
を行い、次いで純水のかけ流しによる現像を行い、メチ
ルバイオレット水溶液で染色し乾燥したところ、ネガマ
スクに忠実なパターンが形成でき、パターンのはがれも
確認されず、密着性の優れたパターンであった。
【0018】実施例2 アクリル酸143gを純水1.5リットルに溶解し、1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液にてpH5まで中和し
た。ここへジアセトンアクリルアミド57gを投入溶解
し、純水を加えて2kgとし、三口フラスコに移した。
三口フラスコ内窒素雰囲気にし、マントルヒーターで
50℃まで加熱したのち、ラジカル重合開始剤として
2,2´−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン]二塩酸塩1gを20ccの水に溶解した
ものを注入し反応させ、30分後70℃に昇温し、3時
間反応させたのち放冷した。
【0019】次いで反応液を5リットルのビーカーに移
し、純水を加えて4リットルとし、40℃に加熱し、こ
こへ4−アジドベンズアルデヒド−2−スルホン酸45
gを投入して溶解し、10重量%水酸化ナトリウム水溶
液10gを注入し2日間反応させたのち、希硫酸で中和
し、純水で固形分が約3重量%となるように希釈し、濾
過することで塗布液を調製した。
【0020】この塗布液を用いて実施例1と同様の方法
でパターンを形成した結果、密着性に優れたネガマスク
に忠実なパターンを得ることができた。
【0021】実施例3 ジメチルアクリルアミド108gとジアセトンアクリル
アミド92gを純水1.8kgに溶解し、2リットル三
口フラスコに仕込み、窒素雰囲気中、マントルヒーター
で50℃に加熱したのち、ラジカル重合開始剤として
2,2´−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン]二塩酸塩2gを20ccの水に溶解した
ものを注入し反応させ、15分後70℃に昇温し、2時
間反応させたのち放冷した。
【0022】次いで反応液を5リットルのビーカーに移
し、純水を加えて4リットルとし、40℃に加熱し、こ
こへ4−アジドベンズアルデヒド−2−スルホン酸50
gを投入溶解し、10重量%水酸化ナトリウム水溶液1
0gを注入し、2日間反応させたのち希硫酸にて中和
し、純水で固形分が約3重量%となるように希釈し、濾
過することで塗布液を調製した。
【0023】この塗布液を用いて実施例1と同様の方法
でパターンを形成した結果、密着性に優れた、マスクに
忠実なパターンを得ることができた。
【0024】実施例4 実施例3で使用したジメチルアクリルアミド108g
アクリロイルモルホリン166gに、ジアセトンアクリ
ルアミド92gを34gに、また4−アジドベンズアル
デヒド−2−スルホン酸50gを40gに代えた以外
は、実施例3と同様な方法で塗布液を調製し、その塗布
液を用いて実施例1と同様の方法でパターンを形成した
結果、密着性に優れたネガマスクに忠実なパターンを得
ることができた。
【0025】実施例5 500gのメチルアルコールを還流冷却器のついた2リ
ットルの三口フラスコに入れ、マントルヒーターで加熱
沸騰させ、ここへジアセトンアクリルアミド80gと酢
酸ビニル120gとラジカル重合開始剤である2,2´
−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.2
gとの混合液を1時間かけて滴下させたのち、2時間
後、4時間後及び24時間後にそれぞれ2,2´−アゾ
ビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.2gの
10mlメチルアルコール溶液を添加し、48時間後に
反応を終了させ、500gのメチルアルコールを加えて
希釈し、3リットルのビーカーに移し、55℃に加熱
し、かきまぜながら25重量%水酸化ナトリウムのメチ
ルアルコール溶液10gを加えて4時間かきまぜたの
ち、析出物を濾過により分離し、メチルアルコールで洗
い、40℃にて送風乾燥することで200gの乾燥樹脂
を得た。この樹脂の重合度は約500であった。
【0026】次いで得られた樹脂を4kgの純水に加熱
溶解し、50℃にしたのち、4−アジドベンズアルデヒ
ド−2−スルホン酸ナトリウム60gを添加溶解し、1
0重量%水酸化ナトリウム水溶液30gを加えて1日間
反応したのち、室温まで冷却し、希塩酸にて中和し、濾
過を行って固形分5.7重量%の溶液を得た。次にこの
溶液を純水にて2倍に希釈したものを塗布液として、脱
脂したガラス板に回転塗布し、50℃で乾燥し、1μm
の被膜を得たのち、ネガマスクを密着させ、その上に厚
さ5mmのガラス板を通して超高圧水銀灯にて3mJ/
cmの露光を行い、次いで純水のかけ流しによる現像
を行い、メチルバイオレット水溶液で染色し、乾燥した
ところ、ネガマスクに忠実なパターンが形成でき、パタ
ーンの剥がれは確認されず、密着性の優れたパターンで
あった。
【0027】次にパターンが形成されたガラス板を25
℃の5重量%過ヨウ素酸水溶液に1分間浸漬し、次いで
水にて洗浄を行い、乾燥したところパターンは完全に溶
解剥離された。
【0028】実施例6 実施例5で得た固形分5.7重量%の溶液に純水を加え
て3.0重量%とした溶液10重量部にポリビニルアル
コールであるゴーセノールEG−40(日本合成社製)
の3重量%水溶液10重量部を混合したものを塗布液と
して、実施例5と同様な操作でパターン形成を行ったと
ころ、マスクに忠実なパターンが形成でき、パターンの
剥がれも確認されず密着性の優れたパターンであった。
【0029】また実施例5と同様の操作でパターンの剥
離を行ったところパターンは完全に溶解剥離された。
【0030】実施例7 実施例5で得た固形分5.7重量%の溶液に純水を加え
て3.0重量%とした溶液10重量部にシリコン含有ポ
リビニルアルコールであるR−1130(クラレ社製)
の3重量%水溶液10重量部を混合したものを塗布液と
して、実施例5と同様の操作でパターン形成を行ったと
ころ、マスクに忠実なパターンが形成でき、パターンの
剥がれも確認されず、密着性の優れたパターンであっ
た。
【0031】また実施例5と同様の操作でパターンの剥
離を行ったところ、パターンは完全に溶解剥離された。
【0032】実施例8 500mlのメチルアルコールを2リットルのフラスコ
に入れ、加熱沸騰させ、ここへ酢酸ビニル150gとア
クリロイルモルホリン50gと2,2´−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.2gとの混合
液を2時間かけて滴下したのち、24時間反応させ、次
いで500mlのメチルアルコールを加えて希釈し、室
温にて冷却して5リットルのビーカーに移し、かきまぜ
ながら10重量%水酸化ナトリウムのメチルアルコール
溶液50mlを加えて、さらに3時間かきまぜたのち、
析出物を濾過により取り出し100mlのメチルアルコ
ールで洗い、40℃で送風乾燥することで重合度約60
0のアクリロイルモルホリンで変性された変性ポリビニ
ルアルコール100gを得た。
【0033】次いで実施例5で得た固形分5.7重量%
の溶液に純水を加えて3.0重量%とした溶液10重量
部に、上記した変性ポリビニルアルコール10重量部を
混合したものを塗布液として、実施例5と同様な操作で
パターン形成を行ったところ、マスクに忠実なパターン
が形成でき、パターンの剥がれも確認されず、密着性の
優れたパターンであった。
【0034】また実施例5と同様の操作でパターンの剥
離を行ったところパターンは完全に溶解剥離された。
【0035】実施例9 500mlのメチルアルコールを2リットルのフラスコ
に入れ、加熱沸騰させ、ここへ酢酸ビニル150gとN
−ビニル−2−ピロリドンと2,2´−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.2gとの混合
液を1時間かけて滴下したのち、48時間反応させた。
この際反応開始から6時間後、12時間後、24時間後
にそれぞれ0.1gの2,2´−アゾビス−(2,4−
ジメチルバレロニトリル)を加えた。次いで室温に冷却
後、5リットルのビーカーに移し、かきまぜながら10
重量%水酸化ナトリウムのメチルアルコール溶液50m
lを加えて、さらに3時間かきまぜたのち、析出物を濾
過により取り出し、500mlのメチルアルコールで洗
い、40℃で送風乾燥することで、重合度約500のN
−ビニル−2−ピロリドンで変性された変性ポリビニル
アルコール90gを得た。
【0036】次いで実施例5で得た固形分5.7重量%
の溶液に純水を加えて3.0重量%とした溶液10重量
部に、上記した変性ポリビニルアルコール10重量部を
混合したものを塗布液として実施例5と同様な操作でパ
ターン形成を行ったところ、マスクに忠実なパターンが
形成でき、パターンの剥がれも確認されず、密着性の優
れたパターンであった。
【0037】また実施例5と同様の操作でパターンの剥
離を行ったところ、パターンは完全に溶解剥離された。
【0038】実施例10 500gのメチルアルコールを還流冷却器の付いた2リ
ットルの三口フラスコに入れ、マントルヒーターで加熱
して沸騰させ、ここへジアセトンアクリルアミド160
g、酢酸ビニル240g及びラジカル重合開始剤として
2,2´−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)0.2gの混合液を1時間かけて滴下したのち、2
時間後、4時間後及び24時間後にそれぞれ2,2´−
アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)を0.
2g添加溶解した10mlのメチルアルコールを加え、
48時間反応させた。
【0039】次いで500gのメチルアルコールを反応
溶液に加え、3リットルのビーカーに移し、55℃に加
熱し、かきまぜながら25重量%水酸化ナトリウムのメ
チルアルコール溶液10gを加え、4時間かきまぜたの
ち濾過することで、得られた樹脂を分離し、メチルアル
コールで洗浄して40℃にて送風乾燥したところ、20
0gの乾燥樹脂を得た。この樹脂の重合度は約1500
でケン化度は約98モル%であった。
【0040】次いで得られた樹脂を4kgの純水に加熱
溶解し、50℃にしてn−ブチルアルデヒド14gを加
えて分散させ、20重量%硫酸水溶液10mlを加えて
3時間反応させた。次に10重量%水酸化ナトリウム水
溶液を加えて中和し、4−アジドベンズアルデヒド−2
−スルホン酸ナトリウム50gを添加溶解し、10重量
%水酸化ナトリウム水溶液30gを加えて24時間反応
したのち、室温まで冷却し、希塩酸にて中和し、濾過し
て固形分5.7重量%の溶液を得た。次にこの溶液を2
倍に希釈したものを塗布液として脱脂したガラス板上に
回転塗布し、50℃で乾燥し、1μmの被膜を得たのち
ネガマスクを密着させ、その上に厚さ5mmのガラス板
を通して超高圧水銀灯で3mJ/cmの露光を行い、
次いで純水にてシャワー現像を10秒間行い、乾燥した
ところマスクに忠実なパターンが形成でき、パターンの
剥がれも確認できず、密着性の優れたパターンであっ
た。また得られたパターンは膨潤がなく、パターンのふ
くらみは確認されず、耐水性の優れたパターンであっ
た。
【0041】次いでパターンを25℃の5重量%過ヨウ
素酸水溶液に1分間浸漬したのち、水で洗浄し乾燥した
ところ、パターンは完全に溶解剥離された。
【0042】
【発明の効果】本発明の水溶性感光性樹脂組成物は、水
溶性ポリマーに感光基を導入した特定構造の構成単位を
有する高分子化合物を用いることで、従来のものに比べ
て高感度で安定性に優れ、かつ基板との密着性に優れる
という効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−204750(JP,A) 特開 昭56−167139(JP,A) 特開 昭51−5013(JP,A) 特開 昭54−135525(JP,A) 特開 平1−225943(JP,A) 特開 昭53−82502(JP,A) 特開 平4−26849(JP,A) 特公 昭49−43564(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/012 G03F 7/038

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 で表わされる構成単位を有する高分子化合物から成る水
    溶性感光性樹脂組成物。
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