JP2936279B2 - 高濃度コーヒー缶詰 - Google Patents
高濃度コーヒー缶詰Info
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- JP2936279B2 JP2936279B2 JP2145280A JP14528090A JP2936279B2 JP 2936279 B2 JP2936279 B2 JP 2936279B2 JP 2145280 A JP2145280 A JP 2145280A JP 14528090 A JP14528090 A JP 14528090A JP 2936279 B2 JP2936279 B2 JP 2936279B2
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- Japan
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- coffee
- carbon dioxide
- nitrogen gas
- gas
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は高濃度コーヒー液と噴射剤とを収納したコ
ーヒー缶詰に関し、特にその噴射剤の構成に関する。
ーヒー缶詰に関し、特にその噴射剤の構成に関する。
(従来の技術) 上記コーヒー缶詰の噴射剤としては、従来、コーヒー
液の酸化変質を防止することを兼ねて不活性ガスである
炭酸ガスが使用されている。
液の酸化変質を防止することを兼ねて不活性ガスである
炭酸ガスが使用されている。
而して、特開平1−153042号公報、特開平1−289450
号公報及び実開平1−96886号公報に開示の如く、高濃
度コーヒー缶詰においては、内容物に対する溶解度が高
い炭酸ガスを使用し、コーヒー液が泡状になって缶詰か
ら噴射されるようにしている。
号公報及び実開平1−96886号公報に開示の如く、高濃
度コーヒー缶詰においては、内容物に対する溶解度が高
い炭酸ガスを使用し、コーヒー液が泡状になって缶詰か
ら噴射されるようにしている。
(発明が解決しようとする問題点) この従来の炭酸ガスを使用した高濃度コーヒー缶詰か
ら噴射して適切な濃度に薄めたコーヒー液は、独自の風
味を有しているが、その風味は、缶詰に充填する前のコ
ーヒー液(以下コーヒー原液という)の風味には劣るも
のがある。
ら噴射して適切な濃度に薄めたコーヒー液は、独自の風
味を有しているが、その風味は、缶詰に充填する前のコ
ーヒー液(以下コーヒー原液という)の風味には劣るも
のがある。
一方、食品缶詰に使用されることが多い不活性ガスで
ある窒素ガスを噴射剤として使用することも考えられる
が、窒素ガス100%のものは、風味はコーヒー原液のそ
れと変わらないが、炭酸ガス100%のものに比べ缶内圧
が高くなり、コーヒーカップ内への噴射時にカップ外に
飛散し易い欠点がある。
ある窒素ガスを噴射剤として使用することも考えられる
が、窒素ガス100%のものは、風味はコーヒー原液のそ
れと変わらないが、炭酸ガス100%のものに比べ缶内圧
が高くなり、コーヒーカップ内への噴射時にカップ外に
飛散し易い欠点がある。
本発明は、このような従来の高濃度コーヒー缶詰にく
らべ、適度の濃度に薄めてもも、コーヒー原液と変わら
ない風味を有し、且つ噴射時にカップ外に飛散しない高
濃度コーヒー缶詰の提供を目的とする。
らべ、適度の濃度に薄めてもも、コーヒー原液と変わら
ない風味を有し、且つ噴射時にカップ外に飛散しない高
濃度コーヒー缶詰の提供を目的とする。
(問題解決のための手段) 本発明は前記目的を達成するために、噴射剤として、
炭酸ガスと窒素ガスとを10〜70:90〜30の容量割合で収
納するものである。
炭酸ガスと窒素ガスとを10〜70:90〜30の容量割合で収
納するものである。
(作用) 炭酸ガスと窒素ガスを特定割合で収納することによ
り、炭酸ガスのみを使用したものより風味が明らかに改
善されるとともに、窒素ガスのみを使用したものよりも
缶内圧を低くさせ、噴射時のカップ外への飛散を減少さ
せることができる。
り、炭酸ガスのみを使用したものより風味が明らかに改
善されるとともに、窒素ガスのみを使用したものよりも
缶内圧を低くさせ、噴射時のカップ外への飛散を減少さ
せることができる。
(実 施 例) 実施例1 缶体(内容積208ml)に濃度23%のコーヒー液(125
g)を注入し、噴射ノズルとバルブとを有するキャップ
を取付けて密閉し、次に噴射ノズルから炭酸ガス0.13
g、窒素ガス0.72gを夫々注入し、缶内圧を6.6Kg/cm2と
し、缶内の炭酸ガスと窒素ガスの容量割合が10%:90%
である缶詰を製造した。
g)を注入し、噴射ノズルとバルブとを有するキャップ
を取付けて密閉し、次に噴射ノズルから炭酸ガス0.13
g、窒素ガス0.72gを夫々注入し、缶内圧を6.6Kg/cm2と
し、缶内の炭酸ガスと窒素ガスの容量割合が10%:90%
である缶詰を製造した。
実施例2 実施例1と異なる点は、注入する炭酸ガスを0.38g、
窒素ガスを0.56gとし、缶内圧が5.8Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が30%:70%としたことで
ある缶詰を製造した。
窒素ガスを0.56gとし、缶内圧が5.8Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が30%:70%としたことで
ある缶詰を製造した。
実施例3 実施例1と異なる点は、注入する炭酸ガスを0.63g、
窒素ガスを0.40gとし、缶内圧が5.0Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が50%:50%としたことで
ある缶詰を製造した。
窒素ガスを0.40gとし、缶内圧が5.0Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が50%:50%としたことで
ある缶詰を製造した。
実施例4 実施例1と異なる点は、注入する炭酸ガスを0.88g、
窒素ガスを0.24gとし、缶内圧が4.2Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が70%:30%としたことで
ある缶詰を製造した。
窒素ガスを0.24gとし、缶内圧が4.2Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が70%:30%としたことで
ある缶詰を製造した。
比較例1 実施例1と異なる点は、注入する炭酸ガスを1.00g、
窒素ガスを0.16gとし、缶内圧が3.8Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が80%:20%としたことで
ある缶詰を製造した。
窒素ガスを0.16gとし、缶内圧が3.8Kg/cm2で、缶内の炭
酸ガスと窒素ガスの容量割合が80%:20%としたことで
ある缶詰を製造した。
比較例2(従来例) 実施例1と異なる点は、注入するガスが炭酸ガス(1.
25g)のみで、缶内圧が3.0Kg/cm2である缶詰を製造し
た。
25g)のみで、缶内圧が3.0Kg/cm2である缶詰を製造し
た。
比較例3 比較例2の炭酸ガスの代りに窒素ガス(0.80g)のみ
を缶内に注入し、缶内圧が7.0Kg/cm2である缶詰を製造
した。
を缶内に注入し、缶内圧が7.0Kg/cm2である缶詰を製造
した。
上記各実施例・比較例の缶詰を30日間、室内に放置し
た後、コーヒー液を約5g注出し、これに80℃の湯を150m
l加えて希釈したコーヒー液の風味及び噴射時のコーヒ
ー液の飛散の有無をテストした。
た後、コーヒー液を約5g注出し、これに80℃の湯を150m
l加えて希釈したコーヒー液の風味及び噴射時のコーヒ
ー液の飛散の有無をテストした。
その結果を第1表に示す。
上記の風味の評価は比較例3を基準とし、2点比較法
で行った(30名)。コーヒー原液の風味と変わらないも
のを5とし、5点法で表示する。
で行った(30名)。コーヒー原液の風味と変わらないも
のを5とし、5点法で表示する。
評価基準 5:変わらない 4:わずかに異なる 3:やや異なる 2:少し異なる 1:かなり異なる また、飛散の有無の評価は各人に任意のやりかたでコ
ーヒー液を噴射させ、比較例2を基準とし2点比較法で
行った(30名)。飛散なしを5で表わし5点法で表示す
る。
ーヒー液を噴射させ、比較例2を基準とし2点比較法で
行った(30名)。飛散なしを5で表わし5点法で表示す
る。
評価基準 5:飛散なし 4:わずかに飛散する 3:やや飛散する 2:少し飛散する 1:かなり飛散する なお、使用したコーヒーカップは高さ74mm、内径57mm
φの円柱カップである。
φの円柱カップである。
第1表から次のことが知らされる。即ち炭酸ガスと窒
素ガスを噴射剤として共用した本発明高濃度コーヒー缶
詰においては、噴射されたコーヒー液の風味が、炭酸ガ
スのみ収納したもの(比較例2)はもちろん、窒素ガス
と共用した場合でも本発明の条件から外れるもの(比較
例1)にくらべても良好で、コーヒー原液と実質上同一
風味となっていると同時に、窒素ガスのみを噴射剤とし
た缶詰(比較例3)よりも噴射時の飛散が少ないことで
ある。
素ガスを噴射剤として共用した本発明高濃度コーヒー缶
詰においては、噴射されたコーヒー液の風味が、炭酸ガ
スのみ収納したもの(比較例2)はもちろん、窒素ガス
と共用した場合でも本発明の条件から外れるもの(比較
例1)にくらべても良好で、コーヒー原液と実質上同一
風味となっていると同時に、窒素ガスのみを噴射剤とし
た缶詰(比較例3)よりも噴射時の飛散が少ないことで
ある。
(発明の効果) 本発明の高濃度コーヒー缶詰では、噴射されたコーヒ
ー液の風味は、コーヒー原液と実質的に同一で好ましい
風味であり、かつ従来のものと同様にカップ内へ噴射時
に飛散しないという効果を有する。
ー液の風味は、コーヒー原液と実質的に同一で好ましい
風味であり、かつ従来のものと同様にカップ内へ噴射時
に飛散しないという効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】噴射バルブを具備し、高濃度コーヒー液と
噴射剤とを収納したコーヒー缶詰において、 前記噴射剤として、炭酸ガスと窒素ガスとを10〜70:90
〜30の容量割合で収納していることを特徴とする高濃度
コーヒー缶詰。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2145280A JP2936279B2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 高濃度コーヒー缶詰 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2145280A JP2936279B2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 高濃度コーヒー缶詰 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0440853A JPH0440853A (ja) | 1992-02-12 |
JP2936279B2 true JP2936279B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=15381489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2145280A Expired - Fee Related JP2936279B2 (ja) | 1990-06-05 | 1990-06-05 | 高濃度コーヒー缶詰 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2936279B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1272511B (it) * | 1993-08-11 | 1997-06-23 | Luigi Goglio | Procedimento ed impianto per l'imballaggio del caffe' |
NL1000450C2 (nl) * | 1995-05-29 | 1996-12-02 | Sara Lee De Nv | Koolzuurhoudende drank. |
KR100423587B1 (ko) * | 1996-03-26 | 2004-08-25 | 폭카 코포레이션 | 용기에채워진고품질커피나차음료의제조방법및이방법에의해제조된고품질음료 |
-
1990
- 1990-06-05 JP JP2145280A patent/JP2936279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0440853A (ja) | 1992-02-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |