JP2935434B2 - ティグ溶接電源の制御方法およびその装置 - Google Patents
ティグ溶接電源の制御方法およびその装置Info
- Publication number
- JP2935434B2 JP2935434B2 JP8113690A JP8113690A JP2935434B2 JP 2935434 B2 JP2935434 B2 JP 2935434B2 JP 8113690 A JP8113690 A JP 8113690A JP 8113690 A JP8113690 A JP 8113690A JP 2935434 B2 JP2935434 B2 JP 2935434B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- current
- frequency
- base
- period
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ティグ溶接電源の出力電流波形を中周波パ
ルスが重畳された低周波パルス（以下、中周波パルス重
畳低周波パルスという）とするための制御方法およびそ
の装置に関する。
ルスが重畳された低周波パルス（以下、中周波パルス重
畳低周波パルスという）とするための制御方法およびそ
の装置に関する。
ティグ溶接で用いられる電流波形のうち、低周波パル
ス、中周波パルスおよび中周波パルス重畳低周波パルス
の関係を第４図に示す。
ス、中周波パルスおよび中周波パルス重畳低周波パルス
の関係を第４図に示す。
低周波パルス（0.1〜数Hz）は母材への入熱制御を主
眼とするもので、パルス期間で母材を溶融させ、ベース
期間で凝固を促進して溶融金属の溶け落ちなどを防止で
きるため、配管の全姿勢溶接や板厚の異なる継手の溶接
などに適する。
眼とするもので、パルス期間で母材を溶融させ、ベース
期間で凝固を促進して溶融金属の溶け落ちなどを防止で
きるため、配管の全姿勢溶接や板厚の異なる継手の溶接
などに適する。
中周波パルス（数十〜数百Hz）はパルス周波数を高く
することによりアークの硬直性、集中性の向上を図った
もので、アークがふらつきやすい小電流溶接や高速溶接
に適する。
することによりアークの硬直性、集中性の向上を図った
もので、アークがふらつきやすい小電流溶接や高速溶接
に適する。
中周波パルス重畳周波パルスは低周波パルスと中周波
パルスを組合せたもので、低周波パルスの入熱制御作用
と中周波パルスのアーク集中性改善作用を同時に活用す
ることができる。
パルスを組合せたもので、低周波パルスの入熱制御作用
と中周波パルスのアーク集中性改善作用を同時に活用す
ることができる。
従来のティグ溶接電源では、低周波パルス、中周波パ
ルスのそれぞれ単独制御の可能な波形制御装置を内蔵し
たものはあるが、低周波パルスと中周波パルスの組合せ
制御の可能なものは未だ実例がない。
ルスのそれぞれ単独制御の可能な波形制御装置を内蔵し
たものはあるが、低周波パルスと中周波パルスの組合せ
制御の可能なものは未だ実例がない。
出力電流波形を中周波パルス重畳低周波パルスとする
ためには、低周波パルスと中周波パルスの両方の波形制
御を同時に行う特別な制御装置が必要で、このような制
御装置を溶接電源に内蔵させることは溶接電源の機種の
増加を招き、経済的に得策でない。
ためには、低周波パルスと中周波パルスの両方の波形制
御を同時に行う特別な制御装置が必要で、このような制
御装置を溶接電源に内蔵させることは溶接電源の機種の
増加を招き、経済的に得策でない。
本発明は上記の点にかんがみなされたもので、既存の
中周波パルス用電源と組合せ使用することにより、出力
電流波形を所望の中周波パルス重畳低周波パルスとする
ことができる経済的なティグ溶接電源の制御方法および
その装置を提供することを目的とする。
中周波パルス用電源と組合せ使用することにより、出力
電流波形を所望の中周波パルス重畳低周波パルスとする
ことができる経済的なティグ溶接電源の制御方法および
その装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、パルス電流と
ベース電流とを数十〜数百Hzの中周波で切り換えると共
に、前記パルス電流の電波値とベース電流の電流値の少
なくとも何れか一方を0.1〜数Hzの低周波で切り換えて
中周波パルス重畳低周波パルス出力電流波形を得るよう
にしたことを特徴とする。
ベース電流とを数十〜数百Hzの中周波で切り換えると共
に、前記パルス電流の電波値とベース電流の電流値の少
なくとも何れか一方を0.1〜数Hzの低周波で切り換えて
中周波パルス重畳低周波パルス出力電流波形を得るよう
にしたことを特徴とする。
また、本発明は、中周波パルス用の波形制御装置を内
蔵したティグ溶接電源と、低周波パルスのパルス期間お
よびベース期間の各時間設定が可能で、かつ、そのパル
ス期間とベース期間におけるパルス電流設定信号とベー
ス電流設定信号とを交互に切り換えて出力する制御装置
と、該制御装置のパルス期間およびベース期間における
パルス電流設定信号およびベース電流設定信号を設定す
る手段とよりなり、前記ティグ溶接電源に内蔵された波
形制御装置により、前記パルス期間およびベース期間に
入力したパルス電流設定信号とベース電流設定信号を中
周波パルスの設定周波数で交互に切り換えて波形制御信
号とし、この波形制御信号により出力電流波形を中周波
パルスが重畳された低周波パルスとするようにしたこと
を特徴とする。
蔵したティグ溶接電源と、低周波パルスのパルス期間お
よびベース期間の各時間設定が可能で、かつ、そのパル
ス期間とベース期間におけるパルス電流設定信号とベー
ス電流設定信号とを交互に切り換えて出力する制御装置
と、該制御装置のパルス期間およびベース期間における
パルス電流設定信号およびベース電流設定信号を設定す
る手段とよりなり、前記ティグ溶接電源に内蔵された波
形制御装置により、前記パルス期間およびベース期間に
入力したパルス電流設定信号とベース電流設定信号を中
周波パルスの設定周波数で交互に切り換えて波形制御信
号とし、この波形制御信号により出力電流波形を中周波
パルスが重畳された低周波パルスとするようにしたこと
を特徴とする。
〔作用〕 低周波パルスのパルス電流およびベース電流を設定す
る手段は、例えば第１リモコン調整器と第２リモコン調
整器とから構成され、その第１リモコン調整器では、低
周波パルスのパルス期間T1におけるパルス電流IP1およ
びベース電流Ib1が設定され、第２リモコン調整器では
低周波パルスのベース期間T2におけるパルス電流Ip2お
よびベース電流Ib2が設定される。外部制御装置は、低
周波パルスのパルス期間T1とベース期間T2で、第１リモ
コン調整器の電流設定値（Ip1,Ib1）と第２リモコン調
整器の電流設定値（Ip2,Ib2）を交互に切り換えるよう
に働く。そして、ティグ溶接電源に内蔵された波形制御
装置は、パルス期間T1では電流設定値Ip1とIb1を、また
ベース期間T2では電流制定値Ip2とIb2をそれぞれ中周波
パルスの設定周波数（パルス周期T0）で交互に切り換え
て波形制御信号とするように働くため、この波形制御信
号によって制御された出力電流波形は第４図に示すよう
な中周波重畳低周波パルスとなる。
る手段は、例えば第１リモコン調整器と第２リモコン調
整器とから構成され、その第１リモコン調整器では、低
周波パルスのパルス期間T1におけるパルス電流IP1およ
びベース電流Ib1が設定され、第２リモコン調整器では
低周波パルスのベース期間T2におけるパルス電流Ip2お
よびベース電流Ib2が設定される。外部制御装置は、低
周波パルスのパルス期間T1とベース期間T2で、第１リモ
コン調整器の電流設定値（Ip1,Ib1）と第２リモコン調
整器の電流設定値（Ip2,Ib2）を交互に切り換えるよう
に働く。そして、ティグ溶接電源に内蔵された波形制御
装置は、パルス期間T1では電流設定値Ip1とIb1を、また
ベース期間T2では電流制定値Ip2とIb2をそれぞれ中周波
パルスの設定周波数（パルス周期T0）で交互に切り換え
て波形制御信号とするように働くため、この波形制御信
号によって制御された出力電流波形は第４図に示すよう
な中周波重畳低周波パルスとなる。
以下、本発明の一実施例を第１図〜第４図を用いて説
明する。
明する。
第１図は本実施例の全体構成を示す接続図で、１は組
合せ使用するティグ溶接電源、５は外部制御装置、11は
第１リモコン調整器、12は第２リモコン調整器であり、
ティグ溶接電源１のリモコン用コネクタ４に外部制御装
置５を中継ケーブル17により接続し、外部制御装置５の
第１リモコン用コネクタ９に第１リモコン調整器11を、
外部制御装置５の第２リモコン用コネクタ10に第２リモ
コン調整器12をそれぞれ中継ケーブル18、19により接続
して使用する。なお、第１リモコン調整器11と第２リモ
コン調整器12は同一品で、共にティグ溶接電源１の標準
リモコン調整器を使用することができる。
合せ使用するティグ溶接電源、５は外部制御装置、11は
第１リモコン調整器、12は第２リモコン調整器であり、
ティグ溶接電源１のリモコン用コネクタ４に外部制御装
置５を中継ケーブル17により接続し、外部制御装置５の
第１リモコン用コネクタ９に第１リモコン調整器11を、
外部制御装置５の第２リモコン用コネクタ10に第２リモ
コン調整器12をそれぞれ中継ケーブル18、19により接続
して使用する。なお、第１リモコン調整器11と第２リモ
コン調整器12は同一品で、共にティグ溶接電源１の標準
リモコン調整器を使用することができる。
第２図はティグ溶接電源１の内部構成を示すブロック
図である。本実施例はティグ溶接電源１をインバータ制
御方式の交直両用電源とした例で、20は商用交流電源に
接続される入力端子、21は交流入力を直流に変換する一
次側整流器、22は直流を高周波交流（例えば20kHz）に
変換するインバータ、23は高周波トランス、24は高周波
交流を再度直流に変換する二次側整流器、25は平滑用リ
アクタ、26は電流検出器、27は直流出力と交流出力の選
択可能なスイッチング回路、28は溶接負荷に接続される
出力端子である。
図である。本実施例はティグ溶接電源１をインバータ制
御方式の交直両用電源とした例で、20は商用交流電源に
接続される入力端子、21は交流入力を直流に変換する一
次側整流器、22は直流を高周波交流（例えば20kHz）に
変換するインバータ、23は高周波トランス、24は高周波
交流を再度直流に変換する二次側整流器、25は平滑用リ
アクタ、26は電流検出器、27は直流出力と交流出力の選
択可能なスイッチング回路、28は溶接負荷に接続される
出力端子である。
29はティグ溶接電源１に内蔵された中周波パルス用の
波形制御回路で、ティグ溶接電源１を通常の中周波パル
ス用電源として使用する場合には、リモコン用コネクタ
４に接続したリモコン調整器（図示せず）からパルス電
流設定信号とベース電流設定信号を入力し、この２つの
電流設定信号を波形制御回路29により中周波パルスの設
定周波数で交互に切り換えて波形制御信号とし、この波
形制御信号と電流検出器26からの電流フィードバック信
号とが一致するようにPWM制御回路30でインバータ22の
出力を制御することにより、出力電流波形を第４図の中
段に示す直流中周波パルスまたは交流中周波パルスとす
る。このように、波形制御回路29は中周波パルスの設定
周波数でくり返し動作する切換回路であり、回路構成の
詳細については図示を省略する。
波形制御回路で、ティグ溶接電源１を通常の中周波パル
ス用電源として使用する場合には、リモコン用コネクタ
４に接続したリモコン調整器（図示せず）からパルス電
流設定信号とベース電流設定信号を入力し、この２つの
電流設定信号を波形制御回路29により中周波パルスの設
定周波数で交互に切り換えて波形制御信号とし、この波
形制御信号と電流検出器26からの電流フィードバック信
号とが一致するようにPWM制御回路30でインバータ22の
出力を制御することにより、出力電流波形を第４図の中
段に示す直流中周波パルスまたは交流中周波パルスとす
る。このように、波形制御回路29は中周波パルスの設定
周波数でくり返し動作する切換回路であり、回路構成の
詳細については図示を省略する。
第３図に外部制御装置５の回路例を示す。本例は外部
制御装置５をタイマとリレーを用いたシーケンス回路で
構成した例で、TAはパルス時間（T1）制御用のタイマ、
TBはベース時間（T2）制御用のタイマ、1Y、2Yはリレー
で、リレー2Yの接点2Ya、2Ybにより第１リモコン調整器
11と第２リモコン調整器12の切換を行う。
制御装置５をタイマとリレーを用いたシーケンス回路で
構成した例で、TAはパルス時間（T1）制御用のタイマ、
TBはベース時間（T2）制御用のタイマ、1Y、2Yはリレー
で、リレー2Yの接点2Ya、2Ybにより第１リモコン調整器
11と第２リモコン調整器12の切換を行う。
第１リモコン調整器11内のパルス電流（Ip1）設定器3
1と第２リモコン調整器12内のパルス電流（Ip2）設定器
33の各々の１端子は中継ケーブル17の１本の接続線37に
共通に接続され、各々の他の２端子はリレー接点2Ya,2Y
bを介して中継ケーブル17の他の２本の接続線35、36に
切換接続されるようになっており、接続線35、37間に一
定の電圧を印加することにより、Ip1またはIp2に相当す
る電圧がパルス電流設定信号として接続線36に出力され
る。
1と第２リモコン調整器12内のパルス電流（Ip2）設定器
33の各々の１端子は中継ケーブル17の１本の接続線37に
共通に接続され、各々の他の２端子はリレー接点2Ya,2Y
bを介して中継ケーブル17の他の２本の接続線35、36に
切換接続されるようになっており、接続線35、37間に一
定の電圧を印加することにより、Ip1またはIp2に相当す
る電圧がパルス電流設定信号として接続線36に出力され
る。
同様に、第１リモコン調整器11内のベース電流
（Ib1）設定器32と第２リモコン調整器12内のベース電
流（Ib2）設定器34の各々の１端子は中継ケーブル17の
１本の接続線40に共通に接続され、各々の他の２端子は
リレー接点2Ya、2Ybを介して中継ケーブル17の他の２本
の接続線38、39に切換接続されるようになっており、接
続線38、40間に一定の電圧を印加することにより、Ib1
またはIb2に相当する電圧がベース電流設定信号として
接続線39に出力される。
（Ib1）設定器32と第２リモコン調整器12内のベース電
流（Ib2）設定器34の各々の１端子は中継ケーブル17の
１本の接続線40に共通に接続され、各々の他の２端子は
リレー接点2Ya、2Ybを介して中継ケーブル17の他の２本
の接続線38、39に切換接続されるようになっており、接
続線38、40間に一定の電圧を印加することにより、Ib1
またはIb2に相当する電圧がベース電流設定信号として
接続線39に出力される。
動作順序としては、起動スイッチ８を「入」にする
と、まずタイマTAが作動状態となり、その設定時間T1が
経過するまではリレー1Y、2Yが動作せず、リレー接点2Y
bを介して第１リモコン調整器11のパルス電流（Ip1）設
定器31とベース電流（Ib1）設定器32が中継ケーブル17
に接続されている。そして、タイマTAがタイムアップす
ると、タイマ接点TAaの閉路によりリレー1Yが動作し、
リレー接点1Yaが閉じることでタイマTBが作動状態にな
るとともに、リレー2Yが動作し、リレー接点2Ybが開く
ことでタイマTAはリセットされる。同時に、リレー接点
2Yaが閉じ、リレー接点2Ybが開くことにより、第１リモ
コン調整器11に代わって第２リモコン調整器12のパルス
電流（Ip2）設定器33とベース電流（Ib2）設定器34が中
継ケーブル17に接続される。設定時間T2が経過してタイ
マTBがタイムアップすると、タイマ接点TBb開路により
リレー1Y、2Yがリセットされるため、再度タイマTAが作
動状態となり、同時にリレー接点2Yaが開き、リレー接
点2Ybが閉じることにより、第２リモコン調整器12に代
わって第１リモコン調整器11のパルス電流（IP1）設定
器31とベース電流（Ib1）設定器32が再度中継ケーブル1
7に接続され、タイマTBはリセットされる。
と、まずタイマTAが作動状態となり、その設定時間T1が
経過するまではリレー1Y、2Yが動作せず、リレー接点2Y
bを介して第１リモコン調整器11のパルス電流（Ip1）設
定器31とベース電流（Ib1）設定器32が中継ケーブル17
に接続されている。そして、タイマTAがタイムアップす
ると、タイマ接点TAaの閉路によりリレー1Yが動作し、
リレー接点1Yaが閉じることでタイマTBが作動状態にな
るとともに、リレー2Yが動作し、リレー接点2Ybが開く
ことでタイマTAはリセットされる。同時に、リレー接点
2Yaが閉じ、リレー接点2Ybが開くことにより、第１リモ
コン調整器11に代わって第２リモコン調整器12のパルス
電流（Ip2）設定器33とベース電流（Ib2）設定器34が中
継ケーブル17に接続される。設定時間T2が経過してタイ
マTBがタイムアップすると、タイマ接点TBb開路により
リレー1Y、2Yがリセットされるため、再度タイマTAが作
動状態となり、同時にリレー接点2Yaが開き、リレー接
点2Ybが閉じることにより、第２リモコン調整器12に代
わって第１リモコン調整器11のパルス電流（IP1）設定
器31とベース電流（Ib1）設定器32が再度中継ケーブル1
7に接続され、タイマTBはリセットされる。
外部制御装置５は以上の動作をくり返し、タイマTA、
TBに設定された時間T1とT2で、第１リモコン調整器11か
らのパルス電流（Ip1）およびベース電流（Ib1）の各設
定信号と、第２リモコン調整器12からのパルス電流（T
p2）およびベース電流（Ib2）の各設定信号を交互に切
り換えてティグ溶接電源１に内蔵された波形制御装置29
に入力させる。
TBに設定された時間T1とT2で、第１リモコン調整器11か
らのパルス電流（Ip1）およびベース電流（Ib1）の各設
定信号と、第２リモコン調整器12からのパルス電流（T
p2）およびベース電流（Ib2）の各設定信号を交互に切
り換えてティグ溶接電源１に内蔵された波形制御装置29
に入力させる。
起動スイッチ８を「切」にすれば、外部制御装置５の
回路はすべてリセットされる。
回路はすべてリセットされる。
電流波形を中周波重畳低周波パルスとして溶接を行う
場合には、第１図において、ティグ溶接電源１の中周波
パルス入−切スイッチ３を「入」にし、中周波パルス周
波数設定つまみ２で所望の中周波パルス周波数（パルス
周期T0）を設定する。そして、外部制御装置５のパルス
時間設定つまみ６、ベース時間設定つまみ７で低周波パ
ルスのパルス期間T1、ベース期間T2の各時間設定を行
い、第１リモコン調整器11のパルス電流設定つまみ13、
ベース電流設定つまみ14でT1期間のパルス電流Ip1、ベ
ース電流Ib1を、第２リモコン調整器12のパルス電流設
定つまみ15、ベース電流設定つまみ16でT2期間のパルス
電流Ip2、ベース電流Ib2をそれぞれ設定する（Ip1＞
Ip2、Ib1＞Ib2）。
場合には、第１図において、ティグ溶接電源１の中周波
パルス入−切スイッチ３を「入」にし、中周波パルス周
波数設定つまみ２で所望の中周波パルス周波数（パルス
周期T0）を設定する。そして、外部制御装置５のパルス
時間設定つまみ６、ベース時間設定つまみ７で低周波パ
ルスのパルス期間T1、ベース期間T2の各時間設定を行
い、第１リモコン調整器11のパルス電流設定つまみ13、
ベース電流設定つまみ14でT1期間のパルス電流Ip1、ベ
ース電流Ib1を、第２リモコン調整器12のパルス電流設
定つまみ15、ベース電流設定つまみ16でT2期間のパルス
電流Ip2、ベース電流Ib2をそれぞれ設定する（Ip1＞
Ip2、Ib1＞Ib2）。
それから、外部制御装置５の起動スイッチ８を「入」
にすると、前述した外部制御装置５のくり返し動作によ
り、T1期間にはIp1、Ib1の電流設定信号が、またT2期間
にはIp2、Ib2の電流設定信号がそれぞれティグ溶接電源
１内の波形制御装置29へ入力され、波形制御装置29は中
周波パルスの設定周波数（パルス周期T0）で、入力され
たIp1とIb1およびIp2とIb2の各電流設定信号を交互に切
り換えて波形制御信号とするため、出力電流波形は第４
図の下段に示す中周波重畳低周波パルスとなるように制
御される。
にすると、前述した外部制御装置５のくり返し動作によ
り、T1期間にはIp1、Ib1の電流設定信号が、またT2期間
にはIp2、Ib2の電流設定信号がそれぞれティグ溶接電源
１内の波形制御装置29へ入力され、波形制御装置29は中
周波パルスの設定周波数（パルス周期T0）で、入力され
たIp1とIb1およびIp2とIb2の各電流設定信号を交互に切
り換えて波形制御信号とするため、出力電流波形は第４
図の下段に示す中周波重畳低周波パルスとなるように制
御される。
第２図において、出力電流をスイッチング回路27で極
性反転せずに取り出せば、電流波形は直流での中周波重
畳低周波パルスとなり、スイッチング回路27により出力
電流を低周波パルスの周波数より高く、中周波パルスの
周波数より低い所定の交流周波数で極性反転させて取り
出せば、電流波形は交流での中周波重畳低周波パルスと
なる。
性反転せずに取り出せば、電流波形は直流での中周波重
畳低周波パルスとなり、スイッチング回路27により出力
電流を低周波パルスの周波数より高く、中周波パルスの
周波数より低い所定の交流周波数で極性反転させて取り
出せば、電流波形は交流での中周波重畳低周波パルスと
なる。
ここで、T1、T2の各時間およびIp1、Ib1、Ip2、Ib2の
各電流値はそれぞれの設定つまみで任意に、そして独立
に設定することができ、必要とあれば、Ip2＝Ib2または
Ip1＝Ib1とすることにより、低周波パルスのパルス期間
のみ、またはベース期間のみ中周波パルスを重畳させる
ことも可能である。
各電流値はそれぞれの設定つまみで任意に、そして独立
に設定することができ、必要とあれば、Ip2＝Ib2または
Ip1＝Ib1とすることにより、低周波パルスのパルス期間
のみ、またはベース期間のみ中周波パルスを重畳させる
ことも可能である。
なお、本実施例においては、ティグ溶接電源の制御装
置と周周波パルス用の波形制御装置を内蔵したティグ溶
接電源とを別々に構成するようにしたが、両者を一体に
構成してもよいことは言うまでもない。
置と周周波パルス用の波形制御装置を内蔵したティグ溶
接電源とを別々に構成するようにしたが、両者を一体に
構成してもよいことは言うまでもない。
また、Ip1とIp2あるいはIb1とIb2とを１つのつまみで
共用するようにしてもよい。
共用するようにしてもよい。
さらに、外部制御装置５の起動スイッチ８を「切」に
しておけば、第１リモコン調整器11をティグ溶接電源１
のリモコン調整器として通常の中周波パルス制御を行う
ことができる。
しておけば、第１リモコン調整器11をティグ溶接電源１
のリモコン調整器として通常の中周波パルス制御を行う
ことができる。
なお、第３図の回路例は外部制御装置５をタイマとリ
レーを用いて構成した例であるが、半導体素子を用いた
回路にすれば、信頼性、耐久性はさらに向上する。
レーを用いて構成した例であるが、半導体素子を用いた
回路にすれば、信頼性、耐久性はさらに向上する。
本発明によれば、パルス電流とベース電流とを中周波
で切り換えると共に、そのパルス電流の電流値とベース
電流の電流値と少なくとも何れか一方を低周波で切り換
えるので、出力電流波形を低周波パルスの入熱制御作用
と中周波パルスのアーク集中性改善作用とを併せ持つ中
周波パルス重畳低周波パルスとすることができ、かつ、
装置としては、溶接電源として既存の中周波パルス用電
源を利用し、これと制御装置とを組合せるだけで中周波
パルス重畳低周波パルスが得られるので、中周波パルス
重畳低周波パルス用の特別な電源を必要とせず、経済的
である。
で切り換えると共に、そのパルス電流の電流値とベース
電流の電流値と少なくとも何れか一方を低周波で切り換
えるので、出力電流波形を低周波パルスの入熱制御作用
と中周波パルスのアーク集中性改善作用とを併せ持つ中
周波パルス重畳低周波パルスとすることができ、かつ、
装置としては、溶接電源として既存の中周波パルス用電
源を利用し、これと制御装置とを組合せるだけで中周波
パルス重畳低周波パルスが得られるので、中周波パルス
重畳低周波パルス用の特別な電源を必要とせず、経済的
である。
第１図は本発明の一実施例の全体構成を示す接続図、第
２図はティグ溶接電源１のブロック図、第３図は外部制
御装置５の回路図、第４図は低周波パルス、中周波パル
スおよび中周波パルス重畳低周波パルスの関係を示す電
流波形図である。 １……ティグ溶接電源、２……中周波パルス周波数設定
つまみ、５……外部制御装置、６……パルス時間設定つ
まみ、７……ベース時間設定つまみ、11……第１リモコ
ン調整器、12……第２リモコン調整器、13,15……パル
ス電流設定つまみ、14,16……ベース電流設定つまみ、2
9……中周波パルス用波形制御装置。
２図はティグ溶接電源１のブロック図、第３図は外部制
御装置５の回路図、第４図は低周波パルス、中周波パル
スおよび中周波パルス重畳低周波パルスの関係を示す電
流波形図である。 １……ティグ溶接電源、２……中周波パルス周波数設定
つまみ、５……外部制御装置、６……パルス時間設定つ
まみ、７……ベース時間設定つまみ、11……第１リモコ
ン調整器、12……第２リモコン調整器、13,15……パル
ス電流設定つまみ、14,16……ベース電流設定つまみ、2
9……中周波パルス用波形制御装置。
Claims (2)
- 【請求項１】パルス電流とベース電流とを数十〜数百Hz
の中周波で切り換えると共に、前記パルス電流の電流値
とベース電流の電流値の少なくとも何れか一方を0.1〜
数Hzの低周波で切り換えることを特徴とする、ティグ溶
接電源の制御方法。 - 【請求項２】中周波パルス用の波形制御装置を内蔵した
ティグ溶接電源と、低周波パルスのパルス期間およびベ
ース期間の各時間設定が可能で、かつ、そのパルス期間
とベース期間におけるパルス電流設定信号とベース電流
設定信号とを交互に切り換えて出力する制御装置と、該
制御装置のパルス期間およびベース期間におけるパルス
電流設定信号およびベース電流設定信号を設定する手段
とよりなり、前記ティグ溶接電源に内蔵された波形制御
装置により、前記パルス期間およびベース期間に入力し
たパルス電流設定信号とベース電流設定信号を中周波パ
ルスの設定周波数で交互に切り換えて波形制御信号と
し、この波形制御信号により出力電流波形を中周波パル
スが重畳された低周波パルスとするようにしたティグ溶
接電源の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8113690A JP2935434B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | ティグ溶接電源の制御方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8113690A JP2935434B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | ティグ溶接電源の制御方法およびその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03285768A JPH03285768A (ja) | 1991-12-16 |
| JP2935434B2 true JP2935434B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=13737987
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8113690A Expired - Lifetime JP2935434B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | ティグ溶接電源の制御方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2935434B2 (ja) |
Families Citing this family (30)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4853855B2 (ja) * | 2004-07-13 | 2012-01-11 | 日立ビアメカニクス株式会社 | 非消耗電極式ガスシールドアーク溶接における溶接電流の制御方法および電源装置 |
| JP5349152B2 (ja) * | 2009-06-15 | 2013-11-20 | 株式会社ダイヘン | 交流パルスアーク溶接制御方法 |
| US9403231B2 (en) * | 2011-11-09 | 2016-08-02 | Illinois Tool Works Inc. | Hybrid pulsed-short circuit welding regime |
| US10040143B2 (en) | 2012-12-12 | 2018-08-07 | Illinois Tool Works Inc. | Dabbing pulsed welding system and method |
| US10906114B2 (en) | 2012-12-21 | 2021-02-02 | Illinois Tool Works Inc. | System for arc welding with enhanced metal deposition |
| US9950383B2 (en) | 2013-02-05 | 2018-04-24 | Illinois Tool Works Inc. | Welding wire preheating system and method |
| US10835983B2 (en) | 2013-03-14 | 2020-11-17 | Illinois Tool Works Inc. | Electrode negative pulse welding system and method |
| US11045891B2 (en) | 2013-06-13 | 2021-06-29 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for anomalous cathode event control |
| US10828728B2 (en) | 2013-09-26 | 2020-11-10 | Illinois Tool Works Inc. | Hotwire deposition material processing system and method |
| US11154946B2 (en) | 2014-06-30 | 2021-10-26 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for the control of welding parameters |
| US11198189B2 (en) | 2014-09-17 | 2021-12-14 | Illinois Tool Works Inc. | Electrode negative pulse welding system and method |
| US11478870B2 (en) | 2014-11-26 | 2022-10-25 | Illinois Tool Works Inc. | Dabbing pulsed welding system and method |
| US10189106B2 (en) | 2014-12-11 | 2019-01-29 | Illinois Tool Works Inc. | Reduced energy welding system and method |
| US11370050B2 (en) | 2015-03-31 | 2022-06-28 | Illinois Tool Works Inc. | Controlled short circuit welding system and method |
| US11285559B2 (en) | 2015-11-30 | 2022-03-29 | Illinois Tool Works Inc. | Welding system and method for shielded welding wires |
| US10610946B2 (en) | 2015-12-07 | 2020-04-07 | Illinois Tool Works, Inc. | Systems and methods for automated root pass welding |
| US10675699B2 (en) | 2015-12-10 | 2020-06-09 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire |
| US10766092B2 (en) | 2017-04-18 | 2020-09-08 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus to provide preheat voltage feedback loss protection |
| US10870164B2 (en) | 2017-05-16 | 2020-12-22 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire |
| CN111315524A (zh) | 2017-06-09 | 2020-06-19 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 具有两个触头和用于将电流传导至触头的多个液冷组件的焊接炬 |
| US11524354B2 (en) | 2017-06-09 | 2022-12-13 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus to control weld current in a preheating system |
| EP3634683B1 (en) | 2017-06-09 | 2022-03-23 | Illinois Tool Works, Inc. | Welding assembly for a welding torch, with two contact tips and a cooling body to cool and conduct current |
| US11590598B2 (en) | 2017-06-09 | 2023-02-28 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus to preheat welding wire |
| WO2018227195A1 (en) | 2017-06-09 | 2018-12-13 | Illinois Tool Works Inc. | Welding torch with a first contact tip to preheat welding wire and a second contact tip |
| US11020813B2 (en) | 2017-09-13 | 2021-06-01 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus to reduce cast in a welding wire |
| WO2020047438A1 (en) | 2018-08-31 | 2020-03-05 | Illinois Tool Works Inc. | Submerged arc welding systems and submerged arc welding torches to resistively preheat electrode wire |
| US11014185B2 (en) | 2018-09-27 | 2021-05-25 | Illinois Tool Works Inc. | Systems, methods, and apparatus for control of wire preheating in welding-type systems |
| CN113474113A (zh) | 2018-12-19 | 2021-10-01 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 接触端头、焊丝预加热组件、接触端头组件和自耗电极送给焊接型系统 |
| CN110465723A (zh) * | 2019-09-20 | 2019-11-19 | 开滦能源化工股份有限公司吕家坨矿业分公司 | 一种直流电焊机无线控制系统 |
| US11772182B2 (en) | 2019-12-20 | 2023-10-03 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for gas control during welding wire pretreatments |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP8113690A patent/JP2935434B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03285768A (ja) | 1991-12-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2935434B2 (ja) | ティグ溶接電源の制御方法およびその装置 | |
| US7388171B2 (en) | Power supply apparatus for welder | |
| US5504309A (en) | Induction heater having feedback control responsive to heat output | |
| KR100299710B1 (ko) | 대향된 전류 전력변환기 및 그 작동방법 | |
| JP4758234B2 (ja) | 電源装置 | |
| MY130199A (en) | Power supply device and air conditioner using the same | |
| KR890009527A (ko) | Tig 용접방법 및 장치 | |
| TW355876B (en) | Power inverter with reduced switching frequency | |
| KR20180089612A (ko) | 인버터 용접기용 전원선택장치 | |
| US5517396A (en) | Power supply apparatus having AC-DC converter | |
| US5340963A (en) | Alternating current power source for welding | |
| JPS638872B2 (ja) | ||
| JPH077944A (ja) | 電力変換装置の制御方法 | |
| KR100935008B1 (ko) | 인버터 용접기용 전원선택장치 | |
| JPS60137581A (ja) | 抵抗溶接機における溶接電流制御装置 | |
| JPH0574297A (ja) | リレー駆動装置 | |
| JPS6059833B2 (ja) | トランジスタインバ−タ装置 | |
| JPH0332296B2 (ja) | ||
| JP2640313B2 (ja) | Ｔｉｇアーク溶接機 | |
| JPH024394B2 (ja) | ||
| JPH0993930A (ja) | スイッチング電源装置およびその制御方法 | |
| SU1215921A1 (ru) | Устройство дл контактной сварки на переменном токе | |
| JPH08242583A (ja) | インバータの制御装置 | |
| CA2480360C (en) | Method and apparatus for welding | |
| JPS6178565A (ja) | 直流ア−ク溶接電源装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
| R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |