JP2934270B2 - 溶融金属酸化物用サンプラー - Google Patents

溶融金属酸化物用サンプラー

Info

Publication number
JP2934270B2
JP2934270B2 JP637290A JP637290A JP2934270B2 JP 2934270 B2 JP2934270 B2 JP 2934270B2 JP 637290 A JP637290 A JP 637290A JP 637290 A JP637290 A JP 637290A JP 2934270 B2 JP2934270 B2 JP 2934270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scum
sampler
molten metal
canopy
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP637290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03210945A (ja
Inventor
功 水地
重典 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP637290A priority Critical patent/JP2934270B2/ja
Publication of JPH03210945A publication Critical patent/JPH03210945A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2934270B2 publication Critical patent/JP2934270B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は溶融金属、特に密閉された湯溜り部の溶融金
属表層に浮遊する酸化物を採取するサンプラーに関す
る。
〔従来の技術〕
本発明は、特に、密閉された湯溜り部の溶融金属表層
に浮遊する酸化物(スカム)を採取する技術に関するも
のであり、例えば溶鋼等の溶融金属から直接最終形状に
近い数mm〜数十mm程度の肉厚をもつ薄肉鋳片を製造する
連続鋳造での使用に適している。
この種の連続鋳造法として、互いに逆方向に回転する
一対の冷却ドラムの間に湯溜り部を形成するツインドラ
ム方式、冷却ドラムとベルトとの間に湯溜り部を形成す
るドラム−ベルト方式、一本の冷却ドラム周面の一部に
湯溜り部を形成する単ドラム方式等がある。これらの方
式においては、いずれも冷却ドラムの表面に接する部分
で、溶融金属の冷却・凝固が進行し、凝固シェルを生成
する。そのため、冷却ドラムの表面状態が凝固シェルの
表面性状に与える影響は大きい。例えば、冷却ドラムの
表面に酸化物被膜が生成したり、湯溜り部からの不純物
が付着・堆積したり、また、スカムが凝固シェルに巻き
込まれたりすると、その表面状態が均一ではなくなり、
冷却条件が局部的に異なってくる。そのため、凝固シェ
ルの成長が一様ではなくなって、肉厚の不揃いな薄肉鋳
片が製造される。また、この冷却ドラムの不均一な表面
状態は、局部的な応力集中を凝固シェルに与え、薄肉鋳
片に割れを発生させる原因となる。
そこで特開昭62-130749号公報においては、冷却ドラ
ムの間に形成された湯溜り部の上方空間をシールチャン
バーで覆い、この密閉状態の内部に不活性ガス(例え
ば、Ar,N2ガス等)を吹込み非酸化性雰囲気で鋳造する
方法が提案されている。
しかしながら、冷却ドラムの回転に伴って空気が前記
シールチャンバー内へ侵入し、スカムが生成して湯面上
に浮遊する。かゝるスカムは前述のように薄肉鋳片に割
れを発生させる原因となるが、溶融金属の成分によって
前記スカムの成分も異なり、例えば溶融金属がステンレ
ス鋼の場合、Si等の添加量または雰囲気中の酸素濃度に
よってスカムの成分が異なり、その硬度も異なる。すな
わち、薄肉鋳片の割れに影響を与える硬いスカムや、粘
りのあるもの、あるいは、割れに影響が少ない粘度の小
さい柔らかいものなど種々のスカムが生成される。
従って、かゝるスカムをその雰囲気のまゝの状態で採
取し、その性質を調査して、雰囲気調整や場合により溶
融金属の成分調整を行なうことが必要となる。
従来は、前記スカムを湯面上よりすくい上げ、系外へ
取出していたが、スカム表面が再酸化され、湯面上にあ
るまゝのスカムを得ることができなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はスカムのサンプル採取に際し、特に雰囲気ガ
ス条件下の溶融金属上に浮遊するスカムを浮遊状態時の
組成のまゝで採取できるサンプラーを提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
すなわち、本発明の要旨は、把持部材を設けた蓋状部
材よりなるサンプラーにあり、その蓋状部材の天蓋部に
貫通孔を設けたり、あるいは、その蓋状部材の内部を空
間にして真空状態に維持し、且つ、蓋状部材の内部側壁
にスカムが流入する孔部を貫通させてサンプラーを構成
したところにある。
〔作用〕
例えば不活性ガスでシールされた湯溜り部よりサンプ
ルを採取する場合、本発明のサンプラーをスカム上方よ
りかぶせて該サンプラー蓋状部材の内壁、あるいは、脚
部の内部側壁に接触凝固せしめるので、このサンプラー
を外気に取出してもスカムは凝固した溶鋼でシールされ
た状態にあるため更に酸化せず、浮遊のまゝのスカムを
採取することができる。
〔実施例〕
次に本発明の詳細を図示した実施例に基づき説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示す断面側面図であり、
第2図(A)(B)(C)は第1図の実施例の使用状態
を示す図である。
図面において、サンプラーS1は蓋状部材1と把持部材
2より成り、該蓋状部材1は環状の脚部4と天蓋部5と
により空間部3を構成するようにして形成されている。
また天蓋部5には孔部6が貫通しており、使用時に蓋状
部材1内空間部3と外気とが通じるようになっている。
把持部材2は蓋状部材1の天蓋部5に固着状態で、ま
たは着脱自在に設けられている。
かゝるサンプラーS1を使用する場合、第2図に示すよ
うに不活性ガス雰囲気内の溶鋼7の表層に浮遊している
スカム8上にサンプラーS1をかぶせ(A)、次いで該サ
ンプラーS1の脚部4を溶鋼7中に浸漬して1〜2秒間保
持する(B)。空間部3内のガスは孔部6より排出さ
れ、サンプラーS1の空間部3側内面に接触したスカム8
と溶鋼7は冷却され該内面に固着する。これを溶鋼7か
ら持上げ(C)、スカム8を採取する。スカム8は溶鋼
7によって覆われた状態で急冷されて凝固し、これを室
温で取出すため、取り出した後も酸化が進まない。この
ようにして、溶鋼7の表層に浮遊している状態のまゝの
スカムを室温で採取することができる。
次に、本発明の他の実施例として、第3図と第4図に
基づいて説明する。第3図は該実施例の断面側面図であ
り、第4図(A)(B)(C)(D)は第3図の実施例
の使用状態を示す図である。
図面において、サンプラーS2は蓋状部材10と把持部材
11とから成り、該蓋状部材10は外部側壁14-1、内部側壁
14-2および底部壁14-3より成る環状の脚部12と、天蓋外
壁15-1と天蓋内壁15-2より成る天蓋部13とから構成され
て、空間部16を有している。更に、前記内部側壁14-2に
孔部17が、また前記天蓋外側15-1に孔部18がそれぞれ設
けられている。
一方、前記把持部材11は空間部20を有する筒状の部材
から成り、その一端を、前記孔部18を介して前記空間部
16に連通した状態で、蓋状部材10に固着状態または着脱
自在に設け、且つ、その他端あるいは、把持部材11の適
当な位置に真空ポンプ等と接続するための孔部(図示せ
ず)を設けている。また、孔部18を設けて空間部20と連
通させるかわりに、天蓋外壁15-1に直接真空ポンプ等と
接続するための孔部を設けてもよい。この場合には、空
間部20は、空間である必要はない。
以上のように構成されたサンプラーS2は、更に前記脚
部12の内部側壁14-2に銅等で出来た空気遮断シート21が
貼付されて密封状態となり、しかる後、前記孔部18より
内部空気が吸引されて真空状態に維持される。
かゝるサンプラーS2を使用する場合、第4図に示すよ
うに、溶鋼7の表層に浮遊しているスカム8上にサンプ
ラーS2をかぶせ(A)、次いで該サンプラーS2の脚部12
を溶鋼7中に浸漬した後3〜10秒保持する(B)。これ
によって、空気遮断シート21は、熱により溶解され、溶
鋼7とスカム8は、混合状態で孔部17より真空状態の脚
部12の空間部16内に吸い込まれる(C)。これを溶鋼7
より持上げ(D)、脚部10内の溶鋼及びスカムを凝固せ
しめて後、系外へ運び出す。系外において該サンプラー
を水中に浸漬する等の方法により室温迄冷却した後、凝
固した溶鋼及びスカムを脚部10より一緒に取出し、スカ
ム8を分別して採取する。その際に蓋状部材10の少なく
とも溶鋼及びスカムが固着する部分を簡単に交換可能な
消耗品とすることによって、同一のサンプラーで多数回
のサンプル採取に対応できる。
以上のようにして採取したスカムは、同時に採取した
溶鋼が脚部12の内部側壁14-2の孔部17を塞ぐので、脚部
12内で外気と遮断されている。そのため、室温において
も溶鋼表層に浮遊した状態のまゝの成分特性を保持して
いる。
〔発明の効果〕 本発明のかゝるスカムサンプラーによれば、スカムを
空気から遮断された状態で溶鋼と一緒に凝固せしめるた
め、不活性雰囲気で溶鋼上に浮遊している状態のまゝの
スカムを容易に採取することが出来る。それによって、
スカムの成分を正確に把握出来、特に薄肉鋳片の連続鋳
造時等において、操業上きわめて有用なデータを提供す
ることとなるため、大きなメリットを発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面側面図であり、第
2図(A)(B)(C)は第1図の実施例の使用状態を
示す図である。また、第3図は本発明の他の実施例を示
す断面側面図であり、第4図(A)(B)(C)(D)
は第3図の実施例の使用状態を示す図である。 1……蓋状部材、2……把持部材、3……空間部、4…
…脚部、5……天蓋部、6……孔部、7……溶鋼、8…
…スカム、10……蓋状部材、11……把持部材、12……脚
部、13……天蓋部、14-1……外部側壁、14-2……内部側
壁、14-3……底部壁、15-1……天蓋外壁、15-2……天蓋
内壁、16,19,20……空間部、17,18……孔部、21……空
気遮断シート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔を設けた天蓋部と溶融金属に浸漬さ
    れる脚部とより構成された蓋状部材に把持部材を設けた
    ことを特徴とする溶融金属酸化物用サンプラー。
  2. 【請求項2】天蓋部と脚部とより構成された蓋状部材に
    把持部材を設け、且つ、前記天蓋部を、貫通孔を設けた
    天蓋外壁と天蓋内壁とより構成すると共に、前記脚部
    を、貫通孔を設けた内部側壁、外部側壁および底部壁よ
    り構成して空間部を形成し、さらに、前記脚部の内部側
    壁に溶融金属保有熱で溶解可能な空気遮断シートを貼布
    して前記蓋状部材の内部を真空状態に維持したことを特
    徴とする溶融金属酸化物用サンプラー。
JP637290A 1990-01-17 1990-01-17 溶融金属酸化物用サンプラー Expired - Lifetime JP2934270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP637290A JP2934270B2 (ja) 1990-01-17 1990-01-17 溶融金属酸化物用サンプラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP637290A JP2934270B2 (ja) 1990-01-17 1990-01-17 溶融金属酸化物用サンプラー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03210945A JPH03210945A (ja) 1991-09-13
JP2934270B2 true JP2934270B2 (ja) 1999-08-16

Family

ID=11636542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP637290A Expired - Lifetime JP2934270B2 (ja) 1990-01-17 1990-01-17 溶融金属酸化物用サンプラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2934270B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03210945A (ja) 1991-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2934270B2 (ja) 溶融金属酸化物用サンプラー
KR890002567B1 (ko) 용융 금속 시료 채취 장치
JP3241319B2 (ja) ドラム式ストリップキャスタ
JPH0892710A (ja) 溶融亜鉛めっき浴中のドロス排出方法およびその装置
JP2002022732A (ja) 溶融金属の試料採取装置及び溶融金属試料のサンプリング方法
CA2039598C (en) Vacuum-suction degassing method and an apparatus therefor
Glasbrenner et al. Alloying of aluminum and its influence on the properties of aluminide coatings: oxidation behavior and the chemical stability in Pb17Li
JP2586634Y2 (ja) 溶融金属試料採取プローブ
JP2004012339A (ja) 金属試料迅速採取サンプラーおよびそれを用いる迅速サンプリング方法
JPH0128931Y2 (ja)
JPS5550961A (en) Production of composite casting by centrifugal casting
JP2721647B2 (ja) 溶融金属の試料採取装置及び試料採取方法
JP2003266154A (ja) スカム堰およびスカム堰を有した双ドラム式連続鋳造機による薄肉鋳片の製造方法
JPH0139707Y2 (ja)
Maheshwari et al. Inclusion Distribution in Ingots-A Guide to Segragation Mechanism
JP2001174451A (ja) アルミニウム合金の溶湯中の非金属介在物の含量を測定する方法と装置
JPH08262008A (ja) 分析用サンプルの製造方法
JP2001183361A (ja) 溶融金属採取用サンプラーおよび溶融金属サンプルの採取方法
JP3166109B2 (ja) 水平連続鋳造用保持炉での清浄な低酸素合金鋼の製造方法
Bojovich et al. Effect of sizes and sampling conditions on results of chemical analysis of Cu-Sn and Cu-Sn-Pb alloys
JPS61176441A (ja) 金型鋳造方法
JPH0550194A (ja) 鋼の連続鋳造用タンデイツシユ
JP2002219564A (ja) 薄帯連続鋳造における溶鋼スカム除去方法およびその装置
Mendez et al. The Prediction of the Conditions for Blowhole Formation Using a Reduced Pressure Technique
JPS5617168A (en) Production of endless plate of lead and lead alloy