JP2933503B2 - 衝撃式破砕機および打撃子交換用治具 - Google Patents

衝撃式破砕機および打撃子交換用治具

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JP2933503B2 JP6981995A JP6981995A JP2933503B2 JP 2933503 B2 JP2933503 B2 JP 2933503B2 JP 6981995 A JP6981995 A JP 6981995A JP 6981995 A JP6981995 A JP 6981995A JP 2933503 B2 JP2933503 B2 JP 2933503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に衝撃式破砕機の打
撃子の反転付換え作業を容易に行い得るようにした衝撃
式破砕機および打撃子交換用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃式破砕機は、例えば実公平4−20
507号公報において示されている。以下、その概要
を、その概略断面図の図10を参照しながら説明する
と、同図に示す符号101は衝撃式破砕機であり、この
衝撃式破砕機101の側部上方に原料供給口102が設
けられ、内側には原料供給口102から投入された原石
等の被破砕物を破砕する破砕室103が設けられてい
る。この破砕室103の内部には、外周に被破砕物を打
撃する複数の打撃子106を有し、主軸104により回
転される回転ロータ105が設けられると共に、前記破
砕室103の上部にはライナ107aを有する第1反発
板107と、ライナ108aを有する第2反発板108
とが設けられてなる構成になっている。従って、被破砕
物が原料供給口102から破砕室103内に投入される
と、被破砕物は回転ロータ105に当たって撥ね飛ばさ
れて第1反発板107に取付けられたライナ107aに
衝突して破砕される。一方、第1反発板107により跳
ね返された被破砕物は、さらに回転してくる次の打撃子
106によって打撃破砕される。また、撥ね飛ばされた
被破砕物は、破砕室103の上部に設けられた第2反発
板108に取付けられたライナー108aによりさらに
細かく破砕される。
【0003】ところで、前記衝撃式破砕機101は、被
破砕物の打撃の繰り返しにより次第に破砕性能が低下す
る。即ち、図11(イ)に示すように、初期の断面形状
が実線で示すように矩形状をしていても、打撃の繰り返
しで、図11(ロ)において複数本の破線で示すよう
に、打撃子106は次第に摩耗して丸みを帯びた形状に
変形する。ところで、打撃子106は、例えば高クロム
鋳鉄、または高マンガン鋳鋼のような高価な素材で製造
されていて、図11(ロ)の状態になった時点で、摩耗
した打撃子106を廃棄してしまうのは極めて不経済な
ので、回転ロータ105から打撃子106を取外すと共
に、図11(ハ)に示すように、打撃面が逆になるよう
に回転させて取付けて再び使用し、そして、図11
(ニ)に示すように、反対側の摩耗が進んで先端部の全
体がある程度摩耗すると、打撃子の上下を反転させて、
さらに長期間使用するようにしている。
【0004】打撃子の取外し作業では、打撃子は例えば
130kgfもあって大重量であるため、特開平5−2
20415号公報に示されているいるような打撃子交換
用治具が用いられている。以下、この打撃子交換用治具
を、その模式的構成説明図の図12を参照しながら説明
すると、この打撃子交換用治具130は、長手方向の中
央位置に回転カップリング136を介して吊下ロッド1
35が連結されてなる第1支持桿131と、この第1支
持桿131の両端部において揺動可能に支持されてなる
吊下ロッド135と反対方向に延びる第2支持桿132
a,132bと、これら第2支持桿132a,132b
の先端部の相対する側に設けられる係合突起133,1
33とから構成されている。従って、前記第2支持桿1
32a,132bを開き、これら第2支持桿132a,
132bの間に打撃子を位置させ、打撃子の側面側に揺
動させて係合突起133,133を打撃子の相反する側
に設けられてなる係合孔134,134に係合させると
共に、吊上げて抜取っている。そして、回転カップリン
グ136を介して第1支持桿131を回転させて打撃子
の打撃面を逆にした後に回転ロータの所定位置に取付け
ている。
【0005】また、実開昭60−57913号公報に示
されている他の従来例に係る打撃子交換用治具を、その
構成説明図の図13を参照しながら説明すると、符号2
01は一対の棒状の挟持体で、その中間部がピン2で互
いに回動可能に取付けられている。符号203は各挟持
体201,201の一端を互いの方に山型状に折曲して
形成された挟持部である。符号204は、挟持部203
の先端の相対する方向に突出するフォークであり、また
符号205はピン202の軸線方向に間隔をおいて各挟
持体203の両側から突設された支持体である。符号2
06は各挟持体201の挟持部203と反対の端部に形
成された吊下部である。従って、フォーク204を回転
ロータに設けられた打撃子の基端底面に係合させ、吊下
部206を介して吊上げて打撃子を抜取っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、打撃子の取
外し作業は、衝撃式破砕機の後部ケーシングを開き、目
的とする打撃子を上側にして回転ロータから取外すと共
に、再度回転ロータに取付ける必要があるが、複数の打
撃子を順次上側にするために回転ロータを回転させ、所
定位置で回転ロータを固定しなければならない。そのた
め、従来から、回転ロータを人力で回転させ、ストッパ
と呼ばれている鉄棒を回転ロータに差し込んで回転ロー
タを固定していたが、大重量の回転ロータを人力で回転
させるのは極めて大変な作業であった。
【0007】また、特開平5−220415号公報に示
されている打撃子交換用治具では、抜き取ると、係合孔
を境とする重量バランスの関係上打撃子の摩耗側が必ず
上側に向くため、例え反転使用可能な打撃子であっても
上下方向に反転することができないだけでないという解
決すべき課題があった。また、実開昭60−57913
号公報に示されている打撃子交換用治具では、打撃子を
反転させるには、一旦打撃子交換用治具から打撃子を外
して地上にて反転させた後に再び挟持する必要があり、
必ずしも作業性が優れていないという解決すべき課題が
あった。
【0008】従って、本発明は目的とするところは、打
撃子の付換えに際して回転ロータを簡単に回転させて所
定位置でこの回転ロータを固定し得るようにした衝撃式
破砕機および打撃子の反転を容易に行い得るようにした
打撃子交換用治具を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の請求項
1に係る衝撃式破砕機が採用した手段は、被破砕物を供
給する原料供給口を有するケーシングの内側の破砕室内
に、駆動源により回転されるプーリを一端側に有する主
軸により回転される回転ロータが設けられ、該回転ロー
タの外周に複数の打撃子が着脱自在に設けられてなる衝
撃式破砕機において、前記主軸の他端側にクラッチを介
して手動により駆動される減速機を設けると共に、該減
速機の作動を固定するロック装置を設けたことを特徴と
する。
【0010】また、本発明の請求項2に係る衝撃式破砕
機が採用した手段は、請求項1に記載の衝撃式破砕機に
おいて、前記クラッチをクラッチ切換えレバーにより係
合・係合解除自在な構成とし、前記切換えレバーの切換
え操作で作動して、該クラッチの係合で前記駆動源に電
力を供給する電気回路を遮断し、かつ該クラッチの係合
解除で前記電気回路の遮断を解除するスイッチを設けた
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項3に係る打撃子交換
用治具が採用した手段は、一端側に吊下部を有し、支点
ピンを介して開閉される一対の挟持部材の他端側に回転
用ピンを設け、これら回転用ピンにより、先端側が摩耗
した状態における打撃子の重心から基端側の端面までの
寸法よりも短寸であって、かつ先端に相対する方向に突
出するフォークを有し、該フォークよりも前記回転用ピ
ン側で相対する方向に突出し、前記打撃子を挟み得る幅
の支持体を有する内側挟持体をそれぞれ回転可能に支持
し、前記挟持部材と内側挟持体との間のそれぞれに、相
対する方向に突出するフォークを有し、該フォークより
も前記回転用ピン側で相対する方向に突出し、前記打撃
子を挟み得る幅の支持体を有する外側挟持体を前記内側
挟持体に沿って摺動、かつ前記回転用ピンに設けた固定
手段により固定可能に設けると共に、前記挟持部材のそ
れぞれに前記外側挟持体の回転を固定する回転固定手段
を設けたことを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項4に係る打撃子交換
用治具が採用した手段は、一端側に吊下部を有し、支点
ピンを介して開閉される一対の挟持部材の他端側に回転
用ピンを設け、これら回転用ピンにより、打撃子の表裏
両側面において該打撃子の重心から離れた位置の上下方
向の何れか一方に設けられてなる係合部に係合して打撃
子を保持する保持部を相対する側に有する挟持体をそれ
ぞれ回転可能に支持し、前記挟持部材のそれぞれにこれ
ら挟持体の回転を固定する回転固定手段を付設したこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に係る衝撃式破砕機によれ
ば、クラッチで減速機と主軸との係合を解除しておけ
ば、通常の運転により被破砕物を打撃破砕することがで
きるが、打撃子の付換えに際してはクラッチ操作により
減速機と主軸とを係合させれば、減速機の減速比に応じ
た力で破砕ロータを自由自在に回転させることができ、
またロック装置で減速機の作動を固定することにより、
目的とする位置で回転ロータを自由自在に固定すること
ができる。
【0014】本発明の請求項2に係る衝撃式破砕機によ
れば、請求項2に係る衝撃式破砕機の作用に加えて、ク
ラッチで減速機と主軸とが係合しているときには、回転
ロータを回転させる駆動源に電力を供給する電気回路が
遮断されるので、打撃子の交換作業時に衝撃式破砕機が
駆動されるようなことがない。
【0015】本発明の請求項3に係る打撃子交換用治具
によれば、一対の挟持部材を開閉して、これら挟持部材
の間に打撃子を位置させ、打撃子の基端部底面に内側挟
持体のフォークの上面を、固定手段で固定を解除して外
側挟持体を移動させてフォークの下面を打撃子の先端面
に当接さて固定手段で固定すると共に、吊下部を介して
一対の挟持部材を吊上げることにより回転ロータから打
撃子を抜取ることができる。そして、吊下部を回転させ
れば、打撃子の表裏を逆にすることができる一方、回転
固定手段により外側挟持体を回転し得るようにすれば、
回転用ピン位置よりも打撃子の重心が上方にあるので、
打撃子が自在に回転する。
【0016】本発明の請求項4に係る打撃子交換用治具
によれば、一対の挟持部材を開閉して、これら挟持部材
の間に打撃子を位置させ、重心位置よりも下側になるよ
うに取付けられている打撃子の係合部に挟持体の保持部
を係合させ、打撃子交換用治具を吊上げることにより回
転ロータから打撃子を抜取ることができる。そして、回
転固定手段の操作で挟持体を回転し得る状態にすれば、
挟持体を回転可能に支持する回転用ピン位置よりも打撃
子の重心が上方にあるので挟持体が反転する。一方、打
撃子を反転させる必要がないときには、回転固定手段で
挟持体を固定したままにしておけば、回転用ピン位置よ
りも打撃子の重心が下方にあったとしても挟持体が回転
することがない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例1に係る打撃式破砕機
を、その側面断面図の図1(a)と、その正面図の図1
(b)と、図1(b)の一部断面示A部詳細図の図2
と、図2のB−B線断面図の図3と、図2のC矢視図の
図4とを参照しながら、上記従来例と同一のもの並びに
同一機能を有するものを同一符号を以て説明する。
【0018】図1(a),(b)に示す符号1は衝撃式
破砕機で、この衝撃式破砕機1の側部上方に原料供給口
2が設けられ、内側には原料供給口2から投入された原
石等の被破砕物を破砕する破砕室3が設けられている。
この破砕室3の内部には、外周に被破砕物を打撃する複
数の打撃子6を有し、主軸4により回転される回転ロー
タ5が設けられると共に、この破砕室3の上部にはライ
ナ7aを有する第1反発板7と、ライナ8aを有する第
2反発板8とが設けられている。前記主軸4の一端に
は、駆動源である図示しない電動機の出力軸に外嵌され
てなる駆動側プーリに掛けられたベルトが掛けられてな
るプーリ4aが設けられており、このプーリ4aの回転
で前記回転ロータ5が回転される構成であって、以上の
説明から良く理解されるように、以上の構成は従来例に
係る衝撃式破砕機と同構成である。本実施例では、上記
構成になる衝撃式破砕機1の主軸4の反プーリ4a側
に、図2乃至図4に示すように、クラッチ10を介して
手動駆動される減速機20を設けてなる構成としたもの
である。なお、これらクラッチ10と減速機20とは何
れも架台9の上に設置されている。
【0019】先ず、クラッチ10は、図2と図3とに示
すように、回転中心を中心とする同心円の等間隔位置に
複数(この例では4つ)の嵌合孔12を有するトルク伝
達板11が主軸4の先端に設けられている。また、減速
機20の出力軸21には、キー14が固着されてなるキ
ー溝13aを有する回転軸13が外嵌され、そしてこの
出力軸21には、前記キー14に係合して回転軸13の
長手方向に往復摺動し、かつ前記トルク伝達板11の嵌
合孔12に挿脱自在に嵌合されるトルク伝達ピン15a
が植設されてなるクラッチ体15が摺動可能に外装され
ている。このクラッチ体15の外周には溝15bが周設
されており、前記クラッチ体15はこの溝15bに係合
するローラ16aを有する切換えレバー16の揺動作動
によって往復動されるように構成されている。また、減
速機20の入力軸22には、図4に示すように、ハンド
ル23が取付けられていて、このハンドル23の回転が
入力軸22の図示しないウオームギヤに伝達されると共
に、このウオームギヤに噛合って回転する図示しないウ
ォームホイールを介して前記出力軸21に伝達されるよ
うになっている。一方、前記ハンドル23には後述する
ロック装置24が設けられている。このロック装置24
は、前記ハンドル23の入力軸22に外嵌されるボス2
3aに設けられてなる複数のピン孔を有する円盤体25
と、前記架台9の上に設けられてなるピン孔を有するブ
ラケット26と、前記円盤体25のピン孔とブラケット
26のピン孔とに挿脱自在に挿入されるロック用ピン2
7とからなる構成になっている。
【0020】以下、上記構成になる衝撃式破砕機1の作
用態様を説明すると、従来と同様に、原石等の被破砕物
が原料供給口2から破砕室3内に投入されると、被破砕
物は回転ロータ5に当たって撥ね飛ばされて第1反発板
7に取付けられたライナ7aに衝突して破砕される。一
方、第1反発板7により跳ね返された被破砕物は、さら
に回転してくる次の打撃子6で打撃破砕される。また、
撥ね飛ばされた被破砕物は、破砕室3の上部に設けられ
た第2反発板8に取付けられたライナー8aによりさら
に細かく破砕される。なお、衝撃破砕に際しては、切換
えレバー16の操作で主軸4と減速機20の出力軸21
との係合は解除されている。
【0021】そして、被破砕物の衝撃破砕の継続で打撃
子6の先端が摩耗すると、衝撃式破砕機1の運転が停止
され、回転ロータ5から打撃子6が取外されると共に、
前後変換、上下反転された打撃子6あるいは新品の打撃
子6が回転ロータ5に取付けられる。このような打撃子
取付け作業において、回転ロータ5から打撃子6を取外
すときは、従来であれば、前述のとおり衝撃式破砕機の
後部ケーシングを開き、目的とする打撃子が上側になる
ように人力で回転ロータを回転させ、ストッパと呼ばれ
ている鉄棒を回転ロータに差し込んで回転ロータを固定
するというように極めて重労働であった。
【0022】しかしながら、本実施例に係る衝撃式破砕
機1によれば、衝撃式破砕機1の運転停止状態におい
て、先ず、切換えレバー16の操作でトルク伝達ピン1
5aがトルク伝達板11の嵌合孔12に挿入される位置
までクラッチ体15をトルク伝達板11側に移動させる
と、主軸4と減速機20の出力軸21とが係合される。
次いで、ロック用ピン27を抜取ると共に、ハンドル2
3で入力軸22を回転させると、減速機20の出力軸2
1が減速比に応じたトルクで回転され、クラッチ10、
主軸4を介して回転ロータ5が回転されるので、極めて
軽労力で目的とする打撃子6を上側に位置させることが
できる。このようにして、目的とする打撃子6が上側に
なると、ロック用ピン27を円盤体25とブラケット2
6とのピン孔に共通しすれば、減速機20のハンドル2
3が固定されて回転ロータ5が固定される。このような
繰返し作業によって全ての打撃子6の前後変換、上下反
転あるいは新品交換作業が終了すると、切換えレバー1
6の逆操作によって主軸4と減速機20の出力軸21と
の係合が解除され、衝撃式破砕機1は運転可能な状態に
復元されることになる。
【0023】次に、本発明の他の実施例に係る衝撃式破
砕機1を、その主要部構成説明図の図5(a)と、図5
(a)のD部拡大図の図5(b)を参照しながら説明す
る。但し、本実施例が上記実施例と相違するところは、
駆動源である電動機に電力を供給する電気系統に、この
電気系統を遮断し、かつこの電気系統の遮断を解除する
スイッチを設けたところにあり、他は全く上記実施例と
同一であるから、上記実施例と同一のもの並びに同一機
能を有するものを同一符号と同一名称とを以て、その相
違点だけについて説明する。
【0024】即ち、図5(a)に示すように、クラッチ
10の下方位置にスイッチであるリミットスイッチ30
が配設され、主軸4と減速機20の出力軸21とを係合
させると共に、それらの係合を解除する切換えレバー1
6に、この切換えレバー16を揺動可能に支えるレバー
支持ピン16bよりも下方に延びるストライカー17を
突設し、このストライカー17の先端で前記リミットス
イッチ30のスイッチレバー31を切換えるように構成
されている。さらに、リミットスイッチ30は電動機を
駆動するための電力を供給する図示しない電気配線に介
装されていて、クラッチ10による主軸4と減速機20
の出力軸21との係合で電気配線が遮断される一方、こ
のクラッチ10による主軸4と減速機20の出力軸21
との係合解除で前記電気回路の遮断が解除されるように
構成されている。
【0025】従って、この実施例に係る衝撃式破砕機1
によれば、上記実施例1に係る衝撃式破砕機1の作用に
加えて、主軸4と減速機20の出力軸21との係合中に
おける打撃子の付換え作業中において、他の作業者等が
例え誤ってスイッチをONして電動機を駆動させようと
しても、リミツトスイッチ30で電気配線が遮断されて
いるので電動機が駆動されることがなく、この種作業時
における安全性が向上するという効果がある。
【0026】次に、打撃子の反転使用に供される打撃子
付換え作業に用いる本発明の実施例に係る打撃子交換用
治具を、その正面図の図6と、図6のE−E線断面図の
図7と、図6のF部断面図の図8とを参照しながら説明
すると、図6に示す符号40は打撃子交換用治具であ
り、これは一端側に吊下部41aを有し、支点ピン42
を介して開閉される一対の挟持部材41の他端側に、相
対する側に突出する回転用ピン43が設けられている。
これら回転用ピン43により、先端側が摩耗した状態に
おける打撃子6の重心線Grから基端側の端面までの寸
法よりも短寸、かつ先端に相対する方向に突出するフォ
ーク44aを有し、これらフォーク44aよりも前記回
転用ピン42側で相対する方向に突出し、打撃子6を挟
み得る幅の支持体44bを有する内側挟持体44がそれ
ぞれ回転可能に支持されている。
【0027】前記挟持部材41と内側挟持体44との間
のそれぞれには、内側挟持体44の反フォーク44a側
に、相対する方向に突出するフォーク46aを有し、こ
れらフォーク46aよりも前記回転用ピン43側で相対
する方向に突出し、前記打撃子6を挟み得る幅の支持体
46bを有する外側挟持体46が、長孔46cにより前
記内側挟持体44の上下方向に設けられたガイド44c
に案内されて上下方向に往復移動し得るように設けられ
ると共に、前記回転用ピン43のねじ部に螺着されてな
る固定手段であるロックナット47により外側挟持体4
6は内側挟持体44に固定されるようになっている。ま
た、この外側挟持体46は前記挟持部材41のそれぞれ
に螺着されてなる回転固定手段である回転固定ねじ45
により回転が固定されるようになっている。
【0028】以下、上記構成になる打撃子交換用治具4
0の使用態様を説明すると、回転ロータから打撃子を取
外すときには、この打撃子交換用治具40の一対の挟持
部材41を開いてこれらの間に打撃子を位置させ、打撃
子の基端部底面に内側挟持体44のフーク44aの上面
を当接させる、ロックナット47を弛めて外側挟持体4
6のフーク46aの下面を打撃子の先端面に当接させて
外側挟持体46を固定すると共に、吊下部41aを介し
てこの打撃子交換用治具40を吊上げることにより回転
ロータから打撃子6を抜取ることができる。そして、吊
下部41aを回転させれば、打撃子6の表裏を逆にする
ことができる。一方、打撃子6を反転させるときは、回
転固定ねじ45を弛めて外側挟持体46を回転し得るよ
うにすれば、打撃子6の重心線Grの位置が回転用ピン
43よりも上方にあって、打撃子6の重心線Grよりも
上側部分が下側部分よりも重いために挟持体54が反転
するから内側挟持体44が回転し、打撃子6が反転す
る。
【0029】次に、打撃子の付換え作業に用いる本発明
の他の実施例に係る打撃子交換用治具を、その正面図の
図9(a)と、図9(a)のG矢視図の図9(b)とを
参照しながら説明すると、この打撃子交換用治具50
は、一端側に吊下部51aを有し、支点ピン52を介し
て開閉される一対の挟持部材51の他端側に、相対する
方向に突出する回転用ピン53が設けられている。これ
ら回転用ピン53により、打撃子6の表裏両側面のこの
打撃子6の重心を挟む位置の両側に設けられてなる係合
部である係合突起6a,6bのそれぞれに係合して、こ
れら係合突起6a,6bの上下を挟んで打撃子6を保持
する保持部54aを相対する側に有する挟持体54が回
転可能に支持されている。また、これら挟持部材51の
それぞれにはこれら挟持体54の回転を固定する回転固
定手段である回転固定ねじ55が設けられてなる構成に
なっている。
【0030】以下、上記構成になる打撃子交換用治具5
0の使用態様を説明すると、回転ロータから打撃子6を
取外すときには、一対の挟持部材54を開閉して、これ
ら挟持部材54の間に打撃子6を位置させると共に、こ
の打撃子6の表裏両側に設けられている係合突起6a,
6bのうち、取付け状態における重心線Grの位置より
も下側の係合突起6bに挟持体54の保持部54aを係
合させると共に、吊下部51aを介して打撃子交換用治
具50を吊上げれば、回転ロータから打撃子6を抜取る
ことができる。そして、回転固定ねじ55を弛めて挟持
体54を回転し得る状態にすれば、回転用ピン53の位
置より打撃子6の重心線Grの位置が上方にあって、打
撃子6の重心線Grよりも上側部分が下側部分よりも重
いために挟持体54が反転するから、本実施例は上記実
施例と同効である。
【0031】一方、打撃子を反転させないときには、打
撃子の表裏両側に設けられている係合突起6a,6bの
うち、取付け状態における重心位置よりも上側の係合突
起に挟持体54の保持部54aを係合させれば、回転用
ピン53の位置よりも打撃子6の重心が下方にあるので
挟持体54が反転するようなことがなく、打撃子6を簡
単に回転させてその表裏を逆にすることができる。勿
論、係合突起6a,6bのうち、取付け状態における重
心位置よりも下側の係合突起に挟持体54の保持部54
aを係合させても、回転固定ねじ55で挟持体54が回
転しないように固定しておけば、打撃子6が反転するよ
うなことがない。このことは、係合突起は重心線Grの
位置から離れた位置の打撃子6の表裏両側の対応する位
置の一箇所ずつに設けられていれば良いことを意味する
のであるが、その場合には打撃子の回転ロータへの初期
組立に際して、係合突起の位置が必ず下側になるように
する必要があって面倒であるため、このような打撃子の
初期組立時の煩わしさを配慮して重心位置を挟む両側に
係合突起を設けたものである。
【0032】なお、本実施例では打撃子6に係合突起6
a,6bを設けた例を説明したが、必ずしも突起状であ
る必要がなく、例えば打撃子の表裏両側に係合溝が設け
られている場合には、挟持体に、前記係合溝に係合する
突起状の保持部を設ければ良いので、保持部の形状によ
って本実施例に係る打撃子交換用治具の技術的思想の範
囲が限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1又
は2に係る衝撃式破砕機によれば、クラッチにより主軸
と減速機とを係合させ、手動で減速機を作動させるだけ
で減速機の減速比に応じた作用力で回転ロータを回転さ
せると共に、ロック装置で回転ロータを固定することが
できるので、従来のように、人力で回転ロータを回転さ
せると共に,ストッパと呼ばれている鉄棒を回転ロータ
に差し込んで回転ロータを固定するというような重労働
をする必要がなくなり、打撃子の付換え作業の労力の軽
減に大いに寄与することができ、さらに本発明の請求項
2に係る衝撃式破砕機によれば、主軸と減速機とが係合
しているときには、主軸を回転させる駆動源に電力を供
給する電気配線がスイッチにより自動的に遮断されるの
で、打撃子付換え作業時の安全性が向上する。
【0034】また、本発明の請求項3又は4に係る打撃
子交換用治具によれば、挟持部材に設けられた回転用ピ
ン位置よりも重心が上側になるように打撃子を挟持する
ことができ、回転固定手段を操作して挟持体を回転可能
にすれば打撃子が重力バランスにより簡単に反転するの
で、従来のように打撃子を反転させることができなかっ
たり、反転に際して打撃子を挟持し直す必要がなくな
り、打撃子の反転を極めて高能率で行うことができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施例に係る打撃式破砕
機の側面断面図、図1(b)は本発明の実施例に係る打
撃式破砕機の正面図である。
【図2】図1(b)の一部断面示A部詳細図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】図2のC矢視図である。
【図5】5(a)は本発明の他の実施例に係る衝撃式破
砕機の主要部構成説明図、図5(b)は図5(a)のD
部拡大図である。
【図6】本発明の実施例に係る打撃子交換用治具の正面
図である。
【図7】図6のE−E線断面図である。
【図8】図6のF−F線断面図である。
【図9】図9(a)は本発明の他の実施例に係る打撃子
交換用治具の正面図であり、図9(b)は図9(a)の
G矢視図である。
【図10】従来例に係る衝撃式破砕機の概略断面図であ
る。
【図11】打撃子の摩耗状況説明図である。
【図12】特開平5−220415号公報に示されてい
る打撃子交換用治具の模式的構成説明図である。
【図13】実開昭60−57913号公報に示されてい
る他の従来例に係る打撃子交換用治具の構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1…衝撃式破砕機,2…原料供給口,3…破砕室,4…
主軸,4a…プーリ,5…回転ロータ,6…打撃子,6
a…係合突起,6b…係合突起,7…第1反発板,7a
…ライナ,8…第1反発板,8a…ライナ,9…架台,
10…クラッチ,11…トルク伝達板,12…嵌合孔,
13…回転軸,13a…キー溝,14…キー,15…ク
ラッチ体,15a…トルク伝達ピン,15b…溝,16
…切換えレバー,16a…ローラ,16b…レバー支持
ピン,17…ストライカー,20…減速機,21…出力
軸,22…入力軸,23…ハンドル,23a…ボス,2
4…ロック装置,25…円盤体,26…ブラケット,2
7…ロック用ピン,30…リミットスイッチ,31…ス
イッチレバー,40…打撃子交換用治具,41…挟持部
材,41a…吊下部,42…支点ピン,43…回転用ピ
ン,44…内側挟持体,44a…フォーク,44b…支
持体,44c…ガイド,45…回転固定ねじ,46…外
側挟持体,46a…フォーク,46b…支持体,46c
…長孔,47…ロックナット,50…打撃子交換用治
具,51…挟持部材,41a…吊下部,52…支点ピ
ン,53…回転用ピン,54…挟持体,54a…保持
部,55…回転固定ねじ,Gr…打撃子の重心線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−220415(JP,A) 特開 平6−142535(JP,A) 特開 平5−192599(JP,A) 実開 昭61−175249(JP,U) 実公 平4−20507(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 13/00 - 13/31

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被破砕物を供給する原料供給口を有する
    ケーシングの内側の破砕室内に、駆動源により回転され
    るプーリを一端側に有する主軸により回転される回転ロ
    ータが設けられ、該回転ロータの外周に複数の打撃子が
    着脱自在に設けられてなる衝撃式破砕機において、前記
    主軸の他端側にクラッチを介して手動により駆動される
    減速機を設けると共に、該減速機の作動を固定するロッ
    ク装置を設けたことを特徴とする衝撃式破砕機。
  2. 【請求項2】 前記クラッチをクラッチ切換えレバーに
    より係合・係合解除自在な構成とし、前記切換えレバー
    の切換え操作で作動して、該クラッチの係合で前記駆動
    源に電力を供給する電気回路を遮断し、かつ該クラッチ
    の係合解除で前記電気回路の遮断を解除するスイッチを
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の衝撃式破砕
    機。
  3. 【請求項3】 一端側に吊下部を有し、支点ピンを介し
    て開閉される一対の挟持部材の他端側に回転用ピンを設
    け、これら回転用ピンにより、先端側が摩耗した状態に
    おける打撃子の重心から基端側の端面までの寸法よりも
    短寸であって、かつ先端に相対する方向に突出するフォ
    ークを有し、該フォークよりも前記回転用ピン側で相対
    する方向に突出し、前記打撃子を挟み得る幅の支持体を
    有する内側挟持体をそれぞれ回転可能に支持し、前記挟
    持部材と内側挟持体との間のそれぞれに、相対する方向
    に突出するフォークを有し、該フォークよりも前記回転
    用ピン側で相対する方向に突出し、前記打撃子を挟み得
    る幅の支持体を有する外側挟持体を前記内側挟持体に沿
    って摺動、かつ前記回転用ピンに設けた固定手段により
    固定可能に設けると共に、前記挟持部材のそれぞれに前
    記外側挟持体の回転を固定する回転固定手段を設けたこ
    とを特徴とする打撃子交換用治具。
  4. 【請求項4】 一端側に吊下部を有し、支点ピンを介し
    て開閉される一対の挟持部材の他端側に回転用ピンを設
    け、これら回転用ピンにより、打撃子の表裏両側面にお
    いて該打撃子の重心から離れた位置の上下方向の何れか
    一方に設けられてなる係合部に係合して打撃子を保持す
    る保持部を相対する側に有する挟持体をそれぞれ回転可
    能に支持し、前記挟持部材のそれぞれにこれら挟持体の
    回転を固定する回転固定手段を付設したことを特徴とす
    る打撃子交換用治具。
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