JP2933375B2 - 列車位置検知装置 - Google Patents
列車位置検知装置Info
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Description
本発明は列車位置検知装置に係り、特に、磁気浮上鉄
道(リニアモーターカー)に好適なものに関する。
道(リニアモーターカー)に好適なものに関する。
列車位置検知装置としては、パルス信号を計数して列
車位置を検知するものが提案されている。すなわち、こ
のパルス方式の列車位置検知装置は、列車の前部に送信
器と車上アンテナを設け、ここから地上に向けて送信波
を出力し、他方、地上には、線路に沿って交差誘導線を
布設するとともに、受信器を設け、その送信波をパルス
信号として受信し、そのパルスを計数して列車位置を検
出するようにしている。 しかしながら、上記提案に係る列車位置検知装置は、
車上に設けられた単一の送信器からの送信波に基づいて
行なわれるようになっているため、検出された列車位置
の真偽の判定ができないという不具合があった。 このような不具合を解決しようとすると、他の列車検
知方式と組合わせて使用しなければならず、いきおいコ
スト高となる欠点があった。 また、交差誘導線は線路に沿って布設されるが、その
線路の状態によってどうしても途切れる区間が生じ、こ
の場合は、その区間で列車位置検知ができないという不
都合があった。 そこで、本発明は、上記課題に鑑み、検出された列車
位置の真偽の判定ができ、また連続して列車位置の検知
が可能な列車位置検知装置を提供することを目的として
いる。
車位置を検知するものが提案されている。すなわち、こ
のパルス方式の列車位置検知装置は、列車の前部に送信
器と車上アンテナを設け、ここから地上に向けて送信波
を出力し、他方、地上には、線路に沿って交差誘導線を
布設するとともに、受信器を設け、その送信波をパルス
信号として受信し、そのパルスを計数して列車位置を検
出するようにしている。 しかしながら、上記提案に係る列車位置検知装置は、
車上に設けられた単一の送信器からの送信波に基づいて
行なわれるようになっているため、検出された列車位置
の真偽の判定ができないという不具合があった。 このような不具合を解決しようとすると、他の列車検
知方式と組合わせて使用しなければならず、いきおいコ
スト高となる欠点があった。 また、交差誘導線は線路に沿って布設されるが、その
線路の状態によってどうしても途切れる区間が生じ、こ
の場合は、その区間で列車位置検知ができないという不
都合があった。 そこで、本発明は、上記課題に鑑み、検出された列車
位置の真偽の判定ができ、また連続して列車位置の検知
が可能な列車位置検知装置を提供することを目的として
いる。
本発明は、上記目的達成のために、列車から送信され
る信号を地上に設けられた交差誘導線で受信し、その受
信信号をパルス信号に変換するとともに、そのパルス信
号を計数して列車位置を検知する列車位置検知装置にお
いて、前記列車の前部と後部とに設けられ、それぞれ異
なる信号波を送信する一対の送信手段と、前記送信波を
受信し、その受信信号を異なる信号波毎に信号処理して
得られたパルス信号を計数する一対の計数手段と、その
一対の計数手段からの計数値を比較し、その比較信号を
出力する第1比較手段と、その第1比較手段からの比較
信号と、前記一対の送信手段の設置間隔に対応した車両
長信号とを比較する第2比較手段と、その第2比較手段
が比較信号と車両長信号との一致を出力していることを
条件に、前記一対の送信手段のうちの一方の送信波に基
づく計数値を列車位置検知出力信号として出力する検知
信号出力手段とを有することを特徴としている。 また、前記一対の計数手段のうち一方の計数手段の計
数値が予め定められた場所に対応する計数値と一致した
とき、他方の計数手段の出力でその一方の計数手段の計
数を歩進させる歩進手段を有することを特徴としてい
る。
る信号を地上に設けられた交差誘導線で受信し、その受
信信号をパルス信号に変換するとともに、そのパルス信
号を計数して列車位置を検知する列車位置検知装置にお
いて、前記列車の前部と後部とに設けられ、それぞれ異
なる信号波を送信する一対の送信手段と、前記送信波を
受信し、その受信信号を異なる信号波毎に信号処理して
得られたパルス信号を計数する一対の計数手段と、その
一対の計数手段からの計数値を比較し、その比較信号を
出力する第1比較手段と、その第1比較手段からの比較
信号と、前記一対の送信手段の設置間隔に対応した車両
長信号とを比較する第2比較手段と、その第2比較手段
が比較信号と車両長信号との一致を出力していることを
条件に、前記一対の送信手段のうちの一方の送信波に基
づく計数値を列車位置検知出力信号として出力する検知
信号出力手段とを有することを特徴としている。 また、前記一対の計数手段のうち一方の計数手段の計
数値が予め定められた場所に対応する計数値と一致した
とき、他方の計数手段の出力でその一方の計数手段の計
数を歩進させる歩進手段を有することを特徴としてい
る。
上記構成において、列車の前部と後部とに設けられた
一対の送信手段から、それぞれ異なる送信波が地上に向
けて送信される。地上では、その送信波を受信して異な
る送信波毎に信号処理してパルス信号を生成し、これが
それぞれ一対の計数手段で計数される。 そして、第1比較手段では一対の計数手段の計数値が
比較され、その比較の結果得られる比較信号が第2比較
手段に入力される。第2比較手段では、比較信号と、一
対の送信手段の間隔に対応した車両長信号とが比較さ
れ、両者が一致しているか否かが判断される。両者が一
致している場合、すなわち、前部の送信手段に対応する
計数値から車両長信号に対応する計数値を差し引いた計
数値が後部の送信手段に対応する計数値に一致している
場合は、一対の計数手段の計数は正しいものと判定され
る。そして、検知信号出力手段は、正しいと判定された
いずれか一方の計数値を出力する。 また、歩進手段は、一方の送信手段が交差誘導線の布
設の途切れた部分、いわゆる死区間に差しかかったと
き、その一方の送信手段に係る計数手段の計数値を、他
方の送信手段に係る計数手段の出力で歩進する。従っ
て、あたかも、死区間が存在しなかったかのように計数
される。
一対の送信手段から、それぞれ異なる送信波が地上に向
けて送信される。地上では、その送信波を受信して異な
る送信波毎に信号処理してパルス信号を生成し、これが
それぞれ一対の計数手段で計数される。 そして、第1比較手段では一対の計数手段の計数値が
比較され、その比較の結果得られる比較信号が第2比較
手段に入力される。第2比較手段では、比較信号と、一
対の送信手段の間隔に対応した車両長信号とが比較さ
れ、両者が一致しているか否かが判断される。両者が一
致している場合、すなわち、前部の送信手段に対応する
計数値から車両長信号に対応する計数値を差し引いた計
数値が後部の送信手段に対応する計数値に一致している
場合は、一対の計数手段の計数は正しいものと判定され
る。そして、検知信号出力手段は、正しいと判定された
いずれか一方の計数値を出力する。 また、歩進手段は、一方の送信手段が交差誘導線の布
設の途切れた部分、いわゆる死区間に差しかかったと
き、その一方の送信手段に係る計数手段の計数値を、他
方の送信手段に係る計数手段の出力で歩進する。従っ
て、あたかも、死区間が存在しなかったかのように計数
される。
以下、本発明の一実施例装置を図面に基づいて説明す
る。 第1図は、第1の実施例に係る列車位置検知装置の概
略構成図であり、列車イにはその前部(列車イの進行方
向)イ′に車上アンテナ1aを有する有する送信器2aが設
けられており、またその後部イ″に車上アンテナ1bを有
する送信器2bが設けられていて、これら送信器2a,2bか
らは、周波数の異なる信号波がそれぞれ出力されてい
る。 線路lに沿った地上側には、交差誘導線3が布設され
ている。したがって、列車イが矢印方向へ進行すると、
この交差誘導線3から送信器2aに起因する送信波fAと送
信器2bに起因する送信波fBが出力される。この交差誘導
線3から出力される波形は両送信波の重畳されたもの
で、かつ交差誘導線3が交差するごとに形成されるセル
に対応したパルス状の信号を呈する。 交差誘導線3で受信された信号は、一対の信号処理回
路4,4′に入力される。このうち、信号処理回路4は、
送信波faを入力するための帯域フィルタ4aと、このフィ
ルタで取込まれた送信波fAを増幅するアンプ4bと、この
アンプで増幅された信号を包絡検波する検波器4cと、こ
の検波器で検波された信号を所定のスライスレベルで調
整してパルス信号に変換するレベル判定器4dとから構成
されている。他方、信号処理回路4′は、送信波fBを入
力する帯域フィルタ4a′を備えているとともに、上記信
号処理回路4と同様なアンプ4b′,検波器4c′,レベル
判定器4d′を備えている。 一対の信号処理回路4,4′には、それぞれレベル判定
器4d,4d′から出力されるパルス信号を計数する計数器
(以下、カウンタという)5a,5bが接続されていて、そ
の計数値が第1比較回路6へ入力されるように構成され
ている。 第1比較回路6は、両カウンタ5a,5bの計数値の差
(カウンタ5aの計数値をA,カウンタ5bの計数値をBとす
ると(A−B))に対応する信号を出力するように構成
されている。 第1比較回路6の出力は第2比較回路7に入力され、
ここで上記一対の送信器2a,2b間隔に対応する車両長信
号Cと比較され、両信号(A−B,C)が一致していると
きにAND回路8へ信号を出力するように構成されてい
る。 この車両長信号Cは、本来、第1比較回路6の出力信
号(A−B)と一致しているものである。すなわち、カ
ウンタ5aの計数値Aは、車両イの前部イ′に位置する送
信器2aに基づくものであり、他方、カウンタ5bの計数値
は、車両イの後部イ″に位置する送信器2bに基づくもの
で、両送信器2a,2b間に挾まれる交差誘導線長さに対応
したパルス数だけ少ない値の計数値Bとなる。このた
め、第1比較回路6からは、車両イの長さ(車両長)に
対応した信号が出力される。 したがって、第2比較回路7において、第1比較回路
6の出力と車両長に対応した出力とが一致しているとい
うことは、両カウンタ5a,5bの計数値が正確であること
を意味し、結局、これら計数値を得るための両信号処理
回路4,4′等の前処理機構が正常に作動していることを
証明している。 カウンタ5aまたは5bの計数値が正しければこれらの計
数値を基にしての列車位置検出が可能であるので、いず
れか一方のカウンタ、この場合は、カウンタ5aの計数値
がAND回路8を介して図示しない列車位置検出部へ出力
される。この列車位置検出部はマイクロコンピュータを
中心に構成され、既知のセルの長さと通過セル数に対応
したパルス数(計数値)を乗じて列車位置を演算する。 なお、第1図では、カウンタ5aの計数値Aを列車位置
検出部へ出力するようにしているが、カウンタ5bの計数
値Bを出力するようにしてもよい。この場合は、列車位
置検出部側では列車イの長さを加味して演算処理が行な
われる。 本実施例装置によれば、列車位置検出の基礎となる計
数値を列車イの前部イ′と後部イ″に設けられた一対の
異なる送信波を出力する送信器2a,2bからの送信波を二
重に処理して計数し、計数値の差と車両長とを第1,2比
較回路6,7を介して照合しながら計数値の真偽を判定す
るようにしたので、誤った計数値に基づいて列車位置を
検知する虞れは防止される。 第2図は、他の実施例に係る列車位置検知装置を示
す。同図には、列車及び交差誘導線側は上記第1図と同
一なので省略されている。ところで、交差誘導線3は、
線路状態によってその布設が途切れて死区間が生じるこ
とがある。交差誘導線3にこのような死区間を含む場合
は、カウンタ5a,5bの計数は中断し、これを基にしての
列車位置検出が不可能になる。しかし、この死区間は既
知であるとともに、その長さは車両長を越えることがな
いので、列車の前,後部に設けられた一対の送信器2a,2
bのうちのいずれか一方からの送信波が交差誘導線3上
に存在し、これに基づく信号がカウンタ5aまたは5bで検
出される。本実施例装置はこのような受信状態を巧みに
利用して列車位置検知を連続して行なえるようにしたも
のである。 すなわち、本実施例装置では、レベル判定器4d,4d′
とカウンタ5a,5bの間に、OR回路10a,10b及び第1AND回路
11a,11bを設けるとともに、カウンタ5a,5bの出力側に第
3比較回路12a,12bが設けられ、さらにこれら第3比較
回路12a,12bには死空間の位置信号が死区間設定器13か
ら入力されるように構成されている。 次に、本実施例装置の動作を説明する。 列車イの前部イ′に設けられた送信器2aが、先ず交差
誘導線3の死区間に差し掛かると、カウンタ5aの計数値
が、その死区間に対応する計数値として予め定められた
計数値幅に一致したとき、第3比較器12aの出力がHレ
ベルとなり、その検出信号により第2AND回路11aが起動
される。これにより、カウンタ5aは列車イの後部イ″に
設けられた送信器2bから出力された送信波fBを処理して
得られたパルス信号を第2AND回路11a,OR回路10aを介し
て取込み、その死区間においても計数が続行される。 他方、後部イ″に設けられた送信器2aが死区間に差し
掛かるころには、既に、前部イ′に設けられている送信
器2aからの送信波fAが復活しているので、カウンタ5bの
計数はその送信波fAに基づくパルス信号を第2AND回路11
b,OR回路10bを介して取込み歩進される。 カウンタ5a,5bから出力された信号の処理は、上記第
1図の実施例と同様に行なわれるので、これ以上の説明
は省略する。 本実施例装置によれば、交差誘導線3に死区間が存在
していても、活きている他方の信号を入力してカウンタ
を歩進させるようにしたので、カウンタ5a,5bの計数値
が中断することなく、連続して列車位置の検知出力を得
ることができる。
る。 第1図は、第1の実施例に係る列車位置検知装置の概
略構成図であり、列車イにはその前部(列車イの進行方
向)イ′に車上アンテナ1aを有する有する送信器2aが設
けられており、またその後部イ″に車上アンテナ1bを有
する送信器2bが設けられていて、これら送信器2a,2bか
らは、周波数の異なる信号波がそれぞれ出力されてい
る。 線路lに沿った地上側には、交差誘導線3が布設され
ている。したがって、列車イが矢印方向へ進行すると、
この交差誘導線3から送信器2aに起因する送信波fAと送
信器2bに起因する送信波fBが出力される。この交差誘導
線3から出力される波形は両送信波の重畳されたもの
で、かつ交差誘導線3が交差するごとに形成されるセル
に対応したパルス状の信号を呈する。 交差誘導線3で受信された信号は、一対の信号処理回
路4,4′に入力される。このうち、信号処理回路4は、
送信波faを入力するための帯域フィルタ4aと、このフィ
ルタで取込まれた送信波fAを増幅するアンプ4bと、この
アンプで増幅された信号を包絡検波する検波器4cと、こ
の検波器で検波された信号を所定のスライスレベルで調
整してパルス信号に変換するレベル判定器4dとから構成
されている。他方、信号処理回路4′は、送信波fBを入
力する帯域フィルタ4a′を備えているとともに、上記信
号処理回路4と同様なアンプ4b′,検波器4c′,レベル
判定器4d′を備えている。 一対の信号処理回路4,4′には、それぞれレベル判定
器4d,4d′から出力されるパルス信号を計数する計数器
(以下、カウンタという)5a,5bが接続されていて、そ
の計数値が第1比較回路6へ入力されるように構成され
ている。 第1比較回路6は、両カウンタ5a,5bの計数値の差
(カウンタ5aの計数値をA,カウンタ5bの計数値をBとす
ると(A−B))に対応する信号を出力するように構成
されている。 第1比較回路6の出力は第2比較回路7に入力され、
ここで上記一対の送信器2a,2b間隔に対応する車両長信
号Cと比較され、両信号(A−B,C)が一致していると
きにAND回路8へ信号を出力するように構成されてい
る。 この車両長信号Cは、本来、第1比較回路6の出力信
号(A−B)と一致しているものである。すなわち、カ
ウンタ5aの計数値Aは、車両イの前部イ′に位置する送
信器2aに基づくものであり、他方、カウンタ5bの計数値
は、車両イの後部イ″に位置する送信器2bに基づくもの
で、両送信器2a,2b間に挾まれる交差誘導線長さに対応
したパルス数だけ少ない値の計数値Bとなる。このた
め、第1比較回路6からは、車両イの長さ(車両長)に
対応した信号が出力される。 したがって、第2比較回路7において、第1比較回路
6の出力と車両長に対応した出力とが一致しているとい
うことは、両カウンタ5a,5bの計数値が正確であること
を意味し、結局、これら計数値を得るための両信号処理
回路4,4′等の前処理機構が正常に作動していることを
証明している。 カウンタ5aまたは5bの計数値が正しければこれらの計
数値を基にしての列車位置検出が可能であるので、いず
れか一方のカウンタ、この場合は、カウンタ5aの計数値
がAND回路8を介して図示しない列車位置検出部へ出力
される。この列車位置検出部はマイクロコンピュータを
中心に構成され、既知のセルの長さと通過セル数に対応
したパルス数(計数値)を乗じて列車位置を演算する。 なお、第1図では、カウンタ5aの計数値Aを列車位置
検出部へ出力するようにしているが、カウンタ5bの計数
値Bを出力するようにしてもよい。この場合は、列車位
置検出部側では列車イの長さを加味して演算処理が行な
われる。 本実施例装置によれば、列車位置検出の基礎となる計
数値を列車イの前部イ′と後部イ″に設けられた一対の
異なる送信波を出力する送信器2a,2bからの送信波を二
重に処理して計数し、計数値の差と車両長とを第1,2比
較回路6,7を介して照合しながら計数値の真偽を判定す
るようにしたので、誤った計数値に基づいて列車位置を
検知する虞れは防止される。 第2図は、他の実施例に係る列車位置検知装置を示
す。同図には、列車及び交差誘導線側は上記第1図と同
一なので省略されている。ところで、交差誘導線3は、
線路状態によってその布設が途切れて死区間が生じるこ
とがある。交差誘導線3にこのような死区間を含む場合
は、カウンタ5a,5bの計数は中断し、これを基にしての
列車位置検出が不可能になる。しかし、この死区間は既
知であるとともに、その長さは車両長を越えることがな
いので、列車の前,後部に設けられた一対の送信器2a,2
bのうちのいずれか一方からの送信波が交差誘導線3上
に存在し、これに基づく信号がカウンタ5aまたは5bで検
出される。本実施例装置はこのような受信状態を巧みに
利用して列車位置検知を連続して行なえるようにしたも
のである。 すなわち、本実施例装置では、レベル判定器4d,4d′
とカウンタ5a,5bの間に、OR回路10a,10b及び第1AND回路
11a,11bを設けるとともに、カウンタ5a,5bの出力側に第
3比較回路12a,12bが設けられ、さらにこれら第3比較
回路12a,12bには死空間の位置信号が死区間設定器13か
ら入力されるように構成されている。 次に、本実施例装置の動作を説明する。 列車イの前部イ′に設けられた送信器2aが、先ず交差
誘導線3の死区間に差し掛かると、カウンタ5aの計数値
が、その死区間に対応する計数値として予め定められた
計数値幅に一致したとき、第3比較器12aの出力がHレ
ベルとなり、その検出信号により第2AND回路11aが起動
される。これにより、カウンタ5aは列車イの後部イ″に
設けられた送信器2bから出力された送信波fBを処理して
得られたパルス信号を第2AND回路11a,OR回路10aを介し
て取込み、その死区間においても計数が続行される。 他方、後部イ″に設けられた送信器2aが死区間に差し
掛かるころには、既に、前部イ′に設けられている送信
器2aからの送信波fAが復活しているので、カウンタ5bの
計数はその送信波fAに基づくパルス信号を第2AND回路11
b,OR回路10bを介して取込み歩進される。 カウンタ5a,5bから出力された信号の処理は、上記第
1図の実施例と同様に行なわれるので、これ以上の説明
は省略する。 本実施例装置によれば、交差誘導線3に死区間が存在
していても、活きている他方の信号を入力してカウンタ
を歩進させるようにしたので、カウンタ5a,5bの計数値
が中断することなく、連続して列車位置の検知出力を得
ることができる。
本発明装置によれば、列車位置検出の基礎となる計数
値を列車の前部と後部に設けられた一対の異なる送信波
を出力する送信手段からの送信波を二重に処理して計数
し、計数値の差と車両長とを第1,2比較手段を介して照
合しながら計数値の真偽を判定するようにしたので、誤
った計数値に基づいて列車位置を検知する虞れは防止さ
れる。 また、歩進手段を設けたときは、交差誘導線に死区間
が存在していても、活きている他方の信号を入力して計
数手段を歩進させるようにしたので、計数手段の計数値
が中断することなく、連続して列車位置の検知出力を得
ることができる。
値を列車の前部と後部に設けられた一対の異なる送信波
を出力する送信手段からの送信波を二重に処理して計数
し、計数値の差と車両長とを第1,2比較手段を介して照
合しながら計数値の真偽を判定するようにしたので、誤
った計数値に基づいて列車位置を検知する虞れは防止さ
れる。 また、歩進手段を設けたときは、交差誘導線に死区間
が存在していても、活きている他方の信号を入力して計
数手段を歩進させるようにしたので、計数手段の計数値
が中断することなく、連続して列車位置の検知出力を得
ることができる。
第1図は本発明の第1の実施例装置の概略構成図、第2
図は第2の実施例装置の概略構成図である。 2a,2b……送信器(送信手段)、 5a,5b……カウンタ(計数器)(計数手段)、 6……第1比較回路(第1比較手段)、 7……第2比較回路(第2比較手段)、 8……AND回路(検知信号出力手段)。
図は第2の実施例装置の概略構成図である。 2a,2b……送信器(送信手段)、 5a,5b……カウンタ(計数器)(計数手段)、 6……第1比較回路(第1比較手段)、 7……第2比較回路(第2比較手段)、 8……AND回路(検知信号出力手段)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−76961(JP,A) 特開 昭51−61910(JP,A) 特開 昭59−224578(JP,A) 特開 平2−236186(JP,A) 特開 平2−189266(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61L 1/00 - 23/34
Claims (2)
- 【請求項1】列車から送信される信号を地上に設けられ
た交差誘導線で受信し、その受信信号をパルス信号に変
換するとともに、そのパルス信号を計数して列車位置を
検知する列車位置検知装置において、 前記列車の前部と後部とに設けられ、それぞれ異なる信
号波を送信する一対の送信手段と、 前記送信波を受信し、その受信信号を異なる信号波毎に
信号処理して得られたパルス信号を計数する一対の計数
手段と、 前記一対の計数手段からの計数値を比較し、その比較信
号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較手段からの比較信号と、前記一対の送信手
段の設置間隔に対応した車両長信号とを比較する第2比
較手段と、 前記第2比較手段が比較信号と車両長信号との一致を出
力していることを条件に、前記一対の送信手段のうちの
一方の送信波に基づく計数値を列車位置検知出力信号と
して出力する検知信号出力手段と、 を有することを特徴とする列車位置検知装置。 - 【請求項2】請求項1記載の列車位置検知装置におい
て、 前記列車の前部と後部とに設けられ、それぞれ異なる信
号波を送信する一対の送信手段と、 前記一対の計数手段のうち一方の計数手段の計数値が予
め定められた場所に対応する計数値と一致したとき、他
方の計数手段の出力でその一方の計数手段の計数を歩進
させる歩進手段と、 前記送信波を受信し、その受信信号を異なる信号波毎に
信号処理して得られたパルス信号を計数する一対の計数
手段と、 前記一対の計数手段からの計数値を比較し、その比較信
号を出力する第1比較手段と、 前記第1比較手段からの比較信号と、前記一対の送信器
設置の間隔に対応した車両長信号とを比較する第2比較
手段と、 前記第2比較手段が比較信号と車両長信号との一致を出
力していることを条件に、前記一対の送信手段のうちの
一方の送信波に基づく計数値を列車位置検知出力信号と
して出力する検知信号出力手段と、 を有することを特徴とする列車位置検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27588590A JP2933375B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | 列車位置検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27588590A JP2933375B2 (ja) | 1990-10-15 | 1990-10-15 | 列車位置検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04151372A JPH04151372A (ja) | 1992-05-25 |
JP2933375B2 true JP2933375B2 (ja) | 1999-08-09 |
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