JP2933347B2 - インクジェット印刷ヘッド - Google Patents

インクジェット印刷ヘッド

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JP2933347B2 JP7173490A JP7173490A JP2933347B2 JP 2933347 B2 JP2933347 B2 JP 2933347B2 JP 7173490 A JP7173490 A JP 7173490A JP 7173490 A JP7173490 A JP 7173490A JP 2933347 B2 JP2933347 B2 JP 2933347B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明はインクジェット印刷ヘッド等の印刷アッセン
ブリーに関し、さらに具体的には、かかるアッセンブリ
ーをそれらを用いる印刷装置に特性化する技術に関す
る。
[発明の技術的背景及びその問題点] 過去50年間、インクジェット印刷は、技術的好奇心か
らオフィスオートメーションの大黒柱へと成熟してき
た。近年の進歩によって、インクジェットプリンターは
レーザープリンターに匹敵する印刷品質を生み出せるよ
うになった。にもかかわらず、現状の最高の技術でさ
え、ある種の欠点をもっている。
一つの欠点はカラー印刷の分野にある。インクジェッ
トカラー印刷の基礎的技術はよく発達している。それは
基本的にはシアン、黄、マゼンタ、ときには黒色のイン
クの液滴を別個の印刷ヘッドから印刷媒体に向けて制御
自在に排出するものである。しかし、かかる印刷方法で
は、印刷ヘッドから発生したインクの液滴が他の印刷ヘ
ッドから発生したインクの液滴と所望の位置関係をもっ
て印刷媒体に降下するよう、個々の印刷ヘッドの相対位
置を精密に位置決めする必要がある。かかる精密な相対
位置決めの必要性へのアプローチとして、必要なオリフ
ィスのすべてが形成された単一のオリフィス板を用い
て、印刷ヘッドの一部または全部を一つのアッセンブリ
ーに構成することが行われてきた。オリフィス板は写真
製版を用いて形成されるので、各種の印刷ヘッド要素の
相対位置決めを高精度に行うことができる。残念なが
ら、数個の印刷ヘッドを一個のアッセンブリーに構成す
ると、印刷ヘッドの最初のインク供給部がインク切れに
なったときに、かかるアッセンブリーは実際上役に立た
ないものになってしまう。
精密な相対位置決めの必要性への他のアプローチとし
ては、数個の別個の印刷ヘッドを用い、各印刷ヘッドを
プリンターに取りつけた後の印刷ヘッド上のオリフィス
板の位置を光学的に検知する方法がある。かかるシステ
ムのうち、米国特許4,709,245に示すように、各印刷ヘ
ッドを光源を通過するように動かし、反射光の変化を感
知することにより、各オリフィス板の端の位置を検出す
るものがある。オリフィス板が写真製版のような、オリ
フィス板の端を精密に規定できる加工法で製作されてい
れば、この技術は印刷オリフィスの位置を水平方向に特
性化する(charact erizing)のに有効である。しか
し、これはオリフィスの垂直位置については何の情報も
与えない。加えて、この技術はよく見られるように、板
が親ダイから単純に切り出される場合のように、オリフ
ィス板の端が精密に規定されていない場合無効である。
カラープリンターに関連する欠点として、長時間の複
雑な印刷作業において、ある色のインクが悪いタイミン
グで切れてしまうということがある。複雑なカラー画像
の印刷には数分間を要する場合がある。もし印刷を構成
するインクの一つがなくなってしまうと、作業を中断し
なければならず、消耗した印刷ヘッドを交換した後作業
を再開することになる。これは単なる時間の浪費にとど
まらず、中断された作業に用いられた他の色のインクの
浪費でもある。
消耗しかかっているインクジェット印刷ヘッドを可視
表示しようとする試みがこれまでいくつかなされた。具
体例としては、透明のインク室を持つインクジェット印
刷ヘッドがある。しかし、不透明の材料を使うという製
造上の配慮がしばしば必要とされる。
また、カラー印刷システムのもう一つの欠点は、少な
くとも構成色に対し別個の印刷ヘッドを用いるものにお
いては、プリンター内部で印刷ヘッドが不注意から誤っ
た位置に取りつけられる事である。もしマゼンタのイン
クがあるべきところにシアンのインクの印刷ヘッドが位
置していれば、印刷されたものは不良となろう。
[発明の目的] 本発明は、従来のインクジェット印刷システムにおけ
る以上の欠点またはその他の欠点を、印刷ヘッドを特性
化するデータを記憶できる記憶素子を各印刷ヘッドに付
随させて提供することによって解決することを目的とす
る。
[発明の概要] 本データは印刷ヘッドの本性、あるいはその動作特性
の一つまたはそれ以上を特性化することが可能である。
このような動作特性には、印刷ヘッド内のインクの色、
量、あるいは印刷ヘッド本体上のオリフィス板の位置な
どを含むことができる。このデータは印刷ヘッドから読
み取ることができ、所望に応じて使用または表示でき
る。オリフィス板の位置を特性化するデータは、たとえ
ば、ミスアラインメントを補償するために、オリフィス
噴射用信号のうちのあるものを制御可能に早めるかある
いは遅らせるかするために使用できる。インクの色を特
性化するデータは、プリンターがいかなる色の印刷ヘッ
ドをも、いかなる印刷ヘッド受けにおいても受け入れ得
るようにするのに使用することができる。インク量を特
性化するデータは、印刷中のインクの使用状態を反映し
て更新され、消耗しかけているインクについてユーザー
に警報を与えることができる。
[発明の実施例] 第1図乃至第3図は、一つまたはそれ以上の印刷アッ
センブリー12、各印刷アッセンブリーに付随する記憶素
子14、プリンター回路16、プリンター回路を記憶素子に
接続するインターフェース18を備えた本発明の実施例に
よる印刷装置10を示す。
図示した印刷アッセンブリー12は、ハウジング20を備
えたインクジェット印刷ヘッド、インク室22、インク室
と流体を連通する複数のオリフィス26を有するオリフィ
ス板24、及びインクをオリフィスから噴出させるための
複数の噴射用抵抗28を備えている。印刷ヘッドのハウジ
ング上には、複数のアラインメント機構30が配設されて
おり、関連するキャリッジ34内の対応するアラインメン
ト機構32と協働して、印刷ヘッドが印刷装置10内をキャ
リッジによって運ばれる際の適正な機械的アラインメン
トを確実にしている(適切なアラインメント機構と、関
連するアラインメント技術とが米国特許第4,755,836号
に示されており、その内容を参照してここに取り入れ
た)。
印刷ヘッド12のハウジングには、記憶素子14が取りつ
けてあり、この記憶素子は、たとえば、磁気媒体片、半
導体メモリー、レーザーによる書込み読取りの可能な光
学媒体等によって構成される。このメモリーには印刷ヘ
ッドに関するデータが記憶される。かかる情報は、印刷
ヘッドの本性(製造日、製造場所、ロット番号、シリア
ル番号、その他)、あるいは印刷ヘッドのある種の動作
特性(オリフィスのアライメント、インク色、インクの
液位、動作周波数、インクの希釈度、その他)を特性化
する。このデータは印刷ヘッドから読み取られ、所望に
応じ使用または表示されうる。
第3図は本発明の一実施例において用いられるプリン
ター回路16の詳細を示す。この回路には、印刷するデー
タを記憶する通常のデータメモリ36、このデータ(ASCI
I形式等)をインクジェット印刷ヘッド12の個々の噴射
用抵抗28に必要な一連のタイミング・インパルスに変換
する信号発生回路38が含まれる。これらの信号は、駆動
回路40によって、噴射用抵抗を実際に駆動するのに要す
る電圧レベルに調整される。これらの段階は従来通りで
あり、どのインクジェットプリンターにも見られるもの
である。
信号発生回路38の出力には、印刷ヘッドが印刷するよ
う命令されているインク滴の数をカウントする監視回路
42が接続されている。この数は与えられた印刷作業の間
に印刷ヘッドによって消費されるインクの量に直接関係
している。印刷ヘッドのメモリー14は、インク室に残っ
ているインクの相対量を示すデータをもっていることが
望ましい(このデータはまず製造過程でロードされ、イ
ンクの全充填値に一致するように設定される)。監視回
路42によって計測された数はこのデータの定期的更新に
用いることができる。
図示した実施例では、この更新はキャリッジ34の通路
近傍に取りつけられた印刷ヘッドがその位置を通過する
都度印刷ヘッドの磁気片メモリー14を読み書きする磁気
読取/書込みヘッド44によって行われる。好適には、プ
リンター10が電源投入される都度、印刷ヘッド12がこの
読取/書込みヘッド44を通過し、印刷ヘッドの磁気片メ
モリー上のインクの液位のデータが読みとられるのが望
ましい。このデータは監視回路42に付随する揮発性メモ
リー46にロードされる。以降、プリンターが使用される
と、監視回路は印刷ヘッドからのインクの噴出を反映し
て、このメモリー46を減少していく。印刷ヘッドが読取
/書込みヘッド44を通過する都度、この減少された値は
プリンター内部の揮発性メモリー46から印刷ヘッドの磁
気片14に転送され、前の値を更新していく。このように
して、プリンターの揮発性メモリー46は、印刷ヘッドに
与えられる信号を監視することによって連続的に更新さ
れて行く。印刷ヘッドの磁気片メモリー14はメモリー46
からのデータ転送によって定期的(すなわち、読取/書
込みヘッドを通過する都度)に更新される。プリンター
の電源を落とすとメモリー46のデータは消えるが、印刷
ヘッドの磁気片メモリー上のデータは残り、プリンター
の電源を次回投入する際に読み取られメモリー46を再度
初期化するのに使用される。印刷ヘッドをプリンターか
ら外し他のプリンターに使用する場合、インクの残存量
を示すデータは印刷ヘッドと共に新規のプリンターに移
ることになる。
監視回路42には低電力インクインジケータ48が接続さ
れており、ここに図示されているのは発光ダイオードで
ある。このインジケータは、印刷ヘッド内のインクの液
位(メモリー46に示される)がしきい値を下回ると作業
者に信号を送る。この値は、たとえば、1ページをベタ
刷りするのに要するインクの量に一致する値に設定して
もよい。ユーザーに印刷ヘッドがインク切れ間近である
ことを警報することによって、複雑なカラー図形の印刷
における問題や、完了前に一色のインクが切れてしまう
といった問題を避けることができる。(複数のインク室
を持つカラー印刷ヘッドにおいては、各インクの液位に
関するデータは磁気片14に書くことができる。プリンタ
ー10の監視回路42は各色に必要な数だけ増設するか、あ
るいはすべての色について、インクの液位のデータを処
理できるように回路を多重化してもよい。) 印刷ヘッドのメモリー14はまた、印刷ヘッド本体20上
のオリフィス板のアラインメントに関するデータを含ん
でいる。前述の通り、オリフィス板は精密な寸法と間隔
を持った印刷オリフィスを作るために写真製版を用いて
製作される。しかし、オリフィス版を印刷ヘッド本体の
所望の位置に取りつける工程は同様の精密さでは行い得
ない。印刷ヘッド本体上のオリフィス板のミスアライン
メントによって起こりうる印刷の低下を最小限にするた
め、ミスアラインメントを特性化するデータを磁気媒体
14に記憶させ、それを印刷ヘッドに与えられる噴射用パ
ルスを前補償するのに使用できる。印刷ヘッド上のオリ
フィス板のミスアラインメントを特性化するデータは、
渦電流感知、機械的プローブ、目視あるいは自動視覚装
置を用いた光学検査等、種々の技術で得ることができ
る。
第4図は印刷ヘッド本体上のオリフィス板のミスアラ
インメントを、視覚装置で見た時のようにおおまかに拡
大したものである。検査される印刷ヘッド上のオリフィ
ス板がビデオスクリーンに表示される。この画像には測
定用の計数線と、オリフィス板の所望のアラインメント
を示す一連の“+”が重ねられている。オリフィス板の
ミスアラインメントは多くの方法で特性化することがで
きる。具体的には、オリフィスアレイのセンターに形成
した光学ターゲット54を、所望のオリフィス板方位を示
す基準データ56に対してX、Yオフセットすることであ
る。特性化用のデータとしてさらに角オフセットがあ
る。図中、Xオフセットは2.4mil、Yオフセットは−0.
5mil、角オフセットは30゜である。このデータは、作業
者がスクリーン上の画像からミスアラインメントを測定
することによっても集めることができる。あるいは、視
覚装置につながれたコンピュータによって自動的に得る
こともできる。この場合も、印刷ヘッドの磁気片14に記
憶されたデータは、電源投入時磁気片が読取/書込みヘ
ッド44によって読まれるとき、その印刷ヘッドを使用し
ているプリンターによって使用されうる。
印刷ヘッドから読み取られたアラインメントデータは
プリンターの補償回路52に付随するメモリー50に記憶さ
れる。補償回路52は、種々のオリフィスの空間的ミスア
ラインメントによって生じる印刷ミスを最小限にするた
め、オリフィスに供給される噴射用信号の相対的なタイ
ミングを変化させる。補償過程の一例として、リーディ
ング・モウスト(Leading−most)オリフィス(印刷ヘ
ッドがページを横切る時の)を基準オリフィスと仮定し
て、他のすべてのオリフィスをそれに機械的に位置調整
してもよい。第4図において、リーディング・モウスト
オリフィスは0番である(印刷ヘッドが走行する方向に
よる)。近傍のオリフィス1は、オリフィス0から両者
の直線離間距離のsineθ倍に等しい距離だけ遅れる。図
示したシステムでは、オリフィス間隔が6.66milである
場合、ミスアライメントの角度は30゜であり、オリフィ
ス1はオリフィス0から6.66sine30゜、すなわち3.33mi
l遅れることになる。オリフィス1に与えられる駆動信
号は、このようにオリフィスが印刷を行う前にこの3.33
milを前進できるだけの十分な間隔をもって遅延されな
ければならない。キャリッジが毎秒5000milの速度で動
いている場合、それに与えられる噴射用信号は3.33/500
0あるいは0.666msec遅延されなければならない。
噴射用オリフィスは線状に配列され、またオリフィス
板上に均一の間隔で設けられるから、一つのオリフィス
から次のオリフィスまでの遅延は規則正しく進行する。
すなわち、オリフィス2に必要な遅延は単純にオリフィ
ス1に必要な遅延の2倍、オリフィス3に必要な遅延は
オリフィス1に必要な遅延の3倍等となる。これは、補
償回路32に必要な補償計算を簡略化する。
上記の補償は、印刷ヘッド本体20上のオリフィス板24
の角度的ミスアラインメントよる印刷ずれのみを考慮し
たものである。この角度的ミスアラインメントはまた印
刷の垂直方向の圧縮をも生み出す。すなわち、最上段と
最下段のオリフィスとの距離の垂直方向の成分がcosine
θの率で短縮される。オリフィス間隔が固定されている
という制約のなかではこの圧縮は救済しえない。さいわ
い、ほとんどの場合、これは比較的マイナーな要素であ
る。
さらに、二つ以上のオリフィス板による印刷を適正に
重ねるための水平あるいはX方向のオフセットを修正す
る補償も簡単に行うことができる。各印刷ヘッドへの、
一つの群としての噴射用信号が、それ等による印刷が基
準Y軸に一致するように数学的に翻訳する追加のファク
ターによって、単純に遅延される(あるいは進められ
る)。上記の例では、上述した角度的ミスアラインメン
トの修正によって、オリフィスからの印刷をY軸の右X
=(2.5*6.66sineθ+2、4)または10.733milに位置
する垂直のラインに行わせる。この垂直のラインを右に
移動し、Y軸と、補償された他のオリフィス板による印
刷とに一致させるために、印刷信号はさらに10.733/500
0secあるいは2.146msec規則正しく遅延される。
オリフィス板の間のYあるいは垂直方向のミスアライ
ンメントは修正がいくぶん困難である。垂直方向のミス
アラインメントのオフセットが隣接するオリフィス間の
距離より大きい場合、あるオリフィスに向けられた印刷
信号が、所望の垂直位置により近いいずれのオリフィス
にもつながりうる。たとえば、オリフィス板24が意図す
る位置より13、33mil上にあり、オリフィス間隔が6、6
6milである場合、当初オリフィス0に向けられた印刷信
号は、代わりにオリフィス3に供給される等である。こ
のような場合、末端にあるオリフィス(この例ではオリ
フィス4とオリフィス5)に向けられた信号は、印刷ヘ
ッドが次にページを通過するときに、オリフィス0また
はオリフィス1によって印刷される必要がある。これ
は、オリフィス4とオリフィス5に向けられた信号をす
べて、ページの画素分の段階を持つシフトレジスタにバ
ッファーし、オリフィス0とオリフィス1をこれらのシ
フトレジスタの出力から駆動して必要な印刷信号の遅延
を行うことによって達成される。
他の実施例では、末端にあるオリフィスへの印刷信号
をバッファーし、印刷ヘッドの別の走査時にそれらの信
号で印刷する代わりに、オリフィスアレーの末端に追加
のオリフィスを持った印刷ヘッドとオリフィス板を作る
こともできる。これらの追加のオリフィスは、垂直方向
のミスアラインメントを修正する必要がある場合に、近
傍のオリフィスからシフトされた印刷信号によって駆動
できる。このアプローチは、一定の状況下では、バッフ
ァーによる遅延技術より実施が容易である。垂直方向の
ミスアラインメントの大きさが隣接するオリフィスの間
隔より小さい場合、固定したオリフィス間隔という制約
のため補償はできない。
説明上の便宜のため、前述の議論は一つの線状のオリ
フィスアレイをもつ印刷ヘッドについて説明してきた。
しかし、説明された原理は、ヒューレットパッカードの
Desk Jet印刷ヘッドに用いられる2列構成のような、他
の構成オリフィスを設けたさらに複雑な印刷ヘッドにも
同様に適用しうる。
今日、印刷ヘッド本体へのオリフィス板の超高精度な
位置決めを保証するために、装置および労働力に多大な
投資が行われているが、インクが切れたときに、これら
の投資は廃棄されるという結果を見るのみである。はる
かに簡単な位置決め条件で、同等の印刷品質を提供する
本発明の技術ははるかに好適なものである。
実施例とそのいくつかのバリエーションに言及しつ
つ、我々の発明の原理を説明および図示してきたが、本
発明は運用および細部において、かかる原理から離れる
ことなく変更可能であることは明らかであろう。たとえ
ば、本発明は、インクジェットプリンターに言及しつつ
説明されてきたが、プロッター等、他の種々の印刷装置
にも有効に適用しうるものである。同様に、本発明は印
刷ヘッド上の磁気片メモリーに言及しつつ説明されてき
たが、他の記憶素子も容易に採用されうる。もしメモリ
ー上のデータをプリンターで更新する必要がなければ、
印刷ヘッドの動作特性を符号化した光学バーコードを含
めて、種々の読取専用メモリーを採用してもよい。ま
た、印刷ヘッドとプリンターの間のデータ通信は、読取
/書込みヘッドによってなされる必要がない。かわり
に、光学的、あるいは無線のカップリング等、他の送信
技術を用いることもできる。最後に、本発明はプリンタ
ー内部に設けられた特定の電気回路(監視回路など)に
言及しつつ説明されてきたが、かかる回路は、代替の実
施例にあっては、印刷ヘッドアッセンブリー自体の一部
として用いることもできる。同様に、オリフィス板のミ
スアラインメントの修正も、印刷ヘッドの電子装置の一
部で行ってもよい。必要な保証遅延は、たとえば、印刷
ヘッドのカスタムEEPROMにロードでき、付随する遅延回
路を制御できる。
我々の発明の原理を適用しうる、以上の、そしてまた
多様な他の実施例に鑑みて、図示された実施例は、例示
的なものに過ぎないと考えるべきである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明を用いることにより、オ
リフィス板のミスアラインメントを簡単に補償でき、ま
た、インク切れに関する警報も簡単にユーザーに与える
ことができる。さらに、従来のような印刷ヘッドの取り
付け位置の誤りによる印刷不良も簡単に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による記憶素子を備えた印刷
ヘッドを示す図である。 第2図は該印刷ヘッドを用いたインクジェットプリンタ
ーを示す図である。 第3図は該インクジェットプリンターの概略ブロック図
である。 第4図は印刷ヘッド上のオリフィス板の相対的なミスア
ラインメントを示す図である。 12:印刷ヘッド、14:記憶素子 20:印刷ヘッド本体、24:オリフィス板 26:オリフィス、30:アラインメント機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−257648(JP,A) 特開 昭62−184856(JP,A) 特開 平2−167755(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/01 B41J 2/045 B41J 2/055

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク室を有するハウジングと、該インク
    室との間で流体が連通する複数のオリフィスと、前記イ
    ンク室から前記オリフィスを通してインクを噴射する手
    段とを有し、経路に沿って移動するよう装着されたイン
    クジェット印刷ヘッドにおいて、 前記ハウジングに取付けられ、前記印刷ヘッドの動作特
    性に関するデータを記載するメモリ手段と、 前記印刷ヘッド経路の近くに固着されたデータ転送手段
    であって、前記印刷ヘッドが該転送手段の近くを通過す
    るときに前記データを読み取るデータ転送手段と、 を備えて成るインクジェット印刷ヘッド。
  2. 【請求項2】前記データ転送手段は、前記経路に沿って
    前記印刷ヘッドが移動するときに、前記メモリ手段にデ
    ータを書き込むよう動作可能であることを特徴とする請
    求項(1)記載のインクジェット印刷ヘッド。
  3. 【請求項3】前記メモリ手段が前記印刷ヘッド・ハウジ
    ングの外側に固着された磁気媒体を有していることを特
    徴とする請求項(1)記載のインクジェット印刷ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】前記磁気媒体には前記インク室のインクの
    色に関するデータが記憶されていることを特徴とする請
    求項(3)記載のインクジェット印刷ヘッド。
  5. 【請求項5】前記磁気媒体には前記インク室のインクの
    量に関するデータが記憶されていることを特徴とする請
    求項(1)記載のインクジェット印刷ヘッド。
  6. 【請求項6】前記メモリ手段には前記印刷ヘッドのオリ
    フィスとそのハウジングとの相対的な位置合わせに関す
    るデータが記憶されていることを特徴とする請求項
    (1)記載のインクジェット印刷ヘッド。
  7. 【請求項7】前記メモリ手段には前記印刷ヘッドの動作
    頻度に関するデータが記憶されていることを特徴とする
    請求項(1)記載のインクジェット印刷ヘッド。
  8. 【請求項8】前記メモリ手段には色以外のインクの特性
    に関するデータが記憶されていることを特徴とする請求
    項(1)記載のインクジェット印刷ヘッド。
  9. 【請求項9】印刷媒体に対してインクジェット印刷ヘッ
    ドを移動するキャリッジを有するインクジェット印刷シ
    ステムにおいて、前記キャリッジは所定の方向に前記印
    刷ヘッド・ハウジングを方向づける手段を有し、前記印
    刷ヘッドは複数のオリフィスと、噴射信号に応答してイ
    ンクを噴射する手段とを有し、 前記印刷ヘッドのオリフィスとそのハウジングとの相対
    的な位置合わせに関するデータを前記印刷ヘッドに装着
    されたメモリに記憶するステップと、 前記メモリから前記位置合わせデータを取り出し、前記
    位置合わせデータに従って前記噴射信号のタイミングを
    補償して前記オリフィスと前記印刷ヘッド・ハウジング
    との間のミスアラインメントの影響を減ずるステップ
    と、 を備えて成る印刷方法。
  10. 【請求項10】前記印刷ヘッド・ハウジングに接着され
    るオリフィス板上にオリフィスを設けるステップと、 前記オリフィス板上の位置合わせ用目印の位置を感知す
    るステップと、 前記メモリに前記位置に関するデータを記憶するステッ
    プと、 をさらに備えて成る請求項(9)記載の印刷方法。
  11. 【請求項11】プリンタに装着され、経路に沿って移動
    可能な印刷ヘッドと、 前記印刷ヘッドに結合され、前記印刷ヘッドの運動を制
    御し、前記印刷ヘッドの動作特性を表す動作信号を前記
    印刷ヘッドに供給する制御回路と、 前記印刷ヘッドの経路に隣接して前記プリンタに固着さ
    れたデータ転送ヘッドと、 データを記憶するメモリ要素であって、該メモリ要素は
    前記印刷ヘッドに装着され、前記経路に沿って前記印刷
    ヘッドが移動するときに前記データ転送ヘッドの近くを
    通過するよう配置され、前記データ転送ヘッドは前記メ
    モリ要素が該転送ヘッドを通過するとき該メモリ要素と
    の間でデータ転送を行う、メモリ要素と、 前記印刷ヘッドと前記データ転送ヘッドとの間に接続さ
    れ、前記動作信号を受信し処理し、前記データ転送ヘッ
    ドを制御して前記印刷ヘッドの動作特性における変化を
    表すデータを前記メモリ要素との間で転送するよう制御
    する監視回路と、 を備えて成るプリンタ。
  12. 【請求項12】前記動作信号が前記印刷ヘッドによって
    包含されるインクの量を表し、前記監視回路が前記デー
    タ転送ヘッドを制御して前記印刷ヘッドによって包含さ
    れるインクの量を表すデータを前記メモリ要素との間で
    転送させることを特徴とする請求項(11)記載のプリン
    タ。
  13. 【請求項13】前記監視回路に接続され、前記インクの
    量が所定のレベルより下になったときはいつでも指示信
    号を供給する指示手段をさらに備えて成ることを特徴と
    する請求項(12)記載のプリンタ。
JP7173490A 1989-03-20 1990-03-20 インクジェット印刷ヘッド Expired - Lifetime JP2933347B2 (ja)

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