JP2932608B2 - モータの固定子のカバー、モータの固定子及びその組立方法 - Google Patents

モータの固定子のカバー、モータの固定子及びその組立方法

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JP2932608B2 JP13317590A JP13317590A JP2932608B2 JP 2932608 B2 JP2932608 B2 JP 2932608B2 JP 13317590 A JP13317590 A JP 13317590A JP 13317590 A JP13317590 A JP 13317590A JP 2932608 B2 JP2932608 B2 JP 2932608B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えば磁石式回転機のような永久磁石型の
固定子をもつ回転機の固定子のカバー、固定子及びその
組立方法に関する。
[従来の技術] 特開昭55−153258号公報は、回転機の固定子に永久磁
石型を固定する方法を開示する。
すなわちこの先行技術では、一端開口の円缶状のヨー
ク1aと、カップ状のフランジ部31aをもちこのヨーク1a
内部に挿入された両端開口のカバー3aとの間に適数個の
永久磁石2aを配設し、更に、永久磁石2aの内面をカバー
3aの外周面に接着し、ヨーク1aの内周面をフランジ部31
aの外周面に接着してこれら三者を接合している(第10
図参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上記説明した従来の固定子では、カップ
形状のフランジ部(すなわち、カバー3aの主部よりも径
大な円筒部)31aをカバー3aの一端から軸方向に延設せ
ねばならず、このために、フランジ部31aの軸方向寸法L
1だけ回転機の軸方向寸法が増大してしまい、回転機の
大型化を招く欠点がある。
更に厳密には、アーマチャのコイルが軸方向両側に所
定のコイル張出し寸法cだけ張出すので、寸法(L−
c)だけ回転機の軸方向寸法が増大することとなる。
本発明は、問題に鑑みなされたものであり、回転機を
大型化することなくカバー及び永久磁石の良好な固定が
可能なモータの固定子のカバー、モータの固定子及びそ
の組立方法を提供することをその解決すべき課題として
いる。
[課題を解決するための手段] 請求項1記載の本発明のモータの固定子のカバーは、
少なくとも一端が開口される略円筒状のヨークの内周面
に密着する永久磁石の内周側に密着して前記ヨークとと
もに前記永久磁石を挟設可能な筒状の主部と、前記主部
の軸方向一端から前記永久磁石の端面に密着しつつ径外
方向に延設される外鍔とを備え、 前記外鍔は、所定周方向幅を有する前記外鍔の所定領
域の周方向両端を外周から径内側に切り込んだ形状で、
かつ、径内側の基端部を中心とする径外側の先端部の径
外側への塑性変形により前記径外側の先端部が前記ヨー
クの内周面に係止可能な形状に形成されたカバー係止用
の舌片を有することを特徴としている。
請求項2記載の本発明のモータの固定子は、少なくと
も一端が開口される略円筒状のヨークと、前記ヨークの
内周面に接する外鍔を一端に有して前記ヨーク内に同心
配置される略円筒状のカバーと、前記ヨークの内周面及
び前記カバーの外周面に挟設される略円弧状の永久磁石
とを備え、 前記外鍔は、所定周方向幅を有する前記外鍔の所定領
域の周方向両端を外周から径内側に切り込んだ形状を有
して径外側の先端部が塑性変形によって前記ヨークの内
周面に係止される舌片を有することを特徴としている。
請求項3記載の本発明のモータの固定子の組立方法
は、少なくとも一端が開口される略円筒状のヨークと、
前記ヨークの内周面に接する外鍔を一端に有して前記ヨ
ーク内に同心配置される略円筒状のカバーと、前記ヨー
クの内周面及び前記カバーの外周面に挟設される略円弧
状の永久磁石とを備え、前記外鍔は、所定周方向幅を有
する前記外鍔の所定領域の周方向両端を外周から径内側
に切り込んだ形状を有して径外側の先端部が前記ヨーク
の内周面に係止される舌片を有するモータの固定子の組
立方法であって、 前記舌片の先端が前記ヨークの内周面よりも径小とな
る姿勢に前記舌片を寝かせた状態で前記カバーを前記ヨ
ーク内に挿入後、前記舌片を略軸方向へ付勢する塑性加
工により起こして前記舌片の先端を前記ヨークの内周面
に係止させることを特徴としている。
[作用及び発明の効果] 本発明のモータの固定子のカバーは、外鍔全体ではな
くその所定周方向幅をもつ一部領域をなして周方向両端
部が他の外鍔部分から切り離されている舌片を設け、こ
の舌片が径外側の先端部をヨークの内周面に固定可能な
塑性変形性を有し、このカバーを用いたモータの固定子
及びその製造方法では、上記舌片を径外側へ塑性変形さ
せてその径外側の先端部をヨークの内周面に係止するの
で、この外鍔を含むカバーの付設によるモータの軸方向
寸法の増加が防止することができる。
また、本発明のカバーは二段円筒形状をもたないので
二段絞り加工を必要とせず、カバーの成形加工が極めて
簡単となる。
また、外鍔全体ではなくその所定周方向幅をもつ一部
領域をなして周方向両端部が他の外鍔部分から切り離さ
れている舌片の塑性変形によりこの舌片の径外側の先端
部をヨークの内周面に固定できるので、外鍔全体を径外
方向へ塑性変形して拡径することによりカバーをヨーク
の内周面に係止するのに比較して成形が容易であり、し
かも舌片の主面により永久磁石の軸方向変位を規制する
こともでき、更に、鋭い舌片の径外側の先端部がヨーク
の内周面に食い込んで係止されるので係止力が大きい。
また、カバーをヨーク内へ挿入する前には寝かせてお
いた舌片を挿入完了後にヨーク開口から軸方向へ押し立
てて、その先端をヨークの内周面に係止させることがで
きるので、カバーをヨークに嵌入する途中においてヨー
ク内周面に傷が生じたり、カバーの外鍔特にその舌片の
径外側の先端部が塑性変形(特に径小方向へ)したりす
ることがなく、これら嵌入中におけるヨーク内周面に傷
やカバーの外鍔の外周縁の塑性変形により、嵌入後にお
けるヨーク内周面によるカバーの外鍔の外周縁の固定力
が低下するという不具合が発生することがない。
[実施例] 本発明の一実施例として磁石電動機の断面側面図を第
1図に示し、その固定子1の正面図及び断面側面図を第
2図及び第3図に示す。
(全体構成) この磁石電動機は凹部8aが形成されたハウジング8を
もち、凹部8aの内奥には玉軸受61、63を介してシャフト
5が回転自在に支持されている。また、凹部8aの浅所に
は複数対のブラシ71が回転対称に配設されたディスク形
状のブラシホルダ7が配設されており、このブラシホル
ダ7の中央にはシャフト5が軸方向に挿通されている。
各プラジ71の内端はシャフト5に固定されたコンミテー
タ9に押接されており、シャフト5の右端部にはアーマ
チャ4が嵌着、固定されている。また、玉軸受62を支持
するハウジング8の内周面には環溝が凹設されており、
この環溝と一体化するように玉軸受62の外輪62aには環
溝が凹設されている。そして、これら両環溝に注入穴
(図示せず)から樹脂64を射出成形してアーマチャ4を
軸方向に固定している。なお、シャフト5の偏心部51は
玉軸浮け63を通じてポンプ(図示せず)を駆動してい
る。
更に、凹部80の周縁から径外方向に延設されるハウジ
ング8の右側端面にはヨーク1のフランジ部11が締結さ
れている。
ヨーク1は、一端が開口された円缶形状をもち、ヨー
ク1の凹部はハウジング8の凹部8aとともに密閉空間を
構成している。ヨーク1の内周面には略円弧形状をもつ
4個の永久磁石2が回転対称に配設されており、更に、
各永久磁石2に内接して両端開口で円筒状のカバー3が
挿通されている。これらヨーク1、永久磁石2、カバー
3は固定子を構成している。ヨーク1の周壁部には底部
近傍において90度毎に径内方向に打出し11が凹設されて
おり、また、永久磁石2の外面にはこの打出し11と係合
する溝21が凹設されている。そしてこの係合により、永
久磁石2の第1図中右方への変位が規制される。
(カバー3の詳細構造) カバー3は、第4図及び第5図に示すように、一端に
縮径テーパ部32をもち、他端に径外方向に延設される外
鍔33を有している。この縮径テーパ部32は磁石内面への
挿入時の案内用である。
外鍔33には所定間隔で切込み部34が入れられ、二つの
切込み部34で挟まれた舌片39が多数形成されている。こ
れら舌片39は組立て前には軸方向外側へ斜めに折曲げら
れている。
ここで重要な点は、折曲げ状態で舌片39の外径d1がヨ
ーク1の内径D以下であり、かつ、伸ばした状態で舌片
39の外径d3がヨーク1の内径Dより所定距離だけ大きい
ことである。
このカバー3の成形について説明する。
まず最初にアルミ薄板を用意して、それを絞り加工し
て、フランジ部をもつ円筒形状とし、次にこのフランジ
部から切込み部34及び舌片39をもつ外鍔33を打ち抜い
て、できた舌片39を軸方向外側へ斜めに折曲げてカバー
3が形成される。
本発明の実際の組立について説明する。
まず、ヨーク打出し11と永久磁石2の切欠き溝21を係
合し、永久磁石2の位置決めする。このとき、永久磁石
2を仮着磁をしておくと後工程の作業性が良い。位置決
めされた永久磁石2の内部にカバー3を外鍔33が永久磁
石2の側端面に当接するまで挿入する。このとき縮径テ
ーパ部32が、挿入の案内となる。舌片39を含む外鍔33は
ヨーク1の内径以下の外径をもち、カバー3は容易にヨ
ーク1内に挿入される。挿入後、カバー3の拡径方向に
バルジ加工し、張出し3a、36を製造し、磁石相互の固定
を完了する。次に舌片39を永久磁石2の側端面まで押え
て起こすとd3>Dとなっているため、舌片39の先端がヨ
ーク1の内周面に圧接変形され、これにより、カバー3
がヨーク1に対し軸方向に固定される。
(変形態様) ヨーク1は当然、両端開口形状でもよい。
また、ヨーク1の上記打出しは、治具によりヨーク1
を軸方向及び径方向に位置決めする場合には不要であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を用いた磁石電動機の断面側面図、第2
図は固定子1の正面図、第3図は固定子1の断面側面
図、第4図はカバー3の側面図、第5図はカバー3の正
面図、第6図及び第7図は外鍔33の折曲げ前及び後の拡
大側面図、第8図(a)、(b)はヨーク1と永久磁石
2との係合を示す一部正面図と断面図、第9図は外鍔33
の変形態様を示す一部拡大断面側面図、第10図は従来の
固定子構造を示す断面図である。 1はヨーク、2は永久磁石、3はカバー、33は外鍔、39
は舌片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一端が開口される略円筒状のヨ
    ークの内周面に密着する永久磁石の内周側に密着して前
    記ヨークとともに前記永久磁石を挟設可能な筒状の主部
    と、前記主部の軸方向一端から前記永久磁石の端面に密
    着しつつ径外方向に延設される外鍔とを備え、 前記外鍔は、所定周方向幅を有する前記外鍔の所定領域
    の周方向両端を外周から径内側に切り込んだ形状で、か
    つ、径内側の基端部を中心とする径外側の先端部の径外
    側への塑性変形により前記径外側の先端部が前記ヨーク
    の内周面に係止可能な形状に形成されたカバー係止用の
    舌片を有することを特徴とするモータの固定子のカバ
    ー。
  2. 【請求項2】少なくとも一端が開口される略円筒状のヨ
    ークと、前記ヨークの内周面に接する外鍔を一端に有し
    て前記ヨーク内に同心配置される略円筒状のカバーと、
    前記ヨークの内周面及び前記カバーの外周面に挟設され
    る略円弧状の永久磁石とを備え、 前記外鍔は、所定周方向幅を有する前記外鍔の所定領域
    の周方向両端を外周から径内側に切り込んだ形状を有し
    て径外側の先端部が塑性変形によって前記ヨークの内周
    面に係止される舌片を有することを特徴とするモータの
    固定子。
  3. 【請求項3】少なくとも一端が開口される略円筒状のヨ
    ークと、前記ヨークの内周面に接する外鍔を一端に有し
    て前記ヨーク内に同心配置される略円筒状のカバーと、
    前記ヨークの内周面及び前記カバーの外周面に挟設され
    る略円弧状の永久磁石とを備え、前記外鍔は、所定周方
    向幅を有する前記外鍔の所定領域の周方向両端を外周か
    ら径内側に切り込んだ形状を有して径外側の先端部が前
    記ヨークの内周面に係止される舌片を有するモータの固
    定子の組立方法であって、 前記舌片の先端が前記ヨークの内周面よりも径小となる
    姿勢に前記舌片を寝かせた状態で前記カバーを前記ヨー
    ク内に挿入後、前記舌片を略軸方向へ付勢する塑性加工
    により起こして前記舌片の先端を前記ヨークの内周面に
    係止させることを特徴とするモータの固定子の組立方
    法。
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