JP3029380U - モータのステータ固定構造 - Google Patents

モータのステータ固定構造

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JP3029380U
JP3029380U JP1996003113U JP311396U JP3029380U JP 3029380 U JP3029380 U JP 3029380U JP 1996003113 U JP1996003113 U JP 1996003113U JP 311396 U JP311396 U JP 311396U JP 3029380 U JP3029380 U JP 3029380U
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stator
bearing box
bearing
core
motor
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薫 松本
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Minebea Co Ltd
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OA機器の換気用等に使用されるアウタ
ーロータ式のモータにおいて、ステータの取付構造に改
良を加えた。 【解決手段】 内部に軸受用のベアリングを装着する軸
受箱部3の起立部3aの外側のステータ挿入側の先端部
に、外方に向けた突起3fを複数個設けると共に、該突
起3fの間に上端から適当な深さを有する部分的な割り
部3gを複数個設けた。起立部3aの内部にベアリング
を装着する前では、割り部3gを設けたことにより、外
力を加えれば起立部3aは縮径するので、その外側に上
方からステータを嵌め、外力を解除した後、起立部3a
の内部にベアリングを装着すれば、突起3fはステータ
に強固に係合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、たとえば各種のOA機器等の軸流ファンモータに適用することがで きる、モータのステータ固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種OA機器等のように、多数の電子回路をケーシング内に収容したものでは 、電子部品が発生する熱がこもって電子部品を破損させる虞がある。そこでケー シングの側壁に通気孔を設け、ここに軸流ファンモータを取り付けてケーシング 内部の熱を外部に放出するようにしている。
【0003】 従来多く用いられていた軸流ファンモータの一例を図5について説明する。1 はケーシングであって、内側を斜面に形成した筒状のベンチュリ部2と、このベ ンチュリ部2に一体の軸受箱部3とから構成されるものである。軸受箱部3の起 立部3aの内側には2個のベアリング4,5が装着されており、このベアリング 4,5の内輪で金属製の軸6を回転自在に支持している。7は軸6の抜け止め用 の止め輪である。
【0004】 軸6の図における上方部位にはローレット(またはDカット)8が刻設されて おり、ここに、インペラ9のボス部10の中央部分が取り付けられている。軸6 をボス部10に取り付けるのは、インペラ9の成形時に軸6をインサートして行 なう。ボス部10の外周部には、複数枚のファン11が放射状に取り付けられて いる。インペラ9は、軸6に一体化された状態でベアリング4,5に挿入される 。12はベアリング5の内輪に適度のスラスト予圧を与えるコイルスプリングで ある。
【0005】 インペラ9のボス部10は図示するように概略E型をしており、その外周部分 にファン11が取り付けられているが、その部分の内側にはヨーク13が装着さ れて、円筒状で周方向に着磁されたマグネット14を保持している。軸受箱部3 の中央には起立部3aが設けられており、その外周部分には円板状のPCボード 15が設けられている。PCボード15にはDCブラシレスモータとしての電子 回路および部品が搭載されている。16は電子回路に電源を供給するリード線で ある。
【0006】 PCボード15の上部で、マグネット14の内側に位置する部分には、コア1 7と、このコア17に巻回されたコイル18およびコア17を保持するインシュ レータ19とからなるステータ20が搭載され、コア17の部分が、軸受箱部3 の起立部3a上端のかしめ3bにより保持されている。かしめ3bによらずに固 定するときには、ステータ20を接着剤で軸受箱部3の起立部3aに固定するこ とになる。
【0007】 このような構成からなるこの軸流モータは、次のように作動する。すなわち、 リード線16によりPCボード15上の電子回路に電源電圧を供給すると、ステ ータ20のコア17が所定の順に従って励磁され、これによって生ずる磁界とマ グネット14の発する磁界との関係により、インペラ9は軸6を中心にして回転 する。この回転により、ファン11がケーシング1のベンチュリ部2内で一定方 向の空気流を発生させるので、この軸流ファンモータを取り付けたケーシング内 の熱を外部に放出することができる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように作動する従来の軸流ファンモータにおいては、その組立の際、ス テータを軸受箱部に固定するに当り、ステータを軸受箱部に挿入後に軸受箱部の 先端部をかしめ、あるいは軸受箱部の外周に接着剤を塗布してステータを軸受箱 部に固定している。
【0009】 上記固定構造のうち軸受箱部の先端をかしめによって固定するものでは、かし め作業が煩雑である。また、接着固定するものでは軸受箱部の外周に接着剤を塗 布するため、その作業が煩雑である。
【0010】 本考案はこの点に鑑みてなされたものであり、かしめや接着によることなく、 ステータを簡単に軸受箱部に固定する構造を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載された考案 においては、軸受箱部の内側に介装したベアリングで軸を回転自在に支持し、前 記軸受箱部の外側にステータを固定したモータにおいて、前記軸受箱部の外側の ステータ挿入側の先端部に、外方に向けた突起を複数個設けると共に、該突起の 間に上端から適当な深さを有する部分的な割り部を複数個設けたことを特徴とす る。
【0012】 請求項2に記載された考案は、請求項1に記載されたものにおいて、前記軸受 箱部に形成した段部と、ステータの前記複数個の突起に把持される部分とは反対 側の部分との間に、板ばねを介装したことを特徴とする。
【0013】 このような構成とすれば、割り部が設けられていることから軸受箱部は外力に よって収縮することになる。したがって外側にステータを挿入するときに収縮さ せてステータを挿入して外力を弛めて突起に係合させ、その状態で内部にベアリ ングをセットすれば突起とステータとは係合状態を維持する。板ばねはステータ が軸方向に移動するのを阻止する。そして板ばねによって、ステータと突起の係 合力が常に保持される。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を軸流ファンモータに適用した一実施形態について、図1につき 図5と同一の部分には同一の符号を付して説明する。1はケーシングであって、 内側を斜面に形成した筒状のベンチュリ部2と、このベンチュリ部2に一体の軸 受箱部3とから構成されるものである。軸受箱部3の起立部3aの内側には拡開 部3c,3dが形成されており、ここに2個のベアリング4,5が装着されてい る。このベアリング4,5は内輪で軸6を回転自在に支持する。7は軸6の抜け 止め用の止め輪である。
【0015】 図示するように、金属製の軸6は、インペラ9のボス部10の中央部分に一体 にモールドされている。インペラ9は合成樹脂で製作される。ボス部10の外周 部には、複数枚のファン11が放射状に取り付けられている。インペラ9は、金 属製の軸6の部分でベアリング4,5に挿入される。
【0016】 インペラ9のボス部10は、軸6も含めて図示するように概略E型をしており 、その外周部分にファン11が取り付けられているが、その部分の内側にはヨー ク13が装着されて、円筒状で周方向に着磁されたマグネット14を保持してい る。軸受箱部3の起立部3aの外周部分には円板状のPCボード15が設けられ ている。このPCボード15にはDCブラシレスモータとしての電子回路および 部品が搭載されている。16は電子回路に電源を供給するリード線である。
【0017】 PCボード15の上部で、マグネット14の内側に位置する部分には、コア1 7と、このコア17とコイル18とを絶縁するインシュレータ19とからなるス テータ20が配設され、コア17の下端外周が軸受箱部3の外周部に形成された 段部3eに臨ませてある。この段部3eには、板ばね21を介してコア17の下 端外周が支持される。コア17の上部は、起立部3aの上端に形成された突起3 fによって保持されている。
【0018】 図2に示すものは、図1のうちのコア17の一例であり、コア17を4極とし たものである。このコア17は、極弧部17a,コイル18が巻回される極柱部 17b,極継鉄部17c、コア17の内径部17dおよびコア17の回り止めと なる切欠き部17eとからなっている。内径部17dには軸受箱部3の起立部3 aが挿入される。
【0019】 図3に示すものは、軸受箱部3の起立部3aを上方から見た平面図であり、図 4は、軸受箱部3を図3におけるA−A断面で示したものである。これらの図か ら明らかなように、起立部3aには、ステータ20の抜止め用の突起3fが等間 隔に3個設けられており、また、その間には適当な深さの割り部3gが3個設け られている。割り部3gは、コア17を挿入するときに起立部3aが縮小して入 り易いようにするものである。なお、この突起3fと割り部3gは3個に限らず 、各複数個あればよい。前述のように、コア17には回り止めとなる切欠き部1 7eが設けられているので、この起立部3aには凸部3hが設けられて嵌合する ようになっている。
【0020】 軸受箱部3は合成樹脂の成形で製作されることから、起立部3aにステータ2 0の抜止め用の突起3fを一体に形成するためには型抜き孔が必要となる。した がって突起3fを設ける位置に、成形用の肉取り孔3iが設けられる。
【0021】 この構成において組立を行うときには、軸受箱部3の起立部3aにベアリング 4,5を装着する前に段部3eに板ばね21を装着する。次に、起立部3aの外 周部からこれを縮径するような方向の外力を加え、割り部3gによって縮径した 起立部3aの上方に、あらかじめコア17とコイル18およびインシュレータ1 9を組付けておいたステータ20を臨ませる。
【0022】 起立部3aを縮径させた状態でステータ20を下降させ、コア17の下面が板 ばね21の上部に当接するまで移動させる。コア17がこのように移動するとき 、起立部3aは縮径しているので、突起3fがその作業を阻害することはない。 起立部3aの外周にステータ20が納まったら起立部3aを縮径させていた外力 を解除する。これにより突起3fは内側からコア17の内周上端に係合する。
【0023】 次に起立部3aの拡開部3cに下方からベアリング4を挿入し、同様に拡開部 3dに上方からベアリング5を挿入する。このように起立部3aの内部にベアリ ング4,5を装着すると起立部3aには拡開する方向の力が作用するから、突起 3fのコア17への係合力はより強くなる。次にベアリング4,5の内周部にボ ス部10とともにインペラ9を取付けておいた軸6を上方から挿入し、抜け止め 用の止め輪7を装着する。
【0024】 このような構成からなるこの軸流モータは、次のように作動する。すなわち、 リード線16によりPCボード15上の電子回路に電源電圧を供給すると、ステ ータ20のコア17が所定の順に従って励磁され、これによって生ずる磁界とマ グネット14の発する磁界との関係により、インペラ9は軸6を中心にして回転 する。この回転により、ファン11がケーシング1のベンチュリ部2内で一定方 向の空気流を発生させるので、この軸流ファンモータを取り付けたケーシング内 の熱を外部に放出することができる。
【0025】 以上説明した実施形態においては、ベアリングを2個用いるものについて述べ たが、スリーブベアリング等を用いて1個のベアリングとしたときにも同様に実 施することができる。また、モータとして軸流ファンモータを用いて説明したが 、同様構造のものであれば、軸流ファンモータ以外のものにも適用することがで きる。
【0026】
【考案の効果】
本考案は以上説明したように、軸受箱部の内側に介装したベアリングで軸を回 転自在に支持し、この軸受箱部の外側にステータを固定したモータにおいて、軸 受箱部の外側のステータ挿入側の先端部に、外方に向けた突起を複数個設けると 共に、該突起の間に上端から適当な深さを有する部分的な割り部を複数個設けた モータのステータ固定構造であるから、組立時において軸受箱部の起立部を縮径 することができ、これによってステータの組付けを容易に行えることになる。ま た組付け後にはベアリングを装着することにより、起立部に拡開する方向の力が 与えられるので、突起とステータとの係合が強固になる。従来行っていたかしめ や接着が不要となるので、作業工数の削減を図ることができる。さらにステータ の下部に板ばねを介装したものでは、ステータと起立部との寸法誤差を吸収して ガタを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の縦断面図である。
【図2】図1のうちのコアの平面図である。
【図3】図1のうちの軸受箱部の平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】従来の軸流ファンモータの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 3 軸受箱部 3a 起立部 3e 段部 3f 突起 3g 割り部 4 ベアリング 5 ベアリング 6 軸 9 インペラ 10 ボス部 11 ファン 21 板ばね

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受箱部の内側に介装したベアリングで
    軸を回転自在に支持し、前記軸受箱部の外側にステータ
    を固定したモータにおいて、前記軸受箱部の外側のステ
    ータ挿入側の先端部に、外方に向けた突起を複数個設け
    ると共に、該突起の間に上端から適当な深さを有する部
    分的な割り部を複数個設けたことを特徴とするモータの
    ステータ固定構造。
  2. 【請求項2】 前記軸受箱部に形成した段部と、ステー
    タの前記複数個の突起に把持される部分とは反対側の部
    分との間に、板ばねを介装したことを特徴とする請求項
    1に記載のモータのステータ固定構造。
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