JP2932426B2 - 物品の収容、保管、運搬等に用いられる折りたたみ容器の折りたたみ方法 - Google Patents

物品の収容、保管、運搬等に用いられる折りたたみ容器の折りたたみ方法

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JP2932426B2
JP2932426B2 JP8177286A JP17728696A JP2932426B2 JP 2932426 B2 JP2932426 B2 JP 2932426B2 JP 8177286 A JP8177286 A JP 8177286A JP 17728696 A JP17728696 A JP 17728696A JP 2932426 B2 JP2932426 B2 JP 2932426B2
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irregularities
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を収納すると
き囲壁を起して箱形の組立箱とし、組立箱より物品を取
出した後囲壁を底板と共に平板状に折りたたむことがで
きるようにした折りたたみ容器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】容器に物品を収納し、
又は容器から物品を取出して折りたたんで容器を整理格
納する場合、容器を組立て又は分解して使用することが
望ましい。そのため従来折りたたみ箱が種々考案されて
来たが、複雑な構造のものが多く、簡単迅速に分解し又
は組立てることができず製作上も問題点があった。予じ
め底板の両側に側板を折曲げ自在に連設した実開平3ー
93433号公報、実開平6ー76030号公報等にお
いては側板が折曲げ自在であるから折曲部に使用中折曲
げ癖がついてしまい他側板との間の食付きが悪くなり折
りたたみ、組み立ての形態が正確に保持されず折りたた
み箱に収容した物品を損壊するおそれががある。
【0003】
【課題を解決するための手段】前記従来例に鑑み本発明
は、(1)四角形底板1と、この四角形底板1の四辺の
うち対向する2箇所の側縁2と3とにそれぞれ蝶番4と
5にて蝶着された一方の囲壁6と7と、これら一方の囲
壁6と7の両内側端部に垂直状にそれぞれ形成された一
方の凹凸8,9及び一方の凹凸10,11と、両端部に
前記一方の凹凸8,9及び一方の凹凸10,11にそれ
ぞれ係合する他方の凹凸12,13及び他方の凹凸1
4,15をそれぞれ形成した他方の囲壁16及び17と
よりなり、組立ての際一方の囲壁6と7を蝶番4と5を
軸として立上げて、該一方の囲壁6と7の一方の凹凸8
と10、及び一方の凹凸9と11に他方の囲壁16と1
7の他方の凹凸12と13、及び他方の凹凸14と15
をそれぞれ形成した他方の囲壁16と17とよりなり、
組立の際一方の囲壁6と7を蝶番4と5を軸として立上
げて、該一方の囲壁6と7の一方の凹凸8と10、及び
一方の凹凸9と11に他方の囲壁16と17の他方の凹
凸12と13、及び他方の凹凸14と15をそれぞれ嵌
合させてその嵌合部に接着剤を充填し固定して容器を形
成する。(2)四角形底板1に、一方の囲壁6と7を蝶
番4と5を軸として立上げたとき、一方の囲壁6と7の
内側面が衝止するストッパー20,21を四角形底板1
に設ける。(3)四角形底板1の対向する一方の2箇所
の側縁2と3の上面2aと3aに蝶番4と5の一方の翼
板4aと5aをそれぞれ固定し、一方の対向する囲壁6
と7の上面に前記蝶番4と5の他方の翼板4bと5bを
それぞれ固定し、一方の囲壁6と7を開いたとき一方の
囲壁6と7の蝶番4と5の他方の翼板4bと5bを四角
形底板1の上面の蝶番の一方の翼板4aと5aに四角形
底板1の上面の蝶番の他方の翼板4bと5bを対接させ
る(図7)。(4)立ち上げた一方の囲壁6と7の内側
面に設けた凹凸8と9に、他方の囲壁16と17の両端
縁に形成した他方の凹凸12,14を嵌合させる。
(5)四角形底板1の対向する2箇所の底面2aと3a
に蝶番4と5の他方の翼板4cと5cを固定し、一方の
囲壁6と7を開いたとき一方の囲壁6と7の蝶番4と5
の一方の翼板4cと5cを互いに内側に向けて四角形底
板1の上面に伏倒させるように作動し蝶番の他方の翼板
4dと5d従って一方の囲壁6と7を互いに外側に向け
て四角形底板1の外側に伏倒させないように構成する。
(6)四角形底板1と、この四角形底板1に蝶番4,5
にて軸着された一方の囲壁6と7を蝶番4,5の軸4e
と5eを中心として折りたたまる方向にスプリングSに
て弾持させる。(7)四角形底板1と、この四角形底板
1に蝶番4,5にて軸着された一方の囲壁6と7を蝶番
4,5の軸4eと5eを中心として折りたたまる方向に
スプリングSにて弾持させる。又対向する一方の囲壁6
と7の一方の凹凸8,9及び一方の凹凸10,11をア
リ状に形成し、対向する他方の囲壁16と17の他方の
凹凸12,13,14,15をアリ状突出部に形成す
る。
【0004】
【作用】底板が四角形であって、底板の対向する一方の
側縁に一方の囲壁6と7を開閉可に蝶番4及び5にて取
付け、この一方の囲壁6と7を起立させ、一方のそれぞ
れの囲壁6と7の凹凸に対向する他方の側縁の他方の囲
壁16と17の他方の凹凸を嵌合しその嵌合部を接着剤
にて接着する。又、一方の囲壁6と7と四角形底板1と
の折りたたみ縁部に蝶番4と5を介在させ、これらの蝶
番にスプリングSを介在して両側の一方の囲壁6と7を
手でこじ開けなければあけられない位に弾性を強くして
置く。
【0005】
【発明実施の形態】図1〜図9において、四角形底板1
の四辺の中、一方の両側縁2と3に蝶番4と5にて一方
の対向する囲壁6と7を蝶着する。従って一方の対向す
る囲壁6と7は蝶番4と5を軸として下方(水平状)→
上方(垂直状)又は上方(垂直状)→下方(水平状)に
回動することができる。
【0006】例えば図1において、一方の囲壁6と7を
四角形底板1の外側方に倒すように弾持して置き、他方
の囲壁16と17と一方の囲壁6と7との係合を解くと
スプリングSの作用で一方の囲壁6と7は四角形底板1
の外側方に倒れ、一方の囲壁6と7は四角形底板1と同
じ平面上に配設され、折りたたみ容器の運搬に便ならし
める。
【0007】次に図7の金属、合成樹脂等よりなる蝶番
4,5を用いて一方の囲壁6と7を四角形底板1の上に
折りたたんで折りたたみ容器を保管、運搬等に便ならし
めるようにする場合について説明する。図1,図4,図
5及び図7に示すように蝶番4,5の翼板4b,5bを
一方の囲壁6に木ねじ等にて固着し、蝶番4,5の翼板
4a,5aを四角形底板1に固着する。翼板4b,5b
は180°回転して翼板4a,5aに重なるように配設
してあるために、一方の囲壁6と7は四角形底板1の上
に並んで重ね合わされることとなる。囲壁6と7が垂直
状に立上った状態を支持するために、四角形底板1にス
トッパー20,21を設ける(図3)。一方の対向する
囲壁6と7の両端内側面に互いに向い合った一方の凹凸
8と9が設けられる。
【0008】これらの対応する部位の凹凸に、他方の対
向する囲壁16及び17に形成した他方の凹凸12,1
3及び14,15をそれぞれ嵌合して折りたたみ箱Aを
成形し、四角形底板と一方の囲壁6,7と他方の囲壁1
6,17とで構成された桝形の収容部に種々の収容物を
収納する。折りたたみ箱Aを使用しないときは、他方の
囲壁16と17の凹凸12及び13を一方の囲壁6と7
の凹凸8,14及び10,15より引抜いて分解して置
く。そして一方の囲壁6と7を四角形底板1の周縁に沿
って蝶番4,5を軸として内側方又は外側方に倒し、2
枚重ね平板状とし、又は1枚の平板状にする。折りたた
み箱Aを積み重ねて格納し、使用するに際し、積重ねた
平板状にした折りたたみ箱Aを上層より順次取出し、前
記したように組立てる。
【0009】次に一方の囲壁6と7をスプリングSの作
用により蝶番4と5を中心として四角形底板1の上面に
伏せた場合を説明する。図1に示すように蝶番4と5を
その軸方向を四角形底板1の側縁に沿って平行に配設
し、蝶番4,5の一方の翼板4a,5aを四角形底板1
の上面に取付け、蝶番4,5の他方の翼板4b,5bを
一方の囲壁6,7にそれぞれ取付ける。蝶番の一方の翼
板と他方の翼板は互に反対側に倒れるように翼板同士又
はスプリングSにて軸着弾持されているために、一方の
囲壁6と7は四角形底板1の上面に倒れ込むことができ
る。又一方の囲壁6と7を四角形底板1の側縁に同一平
面になるように平行に並ぶように蝶番4と5の翼板を四
角形底板1と一方の囲壁6と7にそれぞれ取付けること
が可能である。この場合四角形底板に平行に並べられた
一方の囲壁6と7の遊離端を蝶番4と5の軸を中心とし
て90°立上がらせた後前記一方の凹凸8,9と他方の
凹凸10,11とに他方の囲壁16と17の両端部の他
方の凹凸12,14及び13,15をそれぞれ係合して
折りたたみ容器となすことができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は前記の如く四角形底板に蝶着し
た一側方の対向する囲壁の2枚の板をそれぞれ起立さ
せ、起立させた一側方の囲壁の対向する凹凸に、他側方
の2枚の囲壁凹凸を嵌合するだけで四角形箱体を形成す
ることができ、一側方の囲壁と他側方の囲壁とは四角形
箱体の四隅において凹凸と凹凸とにて結合されているた
めに、箱体がかしげたり変形することなく堅牢であり、
一側方の囲壁6と他側方の囲壁17とはそれぞれ底板1
縁にスプリングSを内蔵した蝶番4と5にて弾装されて
いるために容器を平板状に分解したり、桝形に折りたた
み整形する作業が簡単であり、しかも組立と分解が簡単
迅速にできるため作業性が抜群によく、分解すれば平板
状となるため不使用の際場所を取らず整理整頓性に富み
製作及び組立が簡単なる等の効果がある。
【0011】次に他方の囲壁16の他方の凹凸12と1
3を一方の囲壁6と7の一方の凹凸8と9に嵌合し、他
方の囲壁17の他方の凹凸14と15を一方の囲壁6と
7の一方の凹凸10と一方の凹凸11に嵌合して桝形に
組立を完了する。分解するには、前記と反対に他方の囲
壁16と17の上縁部を手にて把持して持上げる。する
と一方の囲壁6と7の一方の凹凸8と10、凹凸9と1
1より他方の囲壁16と17の他方の凹凸12と13及
び他方の凹凸14と15がそれぞれ引上げられる。する
と一方の囲壁6と7は解放されるから、これを四角形底
板1の外側方に向って押し倒し、全体を一枚の平板状に
して層状に積重ねる。又箱より分解された他方の囲壁1
6と17を積重ねて整頓して置く。
【0010】
【発明の効果】本発明は前記の如く四角形底板に蝶着し
た一側方の対向する囲壁の二枚の板をそれぞれ起立さ
せ、起立させた一側方の囲壁の対向する凹凸に、他側方
の2枚の囲壁の凹凸を嵌合するだけで四角形箱体を形成
することができ、一側方の囲壁と他側方の囲壁とは四角
形箱体の四隅において凹凸と凹凸とにて結合されている
ために、箱体がかしげたり変形することなく堅牢であ
り、しかも組立と分解が簡単迅速にできるため作業性が
抜群によく、分解すれば平板状となるため不使用の際場
所を取らず整理整頓性に富み製作及び組立が簡単なる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】展開した本発明の平面図である。
【図3】本発明の分解斜視図である。
【図4】本発明の他例の一部を切欠した拡大断面図であ
る。
【図5】図4の平面図である。
【図6】蝶番の他例の分解した斜視図である。
【図7】蝶番の実施例の斜視図である。
【図8】蝶番の実施例の斜視図である。
【図9】蝶番の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 四角形底板 2,3 四角形底板の側縁 4,5 蝶番 6,7 一方の対向する囲壁 8,9,10,11 凹凸 12,13,14,15 凹凸 16,17 他方の対向する囲壁 20,21 ストッパー S スプリング A 折りたたみ箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−256826(JP,A) 特開 平7−309339(JP,A) 実開 平3−97030(JP,U) 実開 平4−1130(JP,U) 実公 昭41−19408(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 6/00 - 6/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形底板(1)と、この四角形底板1
    の四辺のうち対向する2箇所の側縁(2)と(3)とに
    それぞれ蝶番(4)と(5)にて蝶着された一方の囲壁
    (6)と(7)と、これら一方の囲壁(6)と(7)の
    両内側端部に垂直状にそれぞれ形成された一方の凹凸
    (8)、(9)及び一方の凹凸(10)、(11)と、
    両端部に前記一方の凹凸(8)、(9)及び一方の凹凸
    (10)、(11)にそれぞれ係合する他方の凹凸(1
    2)、(13)及び他方の凹凸(14)、(15)を形
    成した他方の囲壁(16)及び(17)とよりなり、組
    立の際一方の囲壁(6)と(7)を蝶番(4)と(5)
    を軸として立上げて、該一方の囲壁(6)と(7)の一
    方の凹凸(8)と(10)、及び一方の凹凸(9)と
    (11)に他方の囲壁(16)と(17)の他方の凹凸
    (12)と(13)、及び他方の凹凸(14)と(1
    5)をそれぞれ嵌合させて接着剤にて固定させて容器を
    形成し、四角形底板(1)に、一方の囲壁(6)と
    (7)を蝶番(4)と(5)を軸として立上げたとき一
    方の囲壁(6)と(7)の内側面が衝止するストッパー
    (20)、(21)を四角形底板(1)に設け、四角形
    底板(1)の対向する一方の2箇所の側縁(2)と
    (3)の上面(2a)と(3a)に蝶番(4)と(5)
    の一方の翼板(4a)と(5a)をそれぞれ固定し、一
    方の対向する囲壁(6)と(7)の上面に前記蝶番
    (4)と(5)の他方の翼板(4b)と(5b)をそれ
    ぞれ固定し、一方の囲壁(6)と(7)を開いたとき一
    方の囲壁(6)と(7)の蝶番(4)と(5)の他方の
    翼板(4b)と(5b)を四角形底板(1)の上面の蝶
    番の一方の翼板(4a)と(5a)にそれぞれ対接さ
    せ、立ち上げた一方の囲壁(6)と(7)の内側面に設
    けた一方の凹凸(8)と(9)に、他方の囲壁(16)
    と(17)の両側縁に形成した他方の凹凸(12)、
    (13)をそれぞれ嵌合させ、四角形底板(1)の対向
    する2箇所の底板(4a)と(5a)に蝶番(4)と
    (5)の他方の翼板(4c)と(5c)を固定し、一方
    の囲壁(6)と(7)を開いたとき一方の囲壁の蝶番
    (4)と(5)の他方の翼板(4c)と(5c)を互い
    に内側に向けて四角形底板(1)の上面に伏倒させるよ
    うに作動し蝶番の他方の翼板(4d)と(5d)従って
    一方の囲壁(6)と(7)を互いに外側に向けて四角形
    底板(1)の外側に伏倒させないように構成し、四角形
    底板(1)と、この四角形底板(1)の蝶番(4)、
    (5)にて軸着された一方の囲壁(6)と(7)を蝶番
    (4)、(5)の軸(4e)と(5e)を中心として折
    りたたまる方向にスプリング作用を持たせ弾持させ、四
    角形底板(1)とこの四角形底板(1)に蝶番(4)、
    (5)にて軸着された一方の囲壁(6)と(7)を蝶番
    (4)、(5)の軸(4e)と(5e)を中心として折
    りたたまる方向にスプリング(S)にて弾持させたこと
    を特徴とする物品の収容、保管、運搬等に用いられる折
    りたたみ容器の折りたたみ方法。
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