JP2932411B2 - 粉粒状原料の塊除去装置 - Google Patents

粉粒状原料の塊除去装置

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JP2932411B2
JP2932411B2 JP28108292A JP28108292A JP2932411B2 JP 2932411 B2 JP2932411 B2 JP 2932411B2 JP 28108292 A JP28108292 A JP 28108292A JP 28108292 A JP28108292 A JP 28108292A JP 2932411 B2 JP2932411 B2 JP 2932411B2
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mass
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栄一 下澤
晃 原田
弘美 香田
隆 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉粒状原料の塊除去装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄所等における粉鉄鋼石、石灰石粉等
の粉粒状原料(以下、粉原料と総称する)をベルトコン
ベヤで輸送する工程においては、粉原料中に粉原料とは
異なる形状の大きい塊、又は鉄くず等(以下、塊と総称
する)がよく混入している。
【0003】この粉原料中に混入している塊は、ベルト
コンベヤの乗継部のシュート部に引っ掛かりベルトを切
ったり輸送先のホッパーから粉原料を切り出す時、切出
しゲート部に詰まり、切出しが不安定になるという問題
を有していた。特に、焼結機の挿入部におけるドラムフ
ィーダーの切出しゲート部で塊が詰まった場合では、詰
まった部分からは、配合原料が切出されないため、配合
原料が挿入されるパレット上に溝が出来てしまう。その
結果、パレット幅方向の焼成が不安定となり、焼結鉱の
焼結歩留及び品質の低下を来たしていた。
【0004】そこで、粉原料を輸送する工程において、
粉原料中の塊を確実にかつ、安定的に除去できる装置の
出現が望まれている。その1つの装置として、図6に示
される塊除去装置が一般的に利用されている。ベルトコ
ンベヤ1の先端部において、固定式の塊取りバー2Aを
設置し、輸送されてきた塊3をこれによって取り出し、
塊回収シュート8を介して、塊3を系外へ排出する装置
である(実開昭59−176828号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの装置で
は、塊取りバー2Aが固定されて設置されているため、
塊取りバー2Aの周辺に原料が付着したり、塊取りバー
2A間の間隙に塊3が詰まったりして、すぐに塊取りバ
ー2Aの間隙が閉鎖してしまうことが頻繁に発生し、ベ
ルトコンベヤ1の先端部が輸送されてきた粉原料で一杯
となり、輸送が不可能な状態となってしまうことがあっ
た。
【0006】そのため、頻繁に操業者が点検及び清掃を
行う必要があり、常時輸送を行う必要がある箇所には適
用が困難であった。又、塊取りバー2A間の間隙の粉原
料による閉塞という問題を解消するために、どうしても
塊取りバー2A間の間隙を大きくとってしまい、結果的
には、本来望んでいる塊除去の機能を満足させることが
困難であった。
【0007】本発明は、前記従来技術の問題点を有利に
解決するためになされたものであって、粉鉄鋼石、石灰
石粉等の粉原料を輸送する工程において、粉原料中に混
入している塊を除去するために設置された塊取りバーへ
の原料の付着、塊の詰まりにより発生する塊取りバーの
原料による閉塞を確実に解消することによって、安定的
に粉原料中の塊を除去することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、鉄鋼
石、石灰石等の粉粒状原料を輸送するベルトコンベヤの
乗継部に、回転可能とした軸に一端を固定し他端を開放
してなる櫛歯状の塊取りバーを該原料の流れに当たる位
置にのぞませて設けると共に該軸と平行でかつその近傍
に第2の軸を回転可能に設置し、この第2の軸には該塊
取りバーのそれぞれの歯間を通過可能な多数の払落しバ
ーを固設したことを特徴とする粉粒状原料の塊除去装置
である。
【0009】
【作用及び実施例】図1、図2は、本発明を例示する側
面からみた断面図及び要部平面図である。本発明では、
ベルトコンベヤ1によって輸送されてきた粉原料11に
含まれる塊3は、ベルトコンベヤ1の先端部に設置され
た塊取りバー2によって受け止められる。そのとき、輸
送されてきた粉原料11は、塊取りバー2を通り抜けて
次のベルトコンベヤに排出される。
【0010】次に、ある程度の時間が経過し、塊3が塊
取りバー2に溜まったところで塊取りバー駆動用回転シ
リンダ5によって塊取りバー2を、上向き(矢印方向)
に回転させ、最上部(点線で示す)にきたところで停止
させる。
【0011】続いて、最上部で停止した塊取りバー2に
詰まった塊3及び付着した粉原料を、払落しバー4を払
落しバー駆動シリンダ6によって下向きに回転させるこ
とによって除去し、塊回収シュート8へ排出させる。こ
こで払落しバー4の幅方向の設置位置は、塊取りバー2
の間を通過可能に設置しており、払落しバー4を塊取り
バー2間に通過させることによって詰まっている塊3及
び付着した粉原料を確実に払落とす。
【0012】本発明に係る塊取りバー2のピッチは、通
常100〜300mmの範囲で設定するが、粉原料に混
入している塊の大きさを考慮して決定すべきである。
又、塊取りバー2を設置する傾きは、溜まった塊が次の
コンベヤに逃げないように水平か、もしくはそれよりも
ベルトコンベヤ側を高めにして設置すべきである。
【0013】塊取りバー2の粉原料を受ける部分は、多
量の粉原料を受けることになるため特に、摩耗を考慮に
入れセラミック等の耐摩耗材料を使用すべきである。
又、本発明の構成では、塊3及び粉原料が塊取りバー2
の間隙を粉原料が閉塞し、粉原料が塊取りバー2の上に
堆積することは、まず考えられないが、非常を考えてシ
ュート満槽検知器10を塊取りバー2の上方に設置し、
この検知器10で粉原料が堆積するようにシーケンスを
組むことが望ましい。
【0014】以下、塊取りバー2と払落しバー4の動作
の流れの詳細を図3、図4を用いて説明する。図3は、
塊取りバー2と払落しバー4の動作の流れを図にしたも
のであり、図4は、塊取りバー2と払落しバー4の動作
の流れのタイムチャート図を示す。動作は、図3、図4
とも、A、B、C、Dの順で行われる。
【0015】まずAにおいては、塊取りバー2は、塊3
を受け止める位置にあり、払落しバー4が次の段階の準
備として最下部の位置4Aから上昇し、最上部の位置4
Bにきて停止する。この払落しバー4の上昇時間はこの
実施例では、5秒間程度である。
【0016】続いてBでは、塊取りバー2がある程度塊
3で詰まったり、粉原料が付着した状態で上昇回転させ
る。この上昇回転に要する時間は、この実施例では、約
10秒程度である。
【0017】Cにおいては、払落しバー4を下向きに回
転させ、塊取りバー2の間隙に詰まった塊、及び付着し
た粉原料を除去し、系外に排出する。この回転に要する
時間は、この実施例では、約5秒程度である。
【0018】Dにおいては、塊取りバー2がきれいに清
掃された状態で、下降回転し、定常の最下部の位置にま
で戻る。この下降回転に要する時間は、この実施例で
は、約10秒程度である。以下、同様にA、B、C、D
の動作が繰り返されるが、DからAまでの通常の塊取り
バー2が粉原料を受け止めている時間は、5〜10分程
度である。
【0019】本発明に係る、DからAまでの通常の塊取
りバー2が粉原料を受け止めている時間は、輸送されて
くる粉原料の塊3の混入率、塊取りバー2への粉原料の
付着の程度によって、適宜決定すべきであり、実施に当
たっては、タイマーによって、調整できるようにするこ
とが望ましい。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、塊取りバ
ーへの粉原料の付着、塊の詰まりによる塊取りバーの閉
塞がなくなり、安定的にかつ確実に原料中の塊が除去さ
れる。その結果、塊がベルトコンベヤの乗継部のシュー
トに引っ掛かり、ベルトを切断したり、輸送先のホッパ
ーから粉原料を切り出すとき、切出しゲート部に詰まっ
て、切出しが不安定になるという問題が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塊除去装置を示す側面図である。
【図2】本発明の塊除去装置を例示する断面図である。
【図3】本発明の実施例である塊除去装置の塊取りバー
と払落しバーの動作を説明する側面図である。
【図4】本発明の実施例である塊除去装置の塊取りバー
と払落しバーの時間的な動作を説明するタイムチャート
図である。
【図5】本発明の実施例である塊除去装置を焼結機にお
ける原料輸送工程に設置した前後における装入ホッパー
ゲート部での塊回収回数と焼結歩留の関係を示した図で
ある。
【図6】従来技術での塊除去装置を説明する側面図であ
る。
【符号の説明】
1 ベルトコンベヤ 2 塊取りバー 3 塊 4 払落しバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 隆 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社君津製鐵所内 (56)参考文献 実開 昭50−37282(JP,U) 実開 昭56−80322(JP,U) 実開 昭64−25383(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 69/00 - 69/28 B65G 47/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄鋼石、石灰石等の粉粒状原料を輸送する
    ベルトコンベヤの乗継部に、回転可能とした軸に一端を
    固定し他端を開放してなる櫛歯状の塊取りバーを該原料
    の流れに当たる位置にのぞませて設けると共に該軸と平
    行でかつその近傍に第2の軸を回転可能に設置し、この
    第2の軸には該塊取りバーのそれぞれの歯間を通過可能
    な多数の払落しバーを固設したことを特徴とする粉粒状
    原料の塊除去装置。
JP28108292A 1992-09-28 1992-09-28 粉粒状原料の塊除去装置 Expired - Lifetime JP2932411B2 (ja)

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JPH06107328A JPH06107328A (ja) 1994-04-19
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CN102730392B (zh) * 2012-07-09 2014-09-03 山西潞安环保能源开发股份有限公司漳村煤矿 原煤皮带运输机头流口疏通装置

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