JP2931803B2 - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱硬化性樹脂組成物
に関し、該組成物は金属素材の防食プライマーとして有
用であり、さらに陰極電着塗料用ビヒクルとして好適で
ある。
【0002】
【従来の技術】ヒドラジン基含有樹脂とエステル基含有
化合物とから成る熱硬化性樹脂組成物は従来知られてい
ない。
【0003】ヒドラジン残基含有樹脂の使用例として
は、酸ヒドラジド基含有アクリル共重合体とアルデヒド
又はケトン性カルボニル基含有化合物から成る常温硬化
性エマルジヨンが僅かに知られているのみである(特開
昭62−62852号公報、特開昭62−72742号
公報など)。
【0004】一方、エステル基含有化合物を架橋剤とし
て利用することは知られており、例えば、アミノ基含有
樹脂とエステル基含有化合物とから成る組成物を陰極電
着塗料用ビヒクルとして使用することは多数提案されて
いる。その際エステル基含有化合物としてはポリカルボ
ン酸β−ヒドロキシエチルエステルやマロン酸エステル
が中でも有用とされている(特開昭54−158442
号公報、特開昭55−80436号公報、特開昭57−
147551号公報、特開昭58−98368号公報な
ど)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の酸ヒドラジド基
含有アクリル共重合体とカルボニル基含有化合物とから
なる樹脂組成物は、常温で本質的に安定ではなく、特に
電着塗料のような長期安定性の必要な用途には使用でき
ない。
【0006】また、アミノ基含有樹脂とエステル基含有
化合物とからなる樹脂組成物は低温硬化性や得られる塗
膜の耐食性などが不充分である。
【0007】そこで低温硬化性と長期安定性を兼ね備
え、しかも塗膜の防食性にすぐれた、電着塗装にも使用
できる樹脂組成物が望まれている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記従来の問
題点を解決することを目的に鋭意研究を行なった結果、
本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、(A)ヒドラジン基
を2個以上有する樹脂と、(B)エステル基を2個以上
有する化合物とを主成分とする熱硬化性樹脂組成物を提
供するものであり、該組成物は酸で中和することによっ
て陰極電着塗装可能な水分散液とすることができる。該
水分散液は長期安定性にすぐれ、金属素材に適用したと
き、低温で硬化し、かつ耐食性などに優れた塗膜を与え
る。
【0010】該組成物において、エステル基含有化合物
は架橋剤としての機能を有しており、ヒドラジン基含有
樹脂に含まれるヒドラジン基と該化合物中のエステル基
との間で架橋硬化反応が生じ、その結果、硬化塗膜中は
ヒドラジド結合が生成しているものと思われる。その反
応を式で示せば次のとおりである。
【0011】
【化1】
【0012】本反応はエステル基や硬化触媒の種類等に
より異なるが、一般に、100〜200℃、特に120
〜160℃の範囲内の温度で好適に進行せしめることが
できる。
【0013】以下、本発明の組成物を構成する上記両成
分についてさらに詳細に説明する。
【0014】(A)ヒドラジン基を1分子中に2個以上
有する樹脂(以下、「(A)成分」と略称することがあ
る):(A)成分におけるヒドラジン基は炭化水素鎖に
結合した−N(R)・NH2又は>N・NH2で示される
基が包含され、ここでRは特に制限されるものではない
が、例えば、水素原子;メチル、エチルなどのアルキル
基;β−ヒドロキシエチルのようなヒドロキシアルキル
基等の有機基があげられる。
【0015】かかるヒドラジン基を有する(A)成分
は、例えばエポキシ基を2個以上有するエポキシ樹脂と
ヒドラジン(ヒドラート)類とを室温ないし約130℃
程度の温度で反応させることにより製造することができ
る。その際に起りうる反応を式で示せば次のとおりであ
る。
【0016】
【化2】
【0017】上記式HN(R)・NH2(H2O)のヒド
ラジン(ヒドラート)類としては、例えば、ヒドラジン
ヒドラート;及びメチルヒドラジン、β−ヒドロキシエ
チルヒドラジンなどのモノ置換ヒドラジンをあげること
ができる。
【0018】一方、これらヒドラジン(ヒドラート)類
と反応せしめられるエポキシ樹脂としては、通常のビス
フェノール(例えばビスフェノールA)ポリエーテルジ
グリシジルエーテル型エポキシ樹脂(例えば、数平均分
子量が360〜3,000の範囲内のもの)が好適に使
用できる。また、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリカプロラクトンジオールジグリシジルエー
テル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエー
テル、ビスフェノールA・アルキレンオキシド付加物の
ジグリシジルエーテルなどの2官能性エポキシ樹脂、特
に数平均分子量250〜3,000のものも使用するこ
とができる。さらに、ノボラックフェノールポリグリシ
ジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエン、グリシジル
(メタ)アクリレート共重合体、エポキシ化ビニルシク
ロヘキセンオキシド開環重合体などの多官能性エポキシ
樹脂も部分的に使用できる。これらのエポキシ樹脂と前
記ヒドラジン類との使用割合は用途によって適宜に選択
することができる。
【0019】(A)成分の他の合成方法としては、α,
β−不飽和カルボニル基含有樹脂に前記のヒドラジン
(ヒドラート)類をマイケル付加させる方法が挙げられ
る。ここで使用するα,β−不飽和カルボニル基含有樹
脂としては、例えば、エポキシ樹脂のアクリル酸付加
物、ヒドロキシアルキルアクリレート/ジイソシアネー
ト部分付加物とポリオールとの付加物などが挙げられ
る。
【0020】これらの両成分のマイケル付加反応はそれ
自体既知の方法で行なわれ、その反応は下記式のとおり
に進行すると思われる。
【0021】
【化3】
【0022】得られる(A)成分は、数平均分子量が一
般に約1,000〜約20,000、特に約2,000
〜約10,000の範囲内にあり、またヒドラジン基当
量が約200〜約2,000、特に約400〜約1,0
00の範囲内にあることが好ましい。
【0023】(B)エステル基を1分子中に2個以上有
する化合物(以下、「(B)成分」と略称することがあ
る):ここで「エステル基」は、揮発性アルコールでエ
ステル化されたカルボキシル基であり、また、該化合物
は場合によりエステル化されていないカルボキシル基を
含むこともできる。
【0024】(B)成分は上記(A)成分の架橋剤の役
割を果すものであり、ポリカルボン酸の低級アルコール
エステルが好適に使用できる。使用しうるエステルとし
ては、例えば、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロフタル酸、2量体リノール酸、トリメリット酸、
メチルシクロヘキセントリカルボン酸、ドデセニルコハ
ク酸、ピロメリット酸などの多塩基酸の低級アルキルエ
ステル、例えばメチル、エチル、n−もしくはiso−
プロピル、n−、iso−もしくはsec−ブチル、n
−ヘキシルまたは2−エチルヘキシルエステル;低級ヒ
ドロキシアルキルエステル、例えば2−ヒドロキシエチ
ルエステル;低級アルコキシアルキルエステル、例えば
2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2−ブトキ
シエチルまたは1−メチル−2−メトキシエチルエステ
ル;アラルキルエステル、特にベンジルエステル;シク
ロアルキルエステル、例えばシクロヘキシルエステル;
アリルエステル、フルフリルエステル等が挙げられる。
さらに、これらのポリカルボン酸エステルを、例えばプ
ロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメ
チロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールなどのポリオールと縮合して
より多官能化させて使用することもできる。かかるポリ
オールの代りに、トリエタノールアミン、ジエタノール
アミン、モノエタノールアミン、エチレンジアミン、ト
リエチレンジアミン、プロピレンジアミンなどの多官能
アミンを使用して多官能化を行なってもよい。
【0025】また、(B)成分としては以上に述べた以
外に、ヒドロキシカルボン酸の低級アルコールエステ
ル、例えばヒドロキシ酢酸、乳酸、ヒドロキシ酪酸、ジ
メチロールプロピオン酸の低級アルキルエステル、例え
ばメチル、エチルまたはブチルエステルと、ポリイソシ
アネート、例えば、2,4−トルエンジイソシアネー
ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネートなどとの付加物を
使用することもできる。
【0026】さらに(メタ)アクリル酸の低級アルキル
エステル、例えばメチル、エチルまたはブチル、低級ヒ
ドロキシアルキルエステル、例えば2−ヒドロキシエチ
ルエステルなどの(共)重合体も使用することができ
る。
【0027】これらの中で、低温硬化性と長期安定性の
両立性という観点から、α,β−不飽和ジカルボン酸、
例えばマレイン酸、フマル酸のジエチルエステル、ジn
−もしくはiso−プロピルエステル、ジn−、iso
−もしくはsec−ブチルエステル、及びこれらとトリ
メチロールエタン又はトリメチロールプロパンとの縮合
物が最適である。
【0028】上記(B)成分としては一般に、数平均分
子量が約120〜約2,000、特に約200〜約1,
000の範囲内にあり、また、エステル基当量が約60
〜約1,000、特に約100〜500の範囲内にある
ものが好ましい。
【0029】以上に述べた(A)成分と(B)成分の配
合割合は、一般には、(A)成分中のヒドラジン基と
(B)成分中のエステル基との官能基数がほぼ等しくな
るように配合することが好ましいが、しかし、最終の樹
脂組成物の使用目的等に応じて広範囲にわたって変える
ことができ、例えば、ヒドラジン基/エステル基の当量
比が0.5/1〜2/1となる範囲内で使用することも
できる。
【0030】本発明の組成物は、上記(A)および
(B)成分を単に混合するだけでも得られるが、相溶性
を高めるために約50〜約150℃の温度に加熱して部
分的に反応させることもできる。また、予めヒドラジン
基含有樹脂の樹脂骨格中にエステル基を一部導入しても
よい。ヒドラジン基含有樹脂の樹脂骨格中にエステル基
を予め導入する方法としては、例えば、エポキシ樹脂に
ジカルボン酸モノアルキルエステルを付加する方法;樹
脂中の水酸基にヒドロキシモノカルボン酸アルキルエス
テル/ジイソシアネートのモノウレタンを付加する方
法;(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合;樹
脂中のヒドラジン基に(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルをマイケル付加する方法等が挙げられる。さらに、
(B)成分中に残存しうるカルボキシル基を利用し、こ
のカルボキシル基に(A)成分のヒドラジン基をイオン
結合で結合させて両成分の相溶性を高めることもでき
る。
【0031】上記(A)成分と(B)成分とを混合もし
くは部分的に反応せしめてなる本発明の熱硬化性樹脂組
成物は水および/または有機溶剤に溶解もしくは分散せ
しめて用いることが好ましい。
【0032】また、該組成物におけるヒドラジン残基と
エステル基との架橋硬化反応を促進させるために、該組
成物に触媒、例えば鉛、錫、アルミニウム、ジルコニウ
ム、チタン、鉄、亜鉛のカルボキシレートやアセチルア
セトネートなどの有機金属化合物を触媒量配合すること
は有効である。
【0033】さらに、(A)成分中に存在しうるヒドラ
ジン基以外の官能基、例えば水酸基を架橋させるため、
ブロックポリイソシアネート化合物やメチロール化メラ
ミンなどを部分的に併用することもできる。
【0034】本発明の組成物を陰極電着塗料用ビヒクル
として使用する場合、樹脂中のヒドラジン基の量は一般
に樹脂1,000g当り0.5〜2.5モル、好ましく
は0.8〜2.0モルであることが望ましく、酸で該ヒ
ドラジン基の0.2〜1.0当量、好ましくは0.25
〜0.5当量を中和することにより該樹脂組成物の水分
散化を達成することができる。中和に用いうる酸として
は、例えば、ギ酸、酢酸、乳酸などが最も一般的に使用
される。水分散化後樹脂組成物は樹脂固形分が一般に5
〜25重量%、好ましくは10〜20重量%になるよう
に水希釈される。水分散性調整のため、該樹脂中に一部
アミノ基、4級アンモニウム塩基を導入してもよい。非
イオン性界面活性剤を添加することもまた有効である。
【0035】本発明の樹脂組成物は金属素材の防食プラ
イマーとして特に有用である。本発明の樹脂組成物の熱
硬化反応により生成するヒドラジンヒドラジド結合によ
り形成される架橋塗膜は、金属表面に対し優れた付着性
を有し、また耐水性、耐アルカリ性にも優れるので卓越
した防食性を発揮する。本発明の樹脂組成物において、
防食性を特に要求される用途に対しては、(A)成分と
してビスフェノールポリエーテルジグリシジルエーテル
型エポキシ樹脂を樹脂骨格とするものを用いるのが適し
ており、一方、耐候性も重視される用途に対しては(メ
タ)アクリル酸グリシジルエステル共重合体やポリカプ
ロラクトンジオールジグリシジルエーテルを樹脂骨格に
使用することが好ましい。さらに樹脂の水分散性が重視
される(水性塗料)用途に対しては、ポリプロピレング
リコールジグリシジルエーテルを一部使用するのが望ま
しい。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、例中の部および%は重量基準である。
【0037】実施例 1 エポキシ当量475を有するビスフェノールA型エポキ
シ樹脂475部(1当量)をプロピレングリコールモノ
メチルエーテル236部に溶解し、撹拌下に50℃以下
でヒドラジン水和物33.3部(2/3モル)を加え、
発熱により60℃まで昇温し、同温度に保つ、発熱停止
後、徐々に90℃まで昇温し、同温度に2時間保って反
応を完結させる。数平均分子量1,500及びヒドラジ
ン当量744.5の基体樹脂(固形分66.7%)を得
る。
【0038】上記基体樹脂744部(固形分496部)
にフマル酸ジエチル57.3部(1/3モル;分子量1
72;エステル当量86)およびナフテン酸鉛5.5部
を混合し、イソプロパノールで粘度を数ポイズ/25℃
に下げ、無処理鋼板にスプレー塗装し、120℃で20
分間焼付けて、厚さ20〜22μのアセトン耐性のある
塗膜を得た。
【0039】このものの耐ソルトスプレー試験は480
時間合格であった。
【0040】実施例 2 エポキシ当量475を有するビスフェノールA型エポキ
シ樹脂475部(1当量)をエチレングリコールモノブ
チルエーテル181部に溶解し、撹拌しながら60℃で
ヒドラジン水和物50部(1モル)を加え、発熱が止む
まで冷却により同温度に保つ。発熱停止後、90℃で2
時間加熱したのち、エポキシ当量315のポリプロピレ
ングリコールジグリシジルエーテル157部(1/2当
量)を加え、再び発熱が止むまで90℃に保つ。発熱停
止後105℃で2時間加熱して反応を完結させて、数平
均分子量1,300及びヒドラジン当量664の基体樹
脂(固形分76.9%)を得る。
【0041】マレイン酸ジブチル228部(1モル)、
トリメチロールプロパン45部(1/3モル)および2
−エチルヘキサン酸鉛0.68部を窒素気流中180℃
で撹拌加熱して、生成ブタノールを留去し、留出量が7
0部以上に達するまで縮合させて、数平均分子量約60
0及びエステル当量199の架橋剤を得る。
【0042】上記基体樹脂862部(固形分664部)
及び架橋剤199部の混合物に2−エチルヘキサン酸鉛
10.8部を加える。酢酸18.5部を加えて中和し、
撹拌下に脱イオン水3700部を徐々に加えて、樹脂固
形分18%、平均粒径0.2μの水分散液を得た。この
ものをカチオン性電着浴として、リン酸亜鉛処理鋼板
[Bt#3118、日本テストパネル(株)製]に、浴
温27℃、200Vで3分間通電し電着塗装したのち、
140℃で20分間焼付けて、厚さ18μ、アセトン耐
性のある塗膜を得た。このものの耐ソルトスプレー性は
960時間以上合格であった。
【0043】実施例 3 無水マレイン酸98部(1モル)をイソブチルアルコー
ル74部(1モル)に加熱溶解し、60℃で発熱が抑ま
るまで反応させた後、90℃で1時間加熱して付加反応
を完結させる。次にトリメチロールプロパン45部(1
/3モル)およびトルエン6.5部を加えて、窒素気流
中180℃で還流脱水を行い、留出水量が17部(0.
95モル)以上に達するまで縮合させて、数平均分子量
約600及びエステル当量199の架橋剤を得る。
【0044】実施例2と同じ基体樹脂を同量用い、同様
にして、中和水分散し、電着塗装した。300Vで2分
間通電し、160℃で20分焼付けると、厚さ17μ、
アセトン耐性のある塗膜が得られた。このものの耐ソル
トスプレー性も960時間合格であった。
【0045】実施例 4 実施例1と同じ基体樹脂を同量用い、イソフタル酸ジメ
チル64.7部(1/3モル)および2−エチルヘキサン
酸鉛8.5部を混合し、同様にして無処理鋼板にスプレ
ー塗装し、160℃で30分焼付けて、厚さ10〜14
μの、アセトン耐性があり、耐ソルトスプレー性480
時間合格の塗膜を得た。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)樹脂鎖を構成するCH に直接結
    合したヒドラジン基を1分子中に2個以上有するヒドラ
    ジン基含有樹脂と、(B)炭素数が1〜8のアルコール
    でエステル化されたカルボキシル基を有する、数平均分
    子量が120〜2,000の範囲内にあり且つエステル
    基当量が60〜1,000の範囲内にあるエステル基含
    有化合物を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 ヒドラジン基含有樹脂がエポキシ樹脂と
    ヒドラジン及び/又はモノ置換ヒドラジンとの反応生成
    物である請求項1記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 エステル基含有化合物がα,β−不飽和
    ジカルボン酸及び/又はその多価アルコールとの縮合物
    のアルキルエステルである請求項1又は2記載の熱硬化
    性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組
    成物を酸で中和し水分散化して得られる水性焼付塗料用
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の水性焼付塗料用樹脂組成
    物を用いることを特徴とする陰極電着塗装方法。
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