JP2931475B2 - コンクリート構造物の頭部斫り取り方法 - Google Patents

コンクリート構造物の頭部斫り取り方法

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隆之 曽根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、場所打ちコンクリート
杭や地下連続壁などの頭部を斫り取る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に構築されるコンクリート構造物に
は、場所打ちコンクリート杭や連続地中壁などが存在す
る。これらのコンクリート構造物は、地中の掘削穴に鉄
筋かごを納め、コンクリートを打設して構築される。こ
の掘削穴には、掘削穴の内壁の崩壊を防ぐためのベント
ナイト溶液を充填する。そして、この充填した状態でコ
ンクリートを打設するためのコンクリートが養生し硬化
した後、コンクリート構造物の頭部にはベントナイト溶
液が混入しており、強度などが不十分な状態になってい
る。このため、この頭部を斫り取らなければならない。
【0003】また、この斫り取りは、このコンクリート
構造物を、他のコンクリート構造物に接続するため鉄筋
をコンクリートから露出させるためにも、必要となる。
【0004】この斫り取りの方法は、まずコンクリート
打設前の鉄筋にスリーブを取り付け、コンクリートを打
設し養生させた後、コンクリート構造物の頭部を露出さ
せる。そして、この頭部に設けられた前記スリーブに破
砕機を挿入して割裂させるものであった(特開昭62−
90443,特開昭63−308113)。
【0005】また、前記スリーブの端部に、コンクリー
ト打設の際にコンクリートが進入しないように、予めキ
ャップを挿入することが提案されていた(特願平3−1
31806)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記キ
ャップはコンクリートに被われておりコンクリート構造
物の頭部を露出させた状態においても発見しにくいもの
であった。また、キャップは、キャップを被うコンクリ
ートによってスリーブの端部へ押し付けられており、ス
リーブの端部を開口する作業が困難であった。
【0007】本発明は、以上の問題を解決するために成
されたもので、破砕機を挿入するためのスリーブの端部
を被うキャップを発見しやすく、しかもスリーブ端部の
開口作業を容易にできるコンクリート構造物の頭部斫り
取り方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は、地中の掘削穴に鉄筋かごを納めコンク
リートを打設してコンクリート構造物を構築する際に、
コンクリート打設前の鉄筋に、端部を発泡スチロール製
のキャップで被ったスリーブを取り付け、前記キャップ
が埋め込まれるようにコンクリートを打設し養生した後
にコンクリート構造物の頭部を露出させ、この頭部の前
記キャップを除去し、前記スリーブに破砕機を挿入して
割裂し、前記頭部を研り取ることを特徴とする。
【0009】
【作用】発泡スチロールはコンクリートに比べ非常に軟
らかく密度も小さいので、発泡スチロール製のキャップ
を被ったコンクリートの表面をたたくだけで、周囲とは
異なる音や手ごたえがする。このためキャップの位置を
発見しやすい。また発泡スチロールは非常に軟らかく壊
しやすいので、簡単に取り除け、スリーブの端部の開口
作業が容易である。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1〜図9に基づい
て説明する。
【0011】本実施例におけるコンクリート構造物は地
下連続壁である。図1〜図3に示すように地中に掘削し
た掘削穴1に対し、鉄筋かご3を納める。この鉄筋かご
3には、破砕機を挿入するためのスリーブ5が水平方向
及び垂直方向に取り付けられる。このスリーブ5は多数
取り付けられ、コンクリート構造物である地下連続壁の
頭部を割裂し、所定の大きさのブロックに斫り取ること
ができるようにすることを狙っている。
【0012】このスリーブ5は例えば塩化ビニル製の円
筒状のものであり、鉄筋かご3の主筋などに簡易固縛バ
ンド7で絞り付けておく。この簡易固縛バンド7は、ナ
イロン製のインシュロックであり、絞り付ける力が強過
ぎないようにしている。スリーブ5の両端部は掘削穴1
の穴壁近くに位置する。これにより、コンクリートの打
設後にはコンクリートの表面近くに位置することにな
る。この両端部は発泡スチロール製のキャップ9が被っ
ている。キャップ9はスリーブ5の断面よりも大きな断
面を有する短円柱状をしている。取り付けは、このキャ
ップ9の内側に円柱状の凹みを形成し、この凹みにスリ
ーブ5の端部を挿入したり、あるいはスリーブの端部に
キャップを押圧しガムテープで巻き付けることが可能で
ある。また、キャップ9の内側に円柱状の凸部を形成
し、この凸部をスリーブ5の端部に挿入することも可能
である。
【0013】鉄筋かご3の主筋8には、縁切りスリーブ
10が被せられている。この縁切りスリーブ10は、地
下連続壁のうち斫り取られる頭部の部分にのみ存在す
る。
【0014】なお、前記キャップ9の形状は短円柱状に
限らず四角柱のものであってもよい。さらに、キャップ
9とスリーブ5との接触面にはセメダインなどの接着剤
を介在させ両者の間にコンクリートが進入しないように
する。また接着剤のみならず、両者をビニルテープでさ
らに確実に固定することが望ましい。
【0015】このように、キャップ9で被われたスリー
ブ5を取り付けた鉄筋かご3を掘削穴1に納め(図1〜
図3)、コンクリート11を打設する(図4)。前記掘
削穴1には、穴壁が崩壊しないようにベントナイト溶液
を充填しておくのが一般的であり、この打設したコンク
リート11はベントナイト溶液と置換される。コンクリ
ートに対し軽いベントナイト溶液は掘削穴1の上方に移
動する。そして、この上方でベントナイト溶液はコンク
リート11に対し一部が混入する。この混入により、コ
ンクリート11の強度などが不十分な状態となる。そし
てコンクリート11が養生し硬化した後、地下連続壁の
頭部13を、掘削して露出させる(図5)。
【0016】この露出させた状態で、ハンマーなどでコ
ンクリート11の表面をたたくと、前記キャップ9が存
在する部分は音と手ごたえが異なる。すなわち、発泡ス
チロールはコンクリートに比べ非常に軟らかく密度が小
さいので、発泡スチロール製のキャップ9の部分はあた
かも空洞が存在するような音と手ごたえがする。従っ
て、キャップ9が存在する部分を容易に発見できる。そ
こで、その部分のコンクリートを削り取りキャップ9を
壊し取り除く(図6)。キャップ9は発泡スチロール製
であり壊しやすく容易に取り除くことができる。これに
よりスリーブ5の端部は簡単に開口させることができ
る。また、キャップ9の断面をスリーブ5の断面より大
きくしておくことで、この開口部分に大きなスペース1
4を確保できる。これにより以下の作業が容易となる。
【0017】すなわち、スリーブ5の両端部に対し、図
7に示すように、破砕機15を挿入する。この破砕機1
5は図9〜図11に示すように、円柱状の外殻17が、
軸を通る面により2つに分割されている。2つの外殻1
7の間にはひし形の空間19が形成されており、このひ
し形の空間19の両端部にウェッジと呼ばれるくさび2
1が摺動可能に設けられている。この2つのくさび21
の間にはゴムチューブ23が存在し、油圧により膨張及
び収縮できるようになっている。油圧によりゴムチュー
ブ23が膨張するとくさび21が押され、ひし形の内面
に沿って摺動し、2つの外殻17を外側に押し拡げる。
この押し拡げる力により、コンクリートに形成された穴
を割裂することができる。
【0018】このような破砕機15を前記スリーブ5に
挿入し油圧をかけ、スリーブ5及びスリーブによって形
成されていた穴を割裂する。この割裂により、地下連続
壁の頭部13は複数個のブロックに割られる。この割ら
れた複数個のブロックを引き抜けば、主筋8とコンクリ
ート11は縁切りスリーブ19の働きにより固着されて
いないので、容易に引き抜くことができる。このように
して地下連続壁の頭部13を斫り取り、除くことができ
る(図8)。
【0019】以上のように、露出された地下連続壁の頭
部13(図5)のコンクリート11の表面をハンマーな
どでたたくことで音と手ごたえから、キャップ9の位置
を容易に発見できる。また、発見した後にキャップ9を
壊しやすく容易に取り除ける(図6)。取り除いた後は
大きなスペース14となり、その後の破砕機15を挿入
する作業などが容易となる。また、ナイロン製のインシ
ュロックなどである簡易固定バンド7でスリーブ5を取
り付けておくので、この取り付けの際にスリーブ5が変
形することがない。すなわち、例えば強い鉄線などで塩
化ビニル製のスリーブ5を締め過ぎて変形させるという
事故を防止できる。また取付作業も迅速且つ容易とな
る。
【0020】なお、以上の実施例においてはコンクリー
ト構造物として続壁を例示したが、場所打ちコンクリー
ト杭などであってもよい。
【0021】また、以上の実施例においては破砕機15
を挿入するためのスリーブ5は水平方向及び鉛直方向に
設けられていた(図1及び図2)が、場所打ちコンクリ
ート杭などに対し水平方向にのみスリーブを取り付ける
ものとしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンクリ
ート構造物の頭部斫り取り方法によれば、破砕機を挿入
するためのスリーブの端部を被うキャップを発泡スチロ
ール製とすることで、キャップを被うコンクリートの表
面をたたくことにより音と手ごたえからキャップを容易
に発見できる。また発泡スチロール製のキャップは壊し
やすく簡単に取り除けるので、スリーブの端部を容易に
開口することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図3においてコンクリートを打設した状態を示
す図である。
【図5】図4においてコンクリート構造物の頭部を露出
させた状態を示す図である。
【図6】図5においてキャップを探し出し取り除く状態
を示す図である。
【図7】図6により開口されたスリーブに破砕機を挿入
した状態を示す図である。
【図8】破砕機によりコンクリート構造物の頭部を斫り
取った状態を示す図である。
【図9】図7の破砕機を示す拡大図である。
【図10】図9の要部断面図である。
【図11】図10の作用を示す図である。
【符号の説明】
1 掘削穴 3 鉄筋かご 5 スリーブ 7 簡易固縛バンド(ナイロン製のインシュロック) 8 主筋 9 発泡スチロール製のキャップ 10 縁切りスリーブ 11 コンクリート 13 頭部 15 破砕機 17 外殻 21 くさび 23 ゴムチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正己 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 板垣 隆次 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 曽根 隆之 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 阿部 照男 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (72)発明者 吉崎 正明 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株式会社大林組東京本社内 (56)参考文献 特開 昭63−523(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 3/34 E02D 5/18 - 5/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中の掘削穴に鉄筋かごを納めコンクリ
    ートを打設してコンクリート構造物を構築する際に、コ
    ンクリート打設前の鉄筋に、端部を発泡スチロール製の
    キャップで被ったスリーブを取り付け、前記キャップが
    埋め込まれるようにコンクリートを打設し養生した後に
    コンクリート構造物の頭部を露出させ、この頭部の前記
    キャップを除去し、前記スリーブに破砕機を挿入して割
    裂し、前記頭部を研り取ることを特徴とするコンクリー
    ト構造物の頭部研り取り方法。
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