JP2931338B2 - 赤色着色方法 - Google Patents

赤色着色方法

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JP2931338B2 JP1285793A JP28579389A JP2931338B2 JP 2931338 B2 JP2931338 B2 JP 2931338B2 JP 1285793 A JP1285793 A JP 1285793A JP 28579389 A JP28579389 A JP 28579389A JP 2931338 B2 JP2931338 B2 JP 2931338B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品、医薬品、医薬部外品、化粧品、飼料、
餌料その他を鮮明で安定な赤色に着色する方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕 従来、食品、医薬品、医薬部外品、化粧品、飼料、餌
料その他を赤色に着色するには、赤キャベツから得られ
る赤キャベツ色素、昆虫から得られるコチニール色素、
ビート根から得られるビートレッド色素、紅麹から得ら
れる紅麹色素その他着色料が使用されていた。しかしな
から、これら着色料はいずれも液性の変動によって全く
色調が異なったり、また、加熱によって変退色するとい
う欠点を有する。
たとえば、赤キャベツ色素は酸性領域では赤色を呈す
るが、中性では青紫色となり、コチニール色素は酸性領
域では橙色を呈するが中性では赤紫色となり、それぞれ
液性による色調の変動が激しく、さらに、蛋白質との共
存で変色する。また、ビートレッド色素は液性の変動に
よってその赤い色調は変わらないが、加熱した場合は完
全に退色する。このように、いずれの色素もその液性・
加熱工程により色調が変退色する。
また、これら色素はいずれも水、エタノールなどの溶
剤、その他の方法で色素成分を抽出する必要があり、作
業性に問題が生ずる場合が多くみられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は水、エタノール、その他の溶剤で色素成分を
抽出する必要がなく、かつ、液性により色調が変わら
ず、加熱工程により退色せずに食品、医薬品、医薬部外
品、化粧品、飼料、餌料、その他を赤色に着色する方法
に関する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、植物、ツルムラサキの果実汁にアルミニウ
ム化合物、重合リン酸塩、アスコルビン酸、アスコルビ
ン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナト
リウムの1種又は2種以上を併用することを特徴とする
赤色着色方法である。なお、ここで用いる植物、ツルム
ラサキはツルムラサキ科Basellaceaeに属するもので、
その果実は球形で紫黒色に熟するものであり、果実は新
鮮な果実もしくは乾燥した果実を用いることができる。
本発明のツルムラサキ果実汁は、ビートレッド色素と同
様に中性液、酸性液など液性の違いにおいてその式調は
変わらないが、加熱工程により退色するという欠点があ
り、従来は赤色着色には用いられなかった。
しかし、本発明者等は鋭意研究の結果ツルムラサキ果
実汁にアルミニウム化合物、たとえばミョウバン、塩化
アルミニウム、水酸化アルミニウムなど、重合リン酸
塩、たとえばポリメタリン酸塩、ポリリン酸塩、メタリ
ン酸塩、ピロリン酸塩など、その他のアスコルビン酸、
アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソル
ビン酸ナトリウムなどを1種又は2種以上併用すること
によって液性に変動されず、加熱工程による変退色もな
く、かつ蛋白質が共存しても変退色のない赤色着色方法
を見い出した。
つぎに、本発明を実験例によって説明し、その作用及
び効果を証明する。
実験例1 完熟したツルムラサキの果実を乳鉢ですりつぶし、加
水して10%(重量、以下同じ)水溶液とした。本実験で
はこの10%ツルムラサキ水溶液を着色料として使用し、
以下の実験(実験例2〜4も同様)に供した。
清水50部(重量、以下同じ)、10%ツルムラサキ水溶
液2部にクエン酸濃度を調製したクエン酸水溶液48部を
加えてpH3.0に調製した(無添加)。95℃・1分間の
加熱後ただちに水道水(20℃)にて冷却し、加熱工程に
よる色調の退色率を535nm付近の極大吸収波長における
吸光度を測定して算出した。同様に、メタリン酸ナト
リウム0.2部ミョウバン0.2部アスコルビン酸0.2部
メタリン酸ナトリウム0.1部とミョウバン0.1部の併用
メタリン酸ナトリウム0.1部とアスコルビン酸ナトリ
ウム0.1部の併用ミョウバン0.1部とアスコルビン酸ナ
トリウム0.1部の併用塩化アルミニウム0.1部とミョウ
バン0.05部とエリソルビン酸0.05部の併用のそれぞれに
ついても清水50部、10%ツルムラサキ水溶液2部を加え
た後、クエン酸濃度を調製したクエン酸水溶液47.8部を
加えてpH3.0に調製した。以下、と同様の方法により
処理し退色率を求めた。その結果を表−1に示す。
表−1の結果から、の無添加区では退色率100%で
あったが、メタリン酸ナトリウム、塩化アルミニウム、
ミョウバン、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウ
ム、エリソルビン酸利用区は明らかに退色防止効果を示
し、特にの塩化アルミニウム、ミョウバン、エリソル
ビン酸併用区は退色率10%を示し、これらの併用で相乗
的な退色防止効果のあることが判明した。
実験例2 清水50部、10%ツルムラサキ水溶液2部にクエン酸濃
度を調製したクエン酸水溶液48部を加えてpH6.5に調製
した(無添加)、95℃・1分間の加熱後ただちに水道
水(20℃)にて冷却し、加熱工程による色調の退色率を
535nm付近の極大吸収波長における吸光度を測定して算
出した。同様に、ポリリン酸ナトリウム0.2部ミョ
ウバン0.2部アスコルビン酸ナトリウム0.2部ポリリ
ン酸ナトリウム0.1部と塩化アルミニウム0.1部の併用
ポリリン酸ナトリウム0.1部とエリソルビン酸0.1部の併
用ミョウバン0.1部とアスコルビン酸0.1部の併用ポ
リリン酸ナトリウム0.1部とミョウバン0.05部とアスコ
ルビン酸ナトリウム0.05部の併用のそれぞれについても
清水50部、10%ツルムラサキ水溶液2部を加えた後、ク
エン酸濃度を変えたクエン酸水溶液47.8部を加えてpH6.
5に調製した。以下、と同様の方法により処理し退色
率を求めた。その結果を表−2に示す。
表−2の結果から、の無添加区では退色率100%で
あったが、ポリリン酸ナトリウム、ミョウバン、塩化ア
ルミニウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウ
ム、エリソルビン酸利用区は明らかに退色防止効果を示
し、特にのポリリン酸ナトリウム、ミョウバン、とア
スコルビン酸ナトリウム併用区は退色率10%を示し、こ
れらの併用で相乗的な退色防止効果のあることが判明し
た。
実施例3 発酵乳(無脂乳固形分8%)50部、10%ツルムラサキ
水溶液2部にクエン酸三ナトリウム濃度を調製したクエ
ン酸三ナトリウム溶液48部を加えてpH4.6に調製した
(無添加)。65℃・30分間の加熱後ただちに水道水
(20℃)にて冷却し、加熱工程による色調の退色率を53
5nm付近の極大吸収波長における吸光度を測定して算出
した。同様に、ピロリン酸ナトリウム0.2部水酸化
アルミニウム0.2部エリソルビン酸ナトリウム0.2部
ピロリン酸ナトリウム0.1部と水酸化アルミニウム0.1部
の併用ピロリン酸ナトリウム0.1部とエリソルビン酸
ナトリウム0.1部の併用水酸化アルミニウム0.1部とエ
リソルビン酸ナトリウム0.1部の併用ピロリン酸ナト
リウム0.1部と水酸化アルミニウム0.05部とエリソルビ
ン酸ナトリウム0.05部の併用のそれぞれについても発酵
乳50部、10%ツルムラサキ水溶液2部を加えた後、クエ
ン酸三ナトリウム濃度を変えたクエン酸三ナトリウム水
溶液47.8部を加えてpH4.6に調製した。以下、と同様
の方法により処理し退色率を求めた。その結果を表−3
に示す。
表−3の結果から、の無添加区では退色率100%で
あったが、ピロリン酸ナトリウム、水酸化アルミニウ
ム、エリソルビン酸ナトリウム利用区は明らかに退色防
止効果を示し、特にのピロリン酸ナトリウム、水酸化
アルミニウム、エリソルビン酸ナトリウム併用区は退色
率0%を示し、これらの併用で完全な退色防止効果のあ
ることが判明した。
実験例4 牛乳(無脂乳固形分8.3%、乳脂肪分3.5%)50部、10
%ツルムラサキ水溶液2部にクエン酸濃度を調製したク
エン酸水溶液48部を加えてpH7.0に調製した(無添
加)。60℃・30分間の加熱後ただちに水道水(20℃)に
て冷却し、加熱工程による色調の退色率を535nm付近の
極大吸収波長における吸光度を測定して算出した。同様
に、ポリメタリン酸ナトリウム0.2部ミョウバン0.2
部アスコルビン酸ナトリウム0.2部ポリメタリン酸
ナトリウム0.1部とミョウバン0.1部の併用ポリメタリ
ン酸ナトリウム0.1部とエリソルビン酸ナトリウム0.1部
の併用ミョウバン0.1部とアスコルビン酸ナトリウム
0.1部の併用ポリメタリン酸ナトリウム0.1部とミョウ
バン0.05部とアスコルビン酸0.05部の併用のそれぞれに
ついても牛乳50部、10%ツルムラサキ水溶液2部を加え
た後、クエン酸及びクエン酸三ナトリウム濃度を調製し
た水溶液47.8部を加えてpH7.0に調製した。以下、と
同様の方法により処理し退色率を求めた。その結果を表
−4に示す。
表−4の結果から、の無添加区では退色率100%で
あったが、ポリメタリン酸ナトリウム、ミョウバン、ア
スコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビ
ン酸ナトリウム利用区は明らかに退色防止効果を示し、
特にのポリメタリン酸ナトリウム、ミョウバン、アス
コルビン酸併用区は退色率10%を示し、これらの併用で
相乗的な退色防止効果のあることが判明した。
実施例1 乾燥したツルムラサキの果実を乳鉢ですりつぶし、加
水して10%水溶液とした。この10%ツルムラサキ水溶液
4gにアルコルビン酸ナトリウム0.2g、クエン酸0.2g、砂
糖8g、ハイビスカス香料0.1gを添加し、清水にて100gと
した。ビン詰め後、93℃まで加熱殺菌し水道水(20℃)
にて冷却した。恒温室(38℃)で7日間放置後その色調
を観察したが、鮮やかな赤紅色を呈した飲料を得た。
一方、対照として10%ツルムラサキ水溶液4gにクエン
酸0.2g、砂糖8g、ハイビスカス香料0.1gを添加し、清水
にて100gとしたものを以下同様の方法により処理したと
ころ、明らかにツルムラサキ果実汁の有する赤紅色が退
色していることを観察した。
実施例2 完熟したツルムラサキの果実を乳鉢ですりつぶし、加
水して10%水溶液とした。この10%ツルムラサキ水溶液
3gにアスコルビン酸0.1g、ミョウバン0.05g、メタリン
酸ナトリウム0.05g、砂糖8g、牛乳(無脂乳固形分8.3
%、乳脂肪分3.5%)60g、ストロベリー香料0.1gを添加
し、清水にて100gとした。ビン詰め後65℃・30分間加熱
殺菌し、水道水(20℃)にて冷却した。このようにして
鮮やかな桃色を呈したストロベリー乳飲料を得た。
一方、対照として10%ツルムラサキ水溶液8gに砂糖8
g、牛乳60g、ストロベリー香料0.1gを添加し、清水にて
100gとしたものを以下同様の方法により処理したとこ
ろ、明らかにツルムラサキ果実汁の有する桃色が退色い
ていることを観察した。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 61/00 D06P 1/34 A23L 1/27 - 1/275

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物であるツルムラサキの果実汁に下記
    〜から選ばれる少なくとも2種以上を併用することを
    特徴とする赤色着色方法。 アルミニウム化合物、 重合リン酸塩、 アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソ
    ルビン酸、エリソルビン酸ナトリウムから選ばれる1種
    以上。
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