JP2930897B2 - 圧力作動型密封リング - Google Patents

圧力作動型密封リング

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JP2930897B2
JP2930897B2 JP7260796A JP26079695A JP2930897B2 JP 2930897 B2 JP2930897 B2 JP 2930897B2 JP 7260796 A JP7260796 A JP 7260796A JP 26079695 A JP26079695 A JP 26079695A JP 2930897 B2 JP2930897 B2 JP 2930897B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/08Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
    • F16J15/0887Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing the sealing effect being obtained by elastic deformation of the packing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温・高圧下で流
体を密封する圧力作動型の密封リングに関し、さらに詳
しくは、より良好な密封性能を有しかつ低応力である単
層構造および多層構造の密封リングに関する。
【0002】
【従来の技術】弾力金属材料からなる密封リングは、密
封部分の熱負荷に応じて伸縮自在であるという利点を有
することから、従来より種々の分野で利用されている。
例えば、航空機用のガスタービンエンジンの高温部で
は、エンジン作動時の熱膨張の程度の違いや被シール部
材の製造時の寸法公差によって、シール部の空間の大き
さが異なる。従って、シール部は、これらの空間の大き
さの違いに応じて密封されていなければならず、流体の
漏れを最小限に押さえるために表面の凹凸形状などにも
対処できるようになっていなければならない。
【0003】ダクティングシステムの継手部分等から流
体が漏れないようにするために、種々のタイプの密封リ
ングが使用されている。流体の流路や高圧部材における
継手部分には、圧力作動型密封部や圧力作動型密封リン
グが使用されることが多い。このような密封リングは材
質や形状などにより弾性を有しており、被シール部材間
に形成される隙間を密封するようになっている。このと
き、密封リングは両方の部材のシール部全体に接してお
り、密封リングによって隙間が完全に塞がれていること
が好ましい。
【0004】密封リングとしては、C型密封リング、V
型密封リング、多数のひだを有するひだ状構造の密封リ
ング等、種々のタイプのものが使用されている。特にひ
だ状構造の密封リングは、前述のような場合に好適であ
り、Hallingに特許された米国特許3,797,
836号や4,121,843号に開示されている単層
構造のものが例示される。
【0005】単層構造の密封リングでは対応できない分
野においては、複数の部材が積層された多層構造を有す
る密封リングが使用されている。多層構造を有する密封
リングの一例として、Waiteに特許された米国特許
3,012,302号に開示されているものがあげられ
る。Waite特許に開示されている密封リングは3つ
の部材が接合された3層構造を有する。各層の両端は軸
方向に延びるように形成されているため、シール部は密
封リングの端部まで隙間なく密封されるようになってい
る。密封リングの両端において、各層は互いに連結され
ていないため高圧流体が各層間の隙間に侵入する恐れが
ある。この結果、外側層では高圧力により誘発される応
力が発生することになる。例えば、密封リングが2層構
造である場合には、この応力の大きさは2倍になること
もある。
【0006】従って、各層間に流体が進入しないように
各層の端部が溶接されている環状の溶接部を備えた多層
構造の密封リングが開発されている。このような多層構
造の密封リングとしては、Hallingに特許された
米国特許5,249,814号に開示されているものが
あげられる。しかしながら、この密封リングは密封性能
がかなり良いが製造コストが高いという問題がある。
【0007】その他の従来タイプの密封リングの例とし
て、米国特許2,263,756号(Bowers特
許);米国特許3,272,521号(McNenny
特許);米国特許3,595,588号(Rode特
許);米国特許4,218,067号(Halling
特許);米国特許4,361,335号(Vincig
uerra特許);米国特許4,477,086号(F
ederら特許);米国特許4,759,555号(H
alling特許)等があげられる。
【0008】以上のように、低コストでかつ密封性能に
優れ、流体漏れ防止性能の水準を維持したまま、フラン
ジ部の変形が従来よりも大きい密封リングや、各層間の
円周方向の縁溶接が不要な多層構造の密封リングの開発
が望まれている。本発明は、前述のような要望を満たす
密封リングを提供するためになされたものであり、本開
示内容から当業者にそれが明瞭となるであろう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低コ
ストで製造可能であり、かつ密着性能の良好な密封リン
グを提供することにある。本発明の他の目的は、応力値
の低い密封リングを提供することにある。本発明のさら
に他の目的は、各層間の円周方向の縁溶接が不要な多層
構造の密封リングを提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、疲労などによ
る応力緩和によってレジリエンスを損失することなく、
現代モデルのタービンエンジンにおいて発生する円周方
向の大きな熱膨張に対応可能な伸縮性を有する密封リン
グを提供することにある。 [発明の概要] 請求項1にかかる圧力作動型密封リングは、自由状態
で、第1高圧流体が流動可能に接触可能な実質的に滑ら
かな凹状の第1表面と、前記第1高圧流体よりも圧力が
低い第2低圧流体が流動可能に接触可能な凸状の第2表
面とを有し、弧状に延びる弧状部を少なくとも1つ有す
る環状湾曲部と;前記第2低圧流体が流動可能に接触可
能な第1自由端を有し、かつ前記環状湾曲部の一方から
前記第1自由端まで延びるように形成されており、前記
環状湾曲部の前記第1表面から前記第1自由端まで連続
的に延びるように形成された実質的に滑らかな第1平滑
表面と、前記環状湾曲部の前記第2表面から前記第1自
由端まで延びるように形成された実質的に滑らかな第2
平滑表面と、延在方向を逆転させるように実質的にU字
状に湾曲する第1U字状部とを有し、前記第2低圧流体
が流動可能に接触可能な第1湾曲密封表面を前記第1平
滑表面が有している第1環状脚部と;前記第2低圧流体
が流動可能に接触可能な第2自由端を有し、かつ前記環
状湾曲部の他方から前記第2自由端まで延びるように形
成されており、前記環状湾曲部の前記第1表面から前記
第2自由端まで連続的に延びるように形成された実質的
に滑らかな別の第1平滑表面と、前記環状湾曲部の前記
第2表面から前記第2自由端まで延びるように形成され
た実質的に滑らかな別の第2平滑表面と、延在方向を逆
転させるように実質的にU字状に湾曲する第2U字状部
とを有し、前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な第
2湾曲密封表面を前記別の第2平滑表面が有している第
2環状脚部とを備えている。請求項2にかかる圧力作動
型密封リングは、請求項1にかかる圧力作動型密封リン
グであって、前記第1及び第2湾曲密封表面が、前記第
1平滑表面を低圧部と高圧部に分ける環状のシールライ
ンを有し、前記環状湾曲部の前記弧状部が、前記シール
ラインよりも前記第1及び第2環状脚部の前記第1及び
第2自由端側である第1側に配置されており、前記第1
及び第2環状脚部の前記第1及び第2U字状部が、前記
シールラインを挟んで前記第1及び第2自由端の反対側
に配置されており、前記第1側にある前記第1表面の面
積が、前記第2側にある前記第1平滑表面の高圧部の面
積よりも大きい圧力作動型密封リングである。請求項3
にかかる圧力作動型密封リングは、請求項1または2に
かかる圧力作動型密封リングであって、前記第1および
第2環状脚部の前記U字状部は、前記第1及び第2湾曲
密封表面を構成するように、円周部分の中心角が約18
0度となるように形成されている。請求項4にかかる圧
力作動型密封リングは、請求項1〜3のいずれかにかか
る圧力作動型密封リングであって、前記第1および第2
環状脚部は、それぞれ前記環状湾曲部と前記U字状部と
の間に延びるように形成されており実質的に平面状であ
る平坦部を備えており、前記平坦部は、自由状態で前記
環状湾曲部から離れている部分ほど互いに近づいた状態
である。請求項5にかかる圧力作動型密封リングは、内
側環状湾曲部と、前記内側環状湾曲部の一方から前記内
側環状湾曲部の第1自由端まで延びるように形成されて
いる第1内側環状脚部と、前記内側環状湾曲部の他方か
ら前記内側環状湾曲部の第2自由端まで延びるように形
成されている第2内側環状脚部とを備えており、前記第
1および第2内側環状脚部が第1および第2内層曲面部
を備えている内層と;前記内層上に積層されて接合され
ており、外側環状湾曲部と、前記外側環状湾曲部の一方
から前記外側環状湾曲部の第3自由端まで延びるように
形成されている第1外側環状脚部と、前記外側環状湾曲
部の他方から前記外側環状湾曲部の第4自由端まで延び
るように形成されている第2外側環状脚部とを備えてお
り、前記第1および第2外側環状脚部が、それぞれ第1
および第2環状密封表面を有する第1および第2外層曲
面部を備えている外層とを備え;前記第1および第2内
層曲面部と前記第1および第2外層曲面部との互いの表
面が直に接するように前記内層と前記外層とが接合さ
れ、前記第1、第2、第3および第4自由端が、前記外
層に接する低圧流体と接するように前記環状湾曲部と環
状密封表面との間に位置している圧力作動型密封リング
である。請求項6にかかる圧力作動型密封リングは、少
なくとも約180度の弧状に延びる内層弧状部を少なく
とも1つ有する内側環状湾曲部と、前記内側環状湾曲部
の一方から前記内側環状湾曲部の第1自由端まで延びる
ように形成されている第1内側環状脚部と、前記内側環
状湾曲部の他方から前記内側環状湾曲部の第2自由端ま
で延びるように形成されている第2内側環状脚部とを備
えており、前記第1および第2内側環状脚部が、それぞ
れ第1および第2環状密封表面を有する第1および第2
内層曲面部を備えており、前記第1および第2環状密封
表面のそれぞれが、前記環状密封表面を逆転方向に延び
るように方向付けるよう弧状になっている内層と;前記
内層上に積層されて接合されており、少なくとも約18
0度の弧状に延びる外層弧状部を少なくとも1つ有する
外側環状湾曲部と、前記外側環状湾曲部の一方から前記
外側環状湾曲部の第3自由端まで延びるように形成され
ている第1外側環状脚部と、前記外側環状湾曲部のもう
一方から前記外側環状湾曲部の第4自由端まで延びるよ
うに形成されている第2外側環状脚部とを備えており、
前記第1および第2外側環状脚部がそれぞれ第1および
第2外層曲面部を備えており、前記第1および第2外層
曲面部が、互いの表面が直に接するように前記第1およ
び第2内層曲面部に接合されている外層とを備え;前記
第1及び第2環状密封表面が環状のシールラインを構成
し、前記第1および第2自由端が、前記外層に接する低
圧流体と接するように、前記シールラインと前記外側環
状湾曲部に接しかつ前記シールラインに平行な線との間
に配置されている圧力作動型密封リングである。請求項
7にかかる圧力作動型密封リングは、第1半径で少なく
とも約180度の弧状に延びる弧状部を少なくとも1つ
有し、第1高圧流体が流動可能に接触可能な実質的に滑
らかな凹状の第1表面と、前記第1高圧流体よりも圧力
が低い第2低圧流体が流動可能に接触可能な凸状の第2
表面とを有する環状湾曲部と;前記第2低圧流体が流動
可能に接触可能な第1自由端を有し、かつ前記環状湾曲
部の一方から前記第1自由端まで延びるように形成され
ており、前記環状湾曲部の前記第1表面から前記第1自
由端まで連続的に延びるように形成された実質的に滑ら
かな第1平滑表面と、前記環状湾曲部の前記第2表面か
ら前記第1自由端まで延びるように形成された実質的に
滑らかな第2平滑表面と、第2半径で少なくとも約18
0度の弧状に延びる第1U字状部とを有し、前記第2低
圧流体が流動可能に接触可能な第1湾曲密封表面を前記
第1平滑表面が有している第1環状脚部と;前記第2低
圧流体が流動可能に接触可能な第2自由端を有し、かつ
前記環状湾曲部の他方から前記第2自由端まで延びるよ
うに形成されており、前記環状湾曲部の前記第1表面か
ら前記第2自由端まで連続的に延びるように形成された
実質的に滑らかな別の第1平滑表面と、前記環状湾曲部
の前記第2表面から前記第2自由端まで延びるように形
成された実質的に滑らかな別の第2平滑表面と、第3半
径で少なくとも180度の弧状に延びる第2U字状部と
を有し、前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な第2
湾曲密封表面を前記別の第2平滑表面が有している第2
環状脚部とを備え;前記第1及び第2湾曲密封表面が、
前記第1平滑表面を低圧部と高圧部に分ける環状のシー
ルラインを構成し;前記環状湾曲部の前記弧状部が、前
記シールラインよりも前記第1及び第2環状脚部の前記
第1及び第2自由端側である第1側に配置されており、
前記第1及び第2環状脚部の前記第1及び第2U字状部
が、前記シールラインを挟んで前記第1及び第2自由端
の反対側に配置されており;前記第1半径が前記第2お
よび第3半径のいずれよりも大きい圧力作動型密封リン
グである。請求項8にかかる圧力作動型密封リングは、
請求項1〜4および7のいずれかにかかる圧力作動型密
封リングであって、前記環状湾曲部、前記第1環状脚部
および前記第2環状脚部は、互いに接合された外層およ
び内層から構成され、前記外層は前記環状湾曲部と前記
第1および第2環状脚部の前記第2表面となっており、
前記内層は前記環状湾曲部と前記第1および第2環状脚
部の前記第1表面となっている。
【0011】請求項9にかかる圧力作動型密封リング
は、自由状態で、少なくとも約180度の弧状に延びる
内層弧状部を少なくとも1つ有する内側環状湾曲部と、
前記内側環状湾曲部の一方から前記内側環状湾曲部の第
1自由端まで延びるように形成されている第1内側環状
脚部と、前記内側環状湾曲部の他方から前記内側環状湾
曲部の第2自由端まで延びるように形成されている第2
内側環状脚部とを備えており、前記第1および第2内側
環状脚部が、それぞれ第1および第2環状密封表面と、
前記環状密封表面を逆転方向に延びるように方向付ける
よう少なくとも約180度の弧状になっている第1およ
び第2曲面部を備えている環状内層と;前記内層上に積
層されて接合されており、少なくとも約180度の弧状
に延びる外層弧状部を少なくとも1つ有する外側環状湾
曲部と、前記外側環状湾曲部の一方から前記外側環状湾
曲部の第3自由端まで延びるように形成されている第1
外側環状脚部と、前記外側環状湾曲部の他方から前記外
側環状湾曲部の第4自由端まで延びるように形成されて
いる第2外側環状脚部とを備えている環状外層とを備
え;前記内側環状湾曲部と外側環状湾曲部は、前記内層
と外層とを接合により結合させるために直に接して接合
しており;前記第1、第2、第3および第4自由端が、
前記外層に接する低圧流体と接するように、前記環状湾
曲部と前記環状密封表面との間に配置されている圧力作
動型密封リングである。請求項10にかかる圧力作動型
密封リングは、第1半径で少なくとも約180度の弧状
に延びる内層弧状部を少なくとも1つ有する内側環状湾
曲部と、前記内側環状湾曲部の一方から前記内側環状湾
曲部の第1自由端まで延びるように形成されている第1
内側環状脚部と;前記内側環状湾曲部の他方から前記内
側環状湾曲部の第2自由端まで延びるように形成されて
いる第2内側環状脚部とを備えており、前記第1および
第2内側環状脚部が、第1および第2環状密封表面を構
成するための第2半径の第1および第2曲面部をそれぞ
れ備えており、前記第1および第2環状密封表面のそれ
ぞれが、前記環状密封表面を逆転方向に延びるように方
向付けるよう弧状になっている環状の内層と;前記内層
上に積層されて接合されており、少なくとも1つの外側
環状湾曲部と、前記外側環状湾曲部の一方から第3自由
端まで湾曲して延びるように形成されている第1外側環
状脚部と、前記外側環状湾曲部の他方から第4自由端ま
で湾曲して延びるように形成されている第2外側環状脚
部とを備えている環状の外層とを備え;前記内側環状湾
曲部と外側環状湾曲部は、前記内層と外層とを接合によ
り結合させるために直に接して接合しており;前記第1
及び第2湾曲密封表面が、前記第1平滑表面を低圧部と
高圧部に分ける環状のシールラインを構成し、前記第1
および第2自由端が、前記外層に接する低圧流体と接す
るように、前記シールラインと前記外側環状湾曲部に接
しかつ前記シールラインに平行な線との間に配置されて
おり;前記第1半径が前記第2半径よりも大きい圧力作
動型密封リングである。
【0012】請求項11にかかる圧力作動型密封リング
は、請求項9または10にかかる圧力作動型密封リング
であって、前記第1および第2外側環状脚部が、それぞ
れ第3および第4曲面部を備えており、前記第3および
第4曲面部は前記第1および第2曲面部に直に接して接
合している圧力作動型密封リングである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態による内
圧力作動型密封リング10を図1〜3に示す。密封リン
グ10は、環状湾曲部12と、湾曲部12の一方から延
びるように形成された第1環状脚部14と、湾曲部12
のもう一方から延びるように形成された第2環状脚部1
6とを備えている。
【0014】この実施形態では、密封リング10は弾性
金属材料からなる環状部材20および22の2つの部材
から構成されている。それぞれの部材の厚みは0.00
5インチであることが好ましい。もちろん、厚みは、製
造や2つの部材間の接着性の点から、適宜設計変更可能
である。環状部材20および22を構成する金属材料と
しては、INCONEL、WASPALLOY等の高温
弾性材料や高温ステンレス鋼の他、新たに開発された高
温弾性材料等を用いることができる。
【0015】環状部材20は外層であり、内層となる環
状部材22上に積層されている。環状部材20と環状部
材22とは、互いの表面同士が直に接するように接合さ
れている。環状部材20には低圧流体が流動可能に接触
し得る。また、環状部材22には、密封リング10に圧
力が作動するように高圧流体が流動可能に接触し得る。
【0016】環状部材22は、密封リング10の内表面
となる第1表面24を有し、高圧流体と接触することで
密封リング10に圧力が作動する。また、環状部材20
は密封リング10の外表面となる第2表面26を有し、
低圧流体と接触する。このように、密封リング10はリ
ングの内側から圧力が作動することにより密封されるよ
うになっている。すなわち、密封リング10は、密封さ
れた高圧流体による圧力が密封リング10に対して半径
方向外方に向かって作動することにより密封効果を発揮
する。
【0017】湾曲部12は、図2および3に示すよう
に、長手方向の断面が円弧状となっている。湾曲部12
は円周方向に延びるように形成され、円周部の中心角は
約180度以上であり190度〜210度の範囲内であ
ることが好ましい。例えば、湾曲部は円周部の中心角が
約212.66度となるように円周方向に延びるように
形成される。湾曲部12は、図2に示すように、パイプ
フランジ30および32と接触しないように配置されて
いる。このような構造により、湾曲部12は半径方向内
方に変形自在であり、湾曲部12内の局部応力を緩和す
ることができる。すなわち、湾曲部12はパイプフラン
ジ30および32に接触していないので、湾曲部12内
の応力が一様に分布(分散)する。さらに、湾曲部12
は実質的に滑らかな円弧を描いているので、円周部がフ
ランジ部に密着する従来タイプの密封リングやV字型密
封リングのように、大きな局部応力が一ヶ所に集中する
ことがない。
【0018】脚部14および16は、脚部14が脚部1
6と線対象である点を除けば、実質的に同一である。脚
部14は実質的に平面状である平坦部40を含み、この
平面部40は湾曲部12の一方から延びるように形成さ
れている。湾曲部42は平坦部40から自由端44に向
かって延びるように形成されている。湾曲部42はパイ
プフランジ30と接触する湾曲密封表面46を含み、こ
れらの間に流体圧により密封されるシール部が環状に形
成される。
【0019】同様に、第2脚部16は実質的に平面状で
ある平坦部50を含み、この平坦部50は湾曲部12の
もう一方から延びるように形成されている。湾曲部52
は平坦部50から自由端54に向かって延びるように形
成されている。湾曲部52はパイプフランジ32と接触
する湾曲密封表面56を含み、これらの間に流体圧によ
り密封されるシール部が環状に形成される。
【0020】応力が無い状態で、環状部材20と22と
の接合力を維持するために、平坦部40および50は湾
曲部12から離れている部分ほど互いに近づいた状態で
あることが好ましい。なお、ここでは図示はしないが、
応力が無い状態での平坦部40および50は、所望によ
り平行であってもよく末広がり (diverging) の状態で
あってもよい。この結果、湾曲部12の円周部の中心角
は180度以下になってもよい。また、平坦部40およ
び50は、以下に示す実施形態の一例のように、半径方
向内方に向かって湾曲していてもよい。平坦部40およ
び50の内表面は湾曲部12の内表面と同一平面上にあ
り、実質的に滑らかな表面となっている。本明細書で開
示している内容からも当業者にとって明らかな通り、こ
こでいう「実質的に滑らかな表面」とは、平坦な表面だ
けでなく、角のない外観上滑らかな曲面も含む。すなわ
ち、「実質的に滑らかな表面」は、拡大して見た場合に
はざらざらしているような面も含む。
【0021】湾曲部42および52は、円周部の中心角
が約180度、好ましくは180度よりやや大きくなる
ように円周方向に沿って延びるように形成されているこ
とにより、湾曲密封表面46および56が、それぞれパ
イプフランジ30および32に確実に接触して一対のシ
ール部が環状に形成される。湾曲部42および52の端
部は、図示しているように平坦面を有していてもよく、
自由端44および54まで湾曲していてもよい。
【0022】環状部材20は、密封リング10の強度を
向上させるが、密封リング10内の高圧流体が流動可能
に接触し得るようにはなっていない。必要に応じて、脚
部14および16がより変形自在となるように溝58の
ような切欠部を複数設けてもよい。溝58は、密封リン
グ10の製造時や設置の際の必要性に応じて設けられる
ものである。溝58は、密封リング10の円周方向に沿
って等間隔に配置されることが好ましく、脚部14およ
び16の両方に、平坦部40および50から湾曲部42
および52にわたって形成されることが好ましい。例え
ば、図1では、8個の溝58が脚部14および16のそ
れぞれに形成されている(脚部14のみ図示)。
【0023】この実施形態では環状部材20および22
が、互いの表面が直に接する形で積層されているが、こ
れらの2つの部材の間に緩衝性材料からなる層が配置さ
れていてもよい。また、図示した実施形態では2つの部
材から構成された2層構造であるが、複数の部材が積層
された多層構造であってもよく、以下に述べるように1
つの部材からなる単層構造であってもよい。また、環状
部材20および22は、ここで開示しているように同一
厚みでもよく、必要性及び/又は所望により厚みが異な
っていてもよい。
【0024】さらに、環状部材20および22を構成す
る材質の特性及び/又は組成は同じであってもよく、異
なっていてもよい。例えば、材質は、シール部に応じて
好ましい伸縮性能が得られるように適宜選択することが
できる。密封リングの耐腐食性や機械的特性を向上させ
るために、各々の部材は異なった材質で構成されていて
もよい。
【0025】また、本明細書中に開示されている他の実
施形態から明らかなように、湾曲部12は、以下に述べ
るように、複数のひだを有する構造であってもよく、外
圧を受けることにより密封されるように変形する構造で
あってもよい。この実施形態では、ニッケル、鉛、銀等
の軟質の金属材料の他、以下の実施形態で述べているよ
うに好適な材料がスメアリングによりメッキ (smearing
plating) された層を備えていてもよい。
【0026】航空機用のダクティングシステムに使用さ
れている気圧式のV字型継手のような多層構造の密封リ
ングが通常のジェットエンジンに用いられる場合、各々
の部材の厚みは約0.005インチである。しかしなが
ら、リングの直径や各層の厚みには特に制限はない。部
材の厚みは使用時や試験時の圧力や温度によって決定さ
れる。また、使用する部材の数や厚みも、設置時にどれ
だけ余裕スペースがあるか、被シール部である部品や装
置の温度変化などによって使用時にどの程度たわむかに
より決定される。さらに、ひだ状(convolution type)
の密封リングのひだの数等、断面の形状によっても厚み
が決まってくる。例えば、典型的なひだが1つの密封リ
ングでは、通常、内径が約4.96インチ、外径が約
5.24インチで、厚みが約0.005(±0.00
1)インチである2つの部材が積層された構造を有する
ことになろう。
【0027】密封リング10と被シール部材との間に作
用する力および密封リング10内の応力値は、必要性及
び/又は所望により、(1)脚部14および16の平坦
部40および50の長さの違い、(2)使用する部材の
数の違い、(3)部材の厚みの違い、及び/又は(4)
密封リングのその他の構造上の違いによって変化する。
すなわち、平坦部40および50の長さを短くすること
により、湾曲部に作用する力や湾曲部内の応力値が増大
する。また、密封リング全体としての厚みは同じままで
部材の数を増やすことにより、少ない数の部材で構成さ
れた密封リングに比べて湾曲部に作用する力や湾曲部内
の応力値は低下する。例えば、0.010インチの厚み
を有する部材で構成される単層構造の密封リングと約
0.005インチの厚みを有する部材が2つ積層された
2層構造の密封リングとを比較すると、単層構造の密封
リングにおける湾曲部に作用する力や湾曲部内の応力値
の方が高い。
【0028】図4に示す実施形態 本願発明の第2の実施形態による密封リング110を図
4に示す。密封リング110は、密封リング10におい
て、外側層がなく内側層122の厚みが2倍になってい
ること以外は密封リング10と実質的に同一である。こ
のように、密封リング110は、図1〜3で示した密封
リング10と同じ厚みの単層構造のリングである。この
実施形態は、図1〜3で示した第1の実施形態と実質的
に同一であるため、詳細については省略する。
【0029】密封リング110は内圧力作動型密封リン
グであり、環状湾曲部112と、湾曲部112の一方か
ら延びるように形成された第1環状脚部114と、湾曲
部112のもう一方から延びるように形成された第2環
状脚部116とを備えている。この実施形態では、密封
リング110は弾性金属材料からなる1層の環状部材1
22から構成されており、厚みは約0.010インチで
あることが好ましい。なお、厚みは製造や2つの部材間
の接着性の観点から適宜設計変更可能である。環状部材
122を構成する金属材料としては、INCONEL、
WASPALLOY等の高温弾性材料や、高温ステンレ
ス鋼の他、新しく開発された高温弾性材料等を用いるこ
とができる。
【0030】環状部材122には、内表面となる第1表
面124があり、密封リング110に圧力が作動するこ
とで高圧流体が接触し得る。また、外表面となる第2表
面126には低圧流体が接触し得る。このように、密封
リング110はリングの内側から圧力が作動することに
より密封されるようになっている。すなわち、密封リン
グ110は、密封された高圧流体による圧力が密封リン
グ110に対して半径方向外方に向かって作動すること
により密封効果を発揮する。
【0031】湾曲部112は、図4に示すように、長手
方向の断面が円弧状となっている。湾曲部112は円周
方向に延びるように形成され、円周部の中心角は約18
0度以上であり190度〜210度の範囲内であること
が好ましい。例えば、湾曲部は円周部の中心角が約21
2.66度となるように円周方向に延びるように形成さ
れる。湾曲部112は密封リングが設置される部材と接
触しないように配置されている。このような構造によ
り、湾曲部112は半径方向内方に変形自在であり、湾
曲部112内の局部応力を緩和することができる。すな
わち、湾曲部112は密封リングが設置される部材に接
触していないので、湾曲部112内の応力が一様に分布
(分散)する。さらに、湾曲部12は実質的に滑らかな
円弧を描いているので、大きな局部応力が一ヶ所に集中
することがない。
【0032】脚部114および116は、脚部114が
脚部116と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部114は実質的に平面状である平坦部140
を含み、この平面部140は湾曲部112の一方から延
びるように形成されている。湾曲部142は平坦部14
0から自由端144に向かって延びるように形成されて
いる。湾曲部142は被シール部材の一方(図示せず)
の一部と接触する湾曲密封表面146を含み、これらの
間に流体圧により密封されるシール部が環状に形成され
る。
【0033】同様に、第2脚部116は実質的に平面状
である平坦部150を含み、この平坦部150は湾曲部
112のもう一方から延びるように形成されている。湾
曲部152は平坦部150から自由端154に向かって
延びるように形成されている。湾曲部152は被シール
部材の他方(図示せず)の一部と接触する湾曲密封表面
156を含み、これらの間に流体圧により密封されるシ
ール部が環状に形成される。
【0034】応力が無い状態で、平坦部140および1
50は湾曲部112から離れている部分ほど互いに近づ
いた状態であることが好ましい。なお、ここでは図示は
しないが、応力が無い状態での平坦部140および15
0は、所望により平行であってもよく末広がりの状態で
あってもよい。この結果、湾曲部112の円周部の中心
角は180度以下になってもよい。また、平坦部140
および150は、以下に示す実施形態の一例のように、
半径方向内方に向かって湾曲していてもよい。平坦部1
40および150の内表面は湾曲部112の内表面と同
一平面上にあり、実質的に滑らかな表面となっている。
【0035】湾曲部142および152は、円周部の中
心角が約180度、好ましくは180度よりやや大きく
なるように円周方向に沿って延びるように形成されてい
ることにより、湾曲密封表面146および156が、そ
れぞれ被シール部材(図示せず)に確実に接触して一対
のシール部が環状に形成される。湾曲部142および1
52の端部は、図からわかるように平坦面を有していて
もよく、自由端144および154まで湾曲していても
よい。
【0036】この実施形態では、密封リング110は、
ニッケル、鉛、銀等の軟質の金属材料の他、好ましい材
料がスメアリングによりメッキされた層を備えているこ
とが好ましい。スメアリングによるメッキは浴槽メッキ
により、密封リング110の全表面に施されることが好
ましい。しかしながら、環状密封表面146および15
6だけにメッキを施してもよい。メッキすることによ
り、密封リング110の装着時に、例えばパイプフラン
ジやシール部のパッキンの表面等の欠陥部を補修するこ
とができる。図5に示す実施形態 本願発明の第3の実施形態による密封リング210を図
4に示す。この密封リング210は2層構造の他の例で
あり、エンジンケーシング260に設置されている。密
封リング210は、外圧力作動型密封リングとなるよう
に密封リングが上下逆さに設置されていること以外は密
封リング10と実質的に同一である。このように、内層
となる環状部材222は半径方向外側に配置されてい
る。密封リング210は密封リング10と同様の構造を
有するため、詳細については省略する。
【0037】密封リング210は、環状湾曲部212
と、湾曲部212の一方から延びるように形成された第
1環状脚部214と、湾曲部212のもう一方から延び
るように形成された第2環状脚部216とを備えてい
る。密封リング210は、内部ハウジング264と外部
ハウジング266との間に形成されたエンジンケーシン
グ260の空洞262内に配置されている。第1脚部2
14は内部ハウジング264のフランジ268に接触し
ており、脚部216は外部ハウジング266のフランジ
270に接触していることにより、密封部を形成してい
る。高圧流体は、溝272内に配置されており、密封リ
ング210の外側表面に高圧を作用させる。
【0038】この実施形態では、密封リング210は弾
性金属材料からなる環状部材220および222の2つ
の部材から構成されている。それぞれの部材の厚みは
0.005インチであることが好ましい。もちろん、厚
みは、製造や2つの部材間の接着性の点から、適宜設計
変更可能である。環状部材220および222を構成す
る金属材料としては、INCONEL、WASPALL
OY等の高温弾性材料や高温ステンレス鋼の他、新たに
開発された高温弾性材料等を用いることができる。
【0039】環状部材220は外層であり、内層となる
環状部材222上に積層されている。環状部材220と
環状部材222とは、互いの表面同士が直に接するよう
に接合されている。環状部材220には低圧流体が流動
可能に接触し得る。また、環状部材222には高圧流体
が流動可能に接触し得るため、密封リング210に圧力
が作動する。環状部材222には、密封リング210の
内表面となる第1表面224があり、密封リング210
に圧力が作動するように高圧流体が接触し得る。また、
環状部材220には、密封リング210の外表面となる
第2表面226があり、低圧流体が接触し得る。このよ
うに、密封リング210はリングの外側から圧力が作動
することにより密封されるようになっている。すなわ
ち、密封リング210は、密封された高圧流体による圧
力が密封リング210に対して半径方向外方に向かって
作動することにより密封効果を発揮する。
【0040】湾曲部212は、図5に示すように、長手
方向の断面が円弧状となっている。湾曲部212は円周
方向に延びるように形成され、円周部の中心角は約18
0度以上であり190度〜210度の範囲内であること
が好ましい。例えば、湾曲部は円周部の中心角が約21
2.66度となるように円周方向に延びるように形成さ
れる。湾曲部212は、図5に示すように、パイプフラ
ンジ268および270と接触しないように配置されて
いる。このような構造により、湾曲部212は半径方向
内方に変形自在であり、湾曲部212内の局部応力を緩
和することができる。すなわち、湾曲部212はパイプ
フランジ268および270に接触していないので、湾
曲部212内の応力が一様に分布(分散)する。さら
に、湾曲部12は実質的に滑らかな円弧を描いているの
で、大きな局部応力が一ヶ所に集中することがない。
【0041】脚部214および216は、脚部214が
脚部216と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部214は実質的に平面状である平坦部240
を含み、この平面部240は湾曲部212の一方から延
びるように形成されている。湾曲部242は平坦部24
0から自由端244に向かって延びるように形成されて
いる。湾曲部242はパイプフランジ268と接触する
湾曲密封表面246を含み、これらの間に流体圧により
密封されるシール部が環状に形成される。
【0042】同様に、第2脚部216は実質的に平面状
である平坦部250を含み、この平坦部250は湾曲部
212のもう一方から延びるように形成されている。湾
曲部252は平坦部250から自由端254に向かって
延びるように形成されている。湾曲部252はパイプフ
ランジ270と接触する湾曲密封表面256を含み、こ
れらの間に流体圧により密封されるシール部が環状に形
成される。
【0043】応力が無い状態で、平坦部240および2
50は湾曲部212から離れている部分ほど互いに近づ
いた状態であることが好ましい。なお、ここでは図示は
しないが、応力が無い状態での平坦部240および25
0は、所望により平行であってもよく末広がりの状態で
あってもよい。この結果、湾曲部212の円周部の中心
角は180度以下になってもよい。また、平坦部240
および250は、以下に示す実施形態の一例のように、
半径方向内方に向かって湾曲していてもよい。平坦部2
40および250の内表面は湾曲部212の内表面と同
一平面上にあり、実質的に滑らかな表面となっている。
【0044】湾曲部242および252は、円周部の中
心角が約180度、好ましくは180度よりやや大きく
なるように円周方向に沿って延びるように形成されてい
ることにより、湾曲密封表面246および256が、そ
れぞれパイプフランジ268および270に確実に接触
して一対のシール部が環状に形成される。湾曲部242
および252の端部は、図示しているように平坦面を有
していてもよく、自由端244および254まで湾曲し
ていてもよい。
【0045】環状部材220は、密封リング210の強
度を向上させるが、密封リング210内の高圧流体とは
流動可能に接触し得るようになっていない。図示されて
いるようなエンジンケーシングに用いられる密封リング
210は直径が大きく、通常は環状部材220に切欠部
が形成される必要はない。しかしながら、必要に応じ
て、脚部214および216がより変形自在となるよう
に複数の切欠部が形成されていてもよい。
【0046】この実施形態では環状部材220および2
22が、互いの表面が直に接する形で積層されている
が、これらの2つの部材の間に緩衝性材料からなる層が
配置されていてもよい。また、図示した実施形態では2
つに部材から構成されているが、多層構造であってもよ
く、単層構造であってもよい。また、環状部材220お
よび222は、ここで開示しているように同一厚みでも
よく、必要性及び/又は所望により厚みが異なっていて
もよい。さらに、環状部材220および222を構成す
る材質の特性及び/又は組成は同じであってもよく、異
なっていてもよい。例えば、材質は、密シール部に応じ
て好ましい伸縮性能が得られるように適宜選択すること
ができる。密封リングの耐腐食性や機械的特性を向上さ
せるために、各々の部材は異なった材質で構成されてい
てもよい。
【0047】また、本明細書中に開示されている他の実
施形態から明らかなように、湾曲部212は、以下に述
べるように、複数のひだを有する構造であってもよい。
この実施形態では、ニッケル、鉛、銀等の軟質の金属材
料の他、以下の実施形態で述べているように好適な材料
がスメアリングによりメッキされた層を備えていてもよ
い。この実施形態および本発明における他の多層構造の
実施形態では、密封リングはメッキされていなくてもよ
く、噴霧するなどの常法によりTRIBALOYなどで
コーティングされていてもよい。
【0048】密封リング210と被シール部材との間に
作用する力および密封リング210内の応力値は必要性
及び/又は所望により、(1)脚部214および216
の平坦部240および250の長さの違い、(2)使用
する部材の数の違い、(3)部材の厚みの違い、及び/
又は(4)密封リングのその他の構造上の違いよって変
化する。すなわち、平坦部240および250の長さを
短くすることにより、湾曲部に作用する力や湾曲部内の
応力値が増大する。また、密封リング全体としての厚み
は同じままで部材の数を増やすことにより、少ない数の
部材で構成された密封リングに比べて湾曲部に作用する
力や湾曲部内の応力値は低下する。
【0049】図6に示す実施形態 本願発明の第4の実施形態による密封リング310を図
6に示す。この密封リング310は2層構造のひだ状の
密封リングである。密封リング310は、密封リング1
0の湾曲部12に相当する湾曲部312がひだ状となる
ように変形されていること以外は密封リング10と実質
的に同一である。従って、密封リング310の詳細につ
いては省略する。
【0050】密封リング310は、内圧力作動型密封リ
ングであり、環状湾曲部312と、湾曲部312の一方
から延びるように形成された第1環状脚部314と、湾
曲部312のもう一方から延びるように形成された第2
環状脚部316とを備えている。この実施形態では、密
封リング310は弾性金属材料からなる環状部材320
および322の2つの部材から構成されている。それぞ
れの部材の厚みは0.005インチであることが好まし
い。もちろん、厚みは、製造や2つの部材間の接着性の
点から、適宜設計変更可能である。環状部材320およ
び322を構成する金属材料としては、INCONE
L、WASPALLOY等の高温弾性材料や高温ステン
レス鋼の他、新たに開発された高温弾性材料等を用いる
ことができる。
【0051】環状部材320は外層であり、内層となる
環状部材322上に積層されている。環状部材320と
環状部材322とは、互いの表面同士が直に接するよう
に接合されている。環状部材320には低圧流体が流動
可能に接触し得る。また、環状部材322には高圧流体
が流動可能に接触し得るため、密封リング310に圧力
が作動する。環状部材322には、密封リング310の
内表面となる第1表面324があり、高圧流体が接触し
得ることで密封リング310に圧力が作動する。また、
環状部材320には、密封リング310の外表面となる
第2表面326があり、低圧流体が接触し得る。このよ
うに、密封リング310はリングの内側から圧力が作動
することにより密封されるようになっている。すなわ
ち、密封リング310は、密封された高圧流体による圧
力が密封リング310に対して半径方向外方に向かって
作動することにより密封効果を発揮する。
【0052】湾曲部312は、凹部330を含み、凹部
330から連続して形成されている第1凸部332およ
び第2凸部334からそれぞれ脚部314および316
に連続するように形成されている。凹部330の側壁は
ほぼ平行であるが、凹部330の側壁が第1凸部332
および第2凸部334に近い部分ほど互いに近づいた状
態であってもよい。このような構成により、密封リング
310は長手方向の断面形状がE型となっている。湾曲
部312は、米国特許5,249,814号に開示され
ているように、多数のひだを有していてもよい。
【0053】湾曲部312は、被シール部材と接触しな
いように配置されている。このような構造により、湾曲
部312は半径方向内方に変形自在であり、湾曲部31
2内の局部応力を緩和することができる。すなわち、湾
曲部312は被シール部材に接触していないので、湾曲
部312内の応力が一様に分布(分散)する。さらに、
湾曲部312は実質的に滑らかな円弧を描いているの
で、大きな局部応力が一ヶ所に集中することがない。
【0054】脚部314および316は、脚部314が
脚部316と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部314は実質的に平面状である平坦部340
を含み、この平面部340は湾曲部312の一方から延
びるように形成されている。湾曲部342は平坦部34
0から自由端344に向かって延びるように形成されて
いる。湾曲部342は被シール部材の一方(図示せず)
と接触する湾曲密封表面346を含み、これらの間に流
体圧により密封されるシール部が環状に形成される。
【0055】同様に、第2脚部316は実質的に平面状
である平坦部350を含み、この平坦部350は湾曲部
312のもう一方から延びるように形成されている。湾
曲部352は平坦部350から自由端354に向かって
延びるように形成されている。湾曲部352は被シール
部材の他方(図示せず)と接触する湾曲密封表面356
を含み、これらの間に流体圧により密封されるシール部
が環状に形成される。
【0056】応力が無い状態で、環状部材320と32
2との接合力を維持するために、平坦部340および3
50は湾曲部312から離れている部分ほど互いに近づ
いた状態であることが好ましい。なお、ここでは図示は
しないが、応力が無い状態での平坦部340および35
0は、所望により平行であってもよく末広がりの状態で
あってもよい。この結果、湾曲部312の円周部の中心
角は180度以下になってもよい。また、平坦部340
および350は、以下に示す実施形態の一例のように、
半径方向内方に向かって湾曲していてもよい。平坦部3
40および350の内表面は湾曲部312の内表面と同
一平面上にあり、実質的に滑らかな表面となっている。
【0057】湾曲部342および352は、円周部の中
心角が約180度、好ましくは180度よりやや大きく
なるように円周方向に沿って延びるように形成されてい
ることにより、湾曲密封表面346および356が、そ
れぞれ被シール部材(図示せず)に確実に接触して一対
のシール部が環状に形成される。湾曲部342および3
52の端部は、図示しているように平坦面を有していて
もよく、自由端344および354まで湾曲していても
よい。
【0058】環状部材320は、密封リング310の強
度を向上させるが、密封リング310内の高圧流体とは
流動可能に接触し得るようになっていない。必要に応じ
て、脚部314および316がより変形自在となるよう
に溝358のような切欠部を複数設けてもよい。溝35
8は、密封リング310の製造時や設置の際の必要性に
応じて設けられるものである。溝358は、密封リング
310の円周方向に沿って等間隔に配置されることが好
ましく、脚部314および316の両方に、平坦部34
0および350から湾曲部342および352にわたっ
て形成されることが好ましい。例えば、図1に示すよう
に、8個の溝358が脚部314および316のそれぞ
れに形成されている(脚部314のみ図示)。
【0059】この実施形態では環状部材320および3
22が、互いの表面が直に接する形で積層されている
が、これらの2つの部材の間に緩衝性材料からなる層が
配置されていてもよい。また、図示した実施形態では2
層構造を有するが、多層構造であってもよく、単層構造
であってもよい。また、環状部材320および322
は、ここで開示しているように同一厚みでもよく、必要
性及び/又は所望により厚みが異なっていてもよい。さ
らに、環状部材320および322を構成する材質の特
性及び/又は組成は同じであってもよく、異なっていて
もよい。例えば、材質は、シール部に応じて好ましい伸
縮性能が得られるように適宜選択することができる。密
封リングの耐腐食性や機械的特性を向上させるために、
各々の部材は異なった材質で構成されていてもよい。
【0060】また、本明細書中に開示されている他の実
施形態から明らかなように、湾曲部312は、先に述べ
たようにリングの外部から圧力を受けることにより密封
されるような外圧力作動型の構造であってもよい。この
実施形態では、ニッケル、鉛、銀等の軟質の金属材料の
他、好ましい材料がスメアリングによりメッキされた層
を備えていてもよい。この実施形態および本発明におけ
る他の多層構造の実施形態では、密封リングはメッキさ
れていなくてもよく、噴霧するなどの常法によりTRI
BALOYなどでコーティングされていてもよい。
【0061】図7に示す実施形態 本願発明の第5の実施形態による2層構造の密封リング
410を図7に示す。密封リング410は、密封リング
10の平坦部40および50に相当する部分が湾曲する
ように変形されていること以外は密封リング10と実質
的に同一である。従って、密封リング410の詳細につ
いては省略する。
【0062】密封リング410は、内圧力作動型密封リ
ングであり、環状湾曲部412と、湾曲部412の一方
から延びるように形成された第1環状脚部414と、湾
曲部412のもう一方から延びるように形成された第2
環状脚部416とを備えている。この実施形態では、密
封リング410は弾性金属材料からなる環状部材420
および422の2つの部材から構成されている。それぞ
れの部材の厚みは0.005インチであることが好まし
い。もちろん、厚みは、製造や2つの部材間の接着性の
点から、適宜設計変更可能である。環状部材420およ
び422を構成する金属材料としては、INCONE
L、WASPALLOY等の高温弾性材料や高温ステン
レス鋼の他、新たに開発された高温弾性材料等を用いる
ことができる。
【0063】環状部材420は外層であり、内層となる
環状部材422上に積層されている。環状部材420と
環状部材422とは、互いの表面同士が直に接するよう
に接合されている。環状部材420には低圧流体が流動
可能に接触し得る。また、環状部材422は密封リング
410に圧力が作動するように、高圧流体が流動可能に
接触し得る。環状部材422には、密封リング410の
内表面となる第1表面424があり、高圧流体が接触し
得ることで密封リング410に圧力が作動する。また、
環状部材420には、密封リング410の外表面となる
第2表面426があり、低圧流体が接触し得る。このよ
うに、密封リング410はリングの内側から圧力が作動
することにより密封されるようになっている。すなわ
ち、密封リング410は、密封された高圧流体による圧
力が密封リング410に対して半径方向外方に向かって
作動することにより密封効果を発揮する。
【0064】湾曲部412は、長手方向の断面が円弧状
となっている。湾曲部412は円周方向に延びるように
形成され、円周部の中心角は約180度以上であり19
0度〜210度の範囲内であることが好ましい。例え
ば、湾曲部は円周部の中心角が約212.66度となる
ように円周方向に延びるように形成される。湾曲部41
2は、被シール部材と接触しないように配置されてい
る。このような構造により、湾曲部412は半径方向内
方に変形自在であり、湾曲部412内の局部応力を緩和
することができる。すなわち、湾曲部412は被シール
部材に接触していないので、湾曲部412内の応力が一
様に分布(分散)する。さらに、湾曲部412は実質的
に滑らかな円弧を描いているので、大きな局部応力が一
ヶ所に集中することがない。
【0065】脚部414および416は、脚部414が
脚部416と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部414は半径方向内方に湾曲した第1湾曲部
440を含み、この湾曲部440は湾曲部412の一方
からほぼ接線方向に延びるように形成されている。半径
方向外方に湾曲した第2湾曲部442は第1湾曲部44
0から自由端444に向かってほぼ接線方向に延びるよ
うに形成されている。このように湾曲部412から第1
湾曲部440との間および第1湾曲部440と第2湾曲
部442との間はほぼ滑らかな曲線を描いており、出来
る限り平坦部がないように形成されることが好ましい。
第2湾曲部442は、被シール部材の一方と接触する湾
曲密封表面446を含み、これらの間に流体圧により密
封されるシール部が環状に形成される。
【0066】同様に、第2脚部416は半径方向内方に
湾曲した第1湾曲部450を含み、この湾曲部450は
湾曲部412の一方からほぼ接線方向に延びるように形
成されている。半径方向外方に湾曲した第2湾曲部45
2は第1湾曲部450から自由端454に向かってほぼ
接線方向に延びるように形成されている。このように湾
曲部412から第1湾曲部450との間および第1湾曲
部450と第2湾曲部452との間はほぼ滑らかな曲線
を描いており、出来る限り平坦部がないように形成され
ることが好ましい。第2湾曲部452は、被シール部材
の他方と接触する湾曲密封表面456を含み、これらの
間に流体圧により密封されるシール部が環状に形成され
る。
【0067】応力が無い状態で、第1湾曲部440およ
び450は湾曲部412から離れている部分ほど互いに
近づいた状態であることが好ましい。第1湾曲部440
および450の内表面は湾曲部412の内表面と同一平
面上にあり、実質的に滑らかな表面となっている。第2
湾曲部442および452は、円周部の中心角が約18
0度、好ましくは180度よりやや大きくなるように円
周方向に沿って延びるように形成されていることによ
り、湾曲密封表面446および456が、それぞれ被シ
ール部材に確実に接触して一対のシール部が環状に形成
される。湾曲部442および452の端部は、図示して
いるように平坦面を有していてもよく、自由端444お
よび454まで湾曲していてもよい。
【0068】環状部材420は、密封リング410の強
度を向上させるが、密封リング410内の高圧流体とは
流動可能に接触し得るようになっていない。必要に応じ
て、脚部414および416がより変形自在となるよう
に複数の切欠部(図示せず)を設けてもよい。この実施
形態では環状部材420および422が、互いの表面が
直に接する形で積層されているが、これらの2つの部材
の間に緩衝性材料からなる層が配置されていてもよい。
また、図示した実施形態では2層構造であるが、多層構
造であってもよく、本明細書で開示しているような単層
構造であってもよい。また、環状部材420および42
2は、ここで開示しているように同一厚みでもよく、必
要性及び/又は所望により厚みが異なっていてもよい。
【0069】さらに、環状部材420および422を構
成する材質の特性及び/又は組成は同じであってもよ
く、異なっていてもよい。例えば、材質は、シール部に
応じて好ましい伸縮性能が得られるように適宜選択する
ことができる。密封リングの耐腐食性や機械的特性を向
上させるために、各々の部材は異なった材質で構成され
ていてもよい。
【0070】図8に示す実施形態 本願発明の第6の実施形態による2層構造の密封リング
510を図8に示す。密封リング510は、密封リング
10の平坦部40および50に相当する部分を備えてい
ないこと以外は密封リング10と実質的に同一である。
従って、密封リング510の詳細については省略する。
【0071】密封リング510は、内圧力作動型密封リ
ングであり、環状湾曲部512と、湾曲部512の一方
から延びるように形成された第1環状脚部514と、湾
曲部512のもう一方から延びるように形成された第2
環状脚部516とを備えている。この実施形態では、密
封リング510は弾性金属材料からなる環状部材520
および522の2つの部材から構成されている。それぞ
れの部材の厚みは0.005インチであることが好まし
い。もちろん、厚みは、製造や2つの部材間の接着性の
点から、適宜設計変更可能である。環状部材520およ
び522を構成する金属材料としては、INCONE
L、WASPALLOY等の高温弾性材料や高温ステン
レス鋼の他、新たに開発された高温弾性材料等を用いる
ことができる。
【0072】環状部材520は外層であり、内層となる
環状部材522上に積層されている。環状部材520と
環状部材522とは、互いの表面同士が直に接するよう
に接合されている。環状部材520には低圧流体が流動
可能に接触し得る。また、環状部材522は密封リング
510に圧力が作動するように、高圧流体が流動可能に
接触し得る。環状部材522には、密封リング510の
内表面となる第1表面524があり、高圧流体が接触し
得ることで密封リング510に圧力が作動する。また、
環状部材520には、密封リング510の外表面となる
第2表面526が、低圧流体が接触し得る。このよう
に、密封リング510はリングの内側から圧力が作動す
ることにより密封されるようになっている。すなわち、
密封リング510は、密封された高圧流体による圧力が
密封リング510に対して半径方向外方に向かって作動
することにより密封効果を発揮する。
【0073】湾曲部512は、図8で示すように、長手
方向の断面が円弧状となっている。湾曲部512は円周
方向に延びるように形成され、円周部の中心角は約18
0度以上であり190度〜210度の範囲内であること
が好ましい。例えば、湾曲部は円周部の中心角が約21
2.66度となるように円周方向に延びるように形成さ
れる。湾曲部512は、被シール部材(図示せず)と接
触しないように配置されている。このような構造によ
り、湾曲部512は半径方向内方に変形自在であり、湾
曲部512内の局部応力を緩和することができる。すな
わち、湾曲部512は被シール部材に接触していないの
で、湾曲部512内の応力が一様に分布(分散)する。
さらに、湾曲部512は実質的に滑らかな円弧を描いて
いるので、大きな局部応力が一ヶ所に集中することがな
い。
【0074】脚部514および516は、脚部514が
脚部516と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部514は湾曲部542を含み、この湾曲部5
42は湾曲部512の一方から自由端544に向かって
ほぼ接線方向に延びるように形成されている。湾曲部5
42は、被シール部材と接触する湾曲密封表面546を
含み、これらの間に流体圧により密封されるシール部が
環状に形成される。
【0075】同様に、第2脚部516は湾曲部552を
含み、湾曲部552は湾曲部512の一方から自由端5
54に向かってほぼ接線方向に延びるように形成されて
いる。湾曲部552は、被シール部材と接触する湾曲密
封表面556を含み、これらの間に流体圧により密封さ
れるシール部が環状に形成される。湾曲部542および
552は、円周部の中心角が約180度、好ましくは1
80度よりやや大きくなるように円周方向に沿って延び
るように形成されていることにより、湾曲密封表面54
6および556が、それぞれ被シール部材に確実に接触
して一対のシール部が環状に形成される。湾曲部542
および552の端部は、図示しているように平坦面を有
していてもよく、自由端544および554まで湾曲し
ていてもよい。
【0076】環状部材520は、密封リング510の強
度を向上させるが、密封リング510内の高圧流体とは
流動可能に接触し得るようになっていない。必要に応じ
て、脚部514および516がより変形自在となるよう
に複数の切欠部(図示せず)を設けてもよい。この実施
形態では環状部材520および522が、互いの表面が
直に接する形で積層されているが、これらの2つの部材
の間に緩衝性材料からなる層が配置されていてもよい。
また、図示した実施形態では2層構造を有するが、多層
構造であってもよく、本明細書で開示しているように単
層構造であってもよい。また、環状部材520および5
22は、ここで開示しているように同一厚みでもよく、
必要性及び/又は所望により厚みが異なっていてもよ
い。
【0077】さらに、環状部材520および522を構
成する材質の特性及び/又は組成は同じであってもよ
く、異なっていてもよい。例えば、材質は、シール部に
応じて好ましい伸縮性能が得られるように適宜選択する
ことができる。密封リングの耐腐食性や機械的特性を向
上させるために各々の部材は異なった材質で構成されて
いてもよい。
【0078】湾曲部512は、先に述べたような多数の
ひだ状であってもよく、外圧力作動型密封リングとなる
ように変形されてもよい。また、この実施形態におい
て、TRIBALOYのような耐磨耗性を向上させる材
質によりメッキされていてもよい。図9に示す実施形態 本願発明の第7の実施形態による単層構造の密封リング
610を図9に示す。密封リング610は、単層構造で
あること以外は密封リング510と実質的に同一であ
る。従って、密封リング610の詳細については省略す
る。
【0079】密封リング610は、内圧力作動型密封リ
ングであり、環状湾曲部612と、湾曲部612の一方
から延びるように形成された第1環状脚部614と、湾
曲部612のもう一方から延びるように形成された第2
環状脚部616とを備えている。この実施形態では、密
封リング610は弾性金属材料からなる環状部材622
から構成されている。部材の厚みは0.010インチで
あることが好ましい。もちろん、厚みは、製造や2つの
部材間の接着性の点から、適宜設計変更可能である。環
状部材622を構成する金属材料としては、INCON
EL、WASPALLOY等の高温弾性材料や高温ステ
ンレス鋼の他、新たに開発された高温弾性材料等を用い
ることができる。
【0080】環状部材622には、内表面となる第1表
面624があり、密封リング610に圧力が作動するよ
うに高圧流体が接触し得る。また、外表面となる第2表
面626には低圧流体が接触し得る。このように、密封
リング610はリングの内側から圧力が作動することに
より密封されるようになっている。すなわち、密封リン
グ610は、密封された高圧流体による圧力が密封リン
グ610に対して半径方向外方に向かって作動すること
により密封効果を発揮する。
【0081】湾曲部612は、図9で示すように、長手
方向の断面が円弧状となっている。湾曲部612は円周
方向に延びるように形成され、円周部の中心角は約18
0度以上であり190度〜210度の範囲内であること
が好ましい。例えば、湾曲部は円周部の中心角が約21
2.66度となるように円周方向に延びるように形成さ
れる。湾曲部612は、被シール部材(図示せず)と接
触しないように配置されている。このような構造によ
り、湾曲部612は半径方向内方に変形自在であり、湾
曲部612内の局部応力を緩和することができる。すな
わち、湾曲部612は被シール部材に接触していないの
で、湾曲部612内の応力が一様に分布(分散)する。
さらに、湾曲部612は実質的に滑らかな円弧を描いて
いるので、大きな局部応力が一ヶ所に集中することがな
い。
【0082】脚部614および616は、脚部614が
脚部616と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部614は湾曲部642を含み、この湾曲部6
42は湾曲部612の一方から自由端644に向かって
ほぼ接線方向に延びるように形成されている。湾曲部6
42は、被シール部材の一方と接触する湾曲密封表面6
46を含み、これらの間に流体圧により密封されるシー
ル部が環状に形成される。
【0083】同様に、第2脚部616は湾曲部652を
含み、湾曲部652は湾曲部612の一方から自由端6
54に向かってほぼ接線方向に延びるように形成されて
いる。湾曲部652は、被シール部材の他方と接触する
湾曲密封表面656を含み、これらの間に流体圧により
密封されるシール部が環状に形成される。湾曲部642
および652は、円周部の中心角が約180度、好まし
くは180度よりやや大きくなるように円周方向に沿っ
て延びるように形成されていることにより、湾曲密封表
面646および656が、それぞれ被シール部材に確実
に接触して一対のシール部が環状に形成される。湾曲部
642および652の端部は、図示しているように平坦
面を有していてもよく、自由端644および654まで
湾曲していてもよい。
【0084】この実施形態では、密封リング610は、
ニッケル、鉛、銀等の軟質の金属材料の他、好ましい材
料がスメアリングによりメッキされた層を備えているこ
とが好ましい。スメアリングによるメッキは浴槽メッキ
により、密封リング610の全表面に施されることが好
ましい。しかしながら、環状密封表面646および65
6だけにメッキを施してもよい。メッキすることによ
り、密封リング610の装着時に、例えばパイプフラン
ジやシール部のパッキン押さえの表面等の構成部の欠陥
部を修正することができる。
【0085】図10に示す実施形態 本願発明の第8の実施形態による2層構造の密封リング
710を図10に示す。密封リング710は、密封リン
グ310の平坦部340および350に相当する部分を
備えていないこと以外は密封リング310と実質的に同
一である。従って、密封リング710の詳細については
省略する。
【0086】密封リング710は、内圧力作動型密封リ
ングであり、環状湾曲部712と、湾曲部712の一方
から延びるように形成された第1環状脚部714と、湾
曲部712のもう一方から延びるように形成された第2
環状脚部716とを備えている。この実施形態では、密
封リング710は弾性金属材料からなる環状部材720
および722の2つの部材から構成されている。それぞ
れの部材の厚みは0.005インチであることが好まし
い。もちろん、厚みは、製造や2つの部材間の接着性の
点から、適宜設計変更可能である。環状部材720およ
び722を構成する金属材料としては、INCONE
L、WASPALLOY等の高温弾性材料や高温ステン
レス鋼の他、新たに開発された高温弾性材料等を用いる
ことができる。
【0087】環状部材720は外層であり、内層となる
環状部材722上に積層されている。環状部材720と
環状部材722とは、互いの表面同士が直に接するよう
に接合されている。環状部材720には低圧流体が流動
可能に接触し得る。また、環状部材722には高圧流体
が流動可能に接触し得るため、密封リング710に圧力
が作動する。環状部材722には、密封リング710の
内表面となる第1表面724があり、密封リング710
に圧力が作動するように高圧流体が接触し得る。また、
環状部材720には、密封リング710の外表面となる
第2表面726があり、低圧流体が接触し得る。このよ
うに、密封リング710はリングの内側から圧力が作動
することにより密封されるようになっている。すなわ
ち、密封リング710は、密封された高圧流体による圧
力が密封リング710に対して半径方向外方に向かって
作動することにより密封効果を発揮する。
【0088】湾曲部712は、凹部730を含み、凹部
730から連続して形成されている第1凸部732およ
び第2凸部734からそれぞれ脚部714および716
に連続するように形成されている。このような構成によ
り、密封リング710は長手方向の断面形状がE型とな
っている。湾曲部712は、米国特許5,249,81
4号に開示されているように、多数のひだを有していて
もよい。
【0089】脚部714および716は、脚部714が
脚部716と線対象である点を除けば、実質的に同一で
ある。脚部714は湾曲部742を含み、この湾曲部7
42は湾曲部712の一方から自由端744に向かって
ほぼ接線方向に延びるように形成されている。湾曲部7
42は、被シール部材と接触する湾曲密封表面746を
含み、これらの間に流体圧により密封されるシール部が
環状に形成される。
【0090】同様に、第2脚部716は湾曲部752を
含み、湾曲部752は湾曲部712の一方から自由端7
54に向かってほぼ接線方向に延びるように形成されて
いる。湾曲部752は、被シール部材と接触する湾曲密
封表面756を含み、これらの間に流体圧により密封さ
れるシール部が環状に形成される。湾曲部742および
752は、円周部の中心角が約180度、好ましくは1
80度よりやや大きくなるように円周方向に沿って延び
るように形成されていることにより、湾曲密封表面74
6および756が、それぞれ被シール部材に確実に接触
して一対のシール部が環状に形成される。湾曲部742
および752の端部は、図示しているように平坦面を有
していてもよく、自由端744および754まで湾曲し
ていてもよい。
【0091】環状部材720は、密封リング710の強
度を向上させるが、密封リング710内の高圧流体とは
流動可能に接触し得るようになっていない。この実施形
態では環状部材720および722が、互いの表面が直
に接する形で積層されているが、これらの2つの部材の
間に緩衝性材料からなる層が配置されていてもよい。ま
た、図示した実施形態では2層構造であるが、多層構造
であってもよく、先に述べたように単層構造であっても
よい。また、環状部材720および722は、ここで開
示しているように同一厚みでもよく、必要性及び/又は
所望により厚みが異なっていてもよい。
【0092】さらに、環状部材720および722を構
成する材質の特性及び/又は組成は同じであってもよ
く、異なっていてもよい。例えば、材質は、シール部に
応じて好ましい伸縮性能が得られるように適宜選択する
ことができる。密封リングの耐腐食性や機械的特性を向
上させるために、各々の部材は異なった材質で構成され
ていてもよい。
【0093】また、ここで開示された他の実施形態から
明らかになるように、湾曲部712は、外圧力作動型密
封リングとなるように変形されいてもよい。また、この
実施形態において、TRIBALOYのような耐磨耗性
を向上させる材質によりメッキされていてもよい。本発
明を説明するに当たり種々の態様を選択したが、特許請
求の範囲で規定される本発明から逸脱しない限り種々の
変更や修正が可能であることが当業者に理解されるであ
ろう。
【図面の簡単な説明】
開示内容の一部を構成する図面に関しての簡単な説明:
【図1】図1は、本発明の第1実施形態による2層構造
の密封リングの側面図。
【図2】図2は、1対のパイプの接合部に配置された図
1に示す密封リングの一部拡大断面図。
【図3】図3は、図1に示す密封リングの3−3部分拡
大断面図。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態による単層構造
の密封リングの部分断面図。
【図5】図5は、本発明の第3実施形態による2層構造
の密封リングがエンジンケーシングに用いられた場合の
部分断面図。
【図6】図6は、本発明の第4実施形態によるひだ状構
造を有する2層構造の密封リングの部分断面図。
【図7】図7は、本発明の第5実施形態による環状脚部
が湾曲している2層構造の密封リングの部分断面図。
【図8】図8は、本発明の第6実施形態による2層構造
の密封リングの部分断面図。
【図9】図9は、本発明の第7実施形態による単層構造
の密封リングの部分断面図。
【図10】図10は、本発明の第8実施形態による2層
構造の密封リングの部分断面図。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−135379(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/08 F01D 11/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自由状態で、 第1高圧流体が流動可能に接触可能な実質的に滑らかな
    凹状の第1表面と、前記第1高圧流体よりも圧力が低い
    第2低圧流体が流動可能に接触可能な凸状の第2表面と
    を有し、弧状に延びる弧状部を少なくとも1つ有する環
    状湾曲部と、 前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な第1自由端を
    有し、かつ前記環状湾曲部の一方から前記第1自由端ま
    で延びるように形成されており、前記環状湾曲部の前記
    第1表面から前記第1自由端まで連続的に延びるように
    形成された実質的に滑らかな第1平滑表面と、前記環状
    湾曲部の前記第2表面から前記第1自由端まで延びるよ
    うに形成された実質的に滑らかな第2平滑表面と、延在
    方向を逆転させるように実質的にU字状に湾曲する第1
    U字状部とを有し、前記第2低圧流体が流動可能に接触
    可能な第1湾曲密封表面を前記第1平滑表面が有してい
    る第1環状脚部と、 前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な第2自由端を
    有し、かつ前記環状湾曲部の他方から前記第2自由端ま
    で延びるように形成されており、前記環状湾曲部の前記
    第1表面から前記第2自由端まで連続的に延びるように
    形成された実質的に滑らかな別の第1平滑表面と、前記
    環状湾曲部の前記第2表面から前記第2自由端まで延び
    るように形成された実質的に滑らかな別の第2平滑表面
    と、延在方向を逆転させるように実質的にU字状に湾曲
    する第2U字状部とを有し、前記第2低圧流体が流動可
    能に接触可能な第2湾曲密封表面を前記別の第2平滑表
    面が有している第2環状脚部と、 を備えた圧力作動型密封リング。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2湾曲密封表面が、前記第
    1平滑表面を低圧部と高圧部に分ける環状のシールライ
    ンを有し、 前記環状湾曲部の前記弧状部が、前記シールラインより
    も前記第1及び第2環状脚部の前記第1及び第2自由端
    側である第1側に配置されており、前記第1及び第2環
    状脚部の前記第1及び第2U字状部が、前記シールライ
    ンを挟んで前記第1及び第2自由端の反対側に配置され
    ており、 前記第1側にある前記第1表面の面積が、前記第2側に
    ある前記第1平滑表面の高圧部の面積よりも大きい、 請求項1に記載の圧力作動型密封リング。
  3. 【請求項3】前記第1および第2環状脚部の前記U字状
    部は、前記第1及び第2湾曲密封表面を構成するよう
    に、円周部分の中心角が約180度となるように形成さ
    れている、請求項1または2に記載の圧力作動型密封リ
    ング。
  4. 【請求項4】前記第1および第2環状脚部は、それぞれ
    前記環状湾曲部と前記U字状部との間に延びるように形
    成されており実質的に平面状である平坦部を備えてお
    り、 前記平坦部は、自由状態で前記環状湾曲部から離れてい
    る部分ほど互いに近づいた状態である、 請求項1〜3のいずれかに記載の圧力作動型密封リン
    グ。
  5. 【請求項5】内側環状湾曲部と、前記内側環状湾曲部の
    一方から前記内側環状湾曲部の第1自由端まで延びるよ
    うに形成されている第1内側環状脚部と、前記内側環状
    湾曲部の他方から前記内側環状湾曲部の第2自由端まで
    延びるように形成されている第2内側環状脚部とを備え
    ており、前記第1および第2内側環状脚部が、それぞれ
    第1および第2環状密封表面を有する第1および第2内
    層曲面部を備えている内層と、 前記内層上に積層されて接合されており、外側環状湾曲
    部と、前記外側環状湾曲部の一方から前記外側環状湾曲
    部の第3自由端まで延びるように形成されている第1外
    側環状脚部と、前記外側環状湾曲部の他方から前記外側
    環状湾曲部の第4自由端まで延びるように形成されてい
    る第2外側環状脚部とを備えており、前記第1および第
    2外側環状脚部が第1および第2外層曲面部を備えてい
    る外層とを備え、 前記第1および第2内層曲面部と前
    記第1および第2外層曲面部との互いの表面が直に接す
    るように前記内層と前記外層とが接合され、前記第1、
    第2、第3および第4自由端が、前記外層に接する低圧
    流体と接するように前記環状湾曲部と環状密封表面との
    間に位置している、 圧力作動型密封リング。
  6. 【請求項6】少なくとも約180度の弧状に延びる内層
    弧状部を少なくとも1つ有する内側環状湾曲部と、前記
    内側環状湾曲部の一方から前記内側環状湾曲部の第1自
    由端まで延びるように形成されている第1内側環状脚部
    と、前記内側環状湾曲部の他方から前記内側環状湾曲部
    の第2自由端まで延びるように形成されている第2内側
    環状脚部とを備えており、前記第1および第2内側環状
    脚部が、それぞれ第1および第2環状密封表面を有する
    第1および第2内層曲面部を備えており、前記第1およ
    び第2環状密封表面のそれぞれが、前記環状密封表面を
    逆転方向に延びるように方向付けるよう弧状になってい
    る内層と、 前記内層上に積層されて接合されており、少なくとも約
    180度の弧状に延びる外層弧状部を少なくとも1つ有
    する外側環状湾曲部と、前記外側環状湾曲部の一方から
    前記外側環状湾曲部の第3自由端まで延びるように形成
    されている第1外側環状脚部と、前記外側環状湾曲部の
    もう一方から前記外側環状湾曲部の第4自由端まで延び
    るように形成されている第2外側環状脚部とを備えてお
    り、前記第1および第2外側環状脚部がそれぞれ第1お
    よび第2外層曲面部を備えており、前記第1および第2
    外層曲面部が、互いの表面が直に接するように前記第1
    および第2内層曲面部に接合されている外層とを備え、 前記第1及び第2環状密封表面が環状のシールラインを
    構成し、前記第1および第2自由端が、前記外層に接す
    る低圧流体と接するように、前記シールラインと前記外
    側環状湾曲部に接しかつ前記シールラインに平行な線と
    の間に配置されている、 圧力作動型密封リング。
  7. 【請求項7】第1半径で少なくとも約180度の弧状に
    延びる弧状部を少なくとも1つ有し、第1高圧流体が流
    動可能に接触可能な実質的に滑らかな凹状の第1表面
    と、前記第1高圧流体よりも圧力が低い第2低圧流体が
    流動可能に接触可能な凸状の第2表面とを有する環状湾
    曲部と、 前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な第1自由端を
    有し、かつ前記環状湾曲部の一方から前記第1自由端ま
    で延びるように形成されており、前記環状湾曲部の前記
    第1表面から前記第1自由端まで連続的に延びるように
    形成された実質的に滑らかな第1平滑表面と、前記環状
    湾曲部の前記第2表面から前記第1自由端まで延びるよ
    うに形成された実質的に滑らかな第2平滑表面と、第2
    半径で少なくとも約180度の弧状に延びる第1U字状
    部とを有し、前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な
    第1湾曲密封表面を前記第1平滑表面が有している第1
    環状脚部と、 前記第2低圧流体が流動可能に接触可能な第2自由端を
    有し、かつ前記環状湾曲部の他方から前記第2自由端ま
    で延びるように形成されており、前記環状湾曲部の前記
    第1表面から前記第2自由端まで連続的に延びるように
    形成された実質的に滑らかな別の第1平滑表面と、前記
    環状湾曲部の前記第2表面から前記第2自由端まで延び
    るように形成された実質的に滑らかな別の第2平滑表面
    と、第3半径で少なくとも180度の弧状に延びる第2
    U字状部とを有し、前記第2低圧流体が流動可能に接触
    可能な第2湾曲密封表面を前記別の第2平滑表面が有し
    ている第2環状脚部とを備え、 前記第1及び第2湾曲密封表面が、前記第1平滑表面を
    低圧部と高圧部に分ける環状のシールラインを構成し、 前記環状湾曲部の前記弧状部が、前記シールラインより
    も前記第1及び第2環状脚部の前記第1及び第2自由端
    側である第1側に配置されており、前記第1及び第2環
    状脚部の前記第1及び第2U字状部が、前記シールライ
    ンを挟んで前記第1及び第2自由端の反対側に配置され
    ており、 前記第1半径が前記第2および第3半径のいずれよりも
    大きい、 圧力作動型密封リング。
  8. 【請求項8】前記環状湾曲部、前記第1環状脚部および
    前記第2環状脚部は、互いに接合された外層および内層
    から構成され、前記外層は前記環状湾曲部と前記第1お
    よび第2環状脚部の前記第2表面となっており、前記内
    層は前記環状湾曲部と前記第1および第2環状脚部の前
    記第1表面となっている、請求項1〜4および7のいず
    れかに記載の圧力作動型密封リング。
  9. 【請求項9】自由状態で、 少なくとも約180度の弧状に延びる内層弧状部を少な
    くとも1つ有する内側環状湾曲部と、前記内側環状湾曲
    部の一方から前記内側環状湾曲部の第1自由端まで延び
    るように形成されている第1内側環状脚部と、前記内側
    環状湾曲部の他方から前記内側環状湾曲部の第2自由端
    まで延びるように形成されている第2内側環状脚部とを
    備えており、前記第1および第2内側環状脚部が、それ
    ぞれ第1および第2環状密封表面と、前記環状密封表面
    を逆転方向に延びるように方向付けるよう少なくとも約
    180度の弧状になっている第1および第2曲面部を備
    えている環状内層と、 前記内層上に積層されて接合されており、少なくとも約
    180度の弧状に延びる外層弧状部を少なくとも1つ有
    する外側環状湾曲部と、前記外側環状湾曲部の一方から
    前記外側環状湾曲部の第3自由端まで延びるように形成
    されている第1外側環状脚部と、前記外側環状湾曲部の
    他方から前記外側環状湾曲部の第4自由端まで延びるよ
    うに形成されている第2外側環状脚部とを備えている環
    状外層とを備え、 前記内側環状湾曲部と外側環状湾曲部は、前記内層と外
    層とを接合により結合させるために直に接して接合して
    おり、 前記第1、第2、第3および第4自由端が、前記外層に
    接する低圧流体と接するように、前記環状湾曲部と前記
    環状密封表面との間に配置されている、 圧力作動型密封リング。
  10. 【請求項10】第1半径で少なくとも約180度の弧状
    に延びる内層弧状部を少なくとも1つ有する内側環状湾
    曲部と、前記内側環状湾曲部の一方から前記内側環状湾
    曲部の第1自由端まで延びるように形成されている第1
    内側環状脚部と、前記内側環状湾曲部の他方から前記内
    側環状湾曲部の第2自由端まで延びるように形成されて
    いる第2内側環状脚部とを備えており、前記第1および
    第2内側環状脚部が、第1および第2環状密封表面を構
    成するための第2半径の第1および第2曲面部をそれぞ
    れ備えており、前記第1および第2環状密封表面のそれ
    ぞれが、前記環状密封表面を逆転方向に延びるように方
    向付けるよう弧状になっている環状の内層と、 前記内層上に積層されて接合されており、少なくとも1
    つの外側環状湾曲部と、前記外側環状湾曲部の一方から
    第3自由端まで湾曲して延びるように形成されている第
    1外側環状脚部と、前記外側環状湾曲部の他方から第4
    自由端まで湾曲して延びるように形成されている第2外
    側環状脚部とを備えている環状の外層とを備え、 前記内側環状湾曲部と外側環状湾曲部は、前記内層と外
    層とを接合により結合させるために直に接して接合して
    おり、 前記第1及び第2湾曲密封表面が、前記第1平滑表面を
    低圧部と高圧部に分ける環状のシールラインを構成し、
    前記第1および第2自由端が、前記外層に接する低圧流
    体と接するように、前記シールラインと前記外側環状湾
    曲部に接しかつ前記シールラインに平行な線との間に配
    置されており、 前記第1半径が前記第2半径よりも大きい、 圧力作動型密封リング。
  11. 【請求項11】前記第1および第2外側環状脚部が、そ
    れぞれ第3および第4曲面部を備えており、前記第3お
    よび第4曲面部は前記第1および第2曲面部に直に接し
    て接合している、請求項9または10に記載の圧力作動
    型密封リング。
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