JP2930795B2 - 傾転炉制御装置 - Google Patents

傾転炉制御装置

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JP2930795B2
JP2930795B2 JP691492A JP691492A JP2930795B2 JP 2930795 B2 JP2930795 B2 JP 2930795B2 JP 691492 A JP691492 A JP 691492A JP 691492 A JP691492 A JP 691492A JP 2930795 B2 JP2930795 B2 JP 2930795B2
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需夫 後藤
寿彦 五十嵐
泰一 田中
利康 緑川
清美知 及川
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Onahama Smelting and Refining Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
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Onahama Smelting and Refining Co Ltd
Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電解精錬用のアノードと
して用いられる銅インゴットなどを溶融金属から連続的
に生産するラインに好適に用いられる傾転炉の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記傾転炉の制御装置の従来技術とし
て、例えば特公昭61−47627号公報に記載された
ものがある。この装置にあっては、傾転炉の傾転角度と
当該角度における排出量の理論値とから、要求される排
出量に応じた傾転角度を求め、この傾転角度を実現すべ
く、傾転角度についての検出データによって傾転駆動手
段としてのモータをフィードバック制御するとともに、
傾転炉から排出された溶融金属を受け入れる溜鍋に実際
に収容された溶融金属の量についての検出データによっ
て前記フィードバック信号を補正することが行われてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記補
正にもかかわらず、溶融金属の排出量を完全に設定値に
一致させることは困難であった。すなわち、 イ.傾転炉と溜鍋との間の溶融金属の経路には、ある程
度の量の溶融金属が存在しているから、傾転角の変化と
溜鍋内の液量の変化との間にタイムラグが避けられない
こと。 ロ.溶融金属の粘性にばらつきがあるため、傾転角と排
出量との間の関係が一定でないこと。 ハ.傾転炉あるいは溜鍋の流出口の一時的な詰まりなど
により、溶融金属の流量が瞬間的に変化すること。 などの要因によって、過剰制御、あるいは過少制御とな
ってしまうことが避けられなかった。本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、傾転角のフィードバック制御
を補正して溶融金属の排出量を正確に規制することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1記載の発明は、溶融金属を収容する
傾転炉を駆動手段によって傾転動作させることにより前
記溶融金属を溜鍋に連続的に排出するとともに、該溜鍋
から間欠的に排出するようにした傾転炉制御装置におい
て、 前記傾転炉の角度を検出する角度センサと、前記
溜鍋に収容されている溶融金属の量を検出する液量セン
サと、これら角度センサおよび液量センサの検出信号に
よって前記駆動手段を制御する制御手段とからなり、該
制御手段は、角度検出信号と、前記傾転炉に排出させる
べき液量の設定値と、前記液量センサの検出信号から演
算された傾転炉の排出量とから傾転角度を演算する演算
手段と、該演算手段に演算された角度によって前記駆動
手段の回転数を制御する傾転速制御手段とから構成した
ものである。 請求項2記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記液量についての検出信号を基準値と
比較する比較手段と、該比較手段の比較結果によって前
記傾転速制御手段による制御を無効にするとともに、傾
転を開始または停止させるべく前記駆動手段を制御する
停止制御手段とを設けたものである。請求項3記載の発
明は、請求項1記載の発明において、前記液量について
の検出信号を基準値と比較する比較手段と、該比較手段
の比較結果によって前記演算手段を制御して演算式を変
更せしめる演算制御手段とを設けたものである。
【0005】
【作用】第1項記載の発明の構成によれば、傾転炉から
排出すべき液量の設定値と実測定値とから必要な傾転角
度を演算し、演算された傾転角度に傾転角度の実測定値
を一致させるべく制御信号が出力される。第2項記載の
発明の構成のよれば、液量の実測定値によって、通常の
傾転角度の制御を無効とすることにより、傾転炉内の液
の特性、あるいは、傾転炉の形状変化等の原因によって
傾転角演算に生じる誤差を補正することができる。第3
項記載の発明によれば、液量の実測定値に応じて、傾転
角の演算式を補正することにより、第2項の場合と同
様、誤差を補正することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の制御装置の全体の構成を示すも
のである。符号1は傾転炉であって、この傾転炉1は、
支持ローラ2によって傾転(平面内における一定範囲の
回転)可能に支持されている。また傾転炉1の外周の一
部には歯車3が設けられており、この歯車に噛み合う歯
車4を駆動することにより傾転して、内部の溶湯(溶融
状態の金属をいう)を排出口5から排出することができ
るようになっている。前記歯車4の軸6には、姿勢変更
モータ7および傾転制御モータ8がそれぞれ減速機9お
よび10を介して接続され、さらに、姿勢変更モータ7
と傾転制御モータ8との間にはクラッチ11が設けられ
ている。そして前記姿勢変更モータ7は、前記傾転炉1
の大幅な姿勢変更(例えば、炉内を空にするために大き
な傾転角度にしようとする場合や、最大傾転角度から溶
融金属受け入れのための最小傾転角度へ戻そうとする場
合)に際して用いられて傾転炉1を迅速に駆動し、前記
傾転制御モータ8は、制御装置12によって電源回路1
3を制御することにより、傾転炉1を微小角度ずつ駆動
するようになっている。さらに、傾転炉1の傾転角度
は、角度センサ14によって検出されて前記制御装置1
2に供給されるようになっている。なお前記傾転制御モ
ータ8は、前記クラッチ11を断続することによって前
記軸6に任意に接続されて、前述の傾転角制御を行うよ
うになっている。 前記排出口5の下方には溶湯導入路
15が設けられて溶湯を溜鍋16へ導くようになってい
る。この溜鍋16は、支点17を中心として一端が回動
可能に支持され、他端が昇降装置18によって昇降させ
られるようになっており、昇降装置18の動作により、
図示のような水平姿勢(溶湯を溜る姿勢)と、傾転姿勢
(溶湯を放出する姿勢)との間で操作されるようになっ
ている。また溜鍋16内の溶湯の量は、溜鍋16の重量
を検知するセンサ19によって検知されており、この重
量データが前記制御装置12へ供給されるようになって
いる。さらに、前記溜鍋16の下方には鋳型20が設け
られている。この鋳型20は、例えばターンテーブルの
ような搬送手段(図示略)により、所定時間毎に前記溜鍋
16の下方位置へ1個ずつ連続的に送り込まれて溶湯の
供給を受け、供給を受けた後、搬送ラインの下流側へ送
り出されるようになっている。
【0007】前記溜鍋16と鋳型20との間には計量鍋
21が設けられており、この計量鍋21は、前記溜鍋1
6と同様、昇降装置22によって駆動されて支点23を
中心に傾転動作するようになっている。すなわち前記計
量鍋21内の溶湯の量は、その重量をセンサ24に検知
させることによって測定され、この信号に基づいて前記
溜鍋16を水平姿勢あるいは傾転姿勢とすべく制御装置
12から昇降装置18を制御信号を供給することによ
り、所定量の溶湯を受け入れ、その後、前記鋳型20へ
排出するようになっている。
【0008】なお符号25は、鋳型20へ送り込むべき
溶湯重量の設定値を表示する表示装置、符号26は、鋳
型によって作られるアノードのサイクル時間設定値を表
示する表示装置、符号27は溶湯重量を設定する入力手
段としての設定装置である。さらに、実施例の場合、傾
転角の検出手段としての角度センサ14には、傾転炉1
に取り付けられた振子によってポテンショメータを操作
する方式が採用され、また、溜鍋重量の測定手段として
のセンサ18には、溜鍋16の重量を測定する方式が採
用されているが、他の手段によって角度を検出し、ある
いは溜鍋重量(溶湯の液量)を検出するようにしてもよ
い。
【0009】次いで、上記制御装置12の機能を分析し
て、図2により説明する。符号40は排出量演算手段で
あって、この排出量演算手段40は、一枚の鋳型20に
送り込むべき溶湯の量W(kg)と、鋳型20が送られて
来るサイクル(sec)との設定値(設定装置27により
設定される)から、傾転炉1が所定のサイクル毎に送り
出すべき重量Δω(kg/sec)を算出している。ま
た、重量センサ19から供給される溜鍋重量についての
データは、周期Δt(=t1−t2)毎にサンプリングさ
れ、この周期Δtによって、各サンプリング時刻t1,
t2における重量センサ19の検出値W1とW2との差
(Δtなる期間における重量変化)を除すことにより、
溶湯流量の瞬時値Δωx (kg/sec)が算出されるよ
うになっている。すなわち、前記溜鍋16の重量に関す
るデータは、瞬時流量演算手段41に入力されて瞬時流
量Δωx が演算されるようになっている。さらに、前記
瞬時流量Δωxは、補正値演算手段42へ入力されてお
り、この補正値演算手段42によって補正値Δxが演算
されるようになっている。すなわち、補正値演算手段4
2は、単位時間当たりの排出量の設定値Δωと測定値
(瞬時値)Δωx との差に所定のゲインnを乗じることに
より得られた補正値Δxを演算するようになっている。
【0010】そして、上記各パラメータΔωおよびΔx
と、角度センサ14から供給される傾転角度データθと
に基づき、傾転角演算手段43が傾転速度R(rpm)
を演算するようになっている。すなわち傾転角演算手段
43は、上記各パラメータと定数k(以下k値という)と
から、 R=k×(Δω+Δx)/sin2θ なる演算を行って傾転速度Rを算出するようになってい
る。なお上記k値は、炉の形状、寸法に対応して、重量
および傾転角度の関数を傾転速度に変換する係数であ
る。そして、上記傾転速度Rは傾転制御回路44へ供給
され、所定の条件(後に詳述する)が成立した場合に限っ
て、傾転制御モータ8の回転数を制御する制御信号とし
て出力されるようになっている。
【0011】次いで、溜鍋16内の溶湯の量の絶対値に
基づいて前記傾転制御回路44の制御条件を判定する補
正制御手段50について説明する。この補正制御手段5
0は、前記溜鍋16の重量測定値Aを後述の各しきい値
と比較し、この比較結果により、前記傾転角演算手段4
3の演算結果に基づく傾転角の制御信号を無効とし、あ
るいは、傾転角の演算式を変更せしめるようになってい
る。すなわち、絶対値制御手段50に設定されているし
きい値は、目標値Wを中心値(ゼロ点)とする下記の各
重量しきい値からなっている。 傾転を停止させるラインである……第1強制停止ライン
WH 第1傾転停止ラインWHに達した結果停止状態を解除し
て傾転を再開させるための ……第1強制停止解除
ラインWh なお、第1強制停止開始ラインWHを越えて重量が増加
しているにも拘わらず強制停止を解除するのは、この程
度のわずかな重量増加しか生じない場合には、重量が減
少し始める前に傾転を開始しないと重量が過剰に減少し
てしまうことが経験的に知られているからである。 極端に重量が増加しているため、傾転を停止させること
が必須となる……第2強制停止ラインWHH 第2強制停止ラインに達することによる停止を解除する
ための……第2強制停止解除ラインWhh なお第2強制停止ラインWHHに達した場合は、それ以上
重量が増加することが許されないから、第2強制停止解
除ラインWhhは、第2強制停止ラインWHHより小さな値
に設定されて、重量が減少して初めて第2強制停止状態
が解除されるようになっている。
【0012】一方、重量が減少する方向については、 重量の減少状態を解消すべく傾転角を増加させるための
……第1強制回転ラインWL 第1強制回転ラインに達した結果生じた強制回転を停止
させるための……第1強制回転解除ラインWl さらに重量が減少した結果、迅速な溶湯の供給が必要と
なった場合の、……第2強制回転ラインWLL となっている。なお強制回転および強制停止は、いずれ
も、TL,TL/2,Th,THなどという時間を限定して行
われる。また、かかる時間内であっても、解除ラインに
達した場合にはこの条件を優先させることによって、湯
の過剰な変動を防止するようになっている。すなわち、
実施例の場合、30秒毎に1枚のアノード(銅板)を製
造すべく1枚の銅板の重量に相当する330kgの湯を
計量鍋21に送り込むことが必要とされ、また、強制回
転および強制停止の時間は、例えばTL,Th,TH,は
8秒に、TL/2は4秒に設定されている。そして、かか
る強制回転や強制停止期間中における過剰制御を防止す
るため、各解除ラインが設定されている。
【0013】さらに、補正制御手段50にあっては、今
回および前回の溜鍋重量の測定値の差を求め、この差が
正負それぞれの場合において基準値(バイアス値)を上
回った場合、あるいは下回った場合にそれぞれA信号ま
たはB信号を出力して、傾転角演算手段43の演算式中
のk値を変更せしめるようになっている。したがって、
A信号は、今回重量が前回重量より基準値を越えて増加
しない限りONとされ、B信号は、今回重量が前回重量
より基準値を越えて減少しない限りONとされる。すな
わち、通常のk値に対してaだけ小さなk値またはaだ
け大きなk値を前記A信号またはB信号の出力に対応し
て、k値管理手段45から傾転制御回路44へ制御信号
を供給するようになっている。そして、これらA信号お
よびB信号により、前記より今回の重量がある値以上ま
たは以下変化したか否かが判断され、この判断結果によ
って緩やか制御か強性的な制御かが選択されるようにな
っている。
【0014】次いで、上記制御装置の動作を図3のフロ
ーチャートによって説明する。 ステップSP1 溜鍋16の重量の今回の測定値Aを第1強制回転レベル
WLおよび第1強制停止レベルWHと比較し、WL≧Aの
場合にはSP2以下のステップへ、 A≧WHの場合に
はSP30以下のステップへそれぞれ進む。 ステップSP2 C1なる値を用い、今回の溜鍋重量の測定値AとΔWLと
の差を前回の溜鍋重量の測定値Dzと比較し、Dz≦(A
−C1)が成立する場合、すなわち、前回と今回のサンプ
リングの間における溜鍋16内の溶湯量の増加がC1以
上であった場合にはSP3以下のステップへ、そうでな
い場合にはSP10以下のステップへ進む。前記C
1は、A信号のバイアス値であって、溜鍋重量Wが強制
回転値WLより小さい場合にも、このC1値より大きく増
加している場合には後のステップにおける判断に基づい
て、強制回転を行わせない旨の命令がなされるようにな
っている。なお実施例では、この値は10(kg)に設
定されている。 ステップSP3 溜重量の測定値Aを第2強制回転レベルWLLと比較し、
これを越える場合にはSP50へ進んで通常の傾転動作
を行うべく傾転制御モータの回転数についての制御信号
Rを演算させ、これを越えない場合にはSP4へ進む。 ステップSP4 C2なる値を用い、今回の溜鍋重力の測定値AとC2との
差を前回の溜鍋重量の測定値Dzと比較して、Dz≦(A
−C2)が成立する場合にはステップSP50へ、成立し
ない場合にはSP11へ進む。すなわち、前記ステップ
2における判断とともに、A増加量が前記C1値および
2値に基づく所定範囲にあるか否かにより、強制回転
の要否が判断されるようになっている。なお実施例では
このC2値は20(kg)に設定されている。
【0015】ステップSP10 Dz≧A+C3を判断し、YESの場合にはSP14へ進
み、NOの場合には次のSP11へ進む。すなわち前記
ステップ2において湯の減少傾向が判断され、かつその
程度が前記C3値を超える程著しいと判断された場合に
は、SP11,SP12,SP13を経由することなく
強制回転を行わせるように制御が行われるようになって
いる。 ステップSP11 傾転角θが64度以下であるか否かを判断し、64度以
下の場合にはステップSP14へ進み、64度以上の場
合にはステップSP12へ進む。 ステップSP12 k値を変更するB信号の出力継続時間を制限するTBタ
イマが作動中であるかを判断し、作動中の場合には、S
P50へ進んで当該k値を用いて傾転制御信号を演算
し、作動中でない場合にはSP13へ進む。 ステップSP13 強制回転をすべき旨の判断が連続して4回行われたか、
すなわち、前記SP3における判断が連続して4回NO
となったかを判断し、YESの場合にはSP14へ、N
Oの場合にはSP17以下のステップへ進む。これは、
強制回転が連続して4回以上行われると過剰に湯が供給
されることが経験的に分かっているので、これを防止す
べく行われる判断である。 ステップSP14 溜鍋重量が第2強制回転レベルWLL以上であるか否かを
判断し、YESの場合にはSP15へ、NOの場合には
SP16へ進む。 ステップSP15 TL/2 秒にわたって強制的に傾転動作を行わせるべく制
御信号を出力する。この時間TL/2は、炉の外周を所定
の絶対値だけ動かすべく経験的に求められた値である。 ステップSP16 TL秒にわたって強制的に傾転動作を行わせるべく制御
信号を出力する。一方、前記ステップSP13において
YESと判断された場合には、 ステップSP17 強制回転を1サイクルカットするタイマTBがカウント
を開始する。 ステップSP18 TBタイマがタイムアップするのを待つ。 ステップSP19 B信号の出力を停止させた後、ステップSP50へ進
む。
【0016】前記ステップSP1において、溜鍋重量A
が第1強制停止ラインWHを上回ると判断された場合に
は、 ステップSP30 Dz≧A+C4なる判断を行い、NOの場合にはSP3
1へ、YESの場合にはSP40へ進む。前記C4は、
B信号において湯が減少傾向か増加傾向かを判断する定
数であり、実施例の場合、10kg以上減少する傾向に
あればSP40へ進んで強制制御が必要か否かを判断
し、そうでなければ強制停止すべくSP31へ進む。 ステップSP31 A信号の出力時間を規制するタイマTAが動作中である
か否かを判断し、YESの場合にはSP50へ、NOの
場合にはSP32へ進む。これは、強制停止を連続して
3回以上行うと、炉から溜鍋に至る経路の樋の容積に起
因するタイムラグによって必ず過剰に湯が減少するとい
う経験則に基づき、このタイマーの判断によって強制停
止を解除し、自動運転を行わせるためである。 ステップSP32 強制停止が連続して3回行われたか否かを判断し、YE
Sの場合にはSP43へ、NOの場合にはSP33へ進
む。 ステップSP33 溜鍋重量Aを第2強制停止レベルWHHと比較し、Aがこ
れ以下の場合にはステップSP34へ、これ以上の場合
にはSP37へ進む。 ステップSP34 すでに強制停止が1回行われたか否かを判断し、1回行
われた場合にはステップSP35へ進み、行われていな
い場合にはステップSP36へ進む。 ステップSP3
5 溜鍋重量Aを第1強制停止解除レベルWhと比較し、A
がこれ以下の場合にはステップSP50へ進み、これ以
上の場合にはSP36へ進む。 ステップSP36 傾転をTa秒にわたって強制的に停止させる。 ステッ
プSP37 傾転をTH秒にわたって強制的に停止させる。
【0017】一方、前記ステップSP30において、今
回の溜鍋重量が前回の同重量をC4以上下回ると判断さ
れた場合は、 ステップSP40 溜鍋重量Aが第2強制停止解除レベルWhhを上回るか否
かを判断し、YESの場合にはSP41へ、NOの場合
にはSP50へそれぞれ進む。 ステップSP41 今回の測定値Aが前回の測定値DzをC5以上下回るか
否かを判断し、YESの場合にはステップSP31へ、
NOの場合にはステップSP42へそれぞれ進む。この
定数C5は、溜鍋重量の減少量の絶対値が所定値以下で
あるか否かを判断すべく、経験的に求められた値であっ
て、実施例では20kgに設定されている。 ステップSP42 今回の測定値Aが第2強制回転レベルWHH+C6以下に
なるのを待ってSP50へ進む。この定数C6は、溜鍋
重量の減少量の絶対値が所定値以上であるか否かを判断
すべく、経験的に求められた値であって、実施例では1
0kgに設定されている。したがって、上記SP41お
よび42により、溜鍋重量の変化が一定範囲にある場合
とそうでない場合とで別々の制御を行うことができるよ
うになっている。
【0018】一方、前記ステップSP32において強制
停止が連続3回以上にわたると判断された場合には、 ステップSP43 A信号の出力時間を規制するTAタイマに計時を開始さ
せる。 ステップSP44 TAタイマがタイムアップするのを待つ。 ステップSP45 TAタイマを停止させた後、ステップSP50へ進む。
【0019】なお、上記実施例では今回の溜鍋重量の測
定値を a.強制回転、強制停止などの種々の設定レベル b.前回の測定値 といった基準値と比較するとともに、 c.傾転角の絶対値 d.強制停止、強制回転の回数 といった要因を加味して強制回転、強制停止の実行、中
止を制御し、さらに、上記制御にk値変更を併用して傾
転動作を制御するようにしたが、これらのいずれかの要
素を省略してもよい。また、本発明の制御手法は、傾転
動作するタンク等からの液体排出動作に広く応用するこ
とができるのはもちろんである。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、傾転炉から排出すべき液量の設定値と実測定値
とから必要な傾転角度を演算し、演算された傾転角度に
傾転角度の実測定値を一致させるべく制御信号が出力さ
れこの信号に基づいて傾転動作を行わせることによって
液体の排出量を正確に制御することができるという効果
を奏する。また、液量の実測定値によって、通常の傾転
角度の制御を無効とすること、あるいは、演算式を変更
することにより、傾転炉内の液の特性、傾転炉の形状変
化等の原因によって傾転角演算に生じる誤差を補正し、
格別な熟練を要することなく、さらに正確に排出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の傾転炉全体の制御ブロック
図である。
【図2】前記傾転炉における傾転角制御回路のブロック
図である。
【図3】前記制御回路における傾転角制御動作のブロッ
ク図である。 1 傾転炉 8 傾転制御モータ 12 制御装置 14 角度センサ 16 溜鍋 19 液量センサ 40 排出量演算手段 41 瞬時流量演算手段 42 補正値演算手段 43 傾転角演算手段 44 傾転制御回路 50 補正制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 泰一 福島県いわき市小名浜字渚一番地の一 小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所内 (72)発明者 緑川 利康 福島県いわき市小名浜字渚一番地の一 小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所内 (72)発明者 及川 清美知 福島県いわき市小名浜字渚一番地の一 小名浜製錬株式会社 小名浜製錬所内 (56)参考文献 特開 昭57−100845(JP,A) 特開 昭57−62855(JP,A) 特開 昭56−50779(JP,A) 特開 昭52−10827(JP,A) 実開 平2−87555(JP,U) 実開 昭53−29714(JP,U) 実公 昭49−41459(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 39/00 B22D 5/00 B22D 25/04 B22D 41/06 F27D 3/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属を収容する傾転炉を駆動手段によ
    って傾転動作させることにより前記溶融金属を溜鍋に連
    続的に排出するとともに、該溜鍋から間欠的に排出する
    ようにした傾転炉制御装置において、 前記傾転炉の角
    度を検出する角度センサと、前記溜鍋に収容されている
    溶融金属の量を検出する液量センサと、これら角度セン
    サおよび液量センサの検出信号によって前記駆動手段を
    制御する制御手段とからなり、 該制御手段は、角度検出信号と、前記傾転炉に排出させ
    るべき液量の設定値と、前記液量センサの検出信号から
    演算された傾転炉の排出量とから傾転角度を演算する演
    算手段と、該演算手段に演算された角度によって前記駆
    動手段の回転数を制御する傾転速制御手段とからなるこ
    とを特徴とする傾転炉制御装置。
  2. 【請求項2】前記液量についての検出信号を基準値と比
    較する比較手段と、該比較手段の比較結果によって前記
    傾転速制御手段による制御を無効にするとともに、傾転
    を開始または停止させるべく前記駆動手段を制御する停
    止制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の
    傾転炉制御装置。
  3. 【請求項3】前記液量についての検出信号を基準値と比
    較する比較手段と、該比較手段の比較結果によって前記
    演算手段を制御して演算式を変更せしめる演算制御手段
    とを設けたことを特徴とする請求項1記載の傾転炉制御
    装置。
JP691492A 1992-01-17 1992-01-17 傾転炉制御装置 Expired - Lifetime JP2930795B2 (ja)

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