JP2930472B2 - 清掃具 - Google Patents

清掃具

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JP2930472B2
JP2930472B2 JP11247592A JP11247592A JP2930472B2 JP 2930472 B2 JP2930472 B2 JP 2930472B2 JP 11247592 A JP11247592 A JP 11247592A JP 11247592 A JP11247592 A JP 11247592A JP 2930472 B2 JP2930472 B2 JP 2930472B2
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雅夫 藤谷
耕一 冨松
陽子 土居
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は清掃具に関するもので、
より詳細には、清掃材料としてエレクトレット化したオ
レフィン系極細繊維不織布を用い、この不織布の支持面
の端縁部に傾斜面または曲率部を形成することにより、
不織布の面を均一に利用できる、ダスト吸着・保持効果
に優れた清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、油剤を含浸させた清掃材料を
使用できない場所に使用する清掃具として、清掃材料と
して不織布を用い、この不織布をエレクトレット化して
静電気を保持させて埃や塵を吸着・保持させる清掃具が
知れられている。このようなエレクトレット不織布は、
ダスト吸着性及び保持性に優れたものであると共に、一
定期間使用した後は廃棄処分することができるため、従
来モップ等に用いられていた基布と基布に縫着されたモ
ップコード糸からなる清掃材料のように、レンタル・再
生処理を繰り返す必要がなく、簡易かつ便利であるとい
う利点を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エレク
トレット化された不織布は、エレクトレット化により不
織布に得られる静電気力はその部位によって異なり、特
に不織布周縁部において静電気力が顕著に強いため、こ
れを清掃具として一つの面を均等に使用した場合には、
中央部分は未だ余り汚れていないのに、周縁部において
埃・塵等を顕著に吸着・保持して周縁部のみが汚れてし
まうという問題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、清掃材料として
エレクトレット化不織布を用いた場合に、清掃面が均一
に埃・塵等を吸着・保持し得る清掃具を提供するにあ
る。本発明の他の目的は、拭払面へのフィット性にも優
れた清掃具を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、繊維状
シートから成る清掃材料と、清掃材料を着脱自在に支持
する支持具と、該支持具の清掃材料支持面と反対側の面
にジョイントを介して取付けられたハンドルとから成る
清掃具において、清掃材料がエレクトレットオレフィン
系極細繊維不織布であると共に、支持具の掃材料支持
は、面積の大部分を占める中央部がフラットな面であ
り、長手方向の端縁部に傾斜面または曲率部が形成され
ていることを特徴とするダスト吸着・保持効果に優れた
清掃具が提供される本発明の清掃具では、傾斜面また
は曲率部を設ける幅が全長に対して10乃至40%であ
ることが好ましい。
【0006】
【作用】本発明において、清掃具の繊維状シートとして
エレクトレットオレフィン系極細繊維不織布を用いるの
は、次の理由による。エレクトレット(電石)はプラス
の電荷とマイナスの電荷が共存している永久帯電体であ
り、外部電場は小さいので遠くからダストを引きつける
力はないが、一度接触すればダストを離さないし、また
電荷がダストに移ることがないので、ダストが落ちにく
いという顕著な利点を有する。このエレクトレットをオ
レフィン系樹脂で形成すると、電荷の保持性が特に良好
である。
【0007】本発明では、オレフィン系樹脂を極細繊維
の不織布の形で用いることにより表面積が著しく増大
し、表面電荷が増大しダスト類に対する吸着・保持性を
顕著に増大させ得るものである。ところで、エレクトレ
ット化されたオレフィン系不織布はこれを清掃具の支持
面に取付けたとき、不織布が折曲げられている周縁部の
みが、ダスト類の吸着に働くが、その面積の大部分を占
めるフラットな部分にダスト類がほとんど吸着しないと
いう欠点が認められる。
【0008】本発明による上記の作用は、多数の実験の
結果、現象として見出されたものであり、その理由は明
らかではないが、本発明者等は次のように推定してい
る。一般に静電気による帯電部では帯電部と非帯電部の
境界に電荷の急激な立上がりがあることが認められ、こ
の現象はエッジ効果と呼ばれている。エレクトレット不
織布を折曲げ部を介して支持具に取付けた場合にはエッ
ジ効果と同様の効果によって端縁部に電界の強い部分が
形成されると信じられるが、本発明においては支持面の
端縁部に傾斜面または曲率部を形成したことにより、電
界の急激な立上がりが緩和され、不織布の表面電荷が一
様となってダスト類の吸着保持が一様に行われることに
なる。
【0009】このエレクトレット化された不織布から成
る清掃材料の支持面に、少なくとも長手方向の端縁部に
傾斜面または曲率部を形成することにより、強く帯電さ
れている周縁部が床面から一定間隔を有するため、周縁
部に比して面積の大きい中央部とほぼ均一にダストを吸
着・保持することが可能となるのである。
【0010】
【発明の好適態様】本発明の清掃具の一例を示す図1に
おいて、エレクトレットオレフィン系極細繊維不織布か
ら成る清掃材料1は、支持具2の表面に巻きつけられ、
払拭面3の反対側の面4にビス等の固定具5で固定され
ている。支持具2の面4には、ハンドル6が支持具に対
して回転可能に支持するジョイント7を介して取付けら
れている。支持具2の払拭面3はその端縁部で傾斜面ま
たは曲率部8が形成され、中央部9のみが平面をなして
いる。また、払拭面3が緩やかな弧をなしていてもよ
い。
【0011】傾斜面または曲率部は支持面の少なくとも
長手方向側縁に設ければよいが、支持面の幅方向すべて
に傾斜面または曲率面を設けてもよい。しかしながら、
支持面の幅方向すべてに傾斜面または曲率部を設けると
有効な払拭面積が小さくなるので、図1に示すように、
傾斜面または曲率部を設ける幅(両端で2a)の占める
割合は、全長(2a+b)の10〜40%の割合である
ことが好ましい。またフラットな面に対し傾斜は1〜2
0°の角度をなすことが好ましい。
【0012】本発明で用いるオレフィン系極細繊維不織
布は、一般にメルトブローン法により得られるメルトブ
ローン不織布である。メルトブローン不織布は、溶融樹
脂を押出して微細な樹脂流とし、この樹脂流を高速度の
加熱気体と接触させて、微細な繊維径の不連続ファイバ
ーとし、このファイバーを多孔性支持体上に集積させる
ことにより得られるものである。この方法により得られ
る不織布は、極細繊維から成る不織布であり、柔軟性に
優れるという特徴を有している。
【0013】オレフィン系樹脂としては、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
4−メチルー1ーペンテン、1−オクテン、1−デセン
等のα−オレフィンの単独またはこれらの混合物から成
る共重合体を使用することができる。このオレフィン系
樹脂は、アクリル酸、メタクリル酸、或いはそれらのエ
ステル等のエチレン系不飽和カルボン酸、或いはそのエ
ステル等の極性基含有単量体を含有していてもよく、こ
れらの極性基含有単量体は、エレクトレット比誘電率
(ε)を高め電荷密度を向上させるのに役立つ。オレフ
ィン系樹脂の適当な例は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン−1、エチレン−アクリル系共重合体、
或いはそれらのブレンド物である。不織布の目付量は、
特に制限されないが、一般に300乃至10g/m2
特に20乃至100g/m2 の範囲にあるのがよく、フ
ァイバーの径は0.1 乃至10μm、繊維長は平均で50
乃至200mmの範囲にあるのがよい。
【0014】本発明において、上記オレフィン系極細繊
維不織布をエレクトレット化する方法としては、従来よ
り公知の種々の方法、例えば熱エレクトレット法、エレ
クトロエレクトレット法、ホトエレクトレット法、ラジ
オエレクトレット法、メカノエレクトレット法等を用い
て行うことができる。一般に、電界強度は20乃至10
0v/cmの範囲にあることが好ましく、電圧の印加時間
は0.5 乃至2.0 秒程度である。得られたエレクトレット
不織布は一般に1×109c/cm2以上、特に5×109
c/cm2以上の表面電荷密度を有していることが、ダス
トコントロール性の点から好ましい。
【0015】
【実施例】
実施例1 ポリプロピレンから成る目付量50g/m2、繊維径2
〜5μmの極細繊維不織布をから成る清掃材料を、表面
電位が400V、表面電荷密度が5×109c/cm2とな
るようにエレクトレット化した清掃材料A、エレクトレ
ット化していないものを清掃材料Bとする。
【0016】(1) ダスト保持性試験 JIS2種ダストを用い、上記清掃材料A,Bのダスト
の保持量(%)を求める。結果を表1に示す。
【0017】(2) ダスト吸着性試験 上記清掃材料A,Bの7×10cmのサンプルを作成し、
サンプル重量を測定する(W1)。図2に示す試験装置
にサンプルをセットし、モーターの力でJIS15種ダ
ストを45時間浮遊させる。その後サンプルを取出し、
サンプル重量を測定する(W2)。ダスト吸着率(=
K)を、K=(W2−W1)/W1×100から算出
し、結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2 前記清掃材料Aを、図1に示すモップツールで、傾斜角
度が1°で傾斜面幅2aの全長に対する割合が39.1
%の払拭面を有するものに固定したモップを清掃具a、
清掃材料Aを図1に示すモップツールで、払拭面がフラ
ットのものに固定したモップを清掃具bとし、これらに
ついて一定期間同一条件下で使用した。使用後の不織布
を取外し、この汚れの状態を模式化したものを図3及び
図4に示す。
【0020】清掃具aの状態を示す図3では、不織布は
均一に汚れ、ダストを吸着・保持している量もかなり大
目であった。また清掃具bの状態を示す図4では、不織
布の端縁部分が顕著に汚れ、中央部はあまり汚れていな
かった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、清掃材料としてエレク
トレット化オレフィン系極細繊維不織布を用いているの
で、ダスト吸着性、保持性に優れ、しかも清掃具の払拭
面端縁に傾斜面または曲率部を形成することにより、エ
レクトレット化によって払拭面が不均一に帯電されたと
してもダストが不均一に吸着・保持されるの有効に防止
することができるのである。しかも油剤を一切使用して
いないので、油剤を嫌う場所の清掃に適しており、また
従来の木綿繊維等から成る清掃具と異なり、レンタル・
再生処理を繰り返す必要がなく簡易に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃具の一例を示す図である。
【図2】実施例において用いる試験装置を示す図であ
る。
【図3】本発明の清掃具の払拭面の汚れ状態を示す図で
ある。
【図4】使用後の比較例の清掃具の払拭面の汚れ状態を
示す図である。
【符合の説明】
1 不織布 2 支持具 3 払拭面 7 ジョイント 8 傾斜面または曲率部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−181510(JP,A) 特開 平4−114620(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 13/16 - 13/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状シートから成る清掃材料と、清掃
    材料を着脱自在に支持する支持具と、該支持具の清掃材
    料支持面と反対側の面にジョイントを介して取付けられ
    たハンドルとから成る清掃具において、 清掃材料がエレクトレットオレフィン系極細繊維不織布
    であると共に、支持具の掃材料支持面は、面積の大部
    分を占める中央部がフラットな面であり、長手方向の端
    縁部に傾斜面または曲率部が形成されていることを特徴
    とするダスト吸着・保持効果に優れた清掃具。
  2. 【請求項2】 傾斜面または曲率部を設ける幅が全長に
    対して10乃至40%であることを特徴とする請求項1
    に記載の清掃具。
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