JP2930459B2 - 加圧噴流床石炭ガス化装置 - Google Patents

加圧噴流床石炭ガス化装置

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JP2930459B2
JP2930459B2 JP32260491A JP32260491A JP2930459B2 JP 2930459 B2 JP2930459 B2 JP 2930459B2 JP 32260491 A JP32260491 A JP 32260491A JP 32260491 A JP32260491 A JP 32260491A JP 2930459 B2 JP2930459 B2 JP 2930459B2
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三郎 原
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Denryoku Chuo Kenkyusho
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Denryoku Chuo Kenkyusho
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加圧噴流床石炭ガス化装
置に関し、特に、チャー回収系を簡素化し設備コスト及
び運用コストの低減をはかった加圧噴流床石炭ガス化装
置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の加圧噴流床石炭ガス化装置
の一例を示す構成図である。図2において、符号1は石
炭をガス化するガス化炉であり、これにチャー回収系が
接続されている。すなわち、ガス化炉1から出てくる生
成ガスは管路2を経てサイクロン3に供給され、ここで
生成ガス中に含まれているチャー4が捕集され、集じん
ホッパ5に集められる。このチャー4はロックホッパ6
を経て計量ホッパ7へ送られ、この計量ホッパ7のロー
ドセル8で重量が計測され、ロータリーフィーダ9で分
配器10へ定量供給される。なお、分配器10からガス
化炉1までの搬送媒体は、生成ガスの一部を抽気してフ
ィルタ11で浄化し、これをコンプレッサ12で圧縮
し、そしてレシーバタンク13で圧力制御されたガスが
使用されている。また、分配器10の前後の搬送管14
には、緊急用の遮断弁15が設けられている。
【0003】上記の構成において、計量ホッパ7の圧力
はチャー4を搬送するため、ガス化炉1より4〜5kg
/cm2高くなっている。一方、集じんホッパ5の圧力
はガス化炉1の出口よりサイクロン3までの配管抵抗が
あり、ガス化炉1の圧力より0.2〜0.4kg/cm
2低くなっている。従って、集じんホッパ5から計量ホ
ッパ7への払い出し時には圧力差をシールするためのロ
ックホッパ6が必要となるのである。
【0004】このようなチャー回収系にてチャー4を払
い出す方法について簡単に説明すると、先ず、集じんホ
ッパ5からの払い出しは、ロックホッパ6の圧力を減圧
バルブ16にて下げ、集じんホッパ5と均圧にした後、
均圧バルブ17と集じんホッパ払い出しバルブ18を開
ける。次に、ロックホッパ6からの払い出しは、減圧バ
ルブ16、均圧バルブ17及び集じんホッパ払い出しバ
ルブ18を閉じ、計量ホッパ7と同圧になるまでロック
ホッパ6の圧力を窒素ガスバルブ19を開けて上げ、計
量ホッパ7と均圧にした後、均圧バルブ20とロックホ
ッパ払い出しバルブ21を開ける。このようにして、集
じんホッパ5と計量ホッパ7との圧力差をシールしなが
らチャー4の計量ホッパ7への払い出しを行う。なお、
ガス化炉1へのチャー4の供給量は、チャー回収系に受
け入れた量(ロードセル値を演算して算出)と等しくな
るようにロータリーフィーダ9を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加圧噴流床石炭ガス化装置のチャー回収系において
は次のような問題があった。すなわち、複雑な構造に加
え、高度なハンドリング技術が必要である、バルブ及び
ロータリーバルブなど多くの構成機器を備えており、そ
のメンテナンスに費用と時間がかかりすぎる、ホッパで
のブリッジなど、払い出しトラブルが発生する可能性が
ある、ホッパの加圧、均圧操作を要するためユーティリ
ティガスを必要とする、ホッパを有しているためチャー
の捕集からガス化炉への投入までに長時間を要する、チ
ャー回収系におけるチャー捕集量により供給量の制御が
必要になる、などの問題があった。
【0006】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたもので、チャー回収系を簡素化し、設備コ
スト及び運用コストの低減をはかった加圧噴流床石炭ガ
ス化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、生成ガス中のチャーを回収するチャー
回収系を備えた加圧噴流床石炭ガス化装置において、前
記チャー回収系が、ガス化炉の上部と管路で連通された
サイクロンと、このサイクロンに垂設されたストレート
管と、このストレート管の下端に連接され前記サイクロ
ンで捕集されたチャーを吸引して前記ガス化炉に連通さ
れた搬送管へ噴出させるインゼクタとを具備してなるも
のである。
【0008】
【作用】上記手段によれば、ガス化炉の上部に連通され
たサイクロンでチャーが捕集され、インゼクタに吸引さ
れてストレート管を落下する。インゼクタはサイクロン
との圧力差をシールした状態で、チャーを吸引及び噴射
するので、圧力差をシールするための装置を介さずに、
回収したチャーをそのまま、搬送管を介してガス化炉へ
投入することになる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の加圧噴流床石炭ガス化装置の
一実施例を示す構成図である。なお、図2に示したもの
と同一の要素には同一の符号を付してその説明は省略す
る。図において、符号22はサイクロン3に垂設された
ストレート管であり、このストレート管22の下端には
インゼクタ23が接続されている。このインゼクタ23
はこれにインゼクタ駆動ガスを供給するレシーバタンク
13が接続されている。なお、24はインゼクタ23か
らの搬送管14とガス化炉1との間に配置された分配器
である。
【0010】次に、上記構成の加圧噴流床石炭ガス化装
置の作用について説明する。ガス化炉1で生成されたガ
スは管路2を介してサイクロン3に送られ、ここでその
生成ガス中のチャー4が捕集される。インゼクタ23は
レシーバタンク13に圧力制御されて蓄えられた高圧ガ
スをインゼクタ駆動ガスとして使用することにより、サ
イクロン3で捕集されたチャー4をストレート管22を
通じて吸引すると共に、吸引されたチャー4を搬送管1
4及び分配器24を介してガス化炉1内へ噴出させる。
【0011】ここで、図1に示した本発明の加圧噴流床
石炭ガス化装置による実験例について説明する。使用し
たガス化炉1は石炭の処理量が毎時100kgのもの、
インゼクタ23はそのノズル径が1.96mm、スロー
ト径が4.5mmのもの、そして、ストレート管22は
その内径が78mmのものとした。
【0012】上記の構成で、ガス化炉1の圧力を20a
taにて、太平洋炭を100kg/h、空気を450k
g/h投入し、インゼクタ23の駆動ノズル部のガス圧
力を26ataにてガス化運転を行った。
【0013】その結果、ストレート管22の下端のガス
圧力は19.8ata、インゼクタ23の噴出口のガス
圧力は21.3ataとなり、搬送先とサイクロン部と
の圧力差がシールされることを確認した。
【0014】また、インゼクタ23の駆動ガス量は55
kg/h、インゼクタ23の出口ガス量は67kg/h
であった。従って、サイクロン3の下部から12kg/
hの石炭ガスが吸引されており、これによるサイクロン
効率、すなわちチャー回収率は95%で、回収されたチ
ャー4は速やかにインゼクタ23により昇圧ガス化炉へ
供給されることを確認した。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の加圧噴流床
石炭ガス化装置によれば、チャー回収系をサイクロン
と、このサイクロンに垂設されたストレート管と、その
下端に配置されたインジエクタとで構成したことによ
り、従来のロックホッパシステムに比較して、集じんホ
ッパ、ロックホッパ、計量ホッパ及びこれらに関連する
均圧バルブ、払い出しバルブ、ロータリーバルブ、加
圧、減圧バルブなど多くの構成要素や、ロックホッパを
加圧する窒素ガスなどのユーティリティガスの設備、さ
らにはロックホッパシステムの複雑なシーケンスが不要
となり、従って、チャー回収系の構成が簡素化され、こ
れに伴って設備コスト及び運転コスト(保守・管理)が
大幅に低減し、運転信頼性及び耐久性が向上することに
なる。しかも、チャー回収系内でのチャーの貯溜、回収
時間差がなくなり、ガス化炉への供給量の制御も全く不
要である。
【0016】さらに、本発明の加圧噴流床石炭ガス化装
置によれば、インゼクタがサイクロン内の生成ガス及び
チャーを吸引するサイクロン下方ガス抽気効果により、
チャーの捕集効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加圧噴流床石炭ガス化装置の一実施例
を示す構成図である。
【図2】従来の加圧噴流床石炭ガス化装置を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 ガス化炉 2 管路 3 サイクロン 4 チャー 14 搬送管 22 ストレート管 23 インゼクタ 24 分配器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 明広 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工業株式会社 長崎研究所内 (72)発明者 小山 智規 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三菱重工業株式会社 長崎研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−241393(JP,A) 特開 昭55−15626(JP,A) 実開 平2−149737(JP,U) 実開 昭57−178024(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10J 3/50 C10J 3/46 B65G 53/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生成ガス中のチャーを回収するチャー回収
    系を備えた加圧噴流床石炭ガス化装置において、前記チ
    ャー回収系が、ガス化炉の上部と管路で連通されたサイ
    クロンと、このサイクロンに垂設されたストレート管
    と、このストレート管の下端に連接され前記サイクロン
    で捕集されたチャーを吸引して前記ガス化炉に連通され
    た搬送管へ噴出させるインゼクタとを具備してなること
    を特徴とする加圧噴流床石炭ガス化装置。
JP32260491A 1991-02-04 1991-11-11 加圧噴流床石炭ガス化装置 Expired - Fee Related JP2930459B2 (ja)

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