JP2930227B2 - 半導体集積回路の出力バッファ回路 - Google Patents

半導体集積回路の出力バッファ回路

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JP2930227B2
JP2930227B2 JP5185390A JP18539093A JP2930227B2 JP 2930227 B2 JP2930227 B2 JP 2930227B2 JP 5185390 A JP5185390 A JP 5185390A JP 18539093 A JP18539093 A JP 18539093A JP 2930227 B2 JP2930227 B2 JP 2930227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置のデー
タ出力回路等に用いられる半導体集積回路の出力バッフ
ァ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体記憶装置のデータ出力回路
に用いられる出力バッファ回路の一例を図7に示す。こ
の出力バッファ回路は、1組の相補型のPチャンネルM
OS(Metal-Oxide-Semiconductor)・FET(Field E
ffect Transistor)とNチャンネルMOS・FETによ
るCMOS(Complementary MOS)インバータによって
構成されている。即ち、PチャンネルMOS・FETの
出力トランジスタQ1とNチャンネルMOS・FETの
出力トランジスタQ2は、ドレイン端子が共通に出力端
子1接続されると共に、出力トランジスタQ1のソース
端子はVCC電源線2に接続され、出力トランジスタQ2
のソース端子はGND(接地)電源線3に接続されてい
る。また、出力トランジスタQ1のゲート端子には、読
出データDATAと制御信号φとの論理積を反転出力す
るNAND回路8の出力が接続され、出力トランジスタ
Q2のゲート端子には、読出データDATAと制御信号
φを反転した制御信号φバーとの論理和を反転出力する
NOR回路9の出力が接続されている。従って、この出
力バッファ回路は、制御信号φがHレベルの場合には、
読出データDATAをそのまま出力端子1に出力し、制
御信号φがLレベルの場合には、出力端子1をハイイン
ピーダンス状態とする3状態バッファを構成する。
【0003】上記半導体記憶装置は、近年ますます高速
動作が要求され、出力バッファ回路も読出データDAT
Aを高速で出力する必要に迫られている。そして、この
ような高速動作を実現するには、出力トランジスタQ
1、Q2の駆動能力を高くしなければならない。
【0004】上記VCC電源線2やGND電源線3には、
ワイヤボンディング等による寄生インダクタンスが存在
するので、これらの電源線2、3に電流が流れると、寄
生インダクタンスと電流変化の大きさに比例した電圧降
下を生じる。即ち、寄生インダクタンスをL、電流をi
とすると、数1で表される電圧降下vが発生することに
なる。
【0005】
【数1】
【0006】そして、このような電圧降下vが発生する
と、集積回路内部の電源線2、3の電位が変動し、電源
ノイズや接地ノイズの原因となる。寄生インダクタンス
Lは、集積回路の構造によって一律に定まり、これを低
減することは極めて困難である。また、出力バッファ回
路の出力端子1には、通常は図7に示すTTL回路6の
ように容量Cで代表されるような容量性の負荷が接続さ
れ、しかも、電源線2、3の抵抗値が小さいため、上記
出力トランジスタQ1、Q2の駆動能力を高めると、これ
らのON時に電源線2、3に大きな電流が流れ、このと
きの電流変化も大きなものとなる。
【0007】このため、回路は、出力トランジスタQ
1、Q2の駆動能力を高めると、電源ノイズや接地ノイズ
も大きくなるので集積回路内部の誤動作を発生し易くな
るという矛盾が生じる。しかも、最近の半導体記憶装置
では、出力データのビット数がバイト単位(8ビット)
やワード単位(16ビットや32ビット等)となってま
すます拡大される傾向にあるので、出力バッファ回路も
このビット数分必要になり、電源線2、3に流れる電流
もこのビット数倍に増加するため、ノイズの影響がます
ます大きくなって来ている。
【0008】そこで、このような出力バッファ回路で
は、ノイズが許容される範囲内で出力トランジスタQ
1、Q2の駆動能力が最大となるように、各出力トランジ
スタQ1、Q2のチャンネル長やチャンネル幅等を設定し
て集積回路の設計を行う必要が生じていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】実際の集積回路の製造
工程においては、MOS・FETのゲート酸化膜厚(T
OX)やチャンネル長及びチャンネル幅等の種々の要素
にプロセスパラメータのバラツキが発生する。そして、
出力トランジスタQ1、Q2は、駆動能力がチャンネル幅
に比例すると共にチャンネル長に反比例するので、プロ
セスパラメータのバラツキが発生した場合には、この駆
動能力にもある程度の範囲で変動が生じる。一方、使用
時の電源電圧についても、ある程度の変動を許容する必
要があり、電源電圧が高くなった場合にも、出力トラン
ジスタQ1、Q2の駆動能力が高くなる。
【0010】このため、従来は、これらのバラツキの全
ての範囲を考慮して、いずれの場合にもノイズが許容範
囲内となるように設計を行うと、出力トランジスタQ
1、Q2の駆動能力を低めに設定せざるを得ず、多くの場
合に必要以上にこの駆動能力を低下させることとなっ
て、高速化の要請に反する結果になるという問題があっ
た。
【0011】ところで、上記ノイズを低減させるため
に、従来から図8又は図9に示すような出力バッファ回
路の構成が提案されていた。
【0012】図8に示す従来の出力バッファ回路(特開
昭58−196726号公報記載)は、出力トランジス
タを分割させて動作させることにより、出力電流の立ち
上がり時間を長くして電流の変化率を抑制し大きな電源
ノイズが発生しないようにしたものである。しかしなが
ら、この場合は、回路構成的に出力電流の立ち上がり時
間を長くしているので、プロセスパラメータのバラツキ
による各トランジスタの駆動能力の変化も、そのまま回
路全体の特性に反映され、上記と同じ問題を有すること
になる。
【0013】また、図9に示す従来の出力バッファ回路
(特開平2−158213号公報記載)は、VCC電源線
2と出力端子1との間にNチャンネルMOS・FETの
出力トランジスタQ21を挿入すると共に、GND電源線
3と出力端子1との間にPチャンネルMOS・FETの
出力トランジスタQ22を挿入することにより、出力電圧
をそれぞれのトランジスタのしきい値電圧分だけ圧縮し
てノイズの低減を図ったものである。しかしながら、こ
の場合にも、出力電圧を一律に圧縮しているだけなので
プロセス上のバラツキに応じた対応がなされず、上記と
同じ問題を有することになり、しかも、しきい値電圧分
だけの圧縮なのでノイズの低減効果が十分でないことも
多くなる。また、出力電圧の論理振幅の幅が圧縮される
ので、出力側のノイズマージンが減少するという新たな
問題も発生する。
【0014】本発明は、上記事情に鑑み、電源線に実際
に流れる電流を検出して出力トランジスタの駆動能力を
抑制することができる半導体集積回路の出力バッファ回
路を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
の出力バッファ回路は、所定電位を供給するための電源
線と出力端子との間に出力トランジスタを備え、該出力
トランジスタのON/OFFを制御することにより外部
に信号の出力を行う、半導体集積回路の出力バッファ回
路であって、該電源線を流れる電流の大きさ又は該電流
の変化の大きさを検出する電流検出回路と、該電流検出
回路の検出値に応じて、該出力トランジスタの駆動能力
を制御する出力トランジスタ制御回路とを備えており、
そのことにより上記目的が達成される。
【0016】前記所定電位は、VCC電源電位であって
も、接地電位であってもよい。
【0017】本発明の他の半導体集積回路の出力バッフ
ァ回路は、第1電位を供給するための高電位電源線と出
力端子との間に第1の出力トランジスタを備え、かつ、
該第1電位よりも低い第2電位を供給するための低電位
電源線と該出力端子との間に第2の出力トランジスタを
備え、該第1及び第2の出力トランジスタのON/OF
Fを制御することにより外部に信号の出力を行う、半導
体集積回路の出力バッファ回路であって、該高電位電源
線を流れる電流の大きさ又は該電流の変化の大きさを検
出する第1電流検出回路と、該低電位電源線を流れる電
流の大きさ又は該電流の変化の大きさを検出する第2電
流検出回路と、該第1及び第2電流検出回路の検出値に
応じて、該第1及び第2出力トランジスタの駆動能力を
制御する出力トランジスタ制御回路とを備えており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0018】
【作用】出力トランジスタには、MOS・FET又はバ
イポーラトランジスタ等が用いられる。電源線には、V
CC(又はVDD)電源線やGND(接地)電源線等があ
り、出力トランジスタは、この電源線と出力端子との間
をON/OFFして接続したり遮断することにより外部
に信号を出力する。
【0019】電流検出回路は、この電源線に流れる電流
の大きさ又は電流変化の大きさを検出する。電流の大き
さは、電源線に例えば抵抗値の小さい抵抗を挿入し、こ
の抵抗の電圧降下を測定することにより検出することが
できる。また、電流変化の大きさは、電源線に例えばイ
ンダクタンスの小さいコイルを挿入し、このコイルの電
圧降下を測定することにより検出することができる。な
お、この電流検出回路は、VCC電源線やGND電源線等
のいずれかにのみ設けてもよいし、各電源線ごとに設け
ることもできる。
【0020】出力トランジスタ制御回路は、電流検出回
路の検出値に応じて出力トランジスタの駆動能力を抑制
する。この出力トランジスタ制御回路による制御は、電
流検出回路が検出した電流又は電流変化が大きいほど駆
動能力の抑制量を増加させるようにする他、電流又は電
流変化が所定値を超えた場合に一律の駆動能力の抑制を
行うようなものであってもよい。この駆動能力の抑制
は、通常は出力トランジスタの制御端子の電圧や電流を
制限してON状態を抑制することにより行う。なお、電
流検出回路が電源線ごとに複数設けられている場合に
は、出力トランジスタ制御回路も各電流検出回路に対応
して複数設けられ、この対応する電流検出回路が設けら
れた電源線と出力端子との間に挿入された当該出力トラ
ンジスタについてそれぞれ制御を行う。また、1本の電
源線に複数の出力トランジスタが接続されている場合に
は、これら全ての出力トランジスタに流れる電流の総和
を検出できるように1つの電流検出回路を設け、この検
出値に応じて全ての出力トランジスタを制御するように
してもよいし、各出力トランジスタごとにそれぞれに流
れる電流が検出できるように電流検出回路を複数設け
て、それぞれの検出値に応じて各出力トランジスタを制
御するようにしてもよい。
【0021】上記発明における出力トランジスタをノー
マルOFFのエンハンスメント型MOS・FETによっ
て構成した場合、好ましい例では、VCC電源線と出力端
子との間にPチャンネルMOSトランジスタのソース−
ドレイン端子間を挿入し、GND電源線と出力端子との
間にNチャンネルMOSトランジスタのソース−ドレイ
ン端子間を挿入したCMOSインバータによる出力バッ
ファ回路が用いられる。出力トランジスタ制御回路は、
電流検出回路の検出値が所定値を超えた場合に当該出力
トランジスタのゲート端子の電圧をソース端子の電圧側
に引き戻す。すると、ゲート−ソース間電圧の絶対値が
小さくなるので、NチャンネルとPチャンネルのいずれ
の場合にもON時のドレイン電流が減少し、これによっ
て出力トランジスタの駆動能力を低下させことができ
る。
【0022】なお、電流検出回路をVCC電源線にのみ設
けて、PチャンネルMOSトランジスタのみを制御する
他、電流検出回路をGND電源線にのみ設けて、Nチャ
ンネルMOSトランジスタのみを制御するようにしても
よく、また、電流検出回路をVCC電源線とGND電源線
に設けて、それぞれに対応する出力トランジスタ制御回
路によってPチャンネルMOSトランジスタとNチャン
ネルMOSトランジスタの双方を制御することもでき
る。
【0023】この結果、本発明の構成によれば、電流検
出回路が電源線に実際に流れる電流を検出し、この検出
値に応じて出力トランジスタ制御回路が出力トランジス
タの駆動能力を抑制するので、本来の駆動能力を必要以
上に低下させることなく出力トランジスタに流れる電流
を制限し、電源ノイズや接地ノイズを低減させることが
できるようになる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を詳述する。
【0025】図1乃至図4は本発明の第1実施例を示す
ものであって、図1は出力バッファ回路の回路ブロック
図、図2は電流検出回路の構成を示す回路ブロック図、
図3は出力バッファ回路の本来の出力電流を示すタイム
チャート、図4は出力バッファ回路の実際の出力電流を
示すタイムチャートである。なお、上記図7に示した従
来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記
する。
【0026】本実施例として、まず、半導体記憶装置の
電源ノイズを低減することができる出力バッファ回路に
ついて説明する。この出力バッファ回路は、図1に示す
ように、PチャンネルMOS・FETを出力トランジス
タQ1として用いている。この出力トランジスタQ1は、
ソース端子がVCC電源線2に接続されると共に、ドレイ
ン端子が出力端子1接続され、ゲート端子には、インバ
ータ回路4を介して読出データDATAが入力されるよ
うになっている。従って、この出力バッファ回路は、読
出データDATAがH(論理「High」)レベルの場
合に、出力トランジスタQ1がONとなり出力端子1に
Hレベルを出力し、読出データDATAがL(論理「L
ow」)レベルの場合には、出力トランジスタQ1がO
FFとなり出力端子1をハイインピーダンス状態とす
る。
【0027】上記VCC電源線2には、検流抵抗R1が直
列に挿入されている。この検流抵抗R1は、両端の電位
が電流検出回路5にそれぞれ入力されるようになってい
る。また、この検流抵抗R1よりも出力トランジスタQ1
側のVCC電源線2と出力トランジスタQ1のゲート端子
との間に、PチャンネルMOS・FETからなる制御ト
ランジスタQ3のソース−ドレイン端子間が接続されて
いる。そして、電流検出回路5の出力がこの制御トラン
ジスタQ3のゲート端子に接続されている。なお、検流
抵抗R1の抵抗値は、出力端子1のHレベルの出力電圧
にほとんど影響を与えないような小さな値に設定されて
いる。
【0028】電流検出回路5は、図2に示すように、V
CC電源線2の検流抵抗R1の両端を、分圧抵抗R11、R1
2及びトランジスタQ11の直列回路と分圧抵抗R13、R1
4及びトランジスタQ12の直列回路とを介してそれぞれ
接地している。そして、分圧抵抗R11と分圧抵抗R12の
間は、オペアンプ5aの反転入力端子に接続され、分圧
抵抗R13と分圧抵抗R14の間は、同じオペアンプ5aの
非反転入力端子に接続されている。従って、トランジス
タQ11、Q12がONであれば、オペアンプ5aの反転入
力端子には、電源電圧VCCを分圧抵抗R11と分圧抵抗R
12で分圧した電圧が入力され、非反転入力端子には、電
源電圧VCCから検流抵抗R1の電圧降下を差し引いたも
のをさらに分圧抵抗R13と分圧抵抗R14で分圧した電圧
が入力されるので、VCC電源線2に電流が流れて検流抵
抗R1の電圧降下が大きくなると、非反転入力端子の入
力電圧が低下することになる。このオペアンプ5aは、
演算増幅器による比較回路であり、帰還抵抗R15を介し
て出力電圧が正帰還されている。このように構成された
電流検出回路5は、分圧抵抗R11に対する分圧抵抗R12
の抵抗比よりも分圧抵抗R13に対する分圧抵抗R14の抵
抗比の方が大きくなるように設定しておく。そして、検
流抵抗R1の電圧降下が小さい場合にはオペアンプ5a
の出力がHレベルになるようにし、検流抵抗R1の電圧
降下が一定値以上になると非反転入力端子の電圧が反転
入力端子の電圧よりも低くなってオペアンプ5aの出力
がLレベルに切り替わるようにしている。
【0029】上記トランジスタQ11、Q12は、共にNチ
ャンネルMOS・FETからなり、ドレイン−ソース端
子間が分圧抵抗R11、R12と分圧抵抗R13、R14にそれ
ぞれ直列に接続されている。また、これらのトランジス
タQ11、Q12のゲート端子には、NAND回路5bの出
力がインバータ回路5cを介して接続されている。この
NAND回路5bには、半導体記憶装置に何等かの入力
があった場合に一定時間だけHレベルとなる内部制御信
号APDと、半導体記憶装置の出力が可能な場合にHレ
ベルとなる出力イネーブル信号OEと、半導体記憶装置
にデータを書き込む場合にLレベルとなる書込イネーブ
ル信号WEバーとが入力されるようになっている。従っ
て、この電流検出回路5は、内部制御信号APDと出力
イネーブル信号OEと書込イネーブル信号WEバーが共
にHレベルとなる読出データの出力時にのみ動作を行う
ことになり、これによって消費電力の無駄を省くことが
できる。
【0030】なお、図2の破線で示すように、インバー
タ回路5cの出力部をオペアンプ5aのストローブ(不
図示)に接続することによって、オペアンプ5aの動作
をインバータ回路5cの出力によって制御しても良い。
このように構成すれば、電流検出回路5を動作させない
ときに、DC電流がオペアンプ5aを無駄に流れてしま
わないようにすることができる。
【0031】上記構成の出力バッファ回路は、読出デー
タDATAがHレベルになると、出力トランジスタQ1
がONになるので、図1に示すように、VCC電源線2か
ら出力端子1を介して電流i1が流れ出ることになる。
この出力端子1には、容量C(10pF程度)で代表さ
れるような容量性の負荷となるTTL回路6が接続され
ている。従って、この電流i1は、本来ならば図3に示
す微分波形状に、急激に増加した後に徐々に減少して負
荷の容量Cを充電することになる。しかしながら、出力
トランジスタQ1の駆動能力が高いために、この図3に
示すように、電流i1の大きさが電流検出回路5で設定
した所定値を超える場合には、電流i1が所定値に達し
た時点で電流検出回路5の出力がLレベルに切り替わ
る。すると、制御トランジスタQ3がONとなるので、
出力トランジスタQ1のゲート端子の電圧がこの制御ト
ランジスタQ3とインバータ回路4とで引き合い上昇す
ることになり、これによって電流i1が減少する。ま
た、電流i1が減少すると、電流検出回路5の出力がH
レベルに戻り制御トランジスタQ3がOFFとなるの
で、出力トランジスタQ1のゲート端子の電圧が下降
し、再び電流i1が増加する。そして、結果的には、こ
れらの動作が釣り合って、図4に示すように、電流i1
の値がほぼ所定値に一致して推移し出力トランジスタQ
1の駆動能力が抑制されることになる。 この結果、本
実施例の出力バッファ回路によれば、出力トランジスタ
Q1のON時に負荷の容量Cの充電のために急激に流れ
出る電流i1の上昇を所定値までに制限することができ
るので、この電流i1の変化の大きさに比例してVCC電
源線2の寄生インダクタンスに発生する電源ノイズが許
容範囲を超えて大きくなるのを防止することができるよ
うになる。
【0032】なお、電流i1は、その後徐々に減少して
充電を完了するまで流れることになるが、この総量は図
3の場合と図4の場合とで一致するので、このように出
力トランジスタQ1の駆動能力を抑制すると、容量Cの
充電完了までの時間がわずかに長くなる。ただし、本実
施例は、VCC電源線2に実際に流れる電流i1が所定値
を超えた場合にのみ出力トランジスタQ1の駆動能力を
抑制するので、不必要に駆動能力を制限して半導体記憶
装置の高速化を妨げるようなことにはならない。
【0033】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
って、出力バッファ回路の回路ブロック図である。な
お、上記図7に示した従来例と同様の機能を有する構成
部材には同じ番号を付記する。
【0034】本実施例として、半導体記憶装置の接地ノ
イズを低減することができる出力バッファ回路について
説明する。この出力バッファ回路は、NチャンネルMO
S・FETを出力トランジスタQ2として用いている。
この出力トランジスタQ2は、ソース端子がGND電源
線3に接続されると共に、ドレイン端子が出力端子1接
続され、ゲート端子には、インバータ回路4を介して読
出データDATAが入力されるようになっている。従っ
て、この出力バッファ回路は、読出データDATAがL
レベルの場合に、出力トランジスタQ2がONとなり出
力端子1にLレベルを出力し、読出データDATAがH
レベルの場合には、出力トランジスタQ2がOFFとな
り出力端子1をハイインピーダンス状態とする。
【0035】上記GND電源線3には、検流抵抗R2が
直列に挿入されている。この検流抵抗R2は、両端の電
位が電流検出回路7にそれぞれ入力されるようになって
いる。また、この検流抵抗R2よりも出力トランジスタ
Q2側のGND電源線3と出力トランジスタQ2のゲート
端子との間に、NチャンネルMOS・FETからなる制
御トランジスタQ4のソース−ドレイン端子間が接続さ
れている。そして、電流検出回路7の出力がこの制御ト
ランジスタQ4のゲート端子に接続されている。
【0036】上記インバータ回路4は、第1実施例のイ
ンバータ回路4と同じものであり、検流抵抗R2も検流
抵抗R1と同様のものを使用することができる。また、
電流検出回路7も、第1実施例の電流検出回路5と同様
の構成であるが、検流抵抗R2の電圧降下が小さい場合
にはLレベルを出力し、検流抵抗R2の電圧降下が一定
値以上になると出力がHレベルに切り替わるようになっ
ている点で相違する。
【0037】上記構成の出力バッファ回路は、読出デー
タDATAがLレベルになると、出力トランジスタQ2
がONになるので、出力端子1を介してGND電源線3
に電流i2が流れ込むことになる。そして、この出力端
子1には、第1実施例と同様に容量Cで代表される容量
性のTTL回路6が接続されるので、この電流i2も、
本来ならば上記図3に示したような微分波形となる。し
かしながら、出力トランジスタQ2の駆動能力が高いた
めに電流i2の大きさが電流検出回路7で設定した所定
値を超えた場合には、電流検出回路7の出力がHレベル
に切り替わり制御トランジスタQ4がONとなるので、
出力トランジスタQ2のゲート端子の電圧がこの制御ト
ランジスタQ4とインバータ回路4とで引き合い下降す
ることになる。そして、第1実施例の場合と同様に、上
記図4に示したように、電流i2の値がほぼ所定値に一
致して推移し出力トランジスタQ2の駆動能力が抑制さ
れることになる。
【0038】この結果、本実施例の出力バッファ回路に
よれば、出力トランジスタQ2のON時に負荷の容量C
を放電するために急激に流れ込む電流i2の上昇を所定
値までに制限することができるので、この電流i2の変
化の大きさに比例してGND電源線3の寄生インダクタ
ンスに発生する接地ノイズが許容範囲を超えて大きくな
るのを防止することができるようになる。
【0039】図6は本発明の第3実施例を示すものであ
って、出力バッファ回路の回路ブロック図である。な
お、上記図1及び図5に示した第1実施例及び第2実施
例並びに図7に示した従来例と同様の機能を有する構成
部材には同じ番号を付記して説明を省略する。
【0040】本実施例として、半導体記憶装置の電源ノ
イズ及び接地ノイズの両方を低減することができる出力
バッファ回路について説明する。この出力バッファ回路
は、第1実施例の出力バッファ回路と第2実施例の出力
バッファ回路とを組み合わせたものである。ただし、出
力トランジスタQ1のゲート端子には、インバータ回路
4ではなく、読出データDATAと制御信号φとの論理
積を反転出力するNAND回路8の出力が接続されてい
る。また、出力トランジスタQ2のゲート端子にも、イ
ンバータ回路4ではなく、読出データDATAと制御信
号φを反転した制御信号φバーとの論理和を反転出力す
るNOR回路9の出力が接続されている。従って、この
出力バッファ回路は、制御信号φがHレベルの場合に
は、読出データDATAがHレベルになると出力トラン
ジスタQ1のみがONとなり出力端子1にHレベルを出
力すると共に、読出データDATAがLレベルになると
出力トランジスタQ2のみがONとなり出力端子1にL
レベルを出力する。また、制御信号φがLレベルの場合
には、出力トランジスタQ1、Q2が共にOFFとなるの
で、出力端子1がハイインピーダンス状態となる。
【0041】上記構成の出力バッファ回路は、制御信号
φがHレベルの場合に、読出データDATAがHレベル
になると、出力トランジスタQ1がONになるので、VC
C電源線2から出力端子1を介して電流i1が流れ出すこ
とになる。また、読出データDATAがLレベルになる
と、出力トランジスタQ2がONになるので、出力端子
1を介してGND電源線3に電流i2が流れ込むことに
なる。そして、これらの電流i1、i2の大きさが所定値
を超えた場合には、電流検出回路5又は電流検出回路7
の出力が切り替わり制御トランジスタQ3又は制御トラ
ンジスタQ4がONとなるので、出力トランジスタQ1又
は出力トランジスタQ2のゲート端子の電圧が上昇又は
下降することになる。そして、この結果、出力トランジ
スタQ1又は出力トランジスタQ2の駆動能力が抑制され
て、電流i1、i2の値が所定値を超えることがなくな
る。
【0042】この結果、本実施例の出力バッファ回路に
よれば、出力トランジスタQ1、Q2のON時に負荷の容
量Cを充放電するために急激に流れる電流i1、i2の上
昇を所定値までに制限することができるので、この電流
i1、i2の変化の大きさに比例して寄生インダクタンス
に発生する電源ノイズや接地ノイズが許容範囲を超えて
大きくなるのを防止することができるようになる。
【0043】なお、上記第1実施例〜第3実施例におい
て、検流抵抗R1は、出力トランジスタQ1と制御トラン
ジスタQ3のソース端子間に配置してもよく、検流抵抗
R2は、出力トランジスタQ2と制御トランジスタQ4の
ソース端子間に配置してもよい。また、出力端子1に接
続されたTTL回路6は、負荷の例示にすぎず、これに
限定されるものではない。
【0044】さらに、複数ビット出力の半導体記憶装置
のように、上記実施例の出力バッファ回路が複数組設け
られている場合には、1組の検流抵抗R1と電流検出回
路5や1組の検流抵抗R2と電流検出回路7で出力電流
の総和を検出するようにしておき、これら電流検出回路
5、7の出力によって各出力バッファ回路の制御トラン
ジスタQ3、Q4を制御させるように構成することもでき
る。
【0045】また、本発明は、半導体記憶装置に限ら
ず、他の半導体集積回路の出力バッファ回路に実施する
こともできる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の半導体集積回路の出力バッファ回路によれば、電源線
に実際に流れる電流を検出して出力トランジスタの駆動
能力を抑制することができるので、この出力トランジス
タの駆動能力が製造上のバラツキによって変化した場合
にも、電源線の寄生インダクタンスに発生するノイズを
確実に低減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の回路ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであって、電流
検出回路の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の本来の出力電流を示すタイムチャートで
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の実際の出力電流を示すタイムチャートで
ある。
【図5】本発明の第2実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の回路ブロック図である。
【図6】本発明の第3実施例を示すものであって、出力
バッファ回路の回路ブロック図である。
【図7】従来例を示すものであって、出力バッファ回路
の回路ブロック図である。
【図8】従来例を示すものであって、ノイズ対策を施し
た出力バッファ回路の回路図である。
【図9】従来例を示すものであって、他のノイズ対策を
施した出力バッファ回路の回路図である。
【符号の説明】
1 出力端子 2 VCC電源線 3 GND電源線 5 電流検出回路 7 電流検出回路 Q1 出力トランジスタ Q2 出力トランジスタ Q3 制御トランジスタ Q4 制御トランジスタ R1 検流抵抗 R2 検流抵抗

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定電位を供給するための電源線と出力
    端子との間に出力トランジスタを備え、該出力トランジ
    スタのON/OFFを制御することにより外部に信号の
    出力を行う、半導体集積回路の出力バッファ回路であっ
    て、 該電源線を流れる電流の大きさ又は該電流の変化の大き
    さを検出する電流検出回路と、 該電流検出回路の検出値に応じて、該出力トランジスタ
    の駆動能力を制御する出力トランジスタ制御回路とを備
    えた、半導体集積回路の出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記所定電位は、VCC電源電位である請
    求項1に記載の半導体集積回路の出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記所定電位は、接地電位である請求項
    1に記載の半導体集積回路の出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 第1電位を供給するための高電位電源線
    と出力端子との間に第1の出力トランジスタを備え、か
    つ、該第1電位よりも低い第2電位を供給するための低
    電位電源線と該出力端子との間に第2の出力トランジス
    タを備え、該第1及び第2の出力トランジスタのON/
    OFFを制御することにより外部に信号の出力を行う、
    半導体集積回路の出力バッファ回路であって、 該高電位電源線を流れる電流の大きさ又は該電流の変化
    の大きさを検出する第1電流検出回路と、 該低電位電源線を流れる電流の大きさ又は該電流の変化
    の大きさを検出する第2電流検出回路と、 該第1及び第2電流検出回路の検出値に応じて、該第1
    及び第2出力トランジスタの駆動能力を制御する出力ト
    ランジスタ制御回路とを備えた、半導体集積回路の出力
    バッファ回路。
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