JP2929826B2 - Gtoサイリスタゲート駆動回路 - Google Patents

Gtoサイリスタゲート駆動回路

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JP2929826B2
JP2929826B2 JP4041000A JP4100092A JP2929826B2 JP 2929826 B2 JP2929826 B2 JP 2929826B2 JP 4041000 A JP4041000 A JP 4041000A JP 4100092 A JP4100092 A JP 4100092A JP 2929826 B2 JP2929826 B2 JP 2929826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、GTOサイリスタゲ
ート駆動回路に関するもので、特にGTOサイリスタ
(ゲートターンオフサイリスタ)をオフ駆動するための
ゲートパルス(オフパルス)を形成する部分の構成に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来のGTOサイリスタゲート駆動回路
は、オンパルスおよびオフパルスを所定のタイミングで
GTOサイリスタのゲートに加えるのに、GTOサイリ
スタのアノード・カソード間電圧およびGTOサイリス
タに並列接続したスナバ回路のスナバコンデンサの端子
電圧を検出し、これらの電圧を参照して、制御回路から
のオンオフ指令値に対して最小オンタイム、最小オフタ
イムを考慮した補正を行い、またデッドタイムの付加処
理等を施し、GTOサイリスタのゲートにオンパルス,
オフパルスとして加えてGTOサイリスタをドライブす
るようになっている。
【0003】特に、GTOサイリスタゲート駆動回路に
おいて、GTOサイリスタをターンオフさせる回路(大
きな電力を必要とする高い逆バイアスを与える回路)
は、制御回路からオフ指令に従ってGTOサイリスタを
ターンオフさせるための高い逆バイアス電圧を加える。
この際、直前にオン指令からの経過時間を検出し、最小
オンタイムを確保した上でGTOサイリスタをターンオ
フさせるための高い逆バイアス電圧を加えることにな
る。
【0004】図はそのような従来のGTOサイリスタ
ゲート駆動回路の構成を示すブロック図である。図
おいて、1は例えばパルス幅変調インバータのスイッチ
ング素子として使用されているGTOサイリスタであ
る。2はGTOサイリスタ1に並列接続したスナバ回路
で、スナバコンデンサ3,ダイオード4および抵抗5よ
りなる。6はGTOサイリスタ1のアノード・カソード
間電圧VAKを検出するための分圧器、7はスナバコンデ
ンサ3の端子電圧VCSを検出するための分圧器である。
【0005】VGKはGTOサイリスタ1のゲート・カソ
ード間電圧、IT はGTOサイリスタ1のアノード電
流、IG はGTOサイリスタ1のゲート電流である。V
AK′はアノード・カソード間電圧検出信号、VCS′はス
ナバコンデンサ電圧検出信号である。インターフェース
回路8は、制御回路(図示せず)からの例えばパルス幅
変調されたパルス列とアノード・カソード間電圧検出信
号VAK′およびスナバコンデンサ電圧検出信号VCS′と
が入力され、アノード・カソード間電圧検出信号VAK
およびスナバコンデンサ電圧検出信号VCS′に基づいて
パルス列の通過を制御する。つまり、アノード・カソー
ド間電圧検出信号VAK′およびスナバコンデンサ電圧検
出信号VCS′によってGTOサイリスタ1がどのような
状態にあるかを判定し、GTOサイリスタをオンにして
もよいときには制御回路からのオン指令を通過させ、ま
た、GTOサイリスタをオフにしてもよいときには制御
回路からのオフ指令を通過させる。なお、インターフェ
ース回路8の出力信号としては、ハイレベルの信号がオ
ン指令に相当し、ローレベルの信号がオフ指令に相当す
る。
【0006】オンゲートコントロール回路9は、インタ
ーフェース回路8のオン指令信号に対して最小オンタイ
ムを確保する処理を行う。オンゲート回路10は、オン
ゲートコントロール回路9の出力信号に従ってGTOサ
イリスタ1のゲート・カソード間にオンパルスを与え
て、GTOサイリスタ1をターンオンさせる。オフゲー
トコントロール回路11は、インターフェース回路8の
オフ指令信号に対して最小オフタイムを確保する処理を
行う。オフゲート回路12はオンゲートコントロール回
路11の出力信号に従ってGTOサイリスタ1のゲート
・カソード間にオフパルスを与えて、GTOサイリスタ
1をターンオフさせる。
【0007】以上のように、GTOサイリスタ1にオン
パルスおよびオフパルスを最小オンタイム,最小オフタ
イムを確保し、かつデッドタイムを設けた状態でオンオ
フ駆動することにより、例えばPWMインバータの場合
には、目標波形をインバータの出力端に得ることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなGTOサ
イリスタを用いたインバータ装置において、負荷が誘導
性負荷である場合、GTOサイリスタ1の遮断時の電圧
上昇率つまりオフ電圧上昇率は、スナバコンデンサ3が
充電される速度、つまり負荷電流の大きさによって決ま
る。このため、負荷電流の零点付近(インバータが回生
モードから力行モードへ移行するところ)においてGT
Oサイリスタ1のターンオフ時のアノード・カソード間
電圧(以下、オフ電圧という)の上昇率が最も小さくな
り、ターンオフ時のオフ電圧も最も低くなる。
【0009】GTOサイリスタ1は、オフ電圧が低くな
る条件でターンオフさせると、ターンオフの際にアノー
ド電流が完全には零にならないで微小電流としてとして
継続的に流れる期間(テイル電流期間という)が長くな
る。このため、GTOサイリスタゲート駆動回路では、
いかなる状態でもGTOサイリスタ1を確実にターンオ
フさせるために、オフ電圧が低い点でのターンオフ時の
テイル電流通電期間に相当する時間だけ、GTOサイリ
スタ1に高い逆バイアス電圧(オフパルス)を継続して
与えることが必要となる。この結果、GTOサイリスタ
ゲート駆動回路の損失が大きいという問題があった。
【0010】したがって、この発明の目的は、GTOサ
イリスタを確実にターンオフさせることができ、しかも
GTOサイリスタをターンオフさせる際の損失を低減す
ることができるGTOサイリスタゲート駆動回路を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のG
TOサイリスタゲート駆動回路は、オフ指令に応答して
一定パルス幅の第1のゲート逆バイアス用パルスを発生
するオフゲートコントロール回路と、GTOサイリスタ
のアノード・カソード間電圧を検出する電圧検出手段
と、この電圧検出手段による検出電圧を所定のしきい値
電圧と比較し検出電圧がしきい値電圧を超えた時に一定
パルス幅の第2のゲート逆バイアス用パルスを発生する
延長オフゲートコントロール回路と、第1のゲート逆バ
イアス用パルスの発生期間中および第2のゲート逆バイ
アス用パルスの少なくとも一方の発生期間中にGTOサ
イリスタにゲート逆バイアス用電圧を与えるオフゲート
回路とを備え、 しきい値電圧はGTOサイリスタのアノ
ード・カソード間電圧の立ち上がり開始直後の極大値よ
り高く、かつ立ち上がり終了直前の極小値よりも低い範
囲の値に設定し、第1のゲート逆バイアス用パルスは、
後縁がGTOサイリスタのアノード・カソード間電圧の
立ち上がりが急峻なときのテイル電流期間の後端より後
になるようにパルス幅を設定し、第2のゲート逆バイア
ス用パルスは、GTOサイリスタのアノード・カソード
間電圧の立ち上がりが緩やかなときのGTOサイリスタ
のアノード・カソード間電圧がしきい値を超えた後のテ
イル電流期間より長くなるようにパルス幅を設定したこ
とを特徴とする請求項2記載の発明のGTOサイリス
タゲート駆動回路は、オフ指令に応答して一定パルス幅
の第1のゲート逆バイアス用パルスを発生するオフゲー
トコントロール回路と、GTOサイリスタに並列接続さ
れたスナバ回路のスナバコンデンサの端子電圧を検出す
る電圧検出手段と、この電圧検出手段による検出電圧を
所定のしきい値電圧と比較し検出電圧がしきい値電圧を
超えた時に一定パルス幅の第2のゲート逆バイアス用パ
ルスを発生する延長オフゲートコントロール回路と、第
1のゲート逆バイアス用パルスの発生期間中および第2
のゲート逆バイアス用パルスの少なくとも一方の発生期
間中にGTOサイリスタにゲート逆バイアス用電圧を与
えるオフゲート回路とを備え、 しきい値電圧はGTOサ
イリスタのアノード・カソード間電圧の立ち上がり開
直後の極大値より高く、かつ立ち上がり終了直前の極小
値よりも低い範囲の値に設定し、第1のゲート逆バイア
ス用パルスは、後縁がGTOサイリスタのアノード・カ
ソード間電圧の立ち上がりが急峻なときのテイル電流期
間の後端より後になるようにパルス幅を設定し、第2の
ゲート逆バイアス用パルスは、GTOサイリスタのアノ
ード・カソード間電圧の立ち上がりが緩やかなときのG
TOサイリスタのアノード・カソード間電圧がしきい値
を超えた後のテイル電流期間より長くなるようにパルス
幅を設定したことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の構成によれば、第2のゲート逆バイ
アス用パルスは、GTOサイリスタのアノード・カソー
ド間電圧もしくはスナバコンデンサの端子電圧が所定の
しきい値を超えた時点から発生することになる。なお、
スナバコンデンサの端子電圧でもよいのは、GTOサイ
リスタのアノード・カソード間電圧と略同じように変化
するからである。
【0013】このため、GTOサイリスタのアノード・
カソード間電圧の立ち上がり勾配が大きくテイル電流期
間が短いときは、第1のゲート逆バイアス用パルスの発
生期間と第2のゲート逆バイアス用パルスとの重なり期
間が長く、全体としてGTOサイリスタに高いゲート逆
バイアス用電圧が与えられる期間は短い。また、GTO
サイリスタのアノード・カソード間電圧の立ち上がり勾
配が小さくなると、テイル電流期間も長くなるが、それ
に応じて第2のゲート逆バイアス用パルスの発生開始時
点が遅れることになり、第1のゲート逆バイアス用パル
スの発生期間と第2のゲート逆バイアス用パルスとの重
なり期間が短くなり、全体としてGTOサイリスタに高
いゲート逆バイアス用電圧が与えられる期間は長くな
る。
【0014】つまり、GTOサイリスタのアノード・カ
ソード間電圧が高くテイル電流期間が短いときはGTO
サイリスタに高いゲート逆バイアス用電圧が与えられる
期間は短く、GTOサイリスタのアノード・カソード間
電圧が低くなってテイル電流期間が長くなるにつれてG
TOサイリスタに高いゲート逆バイアス用電圧が与えら
れる期間も長くなる。したがって、GTOサイリスタの
ターンオフを確実に行うことができ、しかもGTOサイ
リスタをターンオフさせる際の損失を低減することがで
きる。
【0015】この発明の一実施例を図1ないし図4に基
づいて説明する。このGTOサイリスタゲート駆動回路
は、図1に示すように、図の構成に、延長オフゲート
コントロール回路13とオア回路14とを追加したもの
で、その他の構成は図と同様である。
【0016】延長オフゲートコントロール回路13は、
タイマ回路(ワンショット回路等)15と比較器16と
しきい値電圧設定用の可変電圧源17とからなる。可変
電圧源17によるしきい値電圧は、アノード・カソード
間電圧VAKに対するしきい値電圧Vcompに対し分圧器6
による分圧比VAK′/VAKを乗じたもの、つまり
co mp′としている。
【0017】この延長オフゲートコントロール回路13
においては、インターフェース回路8からオフ指令信号
が与えられたときに、タイマ回路15が動作可能とな
る。そして、電圧検出手段である分圧器6から得られる
アノード・カソード間電圧検出信号VAK′が比較器16
に入力され、比較器16にてしきい値電圧Vcomp′と比
較される。
【0018】アノード・カソード間電圧検出信号VAK
がしきい値電圧Vcomp′を超えた時の比較器16の出力
でタイマ回路15をトリガすることなり、オフゲートコ
ントロール回路11から出力される例えば第1のゲート
逆バイアス用パルスと同じパルス幅(50μs程度)の
第2のゲート逆バイアス用パルスを発生する。この延長
オフゲートコントロール回路13から出力される第2の
ゲート逆バイアス用パルスは、オア回路14でオフゲー
トコントロール回路11から出力される第1のゲート逆
バイアス用パルスと合成されてオフゲート回路12へ供
給される。
【0019】この結果、オフゲート回路12からGTO
サイリスタ1へは、第1のゲート逆バイアス用パルスお
よび第2のゲート逆バイアス用パルスの少なくとも一方
の発生期間中、高いゲート逆バイアス用電圧が与えられ
ることになる。上記のように、第1および第2のゲート
逆バイアス用パルスを発生させて、それら論理和信号に
応答してオフゲート回路12にてGTOサイリスタ1に
高いゲート逆バイアス用電圧を加えるようにしたので、
GTOサイリスタ1のアノード・カソード間電圧VAK
立ち上がり勾配が大きくテイル電流期間が短いときは、
第1のゲート逆バイアス用パルスの発生期間と第2のゲ
ート逆バイアス用パルスとの重なり期間が長く、全体と
してGTOサイリスタ1に高いゲート逆バイアス用電圧
が与えられる期間は短い。
【0020】また、GTOサイリスタ1のアノード・カ
ソード間電圧VAKの立ち上がり勾配が小さくなると、テ
イル電流期間も長くなるが、それに応じて第2のゲート
逆バイアス用パルスの発生開始時点が遅れることにな
り、第1のゲート逆バイアス用パルスの発生期間と第2
のゲート逆バイアス用パルスとの重なり期間が短くな
り、全体としてGTOサイリスタ1に高いゲート逆バイ
アス用電圧が与えられる期間は長くなる。
【0021】つまり、GTOサイリスタ1のアノード・
カソード間電圧VAKが高くテイル電流期間が短いときは
GTOサイリスタ1に高いゲート逆バイアス用電圧が与
えられる期間は短く、GTOサイリスタ1のアノード・
カソード間電圧VAKが低くなってテイル電流期間が長く
なるにつれてGTOサイリスタ1に高いゲート逆バイア
ス用電圧が与えられる期間も長くなる。したがって、G
TOサイリスタ1のターンオフを確実に行うことがで
き、しかもGTOサイリスタ1をターンオフさせる際の
損失を低減することができる。
【0022】上記以外の点については従来例と同様であ
る。図2にGTOサイリスタ1のオフ電圧が比較的高
く、テイル電流期間が短い場合の各部のタイムチャート
を示す。図2(a)にはインターフェース回路8の出力
信号を示している。図2(b)には、GTOサイリスタ
1のゲート・カソード間電圧VGK(実線)とゲート電流
G (破線)とを示している。電圧VA は−十数V(例
えば−15V程度)であり、電圧VB は−数V(例えば
−3V程度)である。GTOサイリスタをターンオフさ
せるための高いゲート逆バイアス電圧とは電圧VA を意
味する。
【0023】図2(c)には、GTOサイリスタ1のア
ノード・カソード間電圧VAK(実線)とアノード電流I
T (破線)とを示している。TL1 はテイル電流期間で
あり、Pはしきい値電圧Vcompの設定範囲を示してい
る。図2(d)には、オフゲートコントロール回路11
から出力される第1のゲート逆バイアス用パルス(ハイ
レベル)を示し、そのパルス幅T1 は例えば50μsに
設定される。
【0024】図2(e)には、延長オフゲートコントロ
ール回路13から出力される第2のゲート逆バイアス用
パルス(ハイレベル)を示し、そのパルス幅T2 は例え
ば50μsに設定される。この第2のゲート逆バイアス
用パルスの発生開始時点は、GTOサイリスタ1のアノ
ード・カソード間電圧VAKがしきい値電圧Vcompを超え
た時点である。
【0025】図2(f)には、オフゲート回路12への
入力信号を示し、同図(d),(e)の波形を合成した
ものとなっている。図3にGTOサイリスタ1のオフ電
圧が比較的高く、テイル電流期間が短い場合の各部のタ
イムチャートを示す。図3(a)にはインターフェース
回路8の出力信号を示している。
【0026】図3(b)には、GTOサイリスタ1のゲ
ート・カソード間電圧VGK(実線)とゲート電流I
G (破線)とを示している。図3(c)には、GTOサ
イリスタ1のアノード・カソード間電圧VAK(実線)と
アノード電流IT (破線)とを示している。TL2 はテ
イル電流期間であり、GTOサイリスタ1のアノード・
カソード間電圧VAKの立ち上がり勾配が小さいことか
ら、図2(c)のテイル電流期間TL1 に比べて長くな
っている。
【0027】図3(d)には、オフゲートコントロール
回路11から出力される第1のゲート逆バイアス用パル
ス(ハイレベル)を示し、図2(d)とまったく同じタ
イミングでかつ同じパルス幅で発生する。図3(e)に
は、延長オフゲートコントロール回路13から出力され
る第2のゲート逆バイアス用パルス(ハイレベル)を示
し、この第2のゲート逆バイアス用パルスの発生開始時
点は、GTOサイリスタ1のアノード・カソード間電圧
AKがしきい値電圧Vcompを超えた時点であるので、図
2(e)よりは遅れている。パルス幅は図2(e)と同
様である。
【0028】図3(f)には、オフゲート回路12への
入力信号を示し、同図(d),(e)の波形を合成した
ものとなっており、第2のゲート逆バイアス用パルスの
発生開始時点が図2(e)よりも遅れているので、合成
パルス幅は図2(f)に比べて長くなっている。つま
り、オフゲート回路12へ入力されるパルス信号のパル
ス幅は、T1 からT1 +T2 の範囲で、GTOサイリス
タ1のアノード・カソード電圧VAKの立ち上がり勾配に
応じて変化する。なお、第1のゲート逆バイアス用パル
スのパルス幅は、アノード・カソード電圧VAKの立ち上
がりが急峻なときに必要な長さに設定し、第2のゲート
逆バイアス用パルスの長さは、GTOサイリスタ1のア
ノード・カソード電圧VAKがしきい値電圧Vcompを超え
た後のテイル電流期間の長さを考慮して設定する。
【0029】なお、上記実施例では、第2のゲート逆バ
イアス用パルスは、GTOサイリスタのアノード・カソ
ード間電圧VAKがしきい値Vcompを超えた時点から発生
させるようにしたが、スナバコンデンサ3の端子電圧V
CSも、GTOサイリスタ1のアノード・カソード間電圧
AKと略同じように変化するので、比較対象としては、
GTOサイリスタのアノード・カソード間電圧VAKだけ
でなく、スナバコンデンサ3の端子電圧VCSであっても
よい。
【0030】図4は、GTOサイリスタ1のターンオフ
時のアノード・カソード間電圧AKの変化とスナバコンデ
ンサ3の端子電圧VCSの変化とが類似していることを示
すタイムチャートである。図4(a)には、GTOサイ
リスタ1のターンオフ時のアノード・カソード間電圧AK
(実線)およびアノード電流IT (破線)を示す。同図
(b)には、GTOサイリスタ1のターンオフ時のスナ
バコンデンサ3の端子電圧VCS(実線)およびGTOサ
イリスタ1のアノード電流IT (破線)を示している。
【0031】
【発明の効果】この発明のGTOサイリスタゲート駆動
回路によれば、GTOサイリスタのアノード・カソード
間電圧が高くテイル電流期間が短いときはGTOサイリ
スタに高いゲート逆バイアス用電圧が与えられる期間は
短く、GTOサイリスタのアノード・カソード間電圧が
低くなってテイル電流期間が長くなるにつれてGTOサ
イリスタに高いゲート逆バイアス用電圧が与えられる期
間も長くなるので、GTOサイリスタのターンオフを確
実に行うことができ、しかもGTOサイリスタをターン
オフさせる際の損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のGTOサイリスタゲート
駆動回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のGTOサイリスタゲート駆動回路におけ
るGTOサイリスタのアノード・カソード間電圧の立ち
上がりが急な場合の動作を示す各部のタイムチャートで
ある。
【図3】同じく図1のGTOサイリスタゲート駆動回路
におけるGTOサイリスタのアノード・カソード間電圧
の立ち上がりが緩やかな場合のの動作を示す各部のタイ
ムチャートである。
【図4】GTOサイリスタのアノード・カソード間電圧
とスナバコンデンサの端子電圧との関係を示すタイムチ
ャートである。
【図5】GTOサイリスタゲート駆動回路の従来例の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 GTOサイリスタ 2 スナバ回路 3 スナバコンデンサ 4 ダイオード 5 抵抗 6 分圧器 7 分圧器 8 インターフェース回路 9 オンゲートコントロール回路 10 オンゲート回路 11 オフゲートコントロール回路 12 オフゲート回路 13 延長オフゲートコントロール回路 14 オア回路 15 タイマ回路 16 比較器 17 可変電圧源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−110408(JP,A) 特開 昭63−209216(JP,A) 特開 昭60−137126(JP,A) 特開 昭60−59816(JP,A) 特開 昭59−17723(JP,A) 特開 昭59−14356(JP,A) 特開 昭57−162962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 17/72 - 17/735

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフ指令に応答して一定パルス幅の第1
    のゲート逆バイアス用パルスを発生するオフゲートコン
    トロール回路と、GTOサイリスタのアノード・カソー
    ド間電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出手段
    による検出電圧を所定のしきい値電圧と比較し前記検出
    電圧が前記しきい値電圧を超えた時に一定パルス幅の第
    2のゲート逆バイアス用パルスを発生する延長オフゲー
    トコントロール回路と、前記第1のゲート逆バイアス用
    パルスの発生期間中および第2のゲート逆バイアス用パ
    ルスの少なくとも一方の発生期間中に前記GTOサイリ
    スタにゲート逆バイアス用電圧を与えるオフゲート回路
    とを備え 前記しきい値電圧は前記GTOサイリスタのアノード・
    カソード間電圧の立ち上がり開始直後の極大値より高
    く、かつ立ち上がり終了直前の極小値よりも低い範囲の
    値に設定し、前記第1のゲート逆バイアス用パルスは、
    後縁が前記GTOサイリスタのアノード・カソード間電
    圧の立ち上がりが急峻なときのテイル電流期間の後端よ
    り後になるようにパルス幅を設定し、前記第2のゲート
    逆バイアス用パルスは、前記GTOサイリスタのアノー
    ド・カソード間電圧の立ち上がりが緩やかなときの前記
    GTOサイリスタのアノード・カソード間電圧が前記し
    きい値を超えた後のテイル電流期間より長くなるように
    パルス幅を設定したことを特徴とする GTOサイリスタ
    ゲート駆動回路。
  2. 【請求項2】 オフ指令に応答して一定パルス幅の第1
    のゲート逆バイアス用パルスを発生するオフゲートコン
    トロール回路と、GTOサイリスタに並列接続されたス
    ナバ回路のスナバコンデンサの端子電圧を検出する電圧
    検出手段と、この電圧検出手段による検出電圧を所定の
    しきい値電圧と比較し前記検出電圧が前記しきい値電圧
    を超えた時に一定パルス幅の第2のゲート逆バイアス用
    パルスを発生する延長オフゲートコントロール回路と、
    前記第1のゲート逆バイアス用パルスの発生期間中およ
    び第2のゲート逆バイアス用パルスの少なくとも一方の
    発生期間中に前記GTOサイリスタにゲート逆バイアス
    用電圧を与えるオフゲート回路とを備え、 前記しきい値電圧は前記GTOサイリスタのアノード・
    カソード間電圧の立ち上がり開始直後の極大値より高
    く、かつ立ち上がり終了直前の極小値よりも低い 範囲の
    値に設定し、前記第1のゲート逆バイアス用パルスは、
    後縁が前記GTOサイリスタのアノード・カソード間電
    圧の立ち上がりが急峻なときのテイル電流期間の後端よ
    り後になるようにパルス幅を設定し、前記第2のゲート
    逆バイアス用パルスは、前記GTOサイリスタのアノー
    ド・カソード間電圧の立ち上がりが緩やかなときの前記
    GTOサイリスタのアノード・カソード間電圧が前記し
    きい値を超えた後のテイル電流期間より長くなるように
    パルス幅を設定したことを特徴とするGTOサイリスタ
    ゲート駆動回路。
JP4041000A 1992-02-27 1992-02-27 Gtoサイリスタゲート駆動回路 Expired - Fee Related JP2929826B2 (ja)

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