JP2928882B1 - ローカルエリアネットワークの帯域制御方式 - Google Patents

ローカルエリアネットワークの帯域制御方式

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JP2928882B1
JP2928882B1 JP16262798A JP16262798A JP2928882B1 JP 2928882 B1 JP2928882 B1 JP 2928882B1 JP 16262798 A JP16262798 A JP 16262798A JP 16262798 A JP16262798 A JP 16262798A JP 2928882 B1 JP2928882 B1 JP 2928882B1
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吉郎 宮原
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Abstract

【要約】 【課題】 リンク帯域占有型コネクション通信を行うロ
ーカルエリアネットワークにおいて、公平な帯域の分配
により帯域を確保する。 【解決手段】 終端ノード3−1〜3−3は、通信に先
立ち中継ノード2に対して帯域要求を行う。中継ノード
2は、n番目の終端ノードとの間のコネクションの最大
継続時間Tmaxを、最大遅延時間Td、n番目の終端
ノードからの帯域要求量Bn、各終端ノードからの帯域
要求量の合計値SBを用いて、Tmax=Td×Bn/
SBにより算出する。中継ノード2は、ある終端ノード
との間で開設したコネクションをこの終端ノードに割り
当てるために計算した時間Tmaxが経過した時点で切
断し、コネクションの相手先を順次切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワーク(LAN)における通信帯域の制御方式に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】リンク帯域占有型コネクション通信を行
うスター型トポロジーのローカルエリアネットワークの
代表的なものとして、ANSI(アメリカ規格協会)及
びISOで標準化されているファイバチャネルがある。
ファイバチャネルで定義されているクラス1サービスは
帯域占有形サービスのため、高い転送レートで安定した
データ転送が可能であるが、そのコネクション確立中は
他のクラス1通信を行うことができない。
【0003】すなわち、一部のリンクを共有する複数の
クラス1通信を同時に行おうとする場合(代表例として
ルーターを介して外部と通信する場合やスイッチファブ
リックのカスケード接続がある)、ファイバチャネルの
基本的規格では、クラス1コネクションの競合について
公平な解決を行う手段が用意されていない。したがっ
て、間欠的な通信であっても一旦コネクションが確立さ
れれば、コネクションを要求したノードがコネクション
を削除しない限り、通信の空き帯域を他のコネクション
に割り当てることができない。
【0004】また、コネクション要求の受付メカニズム
は確率的であり、たまたまリンクが空いていれば受け付
けられるが、既にリンクが使用中である場合は拒否さ
れ、受け付けられるまで再要求を繰り返すだけである。
したがって、コネクション要求が受け付けられるまでの
時間が不定となり、マルチメディア通信に代表される通
信アプリケーションにとって必要な最大遅延量や遅延変
動量、最低帯域の保証等の通信品質を満足することが困
難となる。このため、第1の対策として、ファイバチャ
ネル標準規格に、コネクションレスタイプサービスのク
ラス2及びクラス3が用意されている。これによりフレ
ーム多重が可能になり、遅延量の改善が期待できる。
【0005】また、第2の対策として、拡張版のファイ
バチャネル標準規格FC−PH−2の中ではキャンプオ
ン機能と呼ばれるコネクション受付メカニズムを定義し
ている。この機能はコネクション要求が競合している場
合には、その要求をスイッチファブリック内の待ち行列
に登録し、確立しているコネクション内の通信が途切れ
るとコネクションを切断するようにコネクションの片端
ポートへメッセージを送信して別のコネクションへリン
ク帯域を明け渡すように制御するメカニズムである。こ
れにより、コネクション要求が受け付けられるまでの時
間が短くなり、競合時の通信品質の向上が期待できる。
【0006】また、第3の対策として、1998年電子
情報通信学会総合大会B−7−114「ファイバチャネ
ル・クラス1サービスにおけるQoS制御メカニズムの
提案」で発表された方法がある。これは、各通信ノード
がシステムに1個設置した帯域管理サーバーへ帯域を要
求し、この帯域管理サーバーが各通信に割り当てた帯域
をコネクションの継続時間として計算し、コネクション
の開始タイミングと継続時間を各通信ノードへ通知し
て、各通信ノードは該帯域管理サーバーの管理下でコネ
クションの開設と削除を行う方法で、占有コネクション
であっても帯域の分配を可能にし、通信品質の個別保証
が期待できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の対策の
場合は、通信の帯域面では積極的な制御を実現している
わけではないので、必要な帯域の確保が困難であるとい
う問題点があった。また、第2の対策の場合は、確立し
ているコネクション内で通信が途切れずに行われると、
他の通信の要求は受け容れられず、したがって確実な帯
域を確保することが困難であるという問題点があった。
また、第3の対策の場合は、帯域サーバーが全体のコネ
クション経路と競合状態を把握している必要があること
から、ネットワーク規模が大きくなると、処理が複雑に
なり、また、帯域制御機能のない通信ノードの混在する
環境では対処が困難であるという問題点があった。本発
明は、上記課題を解決するためになされたもので、リン
ク帯域占有型コネクション通信を行うスター型トポロジ
ーのローカルエリアネットワークにおいて、一部のリン
クを共用して複数の占有コネクション通信を同時に行う
場合に、公平な帯域の分配により帯域を確保することが
でき、かつネットワーク規模によらず処理が簡易で、帯
域制御機能のない通信ノードの混在する環境でも機能で
きる帯域制御方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、ローカルエリアネットワーク内の複数のノ
ードと同時に通信を行う中継ノードと、この中継ノード
とスイッチを介して通信する複数の終端ノードとを備
え、上記終端ノードは、通信に先立ち上記中継ノードに
対して所望の帯域要求量と自身の識別情報とを含む帯域
要求を行う手段を有し、上記中継ノードは、終端ノード
からの帯域要求を受け付けると、このときまでに受け付
けた各終端ノードからの帯域要求量と自身に繋がるリン
クの帯域容量から各終端ノードとの間の通信コネクショ
ンの最大継続時間Tmaxを算出し、各終端ノードとの
間で通信コネクションを順次開設し、かつ開設したコネ
クションを最大継続時間Tmax以内に削除するように
制御することにより、通信コネクションの相手先となる
終端ノードを順次切り替える制御手段を有するものであ
る。また、請求項2に記載のように、上記制御手段は、
n番目の終端ノードとの間の通信コネクションの最大継
続時間Tmaxを、予めネットワークの動作定数として
設定された最大遅延時間Tdと、n番目の終端ノードか
らの帯域要求量Bnと、このときまでに受け付けた各終
端ノードからの帯域要求量の合計値SBとを用いて、T
max=Td×Bn/SBにより算出するものである。
また、請求項3に記載のように、上記制御手段は、新た
な帯域要求の発生により、上記帯域要求量の合計値SB
が中継ノードに繋がるリンクの帯域容量を超過する場合
に、上記新たな帯域要求の受け付けを拒否するものであ
る。また、請求項4に記載のように、上記中継ノード
は、上記終端ノードが起動した帯域予約プロトコル(R
SVP)の予約応答メッセージを受信して、この予約応
答メッセージから中継ノードと終端ノード間における必
要帯域(帯域要求量)の情報を取り出す手段を有するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す通信ネットワー
クシステムのブロック図である。このシステムは、スイ
ッチ1を中心に複数のノードをスター型トポロジーで接
続して構成されたLANであり、終端ノード3−1〜3
−3は中継ノード2を介して他のノードと通信するもの
とし、また主なデータの通信にはリンク帯域を占有する
コネクションが使われるものとする。ここでは、このよ
うなLANの代表的なものとしてANSI標準のファイ
バチャネルを例にして説明する。
【0010】中継ノード2内には、標準的なデータリン
ク終端ポート機能を有するNポート21と、終端ノード
3−1〜3−3からの帯域要求の情報を管理するための
帯域管理テーブル22と、コネクションの継続時間を計
測するためのコネクションタイマー23と、終端ノード
3−1〜3−3との間のコネクション継続時間を計算
し、その結果に従ってコネクションの確立・切断をNポ
ート21に指示するコネクション制御部24とが設けら
れている。
【0011】ただし、帯域管理テーブル22、コネクシ
ョンタイマー23、コネクション制御部24は、いずれ
も独立した論理回路とする必要はなく、中継ノード2内
のプロセッサ回路とメモリ回路上で動作するソフトウェ
アの一部として構成することができる。なお、中継ノー
ド2内のNポート21の先には、終端ノード3−1〜3
−3の通信相手となる他のノードが接続されているが、
図1ではNポート21以降の記載を省略している。
【0012】次に、以上のように構成されたシステムに
おいて、終端ノード3−1,3−2と中継ノード2間の
コネクション開設及び削除の手順を図2のシーケンス図
を用いて説明する。終端ノード3−1は、中継ノード2
を介した通信を開始する前に、中継ノード2に対して帯
域要求フレームを送信する(図2ステップS11)。こ
の帯域要求フレームには、その後に開始する通信にて希
望する帯域量の情報(以下、帯域要求量と呼ぶ)と発信
元識別子を載せておく。
【0013】中継ノード2内のコネクション制御部24
は、Nポート21を介して帯域要求フレームを受信する
と、この帯域要求フレームから帯域要求量を取り出し、
その帯域要求を受け付けることができるかどうかを判断
する。そして、コネクション制御部24は、終端ノード
3−1からの帯域要求を受け付けることができると判断
した場合、許諾フレームをNポート21を介して終端ノ
ード3−1に送信すると共に、終端ノード3−1の帯域
要求量を帯域管理テーブル22に登録する(ステップS
12)。
【0014】続いて、コネクション制御部24は、帯域
管理テーブル22に登録されている各終端ノードからの
帯域要求量を基に、終端ノード3−1に割り振るクラス
1コネクションの最大継続時間Tmaxを計算する。こ
の最大継続時間Tmaxの計算方法については後述す
る。
【0015】コネクション制御部24は、最大継続時間
Tmaxを計算した後、終端ノード3−1との間でコネ
クションを開設するためのコネクション開設手順の開始
をNポート21に指示すると共に、計算した最大継続時
間Tmaxの値をコネクションタイマー23に設定す
る。これにより、コネクションタイマー23による時間
計測が開始される。
【0016】コネクションの開設手順は、データを送信
する側のノードからコネクションを開設するのが普通で
あるが、本特許の場合は、受信する側の中継ノード2か
らコネクションを開設する必要がある。そのため、終端
ノード3−1〜3−3では、中継ノード2からのコネク
ション開設要求フレームを待って送信を開始するように
動作を規定しておく。
【0017】本実施の形態では、ファイバチャネル標準
でサポートされているシーケンス起動権の移譲メカニズ
ムを利用する。ファイバチャネルのデータ転送の単位は
シーケンスと呼ばれる同一方向への一連のデータフレー
ムである。シーケンスを起動する権利は、常にどちらか
一方のノードが持っており、相手のシーケンス送信を認
めるには、シーケンス起動権の移譲を表すフラグを立て
たフレーム(以下、シーケンス権移譲フレームと呼ぶ)
を送信することにより実現する。
【0018】Nポート21は、コネクション制御部24
よりコネクション開設手順の開始を指示されると、SO
Fc1デリミタを付加したコネクション開設要求フレー
ムを終端ノード3−1に送信し(ステップS13)、こ
れに対して終端ノード3−1からはACKフレームが返
送される(ステップS14)。こうして、中継ノード2
と終端ノード3−1との間のコネクションが開設され
る。
【0019】次いで、コネクション制御部24は、Nポ
ート21を介してACKフレームを受信すると、シーケ
ンス権移譲フレームの送信をNポート21に指示し、終
端ノード3−1からのデータ送信シーケンスを促す(ス
テップS15)。終端ノード3−1は、シーケンス権移
譲フレームを受信すると、データ送信シーケンスの送出
を開始し、このデータ送信シーケンスの最終フレームで
シーケンス起動権移譲フラグを立てたシーケンス権移譲
フレームを中継ノード2へ送信し、中継ノード2側へシ
ーケンス起動権を渡す(ステップS16)。
【0020】Nポート21を介してシーケンス権移譲フ
レームを受信した中継ノード2のコネクション制御部2
4は、コネクションタイマー23の値を確認し、コネク
ションタイマー23による計測時間が最大継続時間Tm
axに達していない場合、シーケンス権移譲フレームの
送信をNポート21に指示して、シーケンス起動権を再
度終端ノード3−1へ移譲する。これにより、上記と同
様の動作が繰り返される(ステップS15,S16)。
【0021】また、コネクション制御部24は、コネク
ションタイマー23による計測時間が最大継続時間Tm
axに達している場合、コネクション削除手順の開始を
Nポート21に指示する。すなわち、Nポート21は、
コネクション終了を示すフラグを立てたコネクション終
了フレームを終端ノード3−1に送信し(ステップS1
7)、これに応じて終端ノード3−1は、EOFdtデ
リミタを付加したコネクション削除フレームを中継ノー
ド2に送信する(ステップS18)。これにより、中継
ノード2と終端ノード3−1との間のコネクションが削
除(切断)される。
【0022】なお、終端ノード側で送信データが準備さ
れていない等の理由により、コネクションの有効利用が
図れない場合は、終端ノード側からコネクション終了を
要求するフレームを送信してコネクションを削除するこ
とも可能である。以上のようにコネクション開設から削
除までのフレーム、プロトコルは標準のファイバチャネ
ル仕様で実現している。
【0023】コネクションの切断が完了すると、コネク
ション制御部24は、別の終端ノード3−2に対するコ
ネクション最大継続時間Tmaxを計算し、終端ノード
3−2に対するコネクションを上記と同様に開設する。
このようにして、中継ノード2は、ある終端ノードとの
間で開設したコネクションをこの終端ノードに割り当て
るために計算した最大継続時間Tmaxの間だけ継続し
てTmaxが経過した時点で切断し、次の終端ノードと
の間でコネクションを開設することを繰り返すことによ
り、コネクションの相手先を順次切り替えていく。
【0024】次に、最大継続時間Tmaxの計算方法に
ついて説明する。ある終端ノードnとの間のコネクショ
ンの最大継続時間をTmax(n)とすると、この最大
継続時間Tmax(n)は、予めLANシステムの動作
定数として設定された最大遅延時間Td、終端ノードn
からの帯域要求量Bn及びこのときまでに受け付けた各
終端ノードからの帯域要求量の合計値SBを用いて、次
式のように計算することができる。
【0025】
【数1】
【0026】なお、最大遅延時間Tdは、通信アプリケ
ーションの品質を確保できるようにシステムの運用者に
よって決定される。こうした計算の結果、コネクション
の継続時間がどのように割り振られるかを具体的な数値
で示したのが図3及び図4である。
【0027】図3及び図4では、3つの通信が競合する
例を示しており、通信の主体である終端ノード3−1,
3−2,3−3からの帯域要求量をそれぞれ200Mb
ps,100Mbps,200Mbpsとしている。図
3及び図4において、t1,t2,t3は、それぞれ終
端ノード3−1,3−2,3−3に割り当てるコネクシ
ョン最大継続時間Tmaxを計算した時点を示す。ま
た、この例では、中継ノード2に繋がるリンクの帯域容
量を1000Mbps、最大遅延時間Tdを30msと
している。
【0028】図3において、終端ノード3−3が帯域要
求をしていないときは、終端ノード3−1と終端ノード
3−2の要求帯域の割合で最大継続時間Tmaxが割り
振られ、終端ノード3−1に割り当てられた最大継続時
間Tmaxは20ms、終端ノード3−2に割り当てら
れた最大継続時間Tmaxは10msとなる。
【0029】このような状況下で、終端ノード3−3が
通信を開始するために図中△印の時点で帯域要求を行う
と、中継ノード2は、終端ノード3−1,3−2に割り
当てる最大継続時間Tmaxを各々12ms,6msと
短くし、終端ノード3−3に割り当てる最大継続時間T
maxを12msとする。最大継続時間Tmaxを各時
点での通信の競合状態に追従させるためには、中継ノー
ド2内のコネクション制御部24がコネクション開設す
る度にTmaxの再計算を行うことにより実現可能とな
る。こうして、全体の公平性を常時保つことができる。
【0030】また、各通信のコネクション開設待ちによ
る遅延は、定常状態では最大遅延時間Td以下に抑制で
きることが図3から明らかである。すなわち、動的な帯
域制御を実現するため、中継ノード2は、各終端ノード
へのコネクション開設の度に最大継続時間Tmaxを再
計算することにより、調停に参加するコネクションの追
加、削除を随時可能とし、最適な帯域分配が実行され
る。
【0031】なお、帯域要求ノードが増える場合、状態
が変化する時点で一瞬遅延が増大する可能性がある。例
えば、図3のように終端ノード3−1との間でコネクシ
ョンが開設されている最中に、終端ノード3−3から帯
域要求が行われると、終端ノード3−2に割り当てる最
大継続時間Tmaxは6msとなり、終端ノード3−3
に割り当てる最大継続時間Tmaxは12msとなるの
で、終端ノード3−1,3−2,3−3に割り当てる最
大継続時間Tmaxの合計値は20+6+12=38m
sとなって、最大遅延時間Tdを超えてしまうからであ
る。
【0032】そこで、新たな帯域要求が行われた場合、
コネクション制御部24は、この帯域要求で増加した帯
域要求量の合計値SBを用いて他の終端ノード3−1,
3−2のTmaxの再計算とコネクションの開設を一通
り行った後に、新たな帯域要求を行った終端ノード3−
1にコネクションを割り当てるようにする。
【0033】次に、帯域要求ノードが減る場合にも、状
態が変化する時点で一瞬遅延が増大する可能性がある。
そこで、残った帯域要求ノードへ分配する最大継続時間
Tmaxを図4に示すように一巡だけ前の値に保持する
ように制御することにより最大遅延時間Tdを満足する
ことができる。
【0034】すなわち、図4において、終端ノード3−
1,3−2,3−3の最大継続時間Tmaxを各々12
ms,6ms,12msとした状態で、終端ノード3−
3が図中△印で示す時点で帯域解放を要求した場合、コ
ネクション制御部24は、終端ノード3−1,3−2に
割り当てる最大継続時間Tmaxを一巡だけ前の値12
ms,6msに保持し、この間の最大遅延時間Tdを1
8msとする。そして、次のサイクルから最大遅延時間
Tdを30msに復旧し、終端ノード3−1,3−2に
割り当てる最大継続時間Tmaxをそれぞれ20ms,
10msとする制御を行う。
【0035】なお、中継ノード2に対する要求帯域の合
計が中継ノード2に接続するリンクの帯域容量1000
Mbpsを上回ると、最大継続時間Tmax計算による
帯域分配では、要求した帯域より小さくなってしまう。
通信アプリケーションによっては一定帯域を保証しない
と動作しないものもあることから、帯域の完全保証型の
動作モードが必要になる。
【0036】そこで、中継ノード2内のコネクション制
御部24は、新たな帯域要求の発生により中継ノード2
に対する帯域要求量の合計値SBがリンク帯域容量を超
過する場合は、新たな帯域要求の受け付けを拒否する。
こうして、帯域の保証が可能となる。
【0037】[実施の形態の2]実施の形態の1では、
終端ノード3−1〜3−3からの帯域要求を直接中継ノ
ード2に伝えていたが、図5に示すように、終端ノード
3が通信相手となる宛先ノード4に対して起動した帯域
予約プロトコル(RSVP)のメッセージを中継ノード
2が受信して必要な帯域量を割り出すことも可能であ
る。
【0038】帯域予約プロトコルは、通信を開始する前
に、上流の終端ノード3が所望の帯域量を含む経路メッ
セージ21を下流の宛先ノード4へ向けて送信し、経路
メッセージ21を受信した宛先ノード4は、予約応答メ
ッセージ22を終端ノード3へ向けて返送する。
【0039】この予約応答メッセージ22が返送される
経路上のノード5は、予約応答メッセージ22から下流
での帯域予約結果を読み出し、自ノードでの予約結果を
統合した帯域予約結果を予約応答メッセージ22に書き
込んで上流へ順送りする(つまり、帯域予約結果が示す
予約帯域量よりも自ノードに接続されたリンクの帯域容
量が小さい場合は、このリンクの帯域容量を新たな帯域
予約結果として、予約応答メッセージ22内の帯域予約
結果を更新する)。
【0040】中継ノード2内の図示しないRSVP制御
部も、受信した予約応答メッセー22から必要な帯域予
約結果を読み出し、自ノードでの予約結果を統合した帯
域予約結果を予約応答メッセージ22に書き込んで上流
の終端ノード3へ送ると共に、帯域予約結果が示す予約
帯域量を前記帯域要求量として、コネクション制御部2
4に対し帯域要求を行う。
【0041】こうして、終端ノード3から宛先ノード4
までの経路上において競合が最も多いリンクの帯域容量
を予約帯域量とする帯域予約が完了し、その過程で本特
許が対象としている終端ノード3と中継ノード2の区間
での必要帯域の情報の受け渡しが可能になる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載のよう
に、通信に先立ち中継ノードに対して所望の帯域要求量
と自身の識別情報とを含む帯域要求を行う手段を終端ノ
ードに備え、スイッチを介して各終端ノードからの通信
が集中する中継ノードに、各終端ノードとの間の通信コ
ネクションの最大継続時間Tmaxを算出し、各終端ノ
ードとの間で通信コネクションを順次開設し、かつ開設
したコネクションを最大継続時間Tmax以内に削除す
るように制御する制御手段を備えることにより、一つの
リンクを共用して複数の占有コネクション通信を行うリ
ンク帯域占有型コネクションサービスであっても、コネ
クションの継続時間を各終端ノードからの要求帯域の値
に応じて割り振ることが可能となり、1つのノードにつ
ながるリンクに対して複数の通信に帯域を分配すること
が可能となる。その結果、各通信で必要な帯域を確保す
ることができる。また、中継ノードで帯域管理するノー
ドは、この中継ノードと通信するノードのみで、他のノ
ード間の通信とは関係がないので、必要なノード群だけ
本発明を適用すればよく、ネットワーク規模によらない
簡易な処理が可能となる。
【0043】また、請求項2に記載のように、終端ノー
ドとの間の通信コネクションの最大継続時間Tmaxを
システムの最大遅延時間Tdと各終端ノードからの帯域
要求量から計算することにより、遅延時間を一定値以下
に抑制しながら、全体の帯域要求状況を考慮した適正な
帯域の分配が可能になる。その理由は、n番目の終端ノ
ードとの間の通信コネクションの最大継続時間Tmax
を、最大遅延時間Tdと、n番目の終端ノードからの帯
域要求量Bnと、このときまでに受け付けた各終端ノー
ドからの帯域要求量の合計値SBとを用いて、Tmax
=Td×Bn/SBにより算出することにより、コネク
ションが割り当てられない時間は何れの終端ノードに対
しても最大でTdに抑えられるからである。
【0044】また、請求項3に記載のように、新たな帯
域要求の発生により、帯域要求量の合計値SBが中継ノ
ードに繋がるリンクの帯域容量を超過する場合に、制御
手段が新たな帯域要求の受け付けを拒否するようにした
ので、各終端ノードから要求された帯域を確実に保証す
ることができる。
【0045】また、請求項4に記載のように、帯域予約
プロトコルの予約応答メッセージから必要帯域の情報
(帯域要求量)を取り出すようにしたので、帯域占有型
コネクション通信を必要とする区間においても、帯域予
約プロトコルを実行することで帯域予約の実現が可能に
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す通信ネット
ワークシステムのブロック図である。
【図2】 図1の通信ネットワークシステムにおけるコ
ネクション開設/削除の手順例を示すシーケンス図であ
る。
【図3】 図1の通信ネットワークシステムにおける要
求帯域増加時のコネクション最大継続時間の分配例を示
す図である。
【図4】 図1の通信ネットワークシステムにおける要
求帯域減少時のコネクション最大継続時間の分配例を示
す図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態を示す通信ネット
ワークシステムのブロック図である。
【符号の説明】
1…スイッチ、2…中継ノード、3、3−1〜3−3…
終端ノード、4…宛先ノード、5…ノード、21…Nポ
ート、22…帯域管理テーブル、23…コネクションタ
イマー、24…コネクション制御部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−41269(JP,A) 特開 平10−224373(JP,A) 米国特許5831985(US,A) 米国特許5748612(US,A) 米国特許5519695(US,A) 電子情報通信学会技術研究報告、Vo l.98 No.299,(IN98−56), 大野正彦 他「ファイバーチャンネルネ ットワーク/広域ネットワーク接続装置 におけるQoS制御方式」,page s,19−24 1998年電子情報通信学会総合全国大会 講演論文集,通信2,B−7−114,宮 原吉朗 他 「ファイバーチャンネル・ クラス1サービスにおけるQoS制御メ カニズムの提案」,第235頁 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 12/44 JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンク帯域占有型コネクション通信を行
    うスター型トポロジーのローカルエリアネットワークに
    おいて、 ネットワーク内の複数のノードと同時に通信を行う中継
    ノードと、この中継ノードとスイッチを介して通信する
    複数の終端ノードとを備え、 前記終端ノードは、通信に先立ち前記中継ノードに対し
    て所望の帯域要求量と自身の識別情報とを含む帯域要求
    を行う手段を有し、 前記中継ノードは、終端ノードからの帯域要求を受け付
    けると、このときまでに受け付けた各終端ノードからの
    帯域要求量と自身に繋がるリンクの帯域容量から各終端
    ノードとの間の通信コネクションの最大継続時間Tma
    xを算出し、各終端ノードとの間で通信コネクションを
    順次開設し、かつ開設したコネクションを最大継続時間
    Tmax以内に削除するように制御することにより、通
    信コネクションの相手先となる終端ノードを順次切り替
    える制御手段を有することを特徴とするローカルエリア
    ネットワークの帯域制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のローカルエリアネットワ
    ークの帯域制御方式において、 前記制御手段は、n番目の終端ノードとの間の通信コネ
    クションの最大継続時間Tmaxを、予めネットワーク
    の動作定数として設定された最大遅延時間Tdと、n番
    目の終端ノードからの帯域要求量Bnと、このときまで
    に受け付けた各終端ノードからの帯域要求量の合計値S
    Bとを用いて、Tmax=Td×Bn/SBにより算出
    することを特徴とするローカルエリアネットワークの帯
    域制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のローカルエリアネットワ
    ークの帯域制御方式において、 前記制御手段は、新たな帯域要求の発生により、前記帯
    域要求量の合計値SBが中継ノードに繋がるリンクの帯
    域容量を超過する場合に、前記新たな帯域要求の受け付
    けを拒否することを特徴とするローカルエリアネットワ
    ークの帯域制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のローカルエリアネットワ
    ークの帯域制御方式において、 前記中継ノードは、前記終端ノードが起動した帯域予約
    プロトコルの予約応答メッセージを受信して、この予約
    応答メッセージから中継ノードと終端ノード間における
    必要帯域の情報を取り出す手段を有することを特徴とす
    るローカルエリアネットワークの帯域制御方式。
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1998年電子情報通信学会総合全国大会講演論文集,通信2,B−7−114,宮原吉朗 他 「ファイバーチャンネル・クラス1サービスにおけるQoS制御メカニズムの提案」,第235頁
電子情報通信学会技術研究報告、Vol.98 No.299,(IN98−56),大野正彦 他「ファイバーチャンネルネットワーク/広域ネットワーク接続装置におけるQoS制御方式」,pages,19−24

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