JP2928690B2 - 防眩ミラー - Google Patents

防眩ミラー

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JP2928690B2
JP2928690B2 JP4293682A JP29368292A JP2928690B2 JP 2928690 B2 JP2928690 B2 JP 2928690B2 JP 4293682 A JP4293682 A JP 4293682A JP 29368292 A JP29368292 A JP 29368292A JP 2928690 B2 JP2928690 B2 JP 2928690B2
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plzt
mirror
glass plate
glare
light
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小松  徹
徹 金澤
正樹 小林
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Murakami Kaimeido Co Ltd
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Murakami Kaimeido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌におけ
る車室内若しくは車室外に搭載される防眩ミラーに関す
るものであり、更に詳しくは、夜間走行中等に後続車輌
の前照灯光がバックミラーに入射したときにバックミラ
ーの反射率を減少させることにより反射眩光の煩わしさ
や不快感を防止するようにした防眩ミラーに係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】このような防眩ミラーとしては、電圧を
印加することにより光透過率が変化する液晶を用いたも
の、あるいは全固体型のエレクトロクロミック素子を調
光素子として用いたものが既に実用化されている。とこ
ろが、液晶を用いた防眩ミラーにおいては、反射率を多
段階的あるいは連続的に変化させることができないた
め、入射光量に対する適切な防眩度が常に得られるわけ
ではない。また、液晶を用いた防眩ミラー及びエレクト
ロクロミック素子を用いた防眩ミラーのいずれにおいて
も、ミラーからの反射物体の色調が実物の色調と異なる
ため、ミラーにより後方を確認する際に違和感が生ずる
ことは否めない。
【0003】そこで、以上の如き問題のない防眩ミラー
として、PLZT(Pb、La、Zr、Ti、Oからな
る透明強誘電性物質)を用いた防眩ミラーが提案されて
いる。即ち、PLZTを用いた防眩ミラーは、反射率を
連続的に変化させることができ、しかもPLZTは可視
光領域において透明度が高く、特定波長の吸収もほとん
どないのでミラーの反射による色調の変化が非常に少な
いのである。PLZTを用いた防眩ミラーは、PLZT
に電圧を印加することにより生ずる複屈折効果又は光散
乱効果を利用してミラーの反射率を制御するようにした
ものである。実開昭58−190605号公報はPLZ
Tの複屈折効果を利用した防眩ミラーを開示している。
この防眩ミラーは、図3に示すように、最前面の偏光膜
1の裏面側には表裏両面に櫛形透明電極2、3を備えた
PLZT板4を配設し、該PLZT板4の裏面側には反
射膜5を備えたガラス板6を配設している。図3におけ
る符号7は制御電源、9は入射光である。また、実開昭
58−190604号公報はPLZTの光散乱効果を利
用した防眩ミラーを開示している。この防眩ミラーは、
図4に示すように、最前面の偏光膜11の裏面側には表
裏両面に透明電極12、13を備えたPLZT板14を
配設し、該PLZT板14の裏面側には反射膜15を備
えたガラス板16を配設している。図4における符号1
7は制御電源、19は入射光である。即ち、図3、図4
に示すいずれの防眩ミラーにおいても、PLZT板はガ
ラス板の表面側に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PLZTを用いた上記
従来の防眩ミラーにおいては、PLZTはガラス板の表
面側に配設されており、ガラス板により保護されている
わけではないので、PLZTはその強度、耐久性、信頼
性等の面から一定以上の厚みを有することが要求され
る。従って、上記従来の防眩ミラーにおけるPLZTは
バルクのPLZTを切断、研磨してなるものが使用され
ている。しかるに、バルクのPLZTを切断、研磨する
作業は必然的に製品のコストをその分だけ引き上げるこ
とになる。また、従来の防眩ミラーは入射光の反射を防
止する手段を備えていないため、従来の防眩ミラーにお
いては光入射時の反射ロスが生ずるという問題もある。
本発明は以上の如き問題を解決しようとしてなされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、PLZTをガラス板の裏面側に配設し、
ガラス板をPLZTの基板として利用しガラス板にPL
ZTを保護させるようにすることにより、PLZTの薄
膜化を可能ならしめ、更にはPLZTの表面側に配設し
たガラス板に入射光の反射を防止する手段を備えさせる
ようにしたものである。
【0006】即ち、本発明は、ガラス板とPLZTとを
備え、PLZTに電圧を印加することにより生ずる複屈
折効果又は光散乱効果を利用してミラーの反射率を制御
するようにした防眩ミラーにおいて、PLZTをガラス
板の裏面側に配設したことを特徴とする防眩ミラーを提
供するものである(請求項1)。
【0007】前記PLZTは薄膜とし(請求項2)、該
PLZTの前面側には偏光膜を配設する。(請求項
3)。
【0008】前記ガラス板の表裏両面又は表裏いずれか
一方の面に反射防止膜を設けるのが望ましい(請求項
4)。
【0009】
【作用】まず、PLZTを用いた防眩ミラーにおける反
射率の制御について説明する。 [PLZTの複屈折効果を利用する場合]入射光たる後
続車輌の前照灯光はランダムな偏光方向を有するが、こ
の入射光は偏光膜により直線偏光となる。ミラーに前照
灯光が入射した時にPLZTに電圧を印加すると、直線
偏光となった入射光はPLZT内でカー効果による複屈
折を起こして偏光面が変化し、反射面で反射し、再び偏
光膜に達するが、該反射光の偏光方向は複屈折により変
化しているため、再び偏光膜を通過する光量は減少する
(低透過状態)。即ち、ミラーの反射率は減少し、後続
車輌の前照灯光による反射眩光の煩わしさや不快感が軽
減される。PLZTにおける光の偏光状態はPLZTに
印加される電圧に依存するため、PLZTに対する印加
電圧を調節することによりミラーの反射率を連続的に変
化させることができる。また、PLZTに電圧が印加さ
れないときには、前述の如く偏光膜により直線偏光とな
った入射光は複屈折を生ずることなくPLZTを通過
し、反射面で反射して再びそのまま偏光膜を通過する
(高透過状態)。即ち、この場合にはミラーの反射率は
減少しない。
【0010】[PLZTの光散乱効果を利用する場合]
入射光たる後続車輌の前照灯光は偏光膜により直線偏光
となる。ミラーに前照灯光が入射した時にPLZTに電
圧を印加すると、直線偏光となった入射光はPLZT内
で散乱することにより光強度が減衰すると共に反射面で
反射し再び偏光膜を通過することにより光強度が更に減
衰する(低透過状態)。即ち、ミラーの反射率は減少
し、後続車輌の前照灯光による反射眩光の煩わしさや不
快感が軽減される。PLZTにおける光の散乱状態はP
LZTに印加される電圧に依存するため、PLZTに対
する印加電圧を調節することによりミラーの反射率を連
続的に変化させることができる。また、PLZTに電圧
が印加されないときには、前述の如く偏光膜により直線
偏光となった入射光は散乱を生ずることなくPLZTを
通過し、反射面で反射して再びそのまま偏光膜を通過す
る(高透過状態)。即ち、この場合にはミラーの反射率
は減少しない。なお、PLZTの光散乱効果を利用する
場合には、偏光膜は必ずしも必要ではなく、偏光膜を有
しない構造とすることも可能である。
【0011】しかして、本発明によれば、以上の如き防
眩ミラーにおいてPLZTをガラス板の裏面側に配設し
ている。従って、PLZTはガラス板により保護されて
おり、ガラス板をPLZTの基板として利用することに
よりPLZTを薄膜化することが可能となる。即ち、例
えばゾル・ゲル法、真空蒸着法、スパタリング法、CV
D法、イオンプレーティング法等により、基板としての
ガラス板の裏面に好ましくは膜厚10μm以下のPLZ
T薄膜を形成することができる。PLZTはガラス板の
裏面にあってガラス板により保護されているため、この
ような薄膜であっても耐久性、信頼性等の面で何等問題
はない。また、ガラス板をPLZTの表面側に配設した
ため、該ガラス板の表裏両面又は表裏いずれか一方の面
に反射防止膜を設けることにより光入射時の反射ロスを
防止することができる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を添付図面に従って説明
する。 [PLZTの複屈折効果を利用する場合]図1に示す事
例においては、最前面の偏光膜21の裏面側には表裏両
面に反射防止膜22、23を備えたガラス板24を配設
し、該ガラス板24の裏面側には櫛形電極25を備えた
PLZT26を配設し、該PLZT26の裏面側に反射
膜27を設けている。28は制御電源、29は入射光で
ある。この事例においては、ガラス板24の表裏両面に
反射防止膜22、23を設けているが、反射防止膜はガ
ラス板24の表面側又は裏面側にのみ設けてもよい。P
LZT26は好ましくは膜厚が10μm以下の薄膜とす
る。
【0013】[PLZTの光散乱効果を利用する場合]
図2に示す事例においては、最前面の偏光膜31の裏面
側には表裏両面に反射防止膜32、33を備えたガラス
板34を配設し、該ガラス板34の裏面側には表面に透
明電極35を備え裏面に電極兼反射膜36を備えたPL
ZT37を配設している。38は制御電源、39は入射
光である。この事例においても、ガラス板34の表裏両
面に反射防止膜32、33を設けているが、反射防止膜
はガラス板34の表面側又は裏面側にのみ設けてもよ
い。PLZT37は好ましくは膜厚が10μm以下の薄
膜とする。なお、PLZTの光散乱効果を利用する場合
には必ずしも偏光膜31を設ける必要がないことは前述
の通りである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PLZTをガラス板の裏面側に配設したため、ガラス板
をPLZTの基板として利用しガラス板にPLZTを保
護させることができる。従って、PLZTの薄膜化が可
能となるので、バルクのPLZTを材料とし、これを切
削、研磨して使用していた従来技術に比べて製造工程を
簡略化し、製品のコストを低減させることができる。ま
た、PLZTは薄膜であっても表面側のガラス板により
保護されているため、耐久性、信頼性等の面でも全く問
題がない。更に、PLZTの表面側にガラス板が配設さ
れているため、このガラス板に反射防止膜を備えさせる
ことにより光入射時の反射ロスを防止することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図3】従来の防眩ミラーを示す断面図である。
【図4】従来の別の防眩ミラーを示す断面図である。
【符号の説明】
1 偏光膜 2 櫛形透明電極 3 櫛形透明電極 4 PLZT板 5 反射膜 6 ガラス板 7 制御電源 9 入射光 11 偏光膜 12 透明電極 13 透明電極 14 PLZT板 15 反射膜 16 ガラス板 17 制御電源 19 入射光 21 偏光膜 22 反射防止膜 23 反射防止膜 24 ガラス板 25 櫛形電極 26 PLZT 27 反射膜 28 制御電源 29 入射光 31 偏光膜 32 反射防止膜 33 反射防止膜 34 ガラス板 35 透明電極 36 電極兼反射膜 37 PLZT 38 制御電源 39 入射光

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板とPLZTとを備え、PLZT
    に電圧を印加することにより生ずる複屈折効果又は光散
    乱効果を利用してミラーの反射率を制御するようにした
    防眩ミラーにおいて、PLZTをガラス板の裏面側に配
    設したことを特徴とする防眩ミラー。
  2. 【請求項2】 前記PLZTは薄膜であることを特徴と
    する請求項1記載の防眩ミラー。
  3. 【請求項3】 前記PLZTの前面側に偏光膜を配設し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の防眩ミラー。
  4. 【請求項4】 前記ガラス板の表裏両面又は表裏いずれ
    か一方の面に反射防止膜を設けたことを特徴とする請求
    項1、2又は3のいずれかに記載の防眩ミラー。
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