JP2928364B2 - 極細繊維発生複合繊維 - Google Patents

極細繊維発生複合繊維

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は極細繊維発生繊維に関し、さらに詳しくは溶
剤等を用いて構成成分の一部を除去することにより極細
繊維を発生させる海島構造部を有し、かつその海島構造
部を剥離可能な重合体で包んだ事を特徴とする複合繊維
であり、製造安定性、加工安定性、保存性に優れえた極
細繊維発生複合繊維及びこれを用いて得られる極細繊維
を有する織布または不織布に関する。
〔従来の技術〕
最近、衣料品の高級化、多様化に伴い繊維の極際化に
よる風合いの改良が試みられている。また合成紙、不織
布などの用途開発が進むにつれて、極細繊維の製造方法
の開発が望まれている。極細繊維を発生する繊維として
は、一般に海島型繊維と称されている極細繊維発生繊維
が、きわめて有用であり、これを用いた新しい製品が多
く世に出ている。
これらの海島型繊維のうち、特に特公昭47−37648号
公報等に開示されたものは、海成分と島成分の異種のポ
リマーをブレンドして溶融紡糸した後、海成分を溶剤に
より除去し、島成分のみを残すようにしたものである。
また特開昭60−21904号公報等に開示されたものは、海
島構造となるように異種のポリマーを複合紡糸したもの
である。しかし、これらはいずれも海成分の可紡性が劣
るため安定した紡糸が出来ない、あるいは海成分を除去
して得られる極細繊維束の強力が不充分であるなどの欠
点を有している。
一方、これら海島型繊維の改良型として本出願人によ
る特願平01−18269に示される極細繊維発生複合繊維
は、海島構造を有する極細繊維発生部分と他の部分から
なる複合繊維であって、海島構造の部分は繊維表面に露
出しており、島成分を単糸繊度0.1デニール以下の極細
繊維とし、他の部分を単糸繊度0.5デニール以上の繊維
とすることにより、充分な強力、安定した紡糸性を得て
いる。
しかし、この海島型極細繊維発生繊維では海島構造部
の海成分にポリビニルアルコール等水溶性の重合体が用
いると、水溶液の繊維仕上剤が使用できない、保存中に
空気中の水分を吸収し繊維同士の融着を起こす等種々の
問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、製造安定性、加工安定性、保存性に
優れた極細繊維発生繊維を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、海島型極細繊維発生繊維の上記の課題を
解決するために鋭意研究の結果、極細繊維発生繊維の表
面を互いに剥離が可能であり、透湿性の小さな重合体で
覆うことにより所期の成果が得られることを知り本発明
を完成するに到った。
本発明の極細繊維発生複合繊維とは、鞘芯型複合繊維
であって、芯部分は海島構造を有し、この芯部分の海成
分は溶剤で除去可能な重合体からなり、島成分が単糸繊
度0.1デニール以下の極細繊維を形成し、鞘部分は上記
溶剤に不溶でかつ互いに分離可能な複数部分からなるこ
とを特徴とする極細繊維発生複合繊維である。
本発明の極細繊維束とは、前記の極細繊維発生複合繊
維の、鞘部分を剥離し、芯部分の海成分を除去して得ら
れる極細繊維を含有する繊維束である。
本発明の極細繊維を有する織布あるいは不織布とは、
前記の極細繊維発生複合繊維を用いて製造した織布もし
くは不織布を、極細繊維発生複合繊維の鞘部分を剥離
し、芯部分の海成分を除去して得られる、極細繊維を含
有する織布または不織布である。
本発明における複合繊維の形態は、海島構造を有する
芯部分の表面を溶剤に不溶でかつ剥離可能な複数の鞘部
分が包んでいればどのようなものでもよいが、各鞘部分
が繊度0.3デニール以上であることが特に望ましい。各
鞘成分が0.3デニール未満であると繊維強度、あるいは
この繊維を用いて得た織布あるいは不織布の強力が低下
する場合がある。複合繊維形態の例としては、海島構造
を有する芯部分(1)を、鞘部分を構成する複合部分
(2)、(3)がサイドバイドサイド型で包んでいる複
合繊維(第1図)が上げられる。
本発明において鞘部分の剥離とは、鞘部分を構成する
複数部分が第2図の様に完全に分割する必要はなく、第
3図の様に海島構造を有する芯部分が繊維の表面に露出
する程度の剥離でも充分である。したがって、剥離後の
鞘部分は幅広のリボン状断面を有する。
本発明の複合繊維の鞘部分を構成する複合部分に用い
る重合体としては、後記の芯部分の海成分を除去するた
めの溶剤に不溶な重合体であって、一般に繊維原料とし
て用いられるポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステ
ル等の中から、相溶性の比較的劣ったものを組み合わせ
て使用する。例えば、ポリプロピレン/ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン/ナイロン6等が例示で
きる。
本発明の複合繊維の海島構造を有する芯部分の海成分
には、溶剤等によって除去可能な重合体、例えば、水溶
性熱可塑性ポリビニルアルコール等が使用できる。
本発明の複合繊維の海島構造を有する芯部分の島成分
に使用する重合体は、上記海成分中に溶解せず独立した
島構造を形成できる重合体ならばどのようなものでもよ
い。例えば、海成分に熱可塑性ポリビニルアルコールを
用いた場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン等が使用できる。
第1図のような繊維断面を形成させる方法としては、
本出願人による特願平02−172719に示される紡糸口金等
を用いる方法等が例示できる。
芯部分を海島型に紡糸する方法としては、従来公知の
方法、例えば、特開昭47−37648号公報に示された、海
島両成分をポリマーブレンドする方法を用いることがで
きる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。
〔実施例〕
実施例1 芯部分を構成する成分として、海成分の熱可塑性ポリ
ビニルアルコール(メルトフローレート190℃ 50g/10m
in、重合度400、ケン化度62%)と、島成分のポリプロ
ピレン(メルトフローレート230℃ 30g/10min)とを、
重量比で1:1にブレンドしたものを紡糸温度230℃、押出
量100g/minで、また鞘部分の一部を構成する成分(第1
図の2部分)としてポリプロピレン(メルトローレート
230℃ 30g/10min)を紡糸温度230℃、押出量50g/min
で、他の部分を構成する成分(第1図の3部分)として
ポリエチレンテレフタレート(極限粘度0.65)を紡糸温
度280℃、押出量50g/minで、直径0.6mmの円形紡糸孔を
有する紡糸口金(紡糸孔数200個)にそれぞれ供給し、
押し出して、C8及びC12のアルキルフォスフェートカリ
ウム塩(C8:C12=1:1)の水溶液(5wt%)を塗布しなが
ら1000m/minで引き取り、第1図に示すような断面を有
する極細繊維発生複合繊維の未延伸糸(9d/f)を得た。
この未延伸糸を90℃に加熱しながら3倍延伸して極細
繊維発生複合繊維の延伸糸(3d/f)を得た。この延伸糸
を顕微鏡にてその海島部の断面を観察した結果、島成分
の数は数百〜数千であり、その直径は0.01〜4μmであ
った。また、この延伸糸を温度25℃、湿度50%の空気中
に30日間放置したが吸湿による繊維同士の融着は起こら
なかった。
得られた極細繊維発生複合繊維の延伸糸に機械捲縮
(13山/インチ)を掛け、51mmにカットしステープルと
した後、ローラーカード機によってカーディングし目付
け50g/m2のウエブとした。このウエブをフオークニード
ル機で加工し鞘部分の剥離とウエブの不織布化を同時に
行った後、水(30℃)にて洗浄し芯部分の海成分を除去
した。この不織布を顕微鏡にて観察した結果、ポリプロ
ピレンの極細繊維が数多く発生していた。また鞘部分を
形成していた、ポリプロピレン(約0.75d/f)及びポリ
エチレンテレフタレート(約0.75d/f)の繊維は第2図
の(2)及び(3)の様な形状で見られた。この延伸糸
の繊維強度及び保存性、不織布強力、発生した極細繊維
の繊維径についての測定結果を第1表に示した。
実施例2 実施例1で芯部分の島成分として用いたポリプロピレ
ンに代えてポリエチレン(メルトフローレート190℃ 1
5g/10min)を紡糸温度200℃、押出量100g/minに、鞘部
分を構成する成分(第1図の3部分)として用いたポリ
エチレンテレフタレートに代えて、ナイロン6(メルト
フローレート275℃ 85g/10min)を紡糸温度250℃、押
出量50g/minに変更して、それぞれ前記紡糸口金に供給
する以外は実施例1と同様に操作を行い、極細繊維発生
複合繊維の延伸糸(3d/f)を得た。この延伸糸の断面を
顕微鏡にて観察した結果、島成分の数は数百〜数千であ
り、その直径は0.01〜4μmであった。また、この延伸
糸を温度25℃、湿度50%の空気中に30日間放置したが吸
湿による繊維同士の融着は起こらなかった。
得られた延伸糸を実施例1と同様な操作で不織布と
し、水洗後、顕微鏡にて観察した結果、ポリエチレンの
極細繊維が数多く発生していた。また鞘部分を形成いて
いたポリプロピレン(約0.75d/f)及びナイロン6(約
0.75d/f)の繊維は第2図の(2)及び(3)の様な形
状で見られた。この延伸糸の繊維強度及び保存性、不織
布強力、発生した極細繊維の繊維径についての測定結果
を第1表に示した。
実施例3 芯部分として、海成分の熱可塑性ポリビニルアルコー
ル(メルトフローレート190℃ 50g/10min、重合度40
0、ケン化度62%)と、島成分としてポリプロピレン
(メルトフローレート230℃ 30g/10min)とを、重量比
で1:1にブレンドしたものを用い、紡糸温度230℃、押出
量100g/minで、鞘部分の一部を構成する成分(第1図の
2部分)としてポリプロピレン(メルトフローレート23
0℃ 30g/10min)を紡糸温度230℃、押出量50g/minで、
他の部分を構成する成分(第1図の3部分)としてポリ
エチレンテレフタレート(極限粘度0.65)を紡糸温度28
0℃、押出量50g/minで、直径0.4mmの円形紡糸孔を有す
る紡糸口金(紡糸孔200個)にそれぞれ供給し、引き取
り速度3000m/minのスパンボンド法で複合紡糸し、目付
け30g/m2のフリースを得た。得られた複合繊維は、第1
図に示すような断面を有していた。このフリースを温度
25℃、湿度50%の空気中に30日間放置したが吸湿による
繊維同士の融着は起こらなかった。
得られたフリースをウオーターニードル加工(水圧70
Kg/cm2)することで、鞘部分の剥離と、海島構造を有す
る芯部分の海成分の除去とフリースの不織布化を同時に
行った。この不織布を顕微鏡で観察した結果、ポリプロ
ピレンの極細繊維が数多く発生していた。また、鞘成分
を形成していたポリプロピレン(約0.75d/f)及びポリ
エチレンテレフタレート(約0.75d/f)の繊維は第2図
の(2)及び(3)の様な形状で見られた。このフリー
スの保存性及び、不織布強力、発生した極細繊維の繊維
径についての測定結果を第2表に示した。
実施例4 実施例1で用いた紡糸口金に供給する重合体の紡糸温
度、押出量をそれぞれ、芯部分の熱可塑性ポリビニルア
ルコールとポリプロピレンの混合物を紡糸温度230℃、
押出量160g/minに、鞘部分のポリプロピレンを紡糸温度
230℃、押出量20g/minに、鞘部分のポリエチレンテレフ
タレートを紡糸温度280℃、押出量20g/minに変更した以
外は実施例1と同様に操作を行い、極細繊維発生複合繊
維の延伸糸(3d/f)を得た。この延伸糸の断面を顕微鏡
にて観察した結果、島成分の数は数百〜数千であり、そ
の直径は0.01〜4μmであった。また、この延伸糸を温
度25℃、湿度50%の空気中に30日間放置したが吸湿によ
る繊維同士の融着は起こらなかった。
得られた延伸糸を実施例1と同様な操作で不織布と
し、水洗後、顕微鏡にて観察した結果、ポリプロピレン
の極細繊維が数多く発生していた。また、鞘成分を形成
していたポリプロピレン(約0.3d/f)及びポリエチレン
テレフタレート(約0.3d/f)の繊維は第2図の(2)及
び(3)の様な形状で見られた。この延伸糸の繊維強度
及び保存性、不織布強力、発生した極細繊維の繊維径に
ついての測定結果を第1表に示した。
実施例5 実施例1で、得られた極細繊維発生複合繊維の延伸糸
に機械捲縮(13山/インチ)を掛け、51mmにカットしス
テープルとした後、これと鞘成分がポリエチレン、芯成
分がポリプロピレンの鞘芯型熱接着性複合繊維のステー
プル(2デニール、51mm)とを重量比1対1で混綿し
た。これをローラーカード機によってカーディングし目
付け50g/m2のウエブとした後、フオークニードル機で加
工し極細繊維発生複合繊維の鞘部分の剥離を行った。さ
らにこれを130℃に加熱したエンボスロールで加工する
ことで不織布とした後、水(30℃)にて洗浄し芯部分の
海成分を除去した。この不織布を顕微鏡にて観察した結
果、ポリプロピレンの極細繊維が数多く発生していた。
また、鞘成分を形成していたポリプロピレン(約0.75d/
f)及びポリエチレンテレフタレート(約0.75d/f)の繊
維は第2図の(2)及び(3)の様な形状で見られ、こ
れらの繊維を熱接着繊維が接着していた。この延伸糸の
繊維強度及び保存性、不織布強力、発生した極細繊維の
繊維径についての測定結果を第1表に示した。
比較例1 直径0.6mmの円形紡糸孔を有する紡糸口金(紡糸孔数2
00個)に、熱可塑性ポリビニルアルコール(メルトフロ
ーレート190℃ 50g/10min、重合度400、ケン化度62
%)と、ポリプロピレン(メルトフローレート230℃ 3
0g/10min)とを、重量比で1:1にブレンドしたものを、
紡糸温度230℃、押出量200g/minで供給し、1000m/minで
引き取り、極細繊維発生繊維の未延伸糸(9d/f)を得
た。
この未延伸糸を90℃に加熱しながら3倍延伸して極細
繊維発生繊維の延伸糸(3d/f)を得た。この延伸糸を顕
微鏡にてその海島部の断面を観察した結果、島成分の数
は数百〜数千であり、その直径は0.01〜4μmであっ
た。また、この延伸糸を温度25℃、湿度50%の空気中に
30日間放置したところ、吸湿により繊維同士の融着が起
こった。この繊維の繊維強度及び、繊維断面の島成分の
直径についての測定結果を第1表に示した。
比較例2 実施例1で用いた紡糸口金に供給する重合体の紡糸温
度、押出量をそれぞれ、芯部分の熱可塑性ポリビニルア
ルコールとポリプロピレンの混合物を紡糸温度230℃、
押出量170g/minに、鞘部分のポリプロピレンを紡糸温度
230℃、押出量15g/minに、鞘部分のポリエチレンテレフ
タレートを紡糸温度280℃、押出量15g/minに変更した以
外は実施例1と同様に操作を行い、極細繊維発生複合繊
維の延伸糸(3d/f)を得た。この延伸糸の断面を顕微鏡
にて観察した結果、島成分の数は数百〜数千であり、そ
の直径は0.01〜4μmであった。また、この延伸糸を温
度25℃、湿度50%の空気中に30日間放置したが吸湿によ
る繊維同士の融着は起こらなかった。
得られた延伸糸を実施例1と同様な操作で不織布と
し、水洗後、顕微鏡にて観察した結果、ポリプロピレン
の極細繊維が数多く発生していた。また、鞘成分を形成
していたポリプロピレン(約0.2d/f)及びポリエチレン
テレフタレート(約0.2d/f)の繊維は第2図の(2)及
び(3)の様な形状で見られた。この延伸糸の繊維強度
及び保存性、不織布強力、発生した極細繊維の繊維径に
ついての測定結果を第1表に示した。
〔発明の効果〕 本発明の極細繊維発生複合繊維は、0.1デニール以下
の極細繊維を発生させる海島構造を有する芯部分と、該
芯部分を包む様に剥離可能な鞘部分が有るため、該海島
構造を有する芯部分の海成分に水溶性のポリビニルアル
コール等を用いても製造工程、加工工程を非水系にする
必要がなく、極細繊維を発生させる海島構造部分のみで
製造する場合と較べて、操作性が大きく向上した。ま
た、鞘部分が繊維自身及び極細繊維を含有する織布ある
いは不織布の補強材としても働くため実用上充分な強力
を示した。さらに、該極細繊維発生複合繊維を保存する
場合も、空気中の湿度を調整する必要がないという優れ
た効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は極細繊維発生複合繊維の断面の模式図。 第2図及び第3図は、極細繊維発生複合繊維の鞘部分の
剥離状態を示す図。 1:海島構造を有する芯部分 2:鞘部分の1方の成分 3:鞘部分の他の成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04H 1/42 D04H 1/42 X // D06M 11/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鞘芯型複合繊維であって、芯部分は海島構
    造を有し、この芯部分の海成分は溶剤で除去可能な重合
    体からなり、島成分が単糸繊度0.1デニール以下の極細
    繊維を形成し、鞘部分は上記溶剤に不溶でかつ互いに分
    離可能な複数部分からなることを特徴とする極細繊維発
    生複合繊維。
  2. 【請求項2】請求項(1)の極細繊維発生複合繊維の、
    鞘部分を複数に剥離し、芯部分の海成分を除去して得ら
    れる極細繊維を含有する繊維束。
  3. 【請求項3】請求項(1)の極細繊維発生複合繊維を用
    いて製造した織布もしくは不織布を、極細繊維発生複合
    繊維の鞘部分を複数に剥離し、芯部分の海成分を除去し
    て得られる、極細繊維を含有する織布または不織布。
  4. 【請求項4】請求項(1)の極細繊維発生複合繊維と、
    熱接着性複合繊維とを用いて製造した織布もしくは不織
    布を、極細繊維発生複合繊維の鞘部分を複数に剥離し、
    芯部分の海成分を除去して得られる、極細繊維を含有す
    る織布または不織布。
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