JP2928293B2 - 陰極線管の蛍光面形成方法 - Google Patents

陰極線管の蛍光面形成方法

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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、陰極線管の蛍光面とくにメタルバックの形
成方法に関するものである。
従来の技術 陰極線管のメタルバック形式においては、まず、アク
リル重合体樹脂のエマルジョンまたはラッカーを蛍光体
膜上に回転法等により塗布してフィルム状の有機物質層
をつくり、表面の凹凸をなくす。そして、その上にアル
ミニウム薄膜を真空蒸着により形成したのち、前記有機
物質層を加熱により消失せしめる。
約450℃の加熱によって前記有機物質層は分解・燃焼
し、ガス化して消失するのであるが、多量に発生したガ
スによって有機アルミニウム薄膜に火ぶくれや剥離脱落
を生じることがある。とくに、特開平1−109638号公報
に開示されているような転写法によって形成された蛍光
体膜は、印刷インキ自体に多量の樹脂成分を含んでいる
ので、加熱処理によって多量のガスを発生する。また、
転写法で形成された蛍光体膜はそれ自体が比較的平滑な
表面を有しているので、その上に有機物質層を介して形
成されたアルミニウム薄膜の通気性は非常に悪く、逃げ
場を失ったガスによってメタルバックが前面にわたり火
ぶくれの状態になったり、ときには剥離脱落する。
発明が解決しようとする課題 したがって、本発明の目的とするところは、転写法に
よって形成された蛍光体膜に対しても、メタルバックを
火ぶくれなく形成できる蛍光面形成方法を提供すること
にある。
課題を解決するための手段 本発明によると、加熱処理前のアルミニウム薄膜に加
圧子を用いて研摩シートを押し当てることにより、この
研摩シートの表面に散設されている多数の微細な研摩粒
子によって前記アルミニウム薄膜に多数のガス抜き用微
細孔を有せしめる。
作用 このように構成すると、アルミニウム薄膜に多数のガ
ス抜き用微細孔が機械的に穿設されるので、有機物質層
から発生したガスの排出通路が多数確保されることにな
り、たとえ転写法で形成された蛍光体膜に対するメタル
バックの形成であっても、アルミニウム薄膜に火ぶくれ
を生じたり脱落を生じたりすることがなくなる。
実施例 つぎに、本発明を図面に示した実施例とともに説明す
る。
第1図に示すように、ガラスからなるフェースプレー
ト1の内面上に熱転写法で形成された蛍光体膜2は約20
μmの膜厚を有し、真空蒸着によって形成された膜厚約
0.15μmのアルミニウム薄膜3によって覆われている。
ただし、蛍光体膜2とアルミニウム薄膜3との間には第
2図の(a)に示すように、アクリル重合体樹脂からな
るフィルム状の有機物質層4が設けられている。蛍光体
膜2を熱転写で形成する場合、台紙たるポリエステル製
フィルムに剥離層、蛍光体層および接着剤層を順次に積
層した転写シートが用いられる。前記蛍光体層は蛍光体
粒子を分散させたアクリル樹脂溶液をインキとして所定
のパターンに印刷したものであるので、形成された蛍光
体膜2の蛍光体粒子5はアクリル樹脂層6内に分散して
いる。本例では前記剥離層が有機物質層4となっている
ので、膜全体に占める樹脂成分は約55%となっている。
一方、研摩シート7は厚さ約75μmの柔軟なポリエス
テル樹脂製フィルム8を台紙として、その表面に多数の
微細な研摩粒子9を均一にコートしたものからなる。本
例で用いた研摩粒子は平均粒径が16μmの緑色炭化ケイ
素であるが、平均粒径が3μm〜20μmの緑色炭化ケイ
素またはアランダム等であってもよい。加圧子10はシリ
コンラバーからなるクッション層11を下面に有してい
る。
加圧子10を下降させて研摩シート7の表面に散設され
ている多数の微細な研摩粒子9をアルミニウム薄膜3に
押し当てプレスすると(加圧面温度140℃、プレス圧100
Kg/cm2、プレス所要時間3秒)、研摩粒子9の先端部が
アルミニウム薄膜3を機械的に突き破る結果、第2図の
(b)に示すようにアルミニウム薄膜3に多数の微細孔
12が穿設される。このため、つぎに設定した加熱処理工
程(最高450℃)において蛍光体層2および有機物層4
から多量のガスが発生しても、その多くは微細孔12を通
じて排出されるので、排出ガスによってアルミニウム薄
膜3が火ぶくれを起こすことが完全に防止される。
前述の実施例で用いたプレス用加圧子は蛍光体膜を熱
転写で形成する工程で用いたものをそのまま転用できる
が、この加圧子は据え置き型でなくてもよく、ローラ形
式のものであってもよい。また、プレス時の温度は室温
であってもよい。
蛍光体膜2を転写法によらず、露光および現像処理を
繰り返して形成した場合の膜表面は第3図に示すように
凹凸を伴うことが多いので、比較的スムーズにガス排出
ができる。しかし、とくに転写法を適用して形成された
蛍光体膜の表面は比較的平滑で、その上に蒸着形成され
たアルミニウム薄膜も平滑となり、ガス排出に支障を来
すので、本発明はとくにかかる蛍光面の形状に適用して
すぐれた効果を得ることができる。
発明の効果 以上のように本発明によると、メタルバックを形成す
るアルミニウム薄膜に研摩シートを押し当てて多数の微
細なガス抜き用孔を穿有せしめるのであり、メタルバッ
ク本来の機能をほとんど損なうことなく、火ぶくれの発
生を防止することができる。
また本発明によると、研摩シートを用いることによ
り、一度に広範囲にわたって素早く且つ均一にガス抜き
用孔をアルミニウム薄膜に形成することができるととも
に、加圧子を用いて研摩シートを押し当てることによ
り、アルミニウム薄膜の接着力を高めて剥離しにくくす
ることができる。
さらに本発明によると、研摩シートの粗さや加圧力を
調整するだけで実に簡単にガス抜き用孔をアルミニウム
薄膜に形成することができ、生産性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用してメタルバックを形成する工程
の模型図、第2図の(a),(b)は微細孔の形成前後
における蛍光面の断面図、第3図は一般的な蛍光面の断
面図である。 1……フェースプレート、2……蛍光体膜、3……アル
ミニウム薄膜、7……研摩シート、10……加圧子。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光体膜上に有機物質層およびアルミニウ
    ム薄膜を順次に形成したのち加熱して前記有機物質層を
    消失せしめるメタルバックの形成において、前記加熱前
    のアルミニウム薄膜に加圧子を用いて研摩シートを押し
    当てることにより、この研摩シートの表面に散設されて
    いる多数の微細な研摩粒子によって前記アルミニウム薄
    膜に多数のガス抜き用微細孔を有せしめることを特徴と
    する陰極線管の蛍光面形成方法。
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