JP2928207B2 - ケーブルの外周被覆層切削装置 - Google Patents

ケーブルの外周被覆層切削装置

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JP2928207B2
JP2928207B2 JP9330870A JP33087097A JP2928207B2 JP 2928207 B2 JP2928207 B2 JP 2928207B2 JP 9330870 A JP9330870 A JP 9330870A JP 33087097 A JP33087097 A JP 33087097A JP 2928207 B2 JP2928207 B2 JP 2928207B2
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧ケーブルの外
周を被覆している例えば外部導電層などを切削するため
の、ケーブルの外周被覆層切削装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば高圧ケーブルとして従来から数多
く使用されているCVケーブルについていうと、CVケ
ーブルの直線接続の方式には何種類かの方式がある。絶
縁層として溶融ポリエチレンを押し出しするEMJと呼
ばれる型式や、PMJと呼ばれる既に成形されたパーツ
を挿入する型式のジョイントが一般的に使用されてい
る。しかしながらこれらいずれの接続方式においても、
接続作業の中でケーブルを構成している「外部導電層」
と呼ばれる最外周の半導電層を切削する事については何
ら変わることはない。特にPMJの作業を行う際は、挿
入される相手部品の内面は真円に成形されており、品質
を高めるためには真円状での仕上がりが必要とされ、切
削後に表面に溶融テープ巻きを行い、金型を被せて真円
状に加熱成形している。
【0003】ところでケーブル自体は円柱状に製造され
るが、製造後に長尺のケーブルを保管するにはドラムに
巻き取るのが一般的である。ところがこのときケーブル
はドラムの形状に合わせて強制的に曲げられるためその
断面が楕円状に変形してしまう。この楕円変形したケー
ブルを、人手により丸く切削するのには困難を伴い、注
意深く作業を行っても±1mm程度の変形を伴う。他
方、例えば単にバイトをケーブル外周を回転させるよう
にして機械切削によって切削すると、今度はこのケーブ
ルの巻きぐせが残っていることがネックとなり、ケーブ
ルの曲がりに追従しての機械切削が困難であり、必要と
される真円状の切削に問題が残る。
【0004】これを解決するため、出願人は、先に実公
平7−15285号「ケーブル外部導電層切削機」にお
いて、そのようなケーブルの巻ぐせやたわみがあっても
これを矯正して外部導電層を切削できる技術を開示し
た。この先行技術は、適宜の駆動源によって回転するプ
レインカッタをケーブルを挿通させた保持板間に取り付
け、更にケーブルの軸心を中心として120゜おきに押
さえローラを前記保持板に取り付け、プレインカッタを
ケーブル挿通孔中心側へと移動自在とすると共に、プレ
インカッタと対向する押さえローラをケーブル挿通孔中
心側へと付勢させた構造を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記先行技術は、巻ぐ
せの残っているケーブルであっても、その外部導電層を
真円状に切削することができたが、プレインカッタの長
さに対応した部分のみしか、ケーブルの外部導電層を切
削することができなかった。したがって、巻ぐせの残っ
ているケーブルにおいて軸方向の任意の長さに渡って、
真円状に外部被覆層を切削できる新しい装置が望まれて
いた。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、巻ぐせの残っているケーブルであっても、軸方向
の任意の長さに渡って、真円状に外部被覆層を切削でき
るケーブルの外周被覆層切削装置を提供して、前記問題
の解決を図ることをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1によれば、ケーブル外周の被覆層を切削す
る装置であって、基台と、この基台の長手方向に沿って
スライド自在な切削ユニットとを有し、前記基台上にお
ける切削ユニットを挟んだ位置には、切削対象となるケ
ーブルを基台と平行に保持するクランプ機構が設けら
れ、前記切削ユニットは、前記クランプ機構によって保
持されたケーブルの外周を回転する公転ブロックと、前
記ケーブル軸心と平行に前記公転ブロックに設けられた
回動軸を中心として前記ケーブルに付勢される揺動アー
ムと、前記揺動アームに装着されかつ回転軸心が前記ケ
ーブル軸心と平行な回転刃と、を有することを特徴とす
る、ケーブルの外周被覆層切削装置が提供される。
【0008】かかる特徴を有するケーブルの外周被覆層
切削装置によれば、揺動アームはケーブル側に付勢され
ているから回転刃はケーブルの外周に押しつけられてい
る。したがって、この状態で回転刃を回転させ、かつ切
削ユニットを基台に沿ってスライドさせつつ公転ブロッ
クをケーブル周りに回転させると、回転刃はケーブルの
外周被覆層を螺旋状に切削していく。したがって、切削
ユニットを基台に沿って移動させた分、任意の長さに渡
ってケーブルの外周被覆層を切削することができる。な
お切削する厚みを調整するには、回転刃の押しつけ度合
いを調整すればよいが、回転刃の同軸上に無刃部分、例
えばローラを適宜装着しておけば、それ以上の深さに渡
って被覆層が切削されることはない。このローラは回転
刃とは回転フリーの状態にしておくことが好ましい。
【0009】回転刃の装着にあたっては、請求項2のよ
うに、回転刃ユニットとして装着することが便利であ
る。すなわち、この回転刃ユニットは、2つの支持部を
有する平面形態がコ字形のフレームと、前記2つの支持
部に回転自在に支持されるシャフトと一体になった回転
刃とを有し、前記シャフトの一端部は、揺動アームに設
けられた回転刃駆動用の回転駆動部に嵌合自在に構成さ
れている。
【0010】かかる構成によれば、回転刃はフレームに
回転自在に支持されており、シャフトの一端部を回転駆
動部に嵌合して接続することで、回転駆動部の駆動力が
シャフトに伝達され、回転刃が回転する。回転駆動部の
構成については、例えばモータを直接揺動アームに固定
して、その出力軸をシャフトの一端部と嵌合する形態と
したり、後述の実施の形態のように、切削ユニットにモ
ータを搭載し、適宜のギヤを介して最終駆動軸を揺動ア
ームに位置させ、当該最終駆動軸に対して、シャフトの
一端部が嵌合する形態とすればよい。
【0011】かかる場合、請求項3に記載したように、
回転駆動部に嵌合自在に構成されたシャフトの一端部側
を支持する支持部において、シャフトの軸受部を弾性支
持させれば、振動やシャフトのねじれ等を許容して軸受
部の負荷による破損、過大な摩耗等を抑えることができ
る。この種の軸受部には、ボールベアリングを使用する
ことが一般的であるので、ボールベアリングを介してシ
ャフトを支持した場合には、当該ボールベアリングの破
損、摩耗を抑えることができる。
【0012】請求項4に記載したように、公転ブロック
を覆うケーシングをさらに付加し、このケーシングに、
ケーシング内部に位置することになる回転刃に向けて送
風する送風装置を装着すると共に、ケーシング内の雰囲
気を排気する排気口を形成すれば、回転刃の冷却が図
れ、切削屑を当該排気口から外部に排出することができ
る。
【0013】この場合、さらに請求項5に記載したよう
に、ケーシングにおけるケーブルの挿通箇所に、ケーブ
ル挿通部分を中心として放射状に切り込みが形成され
た、軟質、例えば合成樹脂やゴム材からなる切削屑漏出
防止カバーを取り付ければ、切削ユニットの移動を確保
するとともに、ケーシングとケーブル挿通箇所との間の
隙間から切削屑が外部に飛散することを防止できる。
【0014】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は本実施の形態にかかる被覆層切削
装置1の外観を示しており、長尺の基台2上に設置され
ている切削ユニット3は、適宜の駆動源(図示せず)に
よってこの基台2に沿ってその長手方向にスライド自在
である。本実施の形態においては、基台2の内部に設け
たネジ棒4をモータ(図示せず)によって回転させる
と、切削ユニット3がスライドする構成となっている。
【0015】基台2の一端部部近傍には、ケーブル5の
芯線5a部分を把持するクランプ機構6が、支持台7上
に設置固定されている。また基台2の他端部近傍には、
ケーブル5の外周の被覆層ごとこのケーブル5を把持す
るクランプ機構8が、支持台9上に設置固定されてい
る。
【0016】切削ユニット3は、略箱体形状のケーシン
グ11の内部に、図2に示したような公転ブロック12
を有している。またケーシング11における切削ユニッ
ト3のスライド方向の前後面には、ケーブル5が挿通自
在な挿通孔13、13が各々形成されており、さらに各
挿通孔13は、切削屑漏出防止カバー14で覆われてい
る。
【0017】この切削屑漏出防止カバー14は柔らかい
合成樹脂からなり、中心にはケーブル5の外形よりも小
さい孔14aが形成され、さらにこの孔14aの周縁部
から放射状に複数の切り込み14bが形成されている。
【0018】ケーシング11の天板11aには、送風口
(図示せず)が形成されており、この送風口からケーシ
ング11内に送風可能な送風装置としての、遠心式送風
機15が天板11a上に装着されている。この遠心式送
風機15からの噴流は、公転ブロック12における後述
の回転刃に対して吹き付けられるように位置が設定され
ている。またケーシング11の側板11bの下方には、
排気口としての排出口11cが形成されており、遠心式
送風機15からの噴流によってケーシング11内の雰囲
気は、この排出口11cから外部へと排出されるように
なっている。
【0019】切削ユニット3、公転ブロック12の詳細
を図4、図5に示した。切削ユニット3における基台2
をスライドするスライド支持板21の両側には、既述の
排出口11cを有する側板22、22が固定されてお
り、これらスライド支持板21、側板22、22に対し
て垂直で、かつ中央にケーブル5の挿通口23aが形成
されている垂直支持板23が、これらスライド支持板2
1、側板22、22に対して固定されている。
【0020】公転ブロック12は、中空の環状のフレー
ム板31及び中空の略C型のフレーム板32間に、スペ
ーサを兼ねた3本の横フレーム材33、34、35を固
着したフレーム構造を有している。そして環状のフレー
ム板31は、垂直支持板23に対して回転自在となるよ
うに垂直支持板23の一側面に取り付けられている。
【0021】垂直支持板23の他側面には、リング状の
ギヤボックス24が取り付けられており、スライド支持
板21に取り付けられた公転用駆動モータの25の回転
駆動力によって環状のフレーム板31を回転すべく、該
ギヤボックス24内には、減速ギヤ(図示せず)や環状
のリングギヤ(図示せず)が収納されている。従って、
公転用駆動モータの25を作動させると、フレーム板3
1、つまり公転ブロック12が、ケーブル5の外周を回
転、すなわち公転する。
【0022】前記フレーム板31、及びC型のフレーム
板32の突端部には、回動軸を構成する突起形状の回動
軸体41、42が各々設けられ、これら回動軸体41、
42間に揺動アーム43が回動自在に取り付けられてい
る。また揺動アーム43自体は、コイルバネ装置44に
よって、図6に示したように、内側、すなわちケーブル
5側へと付勢されている。図6中、Pは揺動アーム43
の揺動中心、すなわち回動中心を示している。
【0023】図6に示したように、揺動アーム43にお
ける回動中心Pを挟んだ一端部には、軸48が設けられ
ており、この軸48には、出入り調整用のクランク部材
45の先端部が回動自在に取り付けられ、このクランク
部材45の中央部は横フレーム材33に係止されるナッ
ト部材46と螺着している。したがって、ナット部材4
6と連動する調節ネジ47を回転させることによって、
揺動アーム43の他端部のケーブル5に対する距離が調
整される。
【0024】揺動アーム43の他端部には、回転刃ユニ
ット51が着脱自在に装着されている。この回転刃ユニ
ット51は、図7、図8、図9にもその詳細を示したよ
うに、平面略コ字形のフレーム52の2つの突出した支
持部53、54間に、外周に螺旋状の刃を有する回転刃
55のシャフト56を、回転自在に支持した構成を有し
ている。回転刃ユニット51は、ボルト材等の固定手段
57によって、揺動アーム43に対して着脱自在であ
る。回転刃55の外周に形成されている刃体55aの外
形は、図7にも示したように、外側に凸に湾曲した形態
を有している。
【0025】回転刃55のシャフト56の一端部は、支
持部54に固定されているボールベアリング58によっ
て回転自在に支持されている。他方、シャフト56の他
端部は、支持部53に装着されているボールベアリング
59によって回転自在に支持されているが、このボール
ベアリング59自体は、Oリング60によって弾性支持
されている。
【0026】シャフト56の他端部の先端61外周は方
形に成形されており、図7に示したように、揺動アーム
43内部に設けられている、回転駆動部としての回転駆
動出力ギヤ62の中心に形成された、凹部62aと嵌合
自在である。この回転駆動出力ギヤ62は、伝達ギヤ6
3を介して、フレーム板31に設けられた出力シャフト
64と接続される回転シャフト65の外周と歯合してい
る。出力シャフト64と回転シャフト65との接続は、
回転シャフト65の外周に突条を形成し、回転シャフト
65が嵌入される孔64a及び前記突条と嵌合する溝6
4bを孔64aの内周に形成し、両者を嵌合することに
よって実現されている。
【0027】以上の構成により、回転刃ユニット51
は、例えば揺動アーム43に装着した状態から、固定手
段57を解除すると共に、シャフト56の他端部の先端
部61を、回転駆動出力ギヤ62の凹部62aから抜き
出せば、揺動アーム43から外すことができ、また逆に
揺動アーム43に装着する際には、シャフト56の他端
部の先端61を回転駆動出力ギヤ62の凹部62aに嵌
合させつつ、固定手段57によって固定することで、こ
れをなしえる。
【0028】回転刃55を回転駆動させる出力シャフト
64は、スライド支持板21に取り付けられた回転刃駆
動モータの65の回転駆動力によって、フレーム板31
内に設けられている環状のリングギヤ(図示せず)及び
伝達ギヤ(図示せず)を介して回転するようになってい
る。
【0029】本実施の形態にかかる被覆層切削装置1の
主要部は以上のように構成されており、次にその作用等
について説明する。まず、外部導電層を切削すべきケー
ブル5の芯線5aの口出しを行い、芯線をクランプ機構
6で把持固定すると共に、外部導電層がある部分をクラ
ンプ機構8で把持固定する。次いで調節ネジ47を調整
して、ケーブル5の外周に回転刃ユニット51の回転刃
55を押しつける。このとき、事前に外部導電層の厚さ
を測定し、回転刃55のケーブル5外周への押圧度を調
整する。
【0030】後は回転刃55を回転させながら公転ブロ
ック12をケーブル5周りに回転させ、同時に切削ユニ
ット2自体を基台に沿って移動させると、回転刃55が
ケーブル55の外周を被覆している外部導電層を螺旋状
に切削していく。このとき、図6に示したように回転刃
55は、ケーブル5外にある回動軸心Pを中心としてケ
ーブル56側に付勢されている揺動アーム43に装着さ
れているから、公転ブロック12が公転している状態で
切削しても、常にケーブル5の外周に対する接触圧が良
好に保たれ、外部導電層の切削作業が円滑かつ好適に実
施できる。そしてケーブル5に巻ぐせが残っていても、
これを真円状に切削することが可能である。
【0031】しかも回転刃55の刃体55aの外形は、
図10にも示したように外側に凸に湾曲した形態を有し
ているから、ケーブル5の外周を螺旋状に切削していっ
ても、螺旋軌道ごとに段差が生ずることはなく、表面を
滑らかに切削することが可能である。
【0032】ところでこのように回転刃55を回転させ
てケーブル5の外周を切削していく場合、刃体55aが
摩擦によって加熱されて、ケーブル5の温度、例えばC
Vケーブルの場合には、ポリエチレンの温度を上昇さ
せ、いわゆる切れ味が低下するおそれがある。さらには
また刃体55の形状が熱膨張によって、所定の切削状態
が得られなくなるおそれも予想される。
【0033】この点本実施の形態にかかる被覆層切削装
置1では、公転ブロック12を覆っていてるケーシング
11の天板に送風装置15が設けられ、当該送風装置1
5によって、回転刃55に対して送風されているから、
回転刃55の刃体55aは冷却され、前記したケーブル
5の温度上昇を抑えている。したがって、切れ味の低下
が抑えられている。
【0034】しかも送風装置15による風は、刃体55
aに吹き付けられて排出口11cから外部に排気される
ので、回転刃55がケーブル5の外部導電層を切削した
際の切削屑もこの排出口11cから外部に排出される。
したがって、例えばこの排出口11cに適宜、切削屑を
収納する袋体や箱体を取り付ければ、切削屑が外部に飛
散することはなく、容易にこれを回収することが可能で
ある。
【0035】さらにまた公転ブロック12が、切削ユニ
ット3ごと基台2に沿って移動していく場合、ケーブル
5のケーシング11への挿通箇所からの切削屑の飛散が
問題となるが、本実施の形態にかかる被覆層切削装置1
では、既述したように、切削屑漏出防止カバー14が設
けられているので、切削屑が前記挿通箇所から外部に飛
散することはなく、しかも切削ユニット3の移動を妨げ
ない。
【0036】そして以上のようにして所定部分の長さの
切削が終了すると、切削ユニット3の移動、回転刃55
の回転、公転ブロック12の回転を各々停止させればよ
い。このように本実施の形態によれば、ケーブル5の軸
方向の任意の長さに渡ってケーブル5の外部導電層を真
円状に切削することができる。この場合、例えば基台2
の所定位置に適器瀬の接触スイッチを設け、切削ユニッ
ト3が移動した際に当該接触スイッチのスイッチ部を押
してONするように構成しておけば、所定位置に達した
ことが、当該接触スイッチのONに基づく各種報知信号
によって容易に知ることができる。もちろん当該接触ス
イッチのONによって切削ユニット3の移動、回転刃5
5の回転、公転ブロック12の回転を各々停止させるよ
うに制御してもよい。
【0037】前記実施形態で用いた回転刃55は、ケー
ブル5の外部導電層を均一に、すなわち側面からみて直
線状に切削するための刃であったが、既述したように回
転刃ユニット51は、揺動アーム43に対して着脱自在
であるから、ケーブル5の外部導電層をテーパ状に切削
するための刃と交換するのも簡単である。
【0038】図11、図12は、ケーブル5の外部導電
層をテーパ状に切削するための回転刃ユニット71の縦
断面、及び同側面を各々示しており、この回転刃ユニッ
ト71は、平面略コ字形のフレーム72の2つの突出し
た支持部73、74間に、テーパ形状したドラム状の刃
を有する回転刃75のシャフト76を、回転自在に支持
した構成を有している。
【0039】もちろんこの回転刃ユニット71は、ボル
ト材等の固定手段77によって、揺動アーム43に対し
て着脱自在である。そして回転刃75の径大側外方のシ
ャフト76の外周には、ローラ78が回転自在に設けら
れている。もちろんこの回転ユニット71においても、
支持部73でシャフト76を回転自在に支持するボール
ベアリング79は、Oリング80によって弾性支持され
ている。
【0040】以上の構成にかかる回転刃ユニット71
も、前出回転刃ユニット51と全く同様にして揺動アー
ム43に装着し、基本的に同一作業、すなわち回転刃7
5を回転させながら公転ブロック12をケーブル5周り
に回転させつつ切削ユニット3を基台2に沿ってスライ
ドさせれば、ケーブル5の外傷の外部導電層をテーパ状
に切削することができる。しかもローラ78がシャフト
76の外周に回転自在に設けられているから、回転刃7
5のケーブル5への食い込み度合いは制限され、所望の
深さでテーパ状に切削することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜5に記載のケーブルの外周被
覆層切削装置によれば、切削ユニットを基台に沿って移
動させた分、任意の長さに渡ってケーブルの外周被覆層
を切削することができ、しかも巻ぐせやたわみのあるケ
ーブルの外部被覆層を真円に切削することができる。さ
らに特に請求項2の特徴を有する場合には、回転刃の交
換が容易であり、さらに請求項3の場合には、シャフト
の軸受部の寿命を長くすることができる。
【0042】請求項4、5の場合には、回転刃の冷却が
図れるので好適な切削状態を実現でき、しかも切削屑を
当該排気口から外部に排出することができる。したがっ
て、排気口に適宜の切削屑収納ケースや収納袋を取り付
ければ、切削後の後始末や清掃が簡単である。特に請求
項5の場合には、切削ユニットの円滑な移動を確保する
とともに、ケーシングとケーブル挿通箇所との間の隙間
から切削屑が外部に飛散することをも防止できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる被覆層切削装置の
斜視図である。
【図2】図1の被覆層切削装置においてケーシングを外
した様子を示す斜視図である。
【図3】図1の被覆層切削装置に使用した切削屑漏出防
止カバーの正面図である。
【図4】図1の被覆層切削装置における公転ブロックの
斜視図である。
【図5】図1の被覆層切削装置における公転ブロックを
回転刃側からみた斜視図である。
【図6】図1の被覆層切削装置における公転ブロックの
縦断面図である。
【図7】図1の被覆層切削装置における揺動アームの横
断面図である。
【図8】図1の被覆層切削装置に使用した回転刃ユニッ
トの縦断面図である。
【図9】図1の被覆層切削装置に使用した回転刃ユニッ
トの側面図である。
【図10】図1の被覆層切削装置に使用した回転刃の切
削状況を示す説明図である。
【図11】図1の被覆層切削装置に使用できる他の回転
刃ユニットの縦断面図である。
【図12】図11の回転刃ユニットの側面図である。
【符号の説明】 1 被覆層切削装置 2 基台 3 切削ユニット 6、8 クランプ機構 5 ケーブル 11 ケーシング 12 公転ブロック 14 切削屑漏出防止カバー 25 公転用駆動モータ 42 回転軸体 43 揺動アーム 44 コイルバネ装置 51 回転刃ユニット 52 フレーム 53、54 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−33271(JP,A) 特開 昭49−35880(JP,A) 特開 平3−128612(JP,A) 実開 平3−40813(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 1/12 B26D 3/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル外周の被覆層を切削する装置で
    あって、基台と、この基台の長手方向に沿ってスライド
    自在な切削ユニットとを有し、前記基台上における切削
    ユニットを挟んだ位置には、切削対象となるケーブルを
    基台と平行に保持するクランプ機構が設けられ、前記切
    削ユニットは、前記クランプ機構によって保持されたケ
    ーブルの外周を回転する公転ブロックと、前記ケーブル
    軸心と平行に前記公転ブロックに設けられた回動軸を中
    心として前記ケーブルに付勢される揺動アームと、前記
    揺動アームに装着されかつ回転軸心が前記ケーブル軸心
    と平行な回転刃と、を有することを特徴とする、ケーブ
    ルの外周被覆層切削装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動アームに装着される回転刃は、
    回転刃ユニットとして装着され、この回転刃ユニット
    は、2つの支持部を有する平面形態がコ字形のフレーム
    と、前記2つの支持部に回転自在に支持されるシャフト
    と一体になった回転刃とを有し、前記シャフトの一端部
    は、揺動アームに設けられた回転刃駆動用の回転駆動部
    に嵌合自在に構成されたことを特徴とする、請求項1に
    記載のケーブルの外周被覆層切削装置。
  3. 【請求項3】 回転駆動部に嵌合自在に構成されたシャ
    フトの一端部側を支持する支持部において、シャフトの
    軸受部は弾性支持されていることを特徴とする、請求項
    2に記載のケーブルの外周被覆層切削装置。
  4. 【請求項4】 切削ユニットは公転ブロックを覆うケー
    シングを有し、当該ケーシングには回転刃に向けて送風
    する送風装置が装着され、さらに当該ケーシングには、
    ケーシング内の雰囲気が排気される排気口が形成された
    ことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のケーブ
    ルの外周被覆層切削装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーシングにおけるケーブルの挿通
    箇所には、ケーブル挿通部分を中心として放射状に切り
    込みが形成された、軟質の切削屑漏出防止カバーが取り
    付けられたことを特徴とする、請求項4に記載のケーブ
    ルの外周被覆層切削装置。
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