JP2928032B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2928032B2
JP2928032B2 JP4266072A JP26607292A JP2928032B2 JP 2928032 B2 JP2928032 B2 JP 2928032B2 JP 4266072 A JP4266072 A JP 4266072A JP 26607292 A JP26607292 A JP 26607292A JP 2928032 B2 JP2928032 B2 JP 2928032B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データに基づく光
ビームを感光材料へ露光して画像記録を行う画像記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿をスリット露光し画像記録材
料、例えば感光材料へ画像記録を行う画像記録装置が知
られている。例えば、2種の画像記録材料、すなわち感
光材料と受像材料とを用いて露光された感光材料の画像
を熱現像転写によって受像材料へ転写処理する画像処理
を行う画像記録装置がある。
【0003】上記熱現像転写の画像記録装置では、感光
材料と受像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンに
それぞれロール状に巻き取られて収容されており、画像
記録処理を行う度に順次引き出して使用される。また画
像記録装置には、熱現像転写部が配置されており、マガ
ジンから所定寸法引き出されて切断された感光材料が、
搬送ローラによって挟持搬送されながら順次原稿のスリ
ット画像が露光され、熱現像転写部へ送り込まれる。一
方、受像材料は、感光材料と同様にマガジンから所定寸
法引き出されて切断され、搬送ローラによって感光材料
と同期して熱現像転写部へ送り込まれる。熱現像転写部
においては、感光材料が受像材料と重ね合わされて挟持
搬送されながら感光材料が熱現像されると共に受像材料
へ画像が転写され、所定の画像が受像材料に記録される
構成である。
【0004】上記のような画像記録装置では、熱現像感
光材料を含む一般的な感光材料に、得られる発色濃度に
対して必要な露光量が定められている。従って、この画
像記録装置によって得られる画像が高い解像度や適正な
色調等を得ることができるようにするために、この画像
記録装置では画像の濃度を表す画像データを、感光材料
に照射される光源の露光量を表す露光量データ(例え
ば、半導体レーザーの駆動値)に変換している。
【0005】ところで、上記画像記録装置で、異なる感
度の感光材料を露光するときときに、画像データから露
光量データへ一義的に変換したのでは、プリントは適正
濃度に発色しない。このために、上記の変換を補正する
ことにより校正(所謂、キャリブレーション)してい
る。
【0006】すなわち、上記変換が、感光材料等の感度
領域に応じて全ての画像データに対応する露光量となる
ように所定の特性G(d)として定められ(図14参
照)、この特性による上記変換を行った露光量データで
テストプリントを行う。このテストプリントの濃度値を
複数測定し、測定した濃度値に基づいて、画像データと
感光材料が発色する濃度との関係(図15参照)が、最
適、すなわち適正な階調で変換されるような特性になる
ように上記変換の特性G(d)を補正する。
【0007】ここで、画像記録装置の露光系の光出力や
感光材料の感度には、バラツキが大きいため、露光量の
変化幅(所謂ダイナミックレンジ)は校正不良を生じな
いように充分大きな範囲に設定されていた。
【0008】例えば、記録する光ビームの露光量の全域
をカバーする複数の基準となる画像データについて上記
変換を行った露光量データによって複数の濃度で発色さ
せた校正用のテストプリントの各濃度を測定する。この
測定した濃度と目標の発色濃度との差に基づいて、各々
の画像データが目標の発色濃度を得るような露光量デー
タに変換されるように変換特性を校正する。その結果、
図16に示したように、感光材料の感度領域A内におい
て画像データが露光量データに変換される特性G’
(d)を得ることができる。
【0009】上記の校正の画像データは、データ量が膨
大であるのでデータ処理を簡略化するために、上記基準
となる少数の画像データ(例えば6個)の各区間内を直
線近似する等で補間処理することによって、露光量全域
の露光量データを網羅するような変換特性を得て全画像
データについての変換を行うことが知られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像記録装置では、校正時に発色させるための露光量デ
ータについて露光量の変化幅の全域をカバーする変換特
性を有するようにしなければならないため、上記のよう
に校正に用いる画像データの数量を限定して近似する場
合には、実際の感光材料の感度領域に測定した濃度値が
少なくなり、この少ない濃度値から校正を行うと、誤差
が大きくなって校正の精度が低下する、という問題があ
る。
【0011】また、同一種類の感光材料であっても経時
変化やロットの違いによって感度がばらつくことがあ
る。従って、感光材料を交換するときには、上記校正が
必要となるが、この場合であっても上記と同様に誤差が
大きくなって校正の精度が低下する。
【0012】これを解消するために、上記変換特性を近
似するための区間を増加させて多数点で校正することが
考えられるが、データ処理が多量になり、処理時間が増
加し好ましくない。
【0013】本発明は、上記事実を考慮して、処理時間
を増加させることなく、少ないデータで高精度に画像デ
ータと発色濃度との関係を校正できる画像記録装置を提
供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、記録材料へ記録する画像の
濃度を表す画像データと光ビームの露光量を表す露光量
データとの関係を表す所定感度域の変換特性に基づいて
入力される該画像データを該露光量データに変換して出
力する露光量データ出力手段と、前記記録材料へ記録さ
れた予め定めた画像を計測して、前記記録材料の感度変
動を検出する検出手段と、前記検出手段により感度変動
が検出された場合に、感度変動した記録材料の変換特性
をその前の変換特性を用いて推定する推定手段と、前記
推定手段によって推定された変換特性に基づいて前記露
光量データ出力手段の変換特性を変更する変更手段と、
を備えている。
【0015】請求項2に記載の発明は、記録材料へ記録
される画像の濃度を表す画像データと光ビームの露光量
を表す露光量データとの関係を表す所定感度域でかつ予
め定めた複数の区間毎に異なる変換特性に基づいて入力
される該画像データを該露光量データに変換して出力す
る露光量データ出力手段と、前記記録材料へ記録された
予め定めた画像を計測して、前記記録材料の感度変動を
検出する検出手段と、前記検出手段により感度変動が検
出された場合に、感度変動した記録材料の変換特性を前
記変換特性を用いて推定する推定手段と、前記推定手段
によって推定された変換特性に基づいて前記露光量デー
タ出力手段の変換特性を変更する変更手段と、を備えて
いる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像記録装置において、前記推定手段は、前
記検出手段により感度変動が検出された場合に、感度変
動した記録材料の変換特性を前記所定感度域と共通の感
度域の変換特性に基づいて推定することを特徴としてい
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載の画像記録装置において、前記露光量データ出
力手段は、前記変換特性を前記画像データと前記露光量
データとが対応されたテーブルとして記憶し、入力され
た画像データに対応する露光量データを出力することを
特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の画像記録装置において、前記検出手段は、異なる複数
の前記露光量データによって記録された複数の濃度また
は隣接する濃度間に予め定めた基準画像データにより記
録されるべき目標濃度が含まれるか否かを判別すること
により、前記記録材料の感度変動を検出することを特徴
としている。
【0019】
【作用】請求項1に記載の発明の画像記録装置は、露光
量データ出力手段を備えており、この露光量データ出力
手段は所定感度域の変換特性に基づいて、入力される画
像データを露光量データに変換して出力する。変換特性
は、記録材料へ記録する画像の濃度を表す画像データと
光ビームの露光量を表す露光量データとの関係を表して
いる。検出手段は、記録材料へ記録された予め定めた画
像を計測して、前記記録材料の感度変動を検出する。
録材料の感度変動が検出手段により検出された場合に
は、推定手段が感度変動した記録材料の変換特性を感度
変動する以前の変換特性を用いて推定する。記録材料の
変換特性の推定は、請求項3に記載の発明のように感度
変動した記録材料の変換特性を前記所定感度域と共通の
感度域の変換特性に基づいて推定することができる。例
えば、同じ種類の記録材料で感度変動した場合に共通の
感度域が存在すれば、共通の感度域の上記露光量データ
出力手段の変換特性を用いることによって変換特性は大
幅に変動することがなく、所謂、履歴データとして変換
特性を用いて推定することができる。変更手段は、推定
手段によって推定された変換特性に基づいて露光量デー
タ出力手段の変換特性を変更する。従って、変更される
変換特性は感度変動前の所定感度域の変換特性と相関関
係を有すると共に、感度域を変更していないため、記録
材料に露光される光ビームの露光量のレンジは変動しな
い。
【0020】請求項2に記載の発明の画像記録装置によ
れば、画像データと露光量データとの関係を表す変換特
性を所定感度域でかつ予め定めた複数の区間毎に異なる
変換特性を有している。例えば、各々の区間は、予め定
めた異なる基準画像データ間毎に対応させることができ
る。露光量データ出力手段はこの各変換特性に基づいて
入力される該画像データを該露光量データに変換して出
力する。検出手段は、記録材料へ記録された予め定めた
画像を計測して、前記記録材料の感度変動を検出する。
記録材料の感度変動が検出手段により検出された場合に
は、上記請求項1で説明したように、推定手段が感度変
動した記録材料の変換特性を感度変動する以前の変換特
性を用いて推定する。この検出手段は、請求項5に記載
の発明のように、異なる複数の前記露光量データによっ
て記録された複数の濃度または隣接する濃度間に基準画
像データにより記録されるべき目標濃度が含まれるか否
かを判別することにより、記録材料の感度変動を検出す
るようにしてもよい。推定手段の推定には、上記基準画
像データ間に対応した変換特性を用いることができるた
め、推定領域を限定でき、より正確に推定を行うことが
できる。また、請求項3に記載の発明のように、感度変
動した記録材料の変換特性を所定感度域と共通の感度域
の変換特性に基づいて推定手段が推定することによっ
て、変換特性は大幅に変動することがなく、所謂、履歴
データとして変換特性を用いて推定することができる。
【0021】また、上記画像記録装置は、請求項4に記
載の発明のように、変換特性を画像データと前記露光量
データとが対応されたテーブルとして記憶し、入力され
た画像データに対応する露光量データを出力する前記露
光量データ出力手段を備えることができる。このように
画像データと露光量データとが対応されたテーブルを用
いることによって、データ処理は簡略になると共に演算
が不用なため、処理時間は短時間となる。
【0022】
【実施例】図1には、本発明に係る画像記録装置10の
概略全体構成図が示されている。また図2には、この画
像記録装置10の外観図が示されている。
【0023】画像記録装置10は全体として箱型に構成
されており、機台12には、前面扉13、側面扉15が
取り付けられている。各扉を開放することにより機台1
2内を露出状態とすることができる。この機台12の上
面には、スタートキー202、テストキー204及び0
〜9のテンキー206を有した操作パネル200が配設
されている。
【0024】図1に示したように、画像記録装置10の
機台12内には感材マガジン14が配置されており、感
光材料16がロール状に巻取られて収納されている。こ
の感光材料16は、感光(露光)面が装置の下方へ向い
て巻き取られている。
【0025】感材マガジン14には、収納されている感
光材料16の種類を識別するための図示しない識別子が
設けられており、画像記録装置10の感材マガジン14
下方に設けられた感材種別検出センサー28が図示しな
い識別子を検出することによって感光材料16の種類を
検出している。この感光材料16の種類には、高濃度及
び通常濃度の2種類がある。
【0026】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
には、ニツプローラ18およびカッタ20が配置されて
おり、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引
き出した後に切断することができる。カッタ20の側方
には、複数の搬送ローラ19、21、23、24、2
6、及びガイド板27が配置されており、所定長さに切
断された感光材料16を露光部22へ搬送することがで
きる。
【0027】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が感
光材料16の露光部(露光点)とされて感光材料16が
通過するようになっている。
【0028】露光部22の直上には、露光装置38(図
3参照)が設けられている。この露光装置38は、詳細
は後述するが制御装置206(図4参照)から出力され
るレーザー駆動信号に応じて、半導体レーザーを制御す
ると共に主走査してスリット露光するものである。
【0029】露光部22の側方にはスイッチバック部4
0が設けられており、また、露光部22の下方には水塗
布部62が設けられている。感材マガジン14の側方を
上昇し露光部22にて露光された感光材料16は、一旦
スイッチバック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ
26の逆回転によって、露光部22の下方に設けられた
搬送経路を経て水塗布部62へ送り込まれる構成であ
る。この水塗布部62には複数のパイプが連結されて水
を供給できるようになっている。水塗布部62の側方に
は熱現像転写部104が配置されており、水塗布された
感光材料16が送り込まれるようになっている。
【0030】一方、感材マガジン14の側方の機台12
には受材マガジン106が配置されており、受像材料1
08がロール状に巻取られて収納されている。受像材料
108の画像形成面には媒染剤を有する色素固定材料が
塗布されており、この画像形成面が装置の上方へ向いて
巻き取られている。
【0031】受材マガジン106は、感材マガジン14
と同様に、胴部とこの胴部の両端部に固定された一対の
側枠部から構成されており、機台12の前面側(図1紙
面手前側すなわち巻取られた受像材料108の幅方向)
へ引出し可能となっている。また、受材マガジン106
には、感材マガジン14と同様に、収納されている受像
材料108の種類を識別するための図示しない識別子が
設けられており、画像記録装置10の受材マガジン10
6下方に設けられた受材種別検出センサー30が図示し
ない識別子を検出することによって受像材料108の種
類を検出している。この受像材料108の種類には、受
像材料108の厚さを表す厚手受像紙及び薄手受像紙、
受像材料108の表面状態を表すマット受像紙及びグロ
ッシー受像紙の2組で4種類がある。なお、受像材料の
種類にはOHP等の透明材料を加えてもよい。
【0032】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。ニップローラ110の
側方にはカッタ112が配置されている。
【0033】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられて
いる。受像材料搬送部180には、搬送ローラ186、
190、114、及びガイド板182が配置されてお
り、所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写
部104へ搬送できる。
【0034】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。加
熱ドラム116の内部には、一対のハロゲンランプ13
2A、132Bが配置されており、加熱ドラム116の
表面を昇温できるようになっている。
【0035】この無端圧接ベルト118は、5本の巻き
掛けローラ134、、135、136、138、140
に巻き掛けられており、巻き掛けローラ134と巻き掛
けローラ140との間の無端状外側が加熱ドラム116
の外周に圧接されている。
【0036】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方
向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が
軸によって回動可能に軸支されている。剥離爪154に
よって剥離された感光材料16は、屈曲案内ローラ14
2に巻き掛けられ、廃棄感光材料収容箱178へ集積さ
れる。
【0037】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172、173、175が配置されており、
剥離ローラ174および剥離爪176によって加熱ドラ
ム116から剥離された受像材料108を案内搬送する
ことができる。剥離爪176によって加熱ドラム116
の外周から剥された受像材料108は、受材ガイド17
0及び受材排出ローラ172、173、175によって
搬送されてトレイ177へ排出される構成である。
【0038】図3に示したように、露光装置38は、半
導体レーザー42a、42b、42cを備えている。こ
の半導体レーザー42a、42b、42cの各々は、後
述する制御装置206(図4参照)により駆動され、半
導体レーザー42aは波長が例えば、750nmである赤
外域のレーザービームL1を射出し、半導体レーザー4
2b、42cは各々670nm、810nmの波長のレーザ
ービームL2、L3を射出する。また、レーザービーム
L1、L2、L3の波長は、感光材料36が露光される
ことにより発色するシアン、マゼンタ及びイエローの各
色に対応されている。
【0039】半導体レーザー42aのレーザービーム射
出側にはレーザービームL1を略平行光束にするコリメ
ータレンズ及び射出光束を略円形に成形するシリンドリ
カルレンズ等から構成されるレンズ群44aが設けられ
ている。同様に、半導体レーザー42b、42cのレー
ザービーム射出側には各々レンズ群44b、44cが配
設されている。これらレンズ群44a、44b、44c
の射出側には、反射ミラー46が設けられている。
【0040】反射ミラー46で反射されたレーザービー
ムL1、L2、L3は、ポリゴンミラー48に入射され
る。ポリゴンミラー48は矢印C方向に等速回転し、こ
のポリゴンミラー48により反射されたレーザービーム
L1、L2、L3はfθレンズ50を通過して面倒れ補
正のための機能を有したシリンドリカルミラー52、5
4で順に反射され、感光材料16上を矢印A方向に主走
査される。このように、ポリゴンミラー48により主走
査されたレーザービームがスリット光として露光部22
(図1参照)へ至る構成になっている。感光材料16
は、搬送ローラ23、24(図1参照)の回転によって
駆動されることにより、主走査方向(矢印A方向)に略
直交する方向(矢印B方向)に搬送される。これによ
り、感光材料16に画像が形成される。
【0041】図4に示したように、制御装置206は、
マイクロコンピュータ240を含んで構成されており、
マイクロコンピュータ240は、CPU242、RAM
244、ROM246、入出力ポート248及びこれを
接続するデータバスやコントロールバス等のバス250
で構成されている。また、このバス250には、SRA
M(スタティックラム)245a、245b、245c
が接続されている。
【0042】このSRAM245aは、電源投入時から
電源遮断時まで指示されたときにのみ内容を書き換えが
可能になっており、Y色用の半導体レーザーの駆動値と
階調の値を示す画像データとの関係をテーブルとして記
憶するプリンタルックアップテーブル(以下、プリンタ
LUTという、図5参照)70として作動し、入力され
る画像データに対応してY色用の半導体レーザーの駆動
値である図示しないデジタルアナログ変換器の入力デジ
タル値(以下、DA値という)を出力する。例えば、S
RAM245aには、画像データが8ビットのアドレス
として入力され、この8ビットのアドレスに対応して記
憶されている12ビットの半導体レーザー42cの駆動
データが出力される。また、このSRAM245aに
は、後述するキャリブLUT74に用いる定数αci、
βci(i=0〜5)が記憶されるようになっている。
【0043】同様に、SRAM245bはM色記録時に
用いられるプリンタLUTとして、SRAM245cは
C色記録時用に用いられるプリンタLUTとして作動す
るように構成され、上記SRAM245aと同様にキャ
リブLUTに用いる定数αci、βci(i=0〜5)
が記憶されるようになっている。
【0044】上記ROM246には、画像記録装置10
の半導体レーザー42a〜42cにより照射されるレー
ザービームの露光量と画像データとの関係を校正するた
めの校正プログラム(図9参照)、及び校正時に現在の
LUTによる変換状態を実際に記録して濃度をみるため
のセットアップチャート(図6参照)210の画像デー
タ、が予め記憶されている。また、複数の基準ENLデ
ータHL0,HL1,HL2,HL3,HL4,HL5
が、各々目標濃度値TD0,TD1,TD2,TD3,
TD4,TD5と対応されて(図10参照)記憶されて
いる。なお、これらデータ及びプログラムは別個の記憶
装置に記憶するようにしてもよい。
【0045】上記入出力ポート248には、感光材料搬
送部262、及び受像材料搬送部264への信号線25
2、254が接続され、各駆動部の駆動を制御すると共
に装置各部に配設されたセンサからの信号を受けて、感
光材料16及び受像材料108の搬送を制御している。
また、入出力ポート248には、露光装置38のポリゴ
ンミラー48の回転等の駆動を制御する露光駆動部26
6への信号線256が接続され、1走査のタイミングを
検出する露光装置38の光センサ58が接続され、感材
種別検出センサー28、受材種別検出センサー30が接
続されている。また、入出力ポート248には、前記操
作パネル200からの信号線256が接続され、スター
トスイッチ202、テストキー203及びテンキー20
4からの入力信号を受けるようになっている。
【0046】この入出力ポート248には、C色用のド
ライバ270を介して半導体レーザー42aに接続さ
れ、M色用のドライバ272を介して半導体レーザー4
2bに接続され、Y色用のドライバ274を介して半導
体レーザー42cに接続されている。なお、このドライ
バ270、272、274は、入出力ポート248から
出力されたデジタルデータを半導体レーザーを駆動する
駆動信号(例えば電流値)に変換するためのデジタルア
ナログ変換器(以下、DA変換器)を含んで構成されて
いる。
【0047】制御装置206には、画像の階調を表す画
像データすなわち、C色記録用の画像データ、M色記録
用の画像データ、及びY色記録用の画像データを各々記
憶したフレームメモリ268が接続されており、各画像
データが入出力ポート248に入力される。なお、これ
らの画像データは、入出力ポート248にホストコンピ
ュータ等の画像データ出力装置を接続し、画像データ出
力装置から入力されるようにしてもよい。また、スキャ
ナ等の画像読取装置から入力されるデータを用いてもよ
い。
【0048】また、制御装置206には、濃度計280
が通信可能に接続されており、この濃度計280で測定
されたセットアップチャート210の濃度値が入出力ポ
ート248に入力される。
【0049】図6に示したように、セットアップチャー
ト210は、最低濃度から最高濃度までの24個の所定
値(階調の値)の画像データで発色する濃度領域(以
下、パッチという)212をC色、M色及びY色の各々
に対応して記録される色記録領域、濃度の階調を棒グラ
フとして記録されるグレイスケール214、種別マーク
領域216、から構成されている。図中、パッチ212
内に記載された英数字は、パッチ212内に記録される
画像データを略号で示しており、数字部分が0から23
まで増加するに従って高い濃度値を示すように画像デー
タが定められている。このパッチ212内に記録された
濃度を濃度計280で測定する。また、種別マーク領域
216は、受像材料108の厚さ種別を表す領域216
P1、受像材料108の表面状態を表す領域216P
2、感材の濃度種別を表す領域216Fから構成されて
いる。
【0050】次に、画像記録装置10の画像データの流
れ及び校正の流れについて、上記プリンタLUTの構成
と共に図5のブロック図を参照して説明する。なお、プ
リンタLUTはC色、M色及びY色同一の構成のため各
個別説明を省略し、以下、Y色用のプリンタLUT70
を説明し他の色の説明は省略する。
【0051】先ず、プリンタLUT70は、記録する画
像の階調の値を示す8ビットの画像データを露光量に対
応する10ビットのENLデータに変換する変換部(以
下、ENLLUTという、図7参照)72及び変換され
たENLデータを半導体レーザーの駆動値に対応する1
2ビットのDA値に変換する変換部(以下、キャリブL
UTという、図8参照)74を含んだ構成とされてい
る。
【0052】このENLLUT72は感光材料16及び
受像材料108に応じて予め定められており、感光材料
16の濃度及び受像材料108の種類の組合せによる計
4種類がROM246に記憶されている。キャリブLU
T74は、後述するようにENLデータをDA値へ近似
曲線fi(i=0〜5)に基づいて変換する。
【0053】従って、ENLLUT72は8ビット入力
の画像データを10ビットのENLデータとして出力
し、キャリブLUT74は10ビットのENLデータを
12ビットのDAデータとして出力する。これにより、
画像データとDAデータとの関係をテーブルとして記憶
するプリンタLUT70は、上記の変換を行って、8ビ
ットの画像データ入力に対して12ビットのDA値を出
力することになる。
【0054】本実施例では、複数の基準ENLデータH
L0,HL1,HL2,HL3,HL4,HL5(図8
参照)を用いて、各隣接する基準ENLデータの間(エ
リア0〜エリア4)の各々について以下の式(1)に示
した近似曲線fiに基づいて上記キャリブLUT74を
定めている。従って、隣接する基準ENLデータの間内
の変換を1つの関数で近似している。なお、基準ENL
データHL0以下の画像データ及び基準ENLデータH
L5以上の画像データの変換については、基準ENLデ
ータHL0,HL1間及び基準ENLデータHL4,H
L5間の関数を用いている。
【0055】 fi(ENL)=2K(ENL) −−−(1) 但し、i=0〜5 ENL:ENLデータ K(ENL)=αci・ENL+βci αci:エリアiに対応して記憶された定数αc βci:エリアiに対応して記憶された定数βc。
【0056】画像記録装置10の電源投入時には初期値
の定数αoi、βoi(i=0〜5)がαci、βci
として設定され、上記近似曲線fiが定められる。この
初期値の定数αoi、βoiは、予めROM246に記
憶されている。
【0057】この各基準ENLデータ間の関数fi、及
び感材種別センサ28、受材種別センサ30により検出
された種別に応じたENLLUT72に基づいて演算さ
れた画像データとDAデータとの関係がプリンタLUT
70として記憶される。
【0058】プリンタLUT70に画像データが入力さ
れると、上記に基づく変換が成されプリンタLUT70
からDA値が出力される。出力されたDA値はドライバ
270によって半導体レーザー42aの駆動電流に変換
され、最終的にその露光量に応じた画像が受像材料10
8に形成される。
【0059】ここで、上記プリンタLUT70を校正す
るためにセットアップチャート210を出力する操作が
成され、プリンタLUT70に画像データが入力される
と、上記に基づく変換が成されプリンタLUT70から
DA値が出力される。出力されたDA値はドライバ27
0によって半導体レーザー42aの駆動電流に変換さ
れ、最終的にその露光量に応じた画像が受像材料108
に形成される。出力されたセットアップチャート210
の濃度を濃度計280によって測定し、詳細は後述する
が、測定された濃度値に基づいて上記式(1)の定数α
ci、βciに対応する校正された各基準ENLデータ
間の関数fi’の定数αni、βniを求める。求めた
fi’及び感材種別センサ28、受材種別センサ30に
より検出された種別に応じたENLLUT72に基づい
てプリンタLUT70を変更し、校正を終了する。ま
た、この求めた定数αni、βniを上記式(1)の定
数αci、βciとして記憶する。
【0060】次に本実施例の作用を説明する。先ず、本
画像記録装置10の画像記録について簡略に説明する。
スタートキー202が押圧されると、画像記録処理が以
下の手順で実行される。
【0061】感材マガジン14がセットされた状態で、
ニツプローラ18が作動され、感光材料16がニツプロ
ーラ18によって引き出される。所定長さ引き出されて
カッタ20によって所定長さに切断された感光材料16
は、反転されてその感光(露光)面を上方へ向けた状態
で露光部22へ搬送される。
【0062】この露光部22では、感光材料16の搬送
と同時に露光装置38が作動して画像データに基づく3
つの半導体レーザーの各駆動データ(DA値)に応じた
露光量のレーザービームの走査を行い、露光部22に位
置する感光材料16へ走査露光される。
【0063】露光が開始された後は、露光後の感光材料
16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、
搬送ローラ26の逆回転によって水塗布部62へ送り込
まれる。水塗布部62では感光材料16に水が塗布され
かつ余分な水が除去されて、この水塗布部62において
画像形成用溶媒としての水が塗布された感光材料16
は、熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0064】一方、感光材料16への露光が開始される
に伴って、受像材料108も受材マガジン106からニ
ツプローラ110によって引き出されて搬送される。所
定長さ引き出されてカッタ112により所定長さに切断
された受像材料108は、ガイド板182によって案内
されながら搬送ローラ190、186、114によって
搬送され、熱現像転写部104の直前で待機状態とな
る。
【0065】熱現像転写部104では、感光材料16が
加熱ドラム116外周と貼り合わせローラ120との間
へ送り込まれたことが検出されると、受像材料108の
搬送が再開されて貼り合わせローラ120へ送り込まれ
ると共に、加熱ドラム116が作動される。貼り合わせ
ローラ120によって重ね合わされた感光材料16と受
像材料108とは、重ね合わせた状態のままで加熱ドラ
ム116によって加熱され、感光材料16が可動性の色
素を放出し、同時にこの色素が受像材料108の色素固
定層に転写されて画像が得られる。
【0066】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥
離爪154が移動され、受像材料108よりも所定長さ
先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪15
4が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116
の外周から剥離させる。さらに、剥離爪154の復帰移
動し、感光材料16は屈曲案内ローラ142に巻き掛け
られ、下方へ移動され廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。
【0067】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離されて、さらに剥離
ローラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受
材ガイド170に案内されながら受材排出ローラ17
2、173、175によって搬送されてトレイ177へ
排出される。
【0068】次に、画像記録装置10の画像データと発
色濃度との関係を校正するための校正処理について、図
9に示した校正プログラムを参照し更に説明する。な
お、C色用、M色用、Y色用プリンタLUTは以下に説
明する処理と同一の処理により校正されるため、特に色
を識別せずに1つのプリンタLUTの校正について説明
する。
【0069】テストキー203を押圧することによっ
て、画像記録装置10は校正モードとなり、図9に示し
た校正プログラムが実行されて上記画像記録処理が成さ
れセットアップチャート210が出力される(ステップ
302)。
【0070】このセットアップチャート210は、現在
記憶されている式(1)の定数αci、βciによる曲
線によって定められたキャリブLUTを含んだプリンタ
LUTによる変換が成されたDA値で、形成されたもの
である。
【0071】出力されたセットアップチャート210の
各パッチ212の濃度が濃度計280によって測定さ
れ、この測定された濃度値が順に画像記録装置10に入
力されることによって、全濃度値(本実施例では24
個)が読み取られる(ステップ304、306)。全濃
度の読取が終了すると、ステップ308へ進み、現在の
キャリブLUT用として記憶されている定数αci、β
ci、基準ENLデータHL0〜HL5及び対応する目
標濃度値TD0〜TD5を読み取ってステップ310へ
進む。
【0072】次のステップ310では、読み取った目標
濃度値TD0〜TD5を得るための各ENLデータを推
定する。例えば、図10に示したように、基準ENLデ
ータHL2の目標濃度TD2を得るためのENLデータ
は、次のようにして求める。目標濃度TD2が何れの隣
接した濃度のパッチ212間になるかを判別する。いず
れかのパッチ212間に目標濃度TD2が存在する場合
には、ENLデータと濃度との関係において、目標濃度
TD2を含む範囲のパッチ212の各々の濃度点を結ぶ
直線によるパッチ間の濃度変化量及びENLデータの変
化量による直線近似によって目標濃度TD2を得るため
のENLデータ(EN2)を求める。このようにして、
目標濃度値TD0〜TD5を得るための各ENLデータ
(EN0〜EN5)を推定する。
【0073】なお、目標濃度の濃度値が測定されたパッ
チの濃度値の最低濃度より低い場合または最高濃度より
高い場合には、上記処理は行わず、その目標濃度値に対
してはENLデータ推定不能とする。
【0074】次のステップ312では、目標濃度値TD
0〜TD5の各基準ENLデータ間の関数fi’の定数
αni、βniを推定する。例えば、基準ENLデータ
HL2〜HL3間の定数は、次のようにして推定でき
る。ステップ310において推定された目標濃度TD2
となるENLデータ(EN2)が含まれる記録時点の基
準ENLデータのエリアを求める。この場合、図10に
示したように基準ENLデータHL0〜HL1(エリア
0)となる。同様に、目標濃度TD3となるENLデー
タ(EN3)が含まれる記録時点の基準ENLデータの
エリアを求め、基準ENLデータHL1〜HL2(エリ
ア1)を得る。次にエリア0、エリア1におけるキャリ
ブLUTの記憶された定数αc0、βc0及びαc1、
βc1を読み取る。この読み取った定数αc0、βc0
及びαc1、βc1、ステップ310で推定したENL
データ(EN2,EN3)及び基準ENLデータHL
2、HL3を用いて以下に示した式(2)により基準E
NLデータHL2〜HL3間(エリア2)の定数αn
2、βn2を求めることができる。これは、基準ENL
データHL2〜HL3間の近似曲線は、同一の関数であ
り目標濃度値TD2、TD3を共に得るための定数αn
2、βn2が一致するためである。従って、上記式
(1)の指数部分、すなわち上記K(ENL)を用いて
求めることができる。
【0075】 αc0・EN2+βc0=αn2・HL2+βn2 αc1・EN3+βc1=αn2・HL3+βn2 −−−(2) このようにして、各隣接する基準ENLデータ間の定数
αni、βniを推定し、校正された近似曲線fi’を
求める(図11参照)。
【0076】次のステップ314では、上記ステップ3
10及びステップ312における推定不能区間の有無を
判別し、推定不能区間が無く全て推定された場合には、
ステップ316において推定された各定数αni、βn
iを定数αci、βciとして順に記憶した後、ステッ
プ326へ進む。
【0077】次のステップ326では、ENLLUT及
び定数αni、βniによるキャリブLUTに基づいて
プリンタLUTを作成する。すなわち、階調を表す画像
データを感光材料及び受像材料に応じたENLLUTに
より露光量に対応するENLデータに変換する。この変
換されたENLデータを、対応するエリアの定数αn
i、βniによるキャリブLUTの近似曲線でDA値に
変換する。従って、階調を表す画像データとDA値とが
対応するプリンタLUTを求めることができる。このプ
リンタLUTの作成が終了してSRAMに記憶した後、
ステップ328へ進む。
【0078】次のステップ328では、推定不能エリア
が存在するか否かを判定することによって、上記推定が
全て行われたか否かを判定し、肯定判定の場合には、本
プログラムを終了する。一方、否定判定の場合には推定
不能エリアが存在するため、ステップ302へ戻り再度
セットアップチャート出力から繰り返し実行する。ここ
で、同じ種類の感光材料であって経時変化等で感度領域
が変動した場合には(図16参照、感度領域A’)、露
光量の全域にわたるレーザービームの露光が行われず、
図12に示したようにENLデータと濃度との関係は、
目標濃度を発色しないエリアが発生する。この場合、目
標濃度値TD3を得るためのENLデータを推定するこ
とができない。従って、上記ステップ310及びステッ
プ312で推定不能となる。
【0079】次に、この推定不能の場合を含む処理を説
明する。図12に示したように、基準ENLデータHL
0、HL1、HL2については、上記と同様に目標濃度
を得るためのENLデータが推定可能なため、エリア
0、エリア1におけるキャリブLUTの定数αn0、β
n0及びαn1、βn1を推定することができる(ステ
ップ310、312)。従って、エリア0、1の近似関
数f0’、f1’を推定できる(図13参照)。
【0080】基準ENLデータHL3、HL4、HL5
に対する目標濃度を得るためのENLデータは推定とな
り推定不能エリア(エリア2、3、4)が生じて、上記
ステップ314では肯定判定され、ステップ318へ進
む。
【0081】ステップ318では、全ての定数αni、
βniが推定不能か否かを判別し、肯定判定の場合には
何れの定数も推定が不可能なために初期値の定数αo
i、βoiを読み取って(ステップ320)、読み取っ
た定数αoi、βoiを定数αci、βciとして記憶
する。その後、ステップ326において上記と同様にし
てプリンタLUTを作成してステップ328へ進む。
【0082】一方、推定できたエリアが存在した場合に
はステップ318で否定判定され、ステップ322へ進
み、外挿処理を行う。この外挿処理は、推定不能エリア
の定数に上記推定されたエリアの定数を用いるものであ
る。すなわち、推定不能エリアに最も近い推定可能なエ
リアの定数を、推定不能エリアの定数として設定する。
例えば、上記推定不能なエリア2の定数は隣接するエリ
ア1の定数αn1、βn1を設定する。同様に、エリア
3〜エリア4は最も近いエリア1の定数αn1、βn1
を設定する。このようにして外挿処理し、エリア0〜4
の近似関数f0’〜f4’によるfi’を推定する(図
13参照)。この外挿処理が終了すると、ステップ32
6においてプリンタLUTを作成してステップ328へ
進む。
【0083】次のステップ328では、推定不能エリア
が存在するか否かを判定することによって、上記推定が
全て行われたか否かを判定し、肯定判定の場合には、本
プログラムを終了する。一方、否定判定の場合には推定
不能エリアが存在するため、ステップ302へ戻り再度
セットアップチャート出力から繰り返し実行する。
【0084】なお、上記校正時のセットアップチャート
が正しく記録されない場合、記憶されている定数等が破
壊された場合等の装置の異常動作が生じた場合であって
も、推定されるキャリブLUTの定数を判別し、全てが
推定不能の場合には予めROMに記憶されている初期値
を用いて校正できるため、容易に校正を初期値から再開
することができる。
【0085】このように、本実施例の画像記録装置は、
感光材料及び受像材料の種類に応じて変更される画像デ
ータを露光量に対応するENLデータに変換するENL
LUTと、このENLデータをDA値に変換するキャリ
ブLUTと、を含んだプリントLUTによって、画像デ
ータをDA値に変換している。また、キャリブLUTで
は、この変換をENLデータの全領域を複数のエリアに
分割し、分割されたエリア毎に変換の特性を上記同一関
数(指数関数)の係数を変更した近似曲線で近似してい
る。このため、少ない画像データで全ての画像データを
変換するための特性を高精度に求めることができる。
【0086】校正時には、このキャリブLUTにおける
変換の特性、すなわち複数のエリア毎の近似曲線の定数
を記憶し、記憶されているキャリブLUTを校正用のセ
ットアップチャートの測定された濃度値に基づいて補正
している。従って、校正する時にセットアップチャート
を出力したときのキャリブLUTの記憶された定数を用
いているため、同じ種類の感光材料及び受像材料で感度
等が異なり画像形成が異なる場合であっても、記憶され
ている現在の画像記録装置の特性から変換の特性を補正
することができる。このため、校正を繰り返すことによ
って変換の特性の精度が増加する。
【0087】また、ENLLUTを変更するときの感光
材料及び受像材料の種類は、感材種別センサ及び受材種
別センサによって検出しているため、この判別は容易で
ある。
【0088】また、同じ種類の感光材料及び受像材料で
感度等が異なり、セットアップチャートを出力したとき
に発色されない濃度領域が発生しても、既に推定された
キャリブLUTの定数を用いてその領域を推定している
ため、適正な変換の特性を推定することができる。この
場合、同じ種類の感光材料及び受像材料であるため、変
換の特性が大幅に異なることはない。また、上記校正を
繰り返すことによって変換の特性の精度が更に増加す
る。
【0089】なお、上記実施例では、感光材料及び受像
材料の種別を検出する共にセットアップチャートの測定
された濃度値に基づいてプリンタLUTを校正するよう
にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、最
終的に受像材料に形成される画像の感度を感光材料及び
受像材料の各感度から総合的に検出するようにしてもよ
い。
【0090】また、上記実施例では、感光材料及び受像
材料を用いた転写型の画像記録装置に本発明を適用した
場合の例について説明したが、熱現像型感熱記録材料を
用いる画像記録装置に適用してもよく、記録材料として
感光材料が出力される光記録型の画像記録装置に適用し
てもよい。
【0091】また、上記光ビームとして、半導体レーザ
ーのレーザービームを用いた場合の例を説明したが、気
体レーザー、固体レーザー、色素レーザー等のレーザー
装置のレーザービームを用いてもよく、LED等や白熱
光源等の光源装置を用いてもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、記録材料が感度変動を生じた場合であっても、変
換時に用いた感度域の変換特性を用いて、例えば共通の
感度領域の変換特性に基づいて推定しているため、感度
変動が生じた場合であっても光ビームの露光量の変化幅
を増大させてダイナミックレンジを減少させることな
く、高い精度で画像データから露光量データに変換でき
る変換特性に変更することができる、という優れた効果
を有する。
【0093】また、請求項2の発明によれば、画像デー
タと露光量データとの変換特性を複数の基準画像データ
間毎に推定することができるため、変換特性の推定が容
易になると共に少ないデータで高精度に変換特性を変更
することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図2】本実施例の画像記録装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図3】露光装置の概略構成を示す斜視図である。
【図4】画像記録装置の制御装置のブロック図である。
【図5】画像記録装置の画像データの流れ及び校正の流
れを説明するためのイメージ図である。
【図6】セットアップチャートを示した出力図である。
【図7】ENLLUTの画像データとENLデータとの
関係を示す特性図である。
【図8】キャリブLUTのENLデータとDAデータと
の関係を示す特性図である。
【図9】校正プログラムの流れを示したフローチャート
である。
【図10】ENLデータと発色濃度との関係を示す特性
図である。
【図11】キャリブLUTのENLデータとDAデータ
との関係を示す特性図である。
【図12】画像データと発色濃度との関係を示す特性図
である。
【図13】キャリブLUTのENLデータとDAデータ
との関係を示す特性図である。
【図14】画像データと露光量を表す露光量データとの
関係を示す特性図である。
【図15】画像データと発色濃度との関係を示す特性図
である。
【図16】画像データと露光量データとの関係を示す特
性図である。
【符号の説明】
10 画像記録装置 28 感材種別検出センサー 30 受材種別検出センサー 70 プリンタLUT(露光量データ出力手段) 72 ENLLUT 74 キャリブLUT 206 制御装置 210 セットアップチャート 280 濃度計

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材料へ記録する画像の濃度を表す画
    像データと光ビームの露光量を表す露光量データとの関
    係を表す所定感度域の変換特性に基づいて入力される該
    画像データを該露光量データに変換して出力する露光量
    データ出力手段と、前記記録材料へ記録された予め定めた画像を計測して、
    前記記録材料の感度変動を検出する検出手段と、 前記検出手段により感度変動が検出された場合に、感度
    変動した記録材料の変換特性をその前の変換特性を用い
    て推定する推定手段と、 前記推定手段によって推定された変換特性に基づいて前
    記露光量データ出力手段の変換特性を変更する変更手段
    と、 を備えた画像記録装置。
  2. 【請求項2】 記録材料へ記録される画像の濃度を表す
    画像データと光ビームの露光量を表す露光量データとの
    関係を表す所定感度域でかつ予め定めた複数の区間毎に
    異なる変換特性に基づいて入力される該画像データを該
    露光量データに変換して出力する露光量データ出力手段
    と、前記記録材料へ記録された予め定めた画像を計測して、
    前記記録材料の感度変動を検出する検出手段と、 前記検出手段により感度変動が検出された場合に、感度
    変動した記録材料の変換特性を前記変換特性を用いて推
    定する推定手段と、 前記推定手段によって推定された変換特性に基づいて前
    記露光量データ出力手段の変換特性を変更する変更手段
    と、 を備えた画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記推定手段は、前記検出手段により感
    度変動が検出された場合に、感度変動した記録材料の変
    換特性を前記所定感度域と共通の感度域の変換特性に基
    づいて推定することを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記露光量データ出力手段は、前記変換
    特性を前記画像データと前記露光量データとが対応され
    たテーブルとして記憶し、入力された画像データに対応
    する露光量データを出力することを特徴とする請求項1
    または2に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、異なる複数の前記露光
    量データによって記録された複数の濃度または隣接する
    濃度間に予め定めた基準画像データにより記録されるべ
    き目標濃度が含まれるか否かを判別することにより、前
    記記録材料の感度変動を検出することを特徴とする請求
    項2に記載の画像記録装置。
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