JP2927187B2 - 大腸癌の検査方法および検査薬 - Google Patents

大腸癌の検査方法および検査薬

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血清中の血管透過性因
子(以下VPFという)の存在量を測定し、その測定値
に基づいて検査することを特徴とする大腸癌の検査方法
および測定に用いられるVPFの抗体からなることを特
徴とする大腸癌検査薬に関するものである。血清中のV
PFの存在量を測定することによる本発明の大腸癌検査
方法は、既知の各種腫瘍マーカーや便の潜血反応を用い
た場合よりも非常に高率で大腸癌患者を検出することが
でき臨床上非常に有用なものであるため、本発明は医
薬、特に検査薬、診断薬業界で有用なものであり、それ
らの業界で広く利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】現在、日本において大腸癌患者は年々増
加しており、早期発見のための検査方法が必要とされて
いる。大腸癌は進行が比較的緩やかであり進行癌でも治
癒切除が完全に行われれば予後は比較的良好であるが、
かなり進行するまで自覚症状が少なく確定診断時にすで
に転移や浸潤などをおこして切除不可能な場合も少なく
ない。大腸癌の検査には、便の免疫潜血反応や各種の腫
瘍マーカーが利用されているが、いずれもその陽性率は
満足出来るものではない。すなわち、大腸癌の検査のた
めに用いられている便の免疫潜血反応検査の陽性率は5
0〜60%であり、大腸癌の腫瘍マーカーとしては Car
cinoembryonic antigen(CEA)、CA19-9、NC
C-ST-439、STNなどがあり治療効果の判定や再
発のモニターとして用いられているが、病期別腫瘍マー
カー陽性率は治癒切除可能なDukes C においてもCE
A、CA19-9、NCC-ST-439、STNで各々
36%、30%、35%、21%にすぎず、早期大腸癌
の発見に関して十分な腫瘍マーカーであるとは言えない
ものである(大倉久直他.大腸がんの腫瘍マーカー.C
RC1(4) ,42-47(1992))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、従来の
方法に比して非常に高率で大腸癌患者を検出することが
できる大腸癌の早期診断に役立つ検査方法および検査薬
について鋭意検討を行ったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々検討
した結果、大腸癌患者と健常人との間で血清中のVPF
の存在量に顕著な差異があることを見出し、血清中のV
PFの存在量に基づいて大腸癌の検査を行なえば、大腸
癌の早期においても、80%以上の陽性率で大腸癌の診
断が可能になることを見い出し、本発明を完成した。す
なわち、本発明は、血清中のVPFの存在量を測定し、
その測定値に基づいて検査することを特徴とする大腸癌
検査方法に関する発明、さらには血清中のVPFの存
在量をVPFに対する抗体を用いて測定し、その量に基
づいて検査することを特徴とする大腸癌の検査方法およ
び血管透過性因子に対する抗体からなることを特徴とす
る大腸癌検査薬に関するものである。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明は、血清中のVPFの存在量を、VPFに対する抗
体、特にはヒトVPFに対する抗体を用いて測定し、そ
の量に基づいて大腸癌の有無の検査を行うというもので
あり、VPF、即ち血管透過性因子(vascular permeabi
lity factor)とは、血管内皮細胞増殖因子(vascular en
dothelial cell growth factor,VEGF)と呼ばれてい
るものと同じ因子であり、下記の因子と同様に、血管新
生を誘導する因子として知られているものの一つであ
る。すなわち、VPF以外に血管新生を誘導する因子と
して知られているものには、直接的に血管内皮細胞に作
用する物質としての塩基性線維芽細胞増殖因子(basic f
ibroblast growth factor, bFGF)、酸性線維芽細胞
増殖因子(acidic fibroblast growth factor, aFG
F)、血小板由来内皮細胞増殖因子(platelet-derived
endothelial cell growth factor, PD-ECGF)等
であり、また間接的に血管内皮細胞に作用する物質とし
てのtransforming growth factor-α(TGF-α)、tran
sforming growth factor-β(TGF-β)、angiogenin、
tumor necrosis factor-α(TNF-α)等がある[Folkma
n,J. & Shing,Y.,J.Biol.Chem.,267:10931(1992)]。こ
れらの因子は血管新生の誘導、すなわち、毛細血管内皮
細胞の増殖、移動および組織への浸潤によって、胎児の
生長、創傷治癒、癌細胞の増殖などの生理的または病理
的現象において重要な役割を果たしていることが知られ
ている[(Folkman,J.,Cancer Res.46:467(1986)]。
【0006】これらの血管新生を誘導する因子の内、V
PFに関しては、マウス、ラット、モルモット、ウシお
よびヒトの正常または腫瘍細胞株で分泌されており、ま
た組織別では脳、下垂体、腎臓、卵巣に存在することが
明らかにされている[(Ferrara,N., et.al. Endocrine R
eviews 13:18(1992)]。さらにヒトVPFに関しては、
乳癌の血管新生と転移[Weider,N, et.al. N.Engl.J.Me
d. 324:1(1991)]や腎細胞癌の血管新生[医学のあゆみ,1
68:231(1994)]、あるいは網膜疾患における血管新生[Ad
amis,A.P. et.al., Biochem.Biophys.Res.Comm.,193:63
1(1993)]に関与していることが報告されている。また、
VPFは標的細胞表面に存在する受容体(flt, fms-lik
e tyrosine kinase)と結合することにより細胞内へシグ
ナルを伝達することも明らかにされているが[De Vies,
C. et. al. Science,255:989(1992)]、VPFとその受
容体との相互作用機構やシグナル伝達機構については詳
細には解明されていない。
【0007】ヒトVPF遺伝子についてはその cDNA
がすでに単離されて塩基配列が決定され、アミノ酸配列
も推定されている。この遺伝子は1つの遺伝子からアミ
ノ酸残基数の異なる4種類の蛋白(アミノ酸残基数が1
21個、165個、189個、206個の4種類)が作
られ、それらの中で121個のアミノ酸残基数のもの
(以下VPF121 といい他のものも同様にする)とVP
165 が成熟蛋白であると言われている[(Ferrara,N.,
et.al. Endocrine Reviews 13:18(1992)]。VPF121
はVPF165 のカルボキシル末端の44個のアミノ酸が
欠損したものであるが、VPF121 とVPF165 の間
に、血管内皮細胞に対する作用の違いがあるかどうかに
ついては明らかにされてはいない。
【0008】血清中のVPF量の測定は、公知であるV
PFに対するモノクローナル抗体等を用いた酵素免疫測
定法等により行うことができ、それに用いられる抗体も
公知の方法で作製することができ、またVPFの抗体を
得たとの報告も少なくない(K. Jin Kim 他 NATURE VOL3
62 29 APRIL 1993 841-844) 。本発明者等も、ヒトVP
121 に対するモノクローナル抗体を数種取得し、ま
た、それらのモノクローナル抗体およびヒトVPF121
に対するポリクローナル抗体を用い酵素免疫測定法によ
りVPFが測定できることを、本発明者等は明らかにし
ている(平成6年6月10日付け特許出願;発明の名称
「ペプチド及びモノクローナル抗体」他)。
【0009】
【作用】上記した様に、血管新生にかかわる因子は、癌
細胞の増殖において重要な役割を果たしていることが知
られており、さらにヒトVPFに関しては、乳癌の血管
新生と転移や腎細胞癌の血管新生に関与していることが
知られているが、VPFは、マウス、ラット、モルモッ
ト、ウシおよびヒトの正常および腫瘍細胞株のいずれに
おいても分泌されているものであり、癌患者、特に大腸
癌患者と健常人との間で血清中のVPFの存在量に何故
かくも特異的に差異があるのか不明であるが、本発明等
の見出したその差異に基づいて癌の検査、特に早期癌の
検査ひいては診断が従来に比し高率で行なえるのであ
る。
【0010】
【実施例】以下実施例に基づいて更に詳細に説明する。 実施例1 (1)VPFモノクローナル抗体およびVPFポリクロ
ーナル抗体の作製 VPFモノクローナル抗体およびVPFポリクローナル
抗体の作製は単離したヒトVPF cDNAをグルタチオ
ン S-トランスフェラーゼ(GST)との融合蛋白(GST
−VPF)として大腸菌で産生させ、得られた蛋白を抗
原として常法に従ってマウスモノクローナル抗体を作製
した。すなわちGST−VPF(100μg)をフロイン
ト完全アジュバントと等量混合し、BALB/Cマウス
の腹腔内に0日、14日後、25日後の3回投与するこ
とにより免疫したマウスの脾細胞とマウスミエローマ細
胞(SP2)をPEG存在下で、1分間インキュベーショ
ンすることにより細胞融合させた。得られた細胞をHA
T培地〔組成:ヒポキサンチン(1×10-4M)、アミノ
プテリン(4×10-7M)、チミジン(1.6×10
-5M)、ペニシリン(100単位/ml)、牛胎児血清(20
%)、ストレプトマイシン(100μg/ml)、2-メルカ
プトエタノール(2×10-5M)を含むRPMI1640
培地〕中で培養することによりハイブリドーマを選別し
た。得られたハイブリドーマは限界希釈法によりクロー
ニングした。一方VPFを産生する酵母を、単離したV
PF cDNAを含む環状DNAを酢酸リチウム法で酵母
Saccharomyces cerevisiae に導入することにより作成
し、この酵母の培養液中から陽イオン交換クロマトグラ
フィー(東ソー株式会社製TSK−SP650)、硫安
沈澱及びゲル濾過クロマトグラフィー(ファルマシア社
製Superdex-75)を用いて酵母由来のヒトVPF(以
下YVPFとする)を調製した(特許出願;特願平05
−200181)。なお、上記VPFを産生する酵母
は、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄
託され、寄託番号FERM P−13730およびFE
RM P−13731が付与されている。このYVPF
とクローン化したハイブリドーマの培養上清の反応性を
酵素免疫測定法により調べ、YVPFと反応するモノク
ローナル抗体を産生するハイブリドーマを選択した。得
られたモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ
は、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所に寄
託され、寄託番号FERM P−14345、FERM
P−14346およびFERM P−14347が付
与されている。
【0011】(2)VPFモノクローナル抗体の調製 選択したハイブリドーマをヌードマウスの腹腔内に移植
し、モノクローナル抗体を大量に含む腹水を採取した。
得られた腹水をプロテインGアフィニティーカラム(MAb
Trap GII、ファルマシア社製)で処理することにより精
製したモノクローナル抗体を取得し、その中の一つのモ
ノクローナル抗体を、MV303 と命名し、以下の実験に
使用した。該MV303 抗体のクラスを抗マウス免疫グロ
ブリンサブクラス特異的抗体を用いた酵素免疫測定法に
より調べた結果、IgG2aであった。このモノクローナ
ル抗体MV303 は、VPFのアミノ酸配列の一部を示す
配列番号1および配列番号2で表されるアミノ酸配列を
有するペプチドを認識するものであった。
【0012】(3)抗VPFポリクローナル抗体の作製 GST−VPFを抗原として常法によりウサギを免疫し
た。抗体価の上昇したウサギの血清を分離し、陰イオン
交換カラムクロマトグラフィーで処理することによりウ
サギ抗VPFポリクローナル抗体のIgG画分を得た。
IgG画分の一部をペプシンで消化してF(ab')2を調製
し、マレイミド法によりペルオキシダーゼと結合させ、
ペルオキシダーゼ標識したウサギ抗VPFポリクローナ
ル抗体を得た。
【0013】(4)酵素免疫測定法による大腸癌患者血
清中のVPF量の測定 1)比色法による測定 ウサギ抗VPFポリクローナル抗体およびMV303 抗体
を用いて血清中のVPF量を測定する方法を構築した。
すなわち、5μg/mlの抗VPFポリクローナル抗体を96
穴の酵素免疫測定用プレートに100μlずつ入れ4℃
で一晩放置することにより抗VPFポリクローナル抗体
をプレートに吸着させた。0.1%ウシ血清アルブミン
を含むリン酸緩衝化生理的食塩水(以下ウシ血清アルブ
ミンをBSA、リン酸緩衝化生理的食塩水をPBS、ウ
シ血清アルブミンを含むリン酸緩衝化生理的食塩水をB
SA/PBSといいBSAの濃度を語頭に示す即ち0.
1%BSA/PBSとする)でプレートの穴を6回洗浄
した後、1%BSA/PBSを穴一杯に入れ室温で1時
間放置した。穴から1%BSA/PBSを除いた後、P
BSで2倍に希釈した血清を入れ室温で1時間放置し
た。0.1%BSA/PBSで6回洗浄後5μg/mlのM
V303 抗体(0.1%BSA/PBS溶液)を100μl
ずつ入れ室温で1時間放置した。0.1%BSA/PB
S溶液で6回洗浄後ペルオキシダーゼ標識したヤギ抗マ
ウス免疫グロブリン(0.1%BSA/PBS溶液)を
入れ室温で1時間放置した。0.1%BSA/PBSで
6回洗浄後0.2mg/mlオルトフェニレンジアミンおよび
0.015%過酸化水素を含む0.15Mクエン酸緩衝液
(pH=5.0)を入れて発色させた。反応は10%硫酸を加
えて停止させた後、吸光度(OD490/650)を測定した。
また、同様に健常人血清中のVPF量も測定し、大腸癌
患者の結果と比較した。以上の結果をグラフにプロット
し図1に示したところ、健常人と大腸癌患者との間に明
白に有意差がみられた。さらに測定結果をステージ別に
解析して図2に示したが、その図から明らかな様にステ
ージに関係なくVPF量の高い患者がみられた。このこ
とから血清中VPF量を測定することによりあらゆるス
テージの大腸癌患者を識別できることが明らかになっ
た。健常人測定値の平均値+標準偏差の2倍の値をカッ
トオフ値として検査の陽性率を求め表1および表2に示
した。それらの表から明らかな様に、本発明方法による
陽性率は、既存の大腸癌検査の陽性率(50%〜60
%)よりもはるかに高い50%〜100%を示し、本発
明の大腸癌検査方法が非常に有用であることが示され
た。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】2)発光法による測定 VPFポリクローナル抗体(5μg/ml)を100μl/we
llずつ96穴プレートにまき4℃で一晩放置した後、
0.1%BSA/PBSで4回洗浄した。1%BSA/
PBSでブロッキング(室温で1時間)した後、大腸癌
患者および健常者血清(PBSで2倍希釈したもの)を
加え室温で1時間反応させた。0.1%BSA/PBS
で4回洗浄後、MV303抗体(5μg/mlの0.1%BSA
/PBS溶液)を100μl/wellずつ入れ室温で1時間
反応させた。0.1%BSA/PBSで4回洗浄後、ア
ルカリフォスファターゼ標識抗マウスIgG(0.1%B
SA/PBSで1000倍希釈したもの)を100μl/
wellずつ入れ室温で1時間反応させた。0.1%BSA
/PBSで4回洗浄した後、0.115mg/ml AMPPD (4-
Methoxy-4-(3-phosphatephenyl)spiro[1,2-dioxetane-
3,2'-adamantane],disodium salt)の50mM炭酸緩衝液
(pH=9.5)を100μl/wellずつ入れ、室温で20分間
放置後、発光強度を測定した。以上の方法で測定した結
果をグラフにプロットし図3に示し、比色法の場合と同
様に、測定結果をステージ別に解析して図4に示した
が、比色法の場合と同じく、図から明らかな様にステー
ジに関係なくVPF量の高い患者がみられた。このこと
から血清中VPF量を発光法で測定することによりあら
ゆるステージの大腸癌患者を識別できることが明らかに
なった。健常人測定値の平均値+標準偏差の2倍の値を
カットオフ値として、比色法の場合と同じく、検査の陽
性率を求め表1および表2に示した。それらの表から明
らかな様に、本発明方法による陽性率は、既存の大腸癌
検査の陽性率(50%〜60%)よりもはるかに高い8
0%〜100%をステージに関係なく示し、本発明の大
腸癌検査方法が非常に有用であることが示された。以上
のことから血清中VPF量を測定することによりあらゆ
るステージの大腸癌患者の検査が出来ることが明らかに
なり、また比色法よりも発光法の方が高率大腸癌を
出来ることがわかった。
【0017】比較例1 実施例1と同様にして、子宮頚癌患者の血清中のVPF
量を測定したが、表3に示される様に、発光法では従来
の腫瘍マーカー程度の陽性率を示したが、比色法では低
く、従来品を凌駕することはできないものであった。な
お、健常人の中に2人、異常に高いVPF量を示したも
のがいたが、その数値から考えて、何らかの他の原因が
あると推定されるので検体からは除外した。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】ヒトVPF121 に対するモノクローナル
抗体およびヒトVPF121 に対するポリクローナル抗体
を用いた酵素免疫測定法を用いて血清中VPF量を測定
することによりステージに関係なく、従来の腫瘍マーカ
ーや便の潜血反応を用いた場合よりも非常な高率で大腸
癌患者を識別診断できるという優れた効果が奏され、血
清中のVPF量に基づく検査方法という本発明は、大腸
癌の早期発見、大腸癌の病態の進行や治療効果の判定、
再発の予測などに巾広く利用できるという優れたもので
ある。
【0020】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:10 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン: 配列: Tyr Gln Arg Ser Tyr Cys His Pro Ile Glu 1 5 10 配列番号:2 配列の長さ:6 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 起源: セルライン: 配列: Leu Gln His Asn Lys Cys 1 5
【図面の簡単な説明】
【図1】酵素免疫測定法(発色法)により大腸癌患者お
よび健常人の血清中VPF量を測定した結果を示す図であ
る。
【図2】図1の結果をステージ別大腸癌患者毎に解析し
た図である。
【図3】酵素免疫測定法(発光法)により大腸癌患者お
よび健常人血清中VPF量を測定した結果を示す図であ
る。
【図4】図3の結果をステージ別大腸癌患者毎に解析し
た図である。
フロントページの続き (56)参考文献 CANCER RESEARCH,53 (19)(1993)P4727−4735 Int.J.Cancer,36(4) (1985)p473−478 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/48 - 33/98 CA(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血清中の血管透過性因子の存在量を測
    定し、その測定値に基づいて検査することを特徴とする
    大腸癌の検査方法。
  2. 【請求項2】 血管透過性因子の存在量を血管透過性
    因子に対する抗体を用いて測定することを特徴とする請
    求項1記載の大腸癌の検査方法。
  3. 【請求項3】 血管透過性因子に対する抗体からなる
    ことを特徴とする大腸癌検査薬。
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CANCER RESEARCH,53(19)(1993)P4727−4735
Int.J.Cancer,36(4)(1985)p473−478

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