JP2926822B2 - 遠心ウェーハ乾燥装置 - Google Patents

遠心ウェーハ乾燥装置

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JP2926822B2 JP510790A JP510790A JP2926822B2 JP 2926822 B2 JP2926822 B2 JP 2926822B2 JP 510790 A JP510790 A JP 510790A JP 510790 A JP510790 A JP 510790A JP 2926822 B2 JP2926822 B2 JP 2926822B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は遠心ウェーハ乾燥装置に関し、特にウェーハ
の浸漬水洗処理後の乾燥を行う遠心ウェーハ乾燥装置に
関する。
〔従来の技術〕 従来、この種の遠心ウェーハ乾燥装置は、ウェーハカ
セットに収納されたウェーハの乾燥を行うチャンバと、
チャンバを内外に開放する排気口と、吸気口に設けた除
電装置と、チャンバ内でウェーハカセットに収納された
ウェーハを回転するための回転駆動部とを有していた。
第4図は従来の遠心ウェーハ乾燥装置の乾燥部の一例
の断面図である。
以下、第4図を用いてその動作について説明する。
チャンバ1内に設けたロータ7の中にウェーハカセッ
ト2に収納したウェーハ3をセットし、モータ8を高速
回転させ、ロータ7,ウェーハ3,ウェーハカセット2を一
度に回転させる。そのとき、排気口4からチャンバ1の
中の空気を排出し、排出した空気量と同量の空気を吸気
口5からチャンバ1の中に導入する。導入する空気は、
ウェーハ3とウェーハカセット2の帯電を防止するため
除電装置6によりイオン化されている。
以上説明したように、ウェーハカセット2及びウェー
ハ3に付着した水分を遠心力と空気の流速により吹き飛
ばして、ウェーハカセット2及びウェーハ3を乾燥させ
るものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の遠心ウェーハ乾燥装置は、ウェーハを
速度回転させることにより得られる遠心力とウェーハ表
面での空気の流れによってウェーハ上の水分を除去し乾
燥させるので、静電気対策が施されているもののその機
能は不充分であり、ウェーハカセット及びウェーハが帯
電する。そこで、零にすることができないチャンバ内の
塵埃をウェーハカセット及びウェーハが吸着してしま
い、LSI等の質の低下,歩留りの低下をひきおこしてし
まうという欠点がある。
また、乾燥能力は、回転数によって決まるため、高い
乾燥能力を得るためには高回転数が望まれ、回転駆動部
からの発塵が多くなり、装置故障率も高くなるという欠
点がある また、乾燥時にウェーハに付着している液体が水であ
るため乾燥時間が長いという欠点もある。
本発明の目的は、帯電によるLSI等の質の低下や歩留
りの低下がなく、装置の故障率が低く、ウェーハの乾燥
時間の短い遠心ウェーハ乾燥装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ウェーハカセットに収納されたウェーハの
乾燥を行うチャンバと、該チャンバを内外に開放する吸
気口と排気口と、前記チャンバ内を除電する除電装置
と、前記チャンバ内の前記ウェーハカセットを回転する
回転駆動部とを備えた遠心ウェーハ乾燥装置において、
前記チャンバ内部へ導電性で、かつ、揮発性が高い液体
を供給する液体供給装置が設けられている。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の第1の実施例の乾燥部の断面図であ
る。
第1図において、チャンバ1は、ウェーハカセット2
に収納したウェーハ3を乾燥する部屋であり、排気口4
は、チャンバ1内の雰囲気を外へ排出する開口であり、
吸気口5は、排気口4から排出された雰囲気をチャンバ
1の外から内へ補う開口であり、除電装置6は、吸気口
5を通過する空気をプラス或いはマイナスに帯電させる
ものであり、ロータ7は、ウェーハカセット2に収納し
たウェーハ3を内部に保持し、ウェーハ3の面方向に高
速回転できる構造を有し、モータ8は、ロータ7を回転
させる駆動源であり、排液口9は、チャンバ1の中の液
体をチャンバ1の内から外へ排液するための開口であ
り、液体供給配管10は、チャンバ1の外から内に配管さ
れており、1流体スプレーポスト11に接続されている。
1流体スプレーポスト11は、チャンバ1の中のウェー
ハカセット2及びウェーハ3全体に導電性でかつ揮発性
の高い流体を供給できる構造を有している。
第1の実施例では、導電性で揮発性の高い液体にイソ
プロピルアルコール(以後IPAと記す)を用いて説明す
る。
第2図は本発明の第1の実施例の配管図である。
第2図において、IPA供給バルブ12は、1流体スプレ
ーポスト11へIPAを供給する流路を開閉するものであ
り、流量調整バルブ13は、1流体スプレーポスト11に供
給するIPAの流量を調整するものであり、液体フィルタ1
4は、1流体スプレーポスト11に供給するIPAを濾過する
ものである。
以下、第1の実施例の動作について説明する。
第1図及び第2図に示すように、チャンバ1の中にウ
ェーハカセット2に収納したウェーハ3をセットした
後、モータ8を駆動させロータ7を回転させる。当然の
ことながら、セットしたウェーハ3,ウェーハカセット2
には水分が付着している。
ロータ7の回転と同時に、IPA供給バルブ12を開け、
流量調整バルブ13により流量調整され、かつ、流体フィ
ルタ14により濾過されたIPAが、液体供給配管10を通り
1流体スプレーポスト11から噴霧され、回転中のウェー
ハカセット2及びウェーハ3全体に供給される。
ウェーハカセット2及びウェーハ3の全面にIPAが付
着し、水分がIPAに置換された後、IPA供給バルブ12を閉
じ1流体スプレーポスト11からのIPA供給を停止する。
この時、ロータ7の回転は継続して行う。但し、回転数
は低速回転とし、除電装置6も動作させる。この際、除
電装置6を動作させなくとも帯電が非常に少ないので、
無くても良い。
以上の動作により、ウェーハカセット2及びウェーハ
3を塵埃付着させることなく短時間で乾燥できる。
第3図は本発明の第2の実施例の配管図である。
第3図において、N2供給バルブ15は、N2を2流体スプ
レーポスト16に供給する流路を開閉するものであり、気
体用フィルタ17は、N2を濾過するためのものであり、2
流体スプレーポスト16は、IPAとN2の混合によりIPAを噴
霧させるものであり、気体供給配管18は、N2を2流体ス
プレーポスト16に供給するためのものである。
この実施例では、IPAの供給に2流体スプレーポスト1
6を使用しているので、IPAとN2の流量を調整することに
より、自在なスプレーパターンが得られる。従って、最
適条件が出しやすい、IPAの使用量を最低限にできる等
の利点がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、水分が付着したウェー
ハ及びウェーハカセットを乾燥させるために、付着して
いる水分を揮発性でかつ導電性の液体に置換させて遠心
乾燥させるため、空気摩擦によるウェーハ及びウェーハ
カセットの帯電が抑えられる。その結果、なくすことの
できなかったチャンバ内の塵埃のウェーハ及びウェーハ
カセットの帯電による吸着が抑えられ、また、乾燥時間
も短縮できる効果がある。
更に、通常の遠心乾燥より低速で遠心乾燥できるた
め、ウェーハ及びウェーハカセットの帯電が更に抑えら
れ、塵埃の付着が更に低減できる上、回転機構部の負担
を軽減できることによる稼働率の向上という効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1の実施例の乾燥部の断面図、第2
図は本発明の第1の実施例の配管図、第3図は本発明の
第2の実施例の配管図、第4図は従来の遠心ウェーハ乾
燥装置の乾燥部の一例の断面図である。 1……チャンバ、2……ウェーハカセット、3……ウェ
ーハ、4……排気口、5……吸気口、6……除電装置、
7……ロータ、8……モータ、9……排液口、10……液
体供給配管、11……1流体スプレーポスト、12……IPA
供給バルブ、13……流量調整バルブ、14……液体フィル
タ、15……N2供給バルブ、16……2流体スプレーポス
ト、17……気体用フィルタ、18……気体供給配管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェーハカセットに収納されたウェーハの
    乾燥を行うチャンバと、該チャンバを内外に開放する吸
    気口と排気口と、前記チャンバ内を除電する除電装置
    と、前記チャンバ内の前記ウェーハカセットを回転する
    回転駆動部とを備えた遠心ウェーハ乾燥装置において、
    前記チャンバ内部へ導電性で、かつ、揮発性が高い液体
    を供給する液体供給装置を設けたことを特徴とする遠心
    ウェーハ乾燥装置。
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