JP2926470B2 - 避難用シェルタ - Google Patents

避難用シェルタ

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JP2926470B2 JP7346199A JP34619995A JP2926470B2 JP 2926470 B2 JP2926470 B2 JP 2926470B2 JP 7346199 A JP7346199 A JP 7346199A JP 34619995 A JP34619995 A JP 34619995A JP 2926470 B2 JP2926470 B2 JP 2926470B2
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round steel
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば震災害発生
時に身体及び人命を保護するためのシェルタに関するも
のであり、特に、地震や火災発生時に避難するための避
難用シェルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来例としては、頑丈
な柱と梁とを組み合わせて枠組を構成し、更にこれら柱
と梁とに特殊な材料からなる壁を張り付けて形成される
組立型のシェルタなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
に示した組立型のシェルタでは、如何に頑丈な柱と梁お
よび特殊材料の壁とを使用しても、組立型であるが故に
部分的に強度の弱い箇所があり、例えば地震が発生した
場合において、地震の程度によっては、シェルタの一部
もしくは全部が倒壊するおそれがあることが指摘されて
いる。
【0004】また、シェルタの中には組立型ではなく、
一体成形型のシェルタもあるが、この一体成形型のシェ
ルタにおいては、製造方法が特殊であるためにシェルタ
を製造することに困難を要し、しかも価格が高いという
問題点がある。
【0005】また、シェルタは、一般的に、建物の外に
設置されることが多く、健常者が目覚めて起きた状態で
いるときに震災害が発生した場合には、即座にシェルタ
へ走って逃げ込むことができるが、就寝中には、健常者
であっても即座に走って逃げ出すことは困難を要し、ま
して寝たきりの老人や病人などは覚醒状態であっても避
難が困難な場合が多い。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みて成されたもの
であり、簡易でありながらも、地震や火災による落下物
・炎によって、人間が怪我や圧死する可能性を低減する
ことができる避難用シェルタを得ることを主目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る避難用シェ
ルタは、上記目的を達成するために、内部を避難用空間
とし、住宅内に設置された丸鋼管製の本体部を備え、本
体部の管軸方向端面に出入口が設けられている避難用シ
ェルタであって、前記本体部を構成する丸鋼管の外周面
を囲む矩形補強枠組を更に備え、前記枠組には外装パネ
ルが取り付けられて本体部外周を囲む耐火壁が形成さ
れ、前記本体部の外周面と前記耐火壁内面との間に形成
される4隅の空間に、飲料水または汚水物用の貯槽を構
成する管体が配置されている。
【0008】本発明はまた、上記避難用シェルタにおい
て、前記本体部の管胴部に更に別の出入口が設けられて
いる避難用シェルタを提供する。
【0009】本発明はまた、上記避難用シェルタにおい
て、前記出入口または別の出入口に開閉可能な鋼製扉が
備えられている避難用シェルタを提供する。
【0010】本発明はまた、上記避難用シェルタにおい
て、前記本体部を構成する丸鋼管の外周底部に転動阻止
用ストッパが備えられている避難用シェルタを提供す
る。
【0011】
【0012】
【0013】本発明はまた、上記避難用シェルタにおい
て、前記本体部が、第1の丸鋼管と、前記第1の丸鋼管
の内部に配設された第2の丸鋼管とから構成されている
避難用シェルタを提供する。
【0014】本発明による避難用シェルタでは、シェル
タ本体部が丸鋼管製にされているため、地震による落下
物に対する強度を円周方向に均一にすることが可能であ
り、落下物の衝撃によりシェルタ本体部が破損する可能
性を低減することが可能になる。従って、シェルタ本体
部が地震による落下物に直撃された場合でも、落下物が
丸鋼管の外面で阻止され、さらに落下物の衝撃による丸
鋼管の破損の可能性が少ないため、丸鋼管の内部に逃げ
込んだ人間が怪我や圧死する可能性を低減することが可
能になる。
【0015】また、シェルタ本体部を構成する丸鋼管
は、従来より一般的に用いられている方法で製造される
丸鋼管であり、例えばいわゆるUOE鋼管、スパイラル
鋼管、シームレス鋼管などの円柱型の鋼管である。従っ
て、丸鋼管の製造と同時に、その管軸方向端面にシェル
タの出入口も一体に形成されるため、特殊な製造方法を
用いることなく、簡単に避難用シェルタを製造すること
が可能であり、製造が容易であるため価格も安くするこ
とが可能になる。
【0016】尚、丸鋼管製の本体部の管軸方向の長さお
よび内径は、人間が内部に入り込めて、落下物が人体に
直撃しない程度の長さおよび内径であれば任意で良く、
従って、例えば住宅に設けられる押し入れの中に設置し
ても良い。
【0017】但し、例えば設置する住宅の間取りによっ
ては、シェルタ本体部の管軸方向端面に設けられた出入
口を使用することができない場合も生じるが、本発明に
よる避難用シェルタでは、丸鋼管製の本体部の管胴部に
更に別の出入口が設けられているため、少なくともシェ
ルタ本体部を載置可能な床面積があれば、どのような場
所にでも避難用シェルタを設置することができる。
【0018】従って、シェルタ本体部を載置可能な床面
積があれば、管軸方向端面に設けられた出入口が垂直方
向に向くように立設しても良く、管軸方向端面に設けら
れた出入口が水平方向に向くように横設しても良い。ま
た、本体部の管胴部に設けられた別の出入口は、例えば
管軸方向に沿って矩形に形成しても良く、円周方向に沿
って矩形に形成しても良く、更にはシェルタ本体部の管
軸方向端面に設けられた出入口よりも間口の広い出入口
に形成しても良く、その形成の仕方は任意で良い。
【0019】尚、丸鋼管製の本体部を横設し、本体部の
管胴部に設けられる別の出入口を管軸方向に沿って矩形
に形成した場合には、例えば就寝中に地震が発生した場
合に、寝具上で横たわっている人間が、そのまま横たわ
った状態で転がるようにして避難用空間内に逃げ込むこ
ともでき、避難を迅速に行うことが可能になる。また、
シェルタ本体部の管胴部に設けられた別の出入口を本体
部の管軸方向端面に設けられた出入口よりも間口の広い
出入口に形成すれば、病人や寝たきりの老人を避難用空
間内に運び込むことが容易になる。
【0020】また、本発明による避難用シェルタでは、
本体部の管軸方向端面に設けられた出入口又は本体部の
管胴部に設けられた別の出入口に開閉可能な鋼製扉が備
えられているため、地震や火災による落下物が各出入口
から避難用空間内に侵入して内部に避難した人間に直撃
することを阻止することができ、人間が怪我をしたり、
圧死したりする可能性を更に低くすることが可能にな
る。
【0021】また、本発明による避難用シェルタは、シ
ェルタ本体部の形態が円柱型であるため横設した場合に
は、転動して位置ずれを起こす可能性が生じるが、本発
明による避難用シェルタでは、丸鋼管の外周底部に転動
阻止用ストッパが備えられているため、地震による揺れ
により、本体部の位置ずれ・転がりを阻止することが可
能になり、内部空間内に逃げ込んだ人間の水平感覚を維
持することが可能になる。
【0022】また、本発明による避難用シェルタでは、
本体部を構成する丸鋼管に飲料水または汚水物用の貯槽
を構成する管体が添設されているため、地震や火災によ
る落下物によって出入口が塞がれ、人間がシェルタ内に
閉じ込められた場合でも、管体内に予め蓄えられた飲料
水を飲み、また飲料水が蓄えられた管体と別の管体に汚
水物を排出することができ、シェルタ内に長時間残留す
ることが可能になる。
【0023】尚、前記管体は、特にこれを構造用鋼管で
構成した場合には、丸鋼管製の本体部を横設した場合
に、地震や火災による落下物に対する本体部の強度を補
助することに利用することもでき、この場合には、シェ
ルタ本体部の破損の可能性を更に低減することができ、
人間が怪我や圧死する可能性を更に低減することが可能
になる。また、転動阻止用ストッパとして利用すること
もできる。
【0024】本発明による避難用シェルタでは、本体部
を構成する丸鋼管の外周面を囲む矩形補強枠組を更に備
え、前記枠組には外装パネルが取り付けられて本体部外
周を囲む耐火壁が形成され、前記本体部の外周面と前記
耐火壁内面との間に形成される4隅の空間に前記管体が
配置されているため、シェルタ本体部の破損の可能性を
更に低減することができ、地震や火災による落下物や炎
によって人間が怪我や圧死する可能性を更に低減するこ
とが可能になる。
【0025】即ち、本体部を構成する丸鋼管の外周に
は、矩形補強枠組が丸鋼管を取り囲むように設けられて
いるため、地震や火災による落下物は、先ず、この矩形
補強枠組によって阻止され、丸鋼管へまで落ちてくる可
能性が低くなり、シェルタ本体部を構成する丸鋼管の破
損の可能性が低減される。
【0026】また、前記枠組には外装パネルが取り付け
られて耐火壁が形成され、本体部の外周が耐火壁に囲ま
れるため、シェルタ本体部内に逃げ込んだ人間が火災の
発生による熱によって、火傷や焼死する可能性を低減す
ることができる。尚、外装パネルは、シェルタを設置す
る場所に応じて美感を損ねないようなものにすることが
好ましい。
【0027】更に、丸鋼管に添設される管体が本体部を
構成する丸鋼管の外周面と前記耐火壁内面との間に形成
される4隅の空間に配置されるため、前記管体を構造用
鋼管で構成することにより矩形補強枠組と各管体と本体
部を構成する丸鋼管とにより、避難用空間は全体として
3重に保護され、避難用空間内に逃げ込んだ人間が怪我
や圧死する可能性を更に低減することが可能になる。し
かも、外装パネルは、前記枠組及び管体と本体部を構成
する丸鋼管とによって支持されるため、地震や火災によ
る落下物によって前記枠組から外れる可能性が低減され
る。尚、外装パネルの内面と各管体及び丸鋼管の外周面
との間に耐火性断熱材を充槇することは好ましいことで
ある。
【0028】本発明による避難用シェルタでは、本体部
が、第1の丸鋼管と、前記第1の丸鋼管の内部に配設さ
れた第2の丸鋼管とから構成されているため、本体部自
体が二重の丸鋼管製にされ、本体部自身が更に強固にさ
れ、内部に逃げ込んだ人間が怪我や圧死する可能性を更
に低減することが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る避難用シェ
ルタの第1の実施形態を示す概略構成図であり、(a)
は斜視図であり、(b)は(a)に示すX1 −X2 矢視
断面図である。図1(a),(b)に示すように、この
例の避難用シェルタは、避難用空間となるシェルタ本体
部を構成する丸鋼管1と、補強用鋼管7と、補強用枠組
8とから主に構成されている。尚、この例では、丸鋼管
1を横設した場合を例示している。
【0030】丸鋼管1は、従来より製造され、市販され
ている鋼管でよく、例えばUOE鋼管、スパイラル鋼
管、シームレス鋼管などを使用することができる。従っ
て、特殊に製造されたものを用いる必要がないため、極
めて簡単・容易に設置することができる。また、避難用
空間となる鋼管1を丸型にしたことにより、シェルタ本
体部の強度をできるだけ均一にすることができる。
【0031】尚、丸鋼管1の内部空間は、人間が入るこ
とができる程度の内径であれば良いが、例えば800〜
1000mm程度の範囲のものが好ましい。また、肉厚
は、例えば6.4〜16.0mm程度の範囲のものが好ま
しい。また、長手方向の長さは、丸鋼管1の内部に入っ
た人間に地震や火災による落下物が直撃しない程度の長
さであれば良いが、この例では、住宅の押し入れに設置
できるようにするため、長手方向の長さを1700mmと
している。
【0032】丸鋼管1の管軸方向端面には、丸鋼管1と
同様の鋼製の面板リング2cが、丸鋼管1の内側に嵌め
込まれて溶接されており、この面板リング2cのリング
孔が丸鋼管1内に逃げ込むための端面出入口2a,2b
となっている。また、丸鋼管1の胴部には、丸鋼管1内
に逃げ込むための管軸方向に沿って形成された胴部出入
口3が更に設けられている。
【0033】端面出入口2a,2bには、丁番4cによ
って外方に向かって開閉可能に取り付けられたマンホー
ル蓋4a,4bが備えられている。このマンホール蓋4
a,4bは丸鋼管1と同様に鋼製にされており、地震や
火災による落下物が、直接または床等に跳ね返って丸鋼
管1内に入ることを阻止することができるようになって
いる。
【0034】また、胴部出入口3にも、地震や火災によ
る落下物が、直接または床等に跳ね返って丸鋼管1内に
入ることを阻止するためのスライド式胴部扉5が備えら
れている。尚、このスライド式胴部扉5も丸鋼管1と同
様に鋼製にされている。また、このスライド式胴部扉5
は、地震や火災による落下物の衝撃によって丸鋼管1内
に倒れ込まないように、丸鋼管1の外周面上に取り付け
ることが好ましい。
【0035】また、丸鋼管1の外周底部には、転動阻止
用ストッパ6が配置されており、地震の発生によって丸
鋼管1の位置ずれ・転がりを阻止し、内部に逃げ込んだ
人間の水平感覚を維持することができるようになってい
る。尚、この転動阻止用ストッパ6の材質は、特に限定
されるものではないが、この例では、ゴム製にされ、い
わゆる縦揺れの地震に対して、ゴムの弾性力により、内
部に逃げ込んだ人間の安定性を維持することができるよ
うになっている。
【0036】補強用枠組8は、丸鋼管1と同様に鋼製に
され、互いに溶接されて、丸鋼管1の外面周囲に配置さ
れている。そして、この補強用枠組8間には、耐火外装
パネル9が取り付けられており、丸鋼管1の外周面は、
好ましくは断熱材充槇層を介して耐火外装パネル9に囲
まれている。従って、火災が発生した場合に丸鋼管1内
へ逃げ込んだ人間が火傷や焼死する可能性を低減するこ
とができるようになっている。
【0037】また、外装パネル9の胴部出入口3と相対
する位置には、胴部出入口3に通じる枠組出入口10が
形成されており、この枠組出口10には、耐火性のスラ
イド式枠組扉11が備えられている。尚、この例では、
スライド式枠組扉11は平時においては閉ざされてお
り、胴部出入口3は丸鋼管1内に逃げ込み易いように平
時は開かれている。
【0038】補強用鋼管7は、両端が塞がれた状態で、
丸鋼管1の外周面と耐火外装パネル9との間に形成され
る4隅の空間に1本づつ丸鋼管1の外周面に溶接されて
おり、飲料水または汚水物用の貯槽を構成している。
【0039】尚、この例では、丸鋼管1の上部側に添設
された補強用鋼管7の内部を部分的又は全体的に飲料水
用の貯槽とし、丸鋼管1の下方側に添設された補強用鋼
管7の内部を部分的又は全体的に汚水物用の貯槽として
いる。また、上下いずれか又は両方の補強用鋼管7の内
部を部分的に物品収納庫とすることもでき、この場合は
収納庫部分に丸鋼管1を介して連通孔を設け、この連通
孔を介して補強用鋼管7内に、例えば救急医用品やペッ
トボトル等に詰められた飲料水又は食料などを予め貯え
ておくことができる。
【0040】上記のように構成された避難用シェルタに
おいては、地震や火災が発生した場合に、人間がマンホ
ール蓋4a若しくは4bまたはスライド式枠組扉11を
開けて、丸鋼管1内に逃げ込むことにより、地震や火災
による落下物、例えばタンスが倒れたり、天井が崩れた
場合でも、補強用枠組8や補強用鋼管7や丸鋼管1によ
って、人間に直撃することが阻止され、人間が怪我をし
たり、圧死したりする可能性を低減することができる。
更に、外装パネル9により火災による熱によって内部に
逃げ込んだ人間が火傷や焼死したりする可能性を低減す
ることもできる。
【0041】また、地震や火災による落下物によって丸
鋼管1の端面出入口2a,2bや胴部出入口3が塞がれ
て、丸鋼管1内に閉じ込められて場合でも、補強用鋼管
7に飲料水や非常食等が備えられているため、長時間、
丸鋼管1内に残留することができ、生き埋めにより死亡
する可能性を低減することができる。
【0042】また、本発明に係る避難用シェルタは、少
なくとも人間が丸鋼管1内に逃げ込むことができる大き
さであれば良いため、その設置場所は特に限定されるも
のではなく、例えば住宅の室内に配置しても良い。この
場合、外装パネル9は、設置する場所に応じて美感を損
ねないようにすることが好ましく、この意味において、
スライド式枠組扉11は平時においては閉ざしておくこ
とが好ましい。
【0043】また、上記例において、補強用枠組8は鋼
製であると説明したが、その材質は特に限定されるもの
ではなく、また、補強用鋼管7も、シェルタ構造の強度
部材とする必要がなければ、例えば耐熱プラスチック製
の管体としても良い。
【0044】図2は、本発明に係る避難用シェルタの第
2の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は正面
図、(b)は上面図である。この第2の実施形態では、
シェルタ本体部21が、第1の丸鋼管21aと第2の丸
鋼管21bとによる2重構造になっている。そして、こ
れら第1の丸鋼管21aと第2の丸鋼管21bとの間に
は、コンクリート22が充填されている。従って、避難
用空間は、第2の丸鋼管21bの内部となる。尚、第1
の丸鋼管21aと第2の丸鋼管21bとは、シェルタ本
体部21の強度をできるだけ均一にするために、同心円
状にすることが好ましい。また、図1と同一部分には同
一符号を付し、以下説明を省略する。
【0045】また、この実施形態においても、シェルタ
本体部21を横設した場合を示し、住宅の押し入れに設
置できるようになっている。そして、図1に示した胴部
出入り口3を設けず、管軸方向の端面のみをシェルタ本
体部21の避難用空間へ入るための出入り口23a,2
3bとしている。従って、この第2の実施の形態に係る
避難用シェルタを住宅の押し入れに設置する場合は、管
軸方向に沿って押し入れに設置する。
【0046】尚、この第2の実施形態においても、第1
の実施形態と同様に、第2の丸鋼管21bの内側に面板
リング2cを嵌め込み、この面板リング2cのリング孔
をシェルタ本体部21(第2の丸鋼管21b)内に逃げ
込むための出入口23a,23bとしている。
【0047】また、出入口23a,23bには、第1の
実施形態と同様に、丁番などによって開閉可能な蓋を取
付けても良いが、この第2の実施形態では、シェルタ本
体部21内に逃げ込む容易性を考慮して、蓋が取付けら
れていない場合を例示している。
【0048】上記のように構成された避難用シェルタ
が、例えば住宅の押し入れに設置されていた場合におい
て、地震や火災が発生した場合には、住宅の押し入れの
襖を開けて、第2の丸鋼管21b内に逃げ込むことによ
り、地震や火災による落下物、例えばタンスが倒れた
り、天井が崩れた場合でも、2重構造のシェルタ本体部
21によって、人間に直撃することが阻止され、人間が
怪我をしたり、圧死したりする可能性を低減することが
できる。
【0049】尚、この第2の実施形態では、本体部21
が2重構造にされ、本体部21自身が強固であるため、
図1に示した補強用枠組8を設けなくても良い。従っ
て、住宅の押し入れに設置する場合には、前記補強用枠
組8の体積分だけシェルタ本体部21を大きくすること
ができ、複数の人間(2〜3人)がこのシェルタ本体部
21内に逃げ込むことができる。
【0050】また、シェルタ本体部21(第2の丸鋼管
21b)の内部空間は、第1の実施形態と同様に、人間
が入ることができる程度の内径であれば良いが、例えば
800〜1400mm程度の範囲のものが好ましい。ま
た、各丸鋼管21a,21bの肉厚は、第1の実施形態
と同様に、例えば6.4〜16.0mm程度の範囲のもの
が好ましい。また、管軸方向の長さは、避難用空間の内
部に入った人間に地震や火災による落下物が直撃しない
程度の長さであれば良いが、この例では、住宅の押し入
れに設置できるようにするため、管軸方向の長さを80
0mmとしている。また、第1の丸鋼管21aと第2の丸
鋼管21bとの間に充填されるコンクリート22の厚さ
は、2重構造のシェルタ本体部21が住宅の押し入れに
設置することができる程度で良いが、本実施の形態では
50〜120mm程度の範囲としている。
【0051】図3は、本発明に係る避難用シェルタの第
3の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は正面
図、(b)は(a)に示すY1 −Y2 矢視断面図であ
る。この第3の実施の形態では、シェルタ本体部31を
第2の実施の形態と同様に、シェルタ本体部31を第1
の丸鋼管32aと第2の丸鋼管31bとの2重構造と
し、シェルタ本体部31の管軸方向を垂直方向へ向けて
立設した場合を例示し、住宅の押し入れに設置できるよ
うになっている。勿論、第1の丸鋼管31aと第2の丸
鋼管31bとの間にはコンクリート32が充填されてい
る。従って、避難用空間は、第2の丸鋼管31bの内部
となる。尚、第1の丸鋼管31aと第2の丸鋼管31b
とは、シェルタ本体部31の強度をできるだけ均一にす
るために、同心円状にすることが好ましい。
【0052】この第3の実施形態に係る避難用シェルタ
では、シェルタ本体部31を立設したため、本体部31
の胴部には、避難用空間となる第2の丸鋼管31b内に
逃げ込むための管軸方向に沿って形成された胴部出入口
33が形成されている。
【0053】また、シェルタ本体部31の上部には、略
半球状に形成された鋼製の屋根部34が設けられてい
る。尚、この屋根部34は、地震や火災が発生した場合
に、シェルタ本体部31の上方からの落下物、例えば崩
れた天井などからシェルタ本体部31内に逃げ込んだ人
間に直撃することを阻止するためののものである。従っ
て、この屋根部34も本体部31と同様に、2重構造と
しても良い。但し、シェルタ本体部31が立設されてい
るため、倒れないようにその安定性を保つためになるべ
く軽量にすることが好ましい。また、本体部31の下方
に台座部36を取付けてバランスを保つようにしても良
い。
【0054】また、図3(a)においては、屋根部34
の形状を略半球状にして示したが、これは、本体部31
の上方からの落下物が屋根部34上に堆積して、該落下
物の荷重によって屋根部34が崩れないようにするため
である。従って、本体部31の上方より、例えば天井な
どが崩れ落ちた場合には、略半球状の屋根部34の球面
に沿って速やかに床(地面)に落とされる。勿論、屋根
部34の形状は、略半球状に限定されるものではなく、
屋根の上に落下物が堆積しない形状のものであれば任意
の形状のもので良い。
【0055】また、避難用空間を形成する第2の丸鋼管
31bの内側には、案内レール(図示せず)に沿って、
図3(b)に示す矢印方向にスライド移動可能な鋼製の
扉35が設けられている。この扉35は、地震や火災に
よる落下物が、直接または床等に跳ね返って避難用空間
(第2の丸鋼管31b)内に入ることを阻止することが
できるようになっている。尚、この扉35は、地震や火
災が発生した場合に、人間が即座に逃げ込むことができ
るように平時は避難用空間(第2の丸鋼管31b)の内
部が開放されるように開けておくことが好ましい。
【0056】上記のように構成された避難用シェルタ
が、例えば住宅の押し入れに設置されていた場合におい
て、地震や火災が発生した場合には、住宅の押し入れの
襖を開けて、第2の丸鋼管31b内に逃げ込み、内部か
ら扉35をスライドさせて閉めることにより、地震や火
災による落下物、例えばタンスが倒れたり、天井が崩れ
た場合でも、屋根部34や2重構造のシェルタ本体部3
1や扉35によって、タンスや崩れた天井が人間に直撃
することが阻止され、人間が怪我をしたり、圧死したり
する可能性を低減することができる。
【0057】尚、この第3の実施形態では、第2の実施
形態と同様に、本体部31が2重構造にされ、本体部3
1自身が強固であるため、図1に示した補強用枠組8を
設けなくても良い。従って、住宅の押し入れに設置する
場合には、前記補強用枠組8の体積分だけシェルタ本体
部31を大きくすることができ、複数の人間(2〜3
人)がこのシェルタ本体部31内に逃げ込むことができ
る。
【0058】また、シェルタ本体部31の避難用空間
(第2の丸鋼管31b)は、第1及び第2の実施形態と
同様に、人間が入ることができる程度の内径であれば良
いが、例えば800〜1000mm程度の範囲のものが好
ましい。また、各丸鋼管31a,31bの肉厚は、第1
及び第2の実施形態と同様に、例えば6.4〜16.0
mm程度の範囲のものが好ましい。また、屋根部34を含
めたシェルタ本体部31の高さは、例えば住宅の押し入
れに設置できるようにするため1600mmとしている。
従って、子供や背の低い成人等は立ったままの状態でい
られる。また、第1の丸鋼管31aと第2の丸鋼管31
bとの間に充填されるコンクリート32の厚さは、2重
構造のシェルタ本体部31が住宅の押し入れに設置する
ことができる程度で良いが、本実施の形態では50〜1
20mm程度の範囲としている。
【0059】尚、本発明者は先に特願平07−2101
79号によって地震発生時に床面下に下降する方式の避
難用ベッドを提案したが、本発明の避難用シェルタはこ
の避難用ベッドと組み合わせて使用することもできる。
即ち、地震発生時にベッドが床面下に下降した場合に、
寝具上の人間が本発明に係る避難用シェルタ内に逃げ込
めるように、避難用シェルタを床面下のベッド下降空間
に隣接してに設置する。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、内部を避
難用空間とする丸鋼管製の本体部を備え、本体部の管軸
方向端面に出入口が設けられているため、シェルタ本体
部の円周方向の地震による落下物に対する強度を均一に
することができ、シェルタ本体部の破損の可能性を低減
することができるという効果がある。従って、地震によ
る落下物が丸鋼管の外面で阻止され、丸鋼管の内部に逃
げ込んだ人間が怪我や圧死する可能性を低減することが
できるという効果がある。
【0061】また本発明では、シェルタ本体部を構成す
る丸鋼管を従来より一般的に製造され市販されている丸
鋼管を利用することができ、丸鋼管の製造と同時にシェ
ルタの出入口も一体に形成され、簡単に避難用シェルタ
を製造することができ、製造が容易であるため価格も安
くすることができるという効果がある。
【0062】また本発明では、本体部の管胴部に更に別
の出入口が設けられているため、どのような場所にでも
シェルタを設置することができると共に、避難を容易に
行うことができるという効果がある。
【0063】また本発明では、各出入口に開閉可能な鋼
製扉が備えられているため、地震や火災による落下物が
各出入口から避難用空間内に侵入して内部に避難した人
間に直撃することを阻止することができ、人間が怪我を
したり、圧死したりする可能性を更に低くすることがで
きるという効果がある。
【0064】また本発明では、本体部を構成する丸鋼管
の外周底部に転動阻止用ストッパが備えられているた
め、本体部の位置ずれ・転がりを阻止することができ、
内部空間内に逃げ込んだ人間の水平感覚を維持すること
ができるという効果がある。
【0065】また本発明では、説明したとおり、本体部
を構成する丸鋼管に飲料水または汚水物用の貯槽を構成
する管体が添設されているため、シェルタ内に長時間残
留することができるとともに、この管体を地震や火災に
よる落下物に対する本体部の補強部材として利用するこ
ともでき、シェルタ本体部の破損の可能性を更に低減し
て、人間が怪我や圧死する可能性を更に低減することが
できるという効果がある。
【0066】また本発明では、前記本体部を構成する丸
鋼管の外周面を囲む矩形補強枠組を更に備え、前記枠組
には外装パネルが取り付けられて本体部外周を囲む耐火
壁が形成され、前記本体部の外周面と前記耐火壁内面と
の間に形成される4隅の空間に前記管体が配置されてい
るため、避難用空間を更に補強して内部に逃げ込んだ人
間が怪我や圧死する可能性を更に低減することができる
とともに、シェルタ本体部内に逃げ込んだ人間が火災の
発生による熱によって、火傷や焼死する可能性を低くす
ることもできるという効果がある。
【0067】また本発明では、本体部が、第1の丸鋼管
と、前記第1の丸鋼管の内部に配設された第2の丸鋼管
とから構成されているため、本体部自体が二重の丸鋼管
製にされ、本体部自身が更に強固にされ、内部に逃げ込
んだ人間が怪我や圧死する可能性を更に低減することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る避難用シェルタの第1の実施形態
を示す概略構成図であり、(a)は斜視図であり、
(b)は(a)に示すX1 −X2 矢視断面図である。
【図2】本発明に係る避難用シェルタの第2の実施形態
を示す概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は上
面図である。
【図3】本発明に係る避難用シェルタの第3の実施形態
を示す概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は
(a)に示すY1 −Y2 矢視断面図である。
【符号の説明】
1:丸鋼管 2a,2b:端面出入口 2c:面板リング 3:胴部出入口 4a,4b:マンホール蓋 5:スライド式胴部扉 6:転動防止用ストッパ 7:補強用鋼管 8:補強用枠組 9:耐火外装パネル 10:枠組出入口 21:シェルタ本体部 21a:第1の丸鋼管 21b:第2の丸鋼管 22:コンクリート 23a,23b:出入り口 31:シェルタ本体部 31a:第1の丸鋼管 31b:第2の丸鋼管 32:コンクリート 33:胴部出入り口 34:屋根部 35:扉 36:台座部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を避難用空間とし、住宅内に設置さ
    れた丸鋼管製の本体部を備え、本体部の管軸方向端面に
    出入口が設けられている避難用シェエルタであって、前
    記本体部を構成する丸鋼管の外周面を囲む矩形補強枠組
    を更に備え、前記枠組には外装パネルが取り付けられて
    本体部外周を囲む耐火壁が形成され、前記本体部の外周
    面と前記耐火壁内面との間に形成される4隅の空間に、
    飲料水または汚水物用の貯槽を構成する管体が配置され
    ていることを特徴とする避難用シェルタ。
  2. 【請求項2】 前記本体部の管胴部に更に別の出入口が
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載の避難
    用シェルタ。
  3. 【請求項3】 前記出入口または別の出入口に開閉可能
    な鋼製扉が備えられていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の避難用シェルタ。
  4. 【請求項4】 前記本体部を構成する丸鋼管の外周底部
    に転動阻止用ストッパが備えられていることを特徴とす
    る請求項1に記載の避難用シェルタ。
  5. 【請求項5】 前記本体部が、第1の丸鋼管と、前記第
    1の丸鋼管の内部に配設された第2の丸鋼管とから構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の避難用シ
    ェルタ。
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