JP2926407B2 - 給油装置 - Google Patents

給油装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車等にガソリン等の油を供給する給油
所に設置する給油装置に関する。
〔従来の技術〕
かかる給油装置でキャノピイから給油ホースを吊上げ
る懸垂式のものでは、地下の貯油タンクから各給油ホー
スへ油を送るための給油ポンプ、給油モーターや流量計
測のための流量計や流量パルス発信器などの給油機構
を、給油所敷地内に別途設けたポンプ室に収納してい
る。
そして、一日の給油量を集計するデイリー表示器や総
給油量を表示するトータル表示器も、これらが前記流量
計に機械的に直結されるものであることから、従来、ポ
ンプ室に配設されていた。
しかし、該ポンプ室は建物の横など敷地内の片隅の不便
な場所に設けられていることが多く、しかもポンプ室は
狭く暗いものであるため、前記表示器を見る作業は面倒
なものであった。
そこで、出願人は特開昭58−183491号公報に示すよう
に、デイリー表示器やトータル表示器を例えば事務所な
どの建設内に設けた制御盤内に設け、表示器の読取り作
業の効率を向上できる給油装置を先に提案した。
これにより、給油装置側での油の使用量については管
理しやすくなったが、該給油装置が連結されている地下
の貯油タンクの残量管理については貯油タンク毎に液面
計などの計測手段を特別に設け、この液面計で計測され
た液位にもとづいてマイクロコンピュータなどを用いる
制御装置で残油量を計算し、この残油量を事務所あるい
はポンプ室などに別途設置した表示器に表示している。
〔発明が解決しようとする課題〕
このため、デイリー表示器やトータル表示器とは別の
場所にタンク内残油量の表示器が設けられることとな
り、給油装置側の油の給油量の管理と貯油タンク内の残
油量の管理とが全く別個に行われることになって管理作
業の作業性がよくなかった。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解決し、キャノ
ピイからホース処理装置を複数吊り下ろす懸垂式給油装
置で、各給油量のトータル表示器、デイリー表示器を建
物内に設けた制御盤に設けた給油装置において、タンク
内の残油量の管理も給油量の管理と同じ場所で行うこと
ができ、作業性の向上を図ることができ、しかもそのた
めに別途特別の設備を要することもなく安価ですみ、タ
ンク内残量を知るために格別の操作も必要とせず誰でも
一目でわかり、給油装置の制御機能を損なうおそれもな
い給油装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するため、キャノピイからホ
ース処理装置を複数吊り下ろす懸垂式給油装置の各給油
量のトータル表示器、デイリー表示器を建物内に設けた
制御盤に設けた給油装置において、前記制御盤に該給油
装置が連絡する地下の貯油タンクの残量表示器を設け、
制御盤の前面に蓋を設け、該蓋には前記各表示器部分に
透明窓を設けた蓋で覆い、前記貯油タンクに油を補給し
たときの、前記制御盤に設けたキーボードからのタンク
内残量を設定する設定信号と、給油装置に設けてある流
量パルス発信器からの流量パルス信号が入力される計数
手段からの計数信号とを残量記憶手段に入力し、該残量
記憶手段からの設定信号を表示器駆動手段を介して前記
残量表示器に入力するように構成したことを要旨とする
ものである。
〔作用〕
本発明によれば、給油量のトータル表示器やデイリー
表示器を設けた制御盤内に、地下の貯油タンクの残量表
示器を組込むことで、1つの制御盤で給油装置側での給
油量の管理とタンク内残量の管理とが同時に行える。そ
して、これらの表示器の表示は制御盤の前面を覆う蓋に
設けた透明窓から看取できるから、蓋を開けずに見るこ
とができ、手間を要しないだけでなく、制御盤に設けて
ある例えば開閉器などに誤って触れることを防止できて
制御盤の本来の機能を損なうことがない。さらに、タン
ク内残量は、タンクへの油の補給時にキーボードから設
定信号を入力しておくだけで、給油装置に設けてある流
量パルス発信器からの流量パルス信号に基づいて給油量
が計数手段で計測されて、給油量として自動的に減算さ
れて残量記憶手段からの出力で残量表示器に自動的に表
示されるから、該残量表示器を見るだけで貯油タンク内
の残量を知ることができる。
〔実施例〕
以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明の給油装置の要部である制御盤の正面
図、第2図は本発明の給油装置を設置した給油所の全体
斜視図で、給油所の全体構成から説明すると、図中1は
給油所の敷地、2はこの敷地1の上方を覆うキャノピ
イ、3は事務所などの建物を示し、キャノピイ2からは
ホース処理装置4を複数個垂設し、このホース処理装置
4から先端に給油ノズル5を有する給油ホース6を操出
入れ自在に吊下してある。図中7は建物3の壁面などの
見易い位置に設けた各給油ホース6による給油量の表示
器を示す。
敷地1の地下には油種毎に例えばレギュラーガソリン
用、ハイオクタンガソリン用、軽油用と3個の貯油タン
ク8,8′,8″を埋設し、建物3の横などにポンプ室9を
隣接し、該ポンプ室9内に前記貯油タンク8,8′,8″に
各々連通する給油管を立上げ、この給油管に給油モータ
ーを連結した給油ポンプ、流量パルス発信器を接続した
給油計などの給油機構を設け、各給油管端は前記ホース
処理装置4に導いてここで各給油ホース6に連結してあ
る。
そして、各ホース処理装置4のケースには該ホース処
理装置4から吊下がっている給油ホースで給油できる油
種の表示10を「レギュラー」「ハイオク」「軽油」のよ
うに施し、また、給油機番号11として「1」〜「5」の
数字を記した。各ホース処理装置4に対応する表示器7
にも同様にして油種の表示10と給油機番号11を記す。
図中12,12′,12″は貯油タンク8,8′,8″へ油を補給
するための注油口を示す。
以下のようにして構成される給油所において、建物3
内に制御盤13を設ける。この制御盤13は第1図に示すよ
うに、商用交流電源への配線14を元電源スイッチとなる
開閉器15を介してリレー回路16と接続し、このリレー回
路16を従来周知のマイクロコンピュータなどを用いる制
御回路17を介して、給油モーターや流量パルス発信器へ
の配線18及びポンプ処理装置4内の巻取りモーター等へ
配線19と接続してある。
図中20は表示部を示し、ここには各給油装置毎の表示
部として各給油ホース6での総給油量を表示するトータ
ル表示器21,21′,21″…と一日の総給油量を表示するデ
イリー表示器22,22′,22″…とを設けるとともに、貯油
タンク8,8′,8″の残油量表示器23,23′,23″と、貯油
タンク8,8′,8″内の残油量の補給を必要とする最小残
油量になったときにこれを音または光で報知する報知器
34,34′,34″を設けた。
図中42は制御回路で、各給油装置からの流量パルス信
号を信号線41を介して受け、計数演算して表示部20に出
力し、また、タンクローリーから貯油タンク8,8′,8″
へ油を補給した時に、タンク内残量を設定するためのキ
ーボード24からの設定信号を受ける。
図中25は制御盤13の蓋を示し、この蓋25には表示部20
が外部から覗けるように透明板26aをはめた窓を設けて
ある。
第3図は前記制御盤13による給油装置側での給油量や
貯油タンク8,8′,8″の残油量の表示のための制御ブロ
ック図を示し、一例としてレギュラーガソリン用の貯油
タンク8に連結してある給油機番号11「1」「2」の給
油ホース6,6での各々のトータル及びデイリーの給油量
表示と、貯油タンク8の残量表示のシステムについて説
明する。
トータル及びデイリーの給油量表示のシステムとして
は、給油機番号11「1」の給油機のパルス発信器27から
の流量パルス信号を番号「1」用の計数手段28に導入
し、該計数手段28からの計数信号を表示器駆動手段29を
介してデイリー表示器22とトータル表示器21とに導入し
た。
また、給油機番号11「2」の給油機のパルス発信機2
7′からの流量パルス信号は番号「2」用の計数手段2
8′に導入し、該計数手段28′からの計数記号を表示器
駆動手段29を介してデイリー表示器22′とトータル表示
器21′とに導入する。
なお、各計数手段28,28′は、トータル量計数部と、
デイリー量計数部とがあり、デイリー量計数部はキーボ
ード24からのリセット信号により帰零される。
貯油タンク8の残量表示システムとしては、前記給油
機毎の流量パルス発信器7,7′からの流量パルス記号
と、キーボード24からの設定信号とをタンク8内の現残
油量を記憶している残量記憶手段30に導入し、該残量記
憶手段30からの設定信号を表示器駆動手段29を介して残
量表示器23に導入する。
また、貯油タンク8への油の補給を必要とする最小残
油量(例えば1kl)を記憶している報知残量記憶手段31
からの量信号と前記残量記憶手段30からの残量信号とを
比較手段32に導入し、残量が最少残量以下になったとき
に出力される比較手段32からの報知信号を報知器作動手
段33に導入してここからの作動信号を報知器34に導入し
た。
次に使用法及び動作について説明する。
まず、給油機毎のデイリー、トータルの給油量を表示
するシステムについて説明すると、例えば給油機番号11
「1」のホース処理装置4から吊下されている給油ホー
ス6を使用して給油を行うと、油は地下の貯油タンク8
からポンプにより汲上げられ、流量は流量計で計測され
て流量パルス発信器27から流量パルス信号として計数手
段28に出力され、計数手段28のデイリー量計数部とトー
タル量計数部で計数されてデイリー表示器22とトータル
表示器21とに表示される。
給油機番号11「2」のホース処理装置4から吊下され
ている給油ホース6を使用して給油を行う場合も、前記
した給油機番号11「1」の給油ホース6による給油の場
合と同様に、同じ貯油タンク8から油から汲上げられ、
流量は流量パルス発信器27′からパルス信号として計数
手段28′に出力されここまで計数されてデイリー表示器
22′とトータル表示器21′とにそれぞれ表示される。
そして、一日の終わりにキーボード24を操作してデイ
リー量計数部の計数値を帰零する。
次に前記した給油機番号11「1」と「2」の給油機が
連結されている貯油タンク8の残量を表示するシステム
について説明する。
タンクローリーから注油口12を介して貯油タンク8に
油を補給した際、キーボード24を操作して残量を残量記
憶手段30に設定する。
そして、該貯油タンク8に連結してある給油機番号11
「1」「2」の給油機で給油を行えば、各々の流量パル
ス発信器7,7′から出力される流量パルス信号が残量記
憶手段30に入り、ここで現残油量から各給油機の給油量
が減算されていき、新たな残油量は表示器駆動手段29に
駆動される残量表示器23に出力されたことに表示され
る。
ところで、報知残量記憶手段31にはタンクローリーか
らの補給を必要とする最小残油量例えば1klが予め記憶
されており、残量記憶手段30から比較手段32に出力され
る現残油量がこの1klに達すると、比較手段32から報知
器作動手段33に出力され、この働きで報知器34が作動し
貯油タンク8内の油が少なくなって補給を必要としてい
ることが音または光で報知される。
よって、タンクローリーから注油口12を介して貯油タ
ンク8に油を補給する。
これらのトータル表示器21,21′,21″…、デイリー表
示器22,22′,22″…、残油量表示器23,23′23″…など
の表示を看取するには、蓋25を閉たままの状態で透明板
26aを嵌め込んだ窓26を介して行えばよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明の給油装置は、キャノピイか
らホース処理装置を複数吊り下ろす懸垂式給油装置で、
各給油量のトータル表示器、デイリー表示器を建物内に
設けた制御盤に設けた給油装置において、デイリーやト
ータルの表示器に並べて建物内の制御盤に貯油タンクの
残量表示器を設けたので表示が見やすく残量管理が行い
やすい。
そして、これらの表示器の表示は制御盤の前面を覆う
蓋に設けた透明窓から看取できるから、蓋を開けずに見
ることができ、手間を要しないだけでなく、制御盤に設
けてある例えば開閉器などに誤って触れることを防止で
きて制御盤の本来の機能を損なうことがない。
また、残量管理のシステムをデイリーやトータルカウ
ントのシステムに組込めば残量管理のために特別の設備
を要することもなく構造も簡単で安価なものですむもの
である。
さらに、タンク内残量はタンクへの油の補給時にキー
ボードから設定信号を入力しておけば、流量パルス発信
器、計測手段の働きで給油量が減算されて残量が自動的
に算出され残量表示器に表示されるから、この残量表示
器を見るだけで、残量をいつでも、誰でも容易に知るこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の給油装置の実施例を示す要部である制
御盤の正面図、第2図は本発明の給油装置を設置した給
油所の全体斜視図、第3図は実施例の制御ブロック図で
ある。 1……敷地、2……キャノピイ 3……建物、4……ホース処理装置 5……給油ノズル、6……給油ホース 7……表示器、8,8′,8″……貯油タンク 9……ポンプ室、10……油種の表示 11……給油機番号、12,12′,12″……注油口 13……制御盤、14……配線 15……開閉器、16……リレー回路 17……制御回路、18,19……配線 20……表示部 21,21′,21″,21″,21″……トータル表示器 22,22′,22″,22″,22″……デイリー表示器 23,23′,23″……残量表示器 24……キーボード、25……蓋 26……窓、26a……透明板 27,27′……流量パルス発信器、28,28′……計数手段 29……表示器駆動手段、30……残量記憶手段 31……報知残量記憶手段、32……比較手段 33……報知器作動手段、34,34′,34″……報知器 41……信号線、42……制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャノピイからホース処理装置を複数吊り
    下ろす懸垂式給油装置の各給油量のトータル表示器、デ
    イリー表示器を建物内に設けた制御盤に設けた給油装置
    において、前記制御盤に該給油装置が連結する地下の貯
    油タンクの残量表示器を設け、制御盤の前面に蓋を設
    け、該蓋には前記各表示器部分に透明窓を設けた蓋で覆
    い、前記貯油タンクに油を補給したときの、前記制御盤
    に設けたキーボードからのタンク内残量を設定する設定
    信号と、給油装置に設けてある流量パルス発信器からの
    流量パルス信号が入力される計数手段からの計数信号と
    を残量記憶手段に入力し、該残量記憶手段からの設定信
    号を表示器駆動手段を介して前記残量表示器に入力する
    ように構成したことを特徴とする給油装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59132068A (ja) * 1983-01-17 1984-07-30 Tokyo Tatsuno Co Ltd 給油所用デ−タ入出力装置
JPS6147393A (ja) * 1984-08-06 1986-03-07 株式会社 東京タツノ 給油装置

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