JP2926327B2 - 縦型撚線機におけるクレードルの振れ止め装置 - Google Patents

縦型撚線機におけるクレードルの振れ止め装置

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JP2926327B2
JP2926327B2 JP9102287A JP10228797A JP2926327B2 JP 2926327 B2 JP2926327 B2 JP 2926327B2 JP 9102287 A JP9102287 A JP 9102287A JP 10228797 A JP10228797 A JP 10228797A JP 2926327 B2 JP2926327 B2 JP 2926327B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型撚線機におけ
るクレードルの振れ止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の撚線機は、一般に横型であった。
横型であると、床面積を大きく占めるので、これを縦型
にすることが考えられる。横型の場合、クレードルはそ
れ自体の重力により安定しているが、縦型にすると、ク
レードルはベアリング等に存在する隙間のため不安定で
振れる。クレードルが振れると、フライヤーとともに連
れ回りするおそれがある。そこで、横型のものと縦型の
ものとの中間である斜型撚線機が開発され、使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、斜型撚線機
は、斜めにするために、複雑な構造にならざるを得ない
し、ハンドリングし難いと問題があり、当然のことなが
ら、縦型のものに較べて床面積をとる。本発明の目的
は、床面積上有利な縦型撚線機を問題なく使用しうるよ
うにした縦型撚線機におけるクレードルの振れ止め装置
を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による縦型撚線機
におけるクレードルの振れ止め装置は、静止状態のクレ
ードルが、回転する垂直上主軸および回転する垂直下主
軸により保持せられており、下主軸の長さの中程に横穴
が形成せられるとともに下主軸の下端から横穴に至る中
空部が形成せられ、中空部に中心軸が貫通せられてその
上端部が横穴内に突出せしめられるとともに、その下端
部が下主軸の下方向に突出せしめられかつ取付部材を介
して機枠に固定せられ、下主軸が中心軸に回転自在に嵌
合せられており、クレードルの下端に垂下軸が設けら
れ、垂下軸と下主軸のいずれか一方に嵌合用中空部が形
成せられて下主軸の上端部が垂下軸の下部に回転自在に
嵌合せられ、下主軸の上部側方で横穴の開口側に偏心軸
が下主軸の回転に伴ない、公転しうるように配置せられ
て下主軸に設けられた支持部に回転自在に取り付けら
れ、中心軸の上端部に第1プーリが、偏心軸の下端部に
第2プーリが、偏心軸の上端部に第3プーリが、垂下軸
の上部に第4プーリがそれぞれ取り付けられ、第1プー
リと第2プーリに下ベルトが、第3プーリと第4プーリ
に上ベルトがそれぞれクレードルの垂下軸に常に偏心軸
方向への緊張を付与するように掛けわたされているもの
である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明すれば、つぎのとおりである。なお、この明細
書において、前とは図1の表方向をいい、後とは同図の
裏方向をいうものとする。また左右とは、図1の左右方
向をいうものとする。
【0006】図1および図2に示すように、縦型撚線機
におけるクレードルの振れ止め装置は、静止状態のクレ
ードル(1) が、回転する垂直上主軸(2) および回転する
垂直下主軸(3) により保持せられており、下主軸(3) の
長さの中程に横穴(4) が形成せられるとともに下主軸
(3) の下端から横穴(4) に至る中空部(5) が形成せら
れ、中空部(5) に中心軸(6) が貫通せられてその上端部
(6a)が横穴(4) 内に突出せしめられるとともに、その下
端部(6b)が下主軸(3) の下方向に突出せしめられかつ取
付部材(7) を介して機枠(8) の下部に固定せられ、下主
軸(3) が中心軸(6)に回転自在に嵌合せられており、ク
レードル(1) の下端に垂下軸(9) が設けられ、下主軸
(3) に嵌合用中空部(10)が形成せられて下主軸(3) の上
端部(3a)が垂下軸(9) の下部に回転自在に嵌合せられ、
下主軸(3) の上部側方で横穴(4) の開口側に偏心軸(11)
が下主軸(3) の回転に伴ない、公転しうるように配置せ
られて下主軸(3) に設けられた鍔状支持部(12)に回転自
在に貫通状に取り付けられ、中心軸(6) の上端部(6a)に
第1プーリ(13)が、偏心軸(11)の下端部(11a) に第2プ
ーリ(14)が、偏心軸(11)の上端部(11b) に第3プーリ(1
5)が、垂下軸(9) の上部に第4プーリ(16)がそれぞれ取
り付けられ、第1プーリ(13)と第2プーリ(14)に下ベル
ト(17)が、第3プーリ(15)と第4プーリ(16)に上ベルト
(18)がそれぞれクレードル(1) の垂下軸(9) に常に偏心
軸(11)方向への緊張を付与するように掛けわたされてい
るものである。上記において、嵌合用中空部(10)は下主
軸(3) に形成せられているが、これは垂下軸(9) 側に形
成せられてもよい。
【0007】上主軸(2) には、上方に向かって先細のテ
ーパー状周面を有するフライヤ取付け上円盤(19)が固定
せられ、下主軸(3) には、下方に向かって先細のテーパ
ー状周面を有するフライヤ取付け下円盤(20)が固定せら
れており、上下円盤(19)(20)に左右一対のフライヤ(21)
(22)がわたし止められている。両フライヤ(21)(22)のう
ち、一方のフライヤ(22)は、左右のバランス上存在する
もので実際には使用せられない。
【0008】クレードル(1) は、左右に垂直翼状部(1a)
を備えており、両垂直翼状部(1a)に貫通状に設けられた
水平軸支持部(23)に、回転軸(24)の基端部が回転自在に
支持せられることにより、回転軸(24)はクレードル(1)
の前方に突出している。左右の回転軸(24)には、線条供
給ボビン(25)の中心筒状部(26)がはめられている。ボビ
ン(25)は最初満巻状である。
【0009】上主軸(2) の基端部が機枠(8) の上部に設
けられた垂直軸支持部(27)に回転自在に支持せられるこ
とにより、上主軸(2) は下方に突出している。上主軸
(2) には、フライヤ(21)を経た1回撚線(A2)を上主軸
(2) の中心貫通孔(図示略)に導いて2回撚線(A3)とす
る上ガイド・ローラ(28)が、上主軸(2) に取り付けられ
ている。上ガイド・ローラ(28)はそのほぼ半分が上主軸
(2) に形成せられた半円状の横穴(図示略)にはめ入れ
られている。
【0010】下主軸(3) の基端部が機枠(8) の下部に設
けられた垂直軸支持部(29)に回転自在に支持せられるこ
とにより、下主軸(3) は上方に突出している。下主軸
(3) には、左右のボビン(25)から繰り出された2本の線
条(A1)が、クレードル(1) の垂下軸(9) の中心貫通孔(3
0)を通過し、フライヤ(21)の回転に伴なって1回撚りせ
られた1回撚線(A2)をフライヤ(21)に導く下ガイド・ロ
ーラ(31)が取り付けられている。下ガイド・ローラ(31)
は、そのほぼ半分が下主軸(3) に形成せられた縦長孔(3
2)を通して中空部(10)内にはめ入れられている。
【0011】下の軸支持部(29)と並んで下方に出力軸(3
4)が突出しているモータ(35)が、機枠(8) の下部に固定
せられている。出力軸(34)には駆動プーリ(36)が、下主
軸(3) の下方突出下部には従動プーリ(37)がそれぞれ取
り付けられており、両プーリ(36)(37)にベルト(38)が掛
けわたされている。
【0012】中心軸(6) の上下部には径小部が設けられ
るとともに、これらに対応して下主軸(3) の中空部には
内径拡大部が設けられ、上下の径小部と内径拡大部との
間にベアリング(39)(40)が介在せられている。鍔状支持
部(12)には、貫通孔(41)があけられるとともに、偏心軸
(11)の下部に径小部が設けられ、貫通孔(41)の内面と径
小部との間にベアリング(42)が介在せられている。フラ
イヤ取付け下円盤(20)には、偏心軸(11)が貫通するとと
もに、これの上部支持部材(43)を取り付けるための貫通
孔(44)があけられている。上部支持部材(43)は、上蓋が
施された短筒状であり、下端に下方突出状に設けられた
雄ねじ部が貫通孔(44)の上部に設けられた雌ねじ部にね
じ込まれることにより固定せられている。偏心軸(11)の
上部に径小部が設けられるとともに、短筒状上部支持部
材(43)の上部に内径拡大部が設けられ、径小部と内径拡
大部との間にベアリング(45)が介在せられている。垂下
軸(9) の下部に径小部が設けられるとともに、中空部(1
0)の上端部に内径拡大部が設けられ、径小部と内径拡大
部との間にベアリング(46)が介在せられており、中空部
(10)の上端開口は蓋(47)で塞がれている。
【0013】モータ(35)を稼働させると、その回転力
は、出力軸(34)の駆動プーリ(36)、ベルト(38)、下主軸
(3) の従動プーリ(37)を介して下主軸(3) に伝達され
る。その結果、フライヤ(21)および上主軸(2) が回転
し、2つのボビン(25)から繰り出された線条(A1)が撚ら
れて2回撚線(A3)となる。
【0014】このさい、下主軸(3) の中空部(5) に貫通
せられている中心軸(6) は、その下端部(6b)が下主軸
(3) の下方向に突出せしめられて取付部材(7) を介して
機枠(8) の下部に固定せられ、下主軸(3) が中心軸(6)
に回転自在に嵌合せられているから、静止状態を保って
いる。またクレードル(1) の垂下軸(9) も、下主軸(3)
に嵌合用中空部(10)が形成せられて下主軸(3) の上端部
(3a)が垂下軸(9) の下部に回転自在に嵌合せられている
から、静止状態を保っている。他方、下主軸(3)の上部
側方で横穴(4) の開口側に配置せられて下主軸(3) に設
けられた鍔状支持部(12)に回転自在に取り付けられてい
る偏心軸(11)は、下主軸(3) の回転に伴なって公転する
が、中心軸(6) の上端部(6a)に第1プーリ(13)が、偏心
軸(11)の下端部(11a) に第2プーリ(14)が、偏心軸(11)
の上端部(11b) に第3プーリ(15)が、垂下軸(9) の上部
に第4プーリ(16)がそれぞれ取り付けられ、第1プーリ
(13)と第2プーリ(14)に下ベルト(17)が、第3プーリ(1
5)と第4プーリ(16)に上ベルト(18)がそれぞれクレード
ルの垂下軸(9) 、ひいてはクレードル(1) に常に偏心軸
(11)方向への緊張が付与せられるように掛けわたされて
いるから、上下主軸(2)(3)の回転にもかかわらず、撚
機作動中、クレードルに振れが発生しない。
【0015】図3ないし図7に示されているように、撚
線機における線条供給装置(S)は、線条供給ボビン(2
5)と、ボビン(25)から繰り出される線条(A1)の張力を調
整する張力調整ダンサー(46)と、電磁クラッチの1種類
であるヒステリシス・クラッチ(47)を介してボビン(25)
を強制回転せしめるモータ(64)と、ダンサー(46)の傾斜
角(θ)を検出し、その傾斜角(θ)が大きくなるにし
たがって、ヒステリシス・クラッチ(47)に与える電力を
増大するサイリスタ式交流電力調整器(48)とを備えてお
り、ダンサー(46)が垂直な場合、クラッチ(47)の一対の
摩擦面が離れ、ダンサー(46)の傾斜角(θ)が大きくな
るにしたがって、一対の摩擦面の接触圧が増加するよう
になされているものであるが、線条供給装置(S)は、
図1に示すように左右一対対称的に存在する。両者は同
じものであるから、以下左側の線条供給装置(S)につ
いて説明する。
【0016】ダンサー(46)は、上端に水平軸(63)を介し
てダンサー・ローラ(49)を備えた角棒状のものである。
クレードル(1) の前面の中心線寄りには、水平軸支持部
(24)と並びかつややその上方位置に水平軸支持部(50)が
設けられており、ダンサー支点軸(51)が貫通状かつ回転
自在に支持せられている。ダンサー支点軸(51)の前端に
は、垂直角筒状ダンサー支持部材(52)が取り付けられて
いる。ダンサー(46)には、その長さ方向に所定間隔おき
に多数のねじ孔(53)があけられている。垂直角筒状ダン
サー支持部材(52)の前壁には、ねじ孔(53)どうしの間隔
と同じ間隔で止めねじ(54)の水平貫通孔(55)が3つあけ
られている。ダンサー(46)は、その支持部材(52)の垂直
貫通孔に貫通せしめられ、その長さの適当な位置で3つ
のねじ孔(53)と3つの水平貫通孔(55)とが合致せしめら
れ、止めねじ(54)が水平貫通孔(55)を通してねじ孔(53)
にねじ込まれることにより、支点軸(51)に連結せられ
る。このさい、ダンサー・ローラ(49)の上端案内面の位
置が、クレードル(1) の左右垂直翼状部(1a)の上端斜め
外側に位置し、ボビン(25)から繰り出された線条(A1)を
上向きからクレードル(1) の中心方向に導くように案内
する方向変換ガイド・ローラ(56)の上端案内面のやや上
方にくるように調整せられる。ダンサー(46)の下端に
は、おもり(57)が取り付けられており、ダンサー(46)に
張力が加わるか、加わっても非常に小さい場合は、ダン
サー(46)が垂直状態を保ちうるようになっている。
【0017】ダンサー支点軸(51)対応位置からその外横
方向にかけてクレードル(1) に横長方形窓(58)があけら
れている。前記横方向の位置に、窓(58)の前下縁部に固
着せられた下垂直部(59a) 、窓(58)を前から後へ貫通す
る中水平部(59b) および電力調整器(48)の前面が固定せ
られる上垂直部(59c) を有する取付金具(59)が配置せら
れ、これに電力調整器(48)が前向きに取り付けられてお
り、その回動軸(60)の前突出部に小歯車(61)が窓(58)内
において取り付けられている。ダンサー支点軸(51)の後
端部は窓(58)内に突出しており、これに小歯車(61)と噛
合う大歯車(62)が取り付けられている。ダンサー(46)が
傾斜すると、大歯車(62)と小歯車(61)が連なって回動
し、電力調整器(48)の回動軸(60)が回動し、ダンサー(4
6)の傾斜角(θ)を検出する。
【0018】窓(58)の下方において、これより大きい横
長方形窓(65)がクレードル(1) にあけられており、その
前側が横長方形蓋(66)で塞がれている。この蓋(66)の裏
側でクレードル(1) の中心線寄りに、さらにハット形の
モータ取付金具(67)が配置固着せられている。取付金具
(67)の後面にモータ(64)が前向きに取り付けられてお
り、その出力軸(68)が取付金具(67)にあけられた貫通孔
を通って窓(65)内に突出しており、これに駆動プーリ(6
9)が取り付けられている。ヒステリシス・クラッチ(47)
は、モータ(64)の外方やや下方位置において、蓋(66)の
表側に配置固着せられており、その後方突出状第1軸(7
0)が窓(65)内にあり、これに第1プーリ(71)が取り付け
られている。そして、駆動プーリ(69)と第1プーリ(71)
にベルト(72)が掛けわたされている。ヒステリシス・ク
ラッチ(47)の前方突出状第2軸(73)に第2プーリ(74)が
取り付けられ、これとボビン(25)の回転軸(24)に取り付
けられた大型従動プーリ(75)とにベルト(76)が掛けわた
されている。従動プーリ(75)の偏心位置にキャリヤ・ピ
ン(77)が前方突出状に設けられ、キャリヤ・ピン(77)が
ボビン(25)の一対のフランジのうち、後側のフランジ(2
5a) にあけられた孔(78)に差し込まれることにより、従
動プーリ(75)とボビン(25)とは一体となって回転する。
【0019】ダンサー(46)には、ダンサー(46)が傾斜し
たさいこれを垂直状態に復元させるダンサー復元手段が
関与せしめられているが、以下これについて述べる。
【0020】 従動プーリ(75)は、ボビン(25)の後側フ
ランジ(25a) と、水平軸支持部(23)との中間にあるが、
同中間において、従動プーリ(75)の後側に回転輪(79)が
これと一体に取り付けられており、回転輪(79)にブレー
キ・バンド(80)が横U状にかけられている。ブレーキ・
バンド(80)の下側水平端部(80a) には、ボルト(81)が取
り付けられており、クレードル(1) の前面に設けられた
固定金具(82)にあけられている貫通孔にボルト(81)が貫
通せられ、固定金具(82)の両側から調節ナット(83)と固
定ナット(84)により、固定せられるとともに、回転輪(7
9)に対するブレーキ・バンド(80)の摩擦状態が調節自在
となされている。ブレーキ・バンド(80)の下側水平端部
(80b) はばね取付片(85)を有しており、ばね取付片(85)
と、ダンサー(46)の支点やや上方位置に前方水平状に設
けられた上ばね取付金具(86)とに、圧縮コイルばね(87)
がわたし止められている。
【0021】 ダンサー(46)の支点やや下方位置に前方
水平状に下ばね取付金具(88)が設けられており、これと
対向しかつばね取付片(85)の下方位置におけるクレード
ル(1) の前面に固定金具(89)が設けられこれにあけら
れている貫通孔に先端にばね取付孔を有するボルト(90)
が貫通せられ、固定金具(89)の両側から固定ナット(91)
と調節ナット(92)により、調節自在に固定せられるとと
もに、ボルト(90)と下ばね取付金具(88)とに、圧縮コイ
ルばね(93)がわたし止められている。
【0022】 ボビン(25)から繰り出された線条(A1)
は、方向変換ガイド・ローラ(56)およびダンサー・ロー
ラ(49)を経て下方に引張られる。このさい、繰り出し線
条(A1)に加わる張力が大きいと、ダンサー(46)は大きく
傾斜し、張力が小さいと小さく傾斜する。ダンサー(46)
に張力が加わるか、加わっても非常に小さい場合は、ダ
ンサー(46)が垂直状態を保ちうるようになっているの
で、ヒステリシス・クラッチ(47)は離脱している。した
がって、ボビン(25)線条(A1)に対する引き取り力によ
りボビン(25)は自転して線条(A1)が繰り出される。とこ
ろで、ボビン(25)は満巻状態では重力が大きくなるの
で、繰り出し線条(A1)に加わる張力が大きくなり、ダン
サー(46)の傾斜角(θ)が大きくなるが、線条(A1)が繰
り出されていくに従って張力が小さくなり、傾斜角
(θ)が小さくなる。また、ボビン(25)に対する線条(A
1)の巻き具合によっても繰り出し線条(A1)に加わる張力
は変化し、それに伴なってタンサー(46)の傾斜角(θ)
も変わる。電力調整器(48)は、ダンサー(46)の傾斜角
(θ)を検出し、その傾斜角(θ)が大きくなるにした
がって、ヒステリシス・クラッチ(47)に与える電力を増
大するものであるから、ダンサー(46)の傾斜角(θ)が
大きくなるにしたがって、一対の摩擦面の接触圧が増加
する。したがって、ダンサー(46)の傾斜角(θ)が大き
いと、ボビン(25)の回転速度が速くなり、またダンサー
(46)の傾斜角(θ)が小さいと、ボビン(25)の回転速度
が遅くな、繰り出し線条(A1)に加わる張力に対応して
その力を弱め、ダンサー(46)を垂直に戻そうとする。ダ
ンサー復元手段は、この作用を補助するものである。そ
の結果、線(A1)がきわめて細いものであっても断線の
おそれはない。
【0023】なお、回転輪(79)が回転している場合、ブ
レーキ・バンド(80)はこれの周面を滑っている。
【0024】
【発明の効果】本発明の縦型撚線機におけるクレードル
の振れ止め装置によれば、床面積上きわめて有利な縦型
であるにもかかわらず、クレードルが振れないから、ク
レードルがフライヤーとともに連れ回りするおそれがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦型撚線機の全体の正面図である。
【図2】クレードルの振れ止め装置部分の拡大垂直断面
図である。
【図3】線条供給装置部分の拡大正面図である。
【図4】図4は図3のIV−IV線にそう断面図である。
【図5】図5は図3のV−V線にそう断面図である。
【図6】ダンサーと電力調整器部分の拡大正面図であ
る。
【図7】図7は図6のVII −VII 線にそう断面図であ
る。
【符号の説明】
(1) :クレードル (2) :垂直上主軸 (3) :垂直下主軸 (3a):上端部 (4) :横穴 (5) :中空部 (6) :中心軸 (6a):中心軸の上端部 (6b):中心軸の下端部 (7) :取付部材 (8) :機枠 (9) :垂下軸 (10):嵌合用中空部 (11):偏心軸 (11a) :偏心軸の下端部 (11b) :偏心軸の上端部 (12):鍔状支持部 (13):第1プーリ (14):第2プーリ (15):第3プーリ (16):第4プーリ (16):第4プーリ (17):下ベルト (18):上ベルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止状態のクレードルが、回転する垂直
    上主軸および回転する垂直下主軸により保持せられてお
    り、下主軸の長さの中程に横穴が形成せられるとともに
    下主軸の下端から横穴に至る中空部が形成せられ、中空
    部に中心軸が貫通せられてその上端部が横穴内に突出せ
    しめられるとともに、その下端部が下主軸の下方向に突
    出せしめられかつ取付部材を介して機枠に固定せられ、
    下主軸が中心軸に回転自在に嵌合せられており、クレー
    ドルの下端に垂下軸が設けられ、垂下軸と下主軸のいず
    れか一方に嵌合用中空部が形成せられて下主軸の上端部
    が垂下軸の下部に回転自在に嵌合せられ、下主軸の上部
    側方で横穴の開口側に偏心軸が下主軸の回転に伴ない、
    公転しうるように配置せられて下主軸に設けられた支持
    部に回転自在に取り付けられ、中心軸の上端部に第1プ
    ーリが、偏心軸の下端部に第2プーリが、偏心軸の上端
    部に第3プーリが、垂下軸の上部に第4プーリがそれぞ
    れ取り付けられ、第1プーリと第2プーリに下ベルト
    が、第3プーリと第4プーリに上ベルトがそれぞれクレ
    ードルの垂下軸に常に偏心軸方向への緊張を付与するよ
    うに掛けわたされている縦型撚線機におけるクレードル
    の振れ止め装置。
JP9102287A 1997-04-18 1997-04-18 縦型撚線機におけるクレードルの振れ止め装置 Expired - Lifetime JP2926327B2 (ja)

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