JP2926250B2 - 油水分離性洗浄剤 - Google Patents
油水分離性洗浄剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、油水分離性洗浄剤に関する。
〈従来の技術〉 従来より、船舶のエンジンルーム、看板、セットリン
グタンクなどは、多量の鉱物油等が付着し易く、カーゴ
タンクやディープタンクの積荷変更の際、或いは陸上タ
ンクの油積荷変更の際などの清掃には、油溶性及び水溶
性の洗浄剤を使用して鉱物油等を除去している。
グタンクなどは、多量の鉱物油等が付着し易く、カーゴ
タンクやディープタンクの積荷変更の際、或いは陸上タ
ンクの油積荷変更の際などの清掃には、油溶性及び水溶
性の洗浄剤を使用して鉱物油等を除去している。
上記した洗浄剤の廃液は、I.M.O.(海洋汚染防止法)
の規制油分濃度の15ppm以下をクリヤーしない限り海洋
に排水することができないので、航海中の船舶における
洗浄廃液は一度ビルジタンクに集めた後、ビルジセパレ
ータ等の分離器で処理して油と水とに分離する必要があ
った。
の規制油分濃度の15ppm以下をクリヤーしない限り海洋
に排水することができないので、航海中の船舶における
洗浄廃液は一度ビルジタンクに集めた後、ビルジセパレ
ータ等の分離器で処理して油と水とに分離する必要があ
った。
しかし、前記したような油溶性及び水溶性の洗浄剤
は、高い乳化・分散作用を有し、その洗浄廃液中におい
て油を約0.05〜数百ミクロンの微粒子として安定化させ
るので、洗浄廃液の油水分離は、極めて時間がかかるも
のであった。
は、高い乳化・分散作用を有し、その洗浄廃液中におい
て油を約0.05〜数百ミクロンの微粒子として安定化させ
るので、洗浄廃液の油水分離は、極めて時間がかかるも
のであった。
また、油の微粒子によりビルジセパレータのエレメン
トが目詰まりを生じるので、エレメントの寿命が短く、
エレメントを頻繁に交換する必要があり、油水分離処理
を効果的に短縮化することができなかった。
トが目詰まりを生じるので、エレメントの寿命が短く、
エレメントを頻繁に交換する必要があり、油水分離処理
を効果的に短縮化することができなかった。
上記したような実状に鑑み、油水分離性を向上させた
洗浄剤が検討されているが、これらは単に洗浄力を犠牲
にして油水分離性を多少向上させただけのものであり、
本来の洗浄剤としての目的を達するものではなかった。
洗浄剤が検討されているが、これらは単に洗浄力を犠牲
にして油水分離性を多少向上させただけのものであり、
本来の洗浄剤としての目的を達するものではなかった。
また、現在の洗浄剤は、洗浄廃液を静置することによ
り油と水とを分離しても、再混合すると油を再乳化・分
散してしまうので、油水分離をより困難にする要因とな
っていた。
り油と水とを分離しても、再混合すると油を再乳化・分
散してしまうので、油水分離をより困難にする要因とな
っていた。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、洗浄力に優れ、洗浄後は速やかに油水分離
し、且つ分離した後は、再混合しても再乳化・分散する
ことなく急速に油と水とに分離することができる油水分
離性洗浄剤を提供することを目的とするものである。
し、且つ分離した後は、再混合しても再乳化・分散する
ことなく急速に油と水とに分離することができる油水分
離性洗浄剤を提供することを目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上記に鑑み提案されたもので、炭化水素系
溶剤の30重量%以上と、両性界面活性剤、非イオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤から選ばれる一種以上の40重量%以下と、フッ素系界
面活性剤の0.0005〜5重量%とよりなることを特徴とす
る油水分離性洗浄剤。
溶剤の30重量%以上と、両性界面活性剤、非イオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性
剤から選ばれる一種以上の40重量%以下と、フッ素系界
面活性剤の0.0005〜5重量%とよりなることを特徴とす
る油水分離性洗浄剤。
上記したように本発明の油水分離性洗浄剤は、炭化水
素系溶剤と、各種界面活性剤と、フッ素系界面活性剤と
である3成分から構成され、それぞれの成分を説明する
と、まず、炭化水素系溶剤としては、灯油、軽油、殺虫
灯油、煙霧灯油等の石油留分、パラフィン系、ナフテン
系炭化水素、芳香族系炭化水素等が例示される。
素系溶剤と、各種界面活性剤と、フッ素系界面活性剤と
である3成分から構成され、それぞれの成分を説明する
と、まず、炭化水素系溶剤としては、灯油、軽油、殺虫
灯油、煙霧灯油等の石油留分、パラフィン系、ナフテン
系炭化水素、芳香族系炭化水素等が例示される。
次に、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチ
オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤としては、ア
ミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、
硫酸エステル型両性界面活性剤、スルフォン酸型両性界
面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステ
ル、テトロニックタイプポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミ
ン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジ
メチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアン
モニウム塩、アルキルピリジウム塩、アルキルアリルス
ルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エ
ステル塩などがあり、適宜組み合せることができる。
オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤としては、ア
ミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤、
硫酸エステル型両性界面活性剤、スルフォン酸型両性界
面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステ
ル、テトロニックタイプポリオキシエチレン脂肪酸アミ
ド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミ
ン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジ
メチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアン
モニウム塩、アルキルピリジウム塩、アルキルアリルス
ルフォン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エ
ステル塩などがあり、適宜組み合せることができる。
上記した界面活性剤のうち、好ましくは非イオン系界
面活性剤であり、HLBが16以下、特に3〜12程度が好適
であり、例えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミンエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド等が特
に好ましい。
面活性剤であり、HLBが16以下、特に3〜12程度が好適
であり、例えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミンエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド等が特
に好ましい。
本発明の油水分離性洗浄剤には、炭化水素系溶剤を全
量の30重量%以上、特に40重量%以上含有するのが良
く、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、両性界面活性剤などの一種以上の
配合量は40重量%以下、特に30重量%以下が好ましい。
量の30重量%以上、特に40重量%以上含有するのが良
く、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、両性界面活性剤などの一種以上の
配合量は40重量%以下、特に30重量%以下が好ましい。
また、上記した炭化水素系溶剤及び界面活性剤と共
に、本発明の油水分離性洗浄剤を構成するフッ素系界面
活性剤の含有量は、0.0005〜5重量%であり0.0005重量
%以下では洗浄後の油水分離速度が遅く、また、油水分
離した後の洗浄廃液を再混合した場合、油を再乳化・分
散してしまう。一方、5重量%以上添加しても、油水分
離速度はそれ以上向上せず、経済的に悪化する。
に、本発明の油水分離性洗浄剤を構成するフッ素系界面
活性剤の含有量は、0.0005〜5重量%であり0.0005重量
%以下では洗浄後の油水分離速度が遅く、また、油水分
離した後の洗浄廃液を再混合した場合、油を再乳化・分
散してしまう。一方、5重量%以上添加しても、油水分
離速度はそれ以上向上せず、経済的に悪化する。
上記したフッ素系界面活性剤の油水分離性に寄与する
原因は不明だが、フッ素系界面活性剤の分子が、前記し
た両性、非イオン系、カチオン、アニオン系界面活性剤
により乳化・分散した油に吸着し、凝集させる力が働
き、集油的作用を為すものと推測される。
原因は不明だが、フッ素系界面活性剤の分子が、前記し
た両性、非イオン系、カチオン、アニオン系界面活性剤
により乳化・分散した油に吸着し、凝集させる力が働
き、集油的作用を為すものと推測される。
上記した構成を有する本発明の油水分離性洗浄剤を使
用して鉱物油等が付着した船舶などを洗浄した場合、鉱
物油等は、洗浄液中に0.05〜数百ミクロンの微粒子とな
って乳化・分散し、その後、洗浄廃液を分液ロートに静
置すると、その微粒子が短時問に凝集し、速やかに油層
を形成する。
用して鉱物油等が付着した船舶などを洗浄した場合、鉱
物油等は、洗浄液中に0.05〜数百ミクロンの微粒子とな
って乳化・分散し、その後、洗浄廃液を分液ロートに静
置すると、その微粒子が短時問に凝集し、速やかに油層
を形成する。
こうして、洗浄廃液は、油層と乳化層と水層とに分離
し、水層の油分濃度はI.M.O.の規制を充分にクリヤーす
る15ppm以下となるので、ビルジセパレータ等の処理を
することなく水層を海洋に排水することができる。ま
た、ビルジセパレータを使用した場合は、従来の洗浄剤
のようにエレメントを頻繁に交換する必要がなく、エレ
メントの寿命を長期化することができる。
し、水層の油分濃度はI.M.O.の規制を充分にクリヤーす
る15ppm以下となるので、ビルジセパレータ等の処理を
することなく水層を海洋に排水することができる。ま
た、ビルジセパレータを使用した場合は、従来の洗浄剤
のようにエレメントを頻繁に交換する必要がなく、エレ
メントの寿命を長期化することができる。
一方、油層は、回収して燃料として使用することがで
き、乳化層は、従来の洗浄剤を使用した場合に比較して
極めて少量となり、油層と共に回収して燃料に使用する
ことができる。船舶に付着していた鉱物油等や、油層及
び乳化層にその大部分が含有される本発明の油水分離性
洗浄剤は、このようにして極めて有効に再利用される。
き、乳化層は、従来の洗浄剤を使用した場合に比較して
極めて少量となり、油層と共に回収して燃料に使用する
ことができる。船舶に付着していた鉱物油等や、油層及
び乳化層にその大部分が含有される本発明の油水分離性
洗浄剤は、このようにして極めて有効に再利用される。
また、洗浄廃液を静置して油層と水層とが分離した
後、再混合しても、従来の洗浄剤を使用した場合のよう
に油を再乳化・分散することがなく、安定な油水分離性
を示すものであり、この場合、油層は0.1〜1.0mm程度の
粗大粒子の油滴となって水中に分散するに過ぎず、急速
に油層と水層とに分離する。
後、再混合しても、従来の洗浄剤を使用した場合のよう
に油を再乳化・分散することがなく、安定な油水分離性
を示すものであり、この場合、油層は0.1〜1.0mm程度の
粗大粒子の油滴となって水中に分散するに過ぎず、急速
に油層と水層とに分離する。
したがって、本発明の油水分離性洗浄剤を使用するこ
とにより、清掃後に集液した洗浄廃液をビルジタンク中
で貯留し、静置する時間を著しく短縮することができ、
油水分離及びその後の処理を極めて容易に且つ短時間に
行うことができると共に、経済的な効果をも生ずるもの
である。
とにより、清掃後に集液した洗浄廃液をビルジタンク中
で貯留し、静置する時間を著しく短縮することができ、
油水分離及びその後の処理を極めて容易に且つ短時間に
行うことができると共に、経済的な効果をも生ずるもの
である。
尚、本発明の油水分離性洗浄剤は、鉱物油はもちろん
動植物油及び各種廃油の洗浄処理にも充分な効果を発揮
するものであり、したがって、船舶に使用を限定するも
のではなく、種々の汚染物に使用することができる。
動植物油及び各種廃油の洗浄処理にも充分な効果を発揮
するものであり、したがって、船舶に使用を限定するも
のではなく、種々の汚染物に使用することができる。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を示す。
実施例1 NIKKOL TS-106(日光ケミカルズ(株)製) 20.0wt% [ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート,EO=
6モル:ノニオン系] フロラード FC-170C(住友スリーエム(株)製) 3.0wt% [パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノー
ル:ノニオン,フッ素系] 煙霧灯油(日本石油(株)製) 77.0wt% 実施例2 NIKKOL MYO−6(日光ケミカルズ(株)製)20.0wt% [ポリオキシエチレンモノオレート,EO=6モル:ノ
ニオン系] NIKKOL SBL-4N[アニオン系] 10.0wt% [ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム,EO=4モル] フロラード FC-170C 1.0wt% フロラード FC-143(住友スリーエム(株)製) 0.5wt% [パーフルオロアルキルカルボン酸のアンモニウム
塩:アニオン,フッ素系] 殺虫灯油(日本石油(株)製) 68.5wt% 実施例3 ノイゲン EA-110(第一工業製薬(株)製)15.0wt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=
7モル:ノニオン系] ユニダイン OS-301(ダイキン工業(株)製) 2.0wt% [パーフルオロアルキルベタイン:両性,フッ素系] NAS−4(日本油脂(株)製) 83.0wt% [イソパラフィン系溶剤] 実施例4 フロラード FC-170C 0.0005wt% カチオーダン L(第一工業製薬(株)製) 3.0wt% [アルキルトリメチルアンモニウムクロライド:カチ
オン系] ノイゲン EA-110 5.0wt% ソニック MTF-110(共同石油(株)製)91.9995wt% [n−パラフィン系溶剤] 実施例5 ユニダイン OS-202(ダイキン工業(株)製) 0.3wt% [パーフルオロアルキル第四級アンモニウム塩:カチ
オン,フッ素系] ソフタノール 120(日本触媒化学工業(株)製)10.
0wt% [ポリオキシエチレンアルキルエーテル,EO=12モ
ル:ノニオン系] 殺虫灯油 89.7wt% 実施例6 フロラード FC-143 5.0wt% ネオゲン T(第一工業製薬(株)製) 10.0wt% [ドデシルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミ
ン塩,アニオン系] アモーゲン K(第一工業製薬(株)製) 3.0wt% [アルキルベタイン型,両性系] ソニック MTF-110 82.0wt% 実施例7 ユニダイン OS-301 0.3wt% ユニダイン OS-202 0.01wt% カチオーゲン L 2.0wt% ノイゲン EA-120(第一工業製薬(株)製) 8.0wt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=1
2モル:ノニオン系] ソニック MTF-110 89.69wt% 比較例1 煙霧灯油 100.0wt% 比較例2 ソフタノール 120 10.0wt% 殺虫灯油 90.0wt% 比較例3 ノイゲン EA-80(第一工業製薬(株)製) 10.Owt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=
8モル:ノニオン系] ノイゲンEA-140(第一工業製薬(株)製) 35.0wt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=1
4モル:ノニオン系] 水 55.0wt% (試験方法) 洗浄性試験 C重油5gを入れた1ビーカーに上記した実施例1〜
7及び比較例1〜3の洗浄剤10gを滴下し、10分間静置
した。
6モル:ノニオン系] フロラード FC-170C(住友スリーエム(株)製) 3.0wt% [パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノー
ル:ノニオン,フッ素系] 煙霧灯油(日本石油(株)製) 77.0wt% 実施例2 NIKKOL MYO−6(日光ケミカルズ(株)製)20.0wt% [ポリオキシエチレンモノオレート,EO=6モル:ノ
ニオン系] NIKKOL SBL-4N[アニオン系] 10.0wt% [ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム,EO=4モル] フロラード FC-170C 1.0wt% フロラード FC-143(住友スリーエム(株)製) 0.5wt% [パーフルオロアルキルカルボン酸のアンモニウム
塩:アニオン,フッ素系] 殺虫灯油(日本石油(株)製) 68.5wt% 実施例3 ノイゲン EA-110(第一工業製薬(株)製)15.0wt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=
7モル:ノニオン系] ユニダイン OS-301(ダイキン工業(株)製) 2.0wt% [パーフルオロアルキルベタイン:両性,フッ素系] NAS−4(日本油脂(株)製) 83.0wt% [イソパラフィン系溶剤] 実施例4 フロラード FC-170C 0.0005wt% カチオーダン L(第一工業製薬(株)製) 3.0wt% [アルキルトリメチルアンモニウムクロライド:カチ
オン系] ノイゲン EA-110 5.0wt% ソニック MTF-110(共同石油(株)製)91.9995wt% [n−パラフィン系溶剤] 実施例5 ユニダイン OS-202(ダイキン工業(株)製) 0.3wt% [パーフルオロアルキル第四級アンモニウム塩:カチ
オン,フッ素系] ソフタノール 120(日本触媒化学工業(株)製)10.
0wt% [ポリオキシエチレンアルキルエーテル,EO=12モ
ル:ノニオン系] 殺虫灯油 89.7wt% 実施例6 フロラード FC-143 5.0wt% ネオゲン T(第一工業製薬(株)製) 10.0wt% [ドデシルベンゼンスルホン酸のトリエタノールアミ
ン塩,アニオン系] アモーゲン K(第一工業製薬(株)製) 3.0wt% [アルキルベタイン型,両性系] ソニック MTF-110 82.0wt% 実施例7 ユニダイン OS-301 0.3wt% ユニダイン OS-202 0.01wt% カチオーゲン L 2.0wt% ノイゲン EA-120(第一工業製薬(株)製) 8.0wt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=1
2モル:ノニオン系] ソニック MTF-110 89.69wt% 比較例1 煙霧灯油 100.0wt% 比較例2 ソフタノール 120 10.0wt% 殺虫灯油 90.0wt% 比較例3 ノイゲン EA-80(第一工業製薬(株)製) 10.Owt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=
8モル:ノニオン系] ノイゲンEA-140(第一工業製薬(株)製) 35.0wt% [ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル,EO=1
4モル:ノニオン系] 水 55.0wt% (試験方法) 洗浄性試験 C重油5gを入れた1ビーカーに上記した実施例1〜
7及び比較例1〜3の洗浄剤10gを滴下し、10分間静置
した。
次に、水1を加え、直ちに1分液ロートに移し、
5分間静置した。
5分間静置した。
そして、下部より洗浄液の900mlを抜き取り、n−ヘ
キサンで抽出して液中の油分濃度を測定した。結果は、
第1表に示した。
キサンで抽出して液中の油分濃度を測定した。結果は、
第1表に示した。
油水分離性試験 C重油5gを入れた1ビーカーに上記した実施例1〜
7及び比較例1〜3の洗浄剤10gを滴下し、10分間静置
した。
7及び比較例1〜3の洗浄剤10gを滴下し、10分間静置
した。
次に、水1を加え、直ちに1分液ロートに移し、
8時間静置した。
8時間静置した。
そして、下部より洗浄液の900mlを抜き取り、n−ヘ
キサンで抽出して液中の油分濃度を測定した。結果は、
第1表に示した。
キサンで抽出して液中の油分濃度を測定した。結果は、
第1表に示した。
再混合後の油水分離性試験 C重油5gを入れた1ビーカーに上記した実施例1〜
7及び比較例1〜3の洗浄剤10gを滴下し、10分間静置
した。
7及び比較例1〜3の洗浄剤10gを滴下し、10分間静置
した。
次に、水1を加え、直ちに1分液ロートに移し、
8時間静置した。
8時間静置した。
そして、分液ロートを1分間激しく振った後、1時間
静置し、下部より洗浄液の900mlを抜き取り、n−ヘキ
サンで抽出して液中の油分濃度を測定した。結果は、第
1表に示した。
静置し、下部より洗浄液の900mlを抜き取り、n−ヘキ
サンで抽出して液中の油分濃度を測定した。結果は、第
1表に示した。
尚、上記した〜の各試験は、室温下で行ったもの
であり、各試験に使用したC重油は、以下に示す物性を
有するものである。
であり、各試験に使用したC重油は、以下に示す物性を
有するものである。
密度(g/cm3),15℃):0.960 粘度(50℃,cst):169 残留炭素分(%):8.28 引火点(℃):99 灰分(%):0.02 〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明の油水分離性洗浄剤は、
従来の洗浄剤の洗浄力を低下することなく油水分離性を
付与したものであり、洗浄時には各種の油を乳化・分散
することができ、その洗浄廃液を集液して短時間静置す
るだけで、容易に油水分離することができる。
従来の洗浄剤の洗浄力を低下することなく油水分離性を
付与したものであり、洗浄時には各種の油を乳化・分散
することができ、その洗浄廃液を集液して短時間静置す
るだけで、容易に油水分離することができる。
また、洗浄廃液を油分と水分とを分離させた後に再混
合しても、油を再乳化・分散してしまうことがなく、極
めて安定な油水分離性を維持させることができ、分離し
た水層は、油分の残存濃度が極めて低いものとなる。
合しても、油を再乳化・分散してしまうことがなく、極
めて安定な油水分離性を維持させることができ、分離し
た水層は、油分の残存濃度が極めて低いものとなる。
したがって、本発明の油水分離性洗浄剤を鉱物油等が
付着した船舶などの洗浄に使用すると、その洗浄廃液
は、ビルジタンクに集液して短時間静置するだけで、速
やかに油水分離することができ、分離した水層は、油分
濃度が極めて低く、I.M.O.の規制に抵触しないので、ビ
ルジセパレータで処理することなく海洋に排水すること
ができる。
付着した船舶などの洗浄に使用すると、その洗浄廃液
は、ビルジタンクに集液して短時間静置するだけで、速
やかに油水分離することができ、分離した水層は、油分
濃度が極めて低く、I.M.O.の規制に抵触しないので、ビ
ルジセパレータで処理することなく海洋に排水すること
ができる。
また、ビルジセパレータを使用しても従来のようにエ
レメントを頻繁に交換する必要がなくロングライフのエ
レメントの使用が可能となる。
レメントを頻繁に交換する必要がなくロングライフのエ
レメントの使用が可能となる。
さらに、水層を排出した後に残る油層及び乳化層は、
回収して燃料として使用することができ、鉱物油及び本
発明の油水分離性洗浄剤を有効に再利用することができ
る。
回収して燃料として使用することができ、鉱物油及び本
発明の油水分離性洗浄剤を有効に再利用することができ
る。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 10/02,1/94,7/50 B63B 59/00
Claims (1)
- 【請求項1】炭化水素系溶剤の30重量%以上と、両性界
面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性
剤、アニオン系界面活性剤から選ばれる一種以上の40重
量%以下と、フッ素系界面活性剤の0.0005〜5重量%と
よりなることを特徴とする油水分離性洗浄剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2850490A JP2926250B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 油水分離性洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2850490A JP2926250B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 油水分離性洗浄剤 |
Publications (2)
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JPH03234798A JPH03234798A (ja) | 1991-10-18 |
JP2926250B2 true JP2926250B2 (ja) | 1999-07-28 |
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ID=12250510
Family Applications (1)
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JP2850490A Expired - Fee Related JP2926250B2 (ja) | 1990-02-09 | 1990-02-09 | 油水分離性洗浄剤 |
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JP (1) | JP2926250B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3361939B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2003-01-07 | トヨタ自動車株式会社 | 水溶性洗浄剤 |
-
1990
- 1990-02-09 JP JP2850490A patent/JP2926250B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03234798A (ja) | 1991-10-18 |
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