JP2926003B2 - 地下構造物の補修用高さ調整工法及び同工法に使用する高さ調整具 - Google Patents

地下構造物の補修用高さ調整工法及び同工法に使用する高さ調整具

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JP2926003B2 JP8156218A JP15621896A JP2926003B2 JP 2926003 B2 JP2926003 B2 JP 2926003B2 JP 8156218 A JP8156218 A JP 8156218A JP 15621896 A JP15621896 A JP 15621896A JP 2926003 B2 JP2926003 B2 JP 2926003B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高さ調整手段によ
って枠体を目的の高さに調整した地下構造物の補修用
さ調整工法とこの工法に使用する高さ調整具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば道路に設置されたマンホールやハ
ンドホールその他の地下構造物は路面の一部を構成する
ように高さを調整する必要がある。またこの種の地下構
造物は、通過する車両の荷重を繰り返し受けており、沈
下や傷みも進行し易い。前記の構造物を設置するとき
に、蓋上面が路面など目的の高さと一致するように、蓋
受枠の高さを調整手段によって調整することは公知であ
るが、その高さ調整手段は扱いにくく損傷を被り易いも
のであった。
【0003】高さ調整手段を有する工法として、例えば
特開平2−282524号の高さ調整装置がある。しか
しこの発明による場合には非常に強いばねが必要にな
り、損傷箇所を補修する場合にはマンホール周囲のアス
ファルトなどを掘り起こし、さらに蓋や枠体を取り除い
た上で工事をし直す必要がある。また実開平3−108
039号のレベル調整装置も同様に高さ調整可能である
が、損傷修復の場合受枠を露出させなければならず、マ
ンホール周囲全部のアスファルトなどを掘り起こす必要
があり、補修のために時間がかかるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたもので、その課題はマンホール等地下構
造物の高さ調整において、周囲のアスファルトなどを全
部掘り起こすことなく、短期間で高さ調整手段を補修で
きるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、下位部材と上位部材との間に充填されていた
調整材の損傷により上位部材の位置がずれた場合に、損
傷した調整部材を前記空間から除去し、下位部材と上位
部材との間にそれらを離間方向へ押圧する離間手段を介
在させることによって上位部材を目的の高さに再調整
し、その結果形成された上位部材と下位部材との間の空
間を必要な型枠によって囲み、その中にセメントモルタ
ルのような調整材を充填するという手段を講じたもので
ある。
【0006】また本発明の工法に使用する高さ調整具
は、ボルト、ナット等のように雄ねじを有する部材と雌
ねじを有する部材とから構成され、下位部材と上位部材
とを接近方向へ引き寄せる接近手段と、下位部材と上位
部材とを離間方向へ押圧する離間手段とを1組としたも
のであることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る高さ調整工法は、高
さ調整手段10によって目的の高さに調整される地下構
造物に適用されるものである。
【0008】マンホールなどの地下構造物は、図6に示
すような積み重ね構造を有する。つまり路面など目的の
高さの面32に枠体12を設置するため、基部13上に
下桝14を積み重ねておおよその高さにしたのち、調整
リング15や前記の調整材11を用いて枠体12の高さ
を調整する。下桝14や調整リング15は既製の物の中
から選択されるが、調整材11は任意の高さを得ること
ができる。
【0009】図6又は図2に示された地下構造物の場
合、蓋体16を受け支える枠体12は調整リング15の
上にボルトなどの支持部材17によって一定の高さに支
えられた状態とされ、調整リング15と枠体12との間
の空間18にセメントモルタルを詰め込む工法などによ
って構築されている。故に上記の場合、セメントモルタ
ルが調整手段10における調整材11となる。
【0010】下位部材に相当する調整リング15と、上
位部材に相当する枠体12とを接近方向へ引き寄せる接
近手段Aの1例はボルト状の支持部材17である。該部
材17の下端は例えば下桝14に植え込まれ、上端は枠
体12のフランジ部12aより突出し、そこにねじ込ま
せたナット等の締め付け具12bによって上位部材を下
方へ引き寄せる作用をする。12cは指示部材17の通
孔を示す。これと別に上位部材と下位部材とを離間方向
へ押しはなす離間手段Bとして、ボルトとナットのよう
に雌雄のねじ部材21、22からなるアジャスタ20を
介在させる。このため、上位部材と下位部材とは、接近
手段Aにより引っ張られると同時に離間手段Bにより突
っ張られた状態となり、一定の高さに調整される(図2
参照)。
【0011】このようにして形成された空間18の内外
を必要な型枠25a、25bによって囲み、その中にセ
メントモルタルのような調整材を充填する。これにより
本発明に係る工法において、接近手段と離間手段を同時
に適用する高さ調整が完了する。
【0012】なお、接近手段と離間手段の組は、受枠な
どの上位部材1個につき複数組使用し、高さを調整す
る。しかし高さを調整すると同時に、上位部材に傾斜を
与えることも勿論可能であり、それによって地下構造物
の上面は目的の高さの面32に一致する。
【0013】本発明に係る高さ調整工法は、調整手段1
0を構成している調整材11が損傷したときにこれを補
修するために適用することができる。この場合、接近手
段Aの適用後時間をおいて(損傷時に)、離間手段Bを
適用することになる。
【0014】除去作業は、損傷19を受けている調整材
11を除去することから始まり、下位にある下位部材
(実施例では調整リング15)と、上位にある上位部材
(実施例では枠体12)との間に詰め込まれた調整材の
全部が対象となる。作業は蓋体16を開いて、開口内か
ら不要な調整材つまりくずれたモルタル屑を掻き出し、
空間18を設ける訳である(図3参照)。この作業は枠
体開口内から行なうことができるので、枠体周囲のアス
ファルト舗装などを掘り起こす必要はない。
【0015】補修が必要な状態にある地下構造物では、
枠体12を支えていた調整材11が破損したため支持部
材17も初期のとおりでない場合が多い。このため調整
材11を除去したのち、アジャスタ20を介在させるこ
とによって枠体12を目的の高さに再調整する。アジャ
スタ20は枠体12の高さを再調整しかつそのまま支え
る再調整支持手段であり、複数個で均等に支えるように
する。
【0016】この目的のために、アジャスタ20は伸縮
調整可能な構造を有している方が良い。図2に示された
アジャスタ20はボルト、ナットで代用可能な雄ねじを
有する部材21と雌ねじを有する部材22とから成る。
なお雄ねじ部材21は頭部23を有するものとし、雌ね
じ部材22は筒状24として、下位部材(15)及び上
位部材(12)との接触面圧の低下を図っている。
【0017】調整材11が除去され、アジャスタ20の
配置を完了した下位部材(15)と上位部材(12)と
の間の空間18を型枠によって囲み、セメントモルタル
を打設可能にする。これは地下構造物が埋設状態にある
ままで実施する、本発明に係る補修工法の場合、必要な
型枠は内型枠25aのみで良いケースが殆んどである。
内型枠25aは下位部材15と上位部材12の内周面に
当てがい、空間18の内側を覆うものである。この目的
に適した材料は合成樹脂材、合板等で、セメントモルタ
ルの打設時にかかる荷重に耐えかつ可撓性を有する帯状
材が良い。
【0018】内型枠25aにより空間18の内方開口を
完全に閉塞状態にするため、押さえ具26によって内型
枠25aを上下両部材12、15の内周面に固定する。
押さえ具26は、例えば上下両部材12、15の内周面
に合致した形状を有する押さえ片27と、2個の押さえ
片27を両端に軸支した事実上1直線状の連結杆28
と、連結杆28に設けたタンバックル構造等の伸縮部2
9とからなるものを使用することができる(図4参
照)。
【0019】このような型枠で囲まれた空間18にセメ
ントモルタルCを打設する。その打設口30は、例えば
可撓性を利用して内型枠25aの一部を(一時的に)拡
げることでも形成することができる。セメントモルタル
Cは、上下両部材12、15と内型枠25a及び外型枠
25bに代わる既存の地中壁31で囲まれた空間全体に
均等に充填し、固化後新たな調整材となる。セメントモ
ルタルCには従来のものを使用できるが、流動性の高い
強早強度セメントなどを用いても良い。補修工事の終了
後は押さえ具26や内型枠25aを外すだけで、それ以
外に作業は必要ない。
【0020】しかしながら、工事中に地下構造物周囲の
地盤のゆるみや空洞化等の異常が見出されたときに、路
面等の面32からその異常箇所までを掘り起して良いの
は当然である。その場合には、内型枠25aのほか外型
枠25bを必要とすることもあり得る。そしてそのよう
な事態の下でも本発明に係る高さ調整工法は十分有効で
ある。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成され、かつ作用
するものであるから、マンホール等、地下構造物補修
時における高さ調整を容易に行なうことができ、特に
の周囲を殆んど掘り起こすことなく補修工事を実施す
ることができ、工事の際タガネとハンマーのような軽工
具でもくずれた調整材11を除去できるので、マンホー
ル周囲の舗装等を除くために削岩機を使用する必要はな
くなり、騒音問題を起こさず、枠体開口内での限られた
工事で済むため工期も著しく短縮され、交通などに与え
る影響も少なくなる等有形、無形の様々な効果が期待さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下構造物の補修用高さ調整工法
を実施する枠体とその内部を示す斜視図。
【図2】図1の要部であって、本発明に係る高さ調整工
法の実施例を説明するための拡大断面図。
【図3】同工法において補修工事を行なう場合における
内型枠取り付け工程を示す部分断面図。
【図4】図3の工程の平面図。
【図5】モルタル打設工程を示す部分断面図。
【図6】本発明の対象となる地下構造物の縦断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下構造物を構成する上位部材と下位部
    材との間に空間を形成し、そこに調整材を充填して上位
    部材の高さを調整する工法であって、 下位部材と上位部材とがそれらを接近方向へ引き寄せる
    接近手段によって結合されており、下位部材と上位部材
    との間に充填されていた調整材の損傷により上位部材の
    位置がずれた場合に、損傷した調整部材を前記空間から
    除去し、下位部材と上位部材との間にそれらを離間方向
    へ押圧する離間手段を介在させることによって上位部材
    を目的の高さに再調整し、その結果形成された上位部材
    と下位部材との間の空間を必要な型枠によって囲み、そ
    の中にセメントモルタルのような調整材を充填すること
    で既設地下構造物の補修を行なうことを特徴とする地下
    構造物の補修用高さ調整工法。
  2. 【請求項2】 地下構造物を構成する上位部材と下位部
    材との間に空間を形成し、上記空間内に地下構造物の開
    口内から調整材を充填して上位部材の高さを調整する工
    法に使用する高さ調整具であって、ボルト、ナット等の
    ように雄ねじを有する部材と雌ねじを有する部材とから
    構成され、下位部材と上位部材とを接近方向へ引き寄せ
    る接近手段と、下位部材と上位部材とを離間方向へ押圧
    する離間手段とを1組とした地下構造物の補修用高さ調
    整工法に使用する高さ調整具。
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JPH0620537U (ja) * 1992-05-11 1994-03-18 勝浩 鈴木 地下構造物の蓋受枠取付装置

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