JP2925741B2 - ゼオライトを含有する粒状洗剤組成物およびその製造方法 - Google Patents
ゼオライトを含有する粒状洗剤組成物およびその製造方法Info
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Description
定性を向上させたゼオライトを含有する粒状洗剤組成物
に関するものである。
のカルシウムイオンを金属封鎖する能力を有しているが
故に、洗剤ビルダーとしての燐酸塩の代替物として使用
されるようになった。ゼオライトを含有する粒状洗剤組
成物は、たとえば英国特許第1 473 201号(Henkel)
に記載されているように当業界で周知であり、ヨーロッ
パ、日本国およびアメリカ合衆国の多くの地域で市販さ
れている。洗剤用途に好適なゼオライトは一般にゼオラ
イトAであり、最大のアルミニウム:珪素比(すなわち
1.0の理論的最小Si:Al比)を有する「最大アルミニウ
ム」構造であるという利点を有し、その水溶液からのカ
ルシウムイオンを取り上げる能力は一般にアルミニウム
比率の低い(すなわち高いSi:Al比)ゼオライトXおよ
びPよりも本質的に高い。
有する。たとえば、ゼオライトAはその平衡状態にて22
重量%の水和水を含有し、その1部は周囲温度で移動性
である。したがって、粒状洗剤組成物中へゼオライトを
配合すると、感湿性成分(特にペルオキシ漂白化合物)
の貯蔵安定性が低下するという問題が生ずる。
り、現在までに一層安定な過硼酸ナトリウム四水塩およ
び一水塩に殆ど完全に代替されているが、現在では硼素
塩の環境的影響に関する問題により復帰しつつある。過
炭酸ナトリウムは有効かつ水溶性で重量的に好ましい過
酸化水素発生漂白剤であって、漂白反応の完結時に有用
な生成物(炭酸ナトリウム)が残る。
組成物はDE 2 650 009A号(コルゲート−パルモリ
ブ社)に開示されているが、貯蔵安定性については検討
されていない。GB 2 013 259A号(花王)によれ
ば、ゼオライトの存在下における過炭酸ナトリウムの不
安定性の問題は非晶質もしくは部分結晶質のアルミノシ
リケート(0〜75%結晶度)の使用により、或いは部分
カルシウム−もしくはマグネシウム−交換物質の使用に
より解決される。
プセル化による過炭酸ナトリウムの保護であり、たとえ
ばコーティングはGB 2 123 044B号(花王)に開示
されているようにメタ硼酸ナトリウムと珪酸ナトリウム
とから構成される。しかしながら、この種の技術は複雑
であるため材料のコストを顕著に増加させる。
社)は、過炭酸ナトリウム漂白剤を、表面活性剤と洗剤
ビルダーと他の成分とを含有し、低量の鉄、マンガンお
よび銅を含有し、32℃にて30%未満の平衡相対湿度を有
する「多成分」(粒状、噴霧乾燥粉末またはこれらの混
合物)と乾式混合することにより作成した高嵩密度の粒
状洗剤組成物を開示している。低重金属含有量と低水分
含有量(低相対湿度)とを組合せれば、未保護の過炭酸
ナトリウムで許容しうる安定性を示すような組成物を与
えると言われるが、被覆された過炭酸塩が好適である。
ミニウム比(1.33を越えない、好ましくは1.15を越えな
い)を有する新規なゼオライトP(マキシマムアルミニ
ウムゼオライトP、すなわちゼオライトMAP)を開示し
ており、これはゼオライトAよりも効率的な洗剤ビルダ
ーである。EP 522 726A号(Unilever)は、過炭酸ナ
トリウムを含有する洗剤組成物中のゼオライトAをMAP
で置換すると、たとえゼオライトMAPの平衡水分含有量
(19重量%)がゼオライトAの水分含有量と僅かに相違
していても、顕著に向上した過炭酸塩の貯蔵安定性が得
られることを開示している。
噴霧乾燥もしくは非タワー顆粒化により作成した粒状ベ
ース粉末との乾式混合により後の段階にて洗剤組成物に
配合される。ベース粉末は常に、添加された漂白剤塩を
不安定化させる恐れを有する水を含有する。
よび顆粒化法は、特にたとえば600g/L以上の嵩密度を有
する粒状洗剤組成物を製造する場合に、現在益々普及し
つつある。高速度ミキサーを用いる顆粒化法はたとえば
EP 340 013A号、EP 367 339A号、EP 390 315A号
およびEP 420 317A号(Unilever)に開示されてい
る。非タワー処理では、含水量を噴霧乾燥法よりもずっ
と低レベルに保ちうるが、或る程度の水が表面活性剤原
料の1部として必ず導入される。非タワー粉末は典型的
には45%以上の相対湿度を有する。
る粉末をたとえば流動床にて30%以下の相対湿度まで乾
燥した後に感水性漂白剤成分を混合することが望ましい
ことが判明した。しかしながら、流動床乾燥はエネルギ
ー消費が大であり、必要とする追加処理工程のため製造
に対する経費および複雑性を増大させる。
予備乾燥されたゼオライトを使用して漂白剤の添加前に
ベース粉末を作成すれば前記乾燥工程を省略しうるとい
う知見に基づいている。ゼオライトの再水和はベース粉
末の製造中に顕著な程度で生ぜず、充分水和されたゼオ
ライトから作成された流動床乾燥粉末に匹敵する漂白剤
安定性が得られる。
ゼオライトAよりもずっとゆっくりと湿潤雰囲気から水
を再吸収する低水分含有量のゼオライトMAPを用いると
特に有利である。したがって、乾燥したゼオライトMAP
は、有害な量の水を吸収することなく湿潤雰囲気にて一
層容易に取り扱うことができる。
/ベンツ社)は、過硼酸ナトリウム四水塩を含有する粒
状洗剤組成物の固化を防止するため乾燥剤として、典型
的には1〜2重量%の水分含有量を有する脱水ゼオライ
トの使用を開示している。この開示によれば、乾燥ゼオ
ライトを常に予備形成した粒子(好ましくは噴霧乾燥)
と混合するが、粒子自身も或る程度のゼオライトを含有
することができる。混合された脱水ゼオライトは、固化
を生ぜしめるような他の成分から水分を吸収する。
り、この方法はゼオライトと有機表面活性剤と他の洗剤
成分とを高速ミキサー/グラニュレーターで混合・顆粒
化させて少なくとも600g/Lの嵩密度を有する均質な粒状
洗剤ベース組成物を形成させる工程を含み、ゼオライト
が15重量%を越えない水分含有量(800℃にて除去しう
る)を有すると共に、1気圧および20℃において得られ
た均質な粒状洗剤ベース組成物と平衡状態にある空気の
相対湿度が30%を越えないことを特徴とする。
ターにおける混合・顆粒化によりゼオライトと有機表面
活性剤と他の洗剤成分とからなり少なくとも600g/Lの嵩
密度を有する均質な粒状洗剤ベース組成物を製造するた
めの、15重量%を越えない水分含有量(800℃にて除去
しうる)を有するゼオライトの使用であり、1気圧およ
び20℃において得られる均質な粒状洗剤ベース組成物と
平衡状態にある空気の相対湿度は30%以下である。
ニウム比が1.33:1を越えないゼオライトP(ゼオライト
MAP)であって、15重量%を越えない、好ましくは5〜1
5重量%、より好ましくは5〜13重量%の水分含有量(8
00℃にて除去しうる)を有する。
量のゼオライトを有機洗剤活性化合物および他の成分と
混合・顆粒化させる工程を含む非タワー法により製造さ
れる。この方法によれば、低相対湿度の組成物をその後
たとえば流動床で高い温度で乾燥する必要なしに非タワ
ー顆粒化により製造することができる。
えない相対湿度値を有することを特徴とする。ここで用
いる「相対湿度値」という用語は、組成物と平衡状態に
ある空気の相対湿度を意味する。これは固体中の水活性
の間接的指標である。これは、所定の温度および圧力に
おける最大値に対する空気中の現在の水濃度(kg水/kg
空気)の比であり、飽和空気に関する数値の%として現
される。固体の場合、平衡は固体中の水と大気との間で
確立され、測定される相対湿度は所定の温度および圧力
における固体の特徴である。本明細書で示す相対湿度値
は全て1気圧および20℃に標準化される。
し、特に好適な組成物は20%を越えない相対湿度値を有
する。
い相対湿度値の組成物が所望されるとすれば、フルベー
ス粉末を事後乾燥せずに予備乾燥のゼオライトを用いて
各種の利点が得られる。一般に最高50%のベース粉末を
構成する一つの成分を乾燥するのに要するエネルギー
は、全組成物を乾燥するエネルギーよりも低い。他の成
分は高温にかける必要がない。有機表面活性剤は乾燥温
度で移動性液体になる傾向を有し、粒子の表面まで移動
して粘着性、凝集、低流動特性および流動床汚染をもた
らす。粒度分布に関して流動床は他の場合に必要である
よりも厳密な要件を課する。
有意な量の水を有し、水は実際に酸型の表面活性を現場
中和するベース粉末の作成中に生成しうる。ベース粉末
の作成は湿潤雰囲気で行う場合がある。したがって、予
備乾燥ゼオライトはベース粉末の作成中に、これを用い
る利点がなくなる程度まで再水和されると予想される。
驚くことに、特にゼオライトがゼオライトMAPである場
合にはそうでないことが判明した。
身を乾燥することは困難と予想され、さらに他の成分と
接触する前に乾燥ゼオライト自身の安定性についても問
題がある。これら予想される問題も実際には見出され
ず、ゼオライトMAPが特にこの点に関し有利である。
オライトAおよびMAPについては1:1の論理最大値にほぼ
等しい。水和水の量も変化させることができる。
よりも低い水分含有量を有し、その平衡含有量は水和結
晶ゼオライトでは一般に18〜22重量%の範囲である。こ
れは800℃にて除去しうる水全ての含有量である。
Aであり、15重量%を越えない、好ましくは10〜15重量
%の水分含有量(800℃にて除去しうる)を有する。
の平衡含水量を有する。この水は800℃の極めて高い温
度で完全に除去され、無水物質とすることができる。約
75重量%が135℃にて除去され、すなわち135℃にて原則
として約7重量%の水分含有量まで乾燥させることがで
きる。
はゼオライトMAPである。ゼオライトMAPは好ましくは13
重量%を越えない、より好ましくは5〜13重量%の水分
含有量(800℃にて除去しうる)を有する。
%の平衡含水量を有し、そのうち78重量%が135℃で除
去され、すなわち135℃にて原理的に約5重量%の水分
含有量まで乾燥することができる。
に開示され、珪素:アルミニウム比が1.33を越えない、
好ましくは1.15を越えない、より好ましくは1.07を越え
ないP型のゼオライトとして定義されている。これは、
一般にGB 1 473 201号(Henkel)に記載され、さら
にEP 384 070A号(Unilever)に「方法I」としても
記載されたような標準法により測定して、少なくとも15
0mg CaO/g無水アルミノシリケートのカルシウム結合能
を有する。カルシウム結合能は一般に少なくとも160mg
CaO/gであり、170mg CaO/g程度に高いこともある。
さらにゼオライトMAPは一般に、EP 384 070A号(Unil
ever)に「方法II」に記載されたように測定して、少な
くとも145mg CaO/g、好ましくは少なくとも150mg CaO
/gの「有効なカルシウム結合能」を有する。
も容易に乾燥され、さらに乾燥物質は容易には再水和さ
れず、したがって非常に安定であるとともに取扱いが容
易であることが判明した。
Pの相対的な乾燥速度を以下の実験で例示する。ここで
は試料の重量損失を、100mL/minで乾燥窒素を流した熱
重量分析器(パーキン・エルマー(登録商標)TGA−
7)における等温条件下で測定した。
するよりもゼオライトMAPを乾燥するのが顕著に容易で
あることを示す。たとえば、約10重量%の水分含有量を
有するゼオライトを製造するには、80℃にてゼオライト
MAPでは15分間を要するのに対し、ゼオライトAでは50
分間を要する。或いは、同じ乾燥時間を用いて10重量%
の最終水分含有量を達成するには、ゼオライトAでは80
℃の温度を必要とするのに対し、ゼオライトMAPでは60
℃の温度で充分である。
びMAPの再水和挙動を示す。各ゼオライトの試料を135℃
にて2時間乾燥させ、デシケータ内に放置して室温まで
冷却させ、次いで浅い(2〜3mm)床にて湿潤空気(43
%RH)に25℃で露出した。次いで経時的な水和度を重量
増加をモニターして測定した。
ことを示す。両ゼオライトの水和は一次元的速度論に従
い、再水和の速度定数は次の通りであって、その差を一
層強調する: ゼオライトA 0.708hr-1 ゼオライトMAP 0.247hr-1 平衡レベルの水和よりも低い中間の水和度(たとえば10
重量%)を有するゼオライトMAPが安定であるので、実
際に製造してこのレベルで常に供給することができる。
細であって、0.1〜5.0μm、より好ましくは0.4〜2.0μ
m、特に好ましくは0.4〜1.0μmの範囲のd50(下記に
規定する)を有する。d50の数値は粒子の50重量%がそ
の数値よりも小さい直径を有することを示し、対応して
d80、d90などの数値も存在する。特に好適なゼオライト
MAPは3.0μm以下のd90並びに1.0μm以下のd50を有す
る。これらの数値は、脱塩水中に分散させて10分間にわ
たり超音波処理した後に45mmレンズを有するマルバーン
(登録商標)マスターサイザーにより測定した値であ
る。
れ以上の洗剤活性化合物(表面活性剤)を含有し、これ
らの化合物は石鹸および非石鹸の陰イオン、陽イオン、
非イオン、両性イオンおよび双性イオンの洗剤活性化合
物、並びにその混合物から選択することができる。多く
の適する洗剤活性化合物が市販されており、刊行物、た
とえば「表面活性剤および洗剤」、第IおよびII巻、シ
ュワルツ、ペリーおよびバーチ著に詳しく記載されてい
る。使用しうる好適な洗剤活性化合物は石鹸、合成非石
鹸陰イオン化合物および非イオン化合物である。
アルキルベンゼンスルホネート、特にC8〜C15のアルキ
ル鎖長を有する線状アルキルベンゼンスルホネート;第
一および第二アルキルサルフェート、特にC12〜C15第一
アルキルサルフェート;アルキルエーテルサルフェー
ト;オレフィンスルホネート;アルキルキシレンスルホ
ネート;ジアルキルスルホスクシネート;並びに脂肪酸
エステルスルホネートを包含する。一般にナトリウム塩
が好適である。
コールエトキシレート、特に平均してアルコール1モル
当り1〜20モルの酸化エチレンでエトキシル化したC8〜
C20脂肪族アルコール、特にアルコール1モル当り平均
して1〜10モルの酸化エチレンでエトキシル化したC10
〜C15第一および第二脂肪族アルコールを包含する。非
エトキシル化の非イオン表面活性剤はアルキルポリグリ
コシド、グリセリンモノエーテルおよびポリヒドロキシ
アミド(グルカミド)を包含する。
重量%の範囲とすることができる。大抵の自動衣類洗濯
機で使用するのに適する洗剤組成物は一般に陰イオン非
石鹸表面活性剤もしくは非イオン表面活性剤またはこれ
ら2種を任意の比で含む混合物を、必要に応じ石鹸と一
緒に含有する。本発明で使用する特に好適な表面活性剤
系は、非限定的にエトキシル化アルコール非イオン表面
活性剤と線状アルキルベンゼンスルホネートとの組合せ
に必要に応じ石鹸を含むもの;エトキシル化アルコール
非イオン表面活性剤と第一アルコールサルフェートとの
組合せに必要に応じ石鹸を含むもの(詳細にはEP 544
492A号(Unilever)に記載されたもの);エトシル化
アルコール非イオン表面活性剤に必要に応じ石鹸を含む
ものである。
トよりなる洗剤ビルダー系をも含有する。組成物中の洗
剤ビルダーの合計量は好適には10〜80重量%、好ましく
は15〜60重量%の範囲である。存在させるゼオライトの
量は好適には無水ゼオライトを基準にして10〜45重量
%、好ましくは15〜45重量%である。
在させることができる。存在させうる有機ビルダーはポ
リカルボン酸ポリマー、たとえばポリアクリレート、ア
クリル酸/マレイン酸コポリマーおよびアクリル酸ホス
フィネート;ポリカルボキシレートモノマー、たとえば
サイトレート、グルコネート、オキシジスクシネート、
グリセリンモノ−、ジ−およびトリ−スクシネート、カ
ルボキシメチルオキシスクシネート、カルボキシメチル
オキシマロネート、ジピコリネート、ヒドロキシエチル
イミノジアセテート、アルキル−およびアルケニル−マ
ロネートおよびスクシネート;並びにスルホン化脂肪酸
塩を包含する。
には5〜30重量%、好ましくは10〜25重量%の量で使用
され、またはアクリルポリマー、特にアクリル酸/マレ
イン酸コポリマーであり、好適には0.5〜15重量%、好
ましくは1〜10重量%の量で使用される。補助的な無機
ビルターは層状シリレート(SKS−6)を包含する。
カリ金属(より好ましくはナトリウム)の塩の形態で存
在させる。
シ漂白化合物、たとえば無機過酸塩または有機ペルオキ
シ酸を含有する組成物に対して特に有利である。適する
ペルオキシ漂白化合物は有機過酸化物、たとえば過酸化
尿素および無機過酸塩、たとえばアルカリ金属の過硼酸
塩、過炭酸塩、過燐酸塩、過珪酸塩および過硫酸塩を包
含する。好適な無機過酸塩は過硼酸ナトリウム一水塩お
よび四水塩、並びに過炭酸ナトリウムである。
る組成物に対して特に有用である。過炭酸塩は所望に応
じ水分による不安定化を保護するためのコーティング、
たとえばGB 2 123 044B号(花王)に開示されてい
るようなメタ硼酸ナトリウムおよび珪酸ナトリウムを含
むコーティングを有していてもよい。しかしながら、過
炭酸塩のコーティングもしくは他の保護は必須でなく、
本発明では未コーティングの過炭酸塩を使用することも
できる。
しくは10〜25重量%の量で存在させる。
を向上させる漂白活性剤(漂白先駆体)と一緒に使用す
ることができる。漂白先駆体は好適には1〜8重量%、
好ましくは2〜5重量%の量で存在させる。好適な漂白
先駆体はペルオキシカルボン酸先駆体、特に過酢酸先駆
体およびペルオキシ安息香酸先駆体;並びにペルオキシ
炭酸先駆体である。本発明で使用するのに適した特に好
適な漂白先駆体はN,N,N′,N′−テトラアセチルエチレ
ンジアミン(TAED)である。
きる。適する漂白安定化剤はエチレンジアミンテトラア
セテート(EDTA)およびポリホスホネート、たとえばDe
quest(登録商標)、EDTMPを包含する。
応じ漂白活性化剤と組合せた過炭酸ナトリウムが好まし
い)およびEP 458 397A号、EP 458 398A号およびEP
509 787A号(Unilever)に記載されている遷移金属
漂白触媒からなる。
ム)炭酸塩をも配合して、洗浄特性および易処理性を改
善させることもできる。炭酸ナトリウムは好適には1〜
60重量%、好ましくは2〜40重量%の範囲の量で存在さ
せることができる。しかしながら、炭酸ナトリウムを殆
どまたは全く含有しない組成物も本発明の範囲内であ
る。
鹸、糖類、アクリレートもしくはアクリレート/マレエ
ートポリマーまたは珪酸ナトリウムを配合することによ
り改善させることができる。好適な粉末構造化剤は脂肪
酸石鹸であり、好適には1〜5重量%の量で存在させ
る。
的に、珪酸ナトリウム;再付着防止剤、たとえばセルロ
ースポリマー;蛍光剤;無機塩、たとえば硫酸ナトリウ
ム;起泡調節剤もしくは必要に応じ起泡促進剤;蛋白質
分解および脂肪分解酵素;染料;着色スペックル、香
料;フォーム調節剤および布柔軟化化合物を包含する。
含有量(800℃にて除去しうる)を有するゼオライトを
有機洗剤活性化合物および他の洗剤成分と混合・顆粒化
する工程を含む顆粒化法により製造される。
レーター[たとえばEP 340 013A号、EP 367 339A
号、EP 390 351A号およびEP 420 317A号(Unileve
r)に記載]を用いて行われる。バッチ式および連続式
の両者の処理方法が可能である。
に垂直な撹拌軸を有する高速ミキサー/グラニュレータ
で行うことができる。好適なバッチミキサーはフカエ・
パウテク・コーギョウ・カンパニー社(日本)で製作さ
れているFukae(登録商標)FS−Gシリーズのものであ
る。この装置は頂部ポートからアクセスしうる実質的に
ボウル状容器の形態を有し、その底部近くには実質的に
垂直な軸を有する撹拌機が設けられており、側壁部にカ
ッターが設けられている。撹拌機およびカッターは互い
に独立して別々の可変速度で動作することができる。容
器には温度制御ジャケットを装着することができる。
行うことができ、その長手軸を実質的に水平配向にて装
着し、その内部には切断および撹拌用の羽根を装着した
シャフトが軸方向に回転自在に設けられている。この種
のミキサーの例はLodige(登録商標)CB10リサイクラー
である。
ンダから実質的に構成され、数種の異なる撹拌および切
断用の羽根を備えた回転自在なシャフトが軸方向に装着
されている。シャフトは、所望の混合強さおよび粒子寸
法に応じ100〜2500rpmの速度で回転させることができ
る。この種のミキサーは高エネルギーの撹拌力を与える
と共に、液体および固体を極めて短時間で極めて充分に
混合することができる。より大規模に操作するときに
は、直径50cmのシリンダを有するCB50リサイクラーが適
している。
は、たとえば蛍光剤、補助有機もしくは無機ビルダー、
炭酸ナトリウムおよび再付着防止ポリマーなど強固な成
分をも含有しうるベース粉末を与える。非イオン表面活
性剤は顆粒化過程で混入しても、或いはその後に混合し
てもよい。たとえば漂白剤化合物、酵素粒子、フォーム
調節粒子および香料のような敏感な成分は常に後に混合
される(後添加)。
ば線状アルキルベンゼンスルホネートもしくは第一アル
コールサルフェートは、たとえばペーストまたは非イオ
ン表面活性剤との移動性液体ブレンドなどEP 265 203
B号およびEP 544 365A号(Unilever)に記載されたよ
うな各種の形態とすることができる。或いは、EP 420
317A号(Unilever)またはEP 506 184A号(Unileve
r)に記載されたような現場中和法を採用することがで
き、この場合酸型表面活性剤と或る程度の水と少なくと
も化学量論量の炭酸ナトリウムとをゼオライトおよび他
の所要成分と混合・顆粒化させる。いずれにおいても、
水は表面活性剤と一緒に混入させる必要がある。現場中
和法は反応を開始させる水を必要とし、さらに水は反応
自身によっても発生する。移動性の陰イオン/非イオン
ブレンドも水を含有せねばならない(一般に3〜10重量
%)。
も、非イオン表面活性剤と石鹸とのブレンドは石鹸に由
来する十分な量の水を含有する。しかしながら、驚くこ
とに本発明で使用される乾燥ゼオライトは水含有表面活
性剤由来の水を吸着することができると思われる。
出発ゼオライトが15重量%を越えない含水量を持たねば
ならず、ゼオライトMAPの場合には13重量%を越えない
含水量が極めて好適であることが判明した。
囲の嵩密度を有する。上記方法は特に高嵩密度(少なく
とも650g/L、特に少なくとも700g/L、より好ましくは少
なくとも750g/L)の組成物の製造に特に適している。し
かしながら、本発明はこの種の組成物に限定されず、よ
り低い嵩密度の組成物を製造するのにも同等に適用する
ことができる。
る。ここで部および%は特記しない限り重量による。数
字により示される実施例は本発明によるものであり、文
字で示す例は比較例である。
第一線状C12-14アルコールサルフェート、 非イオン物質1:アルコール1モル当り平均して約5モル
の酸化エチレンでエトキシル化した第一線状C12-14アル
コール(ココナッツ)、 非イオン物質2:アルコール1モル当り平均して約5モル
の酸化エチレンでエトキシル化した合成C12-15アルコー
ル、 TAED :テトラアセチルエチレンジアミン(粒
状)。
下の組成を有する3種の水性表面活性剤ブレンドを用い
て顆粒化することにより洗剤ベース粉末を作成した: ゼオライトMAPを次の比率で表面活性剤ブレンドと混合
した: 顆粒化は、60℃のジャケット温度にてフカエ(登録商
標)FS−30の30Lバッチミキサーで行った。先ず最初に
固体(ゼオライトMAP)をミキサー中へ導入し、次いで
液体表面活性剤ブレンドを1回で添加した。ミキサーを
100rpmの撹拌機速度および3000rpmのカッター速度にて
2〜3分間の滞留時間で操作した。次いで生成物を取り
出し、放置して室温まで冷却した。
有していた: 上記表においてゼオライトMAPの量は公称の無水物基準
で示し、表示した含水量はゼオライトの水和水と表面活
性剤ブレンドに関連する水との合計である。
れ、各試料と接触する空気の相対湿度を製造から経時的
に測定した: 初期相対湿度値は30%以上であったが、粉末は急速に低
い平衡値まで下降したことが判るであろう。
使用ゼオライトの水分含有量によってどのように変化す
るかを示す。
ーで顆粒化させて粉末を製造した。表面活性剤ブレンド
は実施例2のものであって、7.6重量%の水を含有して
いた。実施例2と同様に、41.4重量%の表面活性剤ブレ
ンドと58.6重量%(水和基準)のゼオライトMAPとを顆
粒化させて各ベース粉末を製造した。その組成を下表に
示す。
の対応粉末の相対湿度値は次の通りであった: これらの組成物の場合、30%未満の相対湿度値を有する
粉末を得るには、13.0重量%以下の水分含有量を有する
ゼオライトMAPを使用する必要があった。
例4〜7と同様の一連の実験を行った。
次の組成を有していた。
基準)のゼオライトAおよび7.6重量%の無水炭酸ナト
リウム(軽質ソーダ灰)を用いて顆粒化して各ベース粉
末を製造した。
対応粉末の相対湿度値は次の通りであった: これらの組成物の場合、30%未満の相対湿度値を有する
粉末を得るには15.0重量%以下の水分含有量を有するゼ
オライトAを使用する必要があった。13.4重量%の水分
を有するゼオライトAを使用すると、9%という極めて
低い相対湿度値を有する粉末を製造することができた。
ナトリウムの貯蔵安定性が本発明により得られたベース
粉末の相対湿度値の以下によりどのように改善されるか
を示す。
混合して洗剤組成物を製造した: 実施例11(実施例2のベース粉末) 比較例H(比較例Aのベース粉末) 比較例Iは比較例Hに対応するベース粉末(比較例
A)を流動床で乾燥後使用した。
なわち28℃/70%相対湿度および37℃/70%相対湿度の下
で段ボール箱内で測定した。
ウム安定性の改善が、通常の水分含有量を有するゼオラ
イトを用いて製造後流動床で乾燥した粉末を用いて得ら
れたものと同じ(実験誤差範囲内)であったことを示
す。
Claims (9)
- 【請求項1】ゼオライトと有機表面活性剤と他の洗剤成
分とを高速ミキサー/グラニュレーターにて混合・顆粒
化して少なくとも600g/Lの嵩密度を有する均質な粒状洗
剤ベース組成物を製造する工程を含む粒状洗剤組成物の
製造方法であって、ゼオライトは15重量%を越えない水
分含有量(800℃にて除去しうる)を有しており、1気
圧および20℃において得られる均質な粒状洗剤ベース組
成物と平衡状態にある空気の相対湿度が30%を越えない
ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】ゼオライトが5〜15重量%の範囲の水分含
有量を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載
の方法。 - 【請求項3】ゼオライトがゼオライトAであり、10〜15
重量%の範囲の水分含有量を有することを特徴とする請
求の範囲第2項に記載の方法。 - 【請求項4】ゼオライトの珪素:アルミニウム比が1.33
を越えないゼオライトP(ゼオライトMAP)であり、5
〜13重量%の範囲の水分含有量を有することを特徴とす
る請求の範囲第2項に記載の方法。 - 【請求項5】ゼオライトMAPの珪素:アルミニウム比が
1.15:1を越えないことを特徴とする請求の範囲第4項に
記載の方法。 - 【請求項6】1気圧および20℃において均質な粒状洗剤
組成物と平衡状態にある空気の相対湿度が25%を越えな
いことを特徴とする請求の範囲第1〜5項のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項7】ペルオキシ漂白系をその後に均質粒状洗剤
組成物に混合することを特徴とする請求の範囲第1〜6
項のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】ペルオキシ漂白剤系が過炭酸ナトリウムを
含むことを特徴とする請求の範囲第7項に記載の方法。 - 【請求項9】少なくとも600g/Lの嵩密度を有し、1気圧
および20℃において粒状洗剤ベース組成物と平衡状態に
ある空気の相対湿度が30%以下である均質な粒状洗剤ベ
ース組成物であって、該組成物は高速ミキサー/グラニ
ュレーター中でゼオライトと有機表面活性剤と他の洗剤
成分とを混合・顆粒化することにより製造され、該ゼオ
ライトが15重量%を越えない水分含有量(800℃にて除
去しうる)を有することを特徴とする前記洗剤ベース組
成物。
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