JP2924838B2 - 延伸機の巻玉搬出システム - Google Patents

延伸機の巻玉搬出システム

Info

Publication number
JP2924838B2
JP2924838B2 JP916397A JP916397A JP2924838B2 JP 2924838 B2 JP2924838 B2 JP 2924838B2 JP 916397 A JP916397 A JP 916397A JP 916397 A JP916397 A JP 916397A JP 2924838 B2 JP2924838 B2 JP 2924838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interval
yarn
machine
weight
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP916397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10203728A (ja
Inventor
喜康 真栄田
康夫 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP916397A priority Critical patent/JP2924838B2/ja
Priority to TW086112008A priority patent/TW340104B/zh
Priority to EP97122442A priority patent/EP0854107A1/en
Priority to KR1019970074314A priority patent/KR19980070235A/ko
Publication of JPH10203728A publication Critical patent/JPH10203728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2924838B2 publication Critical patent/JP2924838B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、延伸仮撚機で加工
された巻玉の搬出システムに関するものであり、単錘独
立型の自動玉揚げ装置を備えた、多数錘からなる延伸仮
撚機において、テンション異常で満玉にされずに小玉で
排出されたパッケージの搬出も満玉と同様に自動的に行
える延伸機の巻玉搬出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】単錘独立型の自動玉揚げ装置を備えた、
多数錘からなる延伸仮撚機では、各錘で玉揚げされた巻
玉を一斉に排出し、搬送手段で一斉に次工程に搬送して
いる。
【0003】この一斉に搬送する時間の間隔は、通常、
所定長の糸が糸切れすることなく空紙管に巻かれて満玉
が形成されるのに要する時間に等しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、すべて
の錘で一斉にパッケージが満玉になるわけではなく、糸
切れや糸の張力異常のために満玉になるまえに錘より排
出されるパッケージ(小玉)もある。このばあい、小玉
を作業者が手作業で取り除いていたので、手間がかかる
という問題を有していた。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、満玉のほか小玉も自動的に搬出できる延伸機の
巻玉搬出システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1にかかる延伸機の巻玉搬出システムは、満玉となっ
たとき又は糸に異常が発生したときに玉揚げを行うドッ
フィング装置と、玉揚げされる巻玉を各錘毎に一時貯留
する棚手段と、棚手段に貯留された先頭の巻玉を一斉に
排出するシャッター手段と、一斉に排出される巻玉を機
外に搬送する手段と、前記ドッフィング装置と前記シャ
ッター手段と前記搬送手段との作動を制御する手段とを
備え、前記制御手段は、前記搬送手段による搬送の第2
インターバルを前記満玉が得られる第1インターバルよ
りも短く設定したものである。紙管が満玉になるのに要
する時間、すなわち、第1インターバルよりも短い時間
の間隔(第2インターバル)で各錘のシャッター手段を
開き、棚手段に一時貯留されている小玉を含む巻玉(満
玉+小玉)を搬送手段で一斉に搬送するようにした。な
お、小玉は、糸切れや糸の張力異常など、糸に異常が発
生したときに玉揚げされてできるものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、前記第2インターバルが前記第1イン
ターバルより短くする割合は、機台の糸切れ発生確率を
考慮して予め定められたものである。第2インターバル
を短くする程度が最小限になり、機台に沿った各錘の巻
玉を一斉に搬送する搬送手段の搬送効率が下がらない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ説明する。図1および図2は本発明の仮撚機の
巻玉搬出システムのブロック図およびフローチャート、
図3は各錘での巻玉製造における経時変化図、図4は図
3のパッケージシャッターオープン時Bの直前の棚手段
の状態説明図、図5は延伸仮撚機工場の配置図、図6は
延伸仮撚機の一錘の機器配置図、図7は糸巻取制御装置
の一実施例を示した側面図、図8は図6の玉揚装置の糸
切断手段を示した平面図、図8は解撚張力の経時変化図
である。
【0009】まず、図5乃至図9に基づいて、延伸仮撚
機工場の搬送ラインおよび延伸仮撚機の巻玉製造におけ
る制御工程を説明し、つぎに、図1乃至図4に基づい
て、延伸機の巻玉搬出システムについて詳細に説明す
る。
【0010】図5において、1は延伸仮撚機、2はクリ
ールロボット、3は天井搬送車、4は搬送手段としての
スカイトレインシステム(STS)の搬送車、5はST
Sの搬送車を天井レールと機台に沿ったレールとの間で
乗り移らせるための昇降移載装置、6はトレイへの移載
装置、7は重量検査装置、8はサンプリング装置、9は
編み検査装置、10は自動倉庫、11は倉庫クレーン、
12は外観検査装置、13はトレイのID番号を読み取
り、ID番号と共に糸の品質情報を書き込むためのラベ
ラー、14は袋詰め装置、15はパッキング装置、16
は品質等を表示したラベルを張るためのラベラー、17
はシール装置である。
【0011】デパレ装置18で開梱された給糸パッケー
ジP1は、天井搬送車3、クリールロボット2を介して
クリール19を経て延伸仮撚機1に供給される。延伸仮
撚機1は、給糸パッケージP1を一旦解舒し、糸に延伸
仮撚加工を施こしてパッケージP2に巻きなおす。この
延伸仮撚機1は、多数の錘のそれぞれの巻取機構49
(図6および図7参照)に自動ドッフィング装置52
(図7参照)が設けられており、STSの搬送車4に向
けて巻玉を定時毎に一斉に搬出する。すなわち、延伸仮
撚機1の巻取機構49とSTSの搬送車4とのあいだに
は、ドッフィング装置52のほか、棚手段38、シャッ
ター手段39(図4参照)がこの順に連設されており、
ドッフィング装置52で玉揚げされた巻玉は棚手段38
に排出されて一時的に貯留され、その先頭の巻玉がシャ
ッター手段39により定時になると一斉にSTSの搬送
車4に排出される。このように、延伸仮撚機1より排出
されたパッケージP2は、STSの搬送車4により、ト
レイ循環装置20のトレイ移載装置6まで搬送され、ト
レイに移載され、重量検査装置7、サンプリング装置8
および編み検査装置9、外観検査装置12にて、重量、
染色状態、外観の各検査が行われ、「A」または「B」
などの格付けをされる。これら格付け情報は、ラベラー
13で読み取られたID番号に対応してコンピュータの
データ上に書き込まれる。その後、パッケージは、自動
倉庫10に保管される。そして、袋詰め装置14、パッ
キング装置15、ラベラー16およびシール装置17を
経て搬出される。
【0012】図6において、延伸仮撚機1は、フィード
ローラ24,28,30、ヒータ25,29、クーリン
グプレート26、ベルト式仮撚装置27、巻取機構49
を備えており、巻取機構49は、さらに、自動ドッフィ
ング装置52(図7参照)を備えている。第1フィード
ローラ24により給糸パッケージP1から引き出された
合繊糸Yは、一次ヒータ25内へ導入され、クーリング
プレート26、ベルト式仮撚装置27を経て第2フィー
ドローラ28に至り、更に二次ヒータ29、第3フィー
ドローラ30を経て巻取機構49により、巻取パッケー
ジP2に巻き形成され、棚手段38に貯留される。延伸
仮撚機1ではこのようなユニットを一錘として、該錘が
紙面厚み方向に多数配置されている。また、紙面厚み方
向、つまり機台長に沿って、STSの搬送車4の連結自
在な部分であるキャリア40が待機しうる構成となって
おり、各棚手段38に設けられたシャッター手段39の
開閉により、棚手段38の最前列に貯留されている巻玉
のみがキャリア40の列に移載される構成となってい
る。
【0013】ベルト式仮撚装置27は、交差するように
設けられる2つのベルト33、34からなり、ベルト式
仮撚装置27で形成された撚りは第1フィードローラ2
4まで伝播し、一次ヒータ25で熱固定される。すなわ
ち、ベルト式仮撚装置27の上流側が加撚側であり、下
流側が解撚側となっている。合繊糸Yの張力は、このベ
ルト式仮撚装置27の下流側に設けられたテンションセ
ンサ35によって検出される。テンションセンサ35は
解撚張力を測定し、この解撚張力が所定の制御範囲内に
入るように、ベルト式仮撚装置27のニップ力を、2つ
のベルトの接圧力を制御することによって調整してい
る。また、二次ヒータ29の下流に糸切れセンサ36が
設けられている。
【0014】ドッフィング装置52は、所定長の糸で満
玉が形成されたときのほか、テンションセンサ35およ
び糸切れセンサ36からの情報に基づいて、糸の切断お
よび糸継ぎを行う。形成された小玉は、満玉と同様に、
棚手段38に排出される。
【0015】図7および図9は、ドッフィング装置52
の制御手段である張力制御機構41および巻取管理機構
42の構成および動作を説明するものである。これら
は、テンションセンサ35からのデータに基づいて糸の
張力を良好に保つものであり、糸の張力が許容範囲を超
えると、糸の巻取を中止し、小玉のまま仮撚機1より排
出するよう指示する。
【0016】張力制御機構41は、ベルト式仮撚装置2
7の糸走行下流側に設けられたテンションセンサ35
と、そのテンションセンサ35の検出値に基づいてベル
ト式仮撚装置27の接圧制御手段45を駆動させる張力
制御部46とで構成されている。
【0017】張力制御部46には、図9に示したよう
に、糸張力の目標値T0 と、その上下に適宜な幅(例え
ば±2gr)をとった目標範囲と、目標値T0 から許容さ
れる限界の上下幅(例えば±10gr)をとった許容範囲
とが予め入力され、解撚張力Tがこの目標範囲(Tu <
T<Td )に入るように、接圧制御手段45を介して仮
撚装置27の接圧を調節するものである。そして、この
制御中に、許容範囲を外れた異常な解撚張力Tが検出さ
れたなら(T>Tmax 、T<Tmin )、その張力値と、
検出期間(糸長L)とをその都度、巻取管理機構42の
巻取制御部47に入力させるようになっている。
【0018】巻取管理機構42の巻取制御部47は、仮
撚機の機台に備えられた制御盤70に張力制御部46と
ともに組み込まれ、仮撚機のワインダー(巻取機構)4
9を制御すると共に、各錘に設けられたドッフィングタ
イマー50の定長信号により、満管になった巻取パッケ
ージP2を玉揚げするようになっている。そして、張力
制御部46からの情報により、巻取中のパッケージP2
の品質を判定し、格外品となったら、巻取をそれ以上は
行わず、直ちに玉揚げを行わせるようになっている。す
なわち、入力情報である異常張力値およびその糸長さの
累積値となる異常検出期間L(L1 +L2 +・・・)の
他、その異常張力検出回数(頻度)Nをカウントし、こ
れらを予め設定した許容規定(合格基準)と比較して、
例えば、異常張力の糸長さLが10m以下であれば
「A」格品、Lが10m以上であれば、「B」格品と判
定するとともに、「B」格品との判定がでた時点で、各
巻取機構49に備えられたドッフィング装置52の駆動
部53に作動指令を出し、小玉として排出される。
【0019】自動玉揚装置52は、巻き取られる加工糸
Yを切断するための糸切断手段54と、巻取パッケージ
P2を把持するクレードル55を前後に展開移動させる
とともに、適宜開閉させるためのクレードル用駆動軸5
6と、空紙管57を収容する紙管ストッカ58を上下さ
せための紙管供給用駆動軸59と、新しい紙管57に糸
掛けを行うための糸掛けアーム60とで構成されてい
る。このうち糸切断手段54は、ワインダー49のトラ
バース装置61の近傍に設けられ、図8に示したよう
に、刃62を備えた糸捕捉溝63を有するカッター64
と、カッター64を糸道のレベルまでリフトさせるため
のアクチュエータ(図示せず)とで構成されている。そ
して、巻取制御部47の指令によって、アクチュエータ
がカッター64を持ち上げて、トラバース中の加工糸Y
を捕捉させ、切断するようになっている。切断された加
工糸Yは、トラバース装置61の前端に設けられたエア
サッカー65に保持され、紙管交換された後に、糸掛け
アーム60の旋回によって紙管端部に引き寄せられて糸
掛けされる。また糸切断後においては、クレードル用駆
動軸56の回転動作によりクレードル55が後方に倒さ
れ、さらに、クレードル55が開く事により、ワインダ
ー49の後部に設けられた棚手段38に巻取パッケージ
P2が排出される。続いて紙管ストッカ58が下降して
クレードル55に新しい紙管57を把持させると、その
クレードル55はクレードル用駆動軸56によりフリク
ションローラ66に接触するまで前方に倒されて、新た
な巻取が開始されることになる。
【0020】つぎに、本発明の延伸機の巻玉搬出システ
ムの機器構成を図1で説明し、その作動を図2のフロー
チャート図で説明する。図1において、前述したように
延伸機1の各錘にそれぞれ設けられるドッフィング装置
52、棚手段38およびパッケージシャッター手段39
と、各錘からの巻玉を搬送する搬送手段(STSの搬送
車4等)と、延伸仮撚機1の機台付きのコントローラ4
8と、STSの搬送を制御するコントローラ71と、コ
ントローラ70、71を統括するホストコンピュータ7
2とからなっている。コントローラ70、71及びホス
トコンピュータ72がシステムを制御するための制御手
段を構成している。
【0021】ドッフィング装置52は、延伸機1の各錘
の巻取機構49に設けられる(図7参照)。ドッフィン
グ装置52は、所定長の糸が糸切れなどを起こすことな
く紙管に巻かれ満玉となったばあい、または糸切れや張
力異常が生じたばあいに玉揚げを行う(図7参照)。本
発明では、所定長の糸が糸切れなどを起こすことなく紙
管に巻かれ満玉が形成されるのにかかる時間を第1イン
ターバルT1といい、この第1インターバルT1は、延
伸仮撚機1の機台付きのコントローラ70で設定されて
いる。
【0022】棚手段38は、各錘〜毎に設けられて
おり、玉揚げされる巻玉を各錘毎に一時的に貯留するも
のである(図4参照)。その先端には、シャッター手段
39が設けられており、太線で示される先頭の巻玉(満
玉および小玉)を一斉に搬送手段に向けて(紙面右方向
に)排出することができる(図4参照)。
【0023】搬送手段としてのSTSの搬送車4は、延
伸機1から一斉に排出された巻玉(満玉および小玉)を
次工程に搬送するものであり、図示されないが、途中で
満玉と小玉を別ける(図7参照)。延伸機1から巻玉を
搬出するサイクルを第2インターバルT2といい、この
第2インターバルT2はSTSに対するコントローラ7
1で設定されている。
【0024】本発明では、前述の第2インターバルT
2、つまり、シャッター手段39が開閉する時間の間隔
を、第1インターバルT1よりも短くしたことに特徴が
ある。これにより、糸切れなどで満玉にされなかった小
玉を作業員が手作業で取り除く手間を省くことができ
る。
【0025】図2のフローチャート図において、仮撚機
のコントローラ70に対して所定長巻き上げ時間に相当
する第1インターバルT1を設定する(ステップ♯
1)。なお、この第1インターバルT1は、ホストコン
ピュータ72の機台の運転条件の設定から自動的に入力
される場合もある。同様に、搬送手段であるSTSのコ
ントローラ71に対して、搬送間隔である第2インター
バルT2を、第1インターバルT1より短くなるように
設定する(ステップ♯2)。この第1インターバルT1
も、ホストコンピュータ72の機台の運転条件の設定か
ら自動的に入力される場合もあり、その場合にはT2/
T1の割合は、ホストコンピュータ72が把握している
糸切れ発生率を考慮して自動的に演算してコントローラ
71に入力する。
【0026】延伸機の運転が開始されると(ステップ♯
3)、第2インターバルT2のカウントが開始される。
第2インターバルT2のタイムアウトになるまで、フロ
ーを繰り返し(ステップ♯4、NO)、第2インターバ
ルT2のタイムアウトになると(ステップ♯4、YE
S)、棚手段(シェルフ)の最前列にある巻玉がパッケ
ージシャッターの作動によって一斉排出される(ステッ
プ♯5)。そして、排出された機台一列分の巻玉は、搬
送手段であるSTSに移載され(ステップ♯6)、ST
Sの搬送台車の走行駆動によってトレイ循環装置のトレ
イ移載装置まで搬送される(ステップ♯7)。この間の
次の搬送までに、仮撚機の異常錘のオペレータによる点
検が行われる(ステップ♯8)。オペレータが延伸機の
各錘のランプのオンオフを点検する(ステップ♯9)。
ランプがオンであると(ステップ♯9、YES)、棚手
段(シェルフ)に残っている小玉を取り出す(ステップ
♯10)。取り出した錘については、リセットボタンを
オンにしてランプをオフにし(ステップ♯11)、機台
一列分の錘に対する全てのランプが消えると(ステップ
♯9、NO)、ステップ♯4に戻ってフローを繰り返
す。
【0027】つぎに、搬送間隔である第2インターバル
T2を、所定長の満玉形成時間の第1インターバルT1
より短くなるように設定することの意味を図3で説明す
る。図3において、T1は、先の満玉形成時から次の満
玉が形成され迄にかかる時間、すなわち、第1インター
バルを示しており、T2は、シャッター手段の開く時間
の間隔、すなわち、第2インターバルを示している。な
お、〜は各錘の番号を示している。
【0028】図4は、図3の経時変化表のように各錘
〜が作動したばあいの、パッケージシャッターオープ
ン時Bの直前の、シャッター手段39が開く前の各錘
〜の棚手段38の状態を示した図である。錘のよう
に、全く異常がないものは順調に満玉が次々形成されて
いる。錘および錘では、T2のあいだに小玉が1つ
形成されている。錘では、満玉が形成されたすぐあと
に小玉が排出されており、錘では、連続して2つの小
玉が形成され、錘では、満玉が形成されたあとに連続
して2つの小玉が形成され、錘では、満玉のあとしば
らくして小玉が形成され、錘では小玉が形成されたあ
としばらくして小玉が形成されている。シャッター手段
39が開くと、太線で示されている棚手段38の最先端
のもののみが搬送手段に排出される。したがって、搬送
直後の棚手段38において、錘〜では完全に巻玉
(満玉および小玉)が排出され、錘および錘で
は、小玉が1つ残り、錘では小玉が2つ残る。本発明
では、小玉が2つ以上残っている錘に関してのみ、警
報ランプLを発し、作業者の手作業による取り出しを行
わせる。従来では、小玉が1つ残る錘および錘
に関しても作業員の手作業を必要としてが、本発明では
必要としない。一斉搬出のインターバルが短縮されたた
め(第1インターバル折りも短い第2インターバルとな
ったため)、次の一斉搬出時に、満玉が形成されてない
場合があり、小玉が排出されて、調整がされるからであ
る。
【0029】次にこのような、第2インターバルの決定
方法の一例を説明する。この方法は、機台の糸切れ発生
率から計算により定める方法である。N個の錘を持つ延
伸機において、1時間に付きA回糸切れが発生し、A個
の小玉が形成されるとすると、糸切れ率は、A(個/時
×N)と表される。
【0030】
【表1】
【0031】糸切れ率をA(個/時×N)とすると、1
回の玉揚げ(H時間のあいだ)につき、小玉はA×H
(個/N)形成されている。糸切れは、各巻玉で均等に
発生し、巻玉の直径に関しても均等に発生するとして、
1回の玉揚げにつき、形成される全巻玉(満玉と小玉を
合わせた)数は、巻取中のものも合わると、次式のよう
になる。
【0032】
【表2】
【0033】つまり、H時間間隔でD回玉揚げすれば、
(N+A×H/2)×D(個)の巻玉ができる。一方、
STSは1回につきN個の巻玉を搬送する。したがっ
て、これら全ての巻玉をSTSで搬送するのに、Sn
(回)の搬送が必要であるとすると、 N×Sn =(N+A×H/2)×D (個) であり、 Sn=(N+A×H/2)×D/N=(1+A×H/2
N)×D である。一方、STS搬送のサイクル(第2インターバ
ル)をSt(時)とすると、STSがSn回搬送するの
に要する時間はSt×Sn(時)であり、そのあいだに
D回の玉揚げがH時間間隔で行われたことになるので、 St×Sn =D×H (時) したがって、(第2インターバル)をSt(時)は、 St=D×H/Sn=D×H/(1+A×H/2N)×
D=H/(1+A×H/2N) となる。
【0034】具体的には、 錘の数 N=216(個) 満管に要する時間(第1インターバル) H=6(時) 糸切れの発生率 2.5(個/時×216) とすると、 搬送サイクル(第2インターバル)Stは、 St=H/(1+A×H/2N)=5.8(時間) となる。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる延伸機の巻玉
搬出システムは、巻玉を一斉に搬出するインターバルを
短くしたので、小玉の搬出も自動にすることができ、作
業員の取り出しに必要な手間を殆ど省くことができる。
【0036】請求項2にかかる発明によると、機台の糸
切れ発生確率を考慮して、搬送間隔である第2インター
バルを短くしているため、搬送間隔が短くなることによ
る搬送効率の低下を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の延伸機の巻玉搬出システムのブロック
図である。
【図2】本発明の延伸機の巻玉搬出システムのフローチ
ャートである。
【図3】本発明の延伸機の巻玉搬出システムの経時変化
図である。
【図4】図3のシャッター手段オープン時Bの直前の棚
手段の状態を示す図である。
【図5】延伸仮撚機工場における巻玉搬送ラインの配置
図である。
【図6】延伸仮撚機の一錘の機器配置図である。
【図7】糸巻取制御装置の一実施例を示した側面図であ
る。
【図8】図7の玉揚装置の糸切断手段を示した平面図で
ある。
【図9】解撚張力の経時変化図である。
【符号の説明】
1 延伸仮撚機(巻玉加工機) 4 STS(スカイトレインシステム)搬送台車(搬送
手段) 5 STSを構成する各キャリア毎の昇降装置 38 棚手段 39 シャッター手段 40 キャリア(搬送手段) 49 巻取機構 52 ドッフィング装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 満玉となったとき又は糸に異常が発生し
    たときに玉揚げを行うドッフィング装置と、玉揚される
    巻玉を各錘毎に一時貯留する棚手段と、棚手段に貯留さ
    れた先頭の巻玉を一斉に排出するシャッター手段と、一
    斉に排出される巻玉を機外に搬送する手段と、前記ドッ
    フィング装置と前記シャッター手段と前記搬送手段との
    作動を制御する手段とを備え、前記制御手段は、前記搬
    送手段による搬送の第2インターバルを前記満玉が得ら
    れる第1インターバルよりも短く設定していることを特
    徴とする延伸機の巻玉搬出システム。
  2. 【請求項2】 前記第2インターバルを前記第1インタ
    ーバルより短くする割合は、機台の糸切れ発生確率を考
    慮して予め定められたものである請求項1記載の延伸機
    の巻玉搬出システム。
JP916397A 1997-01-21 1997-01-22 延伸機の巻玉搬出システム Expired - Fee Related JP2924838B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP916397A JP2924838B2 (ja) 1997-01-22 1997-01-22 延伸機の巻玉搬出システム
TW086112008A TW340104B (en) 1997-01-21 1997-08-21 A yarn ingot quality determination system and the transport system
EP97122442A EP0854107A1 (en) 1997-01-21 1997-12-18 Package grade determination system and package transfer system
KR1019970074314A KR19980070235A (ko) 1997-01-21 1997-12-26 패키지 품위 판별시스템 및 패키지 반송시스템

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP916397A JP2924838B2 (ja) 1997-01-22 1997-01-22 延伸機の巻玉搬出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10203728A JPH10203728A (ja) 1998-08-04
JP2924838B2 true JP2924838B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=11712956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP916397A Expired - Fee Related JP2924838B2 (ja) 1997-01-21 1997-01-22 延伸機の巻玉搬出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2924838B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10203728A (ja) 1998-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4763773A (en) Doffed package transporting apparatus
JPS61178375A (ja) 精紡機の管理システム
JP6230865B2 (ja) リング精紡機において製造された紡績コップを、後続の巻返し過程のために準備する方法
US4613091A (en) Cop transporting system for an automatic winder
JPS61217480A (ja) ボビン搬送システム
JPS62185682A (ja) 走行可能な操作装置を有するあや巻きボビン製造装置
US3768241A (en) Spin-wind system
CN111039075B (zh) 筒管处理装置、纱线卷绕设备及筒管处理方法
JPS629507B2 (ja)
EP0854107A1 (en) Package grade determination system and package transfer system
JP2924838B2 (ja) 延伸機の巻玉搬出システム
JP2800548B2 (ja) 光ファイバの自動スクリーニング装置
JP3186642B2 (ja) 仮撚工程の自動化システム
US5398878A (en) Method and apparatus for producing a predetermined number of full yarn packages on an automatic winder
JPH10203725A (ja) 巻玉製造搬送ラインにおける巻玉判別システム及び巻玉判別方法
JPH06227748A (ja) 巻糸体の処理システム
JPH01229825A (ja) チーズ製造方法及び装置
US5170955A (en) Textile winding machine having an operator accommodating package readying assembly
JPH0738297Y2 (ja) 自動ワインダーにおける玉揚パッケージの処理装置
JPS62175390A (ja) クリ−ルへのパツケ−ジ供給装置
JP2022084558A (ja) 紡績コップを準備する方法および準備装置
JPH07133507A (ja) 紡糸巻取機工場の管理システム
JPH0986798A (ja) 巻取管供給システム
JP2019043721A (ja) ボビン供給装置及び自動ワインダシステム
JPH0699084B2 (ja) 玉揚台車

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees