JP2923985B2 - Eeprom装置 - Google Patents

Eeprom装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はEEPROM装置に関し、特に書込み/消去用の電
圧を発生する回路を備えたEEPROM装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、この種のEEPROM装置においては、データの書
込み/消去用の電圧として外部供給電源(VCC)をチャ
ージポンプ系回路にて昇圧した電圧(通常VCC=5Vに対
し18V前後、以下、昇圧電圧という)がメモリセル及び
その周辺回路に供給されるようになっている。
従来、この種のEEPROM装置は、第5図に示すように、
書込み/消去に係る機能ブロックである、制御回路ブロ
ック1,書込み/消去制御回路2,及びチャージポンプ系回
路3に直接外部供給電源(VCC)を供給する構成となっ
ていた。
この回路の動作として、データの読出し時には、チャ
ージポンプ系回路3は動作せず、昇圧電圧VHは発生しな
い。
一方、書込み/消去動作時にはチャージポンプ系回路
3が動作して昇圧電圧VHがメモリセル及びその周辺回路
に供給される。
この動作は、チップ選択信号CE,出力イネーブル信号O
E,及び書込みイネーブルWEにより制御される。
ただし、この構成の場合、電源の投入/しゃ断時に、
チャージポンプ系回路3が誤って動作すると、昇圧電圧
VHが発生し、メモリセルに対しデータの誤書込み、誤消
去という問題が発生してしまう。この為、次のような誤
書込み防止対策が適用されている。
(1)書込みイネーブル信号▲▼入力端子に誘導さ
れる20ns程度のパルス性ノイズに対して制御回路ブロッ
ク1で書込み禁止とする。
(2)電源電圧VCCが2〜3V以下では、電圧検出して書
込みを禁止する。
(3)チップ選択信号▲▼,出力イネーブル信号▲
▼,書込みイネーブル信号▲▼のレベルを電源
投入/しゃ断時にあらかじめ固定しておくことで、論理
的に書込みを禁止する。
これら誤書込み防止対策は、基本的にはチャージポン
プ系回路3の動作を禁止するというものである。この場
合、一般的なEEPROM装置では、書込み/消去動作はその
モードに入ると自動的に内部制御で処理され、書込み動
作をしゃ断できるのは、電源供給をしゃ断する以外にな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のEEPROM装置は、書込み/消去に係る制
御回路ブロック1,書込み/消去制御回路2,及びチャージ
ポンプ系回路3に直接外部供給電源VCCを供給する構成
となっているので、誤動作防止対策が施こされているも
のの、電源の投入/しゃ断時の回路の応答速度や電源の
変化速度によっては、誤動作を防止することができない
という欠点がある。特に前述の誤書込み防止対策の
(2),(3)項が動作の応答速度と関係し、誤って書
込み動作に入ってしまい、完全な対策とはならない。
本発明の目的は、確実に誤書込み/誤消去を防止する
ことができるEEPROM装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のEEPROMは、書き込み消去動作時に供給される
電源電圧から書き込み消去用の昇圧電圧を発生させるチ
ャージポンプ系回路と、このチャージポンプ系回路の出
力を電源電圧が所定の電位に達するまでは非活性化状態
に固定する電源電圧検出制御手段とを有するEEPROM装置
において、前記電源電圧検出制御手段は、第1電極を電
源電圧の入力端子に接続し第2電極を前記チャージポン
プ系回路の電源電圧供給端子に接続する第1のMOSトラ
ンジスタと、前記電源電圧の入力端子と前記トランジス
タのオンオフ制御用電極との間に従属接続した第1およ
び第2のインバータ並びに前記第1のインバータの出力
端および接地電位間に接続された容量素子からなる遅延
回路とで構成することを特徴とする。
また、前記電源電圧検出制御手段は、第2のMOSトラ
ンジスタをさらに有し、このトランジスタの第1電極、
第2電極およびオンオフ制御用電極のうち、第1電極を
前記第1のMOSトランジスタの第2電極に接続し、第2
電極を接地電位に接続し、オンオフ制御用電極を前記第
1のインバータの出力端に接続することもできる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は第1の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
この実施例は、制御回路ブロック1の出力信号と書込
みイネーブル信号▲▼とにより書込み/消去動作を
制御する書込み/消去制御回路2と、この書込み/消去
制御回路2の出力信号により書込み/消去動作時に、供
給される電源の電圧を昇圧して書込み/消去用の昇圧電
圧VHを発生するチャージポンプ系回路3と、外部供給電
源(VCC)が直接供給され、チップ選択信号▲▼,
出力イネーブル信号▲▼により書込み/消去動作及
び読出し動作を含む各種動作の制御処理を行う制御回路
ブロック1と、外部供給電源の電圧VCCが制御回路ブロ
ック1の動作が確定する所定のレベルに達するまでは第
1のレベルにあり前記所定のレベルを越えると第2のレ
ベルとなる電源電圧検出信号VDを出力する電源電圧検出
回路4と、電源電圧検出信号VDが第2のレベルになると
書込み/消去制御回路2及びチャージポンプ系回路3に
外部供給電源(VCC)を伝達する電源伝達回路5とを有
する構成となっている。
次に、この実施例の動作について説明する。
制御回路ブロック1,書込み/消去制御回路2,及びチャ
ージポンプ回路3は第5図に示された従来のEEPROM装置
と同様の機能をもち同様の動作をするが、書込み/消去
制御回路2及びチャージポンプ回路3は電源伝達回路5
から電源が供給されたときのみ動作する。
電源電圧検出回路4は、外部供給電源の電圧VCCが予
め定められたレベル以上になると第2のレベルとなる電
源電圧検出信号VDを出力する。
電源伝達回路5は、例えばMOSトランジスタで形成さ
れ、電源電圧検出信号VDが第2のレベルになるとこのMO
Sトランジスタがオンとなり、外部供給電源(VCC)を書
込み/消去制御回路2及びチャージポンプ系回路3へ供
給する。
電源電圧検出信号VDが第2のレベルになるのは、制御
回路ブロック1の動作が確定し書込み/消去に係る制御
信号が確定するレベルに外部供給電源の電圧VCCが達し
たときである。
すなわち、制御回路ブロック1の動作及び制御信号が
確定してから書込み/消去制御回路2及びチャージポン
プ系回路3へ電源が供給されるので、電源投入時/しゃ
断時等における制御回路ブロック1の動作の不安定な期
間に書込み/消去制御回路2及びチャージポンプ系回路
3が動作することはなく、誤書込み/誤消去を防止する
ことができる。
なお、電源伝達回路5からの電源供給は後段のチャー
ジポンプ系回路3だけで、書込み/消去制御回路2へは
直接外部供給電源(VCC)を供給しても同様の効果が得
られる。
この誤書込み/誤消去は、通常、電源投入時に制御回
路ブロック1の動作が確定しないことにより発生するこ
とが多く、電源しゃ断時にはほぼ同時に全ての回路ブロ
ックの電源供給が停止するので比較的問題は少ない。
そこで、このポイントに重点をおいたのが第2の発明
である。
第2図は第2の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
この実施例は、制御回路ブロック1A内に第1図に示さ
れた書込み/消去制御回路2を統合し、電源伝達回路5
からの電源供給はチャージポンプ系回路3のみとし、か
つ電源伝達回路5の動作を、電源伝達制御回路6により
電源投入後、外部供給電源の電圧が所定のレベルに達し
た後にチャージポンプ系回路3へ電源が供給されるよう
に制御する構成となっている。
すなわちこの第2の発明は、電源投入後、チャージポ
ンプ系回路3への電源供給を遅らせることにより、制御
回路ブロック1Aの動作及びその制御信号が確定してから
チャージポンプ系回路3を動作させ、電源投入後の誤書
込み/誤消去を防止している。
第3図及び第4図はそれぞれこの実施例に適用される
電源伝達回路5,電源伝達制御回路6の第1及び第2の具
体例を示す回路図である。
第3図に示された回路は、電源伝達制御回路6をイン
バータI1,I2及びコンデンサC1で構成し、電源投入時、
外部供給電源の電圧VCCの立上りを遅らせて電源伝達回
路5のトランジスタT1をオンするようにしたものであ
る。
第4図に示された回路は、第3図に示された回路に更
にトランジスタT2を付加し、電源伝達回路5のトランジ
スタT1がオフ状態のとき電源伝達回路5の出力端、すな
わちチャージポンプ系回路3の電源供給端をトランジス
タT2のオン抵抗で終端し、チャージポンプ系回路3の電
源供給端にノイズが誘導されないようにしたものであ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、電源投入時等に外部供
給電源の電圧が、書込み/消去に係る制御回路ブロック
の動作が確定するレベルに達した後、書込み/消去用の
電圧を発生する回路ブロックへ電源を供給する構成とす
ることにより、制御回路ブロックの動作が確定していな
い外部供給電源の電圧のレベルでは書込み/消去用の電
圧を発生する回路ブロックは動作しないので、確実に誤
書込み/誤消去を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例を示すブロック図、第2
図は第2の発明の一実施例を示すブロック図、第3図及
び第4図はそれぞれ第2図に示された実施例の電源伝達
回路,電源伝達制御回路の第1及び第2の具体例を示す
回路図、第5図は従来のEEPROM装置の一例を示すブロッ
ク図である。 1,1A……制御回路ブロック、2……書込み/消去制御回
路、3……チャージポンプ系回路、4……電源電圧検出
回路、5……電源伝達回路、6,6A……電源伝達制御回
路、C1……コンデンサ、I1,I2……インバータ、T1,T2…
…トランジスタ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書込み/消去動作時に供給される電源電圧
    から書込み/消去用の昇圧電圧を発生させるチャージポ
    ンプ系回路と、このチャージポンプ系回路の出力を電源
    電圧が所定の電位に達するまでは非活性化状態に固定す
    る電源電圧検出制御手段とを有するEEPROM装置におい
    て、前記電源電圧検出制御手段は、第1電極を電源電圧
    の入力端子に接続し第2電極を前記チャージポンプ系回
    路の電源電圧供給端子に接続する第1のMOSトランジス
    タと、前記電源電圧の入力端子と前記トランジスタのオ
    ンオフ制御用電極との間に従属接続した第1および第2
    のインバータ並びに前記第1のインバータの出力端およ
    び接地電位間に接続された容量素子からなる遅延回路と
    で構成することを特徴とするEEPROM装置。
  2. 【請求項2】前記電源電圧検出制御手段は、第2のMOS
    トランジスタをさらに有し、このトランジスタの第1電
    極、第2電極およびオンオフ制御用電極のうち、第1電
    極を前記第1のMOSトランジスタの第2電極に接続し、
    第2電極を接地電位に接続し、オンオフ制御用電極を前
    記第1のインバータの出力端に接続する請求項1記載の
    EEPROM装置。
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