JP2923467B2 - 圧電トランスの支持装置 - Google Patents

圧電トランスの支持装置

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JP2923467B2
JP2923467B2 JP8071103A JP7110396A JP2923467B2 JP 2923467 B2 JP2923467 B2 JP 2923467B2 JP 8071103 A JP8071103 A JP 8071103A JP 7110396 A JP7110396 A JP 7110396A JP 2923467 B2 JP2923467 B2 JP 2923467B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を用いた
電圧変換器としての圧電トランスに係り、特に圧電トラ
ンスの支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスは、振動部に入力電圧を引
加することにより長手方向に機械的振動を発生させ、こ
の機械的振動を発電部において電圧に変換して出力する
ようにしたもので、巻線トランスと比較して薄く小型で
ある利点を有する。従来の圧電トランスの例として、特
開平5−21858号公報、特開平6−334234号
公報、特開平6−334235号公報、特開平6−34
2945号公報が挙げられる。
【0003】圧電トランスは機械的振動を伴うため、圧
電トランス単独では実用に供することができず、何らか
の支持装置が必要である。従来の圧電トランスの支持装
置としては、図12(A)及び図12(B)に示すよう
に、圧電トランス本体をプリント配線基板に固定する構
造がとられている。即ち、図12(A)及び図12
(B)に示すように、長方形状の基板200に取付開口
部206が穿設され、取付開口部206の幅方向Xおけ
る内壁面に、圧電トランス201の振動節部P1及びP
2に対応して支持突部202、203、204、205
が突設されている。これらの支持突部202、203、
204、205の間に圧電トランス201を挟持させて
支持するものである。
【0004】このように、支持突部202、203、2
04、205により、振動節部P1及びP2において支
持することにより圧電トランス201の振動モードに適
合する支持が可能とされていた。なお、従来の圧電トラ
ンスの支持装置の例として、特開平7−202288号
公報、特開平7−202289号公報等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧電ト
ランス101の振動周波数は、入力条件(駆動電圧
等)、出力条件(負荷等)あるいは温度変化等の環境条
件の変化に伴って変化することがある。振動周波数の変
化は振動節部P1、P2の物理的位置の変化を招来し、
当初設定した支持突部202、203、204、205
の位置では適合せず、振動を抑制して必要な性能が得ら
れないおそれがある。また、高出力電圧を得るために駆
動電圧(入力電圧)を上昇させた場合に、圧電トランス
201が許容値以上に振動して振動振幅が大きくなる
が、その場合、従来のように強固に固定支持する方式で
は、圧電トランス201を破損するおそれがあった。
【0006】一方、圧電トランスの構造、組立ての手
間、あるいは製造コスト等を考慮すると、部品点数を極
力削減することが好ましい。本発明の目的は、少ない部
品点数で、振動数の変化や駆動電圧の変化に対応して振
動節部を適度な自由度をもって支持することが可能な圧
電トランスの支持装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る圧電トラ
ンスの支持装置は、板状の圧電トランスを収納可能な収
納凹部を有し、可撓性又は弾性を有する薄板状部材から
なる第1の支持部材と、前記第1の支持部材の収納凹部
の開口部を塞ぎ、可撓性又は弾性を有する薄板状部材か
らなる第2の支持部材とを備え、前記第1の支持部材及
び/又は第2の支持部材の薄板状部材の一部を突出させ
て形成され、前記圧電トランスの振動節部に対応する位
置に弾性を有する支持突部が設けられ、この支持突部に
より前記圧電トランスの振動節部を挟持したものであ
る。この発明によれば、第1の支持部材と第2の支持部
とを各々形成する可撓性又は弾性を有する薄板状部材
の一部を突出させてなる支持突部によって圧電トランス
の振動節部に対応する位置が支持されるので、従来のよ
うな基板が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
また、このような支持部材のみの構造においても、弾性
を有する支持突部により圧電トランスの振動節部を支持
するので、振動節部を固定的に拘束して振動を抑制する
ことがなく、適当な自由度をもって支持することができ
る。その結果、高出力時における振動振幅の増大にも適
合することができ、圧電トランスの破壊を防止すること
ができる。また、環境条件等の変化による振動周波数の
変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、振
動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持するこ
とができる。
【0008】 本発明に係る圧電トランスの支持装置
は、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさを有
し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方
向の支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向の支
持突部を有し、弾性薄板状部材からなる第1の支持部材
と、前記第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板
状部材からなる第2の支持部材とを備え、前記第1の支
持部材もしくは第2の支持部材の少なくともいずれか一
の弾性薄板状部材の一部を突出させて弾性を有する支
持突部が形成され、この支持突部により前記圧電トラン
スの振動節部を挟持したものである。この発明によれ
ば、圧電トランスは、第1の支持部材に設けられた幅方
向支持突部及び長手方向支持突部によって圧電トランス
の幅方向及び長手方向が支持され、さらに、この第1の
支持部材と第2の支持部材の少なくとも一方の弾性薄板
状部材の一部を突出させて弾性を有する支持突部により
圧電トランスの振動節部を挟持支持されるので、従来の
ような基板が不要となり、部品点数の削減が可能とな
る。また、このような支持部材のみの構造においても、
弾性を有する節部支持突部により圧電トランスの振動節
部を支持するので、振動節部を固定的に拘束して振動を
抑制することがなく、適当な自由度をもって支持するこ
とができる。その結果、高出力時における振動振幅の増
大にも適合することができ、圧電トランスの破壊を防止
することができる。また、環境条件等の変化による振動
波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対して
も、振動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持
することができる。
【0009】本発明に係る圧電トランスの支持装置は、
板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に間隙
を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさを有し、
且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方向支
持突部及び長手方向端面に当接する長手方向支持突部を
有する弾性薄板状部材からなる第1の支持部材と、前記
第1の支持部材と対を成して貼着可能に対称的に形成さ
れ、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周囲に
間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさを有
し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する幅方
向支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向支持突
部を有する弾性薄板状部材からなる第2の支持部材とを
備え、前記第1及び第2の支持部材は、前記圧電トラン
スの振動節部に対応する位置に弾性を有する支持突部を
有し、この支持突部により前記圧電トランスの振動節部
を挟持したものである。この発明によれば、第1の支持
部材と第2の支持部材とは互いに対称的に形成され、そ
れぞれに形成された収納凹部内に圧電トランスが収納さ
れ、各支持突部によって弾性的に支持されるので、従来
のような基板が不要となり、部品点数の削減が可能とな
る。また、このような支持部材のみの構造においても、
弾性を有する節部支持突部により圧電トランスの振動節
部を支持するので、振動節部を固定的に拘束して振動を
抑制することがなく、適当な自由度をもって支持するこ
とができる。その結果、高出力時における振動振幅の増
大にも適合することができ、圧電トランスの破壊を防止
することができる。また、環境条件等の変化による振動
波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対して
も、振動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持
することができる。
【0010】本発明に係る圧電トランスの支持装置は必
要に応じて、第1及び第2の各支持部材が可撓性及び弾
性を有する薄板材で形成され、当該薄板材の各対応位置
を切起こした突片で前記各支持突部を形成するものであ
る。このように本発明によれば、可撓性且つ弾性を有す
る薄板材で第1及び第2の各支持部材を形成し、この各
支持部材の薄板材における対応位置を切起こした突片で
各支持突部を形成するようにしているので、打抜き等の
簡略な作業で支持部材を形成できることとなり、柔構造
で圧電トランスの振動節部をフレキシブルに支持して圧
電トランスの破壊を防止できると共に、生産性の向上、
コストの低減化、軽量化が図られる。
【0011】本発明係る圧電トランスの支持装置は必要
に応じて、圧電トランスの振動節部の一方に位置する支
持突部が当該一方の振動節部に当接して支持すると共
に、振動節部の他方に位置する支持突部が当該他方の振
動節部に対して間隙を有して遊嵌状態で支持するもので
ある。このように本発明によれば、圧電トランスを一方
の振動節部で当接支持し、他方の振動節部で遊嵌支持す
るようにしているので、振動節部を過度に抑制すること
なく、より自由な状態で圧電トランスの振動自体を利用
して振動節部に相当する正確な位置を適正に支持するこ
とができる。
【0012】本発明に係る圧電トランスの支持装置は必
要に応じて、前記第1の支持部材の長手方向における前
記収納凹部の端部近傍の一方の貼着部に前記第2支持部
材に向かって突出する第1の位置決め突部が設けられ、
前記第2の支持部材の長手方向における前記収納凹部の
端部近傍の他方の貼着部に前記第1支持部材に向かって
突出する第2の位置決め突部が設けられ、前記第1の支
持部材の他方の貼着部に前記第2の位置決め突部が嵌合
可能な第1の位置決め孔が形成され、前記第2の支持部
材の一方の貼着部に前記第1の位置決め突部が嵌合可能
な第2の位置決め孔が形成され、前記第1の位置決め突
部を前記第2の位置決め孔に嵌合し、且つ前記第2の位
置決め突部を前記第1の位置決め孔に嵌合して前記第1
の支持部材と第2の支持部材とを一体化したものであ
る。この発明によれば、位置決め突部及び位置決め孔が
第1の支持部材と第2の支持部材とで相互に対称的に形
成されるため、支持部材としては一つの種類で済み、部
品点数の削減、加工工程の省略が可能となる。また、弾
性を有する節部支持突部により圧電トランスの振動節部
を支持するので、振動節部を固定的に拘束して振動を抑
制することがなく、適当な自由度をもって支持すること
ができる。その結果、高出力時における振動振幅の増大
にも適合することができ、圧電トランスの破壊を防止す
ることができる。また、環境条件等の変化による振動波
数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に対して
も、振動を抑制することなく圧電トランスを適正に支持
することができる。
【0013】本発明に係る圧電トランスの支持装置は必
要に応じて、圧電トランスの長手方向端面と前記収納凹
部の長手方向内壁との間に、弾性を有する円弧状もしく
はリング状の圧接体が介在されて構成される。この発明
によれば、圧電トランスは振動時において当該圧電トラ
ンスの長手方向端部が振動節部を中心として円弧状に振
動するが、圧電トランスの長手方向端面と前記収納凹部
の長手方向内壁との間に弾性を有する円弧状もしくはリ
ング状の圧接体が介在されているため、圧電トランスの
長手方向端面が常に一定の押圧力で付勢され、適度な自
由度で良好に支持される。また、弾性を有する節部支持
突部により圧電トランスの振動節部を支持するので、振
動節部を固定的に拘束して振動を抑制することがなく、
適当な自由度をもって支持することができる。その結
果、高出力時における振動振幅の増大にも適合すること
ができ、圧電トランスの破壊を防止することができる。
また、環境条件等の変化による振動波数の変動に伴って
生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑制する
ことなく圧電トランスを適正に支持することができる。
【0014】本発明に係る圧電トランスの支持装置は、
板状の圧電トランスを収納可能な収納凹部を有する薄板
状部材からなる第1の支持部材と、前記第1の支持部材
の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部材からなる第2の支
持部材と、前記第1の支持部材もしくは第2の支持部材
の少なくともいずれか一方に配設され、当該圧電トラン
スの制御回路を収納する収納凹部と、前記第1の支持部
材もしくは第2の支持部材の少なくともいずれか一方
に、前記圧電トランスの振動節部に対応する位置に突出
させて配設され、弾性を有して形成される支持突部とを
備え、前記支持突部により前記圧電トランスの振動節部
を挟持したものである。この発明によれば、回路収納部
を有するので圧電トランスの駆動に必要な制御回路を当
該圧電トランスと一体化することができ、装置構成のの
コンパクト化が可能となる。また、弾性を有する節部支
持突部により圧電トランスの振動節部を支持するので、
振動節部を固定的に拘束して振動を抑制することがな
く、適当な自由度をもって支持することができる。その
結果、高出力時における振動振幅の増大にも適合するこ
とができ、圧電トランスの破壊を防止することができ
る。また、環境条件等の変化による振動波数の変動に伴
って生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑制
することなく圧電トランスを適正に支持することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。 (I) 第1の実施の形態 図1及び図2に、本発明の第1の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置は、1対の支持部材のうち、一方の
側の支持部材に圧電トランスの収納凹部を形成して略サ
ンドイッチ状に圧電トランスを挟持しようとするもので
ある。この圧電トランスの支持装置は、第1支持部材7
0と、この第1支持部材70と対をなす第2支持部材7
1と、板状に形成された圧電トランス85とからなる。
【0016】第1支持部材70は、ポリエステル系樹脂
等の可撓性あるいは弾性を有する薄板状の板体に形成さ
れ、中央部には圧電トランス85の幅方向及び長手方向
に適当な間隙を置いて圧電トランス85を収納可能な大
きさの収納凹部72が形成されている。収納凹部72の
底部には、圧電トランス85の振動節部またはその近傍
位置に当接可能に、第2支持部材71に向かって突出す
る半円筒状の節部支持突部75、76が形成され、これ
らの節部支持突部75、76は適当な弾性を有し、それ
らの先端が圧電トランス85の表面に線接触(または点
接触)で当接するようになっている。
【0017】収納凹部72の幅方向の内側面には、圧電
トランス85の振動節部またはその近傍位置に当接可能
に、互いに相対向する一対の幅方向支持突部79、80
及び81、82がそれぞれ形成され、幅方向支持突部7
9、80及び81、82は適当な弾性を有し、それらの
先端が圧電トランス85の表面に線接触(または点接
触)で当接するようになっている。
【0018】収納凹部72の長手方向内側面には、互い
に相対向する一対の長手方向支持突部83、84が形成
され、同様に、これらの長手方向支持突部83、84も
適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トランス85の
表面に線接触(または点接触)で当接するようになって
いる。第1支持部材70の長手方向における収納凹部7
2の両端部近傍位置(貼設部)には、位置決め孔73
B、74Bが穿設されている。また、第1支持部材70
の周縁部には、第1支持部材70の補強用のリブ111
が形成されている。
【0019】第2支持部材71はポリエステル系樹脂等
の可撓性あるいは弾性を有する薄板状の板体に形成さ
れ、圧電トランス85の振動節部またはその近傍位置に
当接可能に、第1支持部材70に向かって突出する節部
支持突部77、78が形成され、これらの節部支持突部
77、78は適当な弾性を有し、同様に、それらの先端
が圧電トランス85の表面に線接触(または点接触)で
当接するようになっている。第2支持部材71には、位
置決め孔73B、74Bに嵌合可能な位置決め突部73
A、74Aが突設されている。以上の第1支持部材70
及び第2支持部材71はフィルム状あるいはシート状の
板材を例えばプレス加工することにより形成される。そ
の他の加工方法としては、金型による射出成型を用いる
ことができる。
【0020】組立てに際しては、位置決め突部73A、
74Aを位置決め孔73B、74Bにそれぞれ嵌合する
と共に、互いの合わせ面を接着剤あるいは両面テープ等
による接着又は加熱等による溶着により一体化する。以
上の構成において、圧電トランス85は、収納凹部72
内に収納され、その内部において幅方向に幅方向支持突
部79、80及び81、82により挟持され、長手方向
において長手方向支持突部83、84により挟持され、
さらに、厚さ方向に節部支持突部75、76、77、7
8により弾性的(柔構造もしくは軟構造)で挟持される
ことになり、従来の基板を必要とすることなく、振動周
波数の変動に伴う振動節部位置に変動もしくは振動振幅
の増大に際してもフレキシブルに支持することができ、
振動節部を拘束して振動を無理に抑制したり、圧電トラ
ンス85を破壊することを防止することができる。
【0021】(II)第2の実施の形態 図3及び図4に、本発明の第2の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置は、1対の支持部材が対称的に構成
され、双方の支持部材のそれぞれに圧電トランスの収納
凹部を形成して略サンドイッチ状に圧電トランスを挟持
しようとするものである。この圧電トランスの支持装置
は、第1支持部材86と、この第1支持部材86と対を
なす第2支持部材87と、圧電トランス85とからな
る。
【0022】第1支持部材86は、ポリエステル系樹脂
等の可撓性あるいは弾性を有する薄板状の板体に形成さ
れ、中央部には圧電トランス85の幅方向及び長手方向
に適当な間隙を置いて圧電トランス85を収納可能な大
きさの収納凹部88が形成されている。収納凹部88の
底部には、圧電トランス85の振動節部またはその近傍
位置に当接可能に、第2支持部材87に向かって突出す
る半円筒状の節部支持突部92、94が形成され、これ
らの節部支持突部92、94は適当な弾性を有し、それ
らの先端が圧電トランス85の表面に線接触(または点
接触)で当接するようになっている。
【0023】収納凹部88の幅方向の内側面には、圧電
トランス85の振動節部またはその近傍位置に当接可能
に、互いに相対向する一対の幅方向支持突部96、97
及び98、99がそれぞれ形成されている。幅方向支持
突部96、97及び98、99は適当な弾性を有し、そ
れらが圧電トランス85の幅方向端面表面に線接触(ま
たは点接触)で当接するようになっている。収納凹部8
8の長手方向内側面には、互いに相対向する一対の長手
方向支持突部100、101が形成され、同様に、これ
らの長手方向支持突部100、101も適当な弾性を有
し、それらの先端が圧電トランス圧電トランス85の長
手方向端面に線接触(または点接触)で当接するように
なっている。
【0024】第1支持部材86の長手方向における収納
凹部88の一側端部の近傍位置(貼設部)には、第2支
持部材87側に向かって突出する位置決め突部90Aが
突設されており、この位置決め突部90Aは後述する第
2支持部材87の位置決め孔90Bに嵌合する位置に設
けられている。また、収納凹部88の他方側端部の近傍
位置(貼設部)には、位置決め孔91Bが穿設されてお
り、この位置決め孔91Bは後述する第2支持部材87
の位置決め突部91Aに嵌合する位置に設けられてい
る。なお、図示してないが、第1支持部材86の周縁部
には当該第1支持部材86の撓みを防止するための補強
用のリブ(図1(A)中の111を参照)を形成するの
が好ましい。
【0025】第2支持部材87は、第1支持部材86と
対称構造であり、即ち、第1支持部材86を逆向きにす
ることにより第2支持部材87となる。便宜上、各構成
要素には異なる符号を付すが、構成自体は第1支持部材
86と同一である。このように、対称構造とすることに
より、プレス加工あるいは射出成型する場合の金型が一
種類で済むので部品点数の削減、製造手間、製造コスト
の点で有利となる。第2支持部材87において、中央部
に圧電トランス85の幅方向及び長手方向に適当な間隙
を置いて圧電トランス85を収納可能な大きさの収納凹
部89が形成されている。
【0026】収納凹部89の底部には、圧電トランス8
5の振動節部またはその近傍位置に当接可能に、第1支
持部材86に向かって突出する半円筒状の節部支持突部
93、95が形成され、これらの節部支持突部93、9
5は適当な弾性を有し、それらの先端が圧電トランス8
5の表面に線接触(または点接触)で当接するようにな
っている。
【0027】収納凹部89の幅方向の内側面には、圧電
トランス85の振動節部またはその近傍位置に当接可能
に、互いに相対向する一対の幅方向支持突部(図3
(A)中の幅方向支持突部96、97及び98、99を
参照)がそれぞれ形成されている。収納凹部89の長手
方向内側面には、互いに相対向する一対の長手方向支持
突部102、103が形成され、同様に、これらの長手
方向支持突部102、103も適当な弾性を有し、それ
らの先端が圧電トランス85の長手方向端面に線接触
(または点接触)で当接するようになっている。
【0028】第2支持部材87の長手方向における収納
凹部89の他端部の近傍位置(貼設部)には、第1支持
部材86側に向かって突出する位置決め突部91Aが突
設されており、この位置決め突部91Aは第1支持部材
86の位置決め孔91Bに嵌合する位置に設けられてい
る。また、収納凹部89の一方の側端部の近傍位置(貼
設部)には、位置決め孔90Bが穿設されており、この
位置決め孔90Bは第1支持部材86の位置決め突部9
0Aに嵌合する位置に設けられている。
【0029】なお、図示してないが、第2支持部材87
の周縁部にも当該第2支持部材87の撓みを防止するた
めの補強用のリブ(図1(A)中の111を参照)を形
成するのが好ましい。以上の第1支持部材86及び第2
支持部材87はフィルム状あるいはシート状の板材を例
えばプレス加工あるいは射出成型を用いることができ
る。その他の加工方法としては、金型による射出成型を
用いることができる。
【0030】組立てに際しては、位置決め突部90A、
91A、位置決め孔90B、91Bをそれぞれ嵌合する
と共に、互いの合わせ面を接着剤あるいは両面テープ等
による接着又は加熱等による溶着により一体化する。以
上の構成において、圧電トランス85は、収納凹部8
8、89内に収納され、その内部において幅方向に幅方
向支持突部96〜99により挟持され、長手方向におい
て長手方向支持突部100〜103により挟持され、さ
らに、厚さ方向に節部支持突部92〜95により弾性的
(柔構造もしくは軟構造)で挟持されることになり、従
来の基板を必要とすることなく、振動周波数の変動に伴
う振動節部位置に変動もしくは振動振幅の増大に際して
もフレキシブルに支持することができ、振動節部を拘束
して振動を無理に抑制したり、圧電トランス85を破壊
することを防止することができる。
【0031】(III) 第3の実施の形態 図5及び図6に、本発明の第3の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置は、振動時における圧電トランス8
5の長手方向端部の変位を考慮して、常に良好な状態で
圧電トランス85の長手方向端部にテンションを与えつ
つ、支持し得る例を開示するものである。なお、基本的
な構造は第2の実施の形態(図3及び図4)と同様なの
で、異なる部分についてのみ以下に説明し、同一部分に
同一符号を付し、説明は第2の実施の形態の説明を援用
する。
【0032】この実施の形態において、圧電トランス8
5の長手方向における一方の端面と収納凹部88の長手
方向支持突部100及び第2支持部材87の104との
間に圧接体106のリング部107が介在され、同様
に、圧電トランス85の長手方向における他方の端面と
収納凹部88の長手方向支持突部101及び第2支持部
材87の長手方向支持突部103との間に圧接体108
のリング部109が介在されている。リング部107及
び109は、その形状からわかるように、圧電トランス
85の長手方向端面に圧接されるので圧電トランス85
の長手方向端面に適度なテンションを与えることにな
る。
【0033】振動時における圧電トランス85の長手方
向端部の変位は、各振動節部を中心として円弧状の軌跡
(図5(B)中においては上下方向に振動)を描くこと
になるが、圧電トランス85の長手方向端面には適度な
弾性をもったリング部107及び109が当接するた
め、圧電トランス85の長手方向端部の動きを拘束する
ことなく適度な自由度もって支持することができる。ま
た、常に良好な圧接状態を維持することができるので、
特に、例えばリング部107を圧電トランス85の長手
方向端面に形成される出力電極に接する電極とした場合
に、常に電気的に良好な接触を保つことができる。な
お、リング部107及び109は、フック状あるいは鉤
状に形成してもよい。その他の作用は第3の実施の形態
と同様である。
【0034】(IV)第4の実施の形態 図7及び図8に、本発明の第4の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置は、前記図1及び図2に記載の実施
の形態と同様に可撓性あるいは弾性を有する薄板状の板
体で形成される第1支持部材70、第2支持部材71で
圧電トランス85をサンドイッチ状に支持するものと
し、この第1支持部材70及び第2支持部材71に各々
形成される節部支持突片75A、76A、77A、78
A(図1及び図2においては75〜78に相当)、幅方
向支持突片79A、80A、81A、82A(図1及び
図2においては89〜82に相当)及び長手方向支持突
片83A、84A(図1及び図2においては83、84
に相当)を圧電トランス85の振動節部近傍の各対応位
置に切起こした状態で突出形成される点を異にする構成
である。
【0035】この長手方向支持突片83A、84A、幅
方向支持突片79A、80A、81A、82A、節部支
持突片75A、76A、77A、78Aは、第1支持部
材70及び第2支持部材71を打抜き加工、折曲げ加工
することにより形成される。その他の成型方法として、
この第1支持部材70及び第2支持部材71に樹脂材料
を用いた場合、金型による射出成型を用いることができ
る。また、この実施の形態において、各長手方向支持突
片83A、84A、幅方向支持突片79A、80A、8
1A、82A、節部支持突片75A、76A、77A、
78Aの各先端部はこれらの延在方向と所定角度をもっ
て曲げ起こされている。なお、長手方向支持突片83
A、84Aの折曲げ方向は、図8(A)に示す態様と逆
向きに突出させ、又はループ状に突出させるような構成
であってもよい。また、各先端部はこれらの延在方向に
延在させるのみで構成することもできる。
【0036】その結果、長手方向支持突片83A、84
A、節部支持突片75A、76A、77A、78Aの圧
電トランス85への当接部分が曲面状になるので当りが
緩やかなものとなり、振動節位置の変化が生じても多少
の位置ずれに対して柔軟に支持することが可能となる。
以上の構成において、長手方向支持突片83A、84
A、幅方向支持突片79A、80A、81A、82A、
節部支持突片75A、76A、77A、78Aが弾性を
有するため、振動節部は厚さ方向、幅方向及び長手方向
において柔構造(もしくは軟構造)で支持されることに
なり、振動周波数の変動に伴う振動節部位置に変動もし
くは振動振幅の増大に際してもフレキシブルに支持する
ことができ、振動節部を拘束して振動を無理に抑制した
り、圧電トランス85を破壊することを防止することが
できる。また、長手方向支持突片83A、84A、幅方
向支持突片79A、80A、81A、82A、節部支持
突片75A、76A、77A、78Aの成型に当たって
は、打抜き加工及び曲げ加工を採用することができるの
で、生産高率の向上、コストの低減化、軽量化が可能と
なる。
【0037】(V)第5の実施の形態 図9に、本発明の第5の実施の形態に係る圧電トランス
の支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電トランス
の支持装置は、振動節部の一方を支持する第1支持部材
70の節部支持突部76B及び第2支持部材71の節部
支持突部76Cの各先端と圧電トランス85の表面との
間に各間隙76C、76Eを置くように各節部支持突部
76D、76Eが形成され、かつ、長手方向支持突部8
4B、84C、及び83B、83Cが圧電トランス85
の長手方向端面との間に間隙84D、83Dを置くよう
に形成されている。これらの間隙84D、83Dの適正
長さは、起こり得る振動周波数の変化及び振動振幅の変
動幅を実験的経験的に求めて設定される。
【0038】このように圧電トランス85の振動節部の
一方及び長手方向をより柔構造で支持するため、振動周
波数の変動に伴う振動節部位置に変動もしくは振動振幅
の増大に際してもフレキシブルに支持することでき、振
動節部を拘束して振動を無理に抑制したり、圧電トラン
ス85を破壊することを防止することができる。即ち、
振動節部を予めこれに相当する位置として設定したとし
ても、圧電トランス85の厚み、幅、長さ等の比率によ
り前記予め設定した位置とは異なる場合がある。このよ
うな場合であっても圧電トランス85自体の振動を抑制
することなく所定の振動振幅で自由に支持し、特に節部
支持突部76B、76C及び長手方向支持突部84B、
84C、83B、83Cと圧電トランス85との間に各
々間隙76C、76E、84D、83Dを置くように形
成されていることから、圧電トランス85の振動によっ
てこの圧電トランス85の真の振動節部の位置が間隙を
形成されないで配設される節部支持突部75B、75C
に当接するように自然に移動して支持されることとな
る。
【0039】(VI)第6の実施の形態 図10に、本発明の第6の実施の形態に係る圧電トラン
スの支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電トラン
スの支持装置は、第3の実施の形態と同様に圧電トラン
ス85の長手方向端部の支持に適度なテンションを与え
るものであるが、それと同時に各入力電極及び出力電極
を併設した例を開示するものである。この実施の形態に
係る圧電トランスの支持装置では、支持部材として、収
納凹部88及び収納凹部89の他に支持基板113、1
15を用いた例を図示してあるが、支持装置そのものは
例えば第3の実施の形態に開示したものに適用すること
は可能であり、この実施の形態に限定されるものではな
い。
【0040】図9に示すように、一対の第1支持部材8
6及び第2支持部材87にはそれぞれ収納凹部88、8
9が形成されており、圧電トランス85の振動節部また
はその近傍位置に対応して節部支持突部92、93、9
4、95が形成されている。第1支持部材86と第2支
持部材87との間には支持基板113が介在され、収納
凹部88と89との間には支持基板115が介在されて
いる。支持基板115の対向する面には、互いに電気的
に絶縁状態で配線パターン116及び129が形成され
ている。
【0041】配線パターン116には節部支持突部92
と圧電トランス85の一方の(例えば、正側(+))入
力電極との間に介在するよう絶縁性シート(またはフィ
ルム)からなる電極支持突片117が延在されており、
この電極支持突片117に形成された配線パターン11
8の一方が接続部127において配線パターン116に
半田付け等により電気的に接続されており、電極支持突
片117の他方が節部支持突部92に圧接される形で圧
電トランス85の一方の入力電極119に電気的に接し
ている。
【0042】同様に、配線パターン129には節部支持
突部93と圧電トランス85の他方の(例えば、負側
(−))入力電極との間に介在するよう絶縁性シート
(またはフィルム)からなる電極支持突片123が延在
されており、この電極支持突片123に形成された配線
パターン124の一方が接続部128において配線パタ
ーン129に半田付け等により電気的に接続されてお
り、配線パターン124の他方が節部支持突部93に圧
接される形で圧電トランス85の他方の入力電極125
に電気的に接している。
【0043】指示基板113の表面に形成された配線パ
ターン114に、支持突片120の基端部が半田付け等
により電気的に接続され、支持突片120の先端部が円
弧状に曲げられて圧電トランス85の出力電極122に
電気的に接触している。支持突片120と出力電極12
2の接触部121は圧接状態のままとするか、あるいは
半田付けにより固定してもよい。なお、圧電トランス8
5の長手方向他端部と支持基盤115との間に指示突片
126を装着して付勢してもよい。また、指示突片12
0は破線で示すようにリング状とし、図5(B)に示す
ような態様とすることもできる。
【0044】このように、正負の入力電極及び出力電極
への電気配線パターンを併設することで、組立てと同時
に必要な配線が行われるので組み立て工ての簡略化が可
能となる。なお、第1支持部材86及び第2支持部材8
7は、安価で加工性のよいポリエステル樹脂等が用いら
れ、特に耐熱性は必要とされない。これに対して、電極
支持突片117、123も樹脂フィルム(またはシー
ト)で形成されるが、半田付けが行われるので加工性よ
りも耐熱性が必要とされるので、多少高価ではあるが、
例えばポリイミド樹脂等の耐熱性樹脂又は銅薄板材等を
用いることが好ましい。
【0045】(VII) 第7の実施の形態 図11に、本発明の第7の実施の形態に係る圧電トラン
スの支持装置を示す。この実施の形態に係る圧電トラン
スの支持装置は、圧電トランス85の駆動回路あるいは
制御回路等の各種の付帯回路を収納可能な収納凹部を併
設して圧電トランス85と駆動回路あるいは各種回路と
の一体化を図った例を開示するものである。なお、基本
的な構造は第1の実施の形態に係る圧電トランスの支持
装置(図1及び図2)と同様なので、異なる部分につい
てのみ以下に説明し、同一の部分には同一の符号を付し
てその詳細な説明は省略する。
【0046】この実施の形態において、第1支持部材7
0には回路基板147を収納する回路収納部141が形
成され、回路収納部141の内部に駆動回路あるいは各
種の回路を構成する回路素子148がマウントされた回
路基板147が収納され、回路収納部141内の空間部
には必要に応じて樹脂151が充填される。符号149
は回路素子148からなる回路と圧電トランス85の出
力電極間を接続する配線、150はに外部回路との接続
用の配線を示している。このように、本実施の形態によ
れば、従来の基板によることなく必要な強度を確保し、
第1支持部材70と第2支持部材71により圧電トラン
ス85を支持できるばかりでなく、回路基板147をも
支持することができ、また圧電トランスの支持装置とし
てのコンパクト化が達成される。
【0047】(VIII) 応用例 本発明の範囲は上記各実施の形態に限定されるものでは
なく、下記の如く種々の変形または応用が可能である。
即ち、以上の各実施の形態では、振動節部が二つ発生す
るタイプの圧電トランスを例にして説明したが、本発明
は他の振動パターンを有するタイプの圧電トランス、例
えば3次ローゼン(振動節部が三つ発生する)タイプの
圧電トランス等にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来のよ
うな基板が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
また、このような支持部材のみの構造においても、高出
力時における振動振幅の増大にも適合することができ、
圧電トランスの破壊を防止することができる。また、環
境条件等の変化による振動波数の変動に伴って生じる振
動節部位置の変動に対しても、振動を抑制することなく
圧電トランスを適正に支持することができる効果を奏す
る。また、本発明によれば、圧電トランスは、従来のよ
うな基板が不要となり、部品点数の削減が可能となる。
また、このような支持部材のみの構造においても、高出
力時における振動振幅の増大にも適合することができ、
圧電トランスの破壊を防止する効果を有する。また、環
境条件等の変化による振動波数の変動に伴って生じる振
動節部位置の変動に対しても、振動を抑制することなく
圧電トランスを適正に支持するという効果を有する。ま
た、本発明によれば、従来のような基板が不要となり、
部品点数の削減が可能となる効果を有する。また、この
ような支持部材のみの構造においても、高出力時におけ
る振動振幅の増大にも適合することができ、圧電トラン
スの破壊を防止する効果を有する。また、環境条件等の
変化による振動波数の変動に伴って生じる振動節部位置
の変動に対しても、振動を抑制することなく圧電トラン
スを適正に支持するという効果を有する。また、本発明
によれば、可撓性且つ弾性を有する薄板材で第1及び第
2の各支持部材を形成し、この各支持部材の薄板材にお
ける対応位置を切起こした突片で各支持突部を形成する
ようにしているので、打抜き等の簡略な作業で支持部材
を形成できることとなり、柔構造で圧電トランスの振動
節部をフレキシブルに支持して圧電トランスの破壊を防
止できると共に、生産性の向上、コストの低減化、軽量
化が図られるという効果を有する。また、本発明によれ
ば、圧電トランスを一方の振動節部で当接支持し、他方
の振動節部で遊嵌支持するようにしているので、振動節
部を過度に抑制することなく、より自由な状態で圧電ト
ランスの振動自体を利用して振動節部に相当する正確な
位置を適正に支持するという効果を有する。また、本発
明によれば、支持部材は一つの種類で済み、部品点数の
削減、加工工程の省略が可能となる効果を有する。ま
た、高出力時における振動振幅の増大にも適合すること
ができ、圧電トランスの破壊を防止する効果を有する。
また、環境条件等の変化による振動波数の変動に伴って
生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑制する
ことなく圧電トランスを適正に支持するという効果を有
す。また、本発明によれば、圧接体によって圧電トラン
スの長手方向端面が常に一定の押圧力で付勢され、適度
な自由度で良好に支持できるという効果を有する。ま
た、高出力時における振動振幅の増大にも適合すること
ができ、圧電トランスの破壊を防止するという効果を有
する。また、環境条件等の変化による振動波数の変動に
伴って生じる振動節部位置の変動に対しても、振動を抑
制することなく圧電トランスを適正に支持するという効
果を有する。また、本発明によれば、回路収納部によっ
て圧電トランスの駆動に必要な制御回路を当該圧電トラ
ンスと一体化することができ、装置構成ののコンパクト
化が可能となる。また、高出力時における振動振幅の増
大にも適合することができ、圧電トランスの破壊を防止
するという効果を有する。また、環境条件等の変化によ
る振動波数の変動に伴って生じる振動節部位置の変動に
対しても、振動を抑制することなく圧電トランスを適正
に支持するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置の平面図である。(B)は図1
(A)に記載の第1の実施の形態に係る圧電トランスの
支持装置のL−L断面図である。
【図2】(A)は図1(A)に記載の実施の形態に係る
圧電トランスの支持装置のM−M断面図である。(B)
は第1の実施の形態に係る圧電トランスの支持装置の正
面図である。(C)は第1の実施の形態に係る圧電トラ
ンスの支持装置の側面図である。
【図3】(A)は本発明の第2の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置の平面図である。(B)は図3
(A)に記載の第2の実施の形態に係る圧電トランスの
支持装置のN−N断面図である。
【図4】(A)は図3(A)に記載の第2の実施の形態
に係る圧電トランスの支持装置のO−O断面図である。
(B)は第2の実施の形態に係る圧電トランスの支持装
置態に係る圧電トランスの支持装置の正面図である。
(C)は第2の実施の形態に係る圧電トランスの支持装
置の側面図である。
【図5】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置の平面図である。(B)は図5
(A)に記載の第3の実施の形態に係る圧電トランスの
支持装置のP−P断面図である。
【図6】(A)は図5(A)に記載の第3の実施の形態
に係る圧電トランスの支持装置のQ−Q断面図である。
(B)は第3の実施の形態に係る圧電トランスの支持装
置の正面図である。(C)は第3の実施の形態に係る圧
電トランスの支持装置の側面図である。
【図7】(A)は本発明の第4の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置の平面図である。(B)は本発明の
第4の実施の形態に係る圧電トランスの支持装置の背面
図である。
【図8】(A)は図7(A)に記載の第4の実施の形態
に係る圧電トランスの支持装置のR−R断面図である。
(B)は図5(A)に記載の第4の実施の形態に係る圧
電トランスの支持装置のS−S断面図である。
【図9】(A)は本発明の第5の実施の形態に係る圧電
トランスの支持装置の横断面図である。(B)は本発明
の第5の実施の形態に係る圧電トランスの支持装置の縦
断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る圧電トラン
スの支持装置の断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る圧電トラン
スの支持装置の断面図である。
【図12】(A)は従来の圧電トランスの支持装置の要
部を示す平面図である。(B)は従来の圧電トランスの
支持装置の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
70、86 第1支持部材 71、87 第2支持部材 72 収納凹部 73、74 位置決め突部 75、76、76B、76C、76D、76E、77、
78 節部支持突部 79、80、81、82 幅方向支持突部 83、84、84B、84C、、100、101、10
2、103、104、 76C、76E、84D、8
3D 間隙 105 長手方向支持突部 83D、84D 間隙 85 圧電トランス 88、89 収納凹部 90 91 位置決め突部 92、節部支持突部93、94、95 96 97、98、99 幅方向支持突部 106、108 圧接体 107、109 リング部 110 駆動回路 111 リブ 113、115 基板 114、116、118、119、124、125、1
29 配線パターン 117、123 電極支持突片 120 支持突片 121 当接部 126 支持突片 127、128 接続部 141 回路収納凹部 147 回路基板 148 回路素子 149、150 配線 151 充填樹脂

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の圧電トランスを収納可能な収納凹
    部を有し、可撓性又は弾性を有する薄板状部材からなる
    第1の支持部材と、 前記第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぎ、可撓性
    又は弾性を有する薄板状部材からなる第2の支持部材と
    を備え、 前記第1の支持部材及び/又は第2の支持部材の薄板状
    部材の一部を突出させて形成され、前記圧電トランスの
    振動節部に対応する位置に弾性を有する支持突部が設け
    られ、この支持突部により前記圧電トランスの振動節部
    を挟持したことを特徴とする圧電トランスの支持装置。
  2. 【請求項2】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手方
    向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な
    大きさを有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当
    接する幅方向の支持突部及び長手方向端面に当接する長
    手方向の支持突部を有し、弾性薄板状部材からなる第1
    の支持部材と、 前記第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部
    材からなる第2の支持部材とを備え、 前記第1の支持部材もしくは第2の支持部材の少なくと
    もいずれか一方の弾性薄板状部材の一部を突出させて弾
    性を有する支持突部が形成され、この支持突部により前
    記圧電トランスの振動節部を挟持したことを特徴とする
    圧電トランスの支持装置。
  3. 【請求項3】 板状の圧電トランスの幅方向及び長手方
    向の周囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な
    大きさを有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当
    接する幅方向の支持突部及び長手方向端面に当接する長
    手方向の支持突部を有する弾性薄板状部材からなる第1
    の支持部材と、 前記第1の支持部材と対を成して貼着可能に対称的に形
    成され、板状の圧電トランスの幅方向及び長手方向の周
    囲に間隙を存して当該圧電トランスを収納可能な大きさ
    を有し、且つ前記圧電トランスの幅方向端面に当接する
    幅方向の支持突部及び長手方向端面に当接する長手方向
    の支持突部を有する弾性薄板状部材からなる第2の支持
    部材とを備え、 前記第1及び第2の支持部材は、前記圧電トランスの振
    動節部に対応する位置に弾性を有する支持突部を有し、
    この支持突部により前記圧電トランスの振動節部を挟持
    したことを特徴とする圧電トランスの支持装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の
    圧電トランスの支持装置において、 前記第1及び第2の各支持部材が可撓性及び弾性を有す
    る薄板材で形成され、当該薄板材の各対応位置を切起こ
    した突片で前記各支持突部を形成することを特徴とする
    圧電トランスの支持装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至4のいずれかに記載の
    圧電トランスの支持装置において、 前記圧電トランスの振動節部の一方に位置する支持突部
    が当該一方の振動節部に当接して支持すると共に、振動
    節部の他方に位置する支持突部が当該他方の振動節部に
    対して間隙を有して遊嵌状態で支持することを特徴とす
    る圧電トランスの支持装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至5のいずれかに記載の
    圧電トランスの支持装置において、 前記第1の支持部材における前記収納凹部の端部近傍の
    一方の貼着部に前記第2支持部材に向かって突出する第
    1の位置決め突部が設けられ、前記第2の支持部材の前
    記収納凹部の端部近傍の他方の貼着部に前記第1支持部
    材に向かって突出する第2の位置決め突部が設けられ、
    前記第1の支持部材の他方の貼着部に前記第2の位置決
    め突部が嵌合可能な第1の位置決め孔が形成され、前記
    第2の支持部材の一方の貼着部に前記第1の位置決め突
    部が嵌合可能な第2の位置決め孔が形成され、 前記第1の位置決め突部を前記第2の位置決め孔に嵌合
    し、且つ前記第2の位置決め突部を前記第1の位置決め
    孔に嵌合して前記第1の支持部材と第2の支持部材とを
    一体化したことを特徴とする圧電トランスの支持装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の圧電
    トランスの支持装置において、 圧電トランスの長手方向端面と前記収納凹部の長手方向
    内壁との間に、弾性を有する円弧状もしくはリング状の
    圧接体が介在されていることを特徴とする圧電トランス
    の支持装置。
  8. 【請求項8】 板状の圧電トランスを収納可能な収納凹
    部を有する薄板状部材からなる第1の支持部材と、 前記第1の支持部材の収納凹部の開口部を塞ぐ薄板状部
    材からなる第2の支持部材と、 前記第1の支持部材もしくは第2の支持部材の少なくと
    もいずれか一方に配設され、当該圧電トランスに関連す
    る各種付帯回路を収納する収納凹部と、 前記第1の支持部材もしくは第2の支持部材の少なくと
    もいずれか一方に、前記圧電トランスの振動節部に対応
    する位置に突出させて配設され、弾性を有して形成され
    る支持突部とを備え、 前記支持突部により前記圧電トランスの振動節部を挟持
    したことを特徴とする圧電トランスの支持装置。
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