JP2922930B2 - ヒダントイン誘導体及びその用途 - Google Patents

ヒダントイン誘導体及びその用途

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JP2922930B2 JP1242301A JP24230189A JP2922930B2 JP 2922930 B2 JP2922930 B2 JP 2922930B2 JP 1242301 A JP1242301 A JP 1242301A JP 24230189 A JP24230189 A JP 24230189A JP 2922930 B2 JP2922930 B2 JP 2922930B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はヒダントイン誘導体及びその用途、殊に糖尿
病合併症の予防及び治療剤としての用途に係る。
(従来の技術) 経口投与において有効性を示す糖尿病薬については従
来から種々の研究がなされてきており、その結果として
スルホニルウレア剤、メゾ蓚酸塩剤、グアニジン誘導体
等が開発され、臨床使用されるに至っている。
しかしながら、これらの薬剤は、いずれも、過血糖に
対する対症療法剤に過ぎない。尚、糖尿病に関しては特
殊な且つ慢性的な合併症、例えば糖尿病性白内障、糖尿
病性神経障害、糖尿病性網膜症等が発生する場合がある
が、これらの合併症に対する有好的な治療剤は殆どな
く、従って確実な治療法は確立されていないと云っても
過言ではないのが実情である。
従って、糖尿病に伴う上記の難治性疾患の治療に有効
な薬剤を開発するための研究が鋭意なされてきたが、未
だ成功例は殆どない。これらの研究の一環として、例え
ばアルドース還元酵素阻害物質に関する探索がある。即
ち、アルドース還元酵素はヒト及び他の動物においてア
ルドース、例えばグルコースやガラクトースを還元して
対応するポリオールに、例えばソルビトールやガラクチ
トールに変ずる酵素であって、この酵素の作用により生
成したソルビトールやガラクチトールが糖尿病患者やガ
ラクトース血症患者の水晶体、末梢神経、腎臓等に蓄積
した場合に、上述の難治性合併症疾患の発現することが
既に知られていたからである["Jap.J.Opthamol."第20
巻、第399頁(1976年);"Int.Congr.Ser.Excerpta Me
d."第403巻、第594頁(1977年);"Metabolism"第28巻、
第456頁(1979年)]。
尚、本発明者等もアルドース還元酵素阻害物質につい
て研究を重ねてきており、その結果、ヒダントイン誘導
体が有効であることを見出して、その旨の特許出願をな
している(特開昭61−200991号、同63−57588号及び同6
3−126881号公報参照)。
(発明が解決しようとする問題点乃至発明の目的) 本発明は、上記の公開特許公報に開示されている発明
と関連する研究の継続研究の成果として開発されるに至
ったものであり、更に新たなアルドース還元酵素阻害物
質を提供し、これによって、ソルビトールやガラクチト
ールの体内における蓄積を阻止し、延いては難治性疾患
である糖尿病合併症の予防や治療を可能にすることを主
たる目的としている。
本発明の副次的な目的は毒性が低く、従って使用安全
性に優れたアルドース還元酵素阻害物質を提供すること
にある。
(問題点を解決し、目的を達成する手段及び作用) 本発明によれば、上記の目的は、基本的には一般式 [式中Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はア
ルコキシ基を意味し、Yは酸素原子又は硫黄原子を意味
し、Zは基−NH−R1(R1は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、フェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、
置換ナフチル基、ピリジル基、フリル基又はチエニル基
を意味する)又は基−OR2(R2は水素原子、アルキル
基、フェニル基又は置換フェニル基を意味する)を意味
する] にて示されるヒダントイン誘導体によって達成される。
何故ならは、上記の一般式(I)にて示されるヒダン
トイン誘導体はアルドース還元酵素阻害活性が高く、従
って薬理作用において優れており且つ毒性が極めて低
く、従って使用安全性に優れていることが判明するに至
ったからである。
一般式(I)にて示されるヒダントイン誘導体におい
て、ハロゲン原子としては弗素、塩素、臭素及び沃素が
あるが、弗素が殊に好ましい。アルキル基とは直鎖状、
枝鎖状又は環状アルキル基を意味し、直鎖状アルキル基
としては炭素数1−10のアルキル基、例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、n−ブチル等を例示することがで
き、枝鎖状アルキル基としては、例えばイソプロピル、
イソブチル、tert−ブチル等を例示することができ、環
状アルキル基としては炭素数3以上のもの、例えばシク
ロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル等を例示す
ることができる。アルコキシ基としてはメトキシ、エト
キシ等を例示することができる。アルケニル基としては
例えばアリル等を挙げることができる。置換フェニル基
及び置換ナフチル基の置換基としては弗素、塩素、臭素
等のハロゲン原子、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ
基を挙げることができ、これらの置換基の数は1以上で
あることができる。
一般式(I)にて示されるヒダントイン誘導体は、次
の反応式で示される方法により製造することができる。
(式中、X、Y、R1及びR2は前記の意味を有し、Aは塩
素原子、メトキシ基又はN−プロポキシ基を意味する) 即ち、一般式(I)にて示される化合物は、式(II)
にて示される化合物(前記の特開昭63−57588又は同63
−250373号公報に記載の方法により製造することができ
る)から出発して、自体公知の方法により酸クロライド
に変換するか、又はメチルエステル又はn−プロピルエ
ステル(前記の特開昭63−250373号公報に記載の方法に
より製造することができる)に変換し、次いで式IVにて
示されるヒドラジン誘導体又は式Vにて示されるアミン
と反応させることにより製造することができる。
(医薬とする場合の剤型及び投与量) 本発明によるヒダントイン誘導体を有効成分として用
い製剤化する場合の剤型に格別な制限はなく、従って錠
剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、坐剤のような固
形製剤になすことも、溶液剤、乳剤のような液状製剤に
なすこともでき、これらの製剤化は常法により行うこと
ができる。
本発明によるヒダントイン誘導体の投与量は、その種
類、剤型、疾患の程度、患者の年齢等に依存するが、一
般的には成人に対して1日当り1−500mg程度が適当で
ある。
(実施例等) 次に、製造例、薬効薬理試験例及び製剤例により本発
明を更に詳細に説明する。
製造例1 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボヒ
ドラジド (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボン
酸n−プロピルエステル30.0g(93.1mmol)をエタノー
ル600mlに溶解し、この溶液に抱水ヒドラジン46.6g(0.
931mol)を添加し、アルゴン気流下で2時間加熱還流
し。反応終了後に、減圧下に溶媒を留去し、残渣に飽和
食塩水100mlを添加し、酢酸エチル(300ml×6)により
抽出した。酢酸エチル層を採取して水洗し、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥後、減圧下に溶媒を留去させて粗結晶
を17.3g得た(収率63.1%)。
エタノール(900ml)から再結晶させることにより無
色針状晶として標題化合物を12.8g得た(収率46.7
%)。
融点:277−278℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 294(M+,ベースピーク), 235(M−CONHBNH2),1921 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.13 (1H,dd,J=14.2,12.4Hz,C3α−H) 2.40 (1H,dd,J=14.2,2.4Hz,C3β−H) 4.39 (2H,s,NH2) 5.10 (1H,dd,J=12.4,2.4Hz,C2−H) 6.9−7.2 (3H,m,Ar−H) 8.38 (1H,s,3′−NH) 9.59 (1H,s,-CONHNH2) 11.00 (1H,s,1′−NH) ▲[α]25 D▼:+139°(c1.0,メタノール) 製造例2 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−(N′−
メチル)カルボヒトラジド (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピ
ロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボ
ン酸n−プロピルエステル30.0g(93.1mmol)をn−プ
ロパノール800mlに溶解し、この溶液にメチルヒドラジ
ン44.2g(0.931mol)を添加し、アルゴン気流下で18時
間加熱還流した。反応終了後に、減圧下に反応溶液を濃
縮して半量となし、析出した結晶を濾別した。減圧下で
濾液を更に濃縮し、残渣に水100mlを添加し、析出した
結晶を濾取し、減圧下に乾燥することにより、無色結晶
として標題化合物を20.3g得た(収率70.9%)。
融点:276−278℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 308(M+),278(M−NHMe),235(M−CONHMe),192
(ベースピーク)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.12 (1H,dd,J=13.7,12.7Hz,C3α−H) 2.41 (1H,dd,J=13.7,2.4Hz,C3β−H) 2.47 (3H,s,−NHMe) 4.97 (1H,brs,−NHMe) 5.09 (1H,dd,J=12.2,2.4Hz,C2−H) 6.9−7.2 (3H,m,Ar−H) 8.39 (1H,s,3′−NH) 9.85 (1H,s,−CONHNH−) 11.02 (1H,s,1′−NH) ▲[α]25 D▼:+137°(c1.0,メタノール) 製造例3 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−(N′−
フェニル)カルボヒドラジド (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピ
ロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボ
ン酸20.0g(71.4mmol)を塩化チオニル24.9ml(3.57mo
l)中に添加し、22時間加熱還流した。次いで、減圧下
に過剰の塩化チオニルを留去することにより(2S,4S)
−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ[クロマン
−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボン酸クロライ
ドの粗結晶を定量的に得た。
この酸クロライドをN,N−ジメチルホルムアミド200ml
に溶解し、この溶液にフェニルヒドラジン15.6g(0.143
mol)及びトリエチルアミン14.4g(0.143mol)を添加し
て25℃で18時間攪拌した。反応混合物に蒸留水600mlを
添加し、酢酸エチル(400ml×3)にて抽出した。酢酸
エチル層を採取して水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾
燥し、減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノ
ール=20:1)により精製して無色粉末を21.3g得た(収
率80.6%)。
この粉末を50%エタノールから再結晶することによ
り、無色針状晶として標題化合物を17.4g得た(収率65.
9%)。
融点:254-255℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 370(M+),307,278(M−NHPh), 235(M−CONHNHPh),192(ベースピーク)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.19 (1H,dd,J=13.7,12.2Hz,C3α−H) 2.52 (1H,dd,J=13.7,2.4Hz,C3β−H) 5.20 (1H,dd,J=12.2,2.4Hz,C2−H) 6.7−6.8 (5H,m,Ar−H) 6.9−7.2 (3H,m,Ar−H) 7.84 (1H,s,−CONHNHPh) 8.39 (1H,s,3′−NH) 10.25 (1H,s,−CONHNHPh) 11.02 (1H,s,1′−NH) ▲[α]25 D▼:+130°(c1.0,メタノール) 製造例4 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−(N′−
4−クロフェニル)カルボヒドラジド 製造例3に記載の方法と同様にして、但しフェニルヒ
ドラジンの代わりに4−クロロフェニルヒドラジンを2
0.4g(0.143mol)用いることにより標題化合物を21.7g
得た(収率75.1%)。
融点:169−171℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 404(M+),192(ベースピーク)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.19 (1H,dd,J=13.7,12.2Hz,C3α−H) 2.50 (1H,dd,J=13.7,2.4Hz,C3β−H) 5.26 (1H,dd,J=12.2,2.4Hz,C2−H) 6.9−7.2 (3H,m,Ar−H) 7.18 (2H,d,J=8.8Hz,Ar−H) 8.00 (1H,s,−CONHNH−) 8.36 (1H,s,3′−NH) 10.27 (1H,s,−CONHNH−) 11.01 (1H,s,1′−NH) ▲[α]25 D▼:+121°(c1.0,メタノール) 製造例5 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−(N′−
4−メトキシフェニル)カルボヒトラジド 製造例3に記載の方法と同様にして、但しフェニルヒ
ドラジンの代わりに4−メトキシフェニルヒドラジンを
19.7g(0.143mol)用いることにより標題化合物を22.3g
得た(収率78.0%。
融点:154−157℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 400(M+),137(ベースピーク)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.22 (1H,dd,J=13.7,12.2Hz,C3α−H) 2.50 (1H,dd,J=13.7,2.4Hz,C3β−H) 5.23 (1H,dd,J=12.2,2.4Hz,C2−H) 6.6−7.2 (7H,m,Ar−H) 7.51 (1H,d,J=3.0Hz,−CONHNH−) 8.38 (1H,s,3′−NH) 10.22 (1H,d,J=3.0Hz,−CONHNH−) 11.03 (1H,s,1′−NH) ▲[α]25 D▼:+127°(c1.0,メタノール) 製造例6 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−(N′−
1−ナフチル)カルボヒドラジド 製造例3に記載の方法と同様にして、但しフェニルヒ
ドラジンの代わりに1−ナフチルヒドラジンを20.4g
(0.143mol)用いることにより標題化合物を22.7g得た
(収率75.8%)。
融点:285−288℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 420(M+),143(ベースピーク)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.27 (1H,dd,J=13.7,12.2Hz,C3α−H) 2.55 (1H,dd,J=13.7,2.4Hz,C3β−H) 5.36 (1H,dd,J=12.2,2.4Hz,C2−H) 6.7−8.2 (10H,m,Ar−H) 8.34 (1H,s,−CONHNH−) 8.38 (1H,s,3′−NH) 10.40 (1H,s,−CONHNH−) 11.03 (1H,s,1′−NH) ▲[α]25 D▼:+131°(c1.0,メタノール) 製造例7 (2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−ヒドロキ
サム酸 水酸化ナトリウム10.7g(0.248mol)のメタノール(4
00ml)溶液中に、塩酸ヒドロキシルアミン13.3g(0.186
mol)のメタノール(200ml)溶液を添加し、次いで更に
(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソスピロ
[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カルボン
酸n−プロピルエステル20.0g(62.1mmol)のメタノー
ル(400ml)溶液を添加して25℃で18時間攪拌した。反
応混合物から減圧下に溶媒を留去し、残渣を蒸留水200m
lに溶解し、濃塩酸を添加して酸性となした後に、酢酸
エチル(300ml×4)にて抽出した。酢酸エチル層を採
取して飽和食塩水250mlにより洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムにて乾燥した後に減圧下で溶媒を留去することによ
り淡黄色油状物を16.8g得た(収率91.8%)。
この油状物を蒸留水400mlに溶解し、活性炭にて処理
することにより脱色した後に、凍結乾燥することによ
り、無色粉末として標題化合物を15.0g得た(収率82.0
%)。
融点:178℃ MSスペクトル(EI/DI)m/z: 295(M+),279(ベースピーク), 235(M−CONHOH)1 H−NMRスペクトル(DMSO−d6)δppm: 2.17 (1H,dd,J=13.7,12.2Hz,C3α−H) 2.39 (1H,dd,J=13.7,2.4Hz,C3β−H) 5.07 (1H,dd,J=12.2,2.4Hz,C2−H) 6.9−7.2 (3H,m,Ar−H) 8.39 (1H,s,3′−NH) 9.11 (1H,s,−NHOH) 11.02 (1H,s,1′−NH) 11.10 (1H,s,1′−NHOH) ▲[α]25 D▼:+135°(c1.0,メタノール) 薬効薬理試験例1 (アルドース還元酵素阻害作用) 製造例により得られた化合物を被験物質とし、特開昭
53−53653に開示されている化合物の内で代表的な化合
物である6−フルオロスピロ[クロマン−4,4′−イミ
ダゾリジン]−2′,5′−ジオンのd体を対照物質とし
て採択し、Kador等の方法[P.K.Kador et.al"Biophys.C
hem."第8巻、第81頁(1978年)]に準拠して、これら
化合物のアルドース還元酵素阻害作用を調べた。
結果は下記の表に示される通りであり、本発明による
化合物は極めて高い阻害活性を有していることが判明し
た。
薬効薬理試験例2 (急性毒性) 製造例で得られた各化合物の急性毒性を調べた処、経
口投与でのLD50は何れも5000mg/kg以上であり、本発明
による化合物は極めて毒性の低いことが判明した。
製剤例 下記の諸成分を配合し、常法により錠剤を製造した。
(発明の効果) 本発明によるヒダントイン誘導体は経口投与において
高いアルドース還元酵素阻害活性を示し且つ毒性が極め
て低い。従って、難治性疾患とされてきた糖尿病合併症
の予防及び治療用薬物として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富谷 昇 愛知県名古屋市東区東外堀町35番地 株 式会社三和化学研究所内 (72)発明者 澤井 喜一 愛知県名古屋市東区東外堀町35番地 株 式会社三和化学研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 491/10 C07D 495/10 A61K 31/415

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はア
    ルコキシ基を意味し、Yは酸素原子又は硫黄原子を意味
    し、Zは基−NH−R1(R1は水素原子、アルキル基、アル
    ケニル基、フェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、
    置換ナフチル基、ピリジル基、フリル基又はチエニル基
    を意味する)又は基−OR2(R2は水素原子、アルキル
    基、フェニル基又は置換フェニル基を意味する)を意味
    する] にて示されるヒダントイン誘導体。
  2. 【請求項2】ヒダントイン誘導体が a)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−カル
    ボヒドラジド、 b)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−
    (N′−メチル)カルボヒドラジド、 c)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−
    (N′−フェニル)カルボヒドラジド、 d)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−
    (N′−4−クロロフェニル)カルボヒドラジド、 e)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−
    (N′−4−メトキシフェニル)カルボヒドラジド、 f)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−
    (N′−1−ナフチル)カルボヒドラジド、及び g)(2S,4S)−6−フルオロ−2′,5′−ジオキソス
    ピロ[クロマン−4,4′−イミダゾリジン]−2−ヒド
    ロキサム酸 からなる群から選択されたものである、請求項(1)に
    記載のヒダントイン誘導体。
  3. 【請求項3】一般式 [式中Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はア
    ルコキシ基を意味し、Yは酸素原子又は硫黄原子を意味
    し、Zは基−NH−R1(R1は水素原子、アルキル基、アル
    ケニル基、フェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、
    置換ナフチル基、ピリジル基、フリル基又はチエニル基
    を意味する)又は基−OR2(R2は水素原子、アルキル
    基、フェニル基又は置換フェニル基を意味する)を意味
    する] にて示されるヒダントイン誘導体を有効成分としている
    ことを特徴とする、アルドース還元酵素阻害剤。
  4. 【請求項4】一般式 [式中Xは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はア
    ルコキシ基を意味し、Yは酸素原子又は硫黄原子を意味
    し、Zは基−NH−R1(R1は水素原子、アルキル基、アル
    ケニル基、フェニル基、置換フェニル基、ナフチル基、
    置換ナフチル基、ピリジル基、フリル基又はチエニル基
    を意味する)又は基−OR2(R2は水素原子、アルキル
    基、フェニル基又は置換フェニル基を意味する)を意味
    する] にて示されるヒダントイン誘導体を有効成分としている
    ことを特徴とする、糖尿病合併症の予防及び治療剤。
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