JP2922582B2 - 水性エアゾール用塗料組成物 - Google Patents

水性エアゾール用塗料組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光沢、安定性、色分かれ、耐水性、耐候性
の良い水性エアゾール用塗料組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来のエアゾール塗料は、天然樹脂や合成樹脂からな
るビヒクル成分を、トルエン、酢酸エチル、メチルエチ
ルケトン等の有機溶剤に溶解し、使用している。しか
し、これらの溶剤は可燃性が強く、人体に有害なものが
多いため取り扱いおよび使用上多くの問題点があった。
このため、エアゾール塗料を弱燃性もしくは、不燃性
とし非危険物とするために種々のエアゾール用塗料が検
討され、溶剤としてトリクレン等の塩素化合物、噴射剤
としてフルオロカーボンを用い、弱燃性としたものもあ
るが、これらにおいても溶剤が有毒であったり、フルオ
ロカーボンによるオゾン破壊の問題がある。
また、水溶性樹脂を用い、噴射剤としてジメチルエー
テル等を使用した水性エアゾール用塗料が検討されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、これらの水性エアゾール用塗料は、顔料およ
びジメチルエーテル等の噴射剤を充填しエアゾール化し
た場合、貯蔵安定性が悪い、色分かれが著しい、光沢が
でない、耐水性、耐候性が悪いなど欠点があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはこれらの欠点、特に顔料と噴射剤を充填
し、エアゾール化した状態での光沢、安定性、色分かれ
を改善した水性エアゾール用塗料を得るべく鋭意検討の
結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明はメタクリル酸メチル30〜60重量
%、好ましくは35〜50重量%、スチレン10〜30重量%、
好ましくは15〜20重量%、炭素数4〜18の(メタ)アク
リル酸エステル10〜40重量%、好ましくは20〜30重量
%、水酸基を含んだ(メタ)アクリル酸エステル3〜10
重量%、好ましくは4〜8重量%、エチレン性不飽和カ
ルボン酸3〜10重量%、好ましくは5〜8重量%、その
他の共重合可能な単量体0〜20重量%から得られた共重
合体を揮発性の塩基性物質で中和、水希釈して得られる
水分散性組成物であって、数平均分子量5000〜20000、
ガラス転移温度30〜60℃、SP値9.5〜10.5の塗料組成物
であり、顔料と噴射剤を充填し、エアゾール化した状態
で色分かれがなく、光沢、安定性、耐水性、耐候性が優
れた水性エアゾール用塗料組成物である。
以下、詳しく説明する。
本発明で使用するメタクリル酸メチルの使用量が30重
量%未満では耐候性が悪く、60重量%を越えると耐水性
が悪くなる。
本発明で使用するスチレンの使用量は、10重量%未満
では十分な耐水性が得られず30重量%を越えると、塩基
性物質で中和した時に樹脂が白濁し、水希釈性が悪く、
安定性が低下し、塗膜の光沢も悪くなる。
本発明で使用する炭素数4〜18の(メタ)アクリル酸
エステルとしては、(メタ)アクリル酸(イソ)ブチ
ル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸
2エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸トリデシル等が挙げられ、5重量%未満
では耐水、耐食性低下となり、20重量%を越えると硬度
低下となる。また、ガラス転移温度の調整および物性の
バランスを図るため、炭素数4以上が必要で、炭素数が
18を越えると共重合体が悪くなり、耐候性、水希釈性、
安定性が低下する。
本発明で使用する水酸基を含んだ(メタ)アクリル酸
エステルとしては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル等が挙
げられる。これらは、安定性、色分かれ性の良い水性塗
料を得るうえで重要な成分であり、3重量%未満では十
分な水希釈性が得られず10重量%を越えると耐久性が悪
くなる。
本発明で使用するエチレン性不飽和カルボン酸として
は、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマル酸およびこれらのハーフエステル類等
が挙げられ、3重量%未満では水希釈性が悪く、10重量
%を越えると耐水性が悪く顔料の凝集が起こり易くな
る。
本発明で使用できるその他の共重合可能な単量体とし
ては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸(イソ)プ
ロピル等が挙げられる。
本発明で使用する揮発性の塩基性物質としては、アン
モニア、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン
等が挙げられる。この塩基性物質の使用量は、前記共重
合体中のカルボキシル基当量の60〜150%を中和する量
とされる。
本発明で得られる共重合体の数平均分子量は5000〜20
000で、5000未満では耐水性、耐薬品性が悪く、20000を
越えると粘度が高すぎ、作業性が悪くなる。また、この
共重合体のガラス転移温度は30〜60℃であり、30℃未満
では不粘着性が悪く、硬度が不十分であり、60℃を越え
ると乾燥後、塗膜の割れが起こる。ガラス転移温度の測
定は、示差走査熱量測定で行った。また、次の理論式か
らも算出できる。
Tg :共重合体のガラス転移温度 Tgn:各ホモポリマーのガラス転移温度 Wn :各モノマーの重量分率 さらに、この共重合体のSP値は9.5〜10.5であり、9.5
未満では水希釈性、エナメル安定性が悪く、10.5を越え
ると耐水性、耐食性が悪くなる。
また、本発明でのSP値は次の式から求められる。
SP値=(ΔE/V)1/2 ΔE=モル蒸発エネルギー V:モル体積 本発明における共重合体の重合は特に限定されない
が、水溶性溶媒を用いた溶液重合法によって行うことが
好ましい。重合用触媒としては、アゾビスイソブチロニ
トリルの如きアゾ系重合開始剤や過酸化ベンゾイルの如
き有機過酸化物などが用いられる。又、分子量調節を目
的にメルカプタンの様な連鎖移動剤を用いることもでき
る。また、水溶性溶媒としては、エチレングリコールエ
チルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、イ
ソプロピルアルコール、n−プロピルアルコールなどが
用いられる。
また、塩基性物質での中和および水希釈は、共重合終
了後の反応生成物中に撹拌下、塩基性物質および水を加
える方法でも行うことができる。
本発明の塗料組成物は、顔料およびジメチルエーテル
等の噴射剤を充填し、エアゾール化した状態での顔料分
散性、貯蔵安定性に優れており、色分かれがなく、光
沢、耐水性、耐候性の良い塗膜を形成するものである。
また、必要に応じて消泡剤、分散剤、レベリング剤等の
任意の添加剤を添加することもできる。
以下に、具体例を示し、作用効果を明確にする。
〔実施例1〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、100℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル50重量部、スチレン
15重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル4重量部、
イタコン酸5重量部、アクリル酸ブチル26重量部、アゾ
ビスイソブチロニトリル1重量部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を100℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは45℃、SP値は10.2、数平均分
子量は18000であった。
〔実施例2〕 エチレングリコールエチルエーテル50重量部を2lのフ
ラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、120℃に保持
し、この中にメタクリル酸メチル35重量部、スチレン23
重量部、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル7重量
部、メタアクリル酸8重量部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル10重量部、メタアクリル酸2−エチルヘキシル15
重量部、アゾビスイソブチロニトリル2重量部を4時間
で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を120℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し28%アンニモア水10重量
部、水50重量部、イソプロピルアルコール20重量部を加
える。
得られた共重合物のTgは55℃、SP値は9.6数平均分子
量は7000であった。
〔実施例3〕 エチレングリコールエチルエーテル40重量部を2lのフ
ラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、110℃に保持
し、この中にメタクリル酸メチル40重量部、スチレン20
重量部、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル5重量部、
アクリル酸7重量部、アクリル酸エチル4重量部、メタ
アクリル酸ラウリル10重量部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル14重量部、アゾビスブチロニトリル2重量部を4
時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を110℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンニモア水10重
量部、水30重量部、エチレングリコールエチルエーテル
30重量部を加える。
得られた共重合物のTgは35℃、SP値は9.8、数平均分
子量は15000であった。
〔比較例1〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、100℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル20重量部、スチレン
20重量部、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル7重量
部、アクリル酸8重量部、メタアクリル酸ブチル20重量
部、メタアクリル酸2−エチルヘキシル10重量部、アク
リル酸ブチル15重量部、アゾビスイソブチロニトリル1
重量部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を100℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは39℃、SP値は9.6、数平均分
子量は17000であった。
〔比較例2〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、120℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル35重量部、スチレン
30重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル5重量部、
アクリル酸5重量部、アクリル酸ブチル10重量部、アク
リル酸2−エチルヘキシル10重量部、アゾビスイソブチ
ロニトリル3重量部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を120℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは51℃、SP値は9.6、数平均分
子量は、6000であった。
〔比較例3〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、110℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル35重量部、スチレン
25重量部、メタアクリル酸5重量部、メタアクリル酸ラ
ウリル5重量部、アクリル酸メチル10重量部、アクリル
酸ブチル20重量部、アゾビスイソブチロニトリル2重量
部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を110℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは42℃、SP値は9.7、数平均分
子量は12000であった。
〔比較例4〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、110℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル35重量部、スチレン
25重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル15重量部、
アクリル酸9重量部、メタアクリル酸ブチル10重量部、
アクリル酸2−エチルヘキシル6重量部、アゾビスイソ
ブチロニトリル1.5重量部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を120℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは57℃、SP値は10.0、数平均分
子量は15000であった。
〔比較例5〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、120℃に保
持し、この中にメタアクリル酸メチル40重量部、スチレ
ン20重量部、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル5重
量部、メタアクリル酸2重量部、メタアクリル酸ラウリ
ル5重量部、アクリル酸エチル10重量部、アクリル酸ブ
チル10重量部、メタアクリル酸イソブチル10重量部アゾ
ビスイソブチロニトリル2重量部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を120℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは50℃、SP値は9.7、数平均分
子量は10000であった。
〔比較例6〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、100℃に保
持し、この中にメタアクリル酸メチル40重量部、スチレ
ン20重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル7重量
部、アクリル酸15重量部、アクリル酸ブチル10重量部、
アクリル酸エチル8重量部、アゾビスイソブチロニトリ
ル1重量部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を100℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは59℃、SP値は10.3、数平均分
子量は18000であった。
〔比較例7〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、120℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル35重量部、スチレン
25重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル5重量部、
メタアクリル酸8重量部、メタアクリル酸ブチル10重量
部、アクリル酸ブチル10重量部、アクリル酸2−エチル
ヘキシル7重量部、アゾビスイソブチロニトリル4重量
部を3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を120℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは53℃、SP値は9.8、数平均分
子量は4000であった。
〔比較例8〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、110℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル30重量部、スチレン
15重量部、メタアクリル酸2−ヒドロキシエチル5重量
部、メタアクリル酸9重量部、メタアクリル酸ラウリル
20重量部、アクリル酸2−エチルヘキシル26重量部、ア
ゾビスイソブチロニトリル1.5重量部を3時間で滴下す
る。
滴下終了後、フラスコ内を110℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは8℃、SP値は9.5、数平均分
子量は14000であった。
〔比較例9〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、100℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル40重量部、スチレン
25重量部、メタアクリル酸2−ヒドロキシプロピル7重
量部、アクリル酸7重量部、メタアクリル酸ラウリル5
重量部、メタアクリル酸イソブチル16重量部、アゾビス
イソブチロニトリル1.5重量部を、3時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を100℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは74℃、SP値は9.9、数平均分
子量は16000であった。
〔比較例10〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、120℃に保
持し、この中にメタクリル酸メチル30重量部、スチレン
30重量部、メタアクリル酸2−ヒドロキシプロピル4重
量部、メタアクリル酸3重量部、アクリル酸2−エチル
ヘキシル28重量部、メタアクリル酸2−エチルヘキシル
5重量部、アゾビスイソブチロニトリル1.5重量部を3
時間で滴下する。
滴下終了後、フラスコ内を120℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは32℃、SP値は9.1、数平均分
子量は11000であった。
〔比較例11〕 プロピレングリコールメチルエーテル40重量部を2lの
フラスコに仕込み、窒素雰囲気中で撹拌下、100℃に保
持し、この中にメタアクリル酸メチル56重量部、スチレ
ン10重量部、アクリル酸2−ヒドロキシエチル10重量
部、アクリル酸10重量部、アクリル酸ブチル14重量部、
アゾビスイソブチロニトリル1重量部を3時間で滴下す
る。
滴下終了後、フラスコ内を100℃に保持し、4時間撹
拌する。その後、60℃迄冷却し、28%アンモニア水10重
量部、水50重量部、イソプロピルアルコール30重量部を
加える。
得られた共重合物のTgは59℃、SP値は10.6、数平均分
子量は18000であった。
次に、上記実施例および比較例で得られた水溶性樹脂
溶液を用いて、下記の配合でクリヤ、エナメル塗料を調
製し塗膜性能の評価を行なった。
表−1、2に示すように、優れた塗膜物性を持った水
性エアゾール用塗料が得られた。クリヤ原液配合 原 料 重 量 部 水溶性樹脂溶液 50 エチレングリコールブチルエーテル 9 プロピレングリコールメチルエーテル 10 イオン交換水 30.8 消泡剤 (L475)*1 0.1 レベリング剤 (BYKO)*2 0.2 合 計 100 エナメル原液配合(白) 原 料 重 量 部 水溶性樹脂溶液 50 エチレングリコールブチルエーテル 9 プロピレングリコールメチルエーテル 10 イオン交換水 5.7 二酸化チタン(CR−80)*3 25 消泡剤 (L475) 0.1 レベリング剤 (BYKO)*2 0.2 合 計 100 ナメル原液配合(黒) 原 料 重 量 部 水溶性樹脂溶液 50 エチレングリコールブチルエーテル 9 プロピレングリコールメチルエーテル 10 イオン交換水 28.2 カーボンブラック(MA−100)*4 2.5 消泡剤 (L475) 0.1 レベリング剤 (BYKO) 0.2 合 計 100 *1: ダウ ケミカル社 *2: ByK−Chemie社 *3: 石原産業 *4: 三菱化成 色分かれについては、上記白と黒のエナメル1:1で混
合して試料とした。エアゾール配合 原 料 容量% クリヤ原液又はエナメル原液 33 ジメチルエーテル 67 合 計 100 基材…冷間圧延鋼板、(JIS G 3141) スプレー性…20℃、一定時間、一定のノズルを通して塗
布。
水希釈性…原液の水希釈による粘度の増加、沈殿の発
生、顔料の凝集を調べた。
ゴバン目テスト…1mm間隔に100個のゴバン目を形成後、
セロテープ剥離。
鉛筆硬度…三菱鉛筆ユニ使用。
光沢…60度鏡面光沢。
耐水性…常温水に48時間浸漬。
耐酸性…5%硫酸に48時間浸漬。
ソルトスプレー…塩水噴霧48時間浸漬。
耐候性…ウエザーメーター300時間照射。外観にて判
定。
エナメル安定性…顔料分散後、40℃、4週間後の顔料の
凝集、沈殿の有無により判断。
色わかれ性…塗装初期及び40℃、2週間後の塗面状態の
差により判定。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の水性エアゾール用塗
料組成物によれば、色分かれなく、光沢が良好で、耐水
性、耐候性、耐薬品性に富む塗膜が得られ、貯蔵安定
性、顔料分散性が優れるなどの効果を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 220:16 220:28 220:04 222:02) (56)参考文献 特開 昭54−23640(JP,A) 特開 昭62−258738(JP,A) 特開 昭60−137970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 133/00 - 133/14 C09D 5/00 C08L 33/00 - 33/14 C08F 220/00 - 220/28 C08F 20/00 - 20/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタクリル酸メチル30〜60重量%、スチレ
    ン10〜30重量%、炭素数4〜18の(メタ)アクリル酸エ
    ステル10〜40重量%、水酸基を含んだ(メタ)アクリル
    酸エステル3〜10重量%、エチレン性不飽和カルボン酸
    3〜10重量%、その他の共重合可能な単量体0〜20重量
    %からなる共重合体を、揮発性の塩基性物質で中和、水
    希釈して得られる数平均分子量5000〜20000、ガラス転
    移温度30〜60℃、SP値(=(ΔE/V)1/2、ΔE:モル蒸発
    エネルギー、V:モル体積)が9.5〜10.5である水性樹脂
    からなる水性エアゾール用塗料組成物。
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