JP2922533B2 - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

Info

Publication number
JP2922533B2
JP2922533B2 JP1172497A JP17249789A JP2922533B2 JP 2922533 B2 JP2922533 B2 JP 2922533B2 JP 1172497 A JP1172497 A JP 1172497A JP 17249789 A JP17249789 A JP 17249789A JP 2922533 B2 JP2922533 B2 JP 2922533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
color picture
picture tube
mask body
phosphor screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1172497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02139829A (ja
Inventor
清 時田
敏尚 曽根
三千夫 中村
彰 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to DE68927360T priority Critical patent/DE68927360T2/de
Priority to CN89105559A priority patent/CN1014375B/zh
Priority to KR1019890011383A priority patent/KR920002528B1/ko
Priority to EP89114843A priority patent/EP0354577B1/en
Priority to US07/391,925 priority patent/US5029256A/en
Publication of JPH02139829A publication Critical patent/JPH02139829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2922533B2 publication Critical patent/JP2922533B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、カラー受像管に係り、特にマスクフレー
ムに対するマスク本体の取付構造を改良して、地磁気に
よるランディングずれを防止するようにしたカラー受像
管に関する。
(従来の技術) 一般に、シャドウマスク型カラー受像管は、パネルお
よびこのパネルに一体に接合されたファンからなる外囲
器を有し、そのパネル内面に形成された青、緑、赤に発
光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーンと所定間
隔離間しかつ対向して、多数の透孔の形成されたマスク
本体とその周辺部を支持するマスクフレームとからなる
シャドウマスクが配設されている。また、ファンネルの
ネック内に3電子ビームを放出する電子銃が配設され、
この電子銃から放出される3電子ビームを上記シャドウ
マスクにより選別して、それぞれ対応する蛍光体層に射
突させることにより、上記蛍光体スクリーン上にカラー
画像を表示する構造に形成されている。
ところで、このようなカラー受像管に地磁気などの外
部磁界が作用すると、電子銃から放出される電子ビーム
の軌道が変化して、ラスターずれあるいは蛍光体層に対
する電子ビームのランディングずれに基づく色ずれが発
生し、品位良好な画像を表示できなくなる。
特にその外部磁界の影響として地磁気について述べる
と、たとえば北半球において、蛍光体スクリーンを北向
きにしてカラー受像管を動作させたとすると、第7図
(a)に示すように、画面(1)上のビームランディン
グは、地磁気の水平成分により矢印(2)方向に回転
(左回転)する。逆に蛍光体スクリーンを南向きにして
動作させると、同(b)に示すように、矢印(3)方向
に回転(右回転)する。この地磁気の水平成分によるラ
スターの回転は、後述する内部磁気遮蔽体を備えないカ
ラー受像管では、家庭内でもしばしば発生する。
そのため、従来よりこの外部磁界の影響を軽減するた
めに、第8図に示すように、シャドウマスク(5)のマ
スクフレーム(6)に内部磁気遮蔽体(7)を取付け
て、電子ビームの通過領域を取囲むようにファンネル
(8)のコーン部(9)内側に介在させたカラー受像管
がある。
なお、第8図に示したカラー受像管で、(10)はファ
ンネル(8)とともに外囲器を構成するパネル、(11)
はその内面に形成された蛍光体スクリーン、(12)はマ
スクフレーム(6)とともにシャドウマスク(5)を構
成するマスク本体、(13)はファンネル(8)のネッ
ク、(14)はその内側に配設された電子銃である。
しかし、上記のように内部磁気遮蔽体(7)を配置し
ても、なおつぎの問題がある。
すなわち、最近、超大型画面テレビジョンの流行によ
り、カラー受像管は大形化している。一般に、カラー受
像管は、大形化するほど電子銃から蛍光体スクリーンま
での距離が大きくなるため、地磁気の影響を受けやす
い。一方、大形カラー受像管では、電子ビームを偏向す
る偏向ヨークの効率向上のため、画面の大形化の割には
ネックを細くすることが望まれる。しかし、ネックを細
くすると、カラー受像管の設計上、マスク本体と蛍光体
スクリーンとの間隔が広くなり、地磁気などによりシャ
ウドマスクを通過する前の電子ビームの軌道が正常な軌
道からずれた場合、蛍光体層に対するランディングが大
きくずれる。さらに、シャドウマスクに内部磁気遮蔽体
を取付けてファンネルのコーン部内側に介在させると、
第9図に示すように、一体化した内部磁気遮蔽体
(7)、マスクフレーム(6)、マスク本体(12)がそ
れぞれ磁性体であるために、磁気回路(磁気抵抗の小さ
い領域)を構成し、この磁気回路の内部の磁界強度を1/
10程度にするが、蛍光体スクリーン(11)近傍において
は地磁気の磁界分布を変化させてしまう。
すなわち、内部磁気遮蔽体(7)およびシャドウマス
ク(5)が介在しない場合の地磁気の管内磁界分布は、
蛍光体スクリーン(11)が北向きの場合、実線(16)と
それを延長した破線(16a)で示したように管軸(17)
とほぼ平行な均一分布の磁界となる。(ただし、説明を
簡単にするため垂直磁界を零とする)しかし、内部磁気
遮蔽体(7)およびシャドウマスク(5)が介在する
と、この内部磁気遮蔽体(7)がその近傍を通る磁界を
収集して、上記磁気回路を内部磁気遮蔽体(7)→マス
クフレーム(6)→マスク本体(12)の順に通り、実線
(18)で示したようにマスク本体(12)から蛍光体スク
リーン(11)方向に放射し、マスク本体(12)と蛍光体
スクリーン(11)との間の磁束密度を増加させる。その
ため、マスク本体(12)の透孔(19)を通って蛍光体ス
クリーン(11)に射突する電子ビーム(20)は、その磁
束密度の高い磁界により不所望に偏向され、ランディン
グずれが助長される。
勿論、コーン部(9)内側に内部磁気遮蔽体(7)を
介在させると、電子銃とシャドウマスク(5)との間で
は、外部磁界が遮蔽されるため、この領域では、電子ビ
ームの軌道ずれは、内部磁気遮蔽体(7)が介在しない
場合に比べて減少する。しかし、上記のようにマスク本
体(12)と蛍光体スクリーン(11)との間で助長される
ため、結果的に、内部磁気遮蔽体(7)を設けても、十
分に磁気遮蔽体効果を発揮させることはできず、色純度
の劣化を招く。
また、特開昭63−43242号公報には、第10図に示すよ
うに、熱膨張率の大きいマスクフレーム(6)に熱膨張
率の低いマスク本体(12)をばね状の金属片(22)を介
して固定したカラー受像管か示されている。
今、第11図に示すように、このカラー受像管のマスク
フレーム(6)に内部磁気遮蔽体(7)を取付け、管軸
(17)とほぼ平行な磁界を加えたとすると、磁束(23)
は内部磁気遮蔽体(7)により収集され、マスクフレー
ム(6)の蛍光体スクリーン(11)側端部から放射され
るので、マスク本体(12)と蛍光体スクリーン(11)と
の間の磁界はほとんど変化せず、電子ビーム(20)への
影響を軽減させることができる。
しかし、この構造を最近開発されているアスペクト・
レシオ(Aspect Ratio)が16:9の横長画面の超大形高品
位テレビジョン用カラー受像管、たとえば36インチ90度
偏向カラー受像管に適用して、日本国内で使用したとす
ると、前述の第7図(b)の回転パターンが観測され、
(蛍光体スクリーンが南向き)地磁気による電子ビーム
の移動量すなわちN/Sビーム移動量を測定した結果で
は、第12図に示すように、電子ビームの偏向角の差によ
り対角端部で98μmと最も大きく、ついで水平軸(H
軸)端部で63μm、垂直軸(V軸)端部で33μmとラン
ディングが変化し、(数値は平均値)画面中央部ではほ
とんど変化しないことがわかった。このN/Sビーム移動
量は、内部磁気遮蔽体を備えず、かつシャドウマスクが
通常の構造である同一36インチ90度偏向カラー受像管の
対角端部のN/Sビーム移動量が約200μmであることと比
較すると、内部磁気遮蔽体の効果が大きいように見受け
られる。
しかしながら、36インチクラスの1000TV本解像可能な
超大形高品位テレビジョン用カラー受像管のシャドウマ
スクは、一般に透孔ピッチが0.39〜0.48mmであるため、
第13図に示すように蛍光体スクリーンと電子ビームとの
関係は、3色蛍光体層(ドット)(25B),(25G),
(25R)の直径Φdが約170μm、ビームスポット(26)
の直径ΦBが約240μmとなり、ランディング余裕度は
約35μmとかなり小さく、色純度余裕度がいちじるしく
小さくなっている。そのため、上記対角端部でのN/Sビ
ーム移動量(98μm)でも色純度の劣化がおこる。
この色純度の劣化を防止するために、第14図に示すよ
うに、パネル(10)のスカート部(27)外側に地磁気補
正コイル(28)を配置し、これに直流電流を流して地磁
気と逆方向の磁界を発生させるようにしたものがある。
このように地磁気補正コイル(28)を配置し、これに直
流電流を流して対角端部で最良のランディングが得られ
るように調整すると、上述の第11図に示した構造の36イ
ンチ90度偏向超大形カラー受像管の場合、蛍光体スクリ
ーンが南向きのとき、第15図(b)に示す回転パターン
となる。すなわち、地磁気補正コイル(28)で調整しな
い場合、第15図(a)に示すN/Sビーム移動量(第12図
の回転パターンのN/Sビーム移動量の約1/2)の回転パタ
ーンとなるが、これが同(b)に示すように、水平軸端
部および垂直軸端部で過補正となる。したがって、地磁
気補正コイル(28)を用いても、画面全体で最良の状態
になるように妥協的な補正をおこなわざるをえない。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように、従来より外部磁界の影響を軽減するた
めに、シャドウマスクのマスクフレームに内部磁気遮蔽
体を取付けて、電子ビームの通過領域を取囲むようにフ
ァンネルのコーン部内側に介在させたカラー受像管があ
る。しかし、マスクフレームに内部磁気遮蔽体を取付け
てファンネルのコーン部内側に介在させると、その内部
磁気遮蔽体により収集された外部磁界がマスクフレーム
を通ってマスク本体に流れ込み、このマスク本体から蛍
光体スクリーン方向に放射されるため、シャドウマスク
と蛍光体スクリーンとの間の磁界強度が内部磁気遮蔽体
のない場合より強くなり、電子ビームを不所望に偏向し
てランディングずれを大きくする。特に蛍光体スクリー
ンが大きい割にネックの細い超大形カラー受像管では、
管設計上画面大きさの割にシャドウマスクと蛍光体スク
リーンとの間隔が広くなるため、上記外部磁界の影響を
一層大きく受けやすくなる。
しかし、マスクフレームにばね状の金属片を介してマ
スク本体を取付けたシャドウマスクを用い、このシャド
ウマスクと内部磁気遮蔽体とを組合わせると、内部磁気
遮蔽体により収集された外部磁界は、マスクフレームの
蛍光体スクリーン側端部から集中して放射され、電子ビ
ームへの影響を軽減させることができる。しかし、この
構造をたとえば超大形高品位テレビジョン用カラー受像
管に適用すると、一般にこのような高品位テレビジョン
用カラー受像管は、3色蛍光体層に対する電子ビームの
ランディング余裕度が小さいため、特にN/Sビーム移動
量の大きい対角端部で色純度の劣化がおこる。この色純
度の劣化を防止するために、パネルのスカート部外側に
地磁気補正コイルを配置し、この補正コイルに地磁気と
逆方向の磁界を発生するように直流電流を流して補正す
ると、対角端部で最良のランディングが得られるように
調整することができる。しかしこの場合、水平軸および
垂直軸端部では過補正となるため、実際には、画面全体
で最良の状態になるように補正をおこなわざるをえな
い。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであ
り、一般的大きさのカラー受像管は勿論、ネックの太さ
の割に蛍光体スクリーンの大きい超大形カラー受像管さ
らには超大形高品位テレビジョン用カラー受像管に適用
して、地磁気の管内分布を電子ビームに影響を与えない
ように、かつ要すれば地磁気補正コイルを作用させて、
色純度良好なカラー受像管が得られるようにすることを
目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) マスクフレームの内側にマスク本体の周辺部が固定さ
れてなる矩形状シャドウマスクを有し、そのマスク本体
が矩形状パネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと
所定間隔離間して対向するカラー受像管において、少な
くとも矩形状パネルのコーナー部近傍に対応する部分の
マスク本体とマスクフレームとの間に蛍光体スクリーン
周辺部分の水平軸端、垂直軸端、直角軸端での地磁気の
管軸方向磁界強度によるN/Sビーム移動量を均一化する
磁気抵抗部材を配置した。
より具体的には、磁気抵抗部材を非磁性部材または透
磁率がマスク本体およびマスクフレームの透磁率より低
い磁性部材からなる磁気抵抗部材で構成した。また矩形
状パネルのコーナー部近傍に対応するマスク本体とマス
クフレームとの間にのみ、あるいは矩形状パネルのコー
ナー部近傍に対応する部分の磁気抵抗が最大となるよう
にシャドウマスクの全周にわたりマスク本体とマスクフ
レームとの間に介在させた。
また、マスク本体とマスクフレームとの間に蛍光体ス
クリーン周辺部分の水平軸端、垂直軸端、対角軸端での
地磁気の管軸方向磁界強度によるN/Sビーム移動量を均
一化するギャップを設け、このギャップが矩形状パネル
のコーナー部近傍に対応する部分で最大、隣接コーナー
部間の中央部に対応する部分で最小になるようにした。
(作 用) 上記のように、矩形状シャドウマスクまたは矩形状シ
ャドウマスクに内部磁気遮蔽体が取付けられたカラー受
像管において、少なくとも矩形状パネルのコーナー部近
傍に対応する部分のマスク本体とマスクフレームとの間
に磁気抵抗部材を配置すると、マスクフレームからマス
ク本体に流れ込む外部磁界を軽減でき、かつ矩形状パネ
ルのコーナー部近傍に対応するシャドウマスクと蛍光体
スクリーンとの間の外部磁界強度を、パネルの水平軸端
部および垂直軸端部に対応する部分の外部磁界強度より
も弱くして管軸方向磁界強度によるN/Sビーム移動量を
均一化することができ、外部磁界による電子ビームのラ
ンディングずれを軽減して均一にすることができる。
(実施例) 以下、図面を参照にしてこの発明を実施例に基づいて
説明する。
第1図にこの発明の一実施例であるカラー受像管の構
成を示す。このカラー受像管は、周辺部にスカート部
(27)をもつほぼ矩形状のパネル(10)およびこのパネ
ル(10)に一体に接合された漏斗状のヒファンネル
(8)からなる外囲器を有し、そのファンネル(8)の
ネック(13)内に3電子ビームを放出する電子銃(14)
が配設されている。また、パネル(10)内面に、青、
緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリー
ン(11)が形成され、この蛍光体スクリーン(11)に対
向して、その内側に矩形状のシャドウマスク(30)が装
着されている。
このシャドウマスク(30)は、多数の透孔が形成さ
れ、かつ蛍光体スクリーン(11)と所定間隔離間して対
向し、主成分がFe99%,A10.03〜0.04%などで、透磁率
が9.30×10-4H/m(比透磁率740)の鉄マスクや、主成分
がFe62.9%,Ni36.4%などからなり、透磁率が4.02×10
-3H/m(比透磁率3200)のアンバーなどの磁性体からな
るマスク本体(31)と、このマスク本体(31)の周辺部
を支持する同じく低炭素鋼などの磁性体からなり、主成
分がFeで透磁率が6.28×10-4H/m(比透磁率500)、厚さ
0.8mmの断面L字形のマスクフレーム(32)とからな
り、マスクフレーム(32)に溶接された弾性支持体(3
3)をパネル(10)のスカート部(27)内面に固定され
たスタッドピン(34)に係止することによりパネル(1
0)内側に支持されている。
さらに、上記マスクフレーム(32)の内側に張出した
張出し部には、電子銃(14)から放出される電子ビーム
のコーン部(9)内側の通過領域を取囲むように、磁性
体からなる内部磁気遮蔽体(7)が取り付けられてい
る。
ところで、この例のカラー受像管のシャドウマスク
(30)は、第2図に示すように、マスクフレーム(32)
とその内側のマスク本体(31)の周辺部との間にギャッ
プ(35)が設けられている。このギャップ(35)は、矩
形状マスクフレーム(32)の長辺中央(垂直軸上)で最
も狭く、ついで短辺中央(水平軸上)で狭く、その各辺
の中央部から各対角端部に向かって次第に広く、その対
角端部で最大となっており、この最大部では少なくとも
マスクフレーム(32)の厚さ以上の間隔とし、できるだ
け大きいのが好ましい。そして、そのマスクフレーム
(32)の各対角端部側壁内側に、非磁性部材または透磁
率がマスク本体(31)およびマスクフレーム(32)の透
磁率より低い磁性部材からなり、厚さが1.0mmの磁気抵
抗部材(36)が配置される。たとえば透磁率が約1.257
×10-6H/m(比透磁率約1)の非磁性のステンレス(SUS
304L,SUS302)が配置される。この磁気抵抗部材(36)
を介してマスク本体(31)の周辺部がマスクフレーム
(32)の内側に取付けられている。この磁気抵抗部材
(36)の透磁率は、マスクフレーム(32)の透磁率6.28
×10-4H/m未満、比透磁率500未満で、できるだけ小さい
方が好ましく、この磁気抵抗部材(36)としては、Cr、
Al、Cu、ガラス材料などを用いることも可能である。
ところで、上記のようにマスクフレーム(32)とその
内側のマスク本体(31)との間にギャップ(35)を設
け、そのギャップ(35)を対角端部で最大とし、かつこ
の対角端部に配置された磁気抵抗部材(36)を介してマ
スク本体(31)を支持させると、たとえばカラー受像管
の蛍光体スクリーンを北向きにした場合、第3図に示す
磁界が形成される。すなわち、実線(16)で示したよう
に内部磁気遮蔽体(7)近傍を通る管軸(17)とほぼ平
行な地磁気の磁界は、内部磁気遮蔽体(7)に収集さ
れ、この内部磁気遮蔽体(7)と一体のマスクフレーム
(32)を通って蛍光体スクリーン(11)方向に放射され
るが、特に矩形状パネル(10)のコーナー部近傍に対応
する部分では、同(a)に示したように、比較的大きな
間隙(35)と磁気抵抗部材(36)の介在とにより、マス
ク本体(31)に流れ込むことなく、大部分がマスクフレ
ーム(32)の蛍光体スクリーン(11)側端部から実線
(37a)で示したように蛍光体スクリーン(11)方向に
放射される。一方、矩形状パネル(10)の水平軸および
垂直軸端近傍に対応する部分でも、同(b)に示したよ
うに、マスク本体(31)とマスクフレーム(32)との間
に間隙(35)が設けられているため、マスクフレーム
(32)からマスク本体(31)への流れ込みは制御され、
大部分がマスクフレーム(32)の蛍光体スクリーン(1
1)側端部から実線(37b)で示したように蛍光体スクリ
ーン(11)方向に放射されるが、この部分の間隙(35)
は上記シャドウマスク(30)のコーナー部の間隙に比較
して狭いので、放射される磁界は、(a)の場合にくら
べて広がりをもつようになる。
したがって、マスク本体(31)と蛍光体スクリーン
(11)との間の磁界強度は、水平軸端、垂直軸端、対角
端部の順に弱くなる。その結果、従来蛍光体スクリーン
が南向きのとき、第5図に示したようにN/Sビーム移動
量が水平軸端で32μm、垂直軸端で17μm、対角端で49
μmと、最大移動量と最小移動量との差が49μm−17μ
m=32μmであったのが、第4図(a)に示すように、
回転パターンのN/Sビーム移動量が水平軸端で35μm、
垂直軸端で30μm、対角端で38μmとなり、最大と最小
の差が38μm−30μm=8μmと、ほぼ等しくなる。し
たがって、このカラー受像管に第14図に示した地磁気補
正コイルを装着し、これに直流電流を流してランディン
グを調整すると、第4図(b)に示すように、N/Sビー
ム移動量は、水平軸端で5μm、垂直軸端で8μm、対
角端部で0μmと最良の状態に調整することができる。
すなわち、地磁気補正コイルで容易に補正できるという
利点がある。
なお、蛍光体スクリーンが北向きの場合は、第4図
(a)とは逆向きの回転パターンとなるが、この場合の
水平軸端、垂直軸端、対角端部のN/Sビーム移動量も地
磁気補正コイルにより平均化される。したがって、地磁
気補正コイルを装着して、上記蛍光体スクリーンを南向
きにした場合とは逆向きの直流電流を流して調整するこ
とにより、最良にランディングを調整することができ、
色純度良好なカラー受像管とすることができる。
つぎに、他の実施例について述べる。
第5図は、矩形状マスクフレーム(32)の各辺の中央
部を凹状とする形状にし、その各対角端部に前記実施例
と同様の磁気抵抗部材(36a)を配置するとともに、各
辺の中央部にも同様の磁気抵抗部材(36b)を配置し、
これら磁気抵抗部材(36b)を介してマスクフレーム(3
2)の内側に矩形状マスク本体(31)を取付けたもので
ある。
このようにシャドウマスク(30)を構成すると、マス
ク本体(31)の形状を犠牲にすることなく、対角端部に
有効にマスク本体(31)とマスクフレーム(32)との間
の間隙を設けることができる。また、各辺の中央部にも
磁気抵抗部材(36b)を配置したことにより、シャドウ
マスク(30)の機械的強度を高めることができ、かつ各
辺の中央部を凹状にしたことにより、パネル内側にシャ
ドウマスク(30)を支持させる弾性支持体などのマスク
支持手段の設計自由度が向上し、パネルに対して容易に
着脱できるシャドウマスクとすることができる。
なお、この第5図のシャドウマスクでは、磁気抵抗部
材を各辺の中央部および対角部に配置したが、この磁気
抵抗部材は、辺の中央部あるいは辺の中間部に配置する
だけでもよい。
第6図は、マスク本体(31)の全周に非磁性ステンレ
ス鋼帯(38)あるいはアルミニウムバンドなどの磁気抵
抗部材(36a)を巻き、かつマスクフレーム(32)のコ
ーナー部に磁気抵抗部材(36a)を配置し、これら磁気
抵抗部材(36a),(36c)を介してマスクフレーム(3
2)の内側にマスク本体(31)を取付けとものである。
このようにシャドウマスク(30)を構成すると、マス
クフレーム(32)とマスク本体(31)との間のギャップ
を小さくして、なおかつそれらの間の磁気抵抗を大き
く、しかもシャドウマスク(30)の機械的強度を高める
ことができる。
なお、前記実施例では、内部磁気遮蔽体を備えるカラ
ー受像管について述べたが、この発明は、内部磁気遮蔽
体を備えないカラー受像管についても適用できる。たと
えば内部磁気遮蔽体を備えない小形カラー受像管などに
適用して、マスクフレームで収集された外部磁界のマス
ク本体への流れ込みを防止でき、前記内部磁気遮蔽体を
備えるカラー受像管と同様の効果をもつカラー受像管と
することができる。
[発明の効果] マスクフレームの内側にマスク本体の周辺部が固定さ
れてなるほぼ矩形状シャドウマスクの少なくとも矩形状
パネルのコーナー部近傍に対応する部分のマスク本体と
マスクフレームとの間に磁気抵抗部材を配置して磁気抵
抗を高めると、内部磁気遮蔽体やマスクフレームにより
収集された管軸方向の外部磁界をパネルのコーナー部近
傍に対応する部分では、ほとんどマスク本体に伝えるこ
となく、マスクフレームの蛍光体スクリーン端部から蛍
光体スクリーン方向に放射させ、マスク体とマスクフレ
ームとの間に蛍光体スクリーン周辺部分の水平軸端、垂
直軸端、対角軸端での地磁気の管軸方向磁界強度による
N/Sビーム移動量をほぼ等しく均一化することができ
る。したがって、このようなシャドウマスクを備えるカ
ラー受像管に磁気補正コイルを装着して調整することに
より、画面全体にわたり実質的に外部磁界によるランデ
ィングずれを零とすることができ、特にシャドウマスク
と蛍光体スクリーンとの間のギャップが広い超大形カラ
ー受像管に適用して、その画面品位を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図はこの発明の実施例の説明図で、第1
図はその一実施例カラー受像管の構成を示す図、第2図
はそのシャドウマスクの構成を示す平面図、第3図
(a)および(b)はそれぞれその矩形状カラー受像管
のコーナー部における地磁気の磁界分布および水平軸端
または垂直軸端における地磁気の磁界分布を示す図、第
4図(a)および(b)はそれぞれ上記シャドウマスク
を備える超大形カラー受像管の地磁気による回転パター
ンおよびその地磁気補正コイルによりそのランディング
ずれを補正した場合の回転パターンを示す図、第5図は
他の実施例のシャドウマスクの構成を示す平面図、第6
図は異なる他の実施例のシャドウマスクの構成を示す平
面図、第7図乃至第15図は従来のカラー受像管の説明図
で、第7図(a)および(b)はそれぞれ内部磁気遮蔽
体を備えないカラー受像管の蛍光体スクリーンを北向き
にしたときのラスターの回転方向および蛍光体スクリー
ンを南向きにしたときのラすターの回転方向を示す図、
第8図は内部磁気遮蔽体を備えるカラー受像管の構成を
示す図、第9図はその内部磁気遮蔽体を備えるカラー受
像管の地磁気の磁界分布を示す図、第10図はマスクフレ
ームの内側にばね状の金属片を介してマスク本体が取付
けられたシャドウマスクの構造を示す図、第11図は第10
図のシャドウマスクを備えるカラー受像管の地磁気の磁
界分布を示す図、第12図はそのカラー受像管の地磁気に
よる回転パターンを示す図、第13図は3色蛍光体層がド
ットからなる蛍光体スクリーンとビームスポットとの関
係を示す図、第14図(a)および(b)はそれぞれ地磁
気補正コイルの装着されたカラー受像管を一部切欠いて
示す側面図および正面図、第15図(a)および(b)は
それぞれ地磁気補正コイルにより補正する前のカラー受
像管の地磁気による回転パターンおよび地磁気補正コイ
ルにより補正したのちのカラー受像管の地磁気による回
転パターンを示す図である。 7……内部磁気遮蔽体、10……パネル 11……蛍光体スクリーン 14……電子銃、30……シャドウマスク 31……マスク本体、32……マスクフレーム 35……間隙、36……磁気抵抗部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 三千夫 埼玉県深谷市幡羅町1―9―2 株式会 社東芝深谷ブラウン管工場内 (72)発明者 福岡 彰 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 東芝 電子デバイスエンジニアリング株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭63−250039(JP,A) 実開 昭52−122658(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスクフレームの内側に多数の透孔の形成
    されたマスク本体の周辺部が固定されてなる矩形状シャ
    ドウマスクを有し、このシャドウマスクのマスク本体が
    矩形状パネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと所
    定間隔離間して対向するカラー受像管において、 上記シャドウマスクは少なくとも上記矩形状パネルのコ
    ーナー部近傍に対応する部分のマスク本体とマスクフレ
    ームとの間に上記蛍光体スクリーン周辺部分の水平軸
    端、垂直軸端、対角軸端での地磁気の管軸方向磁界強度
    によるN/Sビーム移動量を均一化する磁気抵抗部材が配
    置されていることを特徴とするカラー受像管。
  2. 【請求項2】磁気抵抗部材が非磁性部材または透磁率が
    マスク本体およびマスクフレームの透磁率より低い磁性
    部材からなることを特徴とする請求項1記載のカラー受
    像管。
  3. 【請求項3】磁気抵抗部材が矩形状パネルのコーナー部
    近傍に対応する部分のマスク本体とマスクフレームとの
    間にのみ介在することを特徴とする請求項1記載のカラ
    ー受像管。
  4. 【請求項4】磁気抵抗部材が矩形状パネルのコーナー部
    近傍に対応する部分の磁気抵抗を最大とするようにシャ
    ドウマスクの全周わたりマスク本体とマスクフレームと
    の間に介在することを特徴とする請求項1記載のカラー
    受像管。
  5. 【請求項5】マスクフレームの内側に多数の透孔の形成
    されたマスク本体の周辺部が固定されてなる矩形状シャ
    ドウマスクを有し、このシャドウマスクのマスク本体が
    矩形状パネルの内面に形成された蛍光体スクリーンと所
    定間隔離間して対向するカラー受像管において、 上記シャドウマスクは上記マスク本体と上記マスクフレ
    ームとの間に上記蛍光体スクリーン周辺部分の水平軸
    端、垂直軸端、対角軸端での地磁気の管軸方向磁界強度
    によるN/Sビーム移動量を均一化するギャップが設けら
    れ、このギャップが上記矩形状パネルのコーナー部近傍
    に対応する部分で最大であり、上記矩形状パネルの隣接
    コーナー部間の中央部に対応する部分で最小であること
    を特徴とするカラー受像管。
JP1172497A 1988-08-11 1989-07-04 カラー受像管 Expired - Fee Related JP2922533B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE68927360T DE68927360T2 (de) 1988-08-11 1989-08-10 Farbbildröhre
CN89105559A CN1014375B (zh) 1988-08-11 1989-08-10 彩色显象管
KR1019890011383A KR920002528B1 (ko) 1988-08-11 1989-08-10 칼라 수상관
EP89114843A EP0354577B1 (en) 1988-08-11 1989-08-10 Color cathode ray tube
US07/391,925 US5029256A (en) 1988-08-11 1989-08-10 Color cathode ray tube

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20061488 1988-08-11
JP63-200614 1988-08-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02139829A JPH02139829A (ja) 1990-05-29
JP2922533B2 true JP2922533B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=16427299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1172497A Expired - Fee Related JP2922533B2 (ja) 1988-08-11 1989-07-04 カラー受像管

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2922533B2 (ja)
KR (1) KR920002528B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001059803A1 (fr) * 2000-02-07 2001-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tube cathodique

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03159031A (ja) * 1989-11-16 1991-07-09 Tohoku Gakuin Univ カラー陰極線管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001059803A1 (fr) * 2000-02-07 2001-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tube cathodique
US6812630B2 (en) 2000-02-07 2004-11-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Cathode-ray tube

Also Published As

Publication number Publication date
KR900003949A (ko) 1990-03-27
JPH02139829A (ja) 1990-05-29
KR920002528B1 (ko) 1992-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1219303A (en) Color image display system having an improved external magnetic shield
EP0354577B1 (en) Color cathode ray tube
JP2892046B2 (ja) カラー受像管
JP2922533B2 (ja) カラー受像管
JP3638311B2 (ja) カラー受像管
JPS6032304B2 (ja) カラ−受像管
US4949008A (en) Color cathode ray tube assembly with magnetic shield
US6229254B1 (en) Color cathode ray tube having an improved internal magnetic shield
US5521463A (en) Cathode ray tube having a cancel coil for earth magnetism
US7126292B2 (en) Cathode-ray tube apparatus
US2898494A (en) Image display device
KR900005933B1 (ko) 화상표시 장치 및 편향장치
KR100229314B1 (ko) 평면칼라 브라운관의 인너쉴드 고정장치
JP3193451B2 (ja) カラー陰極線管並びにそのシャドウマスク構体
US20070108883A1 (en) Unified magnetic shielding of tensioned mask/frame assembly and internal magnetic shield
JPH03187131A (ja) カラー受像管
JPS6129046A (ja) インライン型電子銃構体
JP2003070013A (ja) 地磁気補正装置と陰極線管
JP2001238225A (ja) 表示装置
JPH11149883A (ja) カラー陰極線管
JPH11354050A (ja) 偏向ヨークおよび陰極線管装置
JPH0794108A (ja) カラー受像管
JPH06289798A (ja) 陰極線管
JP2004199984A (ja) 表示装置
JPH07249387A (ja) 陰極線管

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees