JP2921330B2 - コンデンサ形計器用変圧器の内部部分放電検出方法 - Google Patents

コンデンサ形計器用変圧器の内部部分放電検出方法

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JP2921330B2
JP2921330B2 JP11721793A JP11721793A JP2921330B2 JP 2921330 B2 JP2921330 B2 JP 2921330B2 JP 11721793 A JP11721793 A JP 11721793A JP 11721793 A JP11721793 A JP 11721793A JP 2921330 B2 JP2921330 B2 JP 2921330B2
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ形計器用変
圧器(CVT)の内部で発生する部分放電(内部部分放
電)を検出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンデンサ形計器用変圧器(以下CVT
ともいう。)1は、図9に示したように、主コンデンサ
C1 及び分圧コンデンサC2 と、変圧器Tr と、共振リ
アクトルLとを備え、コンデンサC1 及びC2 の直列回
路の両端に線路2と接地間の電圧が1次電圧として印加
される。
【0003】近年、電力系統の事故が及ぼす社会的な影
響が極めて大きくなっており、電力系統の事故を未然に
防ぐことが特に重要になっている。そのため常時電力設
備の状態を監視して、事故の前兆が検出された場合には
適切な保全措置を講じる、予測保全システムを完備する
ことが要請されるようになった。予測保全を図るために
は、電力機器の内部で生じる部分放電を適確に検出する
ことが必要不可欠である。
【0004】CVTにおいては、コンデンサC1 及びC
2 に高電圧が印加されるため、コンデンサ内部の誘電体
中にボイドが存在していたり導体の接続部に接触不良が
あったりすると、内部部分放電が生じるおそれがあるの
で、これを検出する必要がある。
【0005】試験場でCVTの内部部分放電を検出する
場合には、CVTをシールドルーム内に配置して、図9
に破線で示したように線路2と接地間に結合コンデンサ
3を接続し、内部部分放電が発生したときに図示の経路
で流れるパルス電流Ip を種々の方法で検出している。
【0006】図10は従来用いられている部分放電の検
出回路を示したもので、同図においてCx は供試物のキ
ャパシタンス、Cc は結合コンデンサのキャパシタン
ス、Zd は供試物に直列に接続された検出インピーダン
ス、Zはチョークコイルやフィルタ等のインピーダン
ス、Va は交流電源、Mは検出インピーダンスZd の両
端の電圧を測定する測定器である。この検出回路では供
試物で部分放電が生じるとパルス電流ipx及びipcが流
れる。電源側のインピーダンスが十分に大きいとすれ
ば、ipx−ipcが検出インピーダンスZd を流れるの
で、検出インピーダンスの両端の電圧を測定することに
より部分放電パルスを検出することができる。
【0007】部分放電の検出方法としては種々のものが
知られているが、代表的なものはERA法である。ER
A法は、ブラウン管オシロスコープ上に電源の1サイク
ルに同期した楕円リサージュ図形を描かせて該リサージ
ュ図形上に検出パルスを表示させるもので、その出力図
形は例えば図11のようになる。図11においては、結
合コンデンサを流れるパルス電流ipcがリサージュ図形
の内側に突出する形で現れ、供試物のキャパシタンスを
流れるパルス電流ipxがリサージュ図形の外側に突出し
た形で現れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ERA法はリサージュ
図形上に現れるパルスの位置及びパルスの方向からその
パルスが供試物から発生しているのか、あるいは外部の
尖鋭部で発生しているのか等を判別できる優れた方法で
ある。しかし、このERA法によった場合には、使用す
る装置が大形になる上に、その操作及び判定に若干の熟
練を要するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、ノイズの影響を少なくし
て内部部分放電の検出を適確に行うことができるコンデ
ンサ形計器用変圧器の内部部分放電検出方法を提案する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明において
は、CVTの接地線を流れる接地線電流を検出する電流
検出手段を設け、CVTの1次電圧が零点を迎えてから
ピークを迎えるまでの内部部分放電発生頻度が高い期間
から、外部気中放電発生頻度が高い1次電圧のピーク付
近の期間を除いた特定の期間内にサンプリング期間を設
定して電流検出手段の出力をサンプリングする。
【0011】そしてサンプリングした結果を周波数分析
してサンプリング期間に流れた接地線電流の周波数分布
を求め、該周波数分布からCVTの内部で部分放電が発
生したことを検出する。
【0012】本願第2の発明においては、CVTの1次
電圧が零点を迎えてからピークを迎えるまでの、内部部
分放電発生頻度が高い期間から外部気中放電の発生頻度
が高い1次電圧のピーク付近の期間を除いた第1の特定
期間内に第1のサンプリング期間を設定し、1次電圧が
ピークを迎えてから次の零点を迎えるまでの内部部分放
電の発生頻度が低い期間から、外部気中放電の発生頻度
が高い1次電圧のピーク付近の期間と内部部分放電の発
生頻度が高い1次電圧の零点近傍の期間とを除いた第2
の特定期間内に第2のサンプリング期間を設定する。そ
して、第1及び第2のサンプリング期間に電流検出手段
の出力をサンプリングし、サンプリングした各結果を周
波数分析して第1及び第2のサンプリング期間にそれぞ
れ流れた接地線電流の周波数分布を第1の周波数分布及
び第2の周波数分布として求める。
【0013】上記第1の周波数分布の各周波数成分から
第2の周波数分布の各周波数成分を消去することにより
内部部分放電判定用周波数分布を求め、内部部分放電判
定用周波数分布からCVTの内部で部分放電が発生した
ことを検出する。
【0014】
【作用】内部部分放電が発生すると、接地線を通してパ
ルス電流が流れる。内部部分放電により生じるパルス電
流は本来広い周波数帯域を有しているが、線路あるいは
母線のインダクタンスとCVT自身の静電容量とがフィ
ルタとなるため、内部部分放電により発生したパルスに
含まれる周波数成分の内特定のもののみが接地線を流れ
る。従って、接地線電流を検出してその周波数分布を求
めると、特定の周波数成分にピークを有するパターンが
得られるので、このパターンから内部部分放電の有無を
検出することができる。
【0015】CVTにおける部分放電の発生状況を詳し
く観察した結果、内部部分放電は、CVTの1次電圧が
零点を迎えてから正及び負のピークを迎えるまでの1/
4サイクルの期間に集中し、正及び負のピークから零点
にかけての1/4サイクルの期間は、内部部分放電が殆
ど発生しないことが明らかになった。またCVTの外側
に存在する充電部の尖鋭端部等で発生する外部気中放電
は、1次電圧のピーク付近に集中することが明らかにな
った。
【0016】従って、上記第1の発明のように、変圧器
の1次電圧が零点を迎えてからピークを迎えるまでの内
部部分放電発生頻度が高い期間から、外部気中放電の発
生頻度が高い1次電圧のピーク付近の期間を除いた特定
の期間内にサンプリング期間を設定して電流検出手段の
出力をサンプリングすると、内部部分放電により生じた
パルスを確実に検出することができ、ノイズを少なくし
てS/N比を向上させることができるため、内部部分放
電の検出精度を向上させることができる。
【0017】前述のように、内部部分放電は1次電圧が
零点を迎えてからピークを迎えるまでの期間に集中し、
気中放電は1次電圧のピーク付近に殆ど発生するので、
1次電圧がピークを迎えてから次の零点を迎えるまでの
期間から外部気中放電の発生頻度が高い1次電圧のピー
ク付近の期間と内部部分放電の発生頻度が高い1次電圧
の零点近傍の期間とを除いた特定の期間においては、内
部部分放電によるパルス及び外部気中放電によるパルス
のいずれも殆ど発生しない。これに対し、放送電波等の
外来ノイズは、上記特定の期間においても、その他の期
間においても同じように発生していると見ることができ
る。
【0018】従って、第2の発明のように、1次電圧が
零点を迎えてからピークを迎えるまでの内部部分放電の
発生頻度が高い期間から外部気中放電の発生頻度が高い
1次電圧のピーク付近の期間を除いた第1の特定期間内
に第1のサンプリング期間を設定し、1次電圧がピーク
を迎えてから次の零点を迎えるまでの内部部分放電の発
生頻度が低い期間から、外部気中放電の発生頻度が高い
1次電圧のピーク付近の期間と内部部分放電の発生頻度
が高い1次電圧の零点近傍の期間とを除いた第2の特定
期間内に第2のサンプリング期間を設定して、これら第
1及び第2のサンプリング期間に電流検出手段の出力を
サンプリングすると、第1のサンプリング期間にサンプ
リングした信号には内部部分放電によるパルスと外来ノ
イズとが含まれ、第2のサンプリング期間にサンプリン
グした信号には、実質的に外来ノイズのみが含まれるこ
とになる。
【0019】前述の理由で、第1のサンプリング期間に
到来する外来ノイズと第2のサンプリング期間に到来す
る外来ノイズとはほぼ同じと見ることができるため、第
1のサンプリング期間に流れた接地線電流の検出値を周
波数分析して求めた第1の周波数分布から第2のサンプ
リング期間に流れた接地線電流の検出値を周波数分析し
て求めた第2の周波数分布の各周波数成分を消去する
と、外来ノイズを実質的に消去して、内部部分放電によ
るパルスについてのデータを多く含む信号を周波数分析
に供することができる。
【0020】このように、第2の発明によれば、外部気
中放電によるパルスと外来ノイズとの双方を取り除いて
内部部分放電を検出することができるため、変電所等の
外来ノイズが到来する場所に設置されたCVTの内部部
分放電をも適確に検出することができる。
【0021】
【実施例】図1はCVTに本発明の検出方法を実施する
装置を取り付けた状態を概略的に示したもので、同図に
おいてC1 及びC2 はそれぞれ主コンデンサ及び分圧コ
ンデンサ、Tr は変圧器、Lは共振リアクトル、ZDは
鉄共振抑制用の抑制負担である。変圧器Tr 、共振リア
クトルL及び抑制負担ZDは、絶縁油を満たしたタンク
10内に収納され、コンデンサC1 及びC2 はタンク1
0の上部に取り付けられた碍子11内に設けられてい
る。タンク10の側方には機器箱12及び13が取り付
けられ、機器箱12内には、変圧器Tr の2次コイルの
一端に接続された2次端子14と、2次コイルの他端と
抑制負担ZDの一端とに接続された2次端子15と、抑
制負担ZDの他端に接続された端子16と、アース端子
17と、2次端子14,15と出力端子18,19との
間を開閉する開閉器20とが設けられ、端子14,16
間は接続バー21により接続されている。
【0022】また機器箱13内には、分圧コンデンサC
2 の接地側端子、変圧器Tr の1次コイルと共振リアク
トルLとの接続点、及び共振リアクトルLの接地側端子
にそれぞれ接続された端子22,23及び24が設けら
れ、端子23,24間に2次短絡保護ギャップGが接続
されている。端子22及び24はそれぞれ接地線25及
び26を通して接地線27に接続され、接地線27は接
地端子28を通して外部に導出されて大地に接続されて
いる。
【0023】以上の各部によりCVT1が構成されてい
る。本発明の検出方法は、CVT1のコンデンサC1 ,
C2 の内部及びタンク10の内部で、誘電体中のボイ
ド、導体の接触不良、或いは導電性異物の付着等により
発生する内部部分放電を検出するものである。
【0024】本発明の検出方法においては、CVT1の
接地線25に流れる接地線電流を検出して、検出した接
地線電流の周波数分布を求めることにより内部部分放電
を検出する。
【0025】接地線電流を検出するため、接地線25に
変流器30が取り付けられ、変流器30の出力端子はケ
ーブル31を通して機器箱13から外部に導出されてい
る。ケーブル31の端末部には終端抵抗32が接続さ
れ、変流器30から得られる電流信号が終端抵抗32に
より電圧信号に変換される。変流器30とケーブル31
と終端抵抗32とにより電流検出手段が構成されてい
る。
【0026】上記終端抵抗32の両端に得られる電圧信
号は周波数分析装置33に入力される。図2は周波数分
析装置33の構成を示したもので、同図において35は
CPU、36はデータバスで、データバス36の端末部
は終端インピーダンス37により終端されている。また
38は高速フーリエ演算(FFT演算)を行うFFT演
算部、39はメモリで、これらはデータバス36を介し
てCPUに接続されている。40はCRT表示装置、4
1はキーボード、42はプリンタで、これらはそれぞれ
表示インターフェース43、キーボードインタフェース
44及びプリンタインタフェース45とデータバス36
とを介してCPUに接続されている。また46はアナロ
グ・デジタル変換器(A−D変換器)で、該A−D変換
器46の入力端子46aに終端抵抗32の両端に得られ
る検出出力が入力されている。
【0027】本発明においては、終端抵抗32の両端に
得られる検出信号をサンプリングして、サンプリング値
を周波数分析することにより接地線25を流れる電流の
周波数分布を求め、その周波数分布から内部部分放電を
検出する。
【0028】CVTの内部で部分放電が発生すると、内
部部分放電により生じたパルス電流が接地線25を流れ
る。内部部分放電により発生するパルスは広い周波数帯
域を有しているが、線路あるいは母線のインダクタンス
とCVT自体の静電容量がフィルタとなるため、接地線
25には特定の周波数成分のみが流れることになる。従
って、部分放電パルスを含む接地線電流の検出信号波形
を周波数分析すると、特定の周波数成分にピークを有す
る周波数分布が得られる。
【0029】図3はCVTをシールドルーム内に入れ
て、コンデンサの内部に作った欠陥で部分放電を行わせ
た場合に得られた接地線電流の波形の周波数分布の一例
を示したものである。このように、内部部分放電が発生
している場合には、接地線電流の検出信号を周波数分析
すると特有の周波数分布が得られるため、該周波数分布
を分析することにより部分放電の有無を検出することが
できる。
【0030】試験結果によると、部分放電を検出するた
めには200KHz ないし2MHzの信号成分を検出す
る必要がある。従って変流器30としては少なくとも2
MHz まで特性が平坦なものを用いる。変流器の変流比
は、周波数分析装置33の構成に応じて適宜に設定す
る。またサンプリング周波数は4MHz 以上とする必要
がある。
【0031】サンプリング周波数を最低の4MHz に設
定する場合でも、サンプリング時間を商用周波数の1/
2サイクルまたは1/4サイクルといった長い時間に設
定するとデータ量が著しく多くなるため、周波数分析装
置に設けるメモリサイズが大きくなる上に、演算時間が
長くなってしまう。
【0032】そこで、サンプリング時間を1msec程度に
短くしてデータ量を少なくすることが望ましい。このよ
うに1サイクル中のごく短い期間のみサンプリングを行
う場合、内部部分放電によるパルスを確実に捕らえるこ
とができる期間にサンプリング期間を設定する必要があ
る。
【0033】また接地線25には、内部部分放電による
パルス電流の外に、コンデンサの外側の充電部の尖鋭部
分等で発生した気中コロナ放電によるパルス電流や外来
電波の信号電流等がノイズとして流れているため、内部
部分放電を適確に検出するためには、これらのノイズを
除去することが必要である。
【0034】ノイズを除去するには、複数回行ったサン
プリング結果を平均する平均化処理が有効であるが、こ
の場合、内部部分放電により発生したパルスがサンプリ
ングした全データに含まれていないと、逆にS/N比を
低下させることになる。またホワイトノイズは平均化処
理により低減させることができるが、外部の気中放電に
よるパルスは内部部分放電によるパルスとともに分析さ
れてしまうため、内部部分放電を外部気中放電と判別す
ることは困難である。
【0035】本発明者は、部分放電パルスの発生状況を
観察した結果、サンプリングを行う期間を特定すること
により、外部気中放電によるパルスを除去して、実質的
に内部部分放電による部分放電パルスのみをサンプリン
グできることを見出した。
【0036】即ち、コンデンサの誘電体中で発生する部
分放電は、1次電圧が零点から正及び負のピークに向か
って変化する1/4サイクルの期間に集中して発生す
る。1次電圧V1 が図4(A)のような波形であるとす
ると、接地線電流Ie は、図4(B)に示したように1
次電圧V1 に対して90度位相が進んでいるため、部分
放電パルスip は接地電流Ie が正及び負のピークから
零点に向けて変化する1/4サイクルの期間に発生す
る。コンデンサの金属電極に接しているボイドで部分放
電が生じる場合には、部分放電パルスの発生位相は図4
と同様であるが、接地線電流の負の半サイクルの期間に
発生する部分放電パルスの数が少なくなる。これに対
し、外部気中放電によるパルスip'は、図5(A),
(B)に示したように1次電圧V1 のピーク付近に集中
して発生する。高圧側の電極の尖鋭端部で発生する気中
放電は1次電圧の負の半サイクルのピーク付近に集中
し、低圧側の電極の尖鋭端部での気中放電は、1次電圧
の正の半サイクルのピーク付近に集中する。
【0037】そこで、1次電圧V1 が零点を迎えてから
ピークを迎えるまでの内部部分放電の発生頻度が高い期
間から、外部気中放電の発生頻度が高い1次電圧のピー
ク付近の期間を除いた特定の期間(例えば図4のT1 ,
T1 ´の期間)内にサンプリング期間を設定して電流検
出手段の出力をサンプリングするようにすると、外部気
中放電の影響を受けず、内部部分放電の検出を行うこと
ができる。
【0038】尚本発明においてサンプリング期間は図4
のT1 ,T1 ´のいずれの期間に設定しても良いが、前
述のように、コンデンサの金属電極に接しているボイド
で部分放電が生じる場合には、接地線電流の負の半サイ
クルの期間に発生する部分放電パルスの数が少なくなる
ので、内部部分放電の検出を確実にするためには、T1
の期間にサンプリング期間を設定するのが好ましい。
【0039】実験により得られたデータによれば、電圧
位相で0°ないし70°の範囲にサンプリング期間を設
定して接地電流の検出信号のサンプリングを行えば、殆
どの場合、外部気中放電によるパルスを除外して実質的
に内部部分放電によるパルスのみを検出できることが明
らかになった。
【0040】変電所に設置されたCVTの内部部分放電
を検出する場合には、外部気中放電によるパルスの外に
放送電波等の外来ノイズが到来するためS/N比が悪く
なり、内部部分放電の検出が困難になることが多い。
【0041】本願第2の発明は、このように外来ノイズ
が多い環境でCVTの内部部分放電を検出することを可
能にするもので、この発明では、1次電圧V1 が零点を
迎えてからピークを迎えるまでの内部部分放電発生頻度
が高い期間から外部気中放電の発生頻度が高い1次電圧
のピーク付近の期間を除いた第1の特定期間(例えば図
4のT1 ,T1 ´の期間)内に第1のサンプリング期間
を設定し、1次電圧がピークを迎えてから次の零点を迎
えるまでの内部部分放電の発生頻度が低い期間から、気
中放電発生頻度が高い1次電圧のピーク付近の期間と内
部部分放電の発生頻度が高い1次電圧の零点近傍の期間
とを除いた第2の特定期間(例えば図4のT2 ,T2 ´
の期間)内に第2のサンプリング期間を設定する。
【0042】そして第1及び第2のサンプリング期間に
電流検出手段の出力をサンプリングし、サンプリングし
た各結果を周波数分析して第1及び第2のサンプリング
期間にそれぞれ接地線を流れた電流の周波数分布を第1
の周波数分布及び第2の周波数分布として求める。次い
で第1の周波数分布の各周波数成分から第2の周波数分
布の各周波数成分を消去することにより内部部分放電判
定用周波数分布を求め、内部部分放電判定用周波数分布
から内部部分放電が発生したことを検出する。変電所に
おいて例えば図4のT1 の期間に設定したサンプリング
期間に得られたサンプリングデータをAとすると、この
データAには、商用周波数の接地線電流のデータxと必
要とする内部部分放電によるパルスのデータyと、外来
ノイズzとが含まれる。即ち、A=x+y+zとなる。
【0043】また図4のT2 の期間に設定したサンプリ
ング期間に得られたサンプリングデータをBとすると、
このデータBには商用周波数の接地線電流のデータxと
外来ノイズz´のみが含まれているため、B=x+z´
となる。
【0044】外来ノイズはランダムに到来すると考えら
れ、接近した期間T1 とT2 とに到来する外来ノイズn
及びn´には大差がないので、データAからBを引いて
A−Bを求めると、部分放電によるパルスのデータyの
みを得ることができる。
【0045】従って、上記のように、第1の周波数分布
の各周波数成分から第2の周波数分布の各周波数成分を
消去することにより内部部分放電判定用周波数分布を求
めると、該内部部分放電判定用周波数分布は、外来ノイ
ズが除去されたものとなり、該周波数分布から内部部分
放電を適確に検出することができる。
【0046】尚上記データAに含まれるノイズzとデー
タBに含まれるノイズz´との間には若干の差が生じる
のを避けられないが、サンプリング回数を多くして平均
化処理を施すことによりノイズを検出精度に影響を与え
ない程度に低減することができる。
【0047】図7は、変電所において内部部分放電が発
生していない状態で電流検出手段から得られる検出信号
の周波数分布の一例を示したもので、商用周波数の成分
以外の周波数成分はノイズに含まれているものである。
【0048】今内部部分放電が生じるCVTをシールド
ルーム内に配置して、図4のT1 の期間に設定したサン
プリング期間にサンプリングしたデータを周波数分析し
た結果、図3に示すような周波数分布が得られるとする
と、同じ変圧器を図7のようなノイズ環境に配置してT
1 の期間に設定したサンプリング期間にサンプリングし
たデータを周波数分析すると、図6のような周波数分布
が得られ、図4のT2の期間に設定したサンプリング期
間にサンプリングしたデータを周波数分析すると、図7
のような周波数分布が得られる。ここで図6の周波数分
布から図7の周波数分布の各周波数成分を消去すると、
図3のように、内部部分放電のデータのみを含む周波数
分布を得ることができる。
【0049】上記の第1のサンプリング期間は図4のT
1 の期間及びT2 の期間のいずれに設定してもよいが、
前記と同じ理由によりT1 の期間に第1のサンプリング
期間を設定するのが好ましい。これに対し、外来ノイズ
を検出する第2のサンプリング期間は図4のT2 の期間
に設定しても、T2 ´の期間に設定しても大差がない。
【0050】実験によると、図4のT1 の期間は1次電
圧の位相で0°〜70°の範囲に設定するのが適当であ
り、T2 の期間は同じく1次電圧の位相で110°〜1
60°の範囲に設定するのが適当である。
【0051】本発明においては、接地線を流れる電流を
検出する電流検出手段の出力のサンプリング結果を周波
数分析することにより図3に示すような周波数分布を得
て、この周波数分布から内部部分放電が発生しているか
否かを判定する。この判定はCRT画面上に表示された
周波数分布、またはプリンタにより打ち出された周波数
分布を目視することにより行ってもよいが、予測保全シ
ステムにおいては、コンピュータによるデータ処理によ
り内部部分放電の有無を自動的に判定し得るようにして
おくのが好ましい。
【0052】コンピュータを用いて周波数パターンから
内部部分放電の有無を判定する場合、内部部分放電が発
生しているときの周波数分布の包絡線を結ぶことにより
得たパターンをメモリに多数記憶させておいて、得られ
た周波数分布のパターンと記憶されている周波数分布の
パターンとをパターン認識の手法により比較する方法も
考えられるが、この方法はパターンの認識と比較に長時
間を要するという難点がある。
【0053】本発明者は、種々の実験を行った結果、周
波数分布の最大レベルを与える周波数を基準周波数とし
て各周波数を該基準周波数に対する比(周波数比)で表
し、該最大レベルを0デシベルとして各周波数成分のレ
ベルをデシベル表示することにより、周波数分布を標準
化すると、わずかなデータ処理で内部部分放電が発生し
ているか否かの判定を行うことができることを見出し
た。
【0054】即ち、内部部分放電が発生しているときに
得られる周波数分布を上記のようにして標準化すると、
標準化された周波数分布の包絡線がとり得るるパターン
の範囲は図8の折れ線で囲まれた判定基準パターン範囲
Sに収まることが明らかになった。図8において横軸
は、各周波数の基準周波数(サンプリング結果を周波数
分析することにより得られた周波数分布の最大レベルを
与える周波数)に対する比を示しており、縦軸は、周波
数分布の最大レベルを0デシベルとした場合の各周波数
成分の信号レベルを示している。図8において、下側の
折れ線の屈曲点a,b,c,d1 ,d2 ,e,f及びg
における周波数比の値及び信号レベルの値を示す座標は
それぞれ、a(0.7 ,−40),b( 0.8,−35),c
(0.9 ,−25),d1 (0.95,−15),d2 (1.05,−
15),e(1.1 ,−25),f(1.2 ,−35),g(1.3
,−40)である。また上側の折れ線の屈曲点a´,b
´,c´,d´,e´,f´及びg´における周波数比
の値及び信号レベルの値を示す座標はそれぞれ、a´
(0.7 ,−17.5),b´(0.8 ,−15),c´(0.9 ,
−10),d´(1.0 ,0 ),e´(1.1 ,−10),f´
(1.2 ,−15)及びg´(1.3 ,−17.5)である。
【0055】内部部分放電の有無を判定するには、サン
プリング結果を周波数分析することにより求めた周波数
分布を標準化し、標準化した周波数分布の周波数比0.7
〜1.3 の範囲の部分の包絡線を部分放電検出用周波数分
布パターンとして、このパターンが、図8の判定基準パ
ターン範囲Sに入るか否かを見ればよい。即ち、部分放
電検出用周波数分布パターンの全体が判定基準パターン
範囲Sに収まる場合に内部部分放電が発生していると判
定し、標準化された周波数分布の一部でも判定基準パタ
ーン範囲Sからはみ出す場合には、内部部分放電が発生
していないと判定すればよい。
【0056】上記の標準化された周波数分布は簡単な演
算により求めることができ、部分放電検出用周波数分布
パターンが判定基準パターン範囲Sに入るか否かは、コ
ンピュータにより簡単な比較演算を行うことにより容易
に判断できるため、内部部分放電の存在の有無の判定を
短時間で行わせることができる。
【0057】上記のように周波数分布を標準化すると、
内部部分放電発生時に接地線電流波形に現れる特徴的な
周波数分布パターンをとらえることができるため、内部
部分放電の発生をノイズと区別して検出することがで
き、変電所等のノイズが多い場所でも内部部分放電を適
確に検出することができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本願第1の発明によれ
ば、変圧器の1次電圧が零点を迎えてからピークを迎え
るまでの内部部分放電発生頻度が高い期間から、外部気
中放電の発生頻度が高い1次電圧のピーク付近の期間を
除いた特定の期間内にサンプリング期間を設定して電流
検出手段の出力をサンプリングするようにしたので、内
部部分放電により生じたパルスを確実に検出することが
でき、S/N比を向上させて内部部分放電の検出精度を
向上させることができる利点がある。
【0059】また本願第2の発明によれば、内部部分放
電の発生頻度が高く外部気中放電の発生頻度が低い期間
に設定した第1のサンプリング期間にサンプリングした
信号の周波数分布から、内部部分放電及び外部気中放電
の発生頻度が低く、高周波成分としては実質的に外来ノ
イズのみが存在している期間に設定した第2のサンプリ
ング期間にサンプリングした信号の周波数分布の各周波
数成分を消去するようにしたので、外部気中放電による
パルスと外来ノイズとの双方を取り除いて内部部分放電
を検出することができる。従って変電所等の外来ノイズ
が到来する場所に設置されたCVTの内部部分放電をも
適確に検出することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンデンサ形計器用変圧器に本発明の検出方法
で用いる装置を接続した状態を概略的に示した構成図で
ある。
【図2】本発明の実施例で用いる周波数分析装置の構成
を示したブロック図である。
【図3】本発明の検出方法において接地線電流の検出信
号を周波数分析することにより得た周波数分布の一例を
示した線図である。
【図4】内部部分放電が発生している場合のCVTの1
次電圧波形及び接地線電流の波形を概略的に示した波形
図である。
【図5】(A)及び(B)は外部気中放電が発生してい
る場合のCVTの1次電圧波形及び接地線電流の波形を
概略的に示した波形図である。
【図6】外来ノイズと内部部分放電によるパルスとを含
む接地線電流の周波数分布の一例を示した線図である。
【図7】外来ノイズのみを含む接地線電流の周波数分布
の一例を示した線図である。
【図8】内部部分放電が発生している場合に、接地線電
流の標準化された周波数分布がとり得るパターンの範囲
を示した線図である。
【図9】従来の検出方法により内部部分放電を検出する
ために線路に結合コンデンサを接続した状態を示した回
路図である。
【図10】従来の検出方法で用いていた検出回路の構成
を示した回路図である。
【図11】ERA方により得られた楕円リサージュ図形
を示した波形図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ形計器用変圧器 10 タンク 11 碍子 C1 主コンデンサ C2 分圧コンデンサ Tr 変圧器 25 接地線 30 変流器 32 終端抵抗 33 周波数分析装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 照行 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機株式会社内 (72)発明者 中橋 昭雄 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−177179(JP,A) 特開 昭58−21173(JP,A) 特開 平6−230067(JP,A) 特開 昭62−206466(JP,A) 特開 平2−147970(JP,A) 特開 平4−215074(JP,A) 特開 平4−212076(JP,A) 特開 昭60−203866(JP,A) 特開 昭60−120268(JP,A) 特開 平2−221876(JP,A) 特開 平4−74974(JP,A) 特開 昭58−153184(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ形計器用変圧器の内部で発生
    する内部部分放電を検出する方法において、 前記コンデンサ形計器用変圧器の接地線を流れる接地線
    電流を検出する電流検出手段を設け、 前記変圧器の1次電圧が零点を迎えてからピークを迎え
    るまでの、内部部分放電の発生頻度が高い期間から、外
    部気中放電の発生頻度が高い1次電圧のピーク付近の期
    間を除いた特定の期間内にサンプリング期間を設定して
    前記電流検出手段の出力をサンプリングし、 サンプリングした結果を周波数分析してサンプリング期
    間に流れた接地線電流の周波数分布を求め、 前記周波数分布から前記内部部分放電が発生したことを
    検出することを特徴とするコンデンサ形計器用変圧器の
    内部部分放電検出方法。
  2. 【請求項2】 コンデンサ形計器用変圧器の内部で発生
    する内部部分放電を検出する方法において、 前記変圧器の接地線を流れる接地線電流を検出する電流
    検出手段を設け、 前記変圧器の1次電圧が零点を迎えてからピークを迎え
    るまでの、内部部分放電の発生頻度が高い期間から外部
    気中放電の発生頻度が高い1次電圧のピーク付近の期間
    を除いた第1の特定期間内に第1のサンプリング期間を
    設定し、 前記1次電圧がピークを迎えてから次の零点を迎えるま
    での内部部分放電の発生頻度が低い期間から、外部気中
    放電の発生頻度が高い1次電圧のピーク付近の期間と内
    部部分放電の発生頻度が高い1次電圧の零点近傍の期間
    とを除いた第2の特定期間内に第2のサンプリング期間
    を設定し、 前記第1及び第2のサンプリング期間に前記電流検出手
    段の出力をサンプリングし、 サンプリングした各結果を周波数分析して第1及び第2
    のサンプリング期間にそれぞれ流れた接地線電流の周波
    数分布を第1の周波数分布及び第2の周波数分布として
    求め、 前記第1の周波数分布の各周波数成分から第2の周波数
    分布の各周波数成分を消去することにより内部部分放電
    判定用周波数分布を求め、 前記内部部分放電判定用周波数分布から前記内部部分放
    電が発生したことを検出することを特徴とするコンデン
    サ形計器用変圧器の内部部分放電検出方法。
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