JP2920551B2 - 発泡不織布及びその製造法 - Google Patents

発泡不織布及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明発泡不織布及びその製造法を以下の項目に従っ
て詳細に説明する。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術 D.発明が解決しようとする課題 E.課題を解決するための手段 F.実施例 F−1.実施例 F−2.比較例 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な発泡不織布及びその製造法に関する。
詳しくは、構成繊維が熱溶融性接着剤によって結合され
ている不織布に発泡剤を含有する溶液を含浸して成る発
泡不織布において、発泡効率が良いと共にムラがなく、
ひいては発泡剤の使用量が少なくて済む新規な発泡不織
布及びその製造法を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明発泡不織布は、構成繊維が熱溶融性接着剤によ
って結合されている発泡剤を含有する溶液を含浸後に該
不織布を加熱して成る発泡不織布において、熱溶融性接
着剤に、発泡剤の発泡温度より低い融点を有するものを
用いるようにしたものであり、また、本発明発泡不織布
の製造法は、構成繊維が熱溶融性接着剤によって結合さ
れている不織布に熱溶融性接着剤の融点より高い発泡温
度を有する発泡剤を含有する溶液を含浸させ、次いで不
織布を加熱することにより熱溶融性接着剤を溶融させた
後で発泡剤を発泡させるようにしたものである。そのた
め、発泡剤を発泡させようとして不織布を加熱すると、
発泡剤が発泡する前に不織布の構成繊維同士を結合して
いる熱溶融性接着剤が溶融して構成繊維同士の結合が既
に解かれているので、発泡剤が発泡する際に構成繊維が
邪魔になることがない。従って、発泡剤の発泡に対する
抵抗は著しく減少して発泡効率が極めて良くなり、より
嵩高でより軽量の発泡不織布が得られる。また、発泡ム
ラも生じにくいので発泡ムラのないより均一な発泡不織
布が得られる。そして、更に、発泡効率が良いので発泡
剤の使用量も少なくて済むことになる。
(C.従来の技術) 従来から、主に所謂FRP製の各種造形物の成形用芯材
としては、素材の嵩高製や軽量化を図る見地から不織布
内に多数の発泡体を充填させたものが用いられていた。
例えば、特開昭58−115160号公報には、不織布を構成
する繊維の長短糸状片(1)同士を機械的に絡ませるこ
とによって結合させた不織布(スパンボンド不織布)に
塩化ビニリデンサルサイド(発泡剤)を含有する溶液を
含浸させるものが示されている。これは、かかる不織布
を加熱して塩化ビニリデンサルサイドの樹脂粒を発泡さ
せ、無数の独立した微小気泡球であるマイクロバルーン
(発泡体)を不織布内に形成しようとしたものである。
(D.発明が解決しようとする課題) ところが、上述の特開昭58−115160号公報に記載され
ているものは、構成繊維同士が機械的に絡合されること
によって結合されている不織布(スパンボンド)不織
布)に発泡剤を含有する溶液を含浸させたものであるか
ら発泡剤の発泡効率が極めて悪く発泡ムラも生じ易いと
いう問題がある。なぜなら、発泡剤を発泡させるために
不織布を加熱しても、かかる熱処理だけでは簡単にほど
けない状態で構成繊維同士がしっかりと機械的に絡合さ
れているため、発泡剤が発泡する際には、絡合された状
態の構成繊維(基布組織)を押し分けながら発泡するこ
とになるので、基布組織が発泡に対する抵抗として働く
ことになってしまうからである。そして、発泡効率が悪
ければ必然的に発泡剤の使用量も多くならざるを得な
い。
(E.課題を解決するための手段) 本発明発泡不織布及びその製造法は、上記した課題を
解決するために、先ず、発泡不織布に用いる不織布には
構成繊維が熱溶融性接着剤により結合されているものを
選び、次に、熱溶融性接着剤には発泡剤の最高倍率発泡
温度より低い融点を有するものを選んだものである。そ
して、かかる不織布に発泡剤を含有する溶液を含有させ
た上で加熱することにより、熱溶融性接着剤を溶融させ
ると共に発泡剤を発泡させて発泡体を形成するようにし
たものである。
かかる本発明において使用される熱溶融性接着剤は、
その融点が発泡剤の最高倍率発泡温度より低いものでな
ければならないが、ここで、発泡剤の最高倍率発泡温度
とは、発泡剤が発泡するのに最も適した温度のことであ
る。
ところで、このような性質をもった熱溶融性接着剤に
は樹脂タイプのものと繊維タイプのものがあり、繊維タ
イプのものは大きく全溶融型のものと複合繊維型のもの
に分けられる。そして、融点が発泡剤の最高倍率発泡温
度より低い熱溶融成分の代表的なものとしては、ポリエ
チレン、低融点ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル
(EVA)共重合体などが挙げられる。
また、本発明において用いられる発泡剤は、熱可塑性
樹脂で形成された外壁とその内部に包含された熱膨張性
物質とから成るマイクロカプセル型のものである。その
代表適なものとしては、外壁が塩化ビニリデン−アク
ロニトリル共重合体でその内部にイソブタンが封入され
ていて最高倍率発泡温度が135℃のもの、外壁がメチ
ルメタクリレート−アクリロニトリル共重合体でその内
部にイソブタンが封入されていて最高倍率発泡温度が15
0℃のもの、外壁がメチルメタクリレート−アクリロ
ニトリル共重合体(メチルメタクリレートの割合をよ
り小さくしたもの)でその内部にn−ペンタンが封入さ
れていて最高倍率発泡温度が175℃のものなどが挙げら
れる。
従って、本発明によれば、発泡剤を発泡させようとし
て不織布を加熱すると、発泡剤が発泡する前に、不織布
の構成繊維同士を結合している発泡剤の最高倍率発泡温
度より融点が低い熱溶融性接着剤の方が先に溶融する。
そのため、構成繊維同士の結合が既に解かれているの
で、発泡剤が発泡する際に構成繊維が邪魔にならない。
従って、発泡剤の発泡に対する抵抗は著しく減少して発
泡効率が極めて良くなり、より嵩高でより軽量の発泡不
織布が得られる。また、発泡ムラも生じにくいので発泡
ムラのないより均一な発泡不織布が得られる。そして、
更に、発泡効率が良いのであるから、発泡剤の使用量を
大幅に減少させることもできる。
(F.実施例) 以下に、本発明発泡不織布及びその製造法の詳細を実
施例と比較例を挙げて具体的に説明する。
(F−1.実施例) 先ず、鞘部が融点125℃のポリエチレンから成ると共
に芯部がポリエステルから成る繊度2デニール、繊維長
51mmの芯鞘型熱接着性繊維が10%、繊度6デニール、繊
維長51mmのポリエステル繊維が90%の割合で含まれてい
る繊維ウェブを無圧下において加熱し、目付50g/m2の熱
接着不織布を作製した。
次に、最大発泡温度135℃のマイクロカプセル式発泡
剤(松本油脂製薬株式会社製「マイクロスフェアーF−
30」)を固形分で50%含むアクリル樹脂エマルジョン
(濃度40%)を上記不織布に含浸させて乾燥し、不織布
の目付を100g/m2とした。
それから、この不織布をドライヤーによって135℃で
5分間熱し、上記アクリル樹脂エマルジョンに含まれて
いるマイクロカプセル式発泡剤を発泡させて発泡不織布
を得た。
このようにして得られた発泡不織布は、別表で示すよ
うに、熱処理によって厚みが著しく増しており、発泡効
率は極めて良好であった。また、不織布の全体に亘って
均一に発泡しており、発泡ムラもなかった。
(F−2.比較例) 不織布に構成繊維が機械的に絡合されているポリエス
テルスパンボンド不織布を用いたこと以外は実施例と同
様にして発泡不織布を得た。
このようにして得られた発泡不織布は、別表で示すよ
うに、熱処理による厚みの増加率は実施例と比較して半
分以下であり、発泡効率は悪かった。その上、不織布全
体に亘り均一に発泡しておらず、発泡ムラも目立った。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明発
泡不織布は、構成繊維が熱溶融性接着剤によって結合さ
れている不織布に発泡剤を含有する溶液を含浸後に該不
織布を加熱して成る発泡不織布において、熱溶融性接着
剤に、発泡剤の発泡温度より低い融点を有するものを用
いたことを特徴とし、また、本発明発泡不織布の製造法
は、構成繊維が熱溶融性接着剤によって結合されている
不織布に熱溶融性接着剤の融点より高い発泡温度を有す
る発泡剤を含有する溶液を含浸させ、次いで不織布を加
熱することにより熱溶融性接着剤を溶融させた後で発泡
剤を発泡させることを特徴とする。
従って、本発明によれば、発泡剤を発泡させようとし
て不織布を加熱すると、発泡剤が発泡する前に、不織布
の構成繊維同士を結合している発泡剤の最高倍率発泡温
度より融点が低い熱溶融性接着剤の方が先に溶融する。
そのため、構成繊維同士の結合が既に解かれているの
で、発泡剤が発泡する際に構成繊維が邪魔にならない。
従って、発泡剤の発泡に対する抵抗は著しく減少して発
泡効率が極めて良くなり、より嵩高でより軽量の発泡不
織布が得られる。また、発泡ムラも生じにくいので発泡
ムラのないより均一な発泡不織布が得られる。そして、
更に、発泡効率が良いので発泡剤の使用量を大幅に減少
させることもできる。しかして、従来の発泡不織布にみ
られた様々な問題点を解決することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成繊維が熱溶融性接着剤によって結合さ
    れている不織布に発泡剤を含有する溶液を含浸後に該不
    織布を加熱して成る発泡不織布において、 上記熱溶融性接着剤に、上記発泡剤の発泡温度より低い
    融点を有するものを用いた ことを特徴とする発泡不織布
  2. 【請求項2】構成繊維が熱溶融性接着剤によって結合さ
    れている不織布に熱溶融性接着剤の融点より高い発泡温
    度を有する発泡剤を含有する溶液を含浸させ、 次いで上記不織布を加熱することにより熱溶融性接着剤
    を溶融させた後で発泡剤を発泡させる ことを特徴とする発泡不織布の製造法
JP5054390A 1990-03-01 1990-03-01 発泡不織布及びその製造法 Expired - Lifetime JP2920551B2 (ja)

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