JP2920309B2 - 2サイクル2気筒エンジンの吸気装置 - Google Patents

2サイクル2気筒エンジンの吸気装置

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JP2920309B2
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芳男 平野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、位相の異なる2つの気筒を有する2サイク
ル2気筒エンジンの吸気装置に関する。
(従来の技術) 燃費性能の向上等を目的として吸気系に吸気チャンバ
ーが設けられるが、位相の異なる複数の気筒を有する多
気筒エンジンにあっては、各気筒の吸気通路の隣り合う
もの同士をバランスパイプによって連通すれば、それぞ
れの吸気通路が他方の気筒の吸気チャンバーの役目を果
たす。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の場合、スロットル弁開度が3/4
〜全開である高速・高負荷域においては吸気通路の吸気
チャンバーとしての効果は有効であるが、それ以下の低
速・低負荷域においては有効な効果が得られない。
そこで、各気筒の吸気通路毎に吸気チャンバーを設け
れば上記問題が解消されるが、吸気装置が大型化すると
いう別の問題が生ずる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的
とする処は、全スロットル弁開度に亘ってエンジン性能
を高めつつも、小型・コンパクト化を達成することがで
きる2サイクル2気筒エンジンの吸気装置を提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は、前傾して並設さ
れる位相の異なる2つの気筒の後方に、クランクケース
に接続される2つの吸気通路が隣り合って設けられ、各
吸気通路は全長が短く形成され後部にキャブレタがそれ
ぞれ接続される2サイクル2気筒エンジンの吸気装置に
おいて、前記吸気通路同士の相対向する内側の側壁上下
中間部に、両吸気通路を連通せしめるバランスパイプを
横架し、該バランスパイプの中央部に、前傾して上方に
分岐するマニホールドパイプを設けて該マニホールドパ
イプと前記バランスパイプとでT字状を形成し、前記吸
気通路に沿う方向の幅よりも気筒の並設方向の幅が広い
吸気チャンバーを前記マニホールドパイプの上端に連結
し、該吸気チャンバーを気筒の後壁に近接させて配置し
たことを特徴とする。
(作用) 本発明によれば、吸気通路が隣り合う2つの気筒の位
相が異なるため、1つの吸気チャンバーを2つの気筒で
交互に共用することができ、全スロットル弁開度に亘っ
てエンジン性能を高め、且つ、当該吸気装置の小型・コ
ンパクト化を図ることができる。
又、吸気チャンバーを吸気通路に沿う方向の幅よりも
気筒の並設方向の幅を広く形成し、バランスパイプを吸
気通路同士の内側の側壁上下中間部に横架し、このバラ
ンスパイプの中央部から前傾し上方に分岐されるマニホ
ールドパイプの上端に吸気チャンバーを連結して該吸気
チャンバーを気筒の後壁に近接させて配置したため、マ
ニホールドパイプの位置を下げ且つ吸気チャンバーの上
下寸法を縮めることができ、吸気チャンバーに所要の容
積を確保しつつ気筒の上方に突出しないコンパクトな吸
気装置とすることができ、狭い車体空間へのエンジンの
搭載が容易となる。そして、各気筒にそれぞれ吸気チャ
ンバーが設けられないために部品点数を削減することが
できる。
更に、吸気通路同士の相対向する内側の側壁上下中間
部にバランスパイプを横架し、該バランスパイプの中央
部に上方に分岐するマニホールドパイプを設けたため、
該マニホールドパイプが各吸気通路の上部壁に取り付く
ことがなく、全長の短い吸気通路に吸気チャンバーを設
けるにも拘らず、各吸気通路の上部壁から潤滑油を吸気
通路内に供給することができる。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本発明に係る吸気装置を備える2サイクル2
気筒エンジン1の側面図、第2図は第1図の矢視A方向
の図であり、該エンジン1には互いに位相の異なる2つ
の前傾した気筒が第1図の紙面垂直方向に並設されてい
る。尚、第1図中、2はクランクケース、3はシリンダ
ブロック、4はシリンダヘッド、5は点火プラグであ
る。
又、エンジン1の各気筒の後方には、クランクケース
2内に開口する吸気通路6,6が隣り合って設けられてお
り、これらの吸気通路6,6は全長が短く形成され、その
後部にはキャブレタ7に接続されている。尚、キャブレ
タ7には不図示のエアクリーナが接続されている。
ところで、本実施例では、第2図に示すように前記2
つの吸気通路6,6の相対向する内側の側壁6a,6aの上下中
間部には、両吸気通路6,6を連通せしめるバランスパイ
プ8が横架されている。そして、バランスパイプ8の幅
方向中央部には、前傾して上方に分岐するマニホールド
パイプ9が設けられ、該マニホールドパイプ9と前記バ
ランスパイプ8とはT字状を成している。
上記マニホールドパイプ9の上端には吸気チャンバー
10が連結されており、この吸気チャンバー10はエンジン
1の気筒の後壁に近接して配置されている。ここで、吸
気チャンバー10の気筒の並設方向(横方向)の幅b(第
2図参照)は吸気通路6,6に沿う方向の幅a(第1図参
照)よりも広く(b>a)設定されている。
而して、前述のように当該エンジン1における2つの
気筒の位相は互いに異なり、少なくとも両気筒において
同時爆発は生じないため、単一の吸気チャンバー10をこ
れら両方の気筒で交互に100%ずつ共用することがで
き、それぞれの吸気通路6,6に各々吸気チャンバーを設
けたと同様の効果が得られ、全てのスロットル弁開度に
亘ってエンジン1の性能を高めることができる。
又、本実施例のように単一の吸気チャンバー10を両気
筒で共用すると、部品点数を削減して吸気装置を小型・
コンパクト化することができる。
更に、本実施例では、吸気チャンバー10を吸気通路6,
6に沿う方向の幅aよりも気筒の並設方向の幅bを広く
形成し、バランスパイプ8を吸気通路6,6同士の内側の
側壁6a,6aの上下中間部に横架し、このバランスパイプ
8の中央部から前傾し上方に分岐されるマニホールドパ
イプ9の上端に吸気チャンバー10を連結して該吸気チャ
ンバー10を気筒の後壁に近接させて配置したため、マニ
ホールドパイプ9の位置を下げ且つ吸気チャンバー10の
上下寸法を縮めることができ、吸気チャンバー10に所要
の容積を確保しつつ気筒の上方に突出しないコンパクト
な吸気装置とすることができ、狭い車体空間へのエンジ
ン1の搭載が容易となる。
更に又、吸気通路6,6同士の相対向する内側の側壁6a,
6aの上下中間部にバランスパイプ8を横架し、該バラン
スパイプ8の中央部に上方に分岐するマニホールドパイ
プ9を設けたため、該マニホールドパイプ9が吸気通路
6,6の上部壁に取り付くことがなく、全長の短い吸気通
路6,6に吸気チャンバー10を設けるにも拘らず、吸気通
路6,6の上部壁から潤滑油を吸気通路6,6内に供給するこ
とができる。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、前傾
して並設される位相の異なる2つの気筒の後方に、クラ
ンクケースに接続される2つの吸気通路が隣り合って設
けられ、各吸気通路は全長が短く形成され後部にキャブ
レタがそれぞれ接続される2サイクル2気筒エンジンの
吸気装置において、前記吸気通路同士の相対向する内側
の側壁上下中間部に、両吸気通路を連通せしめるバラン
スパイプを横架し、該バランスパイプの中央部に、前傾
して上方に分岐するマニホールドパイプを設けて該マニ
ホールドパイプと前記バランスパイプとでT字状を形成
し、前記吸気通路に沿う方向の幅よりも気筒の並設方向
の幅が広い吸気チャンバーを前記マニホールドパイプの
上端に連結し、該吸気チャンバーを気筒の後壁に近接さ
せて配置したため、全スロットル弁開度に亘ってエンジ
ン性能を高めつつも、吸気装置の小型・コンパクト化を
達成することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る吸気装置を備える2サイクル2気
筒エンジンの側面図、第2図は第1図の矢視A方向の図
である。 1…2サイクル2気筒エンジン、2…クランクケース、
6…吸気通路、6a…吸気通路の内側壁、7…キャブレ
タ、8…バランスパイプ、9…マニホールドパイプ、10
…吸気チャンバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−6014(JP,A) 特開 昭59−34419(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02B 27/00 F02M 35/104

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前傾して並設される位相の異なる2つの気
    筒の後方に、クランクケースに接続される2つの吸気通
    路が隣り合って設けられ、各吸気通路は全長が短く形成
    され後部にキャブレタがそれぞれ接続される2サイクル
    2気筒エンジンの吸気装置において、 前記吸気通路同士の相対向する内側の側壁上下中間部
    に、両吸気通路を連通せしめるバランスパイプを横架
    し、該バランスパイプの中央部に、前傾して上方に分岐
    するマニホールドパイプを設けて該マニホールドパイプ
    と前記バランスパイプとでT字状を形成し、前記吸気通
    路に沿う方向の幅よりも気筒の並設方向の幅が広い吸気
    チャンバーを前記マニホールドパイプの上端に連結し、
    該吸気チャンバーを気筒の後壁に近接させて配置したこ
    とを特徴とする2サイクル2気筒エンジンの吸気装置。
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