JP2920041B2 - ベッド装置 - Google Patents

ベッド装置

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JP2920041B2
JP2920041B2 JP5108060A JP10806093A JP2920041B2 JP 2920041 B2 JP2920041 B2 JP 2920041B2 JP 5108060 A JP5108060 A JP 5108060A JP 10806093 A JP10806093 A JP 10806093A JP 2920041 B2 JP2920041 B2 JP 2920041B2
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Furansu Betsudo Kk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は体力の回復や床づれを
防止するためなどに利用することができ、とくに病院用
として好適するベッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベッド装置は利用者が就寝する
ために用いられるものであるが、その付加価値を高める
ために、種々の機能を持たせることが考えられている。
とくに、最近では病院において、病人の体力の回復を計
るために、寝ながらにして運動を与えることができる機
能を備えたベッド装置の開発が要望されており、また老
人や病人などのように自力で寝返りを打つことのできな
い利用者の床づれを防止することができるベッド装置の
開発も望まれている。
【0003】利用者の身体に運動を与えることができれ
ば、身体の血行がよくなり、健康の維持回復を計ること
ができる。また、寝たきりの老人や患者に運動を与えて
機能の回復に役立てることができ、さらに利用者の入眠
(利用者に心地が良いと思われる揺れを与えた場合)、
覚醒(揺れを強くして刺激を与えた場合)などに利用す
ることができる。
【0004】一方、病院用のベッド装置としては、患者
を上半身を起こした状態で支えることができる、いわゆ
る背上げ機能を備えていることが要求されることがあ
り、また患者が仰臥したベッド面の高さを調整すること
ができる高さ調整機能を備えていることが要求されるこ
とがある。
【0005】背上げ機能を備えていれば、利用者はベッ
ド装置上で自力によらずに上半身を起こしてその姿勢を
維持できるから、体力の低下した患者が食事や読書など
をする際に有効であり、また高さ調整機能を備えていれ
ば、医師が患者を診察する際に、患者を診察し易い高さ
にすることができ、また患者がベッド装置に乗り降りす
る際には、その乗り降りがし易いようにベッド面を十分
に低くすることができる。
【0006】このように、病人用、とくに病院用のベッ
ド装置には種々の機能が備えられていることが要求され
るものの、従来のベッド装置においては、上述した複数
の機能のうちの、1つあるいは2つ程度しか備えられて
いないため、病院用ベッド装置として不十分なことがあ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来はベ
ッド装置が病院用として用いられる場合、要求される複
数の機能を、十分かつ確実に備えたものが開発されてい
なかったので、そのような機能を備えたベッド装置の開
発が望まれていた。
【0008】この発明は上記事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、高さ調整機能、背上げ
機能および利用者に運動を与えたり、床づれを防止する
ことができるなど、種々の機能を備えたベッド装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、ベ−スフレ−ムと、このベ−スフレ−ム
上に上下用リンク機構によって上下方向に変位自在に設
けられた上下用フレ−ムと、上記上下用リンク機構を駆
動して上記上下用フレ−ムを上下動させる上下用駆動手
段と、上記上下用フレ−ムの長手方向と幅方向に対して
分割された複数の分割片を有し、これら分割片の長手方
向中途部が上記上下用フレームに揺動自在に取付けられ
床板と、上記上下用フレ−ムに設けられ上記床板の分
割片を上下用フレームの長手方向に沿って揺動駆動する
揺動駆動手段と、上記上下用フレ−ム上に設けられ上記
床板の分割片と干渉せずに起伏可能な背上げ部材を有す
る背上げ用フレ−ムと、この背上げ用フレ−ムの上記背
上げ部材を起伏駆動する背上げ駆動手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0010】
【作用】このような構成によれば、上下用フレ−ムが上
下駆動されることで高さ調整することができ、上記上下
用フレ−ムに設けられた床板の複数の分割片が揺動駆動
されることで、利用者に運動を与えたり、床づれを防止
することができ、さらには背上げ用フレ−ムの背上げ部
材によって利用者の上半身を起こすことができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1と図2はこの発明のベッド装置の全体構成
を示す平面図と側面図であり、同図中1はベ−スフレ−
ム1を示している。このベ−スフレ−ム1は平行に離間
対向した一対の側杆部材2の両端部をそれぞれ端杆部材
3によって連結して矩形枠状に形成されている。上記側
杆部材2の中途部には下方に向かってU字状に屈曲した
段差部2aが形成され、また各側杆部材2の両端部には
それぞれストッパ付のキャスタ4が設けられていて、上
記ベ−スフレ−ム1を移動自在かつ所定の位置で移動不
能に位置決めできるようになっている。
【0012】左右一対の上記側杆部材2の長手方向一端
側と、長手方向他端側の上記段差部2aの端部とには図
3に示されるようにそれぞれブラケット5が立設されて
いる。一方の一対のブラケット5には第1の軸6が回転
自在に支持され、他方の一対のブラケット5には第2の
軸7が回転自在に支持されている。
【0013】図6に示すように上記第1の軸6には第1
のア−ム8が一端部を固着して設けられ、第2の軸7に
は第2のア−ム9が一端部を固着して設けられている。
第1のア−ム8と第2のア−ム9の他端部にはそれぞれ
連結部材11の一端部と他端部とが枢着されている。こ
の連結部材11の中途部にはブラケット12が設けら
れ、このブラケット12には駆動機構13が枢着されて
いる。
【0014】上記駆動機構13はモ−タと減速機とを一
体化した駆動源14を有する。この駆動源14は上記ブ
ラケット12に枢着され、またスリ−ブ15が一体に設
けられている。このスリ−ブ15には駆動軸16がスラ
イド自在に設けられ、この駆動軸16は上記駆動源14
が作動することで軸方向に進退駆動されるようになって
いる。上記駆動軸16の先端部は上記第1の軸6の中途
部に、上記第1のア−ム8と位置をずらして設けられた
第3のア−ム17に枢着されている。
【0015】上記第1の軸6の両端部には一対の第4の
ア−ム18の一端部が固着され、上記第2の軸7の両端
部には一対の第5のア−ム19の一端部が固着されてい
る。一対の第4のア−ム18の他端部には第1の連動軸
21の両端部が固着され、同じく一対の第5のア−ム1
9の他端部には第2の連動軸22の両端部に固着されて
いる。
【0016】上記各連動軸21、22の両端にはそれぞ
れロ−ラ23が回転自在に設けられている。各ロ−ラ2
3は、上記ベ−スフレ−ム1の上方に配置された上下用
フレ−ム25の両側内面の両端部に設けられた4本のガ
イドレ−ル26にそれぞれ転動自在に係合されている。
【0017】上記上下用フレ−ム25は、上記ベ−スフ
レ−ム1と同様、一対の側杆部材27と、これら側杆部
材27の両端部にそれぞれ両端を連結した一対の端杆部
材28からなり、上記側杆部材27の中途部には下方に
向かってほぼU字状に屈曲した段差部27aが形成され
てなる。
【0018】さらに、一方の第4のア−ム18の中途部
には第6のア−ム28の一端部が図3に示すように第1
のピン29によって枢着されている。この第6のア−ム
28の他端は上記上下用フレ−ム25の一方の側杆部材
27の端部に第2のピン31によって枢着されている。
【0019】上記駆動源14が作動して駆動軸16が図
7に矢印aで示すようにスリ−ブ15から突出する方向
に駆動されると、第3のア−ム17が押圧されて第1の
軸6が同図に矢印bで示す反時計方向に回動させられ
る。第1軸6が回動すれば、それに第1のア−ム8が連
動するから、この第1のア−ム8の一端が枢着された連
結部材11が矢印c方向へスライドする。連結部材11
が矢印c方向へスライドすれば、その他端に連結された
第2のア−ム9を介して第2の軸7も反時計方向に回動
させられる。
【0020】第1の軸6と第2の軸7とが反時計方向に
回動すれば、各軸に一端が固着された第4のア−ム18
と第5のア−ム19(図7には第4のア−ム18のみ図
示)とが同図に矢印dで示す起立方向に回動する。その
とき、各ア−ム18、19の他端に連結された第1の連
動軸21と第2の連動軸22との両端のロ−ラ23が上
下用フレ−ム25の両側内面に設けられたガイドレ−ル
26を転動する。それによって、上記上下用フレ−ム2
5は垂直方向上方へ上昇することになる。
【0021】上記上下用フレ−ム25と第4のア−ム1
8とは、第6のア−ム28によって連結されている。そ
のため、上記第6のア−ム28は、上記上下用フレ−ム
25が上記ロ−ラ23に対して自由にスライドするのを
阻止している。つまり、上下用フレ−ム25を上下動さ
せるためのリンク機構に対し、上記上下用フレ−ム25
がロ−ラ23によってスライド自在に設けられていて
も、上記上下用フレ−ム25が自由にスライドするのが
上記第6のア−ム28によって阻止されている。
【0022】上記上下用フレ−ム25の一対の側杆部材
27間には、図8と図10に示すようにその段差部27
aに一対の第1の支持部材31が所定の間隔で架設さ
れ、また段差部27aの両側にはそれぞれ一対の第2の
支持部材32が架設されている。各第2の支持部材32
の上面には、断面コ字状の4つの取付部材32aが長手
方向に所定間隔で設けられている。
【0023】各取付部材32aの上面には、それぞれ連
結部材33が設けられている。この連結部材33は図1
2に示されるようにゴムなどによって柱状に形成された
弾性部材33aと、この弾性部材33aの両端部に頭部
を埋設してねじ部を各端面から突出させた一対のボルト
33bから形成されていて、一方のボルト33bが上記
連結部材33の上面にナット34によって固定されてい
る。
【0024】各第2の支持部材32のそれぞれ一対の連
結部材33の他方のボルト33bには、細長い矩形板状
の分割片35の長手方向中途部が同じくナット34によ
って固定されている。つまり、4枚の分割片35が上下
用フレ−ム25の幅方向と長手方向に対して2行2列で
配置され、床板36を構成している。この床板35の上
面には、図16乃至図18に示されるように幅寸法およ
び長さ寸法が上記床板36よりも大きく形成されたマッ
トレスMが載置されている。このマットレスMは屈曲自
在な構成となっている。
【0025】図2、図4あるいは図11に示すように上
記上下用フレ−ム25の長手方向に沿う各一対の分割片
11の隣り合う端部の幅方向中央部分の下面には、それ
ぞれ図12に示される上記連結部材33と同じ構成の連
結部材37の一端がそれぞれ固着されている。この連結
部材37の他端は連結具38に固着されている。
【0026】したがって、連結具38によって連結され
た一対の分割片35は、上記連結部材37を弾性変形さ
せながら第2の支持部材32に上記連結部材33によっ
て連結された中途部を支点にして揺動自在となってい
る。
【0027】上記連結具38には、図11あるいは図1
3に示すように伝動手段としての可動ア−ム46の上端
がボルト47によって連結固定されている。この可動ア
−ム46の下端部には取付孔48が形成されている。こ
の取付孔48には円盤49がドライベアリング51を介
して回転自在に設けられている。この円盤49には偏心
孔52が円盤49の回転中心から偏心して形成されてい
る。
【0028】上下用フレ−ム25の幅方向に沿う一対の
上記可動ア−ム46の円盤49の偏心孔52には駆動軸
53が通されている。この駆動軸53は駆動側部53a
と従動側部53bとに分割されている。駆動側部53a
と従動側部53bとは、上記第1の支持部材31上に設
けられたそれぞれ一対の軸受54によって回転自在に支
持されていて、駆動側部53aの中途部が一方の円盤4
9の偏心孔52にキ−55を介して嵌合され、従動側部
53bの中途部が同じくキ−55を介して嵌合されてい
る。なお、円盤49の両側面には、その円盤49が取付
孔48から外れるのを防止するための上記取付孔48よ
りも大径な押え板56が上記円盤49に固定されてい
る。
【0029】上記駆動軸53の駆動側部53aの一端は
第1のカップリング57を介して駆動源58の出力軸5
9に連結され、他端は電磁クラッチ61のロ−タ側61
aに連結されている。この電磁クラッチ61のアマチュ
ア側61bには上記駆動軸53の従動側部53bの一端
が第2のカップリング60を介して連結されている。な
お、上記ロ−タ側61aとアマチュア側61bとは静止
部であるフィ−ルド61c内に保持されている。
【0030】上記駆動軸53の駆動側部53aの一端部
には、図14に示されるように周方向に90度間隔で4
つの透孔62が穿設された円盤状のスリット板63が取
付けられている。このスリット板63の一側面側には図
15に示されるように発光ダイオ−ドなどの投光部64
が配置され、他側面側には上記投光部64と対向する位
置にフォトトランジスタなどの受光部65が配置されて
いる。
【0031】上記投光部64は上記第1の支持部材31
上に配置されたコントロ−ラ66からの駆動信号によっ
て点灯させられ、上記受光部65は投光部64からの光
を上記スリット板63の透孔62を介して受光したとき
の検出信号を上記コントロ−ラ66に入力するようにな
っている。このコントロ−ラ66には手元操作部67が
接続されているとともに、上記受光部65からの検出信
号に応じて制御される上記電磁クラッチ61が電気的に
接続されている。
【0032】上記手元操作部67には電源スイッチ67
a、操作スイッチ67b、スピ−ドコントロ−ルスイッ
チ67c、上下用スイッチ67dおよび起床用スイッチ
67eが設けられている。電源スイッチ67aをオンに
すると、駆動源58、電磁クラッチ61、および投光部
64に給電される。それによって、駆動源58が作動し
て駆動軸53を回転駆動する。駆動軸53が回転すれ
ば、その駆動側部53aと従動側部53bとに偏心して
嵌合された円盤49が偏心回転するから、その偏心回転
によって一対の可動ア−ム46が上下運動する。
【0033】各可動ア−ム46の上端には、上述したご
とく連結具38が連結部材37を介して上下用フレ−ム
25の長手方向に配置された一対の分割片35の隣り合
う端部に連結されている。したがって、上記可動ア−ム
46が上下運動すれば、一対の分割片35の互いに隣り
合う端部が上下方向に押し引きされるから、これら一対
の分割片35は取付部材32aに設けられた連結部材3
3を支点として図2に鎖線で示すように揺動する。
【0034】上下用フレ−ム25の幅方向に沿う各一対
の分割片35の揺動運動は位相を制御することができ
る。つまり、手元操作部67の操作スイッチ67bをオ
ンにすると、上記投光部64からの光を受光部65がス
リット板63の透孔62を介して最初に検知したときの
検出信号によって電磁クラッチ61への通電が遮断され
る。つまり、駆動軸53の従動側部53bは駆動側部5
3aから切り離されるから、駆動側部53aだけが駆動
源58によって回転させられる。
【0035】それによって、上下用フレ−ム25の幅方
向一端側の一対の分割片35だけが揺動した状態とな
る。その状態でつぎに上記受光部65が投光部64から
の光を検知したとき、つまりスリット板63が90度回
転して次の透孔62を介して受光したときに、その検出
信号によって上記電磁クラッチ61へ給電され、駆動軸
53の駆動側部53aと従動側部53bとが結合され
る。それによって、上下用フレ−ム25の幅方向他端側
の一対の分割片35が、一端側の一対の分割片35に対
して90度位相がずれた状態で揺動を再開する。すなわ
ち、上記手元操作部67の操作スイッチ67bを一度オ
ンにすることで、上下用フレ−ム25の幅方向における
左右各一対の分割片35の揺動の位相を90度づつ変え
ることができる。
【0036】さらに説明すれば、たとえば、左右一対の
分割片35が同じ位相、つまり同じ状態で上下動(揺
動)しているときに、上記操作スイッチ67bを1度オ
ンすれば、左右の分割片35の揺動の位相を90度づら
すことができ、再度オンにすれば180度、つまり左右
の分割片35の上下運動を逆にすることができる。
【0037】たとえば、図11に示すように左側の分割
片35が実線の状態のときに、右側の分割片35を鎖線
で示すように揺動させ、左右の分割片35の揺動の位相
を制御することができる。
【0038】また、上記手元操作部67のスピ−ドコン
トロ−ルスイッチ67cを操作すれば、各分割片35の
揺動のスピ−ドを調整でき、上下用スイッチ67dを操
作すれば、上下用フレ−ム25を駆動する駆動源14を
作動させることができ、さらに起床用スイッチ67eを
操作すれば、後述する背上げフレ−ム71を作動させる
ことができるようになっている。
【0039】上記上下用フレ−ム25の上面には背上げ
用フレ−ム71が載置固定される。この背上げ用フレ−
ム71は、図1、図2および図9に示すように所定の間
隔で離間対向させた一対の側杆部材72を4本の端杆部
材73によって連結されてなる。背上げ用フレ−ム71
は上記上下用フレ−ム25よりも幅寸法が大きく形成さ
れていて、その端杆部材73の両端部下面を上記上下用
フレ−ム25の側杆部材27の上面に接合させて配設さ
れている。長手方向両端に位置する一対の端杆部材73
は、上記上下用フレ−ム25の側杆部材27に連結具7
4によって固定されている。
【0040】上記背上げ用フレ−ム71の上面にはパイ
プフレ−ム75が設けられている。このパイプフレ−ム
75は、背上げ用フレ−ム71の長手方向中央部分の両
側に設けられた固定パイプ76を有する。この固定パイ
プ76は上記背上げフレ−ム71に固定された第1の固
定プレ−ト77aの上面に固定されている。
【0041】上記固定パイプ76の上記背上げ用フレ−
ム71の長手方向に沿う一端にはコ字状に曲成された背
上げパイプ78の両端が回動自在に連結され、他端には
一対の腿上げパイプ79の一端が枢着されている。これ
ら腿上げパイプ79の両端にはコ字状に曲成された連動
パイプ81の両端が枢着されている。パイプフレ−ム7
5と床板36との高さの関係は図2に示されている。
【0042】つまり、パイプフレ−ム75は、上記背上
げパイプ78、腿上げパイプ79および連動パイプ81
とで4枚の分割片35からなる床板36よりも大きな矩
形枠状をなしていて、その床板36の周辺部に、床板3
6の上面よりも低い位置となるように配設されている。
【0043】上記パイプフレ−ム75の幅方向中央部
分、つまり床板36の2列に配置された分割片35の間
の部分には補強パイプ82が長手方向全長にわたって設
けられている。この補強パイプ82は、固定部分82a
と、この固定部分82aに一端が枢着され他端が上記背
上げパイプ78に固定された第1の可動部分82bと、
上記固定部分の他端に一端が枢着された第2の可動部分
82cと、この第2の可動部分82cの他端に一端が枢
着されその他端が上記連動パイプ81に連結された第3
の可動部分82dとからなる。上記固定部分82aは上
記背上げフレ−ム71に固定された第2の固定プレ−ト
77bに固定されている。
【0044】上記背上げ用フレ−ム71の下面側の幅方
向一端側には背上げ駆動機構83が設けられている。こ
の背上げ駆動機構83はボックス84を有する。このボ
ックス84の一端部と他端部とにはそれぞれ第1の軸8
5と第2の軸86が中途部を貫通させて設けられてい
る。各軸85、86の両端部は上記背上げ用フレ−ム7
1の一対の側杆部材72の内面から斜め下方に向かって
延出されたブラケット87に回転自在に支持されてい
る。
【0045】上記ボックス84の内部には、図示しない
が、上記第1の軸85と第2の軸86とを回動駆動する
ための駆動源が収容されている。上記第1の軸85の両
端部には第1の押上げア−ム88の一端部が固着され、
他端にはロ−ラ89が回転自在に設けられている。これ
らロ−ラ89は図2と図9に示すように上記背上げパイ
プ78の下面に設けられた第1の傾斜板91の傾斜面に
当接している。したがって、上記第1の軸85によって
上記第1の押上げア−ム88が回動させられると、その
他端に設けられたロ−ラ89によって背上げパイプ78
が起上させられるようになっている。
【0046】上記第2の軸86の両端部には第2の押上
げア−ム92の一端部が固着され、他端にはロ−ラ93
が回転自在に設けられている。これらロ−ラ93は上記
腿上げパイプ79の下面に設けられた第2の傾斜板94
の傾斜面に当接している。したがって、上記第2の軸8
6によって上記第2の押上げア−ム92が回動させられ
ると、その他端に設けられたロ−ラ93によって腿上げ
パイプ79が起上させられるようになっている。腿上げ
パイプ79が起上させされると、それに連結された連動
パイプ81の一端側が上昇し、これらがほぼへの字状に
屈曲する。上記連動パイプ81の両側部の他端には図
1、図2あるいは図9に示すように支持ア−ム95の一
端が枢着され、この支持ア−ム95の他端は上記背上げ
フレ−ム71の側杆部材72に枢着されている。それに
よって、上記連動パイプ81は上記腿上げパイプ79に
連動して回動したときに、上記支持ア−ム95によって
支持されるようになっている。
【0047】図16に示すように上記背上げパイプ78
が起上させられると、床板36上に載置されたマットレ
スMの一端側の周辺部が押し上げられ、また補強パイプ
82の第1の可動部分82bによって上記マットレスM
の一端側の幅方向中央部分も押し上げられる。それによ
ってマットレスMは屈曲する。
【0048】同様に、腿上げパイプ79が起上させられ
ると、その腿上げパイプ79および連動パイプ81によ
ってマットレスMの他端側の周辺部が押し上げられると
ともに、補強パイプ82の第2、第3の可動部分82
c、82dによっても幅方向中央部分が押し上げられる
から、マットレスMの他端側はほぼへの字状に屈曲す
る。
【0049】このような構成のベッド装置によれば、ベ
−スフレ−ム1上に設けられた上下用フレ−ム25は、
図6に示す駆動機構13を駆動する駆動源14を作動さ
せることで、図17に示すように上昇させることができ
る。上記上下用フレ−ム25の上昇は任意の位置で停止
することができる。つまり、上下用フレ−ム25は高さ
調整が自在である。
【0050】そのため、マットレスM上に仰臥した患者
が診察を受ける場合には、医師が診断し易い高さに上記
上下用フレ−ム25の高さ位置を設定すればよく、また
患者がマットレスM上に乗り降りする場合には上記上下
用フレ−ム25を低くすればよい。
【0051】患者がマトレスM上で上半身を起こす場合
には、背上げフレ−ム71の背上げ駆動機構83を作動
させる。それによって、図16に示すようにパイプフレ
−ム75の背上げパイプ78を起上させ、マットレスM
の一端側を屈曲させることができる。したがって、患者
は屈曲されたマットレスMに寄り掛かることで、上半身
を起こした姿勢を楽に維持することができる。
【0052】一方、利用者がマットレスM上に仰臥した
状態で床板36の各分割片35を揺動させるための駆動
源58を作動させ、この駆動源58によって駆動軸53
を回転させることで、左右2列の分割片35を、たとえ
ば同じ位相で図18に実線と鎖線とで示すように揺動さ
せれば、マットレスMを長さ方向中央部分で上下方向に
繰り返して屈曲させることができる。それによって、利
用者に腰部を繰り返して屈曲するという運動が与えるこ
とができるから、機能の回復を計ることができるばかり
か、腰部の部分の脂肪を除去する美容あるいは健康運動
とすることもできる。
【0053】左右2列の分割片35の揺動の位相を、た
とえば90度変えれば、その位相のづれによってマット
レスMは幅方向中央部分から左右が上下にずれて屈曲す
るから、左右方向にねじられる。このねじりの大きさ
は、位相のずれが0度から180度の間で調整され、0
度ではねじれがなく、180度では最大となる。
【0054】屈曲させながら左右方向にねじられる運動
とは、たとえば左側列の一対の分割片35の揺動に対し
て右側列の一対の分割片35の揺動が追随し、谷底とや
まの頂上で各一対の分割片35が反転交差し、この際に
ねじれ運動が行われる。
【0055】それに応じて利用者の身体は、腰の部分で
屈曲させられながら左右方向にねじられる運動となる。
そのため、左右一対の分割片35の揺動の位相が同じ場
合に比べて効果の大きな運動を行うことができる。
【0056】駆動軸53の回転速度をスピ−ドコントロ
−ルスイッチ67cによって遅くすれば、利用者の身体
は、丁度ゆりかごに乗っているように揺れるから、快適
な状態で休息することができる。さらに、利用者の身体
を左右に揺らすことで、利用者に寝返り運動をさせるこ
とができる。そのため、長期にわたって臥床しているよ
うな病人や老人などの場合には、上記寝返り運動をゆる
やかな速度で行わせることで、床ずれを防止することも
できる。
【0057】左右一対の分割片35の揺動の位相をさら
に90度、つまり180度づらすと、利用者の身体の横
方向のねじれ運動(寝返り運動)を位相が90度の場合
に比べて大きくすることができる。そのため、利用者に
効果の高い運動を行わせることができる。
【0058】つまり、左右一対の分割片35の揺動の位
相を制御することで、利用者はそのときに受ける運動の
種類や強さなどを選択することができる。なお、上記実
施例では床板を4枚の分割片から形成し、それら分割片
を2枚づつ2列で配置したが、床板は複数枚の分割片を
一列に配置してもよく、さらには3列以上や各列が2枚
以上であってもよく、その数や配置状態は限定されるも
のでない。
【0059】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、ベ−スフ
レ−ム上に上下用リンク機構によって上下用フレ−ムを
上下方向に変位自在に設け、上記上下用フレ−ムには床
板を構成する複数の分割片を揺動自在に設け、さらに上
記上下用フレ−ム上には上記床板の分割片と干渉せずに
起伏可能な背上げ部材を有する背上げ用フレ−ムを設け
るようにした。
【0060】そのため、上記上下用フレ−ムによって床
板がなすベッド面の高さが調整可能となるから、診察を
受ける際に医師が診察し易い高さにしたり、利用者が乗
り降りし易い高さにするなどのことができる。また、床
板が複数の分割片に分割されて揺動自在に設けられてい
ることで、これら分割片を揺動させれば、利用者に運動
を与えたり、床づれを防止するなどのことができ、さら
には背上げ用フレ−ムの背上げ部材を起立させること
で、上半身を起こすことができるなど、いままでに比べ
てたくさんの機能を備えたベッド装置を提供することが
できる。また、上下用フレームの幅方向に離間して配置
された分割片の揺動の位相を制御できるようにしたか
ら、利用者が受ける運動の種類や強さなどを変えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すベッド装置の平面
図。
【図2】同じく側面図。
【図3】同じく背上げフレ−ムを除去したベッド装置の
平面図。
【図4】同じく側面図。
【図5】同じくベ−スフレ−ム上に上下用フレ−ムが設
けられた状態の斜視図。
【図6】同じく上記上下用フレ−ムに上下用リンク機構
が設けられた状態の斜視図。
【図7】同じく上記リンク機構の動作の説明図。
【図8】同じく上下用フレ−ムに床板の分割片を揺動駆
動する駆動機構が設けられた状態の斜視図。
【図9】同じく背上げ用フレ−ムの斜視図。
【図10】同じく上下用フレ−ムに床板の分割片を揺動
駆動する駆動機構が設けられた状態の平面図。
【図11】同じく図10のA−A線に沿う断面図。
【図12】同じく分割片の支持構造を示す断面図。
【図13】同じく分割片を揺動駆動する駆動機構の一部
分の斜視図。
【図14】同じく分割片の位相を制御するスリット板の
側面図。
【図15】同じく分割片の揺動を制御する回路図。
【図16】同じくベッド装置の背上げ状態の側面図。
【図17】同じくベッド装置の高さを高くした状態の側
面図。
【図18】同じくベッド装置の通常の状態あるいは分割
片を揺動させるときの状態の側面図。
【符号の説明】
1…ベ−スフレ−ム、13…上下動用の駆動機構、14
…同じく駆動源、25…上下用フレ−ム、35…分割
片、36…床板、46…可動ア−ム(揺動駆動手段)、
78…背上げパイプ(背上げ部材)、58…駆動源、
(揺動駆動手段)、71…背上げ用フレ−ム、83…背
上げ駆動機構、85,86…背上げ用の軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 20/08 A47C 17/04 A47C 19/04 A61G 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベ−スフレ−ムと、このベ−スフレ−ム
    上に上下用リンク機構によって上下方向に変位自在に設
    けられた上下用フレ−ムと、上記上下用リンク機構を駆
    動して上記上下用フレ−ムを上下動させる上下用駆動手
    段と、上記上下用フレ−ムの長手方向と幅方向に対して
    分割された複数の分割片を有し、これら分割片の長手方
    向中途部が上記上下用フレームに揺動自在に取付けられ
    床板と、上記上下用フレ−ムに設けられ上記床板の分
    割片を上下用フレームの長手方向に沿って揺動駆動する
    揺動駆動手段と、上記上下用フレ−ム上に設けられ上記
    床板の分割片と干渉せずに起伏可能な背上げ部材を有す
    る背上げ用フレ−ムと、この背上げ用フレ−ムの上記背
    上げ部材を起伏駆動する背上げ駆動手段とを具備したこ
    とを特徴とするベッド装置。
  2. 【請求項2】 上記上下用フレームの幅方向に離間して
    配置された分割片は、上記揺動駆動手段による上下用フ
    レームの長手方向に沿う揺動の位相が制御可能であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
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