JP2918728B2 - バレル研摩方法及びバレル研摩装置 - Google Patents
バレル研摩方法及びバレル研摩装置Info
- Publication number
- JP2918728B2 JP2918728B2 JP32640791A JP32640791A JP2918728B2 JP 2918728 B2 JP2918728 B2 JP 2918728B2 JP 32640791 A JP32640791 A JP 32640791A JP 32640791 A JP32640791 A JP 32640791A JP 2918728 B2 JP2918728 B2 JP 2918728B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- polishing
- fluidized bed
- barrel polishing
- rotating
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、深い凹部あるいは複雑
な形状を有するワーク表面を研摩するバレル研摩方法及
びバレル研摩装置に関するものである。
な形状を有するワーク表面を研摩するバレル研摩方法及
びバレル研摩装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】縦形の研摩槽に研摩石、コンパウンド、
水等よりなる遊離研摩材を装入して回動又は振動させる
ことにより槽内に遊離研摩材の流動槽を形成し、この流
動槽中へワークを自転させながら潜入させてバレル研摩
を行う従来のバレル研摩法においては、流動する研摩石
がワークに対して全く自由であるため、ワークに流動接
触して研摩作用をした研摩石は直ちにはじかれて十分な
研摩力が加えられず、したがって、複雑な外形あるいは
深い凹部を有するギヤ、ターボファン等に対しては十分
な研摩効果が得られないという問題点がある。
水等よりなる遊離研摩材を装入して回動又は振動させる
ことにより槽内に遊離研摩材の流動槽を形成し、この流
動槽中へワークを自転させながら潜入させてバレル研摩
を行う従来のバレル研摩法においては、流動する研摩石
がワークに対して全く自由であるため、ワークに流動接
触して研摩作用をした研摩石は直ちにはじかれて十分な
研摩力が加えられず、したがって、複雑な外形あるいは
深い凹部を有するギヤ、ターボファン等に対しては十分
な研摩効果が得られないという問題点がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、前記のような問題点を解決して複雑な外
形あるいは深い凹部を有するワーク表面を的確に研摩で
きるバレル研摩方法およびこの方法を簡単に実施できる
構造が簡単で安価なバレル研摩装置を提供することにあ
る。
するところは、前記のような問題点を解決して複雑な外
形あるいは深い凹部を有するワーク表面を的確に研摩で
きるバレル研摩方法およびこの方法を簡単に実施できる
構造が簡単で安価なバレル研摩装置を提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明は、筒状の流動抵抗体内でワークを自転させ
ながら遊離研摩材の流動層中に潜入させ、回転するワー
クと流動抵抗体の内面との間で流動する遊離研摩材をワ
ーク表面に接触させて研摩することを特徴とするバレル
研摩方法を第１の発明とし、遊離研摩材が収納されて槽
内に遊離研摩材の流動層を形成する縦形の研摩槽と、下
端のワーク保持部に保持させたワークの回転と前記流動
層中への潜入を行う回転及び昇降可能な縦形の主軸と、
前記ワーク保持部へ取付けられて流動層中で回転するワ
ークの周囲を取り囲む昇降可能な筒状の流動抵抗体とよ
りなることを特徴とするバレル研摩装置を第２の発明と
するものである。
した本発明は、筒状の流動抵抗体内でワークを自転させ
ながら遊離研摩材の流動層中に潜入させ、回転するワー
クと流動抵抗体の内面との間で流動する遊離研摩材をワ
ーク表面に接触させて研摩することを特徴とするバレル
研摩方法を第１の発明とし、遊離研摩材が収納されて槽
内に遊離研摩材の流動層を形成する縦形の研摩槽と、下
端のワーク保持部に保持させたワークの回転と前記流動
層中への潜入を行う回転及び昇降可能な縦形の主軸と、
前記ワーク保持部へ取付けられて流動層中で回転するワ
ークの周囲を取り囲む昇降可能な筒状の流動抵抗体とよ
りなることを特徴とするバレル研摩装置を第２の発明と
するものである。
【０００５】
【実施例】次に、本発明を図１〜図３に示す実施例に基
づいて説明する。１は基台で、該基台１の上方には上面
を開放させた縦形の研摩槽２が該基台１に軸支された垂
直の回転軸３をもって水平回転自在に設けられ、この回
転軸３には鎖歯車４が固定されていてチェーン５を介し
基台１のモータ６の鎖歯車７と連結され、研摩槽２がモ
ータ６により駆動可能とされ、また、研摩槽２の上方に
は基台１に立設した支柱８に案内される主軸回転昇降装
置９が配設してある。
づいて説明する。１は基台で、該基台１の上方には上面
を開放させた縦形の研摩槽２が該基台１に軸支された垂
直の回転軸３をもって水平回転自在に設けられ、この回
転軸３には鎖歯車４が固定されていてチェーン５を介し
基台１のモータ６の鎖歯車７と連結され、研摩槽２がモ
ータ６により駆動可能とされ、また、研摩槽２の上方に
は基台１に立設した支柱８に案内される主軸回転昇降装
置９が配設してある。
【０００６】主軸回転昇降装置９は、その本体１０の側
端部１１が垂直方向として取付けた案内レール１２に上
下摺動自在に係合させてあり、この側端部１１の上端は
支柱８の上部に固定された流体圧シリンダ１３のピスト
ンロッド１４の先端と連結されていて、流体圧シリンダ
１３の作動によるピストンロッド１４の上下動により本
体１０は案内レール１２に案内されて主軸回転昇降装置
９自身の昇降が行われるようになっている。そして、こ
の主軸回転昇降装置９の本体１０には縦形の主軸１５が
軸支されていて該主軸１５の上端は本体１０に取付けた
モータ１６の駆動軸に連結され、また、下端にはチャッ
ク等のワーク保持部１７が取付けられ、主軸１５の軸線
はワーク保持部１７に保持したワークを研摩槽２の所定
の位置へ下降可能に設定位置されている。
端部１１が垂直方向として取付けた案内レール１２に上
下摺動自在に係合させてあり、この側端部１１の上端は
支柱８の上部に固定された流体圧シリンダ１３のピスト
ンロッド１４の先端と連結されていて、流体圧シリンダ
１３の作動によるピストンロッド１４の上下動により本
体１０は案内レール１２に案内されて主軸回転昇降装置
９自身の昇降が行われるようになっている。そして、こ
の主軸回転昇降装置９の本体１０には縦形の主軸１５が
軸支されていて該主軸１５の上端は本体１０に取付けた
モータ１６の駆動軸に連結され、また、下端にはチャッ
ク等のワーク保持部１７が取付けられ、主軸１５の軸線
はワーク保持部１７に保持したワークを研摩槽２の所定
の位置へ下降可能に設定位置されている。
【０００７】１８はワーク保持部１７に取付けたワーク
Ｗの外周に図２、図３に示すように所定の隙間Ｓを設け
て取り囲むように位置される筒状の流動抵抗体で、該流
動抵抗体１８は取付けアーム１９を介して主軸回転昇降
装置９の本体１０に取付けられており、２０は研摩槽２
の回動、振動等によって遊離研摩材により形成される流
動層である。
Ｗの外周に図２、図３に示すように所定の隙間Ｓを設け
て取り囲むように位置される筒状の流動抵抗体で、該流
動抵抗体１８は取付けアーム１９を介して主軸回転昇降
装置９の本体１０に取付けられており、２０は研摩槽２
の回動、振動等によって遊離研摩材により形成される流
動層である。
【０００８】
【作用】このように構成されたものは、まず、研摩槽２
中へ所定の研摩石、コンパウンド、水等よりなる遊離研
摩材を装入したのち、モータ６を駆動して鎖歯車７、チ
ェーン５、鎖歯車４を経て研摩槽２を回転軸３を中心と
して水平回動させ、研摩槽２内に遊離研摩材の流動層２
０を形成する。次いで、ワーク保持部１７に所定のワー
クＷを取付けるとともに該ワークＷの外周側に所定の隙
間Ｓを設けた流動抵抗体１８を取付けアーム１９を介し
て主軸回転昇降装置９の本体１０に取付け、モータ１６
を駆動して主軸１５を介してワークＷを自転させる。そ
して、流体圧シリンダ１３の作動によりピストンロッド
１４を伸長させて本体１０を案内レール１２に沿って下
降させ、流動抵抗体１８と共にワークＷを流動層２０中
へ潜入させる。これにより、流動抵抗体１８とワークＷ
との間の隙間Ｓに流動層２０を構成する研摩石の一部が
流入し、このようにして隙間Ｓを埋めた研摩石は、ワー
クＷの自転及び流動層２０の運動に伴い流動抵抗体１８
内面に沿って回動しながらワークＷ外周面に流動接触
し、該外面全体が研摩される。そして、これら研摩石は
研摩槽２の回動、振動により生ずる流動層２０の運動や
ワークＷの自転により流動抵抗体１８の上下開口部より
出入りして順次入替えが行われ、効果的に研摩作業が継
続される。研摩作業が終了したら、流体圧シリンダ１３
を逆作動させて本体１０を介して主軸回転昇降装置９を
上昇復帰させるとともにモータ１６を停止して所定のワ
ークＷ水洗等を行ってからワーク保持部１７よりワーク
Ｗを取外し、次のワークと交換して前記操作を繰返す。
中へ所定の研摩石、コンパウンド、水等よりなる遊離研
摩材を装入したのち、モータ６を駆動して鎖歯車７、チ
ェーン５、鎖歯車４を経て研摩槽２を回転軸３を中心と
して水平回動させ、研摩槽２内に遊離研摩材の流動層２
０を形成する。次いで、ワーク保持部１７に所定のワー
クＷを取付けるとともに該ワークＷの外周側に所定の隙
間Ｓを設けた流動抵抗体１８を取付けアーム１９を介し
て主軸回転昇降装置９の本体１０に取付け、モータ１６
を駆動して主軸１５を介してワークＷを自転させる。そ
して、流体圧シリンダ１３の作動によりピストンロッド
１４を伸長させて本体１０を案内レール１２に沿って下
降させ、流動抵抗体１８と共にワークＷを流動層２０中
へ潜入させる。これにより、流動抵抗体１８とワークＷ
との間の隙間Ｓに流動層２０を構成する研摩石の一部が
流入し、このようにして隙間Ｓを埋めた研摩石は、ワー
クＷの自転及び流動層２０の運動に伴い流動抵抗体１８
内面に沿って回動しながらワークＷ外周面に流動接触
し、該外面全体が研摩される。そして、これら研摩石は
研摩槽２の回動、振動により生ずる流動層２０の運動や
ワークＷの自転により流動抵抗体１８の上下開口部より
出入りして順次入替えが行われ、効果的に研摩作業が継
続される。研摩作業が終了したら、流体圧シリンダ１３
を逆作動させて本体１０を介して主軸回転昇降装置９を
上昇復帰させるとともにモータ１６を停止して所定のワ
ークＷ水洗等を行ってからワーク保持部１７よりワーク
Ｗを取外し、次のワークと交換して前記操作を繰返す。
【０００９】なお、流動抵抗体１８はワークＷの外形寸
度に応じて適宜交換すればよく、また、隙間Ｓの大きさ
はワークＷの外形、目的、用途等に応じ適宜変更するこ
とが有効であり、さらに、実施例では研摩槽２は水平回
転する回動型であるが、発振体を研摩槽底部に取付けた
振動型バレルの場合でも差支えなく、更に、流動抵抗体
１８は環体状でもよい。
度に応じて適宜交換すればよく、また、隙間Ｓの大きさ
はワークＷの外形、目的、用途等に応じ適宜変更するこ
とが有効であり、さらに、実施例では研摩槽２は水平回
転する回動型であるが、発振体を研摩槽底部に取付けた
振動型バレルの場合でも差支えなく、更に、流動抵抗体
１８は環体状でもよい。
【００１０】次に、型成型された外径が５０ミリのセラ
ミックス製ターボファンと、これと同形の機械加工され
た鉄系焼結金属製ターボファンを、それぞれ内径が５４
ミリ、高さが４５ミリの円筒状の流動抵抗体で取り囲ま
れた状態として回転させつつ所定の研摩石、コンパウン
ド、水等よりなる遊離研摩材が装入された回動式研摩槽
に潜入させてバレル研摩をしたところ、研摩時間２０分
で所定の研摩効果が得られ、流動抵抗体を使用しない従
来方式に比べ研摩時間を約６５％短縮できた。更に、こ
のバレル研摩において、ワークとの隙間Ｓを変化させて
行ったところ、仕上げスピードは別表のように変化し、
研摩時間の調整が可能となった。
ミックス製ターボファンと、これと同形の機械加工され
た鉄系焼結金属製ターボファンを、それぞれ内径が５４
ミリ、高さが４５ミリの円筒状の流動抵抗体で取り囲ま
れた状態として回転させつつ所定の研摩石、コンパウン
ド、水等よりなる遊離研摩材が装入された回動式研摩槽
に潜入させてバレル研摩をしたところ、研摩時間２０分
で所定の研摩効果が得られ、流動抵抗体を使用しない従
来方式に比べ研摩時間を約６５％短縮できた。更に、こ
のバレル研摩において、ワークとの隙間Ｓを変化させて
行ったところ、仕上げスピードは別表のように変化し、
研摩時間の調整が可能となった。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【発明の効果】本発明は前記説明から明らかなように、
筒状の流動抵抗体内でワークを自転させながら遊離研摩
材の流動層中に潜入させ、回動するワークと流動抵抗体
の内面との間で流動する遊離研摩材をワーク表面に接触
させてバレル研摩をするものであるから、従来の方式に
比べ研摩石のワーク表面に対する衝突加圧状態が強化さ
れて研摩効果が向上し、しかも、流動抵抗体とワークと
の隙間を調整することにより仕上げスピードを変化させ
ることができる利点があり、複雑な外形のワークの表面
研摩効率を著しく高めることができ、また、第２の発明
は構造が簡単なため安価に提供できる利点がある。よっ
て、本発明は従来のこの種バレル研摩方法及びバレル研
摩装置の問題点を解決したものとして業界に寄与すると
ころ極めて大きいものがある。
筒状の流動抵抗体内でワークを自転させながら遊離研摩
材の流動層中に潜入させ、回動するワークと流動抵抗体
の内面との間で流動する遊離研摩材をワーク表面に接触
させてバレル研摩をするものであるから、従来の方式に
比べ研摩石のワーク表面に対する衝突加圧状態が強化さ
れて研摩効果が向上し、しかも、流動抵抗体とワークと
の隙間を調整することにより仕上げスピードを変化させ
ることができる利点があり、複雑な外形のワークの表面
研摩効率を著しく高めることができ、また、第２の発明
は構造が簡単なため安価に提供できる利点がある。よっ
て、本発明は従来のこの種バレル研摩方法及びバレル研
摩装置の問題点を解決したものとして業界に寄与すると
ころ極めて大きいものがある。
【図１】本発明装置の実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
る。
【図２】本発明装置の実施例を示す要部の拡大正面図で
ある。
ある。
【図３】図２のIII ーIII 線による流動抵抗体とワーク
との関係を示す平面図である。
との関係を示す平面図である。
２ 研摩槽 15 主軸 17 ワーク保持部 18 流動抵抗体
Claims (2)
- 【請求項１】 筒状の流動抵抗体内でワークを自転させ
ながら遊離研摩材の流動層中に潜入させ、回転するワー
クと流動抵抗体の内面との間で流動する遊離研摩材をワ
ーク表面に接触させて研摩することを特徴とするバレル
研摩方法。 - 【請求項２】 槽内に遊離研摩材の流動層を形成する縦
形の研摩槽(2) と、下端のワーク保持部(17)にワークを
保持してその回転と流動層中への潜入を行う回転及び昇
降可能な縦形の主軸(15)と、前記ワーク保持部(17)へ取
付けられて流動層中で回転するワークの周囲を取り囲む
昇降可能な筒状の流動抵抗体(18)とよりなることを特徴
とするバレル研摩装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32640791A JP2918728B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | バレル研摩方法及びバレル研摩装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32640791A JP2918728B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | バレル研摩方法及びバレル研摩装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05138524A JPH05138524A (ja) | 1993-06-01 |
| JP2918728B2 true JP2918728B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=18187450
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32640791A Expired - Lifetime JP2918728B2 (ja) | 1991-11-14 | 1991-11-14 | バレル研摩方法及びバレル研摩装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2918728B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100391200B1 (ko) * | 2000-08-02 | 2003-07-12 | 기아자동차주식회사 | 가공물 디버링 장치 |
| CN112809544B (zh) * | 2021-01-13 | 2022-02-01 | 江元(重庆)科技集团股份有限公司 | 一种氧化锆陶瓷及其制备方法与制备系统 |
| CN112828756A (zh) * | 2021-02-26 | 2021-05-25 | 杭州智谷精工有限公司 | 一种力流变抛光装置及抛光方法 |
| CN113561045B (zh) * | 2021-08-06 | 2022-05-17 | 昆山捷胜精密电子有限公司 | 一种用于对高精密弹簧进行表面处理的设备及其工艺 |
-
1991
- 1991-11-14 JP JP32640791A patent/JP2918728B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05138524A (ja) | 1993-06-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990406 |