JP2918557B2 - 画像通信方式 - Google Patents

画像通信方式

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JP2918557B2
JP2918557B2 JP1030028A JP3002889A JP2918557B2 JP 2918557 B2 JP2918557 B2 JP 2918557B2 JP 1030028 A JP1030028 A JP 1030028A JP 3002889 A JP3002889 A JP 3002889A JP 2918557 B2 JP2918557 B2 JP 2918557B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、全二重通信可能な画像通信方式に関するも
ので、さらに詳述すれば、本発明は例えばファクシミリ
装置、特に複数の通信速度で通信可能で、かつ、全二重
通信可能なファクシミリ装置に好適な、画像通信方式に
関するものである。
〔従来の技術〕
複数の通信速度で通信可能なファクシミリ装置として
は、CCITT勧告T4に規定されるG3規格のファクシミリ装
置がよく知られている。まず、従来のG3規格のファクシ
ミリ装置における通信速度の決定手順を以下に説明す
る。
G3規格のファクシミリ装置においては、高速での画像
伝送に先立って、トレーニング信号、ならびに、トレー
ニングチェック信号を用いて、回線特性に適合する様に
受信機側の自動等化器の調整を行い、かつ、この調整の
結果を判定して、トレーニングに成功したことを表わす
信号か、トレーニングに失敗して、再トレーニングを要
求することを表わす信号のいずれかを受信機から送信機
に伝送する。
第7図(1),(2)には、従来のG3規格のファクシ
ミリ装置の通信制御手順の一例を示す。
第7図(1),(2)において、中央線から左側の信
号は、送信機側(発呼局)Tが送信する信号であり、中
央線から右側の信号は、受信機側(被呼局)Rが送信す
る信号である。
本図において、NSF(非標準装置)信号,CSI(被呼局
識別)信号,DIS(ディジタル識別)信号は、初期識別信
号であり、受信機側が自機のファクシミリとしての機能
を相手機の送信機側に伝えるための信号である。
また、NSS(非標準装置設定)信号,TSI(送信局識
別)信号,DCS(ディジタル命令)信号は、送信機側が送
出する受信命令信号であり、これから送信を行うモード
を指定するための信号である。送信機側からこれらの信
号が送信された後に、トレーニングチェック(TCF)信
号が送信され、受信機側から、CFR(受信準備確認)信
号が返信されると、引き続き伝送する画信号の伝送スピ
ードも指定される。
トレーニングチェック(TCF)は、グループ3変調シ
ステムを通して送出され、トレーニングを確かめ、この
スピードでチャンネルが使用できるかどうかを最初に表
示する信号である。このTCF信号のフォーマットは、1.5
秒±10%間の“0"連続信号である。TCF信号の直前に送
出されるトレーニングは、受信モデムを適切に調整する
ための同期信号である。この同期信号は、キャリア検出
にもし必要ならば、AGC(自動利得制御),タイミング
同期,等化器の収れんおよびディスクランブラの同期に
用いられる。
CFR(受信準備確認)信号とFTT(トレーン失敗)信号
は、それぞれ受信機側が送出するメッセージ前応答信号
である。
受信準備確認(CFR)信号は、メッセージ前手順がす
べて終了し、メッセージ送出を開始してよいことを確認
するディジタル応答信号である。
トレイン失敗(FTT)信号は、メッセージ前手順の全
部又は一部を削除し、グループ3変調システムの再トレ
ーニングを要求するオプションのディジタル応答信号で
ある。
ここで、受信機側では、TCF信号を受信した時に、TCF
信号が表示する伝送スピードでチャンネルが使用できる
(この場合はCFR信号を送出する)、あるいは、使用で
きない(この場合はFTT信号を送出する)の2つの判断
しかできない。
PIXは、メッセージとしての画信号である。この画信
号の送出の直前に、トレーニング信号が送出される。
EOPは、手順終了信号である。EOP信号はファクシミリ
情報のページ1枚の終わりを示し、手順のフェーズB
(プリメッセージ手順)の始めに変ることを示す信号で
ある。
MCFは、全メッセージが受信され、追加メッセージが
続いてもよいことを示すメッセージ確認信号である。
ここで、第7図(1),第7図(2)において、送受
信機ともに、2400b/s,4800b/s,7200b/s、9600b/sの伝送
スピードで伝送する機能を有しているものとする。
第7図(1)の場合は、送信機側9600b/sの伝送スピ
ードで伝送することを試み、受信機側では、TCF信号を
正しく受信できたので、CFR信号を送出し、続いて9600b
/sで画伝送が行われた例を示す。受信機側がTCF信号を
受信して、CFR信号を送出するか、あるいはFTT信号を送
出するか否かの判断機能は、標準化されておらず、個々
の装置によって異なり、各メーカが自社機種に特色を発
揮し得る余地が残されている。その一例としては、復調
されたTCF信号をチェックし、1.0秒以上、連続して、
「0」のデータを受信できた時には、CFR信号を送出
し、1.0秒以上、連続して「0」のデータを受信できな
い時には、FTT信号を送出するということが行われてい
る。
第6図(2)は、回線状況が悪いケースの例を示した
ものである。まず、送信機側で9600b/sで伝送すること
を試みたが、受信機側では、回線状況が悪いためTCF信
号を正しく受信できないので、FTT信号を送出する。送
信機側は、FTT信号の受信に対応して、次に、7200b/sで
伝送することを試み、受信機側は、TCF信号をまだ正し
く受信できないので、FTT信号を再度送出する。そのた
め送信機側は、次に4800b/sで伝送することを試み、受
信機側は、TCF信号をまだ正しく受信できないので、FTT
信号を再度送出する。
送信機側は、上述のように9600b/sあるいは7200b/sの
TCF信号に対して、FTT信号を受信した時には、すぐに72
00b/s,4800b/sでのTCF信号へ移行する。しかし、送信機
側は4800b/sあるいは、2400b/sのTCF信号に対しては、F
TT信号を2回受信した時にはじめて、2400b/sでのTCF信
号の送信,あるいは回線断へ移行するようにしている。
この理由は、4800b/s,2400b/sでは、なるべく、そのス
ピードで伝送を試みたいためである。
このような通信制御を行うので、送信機側は、引き続
き4800b/sで伝送することを試み、受信機側は、それで
もTCF信号を正しく受信できないので、FTT信号を送出す
る。そのため送信機側は、4800b/sでのTCF信号に対し
て、FTT信号を2回受信したことになるので、次に、240
0b/sで伝送することを試み、受信機側は、TCF信号をは
じめて正しく受信できたので、CFR信号を送出し、続い
て2400b/sで画信号の伝送が行われる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記の従来例では、指定の伝送スピードで
の画信号の伝送ができるか否かをチェックする回線状態
チェック信号(TCF信号)に対して、受信機側でその指
定の伝送スピードでの伝送ができるか、あるいはその指
定の伝送スピードでの伝送ができないかの2つの判断し
かできないという問題がある。具体的には、第6図
(2)に示す様に、回線状況が悪い場合には、9600b/s
から順に7200b/s,4800b/s,2400b/sヘフォールバックし
ていくので、前手順に対して非常に莫大な処理時間がか
かってしまうという大きな欠点があった。
さらに、将来のG3規格のファクシミリを展望すると、
1200b/s,14400b/s,19200b/sの伝送スピードで、情報の
伝送が行われることが考えられる。例えば、送信機側と
受信機側の相互ともに19200b/sの伝送スピードで伝送す
る機能を有していても、たまたま、接続された回線の状
況が悪くて、2400b/sの伝送スピードで伝送が行われた
場合において、上述の従来例のようにFTT信号を受信す
る毎に、1つずつ、伝送スピードを下げていったとする
と、前手順が終了する(受信機側がCFR信号を送信す
る)までに、概算で、42秒かかってしまうことになる。
そこで、上述のような従来の問題点に対して、本願の
発明者らは、まだ、公知にされていないが、特願昭63−
245103号および特願昭63−245104号の特許出願「画像通
信方式」において以下のような提案を行った。
すなわち、1つ目の提案は、複数の伝送スピードで通
信可能な画像通信方式において、画像情報伝送に先立っ
て、指定の伝送スピードでチャンネルが使用できるか否
かをチェックする回線状態チェック信号(例えば、TCF
信号)が伝送されると、受信機側は、該チェック信号の
受信結果に基いて送信機側に対して伝送スピードを複数
の任意の段階でフォールアップ、あるいはフォールバッ
クすることの指示を行うことを特徴とする画像通信方式
のものである。
2つ目の提案は、複数の伝送スピードで通信可能な画
像通信方式において、画像情報伝送に先立って、指定の
伝送スピードでチャンネルが使用できるか否かをチェッ
クする回線状態チェック信号(例えば、TCF信号)が伝
送されると、受信機側は、該チェック信号の受信結果に
基いて最適な伝送スピードを決定し、送信機側に対し
て、その伝送スピードで画像情報伝送を行うことを知ら
せるということを特徴とする画像通信方式のものであ
る。
上記の提案の画像通信方式によれば、例えば、14.4kb
psから2.4kbpsにフォールバックするのに必要な時間を
かなり短縮することが可能になる。
だが、最近はいわゆる非対称モデム(この非対称と
は、上りの伝送スピードと下りの伝送スピードが等しく
ないということを意味する)の開発も進んでいる。非対
称モデムの最も簡単なものとしては、バックワードの信
号として、トーナル信号が考えられている。
また、例えば14.4kbpsのモデムを使用すると、A4標準
原稿1ページを伝送する時間は6秒であるので、この伝
送時間を考えると画像情報伝送に先立って、指定の伝送
スピードでチャネルが使用できるか否かチェックする回
線状態チェック信号(例えば、TCF信号)を伝送するの
は、時間の無駄になるという、さらに改善すべき問題点
があった。
本発明の目的は、上述の点に鑑み、伝送スピードに変
更が無ければ、画信号の伝送を終了するまでの時間を短
縮することができ、更に、回線状態が改善した場合、任
意の段階で伝送スピードを上げて、画信号を伝送する時
間を短縮することができる画像通信方式を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数の伝送スピードで通信が可能でかつ、
全二重通信が可能な画像通信方式において、送信側はト
レーニング信号の送出後に受信側の応答を待たずに画信
号の伝送を開始し、受信側は画信号の直前に受信される
トレーニング信号に応じて、伝送スピードを変更しない
か、複数の任意の段階で伝送スピードを上げるか下げる
かを決定し、送信側に対して、バックワードによって伝
送スピードを複数の任意の段階で上げるか下げるかの指
示を行なうことを特徴とする。
〔作用〕
本発明では、送信側が、トレーニング信号の送出後に
受信側の応答を待たずに画信号の伝送を開始し、受信側
が、画信号の直前に受信されるトレーニング信号に応じ
て、伝送スピードを変更しないか、複数の任意の段階で
伝送スピードを上げるか下げるかを決定し、バックワー
ドによって伝送スピードを複数の任意の段階で上げるか
下げるかの指示を行なう。このように、本発明は、送信
側が受信側の応答を待たずに画信号の伝送を開始してい
るので、伝送スピードに変更が無ければ、画信号の伝送
を終了するまでの時間を短縮することができ、更に、回
線状態が改善した場合、任意の段階で伝送スピードを上
げて、画信号を伝送する時間を短縮することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明に係る画像通信方式の概略説明図であ
る。本方式は全二重通信により複数の伝送スピードで送
信可能な画像通信方式において、受信側が受信可能な伝
送スピードを宣言した後、送信側は該受信可能な伝送ス
ピードと対応した伝送スピードを宣言し、引き続いてそ
の宣言した伝送スピードでの画信号の伝送を開始し、受
信側はその伝送スピードでの画信号の受信を失敗したと
きには、送信側に対してバックワードによってその失敗
した旨を伝送し、引き続いて伝送スピードを複数の任意
の段階でフォールバックすることの指示を行うものであ
る。
実施例1 第2図は、本発明を適用したファクシミリ装置の一実
施例を示すブロック図である。
第2図において、2は、電話網をデータ通信等に使用
するため、その回線の端末に接続して、電話交換網の接
続制御を行ったり、データ通信路への切替えを行った
り、ループの保持を行う網制御装置NCU(Network Contr
ol Unit)である。信号線2aは、電話回線である。NCU2
は、信号線30aの信号を入力し、この信号レベルが
「0」であれば、電話回線を電話機側、すなわち信号線
2aを信号線2bに接続する。また、NCU2は信号線30aの信
号を入力し、この信号レベルが「1」であれば、電話回
線をファクシミリ装置側、すなわち、信号線2aを信号線
2cに接続する。通常の状態では、電話回線2aは、電話機
4側に接続されている。
4は、電話機である。
6は、送信系の信号と受信系の信号を分離するハイブ
リッド回路である。すなわち、信号線18aの送信信号
は、信号線2cを通り、NCU2を介して電話回線に送出され
る。また、通信相手側から送られてきた信号は、NCU2を
介した後、信号線2cを通り、信号線6aに出力される。
8は、読取回路であり、送信原稿から、主走査方向1
ライン分の画信号を順次読み取り、白,黒の2値を表わ
す信号列を作成する。この読取回路8はCCD(電荷結合
素子)等の撮像素子と光学系で構成される。白,黒の2
値化された信号列は、信号線8aに出力される。
10は符号化回路であり、信号線8aに出力されているデ
ータを入力し、符号化(MH(モディファイド ハフマ
ン)符号化あるいは、MR(モディファイド リード)符
号化)したデータを信号線10aに出力する。
12はユニーク信号発生回路であり、信号線30bにユニ
ーク信号送出パルスが発生した時に、信号線12aにユニ
ーク信号、すなわち、1.0秒の「1」信号を送出する。
そして、このユニーク信号発生回路12はそのユニーク信
号の送信が終了すると、信号線12bに終了パルスを発生
する。
14は、公知のCCITT勧告V27ter(差動位相変調)ある
いは、V29(直交変調)に基づいた変調を行う変調器で
ある。この変調器14は、信号線30dの信号を入力し、こ
の信号の内容により伝送スピードを決定する。具体的に
は、信号線30dの信号が「0」,「1」,「2」,
「3」に対応し、それぞれ、2400b/s,4800b/s,7200b/s,
9600b/sにセットされる。また、変調器14は、信号線30c
の信号を入力し、この信号のレベルが「0」である時に
は、信号線10aの信号を入力して、信号線30cの信号のレ
ベルが「1」である時には、信号線12aの信号を入力し
て、変調を行い、変調データを信号線14aに出力する。
16は、公知のCCITT勧告V21に基づいた変調を行う変調
器である。変調器16は、信号線30eの手順信号を入力し
て、変調を行い、変調データ信号線16aに出力する。
17はバックワード信号送信回路であり、信号線30hに
バックワード信号送信開始パルスが発生した時に、信号
線17aにトーナル信号(例えば3290Hzのトーナル信号)
を500ms送出する。このバックワード信号送出回路17
は、このトーナル信号の送信が終了すると、信号線17b
に終了パルスを発生する。
18は加算回路であり、信号線14aの信号と、信号線16a
の信号と、信号線17aの信号とを入力して加算した結果
を信号線18aに出力する。
19はバックワード信号検出回路であり、信号線6aの信
号を入力して、バックワードの信号を検出している時に
は、信号線19aに信号レベル「1」の信号を出力し、バ
ックワードの信号を検出していない時には、信号線19a
に信号レベル「0」の信号を出力する。
20は、公知のCCITT勧告V21に基づいた復調を行う復調
器である。復調器20は、信号線6aの信号を入力してV21
復調を行い、復調データを信号線20aに出力する。
22は、公知のCCITT勧告V27ter(差動位相変調)ある
いは、V29(直交変調)に基づいた復調を行う復調器で
ある。復調器22は、信号線6aの信号を入力して復調を行
い、復調データを信号線22aに出力する。また、この復
調器22は、信号線30gの信号を入力して、この信号の内
容により伝送スピードを決定する。具体的には、信号線
30gの信号が、信号「0」,「1」,「2」,「3」に
対応し、それぞれ、2400b/s,4800b/s,7200b/s,9600b/s
にセットされる。
24は復号化回路であり、信号線22aに出力されている
復調データを入力して復号化(MH(モディファイド ハ
フマン)復号化あるいは、MR(モディファイド リー
ド)復号化)したデータを信号線24aに出力する。
26は、信号線24aに出力された復号化されたデータを
入力して順次1ライン毎に記録(画像形成)を行う記録
回路である。
28はユニーク信号判定回路であり、信号線30fに信号
レベル「1」の信号が出力されている時に、すなわちユ
ニーク信号の受信時に、信号線22aに出力される復調デ
ータを入力し、実際に受信したユニーク信号の時間を信
号線28aに出力し、引き続いて「1」データを受信した
最大時間を信号線28bに出力する。
30は、第3図(1),第3図(2)に従った(後述す
る)本ファクシミリ装置全体の制御を行う制御回路であ
る。
第1図に示した本実施例においては、送受信機とも、
CCITT勧告V27ter及びV29の伝送方式を有しているG3規格
のファクシミリ装置とする。
まず、受信機側は、初期識別信号(NSF/CSI/DIS信
号)を送信する。受信機側が、本発明特有の機能を有し
ている時には、NSF(非標準装置)信号におけるFIF(フ
ァクシミリ情報フィールド)の50ビット目は「1」にセ
ットされ、本発明特有の機能を有していない時には、NS
F信号におけるFIFの50ビット目は「0」にセットされ
る。
相手の受信機側が、本発明特有の機能を有していて、
かつ、送信機側も、本発明特有の機能を有している時に
は、送信機側はNSS(非標準装置設定)信号におけるFIF
の50ビット目を「1」にセットし、NSS/TSI/DCS信号を
送信する。次に送信側は、75nsのウェイト後に、トレー
ニング信号を送信し、そのトレーニング信号送信後にユ
ニーク信号(例えば、1秒間の「1」の信号)を送信
し、引き続いて画信号の伝送を行う。その後、送信機側
は受信機側からのバックワードチャネル信号を検出する
と、画信号の伝送を中断し、受信機側から、指定された
段階で、フォールバックして1ページの先頭から画信号
の伝送を行う。従って、送信機側はこのためのページメ
モリを有している。ここで、n段階のフォールバックを
受信機側から指示する信号は、FTTnと称することとする
(nは正の整数)。例えば、2段階のフォールバックを
指示する信号はFTT2である。
受信機側あるいは、送信機側のいずれか一方が、本発
明特有の機能を有していない時には、CCITT勧告T30に基
づいた通常の手順での画像情報伝送を行う。
さらに詳細に説明すると、まず、受信機側において
は、トレーニング信号の直後において、画信号の伝送に
先立って送信されるユニーク信号の受信結果により受信
に失敗したと判断された時には、送信機側に対して伝送
スピードを複数の任意の段階でフォールバックすること
を指示することができる本発明特有の機能を有している
か否かの情報を非標準機能の初期識別信号であるNSF信
号により送信機側に知らせる。この知らせは、例えば、
NSF信号におけるFIF(ファクシミリ情報フィールド)の
特定のビット(例えば、50ビット目)を割り当てること
により行う。すなわち、NSF信号におけるFIFの50ビット
目が「0」であれば、受信機側は、トレーニング信号の
直後において画信号の伝送に先立って送信されるユニー
ク信号の受信結果により受信に失敗した時に伝送スピー
ドを複数の任意の段階においてフォールバックを指示で
きる機能を有しておらず、一方NSF信号におけるFIFの50
ビット目が、「1」であれば、受信機側は、トレーニン
グ信号の直後において、画信号の伝送に先立って送信さ
れるユニーク信号の受信結果により、受信に失敗した時
に伝送スピードを複数の任意の段階でフォールバックを
指示できる機能を有しているとする。上記のフォールバ
ックの指示ができる場合はバックワードチャネル信号
(具体的には、3290Hzのトーナル信号)を送信後にFTTn
信号によりフォールバックする段階を送信機側に知らせ
る。
そして、送信機側は、本発明を適用したファクシミリ
装置であるので、受信機側からバックワードチャネル信
号に引き続いて伝送スピードを指示する複数の任意の段
階のフォールバック指示をうけたときには、この指示に
従って動作可能のものである。
送信機側においては、相手側の受信機のNSF信号にお
けるFIFの50ビット目が「1」であれば、NSS信号のFIF
における50ビット目に「1」をセットする。すなわち、
送信機側は、受信機側に対し、本発明特有の機能で動作
することを宣言する。一方、相手受信機のNSF信号にお
けるFIFの50ビット目が「0」であれば、送信機側は、N
SS信号におけるFIFの50ビット目を「0」にセットす
る。すなわち、送信機側は、受信機側に対して、本発明
特有の機能で動作しないことを指示する。すなわち、こ
の場合は従来のCCITT勧告T30に従った一般的な手順で、
ファクシミリ通信が行われる。
以下では、本発明特有の機能を送信機側と受信機側が
有していた場合における説明を行う。
送信機側は、NSS/TSI/DCS信号に続いて、トレーニン
グ信号を、次いでユニーク信号(信号レベル「1」の信
号を1秒間)を、さらに画信号をそれぞれ逐次に送信す
る。
送信機側は、このトレーニング信号と,ユニーク信号
を受信する。ユニーク信号の受信結果は、ユニーク信号
判定回路28により判定され、実際に受信したユニーク信
号の時間,及び、連続して「1」データを受信した最大
時間をその判定回路28で認識する。ユニーク信号の時間
は、1.0秒と決まっているので、ユニーク信号判定回路2
8では、連続してデータを受信した最大時間により、現
在の伝送スピードでの画像情報伝送を行うか、あるい
は、複数段のフォールバックの指示を行うかを判断す
る。ここで、ユニーク信号に相当する回線状態チェック
信号の時間が変わる場合には、実際に受信したユニーク
信号の時間計測が必要となる。
例えば、受信機側は、連続して「1」データを受信し
た最大時間が、例えば0.7秒以上であった場合はこの伝
送スピードでの画像情報伝送を続行し、ユニーク信号以
降に伝送される画像情報(画信号)の受信を行う。
だが、受信機側は、連続して「1」データを受信した
時間が、0.6秒以上0.7秒未満であった場合はバックワー
ド信号に続き現在の伝送スピードよりも1段階フォール
バックしてトレーニング/ユニーク信号と画信号を伝送
することを送信機側に対して指示する信号、すなわち、
FTT1信号を送信する。
また、受信機側は、連続して「1」データを受信した
時間が、0.5秒以上0.6秒未満であった場合には、バック
ワード信号に続いて現在の伝送スピードよりも2段階フ
ォールバックして、トレーニング/ユニーク信号と画信
号を伝送することを送信機側に対して指示する信号、す
なわち、FTT2信号を送信する。また、受信機側は、連続
して「1」データを受信した時間が、0.5秒未満であっ
た場合には、バックワード信号に続いて現在のスピード
よりも3段階フォールバックして、トレーニング/ユニ
ーク信号と画信号を伝送することを送信機側に対して指
示する信号、すなわち、FTT3信号を送信する。
送信機側は、バックワード信号を検出しない時には、
そのまま1ページの画信号の送信を終了する。また、送
信機側は、バックワード信号に続いてFTT1信号を受信し
た時には、現在のスピードよりも1段階、フォールバッ
クしたことを宣言したNSS/TSI/DCS信号と、1段階フォ
ールバックしたトレーニング/ユニーク信号と画信号を
送信する。また、送信機側は、バックワード信号に続い
てFTT2信号を受信した時には、現在のスピードよりも2
段階フォールバックしたことを宣言したNSS/TSI/DCS信
号、および2段階フォールバックしたトレーニング/ユ
ニーク信号と画信号を送信する。また送信機側は、バッ
クワード信号に続いてFTT3信号を受信した時には、現在
のスピードよりも、3段階フォールバックしたことを宣
言したNSS/TSI/DCS信号と3段階フォールバックしたト
レーニング/ユニーク信号と画信号とを順次送信する。
さらに、送信機側は、指定された段数のフォールバック
が不可能の時には、DCN(回線切断)信号を送信する。
それ以後の手順は、従来のCCITT勧告T30に基づいた手
順によりファクシミリ伝送が行われる。
第3図(1),第3図(2)は、第2図に示した制御
回路30が実行すべき制御手順を示す流れ図である。
最初のステップS40は、始めを表わしている。
次のステップS42においては、信号線30aに信号レベル
「0」の信号を出力し、信号線2aを信号線2bに接続す
る。すなわちCML(Connect Modem to Line)をオフす
る。
次いでステップS44において、ファクシミリ送信が選
択されたか否かが判断される。ファクシミリ送信が選択
されると、ステップS48に進む。また、ファクシミリ送
信が選択されていないと、ステップS46に進む。
ステップS46においては、ファクシミリ受信が選択さ
れたか否かが判断される。ファクシミリ受信が選択され
ると、第3図(2)に示すステップS88に進む。また、
ファクシミリ受信が選択されていないと、ステップS44
に戻る。
ステップS48においては、信号線30aに信号レベル
「1」の信号を出力し、信号線2aを信号線2cに接続(CM
Lをオン)する。
次のステップS50では、前手順を行う。
次のステップS52においては、NSF信号におけるFIFの5
0ビット目は「1」であるか否か、すなわち、相手側の
受信機が、トレーニング信号の直後で、画信号の伝送に
先立って送信されるユニーク信号の受信結果により、受
信に失敗した時に伝送スピードを複数の任意の段階で、
フォールバックを指示できる機能(本発明特有の機能)
を有しているか否かが判断される。NSF信号におけるFIF
の50ビット目が「1」、すなわち、上記の本発明特有の
機能を有している場合には、ステップS60に進む。ま
た、NSF信号のFIFの50ビット目が「0」、すなわち、相
手側の受信機が上記の本発明特有の機能を有していない
場合には、ステップS54に進む。
ステップS54では、前手順を行う。ここで、NSS信号を
送信する場合には、NSS信号におけるFIFの50ビット目を
「0」に設定する。
次のステップS56では、画信号の伝送を行う。
次のステップS58では、後手順を行う。その後、ステ
ップS42に戻る。
上述のステップS54からステップS58までは、本発明特
有の機能を使用しないで、従来のCCITT勧告T30に従った
プロトコルでのファクシミリ通信が行われる。
ステップS60においては、受信機側と、送信機側の有
している最高スピードにDCS(デジタル命令信号)を設
定する。また、前記のスピードを指定する信号を信号線
30dに出力し、高速データの送信スピードを最高スピー
ドに設定する。
次のステップS62においては、NSS/TSI/DCS信号の送信
を行う。ここで、NSS信号におけるFIFの50ビット目は
「1」にセットする。
次のステップS64においては、回線状態をチェックす
るためのトレーニング,およびユニーク信号を送信す
る。
次のステップS65では、画信号の送信を行う。
続くステップS66においては、画信号の送信が終了し
たか否かが判断され、画信号の送信が終了するとステッ
プS70へ進み、画信号の送信がまだ終了していないとス
テップS68に進む。
ステップS68においては、バックワード信号を受信し
たか否かが判断される。バックワード信号を受信する
と、ステップS78に進み、バックワード信号を受信して
いないと、ステップS65に戻る。
ステップS70においては、次原稿があるか否かが判断
される。次原稿がある場合には、ステップS74に進み、
次原稿がない場合には、ステップS72に進む。
ステップS72では後手順を行う。その後、ステップS42
に戻る。
ステップS74においては、モードチェンジがあるか否
かが判断される。モードチェンジがある場合には、ステ
ップS62に戻る。モードチェンジがない場合には、ステ
ップS76に進む。
ステップS76においては、受信機側から、ユニーク信
号の送信要求があるか否か、具体的には、例えば、RTP
(リトレーン肯定)信号あるいはRTN(リトレーン否
定)信号を受信したか否かが判断される。受信機側か
ら、ユニーク信号の送信要求がある場合には、ステップ
S62に戻る。受信機側から、ユニーク信号の送信要求が
ない場合には、ステップS77に進む。
ステップS77においては、トレーニング信号の送信を
行う。
ステップS78においては、FTTn(nは、本実施例にお
いては、1または2または3とする)を受信したかが判
断される。nは上記の数に制約されるものでないことは
勿論である。FTTnを受信した場合には、ステップS80に
進む。また、FTTnを受信していない場合には、ステップ
S86に進む。
ステップS80においては、現在の伝送スピードから、
n段階のフォールバックが可能であるか否かが判断され
る。それが可能である場合には、ステップS82に進み、
可能でない場合には、ステップS86に進む。
ステップS82においては、現在の伝送スピードからn
段階フォールバックした伝送スピードのDCS(デジタル
命令信号)を設定する。また、この伝送スピードを指定
するDCS信号を信号線30dに出力するとともに、高速デー
タの伝送スピードを現在の伝送スピードからn段階、フ
ォールバックしたスピードに設定する。
ステップS86においては、DCN(切断コマンド)信号を
送信する。その後、ステップS42に戻る。
第3図(2)に示すステップS88においては、信号線3
0aに信号レベル「1」の信号を出力し、信号線2aを信号
線2cに接続(CMLをオン)する。
次のステップS90では、前手順を行う。ここで、受信
機側はトレーニング信号の直後で、画信号の伝送に先立
って送信されるユニーク信号の受信結果により、受信に
失敗した時に伝送スピードを複数の任意の段階で、フォ
ールバックを指示できる機能を有している場合であると
したので、NSF信号におけるFIFの50ビット目には、
「1」がセットされる。
次のステップS92においては、NSS信号におけるFIFの5
0ビット目が「1」であるか否か、すなわち、本発明特
有の機能を送信機側が有しているか否かが判断される。
NSS信号のFIFの50ビット目が「1」、すなわち、本発明
特有の機能を送信機側が有している場合には、ステップ
S100に進む。NSS信号のFIFの50ビット目が「0」、すな
わち、本発明特有の機能を送信機側が有していない場合
には、ステップS94に進む。
ステップS94では、前手順を行う。
続くステップS96では、画信号の受信を行う。
さらに次のステップS98では、後手順を行う。
これらのステップS94からステップS98までは、本発明
特有の機能を使用しないで、従来のCCITT勧告T30に従っ
たプロトコルでのファクシミリ通信が行われる。その
後、ステップS42に戻る。
一方、ステップS100においては、トレーニング信号の
直後に送信されるユニーク信号を受信する。このユニー
ク信号の受信終了後に、信号線28bの信号を入力し、連
続して「1」データを受信した最大時間を認識し、この
時間を次のステップS102,S104,S106でチェックし、この
チェック結果に基づいて、次の伝送モードの決定を行
う。この決定は、本発明の最大の特徴の1つである。す
なわち、この決定により回線状況が悪い時に、短時間
で、次の伝送スピードまでのフォールバックが可能とな
る。
ステップS102,S104,S106においては、連続して「1」
データを受信した最大時間を判断し、その判断結果によ
りその最大時間が、0.7秒以上の時には、ステップS102
からステップS118へ進んでその現在の伝送ピードでの画
信号の受信を行い、その最大時間が0.6秒以上0.7秒未満
の時には、ステップS104からステップS108へ進んで1段
階フォールバックしたユニーク信号の受信へ向かい、そ
の最大時間が0.5秒以上0.6秒未満の時には、ステップS1
06からステップS112に進んで2段階フォールバックした
ユニーク信号の受信へ向かい、その最大時間が0.5秒未
満の時はステップS106からステップS114に進んで3段階
フォールバックしたユニーク信号の受信へと向かう。
すなわち、ステップS108においては、受信機側は送信
機側にバックワード信号と、1段階フォールバックした
トレーニング/ユニーク信号をNSS/TSI/DCS信号に続い
て送信することを指示するFTT1信号とを送信する。
次のステップS110では、前手順を行い、ステップS92
に戻る。
また、ステップS112においては、送信機側にバックワ
ード信号と、2段階フォールバックしたトレーニング/
ユニーク信号をNSS/TSI/DCS信号に続いて送信すること
を指示するFTT2信号とを送信する。
また、ステップS114においては、送信機側にバックワ
ード信号と、3段階フォールバックしたトレーニング/
ユニーク信号をNSS/TSI/DCS信号に続いて送信すること
を指示するFTT3信号とを送信する。
ステップS118は、画信号の受信を行う。
次のステップS120においては、次ページがあるか否か
が判断される。次ページがある場合には、ステップS124
に進み、次ページがない場合には、ステップS122に進
む。
ステップS122では、後手順を行う。その後、ステップ
S42へ戻る。
ステップS124においては、モードチェンジがあるか否
かが判断される。モードチェンジがある場合には、ステ
ップS128に進む。モードチェンジがない場合には、ステ
ップS126に進む。
ステップS126においては、受信機側がトレーニング/
ユニーク信号を再び受信したいのか否かが判断される。
受信機側が、トレーニング/ユニーク信号を再び受信し
たい時には、その要求信号を送信後に、ステップS128に
進む。受信機側が、トレーニング/ユニーク信号を再び
受信したくない時には、その旨の信号を送信後にステッ
プS118に戻る。
ステップS128では、中間手順を行う。その後ステップ
S92に戻る。
実施例2 前記実施例においては、任意の複数段階のフォールバ
ックをすることしか述べていなかった。しかし、現在伝
送されている回線状態チェック信号(具体的には、TCF
信号)よりも高い伝送スピードで伝送を行う機能を送受
信機が有している場合に、回線状態チェック信号(具体
的には、TCF信号)の受信状況が非常に良好な場合は、
その受信状況の程度に応じて、任意の複数段階のフォー
ルアップを指示してもよい。
例えば、受信機がRTN信号あるいはRTP信号を送出した
場合、あるいは、送信機がEOM(メッセージ終了)信号
を送出した場合等に、また複数枚の原稿を伝送している
間に、回線状態チェック信号(具体的には、ユニーク信
号)を伝送する場合に、本実施例のフォールアップ指示
を使用することが可能である。以下では、回線状態チェ
ック信号(具体的には、ユニーク信号)を受信した時に
おいてn段階のフォールアップを指示する信号として
は、CFRnと称する(nは正の整数)。例えば、1段階の
フォールアップを指示する信号は、CFR1である。
送信機側は、ユニーク信号を送出後に、バックワード
信号に引き続いてn段階のフォールアップ指示信号CFRn
を受信した時には、再びNSS/TSI/DCS信号に続いてフォ
ールアップした伝送スピードでのトレーニング/ユニー
ク信号と画信号の送信を行う。
また、前記実施例においては、受信機側は、ユニーク
信号を受信した後に、連続して「1」データを受信した
時間が、0.7秒以上の時間の時は、この伝送スピードで
画伝送を行った。また、連続して「1」データを受信し
た時間が0.6秒以上0.7秒未満の時には、1段階フォール
バックしたことを宣言したNSS/TSI/DCS信号を送信して
1段階フォールバックしたトレーニング/ユニーク信号
と画信号を伝送することを送信機に指示するFTT1信号を
送信し,連続して「1」データを受信した時間が、0.5
秒以上0.6秒未満の時には、2段階フォールバックした
ことを宣言したNSS/TSI/DCS信号を送信して2段階フォ
ールバックしたトレーニング/ユニーク信号と画信号を
伝送することを送信機に指示するFTT2信号を送信し、連
続して「1」データを受信した時間が、0.5秒未満の時
には3段階フォールバックしたことを宣言したNSS/TSI/
DCS信号を送信して3段階フォールバックしたトレーニ
ング/ユニーク信号と画信号を伝送することを送信機側
に指示するFTT3信号を送信した。また、指定された段数
のフォールバックが不可能の時には、送信機側はDCN
(回線切断信号)を送信している。
しかし、受信機側では、連続して「0」または「1」
データを受信した時間が、0.7秒以上の場合は、以下に
述べる制御手順を行うようにすれば、上記のフォールバ
ック機能に加えて、簡単にフォールアップ指示もでき
る。
例えば、受信機側では、連続して「0」データを受信
した時間が、0.7秒以上0.8秒未満の時は、この伝送スピ
ードで画信号の受信を引き続いて行う。また、連続し
て、「1」データを受信した時間が、0.8秒以上0.9秒未
満の時には、バックワード信号に引き続いて1段階フォ
ールアップしたことを宣言したNSS/TSI/DCS信号を送信
して、次いで1段階フォールアップしたトレーニング/
ユニーク信号と画信号を伝送することを送信機に指示す
るDFR1信号を送信する。また、連続して、「1」データ
を受信した時間が、0.9秒以上の時は、バックワード信
号に引き続いて2段階フォールアップしたことを宣言し
たNSS/TSI/DCS信号を送信して、次いで2段階フォール
アップしたトレーニング/ユニーク信号と画信号を伝送
することを送信機側に指示するCFR2信号を送信する。こ
こで、受信機側で指定された段数のフォールアップが送
信機側で不可能の時には、送信機側は最高スピードでの
伝送を試みる。すなわち、現在伝送しているスピードが
最高位の場合は、CFRn(nは0,1,2…)は、送受信機と
もにCFR0と同じ信号とみなす。CFR0は、現在の伝送スピ
ードと同一のスピードでの伝送を表わしている。
実施例3 前記実施例においては、伝送スピードは、2400b/s,48
00b/s,7200b/s,9600b/s、すなわち、CCITT勧告V27ter,V
29で規定されているものについて伝送するものであっ
た。
しかし、CCITT勧告V33で、暫定勧告となった12000b/
s,14400b/s,および今後勧告化が予想される19200b/sの
伝送スピードに対しても、前記実施例を適用することは
可能である。
ただし、現在のCCITT勧告T30においては、12000b/s,1
4400b/s,19200b/sの伝送スピードのビットがDIS/DTC/DC
S信号にアサインされていないので、現時点では非標準
機能を表わす信号、具体的には、NSF/NSC/NSS信号にビ
ットアサインを行う必要がある。
実施例4 前記実施例においては、本発明の特有の機能を有して
いるか否かのネゴシエイションは、非標準機能を表わす
信号、具体的には、NSF/NSC/NSS信号の特定ビット位置
にビットアサインすることによるというものであった。
しかし、この本発明特有の機能が、CCITTの会合の場
で、将来勧告化されるならば、DIS/DTC/ACS信号にビッ
トアサインしてもよいことは勿論である。
実施例5 前記実施例においては、回線状態チェック信号を受信
後に、その伝送スピードでの画像情報伝送の指示、及
び、複数の任意の段階でのフォールアップの指示、及
び、複数の任意の段階でのフォールバックの指示につい
ては、復調されたユニーク信号のデータにより判断し
た。すなわち、モデムが、データを復調した結果の
「0」と「1」のデータに基づいて上述の指示を行う際
の判断をしている。しかし、この判断方法としては、こ
れ以外に非常にたくさんの方法が考えられる。すなわ
ち、例えばモデム側で、誤差信号の大きさ(レベル)を
チェックして、この誤差信号の大きさにより、上記の指
示を行う際の判断をしてもよい。
以下に、モデム側で、上記の指示の判断をする場合の
一例を述べる。
第4図は本発明を実施した自乗誤差累積器付のPLL
(フェーズロックループ)自動等化器の回路構成例を示
すブロック図である。
また、第5図は第4図の等化器300のみの詳細構成例
を示したブロック図である。
また、第6図は第4図のI.D.F.(Integrat and Dump
Filter)313のみの構成例を表示したブロック図であ
る。
第4図において、Riは復調複素信号であり、受信系の
復調部(図示しない)から供給される。300は回線等化
器であり、回線上で歪を受けたデータ(復調複素信号)
Riを元の発信状態にならしめる回路である。Yi=A
jθiは等化器300のi番目の出力を極座標表現したも
のである。
303は乗算器であり、複素数発生器305の出力e
−jθiと等化器300の出力Yi=Ajθiを掛け合
わしてZi=Y−jθi=Aj(θi−φi)
して出力する。
310は判定器であり、乗算器303の出力である受信信号
点から最も近い距離にある符号点iを判定する。311は
減算器であり、上記の受信信号点から判定点を減算して
誤差信号Ei=Ziiを出力する。この誤差信号Eiは乗
算器301により引き続いて複素数発生器302の出力e
jφiと掛け合わされて、Ejφiが得られ等化器
300にフィードバックされる。ここで、ejφiは位相
補正量である。
一方、減算器311の出力(誤差信号)Ei=Ziiは絶
対値の2乗回路312を経て、I.D.F.313に入力される。こ
の絶対値の2乗回路312では受信信号点と判定点との距
離の2乗が求められる。引き続いて、I.D.F.313では2
乗回路312の出力が設計者が設定した回数(Nボー周期
分)だけ、累積されてQLとして外部へ出力される。この
QLの値は回線等化率が良く、回線雑音量が少なければ零
の値に近づく。逆に、回線等化率が悪く、回線雑音量が
多ければQLの値は増大する。
次に、第4図中の破線で囲まれた位相制御部の説明を
する。
309は割算器であり、乗算器303の出力Ziを減算器311
の出力iで割算して、近似的にej(θi−φi)
求める。308は虚部抽出器であり、割算器309の出力e
j(θi−φi)を処理して、sin(θi−φi)を出力
する。このsin(θi−φi)はθiφiの時に近似的に
θi−φiに等しくなる。306は通常のPLL(フェーズロッ
クループ)の構成要素であるVCO(電圧制御発振器)で
あり、307はローパスフィルタ(L.P.F)である。両回路
306,307は入力位相誤差をキャンセルするための位相値
−φiを複素数発生器305に対して出力する。302は複素
数発生器であり、ejφiを出力する。304は複素共役
発生器である。複素数発生器305,302から出力されたe
−jφi,ejφiはそれぞれ乗算器303と301の入力とな
って、系全体の位相誤差を打ち消す働きをしている。
次に、第5図を参照して上述の等化器300の詳細につ
いて説明する。この等化器300は一般的なトランスバー
サルフィルタである。ここで、400は受信データ(復調
複素信号)Riを一定時間遅延させる遅延素子,401は同図
の図面上で真上の位置の遅延受信データとそれぞれ乗算
器402において乗算される対象のタップゲイン[C-N
CN]である。
また、403は各乗算器402から出力された遅延受信デー
タとタップゲインとの乗算結果の総和をとる加算器であ
り、その加算結果は等化器出力信号Yiとして第4図の乗
算器303に出力される。よって、この出力信号Yiは次式
の関係となる。
本等化器300は、受信データRiに基づいて各タップゲ
インをMSE法(Mean Square Error法)による以下の式で
逐次計算することにより、回線の逆特性に適応してい
く。
Cl i+1=Cl i−αRi-l *Eiejφi …(2)式 Cl i+1:i+1回目に計算されるタップゲイン値 Eiejφi:第4図における乗算器301からのフィードバ
ック信号 α:収束係数(一般にα≪1) 次に、第6図を参照してI.D.F.313を説明する。ここ
で、500は加算器,501は遅延器,502はサンプラである。
まず、加算器500において、第4図に示す絶対値の二
乗回路312の出力が遅延器501の出力と加算される。この
加算動作は2乗回路312の出力周期、すなわち各ボー周
期毎に繰り返される。サンプラ502では設計者が決めた
値N毎に加算器500の出力がサンプルされて、引き続い
てこのサンプル出力に同期して遅延器501の値が初期化
される。従って、I.D.F.313の回路では絶対値の2乗回
路312の出力がN個分累積加算して出力されることとな
る。
最後に、これまで説明してきた自乗誤差累積器付のPL
L自動等化器により等化率を判定し、その判定結果によ
り伝送速度を決定する2種類の方法を以下に説明する。
(1)トレーニング中に実施する方法 CCITT勧告V27terセグメント5(連続“1"をスクラン
ブルした信号8SI)、ならびにV29セグメント4(スクラ
ンブルされたデータ“1"48SI)を使用して、それぞれ第
6図における累積回数Nをそれぞれ8,48に設定する。
V29セグメント4を使用した場合を例に挙げる。ま
ず、V29モデムの誤り率V.S.SN比曲線を描き、ユーザ許
容誤り率に対するS/N比を求める。このようにして求め
られたS/N比に対する自乗誤差累積値QLをシミュレーシ
ョンによって求める。このシミュレーションで求められ
た値をTHとする。実際のファクシミリ通信においてI.D.
F.313の出力QLの値がそのTHよりも小さければ、伝送速
度として9600bpsを選択し、またQLの値がTHよりも大き
ければ伝送速度として7200bpsを選択する。従って、上
記の方法を用いれば1回のトレーニングで伝送速度を決
定することができる。
また、シミュレーションによって等化器の出力が発散
する時の値をシミュレーションによって求めておき、そ
の値をTdivとおけば、I.D.F.313の出力QLの値がTdiv
りも大きい時には等化器のタップ係数をセーブし、リト
レーニングに移ることも可能である。
V27terセグメント5においても上述の方法が適用可能
である。また、14.4kbps,19.2kbpsといった超高速モデ
ムにおいては伝送速度が多数存在するが、本画像通信方
式を用いれば原理的に1回のトレーニングで最適伝送速
度を決定できる。
(2)ユニーク信号を使用する方法 本発明実施例においては、トレーニング信号に続いて
ユニーク信号としてスクランブルされた“1"を送出する
が、この期間中に自乗誤差累積値QLを求めることもでき
る。この場合は、前述の(1)の方法よりも累積回数が
長くとれるので、より正確に等化率を判定することがで
きる。この方法を使用する場合にも、上記の(1)の方
法と同様にスレシホールドTHをシミュレーションによっ
て求める。
実施例6 交信相手先に対応して、過去の交信結果に基づいて、
最初の画伝送の伝送スピードの決定を行ってもよい。
実施例7 受信機側は、定められた伝送スピードでの画信号伝送
の受信に失敗した時に、バックワードにより、送信機側
にその旨を通知し、引き続き、最適な伝送スピードを送
信機側に通知してもよい。
実施例8 前記実施例においては、受信命令信号(具体的には、
NSS/TSI/DCS信号)は、CCITT勧告V21に基づいて、300b/
sで伝送するものであった。しかし、これらの情報は、
画像情報伝送時に、トレーニング信号に引き続いて高速
データで送信し、その後に、画像情報を伝送してもよ
い。
実施例9 受信機は定められた伝送スピードでの画信号の受信に
失敗した時に、送信機に対してトーナル信号のバックワ
ードチャネルにより送信機の伝送を中断させ、次いでFS
K信号(例えば300b/sの信号)により、複数の任意の段
階でフォールバックあるいは、フォールアップを指示す
るようにしてもよい。
実施例10 前記実施例では、バックワード信号に続いてFTTnを受
信した時に、NSS/TSI/DCS信号に続いてトレーニング信
号/ユニーク信号/画信号の送信をするようにしたが、
この場合、NSS/TSI/DCS信号は省略してもよい。
以上説明したように、本発明の各実施例によると、複
数の伝送スピードで伝送する機能を有しているファクシ
ミリ装置間で伝送が行われる場合、回線状況がよい場合
には、トレーニング/TCF信号,CFR信号の送受信が省略で
き、また、回線状況が悪い場合には、直ちに、その伝送
スピードへフォールバックすることが可能になる。これ
により、最適な伝送スピードを決定するまでに要する時
間が、従来に比べて大幅に激減するという大きな長所を
有する。
この具体的な一例を第8図(1),(2)に示す。第
8図(1),(2)においては、送受信機ともに、2400
b/s,4800b/s,7200b/s,9600b/sの伝送スピードで伝送す
る機能を有しているものとする。
第8図(1)は、回線状況がよく、Tr/TCF信号,CFR信
号を省いて伝送を行った例である。
第8図(2)では、送信機側から最初9600b/sで、ト
レーニング/ユニーク信号が送信されるが回線状況が悪
いので、受信機側からバックワード信号の送出後に、3
段階のフォールバックの指示信号が送信される。その
後、3段階フォールバックした(すなわち2400b/s)ト
レーニング/ユニーク信号・画信号が送信機側から受信
機側へ伝送され、通信が成功した例である。従来のファ
クシミリ装置で2400b/sにフォールバックした場合の第
7図(2)と本例の第8図(2)とを比較すると本発明
実施例は従来よりも格段に手順が短縮されており、本発
明実施例の優れていることは明らかである。
また、今後はG3規格のファクシミリの伝送スピード
が、現在の4種類から7種類に増えることが予想される
が、この時には、本発明の適用によりより一層の大きな
効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、送信側が受信
側の応答を待たずに画信号の伝送を開始しているので、
伝送スピードに変更が無ければ、画信号の伝送を終了す
るまでの時間を短縮することができ、更に、回線状態が
改善した場合、任意の段階で伝送スピードを上げて、画
信号を伝送する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概略構成を示す図、 第2図は本発明を適用したファクシミリ装置の一実施例
のブロック図、 第3図(1),(2)は、第2図に示した制御回路30が
実行すべき制御手順を示す流れ図、 第4図は本発明実施例の自乗誤差累積器付PLL自動等化
器の構成を示すブロック図、 第5図は第4図の等化器300のみの構成例を示すブロッ
ク図、 第6図は第4図のI.D.F.313のみの構成例を示すブロッ
ク図、 第7図(1),(2)は従来のファクシミリ装置の通信
制御手順の一例を示す図、 第8図(1),(2)は本発明を適用したファクシミリ
装置の通信制御手順の一例を示す図である。 12……ユニーク信号発生回路、14……V27terあるいはV2
9変調器、16……V21変調器、17……バックワード信号送
信回路、19……バックワード信号検出回路、20……V21
復調器、22……V27terあるいはV29復調器、28……ユニ
ーク信号判定回路、300……等化器、313……I.D.F。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−105671(JP,A) 特開 昭59−119966(JP,A) 特開 昭62−128664(JP,A) 特開 昭62−284570(JP,A) 特開 昭62−123873(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/32 - 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の伝送スピードで通信が可能でかつ、
    全二重通信が可能な画像通信方式において、 送信側はトレーニング信号の送出後に受信側の応答を待
    たずに画信号の伝送を開始し、 受信側は画信号の直前に受信されるトレーニング信号に
    応じて、伝送スピードを変更しないか、複数の任意の段
    階で伝送スピードを上げるか下げるかを決定し、送信側
    に対して、バックワードによって伝送スピードを複数の
    任意の段階で上げるか下げるかの指示を行なうことを特
    徴とする画像通信方式。
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