JP2918120B2 - コンクリート埋設管路の止水方法及び管路用水膨脹性止水材 - Google Patents

コンクリート埋設管路の止水方法及び管路用水膨脹性止水材

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JP2918120B2 JP1268189A JP26818989A JP2918120B2 JP 2918120 B2 JP2918120 B2 JP 2918120B2 JP 1268189 A JP1268189 A JP 1268189A JP 26818989 A JP26818989 A JP 26818989A JP 2918120 B2 JP2918120 B2 JP 2918120B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、コンクリート埋設管路の止水方法及び管路
用水膨脹性止水材に関する。
(従来の技術) 電気、通信等のケーブルの埋設管路は、コンクリート
打設によりマンホールと接続されている。ところが、打
設したコンクリートと管路境界面はコンクリートの収縮
や道路の振動等により密着していない場合が多く、この
部分を通り周辺の土中より水分が侵入し、マンホール内
に水たまりを生じマンホール内における作業に支障をき
たす場合がある。この問題を解決するために帯状の水膨
脹性止水材を埋設管路に巻き付けてのち、コンクリート
打設することにより、水侵入時にこの止水材を膨脹せし
めることで、マンホール内への水分の侵入を防止する方
法が取られている例があるが、この方法も充分な止水効
果が得られないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 上記の如く、従来の技術では、埋設管路をマンホール
内に開口ないし接続する場合、充分な止水効果を得るこ
とができず、マンホール内に水溜りが生じ、マンホール
内での作業に支障を来たしていた。また、マンホール内
に水が浸透するため、マンホール内を乾燥状態に保持す
ることができず、電気部品を配設するに当り絶縁性を阻
害するなどの問題点があった。
そこで、本発明は、埋設管路をマンホール内に開口な
いし接続するに際し、充分な止水効果を発揮できるコン
クリート埋設管路の止水方法及び管路用水膨脹性止水材
を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記課題を解決する本発明のコンクリート埋設管路の
止水方法は、コンクリートに埋設すべき管路の外径に、
水膨脹性素材を用いてその横断面形状を内径幅より外形
幅の方を大きく取って前記内径幅の面に対する側面の開
き角度を95〜120°とする逆台形の形状としたリング状
の水膨脹性止水材を環装し、前記管路の外径と前記止水
材の内径とを接着剤で結合し、前記止水材の回りにモル
タルないしコンクリートを打設することにより前記埋設
管路をマンホール内に開口ないし接続した状態で止水処
理することを特徴とする。
また、本発明の管路用水膨脹性止水材は、コンクリー
トに埋設すべき管路の外径にリング状の水膨脹性止水材
を環装し、前記管路の外径に前記止水材の内径とを接着
剤で結合し、前記止水材の回りにモルタルないしコンク
リートを打設することにより前記埋設管路をマンホール
内に開口ないし接続した状態で止水処理する際に用いら
れる水膨脹性止水材であって、該止水材の横断面形状を
内径幅より外径幅の方を大きく取って前記内径幅の面に
対する側面の開き角度を95〜120°とする逆台形の形状
としたことを特徴とする。
さらに、上記管路用水膨脹性止水材において、該止水
材の横断面形状は、外径部が弓形の凹部に形成されるか
或いは1または複数の凹状溝を有することを特徴とす
る。
またさらに、上記管路用水膨脹性止水材において、該
止水材は、内径部から外径部にかけて、順次水膨脹性が
高くなる配合剤で層状に形成されることを特徴とする。
(作用) 本発明のコンクリート埋設管路の止水方法及び埋設管
路用水膨脹性止水材では、リング状に形成される止水材
の横断面形状を内径幅より外径幅の方を大きく取ること
により逆台形の形状としたので、単なる矩形ないし末細
りの台形などに比べて、止水性が格段に向上する。ま
た、止水材は管路外径に対して接着されるので、両者の
間の止水は完全である。
その理由は、埋設管路に水膨脹性止水材を環装しての
ちモルタルないしコンクリート(以下、コンクリートで
代表する)を打設するのであるが、このとき止水材はコ
ンクリート固化する前にコンクリート中の水分を吸って
ある程度膨脹し、その後コンクリート固化後に吸収水分
を蒸発させてその分だけ収縮し、コンクリートとの間に
稀かの隙間が生じる。
ここで、止水材が単なる矩形ないし台形に形成される
場合は、止水材が水の浸透によって膨脹するも前記隙間
を十分迅速に埋めることができない。ところが、本発明
の止水材では、断面が逆台形の末広がり状に形成される
ので、広がり分だけ洩れ距離を長くすると共に、広がり
部分が浸透水によって迅速に膨脹し、前記隙間を迅速に
埋め尽してしまうからであると考えられる。
また、本発明の止水材は、その底部が管路に接着さ
れ、かつ管路接着部分の幅が外径部分の幅より小さく取
られるので、第8図及び第9図に示すように、コンクリ
ート固化時に管路外径側から離れてせり上ってくるコン
クリート収縮作用と相俟ってこのコンクリート7と止水
材6の内径つけ根部分との間に稀かながらも面圧Pが生
じ、この面圧Pが生じた部分で浸透水の浸入を更に抑制
できるものと考えられる。
また、本発明の止水材では、横断面形状の外径部に弓
形の凹部、或いは1または複数の凹状溝が形成される場
合、洩れ距離が充分長く取れ、浸透時間内に水膨脹する
こにより前記隙間を埋め尽すことができる。特に、弓形
の凹部を形成する場合には、前記末広がり部分の厚みが
薄くなるので、隙間に対し膨脹速度の比率が大となり、
隙間を迅速に埋めることができる。
さらに、本発明では、内径部から外径部にかけて、順
次水膨脹性が高くなる配合剤で層状に形成される場合、
各層の水膨脹性を適正化することにより、接着力を高
め、また、,の作用を適宜高め、止水性能をさらに
高めることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明する。
通常、マンホールに電気管を開口する場合、第1図に
示すとおり、地盤1に設けられたマンホール3のコンク
リート壁4の開口部に電気管2を固定し、開口部と管2
の空隙をコンクリートまたはモルタル7で埋め込む方法
がとられる。この時、管2の先端部に接着剤5でリング
状の水膨張性止水材6をあらかじめ固定しておき、前記
空隙をコンクリートまたはモルタル7で埋め込むものと
する。
第2図に水膨脹性止水材6の一例を拡大して横断面で
示した。
図示の止水材6Aは、管2との接着面(内径部)8に対
し外径部9の幅を大きくして側面10となす角部11の角α
が鋭角となる逆台形の形状とされている。接着面8に対
する側面10の開き角θは90°を超えて135°まで、より
好ましくは95〜120°とされる。
第3図に、コンクリート(モルタル)打設初期の膨脹
圧の変化を示した。横軸は時間を、縦軸は膨脹圧を示
す。
本図は、第1図に相当する実験装置を用い、止水材6
位置に小型の圧力センサを埋め込んでおくことにより得
られたものである。「金型取り外し」とは、マンホール
3の内面側に配置される型枠に相当する(金)型を打設
後24時間で取り外したことを示す。
図示のように、各配合1,2,3の試料(止水材)に対
し、72時間、56時間、42時間で膨脹圧が最大値に達し、
その後緩やかに膨脹圧が減少している。
つまり、この図からは、各止水材はコンクリート固化
時に止水材も稀かながらも膨脹を開始し、上記の膨脹圧
が最大となる時間でコンクリートが固化し、その後コン
クリート乾燥と共に止水材も収縮し膨脹圧を減少してい
ることが判る。また、周知のようにコンクリートは24〜
48時間で略完全に固化し、その後数10年をかけ次第に固
くなってゆくが、コンクリート固化が開始されるにつれ
て圧力上昇するので、止水材6が24〜48時間内に膨脹し
た部分についての隙間に対しこの隙間を如何にして完
全、迅速に埋め切るかが大きな問題であることが判る。
ここに、第2図に示す止水材6Aでは、接着面8の幅に
対し外周面9の幅を大きく取り逆台形状としているの
で、作用の項で述べた,の理由により、完全な止水
性能を発揮することができる。
第4図に示す止水材6Bは、第2図に示す止水材に対し
外周面を弓形の凹状としたものである。
本例の止水材についての作用も第2図に示すものと略
同じであるが、本例では、外周部12と側面13との為す角
α1がより鋭角となるので、その効果がより大きくな
り、止水材性能がより高くなる。側面13は直線状の他、
適度の凹みまたは凸みを与えてもよい。
第5図に示す止水材6Cは、第2図に示す止水材6Aに対
し外周面に1つの凹溝14を設けたものである。
本例では、この凹溝14により洩れ距離をより長く取る
ことができ、また横方向の膨脹圧もより小さくして隙間
の発生を最小に抑えることができる。凹溝14は、いわゆ
るアリ溝形状とし、洩れ距離をより長くし、かつ圧力低
下をより大きくすることができる。
第6図に示す止水材6Dは、第5図に示す止水材6Cに対
し、凹溝の数を2(複数)14A,14Bとした例である。
本例では、溝14A,14Bの数の調整により、止水性能を
適宜に調整することができる。
第7図に示す止水材6は、第2図に示す止水材6Aを多
層構造としたものである。
すなわち、本例の止水材は、接着面から外周面にかけ
て、非膨脹性,低膨脹性,高膨脹性の配合剤E1,E2,E3
で多層構造とされている。
本例では、接着面に面する層を非膨脹性とすると共に
中間層を設けたので接着性能を良好とすることができ、
作用の項で述べた,の作用を十分に発揮できるよ
う、各層の配合を適合させることができる。
上記実施例では、第1図の説明図を用いて空隙にコン
クリートまたはモルタル7を埋め込み、管2をマンホー
ル内に開口する例で示したが、本発明はこれに限定され
るものではない。本発明は、適宜設計的変更を行うこと
により、適宜態様で実施できる。
[発明の効果] 以上の通り、木発明は特許請求の範囲に記載の通りの
管路用水膨脹性止水材であるので、埋設管路をマンホー
ル内に開口ないし接続するに際し、充分な止水効果を有
し、マンホール内に水溜りを生ぜしめることがなくマン
ホール内での作業性を良好にすると共に、マンホール内
を常時乾繰した状態に保持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は止水方式の概要を示す説明図、第2図は水膨脹
性止水材の一例を示す断面説明図、第3図はコンクリー
ト打設初期の膨脹圧の変化を示す説明図、第4図,第5
図,第6図,第7図は止水材の他の実施例を示す断面
図、第8図及び第9図は止水作用の説明図である。 2……管、3……マンホール 4……コンクリート、5……接着剤 6(6A,6B,6C,6D,6E)……止水材 7……モルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 利郎 東京都八王子市狭間町1456 株式会社ス リーボンド内 (72)発明者 小林 豊 東京都八王子市狭間町1456 株式会社ス リーボンド内 (56)参考文献 実開 昭61−156777(JP,U) 実開 昭51−108122(JP,U) 実開 昭55−50149(JP,U) 実開 昭61−50141(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 5/02 E02D 29/12 E04B 1/66 H02G 9/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートに埋設すべき管路の外径に、
    水膨脹性素材を用いてその横断面形状を内径幅より外径
    幅の方を大きく取って前記内径幅の面に対する側面の開
    き角度を95〜120°とする逆台形の末広がり形状とした
    リング状の水膨脹性止水材を環装し、前記管路の外径と
    前記止水材の内径とを接着剤で結合し、前記止水材の回
    りにモルタルないしコンクリートを打設することにより
    前記埋設管路をマンホール内に開口ないし接続した状態
    で止水処理することを特徴とするコンクリート埋設管路
    の止水方法。
  2. 【請求項2】コンクリートに埋設すべき管路の外径にリ
    ング状の水膨脹性止水材を環装し、前記管路の外径と前
    記止水材の内径とを接着剤で結合し、前記止水材の回り
    にモルタルないしコンクリートを打設することにより前
    記埋設管路をマンホール内に開口ないし接続した状態で
    止水処理する際に用いられる水膨脹性止水材であって、
    該止水材の横断面形状を内径幅より外径幅の方を大きく
    取って前記内径幅の面に対する側面の開き角度を95〜12
    0°とする逆台形の形状としたことを特徴とする管路用
    水膨脹性止水材。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の管路用水膨脹性止水材に
    おいて、該止水材の横断面形状は、外径部が弓形の凹部
    に形成されることを特徴とする管路用水膨脹性止水材。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の管路用水膨脹性止水材に
    おいて、該止水材の横断面形状は、外径部に1または複
    数の凹状溝を有することを特徴とする管路用水膨脹性止
    水材。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の管路用水膨脹性止水材に
    おいて、該止水材は、内径部から外径部にかけて、順次
    水膨脹性が高くなる配合剤で層状に形成されることを特
    徴とする管路用水膨脹性止水材。
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