JP2917711B2 - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JP2917711B2
JP2917711B2 JP4288026A JP28802692A JP2917711B2 JP 2917711 B2 JP2917711 B2 JP 2917711B2 JP 4288026 A JP4288026 A JP 4288026A JP 28802692 A JP28802692 A JP 28802692A JP 2917711 B2 JP2917711 B2 JP 2917711B2
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智明 磯崎
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路の出力バ
ッファ回路、特に遅延シミュレーション時に特に発生す
る不都合が防止される出力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の回路設計において、シ
ミュレーションによる回路検証を行うことは、実際の集
積回路ができる前にそれが正しく動作することを確認す
るための必要な手法である。論理シミュレーションは主
に論理的な検証を行うものであり、遅延シミュレーショ
ンは主として回路のタイミング検証を行う手法である。
【0003】遅延シミュレーションにおいて、半導体集
積回路の各素子の遅延値は、各素子に接続されている負
荷容量により変化する。この負荷容量は実際に半導体集
積回路上で素子に接続される配線長に依存する。そのた
め遅延シミュレーションの精度を上げるために、現在は
各素子に接続される実配線長に相当する負荷容量をシミ
ュレーションモデルに付加し、遅延シミュレーションを
実施するという手法がとられている。この手法はバック
アノテーションと呼ばれ、現在では半導体集積回路の設
計時のシミュレーションで一般的に用いられている手法
である。
【0004】このバックアノテーション手法を用いて出
力バッファ回路の遅延シミュレーションを行う場合につ
いて図4の回路図により説明する。図において、41、
42はそれぞれPch・MOSトランジスタおよびNc
h・MOSトランジスタであり、これらでメインバッフ
ァ50が形成されている。49はメインバッファ50を
駆動するためのプリバッファであり、NAND回路4
3、NOR回路44、インバータ45を含む。プリバッ
ファ49とメインバッファ50によりトライステート型
の出力バッファを形成している。
【0005】このような出力バッファに対してバックア
ノテーションを行う場合、まず、マスクレイアウトデー
タから、NAND回路43、NOR回路44、インバー
タ45に接続されている配線長から各素子に接続されて
いる負荷容量46、47、48を計算する。これら負荷
容量から、NAND回路43、NOR回路44、インバ
ータ45を駆動するための遅延時間を計算する。バック
アノテーション後の遅延シミュレーションにおいて、こ
のような遅延時間を各ゲートの伝達遅延時間としてシミ
ュレーションすることにより、一層実際のデバイスに近
いシミュレーションが実施できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来のシミュレー
ション方式では、プリバッファ49とメインバッファ5
0の間の信号線に遅延時間の差があると、出力データが
変化する一瞬に不安定状態が発生するという欠点があっ
た。例えば図4のNAND回路43の負荷容量46がN
OR回路44の負荷容量47より大きい場合、図5に示
す動作波形図(タイムチャート)の図5(a)と(b)
の入力配線I1、I2の入力信号a、bに対し、図5
(c)の示すNAND回路43の出力cより、(d)に
示すNOR回路44の出力dの方が遅く変化し、その結
果、NAND回路43の出力が0レベルで、NOR回路
44の出力が1レベルとなる状態が一時的に発生し、そ
の時メインバッファ50のトランジスタ41、42は共
にONするため、(e)に示す出力信号eは区間T1の
ように不安定状態であるX(unknown)になって
しまう。逆に区間T2においては、メインバッファ50
の出力が変化するときに、トランジスタ41、42が共
にOFFする状態が発生して、メインバッファ50の出
力eに一時的にHi−Z状態が発生してしまう。
【0007】このように従来の出力バッファを使用した
遅延シミュレーションでは、メインバッファを駆動する
信号にスキュー(時間差)があると、出力が変化すると
きに一時的にHi−Z状態またはX(unknown)
状態が現れてしまう。実際の半導体集積回路上でも同様
なことが発生しているが、スキュー幅が小さ場合は問題
にならず、実際の出力電圧にもHi−Z状態やX(un
known)状態のグリッチが発生することはない。し
かしながら、遅延シミュレーションを実施する場合は、
スキュー幅が小さい場合でもHi−Z状態またはX(u
nknown)状態のグリッチが発生し、場合によって
はこのグリッチが原因で遅延シミュレーション自体が正
常に動作しなくなるという欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に対して本発明
では、同一波形で時間差を有する2信号のそれぞれが印
加される二つの入力端子と、互いに反転した入力信号が
入力され、出力が共通に接続された二つのトライステー
トバッファとの間に、両入力信号が共に1レベルのとき
はリセットされ、共に0レベルのときはセットされて前
記トライステートバッファの入力に互いに反転した
“1”“0”信号を加えるトライステートバッファ駆動
回路を設け、また前記両入力端子と前記二つのトライス
テートバッファのイネーブル信号端子との間に、前記両
入力端子の信号間のスキューが所定の幅より狭い場合
に、このスキューに基づいて遅延シミュレーションの時
にだけ発生るグリッチを防止するイネーブル信号回路を
設け、実際の半導体集積回路上では問題ないが、シミュ
レーションのときだけに発生する不都合をなくしてい
る。
【0009】
【実施例】つぎに図面を参照して本発明を説明する。図
1は本発明の1実施例の回路図である。図において、1
と2はNOR回路であり、これでR−Sラッチ回路3を
形成している。R−Sラッチ回路3の出力はトライステ
ートバッファ5と、インバータ4に接続され、インバー
タ4の出力はトライステートバッファ6に接続されてい
る。さらに、トライステートバッファ5と6の出力は共
通出力端子7に接続されている。R−Sラッチ回路3の
リセット入力端子はAND回路8の出力に、セット入力
端子はNOR回路9の出力に接続され、AND回路8お
よびNOR回路9の入力は第1入力端子10、第2入力
端子11に接続されている。かくして、トライステート
バッファ5、6の入力端子と入力端子10、11との間
に在る以上の回路素子でトライステートバッファ駆動回
路20が形成されている。
【0010】第1入力端子10はさらにAND回路12
とインバータ13に接続され、第2入力端子11はイン
バータ14とAND回路15に接続されている。そし
て、インバータ14の出力はAND回路12に、インバ
ータ13の出力はAND回路15に接続されている。さ
らにまた、AND回路12の出力はデレイ回路16とN
AND回路17に、AND回路15の出力はデレイ回路
18とAND回路19に接続され、デレイ回路16の出
力はAND回路17に、デレイ回路18の出力はAND
回路19に接続されている。なお、AND回路17の出
力はトライステートバッファ5のイネーブル端子に、A
ND回路19の出力はトライステートバッファ6のイネ
ーブル端子に接続されている。かくして、以上の回路素
子により、第1入力端子10、第2入力端子11とトラ
イステートバッファ5、6のイネーブル端子との間に、
デレイ回路16を含むトライステートバッファ5の側の
系列と、デレイ回路18を含むトライステートバッファ
6の側の系列との2系列のイネーブル信号回路21と2
2が形成されている。
【0011】つぎにこのような本発明の出力バッファ回
路の動作について図2のタイムチャート(波形図)を参
照して説明する。まず入力端子10、11にそれぞれ図
2(a)、(b)に示す同一波形でスキュー(時間差)
の小さい信号a、bが加えられた場合、AND回路12
の出力cには図2(c)に示すようなスキューに相当す
る幅のパルスが出力する。そして、このパルスはデレイ
回路16により図(d)に示すように遅延し、その結果
NAND回路17の二つの入力は重なることがなく、N
AND回路17の出力eは図(e)のように1レベルに
固定した出力となる。他方において、AND回路15の
出力fには入力端子10、11の入力信号の立ち下がり
部分で、図(f)のような両信号のスキューに相当する
幅のパルスが発生するが、それに続くAND回路19の
二つの入力は重なることがなく、AND回路19の出力
hは図(h)のように0レベル固定の出力となる。
【0012】一方、トライステートバッファ駆動回路2
0のR−Sラッチ回路3は入力端子10、11の入力が
共に1レベルのときはリセット、共に0レベルのときは
セットされる。したがって、スキューがデレイ回路1
6、18の遅延値より小さい場合、出力端子7はHi−
Z状態やX(unknown)状態になることはなく、
よって当然幅の狭いパルス状ノイズのグリッチは発生せ
ず、出力端子7の出力は0レベルから1レベルへ、また
は、1レベルから0レベルへ変化する。
【0013】つぎに、実際の半導体集積回路上でも問題
になるようなスキューが大きい場合について、図3のタ
イムチャートにより説明する。図3(a)、(b)に示
すように、入力端子10、11に印加される入力信号
a、bのスキューがデレイ回路16、18の遅延値より
大きい場合、AND回路12とデレイ回路16の出力c
とdに、図3(c)、(d)に示すように幅の広いパル
スが出力する。そして図3のタイムチャートの区間T1
に、AND回路12とデレイ回路16の出力が共に1レ
ベルとなる。その結果、NAND回路17の出力eは区
間T1においては図3(e)のように、トライステート
バッファ5のイネーブル信号は0レベルになる。そのた
め図3(i)のように、出力端子7にHi−Z状態が出
力される。また、区間T2においては、図3(f)、
(g)のように、AND回路15とデレイ回路18の出
力f、gが共に1レベルになるため、AND回路19の
出力hは図3(h)となり、区間T2においてトライス
テートバッファ6のイネーブル信号は1レベルとなりO
Nするため、出力端子7の値はインバータ4により互い
に逆相の信号値が衝突し、出力はX(unknown)
状態となる。
【0014】以上説明したように本発明によれば、入力
端子10、11に印加されている入力信号にスキューが
発生している場合、そのスキューが所定の遅延値(実際
の半導体集積回路上で問題にならない程度の小さいスキ
ュー値)以下であれば、Hi−Z状態やX(unkno
wn)状態は発生しない。また、遅延値がそれ以上で、
実際の半導体集積回路上でも問題となる場合、実際の半
導体集積回路上でもシミュレーションの上でも等価の結
果が得られるように、出力にHi−Z状態やX(unk
nown)状態で現れるのである。よって、本発明回路
を図4のメインバッファ50の代わりに用いれば、不要
のHi−Z状態やX(unknown)状態の発生を防
止できる。
【0015】なお図1の実施例では、トライステートバ
ッファ駆動回路20としては、R−Sラッチ回路3によ
り“1”“0”信号の反転を制御していたが、インバー
タ4を含む同等の動作を行うフリップフロップにより代
替させることができるのはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、集
積回路設計のバックアノテーション後の遅延シミュレー
ションを行う場合、従来のメインバッファを駆動する2
信号にスキュー(時間差)が発生したとしても、そのス
キュー幅が所定の値以下であれば、出力のグリッチ(幅
の狭いパルス状ノイズ)の発生を防止でき、また、実際
の半導体集積回路上でも問題になる大きなスキューに対
しては、シミュレーション上でも等価な結果が得られる
ように出力にHi−Z状態やX(unknown)状態
が現れる。したがって、本発明の出力バッファ回路を用
いれば誤動作の発生しないシミュレーションが実施でき
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】図1の出力バッファ回路のスキューの小さい場
合の動作説明の波形図である。
【図3】図1の出力バッファ回路のスキューの大きい場
合の動作説明の波形図である。
【図4】従来のトライステート型の出力バッファの回路
図である。
【図5】図4の回路動作を説明するための波形図であ
る。
【符号の説明】
1,2,9 NOR回路 3 R−Sラッチ回路 4,13,14 インバータ 5,6 トライステートバッファ 7 トライステートバッファ共通出力端子 8,12,15 AND回路 10,11 第1および第2の入力端子 16,18 デレイ回路 20 トライステートバッファ駆動回路 21,22 イネーブル信号回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一波形で時間差を有する2信号のそれ
    ぞれが印加される第1および第2の入力端子と、出力が
    共通に接続された二つのトライステートバッファと、前
    記両入力端子と二つのトライステートバッファの入力端
    子との間に設けられ、前記両入力端子の入力信号が共に
    1レベルのときはリセットまたはセットされ、共に0レ
    ベルのときはセットまたはリセットされて前記両トライ
    ステートバッファの入力端子のそれぞれに互いに反転し
    た“1”“0”信号を加えるトライステートバッファ駆
    動回路と、前記第1および第2の両入力端子と前記トラ
    イステートバッファのイネーブル信号端子との間に設け
    られ、前記両入力端子の入力信号の間の時間差に相当す
    る幅のパルスを発生し、かつ、このパルス幅が所定の幅
    より小さい場合はこのパルスが打ち消されて出力され
    ず、それより広い場合はその広い分だけの幅のパルスが
    出力され、この出力パルスにより前記トライステートバ
    ッファの出力がHi−Z状態またはX(unknow
    n)状態にされるイネーブル信号回路とを備えているこ
    とを特徴とする出力バッファ回路。
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